【速報バックナンバー 2012年4月分】

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■2012年4月30日(月)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.6(最終号)
 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  
 

@ 2012/04/30 05:25
気温3℃ − どんよりとした曇り空
(位ヶ原山荘前)
A 2012/04/30 08:40
出発前に − 位ヶ原山荘で集う仲間達
(位ヶ原山荘)

B 2012/04/30 08:40
今日は3台運行
(乗鞍岳春山バス − 位ヶ原山荘)

C 2012/04/30 09:30
今日は終日モノトーン世界
(鶴ヶ沢)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 三連休最終日の今日。三日連続の好天とは行かず、一瞬のにわか雨に見舞われた終日曇り空の一日でした。

早朝5時の位ヶ原山荘はどんよりとした天候の朝を迎えます。気温は3℃。位ヶ原山荘では山頂方面を目指す登山者の方々が、出発の準備に向けて朝早くからにぎやかに動き始めています。西からの風が吹くものの、その風には冷たさはありません。

時間は経過して行くものの、天候は一向に変わらず、どんよりとした状態。このコンディションでは出発しようという雰囲気にはなかなかならないようで、宿泊したスキーヤー・ボーダーの方々は、今日はどこに行こうかと思案する様子が続いています。

8時の位ヶ原山荘の気温は6℃。天候は相変わらず、どんよりとした状態。そして、8時40分に乗鞍岳春山バス始発便が到着すると、静かな位ヶ原山荘はにぎやかな雰囲気に包まれます。今日の始発便は3台が運行され、続々とスキーヤー・ボーダーの方々が位ヶ原山荘に降り立ちます。先ほどまでテンションがあがらなかった位ヶ原山荘に宿泊したボーダーの方々もバスから降りてきたメンバーを見つけると一気にハイテンションに...準備の整った方から順番に屋根板を登り、大雪渓、富士見岳、鶴ヶ沢、大黒岳などそれぞれの山域に向けて出発して行きました。

10時の鶴ヶ沢の気温は9℃。天候は相変わらず変わりません。それでも早朝はガチガチに固まっていたバーンも適度に緩み、鶴ヶ沢を滑り降りてきたスキーヤーは、「バーンコンディションが適度で、今日は最高!」と、うれしそうに語ってくださいました。

正午の位ヶ原山荘の気温は9℃。午前中よりも風に冷たさを感じます。アウターがないと肌寒さを覚えるほど。そして、13時30分にはにわか雨に見舞われるものの、降り方も弱く、20分程度で収まりました。

三連休最後の今日、天候にはやや恵まれませんでしたが、ザクザクに緩むことなく、適度なバーンコンディションを楽しめたのではないでしょうか?

なお、4月26日(木)から連日お伝えしたゴールデンウィークの速報は本日で終了です。ゴールデンウィーク後半の速報は日程が決まっていませんが、取材でき次第、お伝えしたいと思います。
今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版Vol.6(最終号) は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/04/30 14:00更新)

【4月29日現在のツアーコースとその周辺の積雪・雪のコンディション・雪崩状況】
(下記は昨日、4月29日の状況です。)
位ヶ原から、ツアーコースとかもしかゲレンデを経て、三本滝レストハウスまで問題なく滑走できます。

強い日差しでかなりザクザクです。滑走性が悪くなっていますので、事前にワックスなどでメンテナンスされることをお勧めします。本日はかなり多くの方が滑走されていて、無数のシュプールが刻まれていますので、冷え込みでバーンが硬くなると若干滑りにくいことが懸念されます。

昨日よりも雪解けは抑えられています。しかし、ツアーコース入口急斜面では、一部切り株が頭を出しています。また、かもしかゲレンデ上部では若干クマザサが出てきました。特にツアーコース入口付近はシールで踏み込んでもクマザサが沈み込む感触があり、今後、急激に雪解けが進んで、この箇所の滑走が困難になることが予測されてます。

今週のツアーコースの積雪は、急激に減少しています。
3番標識付近は昨年より30センチ多く、先週より30センチ少ない状況。5番標識付近では昨年とほぼ同じで、先週より40センチ少ない状況。位ヶ原急斜面は昨年より50センチ少なく、先週より60センチ少ない状況です。
また、6番付近のウェーブは、窪みの部分が先週よりも浅くなってきたしたが、下山滑走の際はご注意ください。

【ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版の終了と、正式版の連載開始予定について】
2012シーズンノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 の連載は次週末掲載予定の ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版 Vol.6 をもって終了させていただきます。5月5日(土)は、速報・ノリクラ雪渓カレンダーともに一旦お休みさせていただき、その次の週末より、ノリクラ雪渓カレンダー正式版のリリースを予定しております。

【位ヶ原山荘の4月中の営業について】
位ヶ原山荘は4月9日(月)より金・土・日・月のみの営業となっていましたが、ゴールデンウィークが始まる4月27日(金)から再び連日営業となります。

【今後のツアーコースアクセスについて】
● 4月19日(木)以降 (県道乗鞍岳線休暇村〜三本滝間開通 − かもしかゲレンデから登行)

県道乗鞍岳線は休暇村より先の区間については冬季閉鎖となっていましたが、4月19日(木)11:00より休暇村ゲート〜三本滝ゲート区間が通行可能となりました。(乗鞍高原から三本滝ゲートまではマイカー通行可能です)
なお、路面状況により通行止めとなる場合があり、4月中は夜間凍結の可能性があります。チェーンなど携行をお勧めします。

● 4月28日(土)以降 (春山バス運行開始 −位ヶ原山荘までバス運行)
乗鞍高原〜位ヶ原山荘間の春山バスの運行が開始されることが正式に決定されました。ツアーコースは例年5月下旬頃まで下山滑走可能です。春山バスについては3月28日付けお知らせ「2012シーズン 乗鞍高原〜位ヶ原山荘(大雪渓)行きの春山バス運行について」をご覧ください。
  

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■2012年4月29日(日)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.6(最終号)  )
 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  
 

@ 2012/04/29 08:15
今日の始発便は5台運行 − 駐車場は早朝から満車
(乗鞍岳春山バス − 三本滝停留所)
A 2012/04/29 09:45
快晴の青空が続く − かもしかゲレンデはまだ下山滑走可能
(かもしかゲレンデ上部)

B 2012/04/29 11:50
午後になると薄い雲がかかり始める
(ツアーコース − 5番標識付近)

C 2012/04/29 13:10
今日もたくさんの方が山頂方面を目指しました
(位ヶ原)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ ゴールデンウィーク前半二日目の今日は、三連休の中日とあって、たくさんの方が山頂方面にお越しになり、天候もまずまずの一日でした。

早朝6時の乗鞍高原は雲ひとつない快晴の朝を迎えます。気温は6℃、力強い太陽から燦々と降り注ぐ光線に寒さどころか、ひんやりとした雰囲気さえ感じさせない状態です。観光センター前駐車場はこの時点で20台ほどの車しかお越しになっていませんが、7時の三本滝レストハウス前駐車場はほぼ満車。例年なら、レストハウス正面のアスファルト部分だけでなく、周辺の砂利の駐車スペースも利用できますが、今年は砂利部分の除雪が実施されてなく、アスファルト部分の50台程度しか駐車できない状態です。そのため、空きスペースに何とか停めたり、レストハウス周辺に路上駐車する状態にまでなっていました。

三本滝レストハウス前にある三本滝停留所は、8時ごろになると春山バスを待つ方が50名ほど並び始め、長い列を作るようになります。始発便の定刻は8時20分ですが、混雑が予測されるため、増発されたバスが定刻前の8時過ぎに到着します。それと同時に乗車券の販売が開始され、バスのトランクへのスキー板の搬入のあと、バス車内へと乗り込んでゆきます。この後、観光センターで乗客を乗せたバスが合流し、ほぼ定刻の8時25分に合計5台のバスが三本滝ゲートを通過して、位ヶ原山荘へと出発しました。

春山バスが出発した後の三本滝レストハウス付近には、普段の静かな情景に戻り、小鳥のさえずりが耳当たりよく響いています。気温は14℃、あいかわずの快晴が続いています。かもしかゲレンデを登る方は皆無に等しい状態。やはり、春山バスが運行されると、ツアーコースに向けて出発する方が極端に少なくなります。

10時のツアーコース入口付近の気温は16℃、この付近から弱い風が吹きぬけるようになり、汗が引いてくるようになり、ほっと落ち着きます。小鳥のさえずりが響く様子のほか、ツアーコース隣の伊奈川のせせらぎがいつもよりも高らかになっていることに気づきます。そんな音色からも雪解けが進んでいる様子が伺えます。

そして、時間と共にツアーコースの雪質もザクザクのものへと変化し、ツボ足で下山される登山者も、靴が見えなくなるまで埋まるほど雪が緩んできました。11時近くになると、上空には薄い雲が広がり始め、それと同時にそよ吹く風にも少しずつひんやりとした感覚が強くなり、日差しの強さをあまり意識する必要がなくなってくるほどです。

正午のツアーコース5番標識付近の気温は16℃。少し風がなくなり、上空は白っぽい状態になってきます。遠景の山並みもはっきりとせず、中央アルプスは確認できますが、その奥にある南アルプスは霞の中で、天候は少しばかり悪化傾向を見せ始めています。

ツアーコースの先の位ヶ原でも穏やかな気候が続きます。13時の気温は10℃。山頂方面をはじめ、数多くの方が稜線からの滑走を楽しんでいて、ご自身の滑ってきた斜面を眺めながら、位ヶ原の平原でゆっくりと時を過ごすボーダーもいらっしゃったほどです。

昨日と同様に穏やかな一日となりました。ゴールデンウィークはまだまだ続きます。ツアーコースでの下山滑走が可能なこの時期に、山頂方面からのロングクルージングを楽しんでいただけたら幸いです。

なお、4月26日(木)から連日お伝えしたゴールデンウィークの速報は本日で終了です。ゴールデンウィーク後半の速報は日程が決まっていませんが、取材でき次第、お伝えしたいと思います。
今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版Vol.6(最終号) は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/04/29 15:55更新)

【4月29日現在のツアーコースとその周辺の積雪・雪のコンディション・雪崩状況】
昨日と同様、位ヶ原から、ツアーコースとかもしかゲレンデを経て、三本滝レストハウスまで問題なく滑走できます。

強い日差しでかなりザクザクです。滑走性が悪くなっていますので、事前にワックスなどでメンテナンスされることをお勧めします。本日はかなり多くの方が滑走されていて、無数のシュプールが刻まれていますので、冷え込みでバーンが硬くなると若干滑りにくいことが懸念されます。

昨日よりも雪解けは抑えられています。しかし、ツアーコース入口急斜面では、一部切り株が頭を出しています。また、かもしかゲレンデ上部では若干クマザサが出てきました。特にツアーコース入口付近はシールで踏み込んでもクマザサが沈み込む感触があり、今後、急激に雪解けが進んで、この箇所の滑走が困難になることが予測されてます。

今週のツアーコースの積雪は、急激に減少しています。
3番標識付近は昨年より30センチ多く、先週より30センチ少ない状況。5番標識付近では昨年とほぼ同じで、先週より40センチ少ない状況。位ヶ原急斜面は昨年より50センチ少なく、先週より60センチ少ない状況です。
また、6番付近のウェーブは、窪みの部分が先週よりも浅くなってきたしたが、下山滑走の際はご注意ください。

【ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版の終了と、正式版の連載開始予定について】
2012シーズンノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 の連載は次週末掲載予定の ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版 Vol.6 をもって終了させていただきます。5月5日(土)は、速報・ノリクラ雪渓カレンダーともに一旦お休みさせていただき、その次の週末より、ノリクラ雪渓カレンダー正式版のリリースを予定しております。

【位ヶ原山荘の4月中の営業について】
位ヶ原山荘は4月9日(月)より金・土・日・月のみの営業となっていましたが、ゴールデンウィークが始まる4月27日(金)から再び連日営業となります。

【今後のツアーコースアクセスについて】
● 4月19日(木)以降 (県道乗鞍岳線休暇村〜三本滝間開通 − かもしかゲレンデから登行)

県道乗鞍岳線は休暇村より先の区間については冬季閉鎖となっていましたが、4月19日(木)11:00より休暇村ゲート〜三本滝ゲート区間が通行可能となりました。(乗鞍高原から三本滝ゲートまではマイカー通行可能です)
なお、路面状況により通行止めとなる場合があり、4月中は夜間凍結の可能性があります。チェーンなど携行をお勧めします。

● 4月28日(土)以降 (春山バス運行開始 −位ヶ原山荘までバス運行)
乗鞍高原〜位ヶ原山荘間の春山バスの運行が開始されることが正式に決定されました。ツアーコースは例年5月下旬頃まで下山滑走可能です。春山バスについては3月28日付けお知らせ「2012シーズン 乗鞍高原〜位ヶ原山荘(大雪渓)行きの春山バス運行について」をご覧ください。
  

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■2012年4月28日(土)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.6(最終号)  )
 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  
 

@ 2012/04/28 08:50
乗鞍岳春山バス運行開始! − 始発便は4台運行
(位ヶ原山荘前)
A 2012/04/28 09:15
剣ヶ峰山頂目指して出発
(屋根板下部)

B 2012/04/28 09:20
突き抜ける紺碧の空に向かって!
(屋根板)

C 2012/04/28 12:25
終日快晴 − またとない春山シーズン開幕
(位ヶ原)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は乗鞍岳春山バス運行初日。この日を待ちわびていた方もたくさんいらっしゃったかと思いますが、それに応えてくれるような終日快晴のまたとない一日となりました。

早朝5時の位ヶ原山荘の気温は3℃。雲ひとつない東の空からは、赤々と光りを放つ朝日が登り始めます。夜明けと同時に少しばかり西からの風が吹き始めるものの、その風には冷たさは全くなく、朝一番から春の陽気に包まれています。日が高くなるにつれて、上空の青空も次第にはっきりとした色彩となり、朝日を受けたノリクラの峰々が徐々に白く輝いてくると、青と白の抜群のコントラストの世界が広がって行きます。

路面はほぼ乾いているものの、雪解け水がしみだしたところでは凍結しています。しかし、力強い太陽の日差しに次第に融け始め、バス会社の朝の道路パトロールで、運行上問題がないことが確認され、春山バスは始発便から運行が開始されることが決まりました。この時期の早朝は路面凍結していることが多く、運行初日の始発便が問題なく実施されるのは実に3年ぶりのことです。

8時を回る頃には、位ヶ原山荘周辺の雪もかなり緩んでザクザクに近いほど。道路の凍結箇所もかなり解消され、9時前には春山バス始発便が位ヶ原山荘に到着します。今日の始発便は4台、約120名の方がお越しになり、大半がスキーヤー・ボーダーの方々です。

4台の春山バスから続々と降り立つスキーヤー・ボーダーの方々は、一斉にバスのトランクに収納されているスキー板などを搬出する作業に取り掛かります。そして、バス車内や位ヶ原山荘などで配布される「乗鞍 春山入山計画書」に、氏名・住所など必要事項を記入し、位ヶ原山荘に設置されている投函箱に入れて行きます。「乗鞍 春山入山計画書」はいわゆる登山届のようなもので、遭難事故防止のため、必ず、記入・投函していただくようお願いいたします。

出発の準備ができた方から、山荘前の屋根板入口からシールやスノーシューなどを履いて続々と出発します。9時の屋根板の気温は6℃ですが、強い日差しにかなりの暑さを覚えます。そのため、大半の方は、歩き出す前にアウターを脱ぎ、中には半袖で登り始める方もいらっしゃり、それでも額には大粒の汗が噴出していました。

屋根板から位ヶ原に到達する頃には山頂方面から吹き降ろす風がやさしく抜けて行きます。風に吹かれていることの心地よさはこの上ないものです。そして、目の前には雲ひとつない真っ青な青空にノリクラの峰々が真っ白に堂々と聳えていて、そんな様子をいつまでも眺め続けたり、しきりにシャッターを切るスキーヤーの方々がたくさんいらっしゃいました。

正午の位ヶ原の気温は12℃。穏やかなやさしい風が続いています。しっかりとした青空が続くものの、遠景の視界は若干霞んでいて、南アルプスの峰々がかろうじて確認できる状態でした。そして、位ヶ原・大雪渓にお越しになった方々は、おもむろに雪の上に腰を掛けて、のんびりとランチタイムを楽しむ様子もあり、風の流れるささやきと、ザクザクの雪を踏みしめる登行の足音以外は完全にサイレントな世界で、そんな状況にずーっと浸っていたい気分にさせられます。

春山バスでお越しになった大半の方は、主峰の剣ヶ峰方面に向かわれ、お昼を回る頃には剣ヶ峰直下や剣ヶ峰〜蚕玉岳(こだまだけ)稜線から滑り込む様子がありました。そして、「今日ほど滑りやすいノリクラはなかなかない!」と、その感動を語ってくださったスキーヤーの方もいらっしゃいました。

明日も良い天候が続きそうです。乗鞍岳春山バスを利用される方も、かもしかゲレンデからツアーコースを登って行く方も、日焼け対策や十分な水分確保をされた上でお越しください。
また、乗鞍岳春山バスの運行ダイヤ・運賃などは、3月28日付けお知らせ「2012シーズン 乗鞍高原〜位ヶ原山荘(大雪渓)行きの春山バス運行について」をご覧ください。

なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版Vol.6(最終号) は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/04/28 16:15更新)

【4月28日現在のツアーコースとその周辺の積雪・雪のコンディション・雪崩状況】
現時点では位ヶ原から、ツアーコースとかもしかゲレンデを経て、三本滝レストハウスまで問題なく滑走できます。

強い日差しでかなりザクザクです。滑走性が悪くなっていますので、事前にワックスなどでメンテナンスされることをお勧めします。本日はかなり多くの方が滑走されていて、無数のシュプールが刻まれていますので、冷え込みでバーンが硬くなると若干滑りにくいことが懸念されます。

昨日よりも雪解けが明らかに進んでいます。多いところで昨日より10センチほどの雪解けで、ツアーコース入口急斜面では、一部切り株が頭を出しています。また、かもしかゲレンデ上部では若干クマザサが出てきました。特にツアーコース入口付近はシールで踏み込んでもクマザサが沈み込む感触があり、今後、急激に雪解けが進んで、この箇所の滑走が困難になることが予測されてます。

今週のツアーコースの積雪は、急激に減少しています。
3番標識付近は昨年より30センチ多く、先週より30センチ少ない状況。5番標識付近では昨年とほぼ同じで、先週より40センチ少ない状況。位ヶ原急斜面は昨年より50センチ少なく、先週より60センチ少ない状況です。
また、6番付近のウェーブは、窪みの部分が先週よりも浅くなってきたしたが、下山滑走の際はご注意ください。

【ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版の終了と、正式版の連載開始予定について】
2012シーズンノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 の連載は次週末掲載予定の ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版 Vol.6 をもって終了させていただきます。5月5日(土)は、速報・ノリクラ雪渓カレンダーともに一旦お休みさせていただき、その次の週末より、ノリクラ雪渓カレンダー正式版のリリースを予定しております。

【位ヶ原山荘の4月中の営業について】
位ヶ原山荘は4月9日(月)より金・土・日・月のみの営業となっていましたが、ゴールデンウィークが始まる4月27日(金)から再び連日営業となります。

【今後のツアーコースアクセスについて】
● 4月19日(木)以降 (県道乗鞍岳線休暇村〜三本滝間開通 − かもしかゲレンデから登行)

県道乗鞍岳線は休暇村より先の区間については冬季閉鎖となっていましたが、4月19日(木)11:00より休暇村ゲート〜三本滝ゲート区間が通行可能となりました。(乗鞍高原から三本滝ゲートまではマイカー通行可能です)
なお、路面状況により通行止めとなる場合があり、4月中は夜間凍結の可能性があります。チェーンなど携行をお勧めします。

● 4月28日(土)以降 (春山バス運行開始 −位ヶ原山荘までバス運行)
乗鞍高原〜位ヶ原山荘間の春山バスの運行が開始されることが正式に決定されました。ツアーコースは例年5月下旬頃まで下山滑走可能です。春山バスについては3月28日付けお知らせ「2012シーズン 乗鞍高原〜位ヶ原山荘(大雪渓)行きの春山バス運行について」をご覧ください。
  

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■2012年4月27日(金)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.6(最終号)  )
 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  
 

@ 2012/04/27 10:20
濃霧の中を行く
(かもしかゲレンデ)
A 2012/04/27 12:30
綺麗な青空とさわやかな風 − 雪面は黄砂にくすむ
(ツアーコース − 1〜2番標識間)

B 2012/04/27 14:30
快晴無風の位ヶ原に除雪の重機が唸りを上げる
(位ヶ原 − 10号カーブ付近)

C 2012/04/27 14:15
静かなノリクラも今日まで... 明日から春山バス運行開始!
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ ゴールデンウィーク前日のツアーコースは、春山バス運行を目前に控え、静かなノリクラを楽しむ最後の一日となりました。

早朝7時の乗鞍高原は、小雨がぱらつく霧に包まれた朝を迎えます。気温は10℃で、雨は徐々に収まりを見せるものの、それと同時に霧がさらに濃くなり、8時ごろになると視界が50メートル程度まで見通しが悪くなってきます。

そして、10時の三本滝レストハウス前駐車場には数台しか車がお越しになっていません。気温は7℃、雨は完全に止んだものの、濃霧は続いていて、三本滝レストハウス前駐車場からは、かもしかゲレンデ上部エリアが見通すことができないほどです。
10時30分位になると、かもしかゲレンデでは、時折、雲間に青空がのぞく状態になって来ました。濃霧の中を登るとかなりの蒸し暑さを感じ、体が融けてしまうのではと思ってしまいます。

11時のツアーコース入口の気温は14℃。急激に雲が抜けて行き青空が広がり始めます。そして、天候の回復と同時に、北からのさわやかなそよ風が吹き始め、暑さに参ってしまった体には、この上ない心地よさです。
ツアーコースは、細かなピッチがうねっていて、そのうねりのくぼんだところには黄砂で茶色くくすんでいます。雪質もザクザクで、所によってはツボ足で30センチ以上も踏み抜く状態です。

正午のツアーコース入口急斜面の気温は12℃。強い日差しに汗ばむものの、涼しいと感じるそよ風に次第に汗が引いてきて、足取りも軽くなって行きます。この先のツアーコースの雪質も全く変わらず、黄砂に汚れたザクザクの春雪です。
そして、午後になる上空の青空の面積が次第に多くなり、力強い太陽光線がダイレクトに降り注いできます。肌をじりじりと焦がす感触があり、日焼け止め対策は万全に施す必要を感じます。

静かなツアーコースも上部エリアに近づくと、重機の唸り声が山々に響いていることに気がつきます。明日から、乗鞍岳春山バスの運行が始まり、すでに標高2350メートルの位ヶ原山荘までの除雪は完了されていますが、今後、標高2600メートルの大雪渓・肩の小屋口バス停まで延長運行が予定されていることから、位ヶ原山荘〜大雪渓間の除雪が急ピッチで行われています。今日の時点では、位ヶ原山荘から約1.5km先の10号カーブ付近が除雪の先頭で、2台のドーザーが何度も往復しながら道路の除雪を実施していました。なお、大雪渓・肩の小屋口バス停への延長運行は、除雪の進捗次第でスケジュールが前後しますが、例年、6月初旬からのようです。

乗鞍岳春山バスが運行されるようになると、それまでの「静かなノリクラ」から、「にぎやかなノリクラ」へと、季節がシフトして行きます。それまでの季節を惜しむ気持ちと、新たな季節の到来を待ちわびる気持ちとが交錯します。でも、やはり次の季節を追い続ける気持ちが、ノリクラをこれからも楽しむためには必要とも感じています。
明日から運行される春山バスの運行ダイヤ・運賃などは、3月28日付けお知らせ「2012シーズン 乗鞍高原〜位ヶ原山荘(大雪渓)行きの春山バス運行について」をご覧ください。)

なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版Vol.6(最終号) は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/04/27 18:30更新)

【4月27日現在のツアーコースとその周辺の積雪・雪のコンディション・雪崩状況】
現時点では位ヶ原から、ツアーコースとかもしかゲレンデを経て、三本滝レストハウスまで問題なく滑走できます。

本文にも記しましたように、黄砂でかなり汚れています。そのため、滑走性が悪くなっていますので、事前にワックスなどでメンテナンスされることをお勧めします。また、表面は細かなピッチが無数にできていて、冷え込みでバーンが硬くなると若干滑りにくいことが懸念されます。

ツアーコースは問題ありませんが、かもしかゲレンデ上部では若干クマザサが出てきました。特にツアーコース入口付近はシールで踏み込んでもクマザサが沈み込む感触があり、今後、急激に雪解けが進んで、この箇所の滑走が困難になることが予測されてます。

今週のツアーコースの積雪は、急激に減少しています。
3番標識付近は昨年より30センチ多く、先週より30センチ少ない状況。5番標識付近では昨年とほぼ同じで、先週より40センチ少ない状況。位ヶ原急斜面は昨年より50センチ少なく、先週より60センチ少ない状況です。
また、6番付近のウェーブは、窪みの部分が先週よりも浅くなってきたしたが、下山滑走の際はご注意ください。

【ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版の終了と、正式版の連載開始予定について】
2012シーズンノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 の連載は次週末掲載予定の ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版 Vol.6 をもって終了させていただきます。5月5日(土)は、速報・ノリクラ雪渓カレンダーともに一旦お休みさせていただき、その次の週末より、ノリクラ雪渓カレンダー正式版のリリースを予定しております。

【位ヶ原山荘の4月中の営業について】
位ヶ原山荘は4月9日(月)より金・土・日・月のみの営業となっていましたが、ゴールデンウィークが始まる4月27日(金)から再び連日営業となります。

【今後のツアーコースアクセスについて】
● 4月19日(木)以降 (県道乗鞍岳線休暇村〜三本滝間開通 − かもしかゲレンデから登行)

県道乗鞍岳線は休暇村より先の区間については冬季閉鎖となっていましたが、4月19日(木)11:00より休暇村ゲート〜三本滝ゲート区間が通行可能となりました。(乗鞍高原から三本滝ゲートまではマイカー通行可能です)
なお、路面状況により通行止めとなる場合があり、4月中は夜間凍結の可能性があります。チェーンなど携行をお勧めします。

● 4月28日(土)以降 (春山バス運行開始 −位ヶ原山荘までバス運行)
乗鞍高原〜位ヶ原山荘間の春山バスの運行が開始されることが正式に決定されました。ツアーコースは例年5月下旬頃まで下山滑走可能です。春山バスについては3月28日付けお知らせ「2012シーズン 乗鞍高原〜位ヶ原山荘(大雪渓)行きの春山バス運行について」をご覧ください。
  

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■2012年4月26日(木)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.6(最終号)  )
 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  
 

@ 2012/04/26 10:40
雪壁の崩落箇所はスコップで除雪しながら進む
(乗鞍岳春山バス試運転 − 三本滝ゲート上)
A 2012/04/26 11:10
雪壁はバスより高く、車幅すれすれをすり抜ける
(乗鞍岳春山バス試運転 − 冷泉小屋〜位ヶ原山荘間)

B 2012/04/26 11:40
運行の可否、問題点などを協議する
(乗鞍岳春山バス試運転 − 位ヶ原山荘)

C 2012/04/26 11:50
予定通り4月28日(土)第一便から運行開始決定!
(乗鞍岳春山バス試運転 − 位ヶ原山荘)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ ゴールデンウィークを目前に控え、乗鞍岳春山バスの試運転が本日行われ、予定通り4月28日(土)より運行が開始されることが決まりました。(春山バスの運行ダイヤ・運賃などは3月28日付けお知らせ「2012シーズン 乗鞍高原〜位ヶ原山荘(大雪渓)行きの春山バス運行について」をご覧ください。)

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、上空を良く見ると薄い雲がかかり始め、星が何とか確認できる状況の夜を迎えています。気温は8℃、ゆっくりと弱い北風が絶えず吹き、その風には冷たさは全くありません。わさび沢のせせらぎ以外は物音一つしない穏やかで静かなが夜が続いて行きます。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、天気予報どおりの雨。この雨は早朝4時ごろから降り始め、5時過ぎからまとまった雨脚を見せるようになってきました。気温は8℃で、上空の雲は足早に東へ流れて行きます。この雨も9時ごろになると次第に霧雨となり、傘など雨具の不要な状態となって来ました。

乗鞍岳春山バスは、松本市、アルピコ交通株式会社、のりくら観光協会、乗鞍温泉旅館組合、乗鞍温泉民宿組合が連携して実施され、今日行われる試運転は、前述の関係者のほか、環境省・林野庁森林監督署等の関係機関や報道機関の方々が出席され、運行上の問題点などを協議し、予定通り運行か可能かどうかを判断するものです。

10時過ぎに訪れた試運転バスは、実際の運行に使用される車両で、およそ20名ほどの関係者を乗せて、観光センターを出発します。ほとんど収まった雨が再び降り始め、試運転バスが三本滝ゲートを通過する頃には霧雨が続き、ゲートの鍵を開けるバス会社の係員も、開錠・施錠作業を終えると足早にバスに乗り込みます。

三本滝ゲートから先は、冬季閉鎖が解除される7月以降はバス・タクシー・自転車の通行はできますが、冬季閉鎖中である現在は、特別に許可を受けた車両しか通行することはできません。そして、冬季閉鎖中であるため、冬季閉鎖前に撤去されたガードレール・カーブミラーがまだ設置されてなく、路肩の雪壁が車道側に崩落している箇所も所々あります。試運転バスは車幅の広い大型バスですから、雪壁が崩落して通行困難な場合は、一旦停車してバス係員が崩落した雪を除去する作業が見られました。それでも、除雪は例年よりも1メートルほど幅広く行われていて、バスの運転手の方も「今年の試運転はかなり運転しやすい状況です。」と、おっしゃっていました。

標高2230メートルの冷泉小屋付近を通過すると、雪の壁は一気に高くなり、場所によってはバスの背丈以上もあり、車幅すれすれのところをすり抜ける状況も見られました。今年は春先に降った雪が多く残っていて、雪の壁そのものは例年よりも高いところがあるもの、雪が締まっていないため、かなり柔らかく、雪の壁が崩落しやすい状況です。

乗鞍岳春山バスの終点、標高2350メートルの位ヶ原山荘に到着したのは11時過ぎ。気温は3℃で、霧雨が続いています。路面に凍結箇所はなく、途中、雨水と雪解け水が激しく路面を流れる状況が見られました。このあと、位ヶ原山荘内で、関係者一同の下、運行上の問題点や今後の対応方法が検討された結果、予定通り4月28日(土)の第一便から運行開始されることが決定されました。

春山バスの運行とともに多くのスキーヤー・ボーダーの方々がお越しになり、春の風を呼び込んでくれることと思います。ただ、予定通りの運行開始が決まったものの、当日の天候や路面状況によって、急遽運休になる可能性もありますのでご注意ください。

なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版Vol.6(最終号) は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/04/26 15:45更新)

【ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版の終了と、正式版の連載開始予定について】
2012シーズンノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 の連載は次週末掲載予定の ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版 Vol.6 をもって終了させていただきます。5月5日(土)は、速報・ノリクラ雪渓カレンダーともに一旦お休みさせていただき、その次の週末より、ノリクラ雪渓カレンダー正式版のリリースを予定しております。

【位ヶ原山荘の4月中の営業について】
位ヶ原山荘は4月9日(月)より金・土・日・月のみの営業となっていましたが、ゴールデンウィークが始まる4月27日(金)から再び連日営業となります。

【今後のツアーコースアクセスについて】
● 4月19日(木)以降 (県道乗鞍岳線休暇村〜三本滝間開通 − かもしかゲレンデから登行)

県道乗鞍岳線は休暇村より先の区間については冬季閉鎖となっていましたが、4月19日(木)11:00より休暇村ゲート〜三本滝ゲート区間が通行可能となりました。(乗鞍高原から三本滝ゲートまではマイカー通行可能です)
なお、路面状況により通行止めとなる場合があり、4月中は夜間凍結の可能性があります。チェーンなど携行をお勧めします。

● 4月28日(土)以降 (春山バス運行開始 −位ヶ原山荘までバス運行)
乗鞍高原〜位ヶ原山荘間の春山バスの運行が開始されることが正式に決定されました。ツアーコースは例年5月下旬頃まで下山滑走可能です。春山バスについては3月28日付けお知らせ「2012シーズン 乗鞍高原〜位ヶ原山荘(大雪渓)行きの春山バス運行について」をご覧ください。
  

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■2012年4月21日(土)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.5
 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  
 

@ 2012/04/21 08:50
三本滝ゲートまでマイカー通行可能に...
(三本滝レストハウス前駐車場)
A 2012/04/21 09:10
山頂目指して出発!
(かもしかゲレンデ)

B 2012/04/21 10:40
気温16℃ − 薄着でも汗の吹き出る暑さ
(ツアーコース − 入口急斜面)

C 2012/04/21 13:35
終日好天が続く − まさに春スキー日和
(位ヶ原)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 久しぶりに綺麗な青空に恵まれ、また、ぽかぽか陽気をとおりすぎて、暑さにうだる天候が終日続いた穏やかな一日となりました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、全面に星の瞬く夜空が広がります。気温は4℃で顔をやさしくなでて行く空気には冷たさは全くなく、柔らかさを感じさせてくれます。そして、静かな夜にわさび沢のせせらぎが心地よく耳に届き、雪解けの春を感じ取ることのできる夜が続いて行きます。

そして、一夜明けた乗鞍高原は雲ひとつない快晴の朝を迎えます。6時の気温はマイナス1℃でしたが、力強い朝日が早朝から暖かさをもたらし、7時の段階では3℃まで上昇します。ただ、今日の青空は少しばかり青さが抑えられていて、真冬のような紺碧の色合いではありません。それでもノリクラの峰々は真っ白に輝いていて、春先になると黄砂などで汚れる様子が見られますが、今日のノリクラは真冬の白肌に匹敵するほどの美しさです。

県道乗鞍岳線(エコーライン)は、4月19日(木)より休暇村より先の3.5kmの区間で冬季閉鎖が解除され、三本滝ゲートまでマイカー通行できるようになりました。そのため、今回は出発地点が標高1800メートルの三本滝レストハウス前駐車場となります。
休暇村ゲートから三本滝ゲートまでの県道乗鞍岳線は、高いところで1メートル以上の雪の壁が道路の両側にあって、その壁からの雪解け水が凍結している箇所が所々ありました。日中には融けると思いますが、夜間早朝は再凍結に注意が必要です。

8時の三本滝レストハウス前駐車場の気温は6℃。相変わらず快晴無風が続いています。レストハウス前の駐車スペースは除雪が完全に完了されてなく、例年よりもかなり狭い状態で、すでに20台ほどの車がお越しになっていますが、それでほぼ満車状態です。また、この時間帯では大半の方がツアーコースに向けて出発されたようでした。

午前中はほぼ快晴無風が続き、スタート地点のかもしかゲレンデを登っていると、薄着でも額には汗が滲んでくるほど...まるで夏スキーをやっているかのような暑さです。そんなうだるほどの暑さですが、かもしかゲレンデはブッシュや地肌が見えているところは皆無で、積雪量の多さを物語っています。

10時のツアーコース入口の気温は14℃。久々に二桁の気温で、暑さに慣れていない体にはかなりきついものがあります。バーンは湿雪ですが、踏み抜くほどの状態ではなく、ツボ足でもさほど苦労はなかったかと思います。
ツアーコース入口急斜面を登り切ったあたりから、南寄りの風が吹き始めます。その風は少しばかりひんやりしたもので、火照った体をクールダウンさせてくれるのに「恵みのそよ風」となりました。

正午のツアーコース5番標識付近の気温は14℃。少しばかり雲が浮かんできて、剣ヶ峰や高天ヶ原に雲の陰影がゆっくりと流れて行く様子は穏やかな雰囲気そのものです。この時期とは思えない白さを保つ山肌も、良く見ると高天ヶ原では岩稜が見え隠れしている箇所があり、着実に雪解けが進んでいることがわかります。

13時のツアーコース急斜面の気温は8℃。青空のキャンパスに絵心を刺激された雲がゆっくりと流れる様子は、冬のノリクラから本格的な春のノリクラへとバトンタッチしたことを教えてくれているのかもしれません。バーンコンディションは上部エリアでも全く変わらず緩んでいて、その先の位ヶ原でも緩んだ雪と緩斜面で滑走していてもスピードの乗らない状態でした。

いつもなら冷たい強風にさらされる位ヶ原も、今日は本当に穏やか...それに加えて、心地の良い南風が柔らかく流れ、上空の雲たちもその流れに乗って、穏やかな位ヶ原を楽しんでいるかのようでした。
今日は大半の方がツアーコースより上部エリアに向かったようで、特に剣ヶ峰〜蚕玉岳間の稜線から滑り降りる沢は数え切れないほどのシュプールが刻まれ、春スキー本番の時期に突入した雰囲気がありました。

今日は申し分ない一日でしたが、明日は雨の予報が発表されています。速報を書く現在の乗鞍高原からは剣ヶ峰など山頂方面は何とか確認できますが、雲が次第に厚くなってきました。
なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版Vol.5 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/04/21 18:10更新)

【4月21日現在のツアーコースとその周辺の積雪・雪のコンディション・雪崩状況】
完全に春の緩んだ雪質となって来ました。ツアーコース位ヶ原急斜面などでは、シールで踏み込むとググッと下層に響くところもあって、安定していないところありますので、ご注意ください。

ツアーコースの積雪は、先週よりも減少していますが、昨年よりも多い状態が続いています。
3番標識付近は昨年より70センチ多く、先週より5センチ少ない状況。5番標識付近では昨年よりも40センチ多く、先週より20センチ少ない状況。位ヶ原急斜面は昨年より70センチ多く、先週より40センチ少ない状況です。
また、6番付近のウェーブは、窪みの部分が先週よりも深くなり、下山滑走の際はご注意ください。

【位ヶ原山荘の4月中の営業について】
位ヶ原山荘は2月4日(土)より連日営業しておりましたが、4月9日(月)からは金・土・日・月の営業(宿泊は金・土・日が可能)となります。したがって、4月10日(火)〜12日(木)、17日(火)〜19日(木)、24日〜26日(木)はお休みで、ゴールデンウィークが始まる4月27日(金)より再び連日営業となります。

【スキー場(Mt.乗鞍)の営業終了と、県道乗鞍岳線(休暇村〜三本滝ゲート)の開通・春スキーバス運行について】
スキー場営業終了に伴い、ツアーコースへのアクセスは乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。
<Mt.乗鞍の営業 − 4月8日(日)まで>

すべてのリフト・レストハウスの営業は4月8日(日)で終了しました。(トイレなども利用できません。)
<県道乗鞍岳線(休暇村〜三本滝ゲート間) −4月19日(木)11:00に冬季閉鎖解除しました>
県道乗鞍岳線は休暇村より先の区間については冬季閉鎖となっていましたが、4月19日(木)11:00より休暇村ゲート〜三本滝ゲート区間が通行可能となりました。(乗鞍高原から三本滝ゲートまではマイカー通行可能です)
なお、路面状況により通行止めとなる場合があり、4月中は夜間凍結の可能性があります。チェーンなど携行をお勧めします。
<春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘)の運行 − 4月28日(土)運行開始予定>
3月28日付けお知らせ「
2012シーズン 乗鞍高原〜位ヶ原山荘(大雪渓)行きの春山バス運行について」でご案内いたしましたとおり、今シーズンの春山バスの運行は4月28日(土)より開始される予定です。ただし、天候路面状況により、延期・運休となる場合があります。
  

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■2012年4月14日(土)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.4
 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  
 

@ 2012/04/14 08:00
気温0℃−霙に近いベタベタの降雪の中を出発
(休暇村ゲレンデ)
A 2012/04/14 10:30
営業が終了しても滑走には全く問題ない積雪量がある
(かもしかゲレンデ)

B 2012/04/14 13:25
重たい雪でも比較的楽しく滑ることができる
(ツアーコース − 5〜6番標識間)

C 2012/04/14 13:35
終日降雪に見舞われた一日
(ツアーコース − 6番標識付近)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 周期的にめまぐるしく天候が変化する時期ではありますが、この数週間は週末ごとに生憎の天気に見舞われ、今日も悪天候の周期にすっぽりはまってしまった一日でした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、弱い雨が降っています。気温は4℃、雨といってもホントに降っているのか降っていないのかわからない程度で、傘を差す必要のないほど。西から弱い風が吹いていますが空気に冷たさはなく、全く寒さを感じさせない春の夜です。

一夜明けた7時の乗鞍高原の気温は0℃。4時ごろから降り始めた雨が5時ごろからしっかりとした雨脚を見せ、6時ごろから雪へと変化しています。そして、7時の段階では激しい牡丹雪となっています。この一時間で1センチ以上の積雪となるほどで、周辺の木々も少しずつ白く雪化粧されて行くほどです。

Mt.乗鞍の営業が4月8日(日)で終了し、ツアーコース入口に向かうためのリフトはありません。そのため、今週は休暇村ゲレンデから全山歩いて向かうことになります。観光センターから2kmほど先にある休暇村駐車場では、出発の準備に取り掛かっている様子は皆無...先週の賑わいからは想像できないほどの静けさです。
雪の降り方は若干弱くなるものの絶えず降り続き、休暇村周辺の路面がシャーベット状態になるほどです。

8時の休暇村ゲレンデの気温は0℃。休暇村ゲレンデは二週間前に営業が終了していますが、地肌の見えているところは皆無でブッシュも全くありません。そのため、シールを装着したスキーを傷める心配など全くなく、ツアーコースに向けて出発します。

雪は降り続くものの、高めの気温で水分の多い状態。そのため、アウターを着ていないと濡れてしまうため、暑くてしょうがない状態ではありますが、汗だくだくになりながら、アウターを我慢して着続ける必要があります。
休暇村ゲレンデから三本滝レストハウス方面に向かい、かもしかゲレンデに向かおうとすると、そこを横断している県道乗鞍岳線がすでに除雪され、1メートル近い切り通しになっていて、一旦、板を外して横切る必要があります。県道乗鞍岳線はこの先もさらに除雪が進められ、おそらく、かもしかゲレンデの先の摩利支天方面に向かって進められていることと思います。

休暇村から続く県道乗鞍岳線は、4月19日(木)には休暇村〜三本滝ゲート(三本滝レストハウス前)までの区間で冬季閉鎖が解除が予定され、マイカー通行が可能となります。そのため、三本滝レストハウス前の駐車場エリアは、圧雪車を使って除雪が始まりました。次の週末からはツアーコースに向かうスキーヤー・ボーダーの方が、マイカーでたくさんお越しになることが予測されるため、急ピッチで作業が進められていました。
この先のかもしかゲレンデも積雪量は多く、そのまま営業状態に入っても全く問題ないほどのコンディション。ここからツアーコース入口付近までは、少し濃霧に見舞われますが、方向を見失うほどではありません。

11時のツアーコース入口の気温は6℃。雪はほぼ止んで、さらに汗の噴出すほどの暑さ。アウターを脱いでインナーグローブだけでこの先を行きます。明け方からの降雪はこの付近で10センチほどの新雪。この気温の中で降っている雪ですから水分の多い湿雪です。

正午のツアーコース入口急斜面上の気温は4℃。この先、標高があがることもあって徐々に気温が低下して行きます。そして、雪の降り方も少しずつ強くなって行きます。雪の降り方は南寄り、もしくは東寄りのもので、この風向きからも気温が高いことが想像されます。
今日のツアーコースは全山に渡って湿雪です。また、積雪も10センチ程度とそれほどではないものの、滑りにくいというほどの雪質ではなく、重たい雪質に慣れていらっしゃる方なら問題はないといってもよいでしょう。

午後になって気温が低下して行きます。14時のツアーコース位ヶ原急斜面の気温はマイナス2℃。この時間帯からツアーコース内は雪の降り方が激しくなってきました。しかし、速報を書く現在の乗鞍高原は、雪は止んで曇り空が広がっています。
明日は天候が回復する予報が出ていますので、良い天候の下、ノリクラを楽しめることと思います。

なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版Vol.4 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/04/14 18:10更新)

【4月14日現在のツアーコースとその周辺の積雪・雪のコンディション・雪崩状況】
全山に渡って湿雪です。ツアーコース位ヶ原急斜面上部や屋根板では、小規模な雪崩が発生しています。天候が回復して気温が上昇すれば、さらに雪崩の危険性が懸念される状態になりますので、十分ご注意ください。また、気温上昇に伴い、位ヶ原周辺では濃霧が発生しやすい時期になって来ました。位ヶ原からツアーコース位ヶ原急斜面に戻る付近はいくつもの沢があって、見慣れていないと、別の沢に侵入してしまう可能性があり、これまでにも遭難事案となったことがありました。地図・コンパス・GPSなどの装備を持参し、細心の注意の下、お越しください。

ツアーコースの積雪は、今シーズン一番となった先週より、若干減少していますが、昨年よりも多い状態が続いています。
3番標識付近は昨年より70センチ多く、先週より20センチ少ない状況。5番標識付近では昨年よりも50センチ多く、先週より30センチ少ない状況。位ヶ原急斜面は昨年より1メートル多く、先週より20センチ少ない状況です。
また、6番付近のウェーブは、窪みの部分が先週よりも深くなり、下山滑走の際はご注意ください。

【位ヶ原山荘の4月中の営業について】
位ヶ原山荘は2月4日(土)より連日営業しておりましたが、4月9日(月)からは金・土・日・月の営業(宿泊は金・土・日が可能)となります。したがって、4月10日(火)〜12日(木)、17日(火)〜19日(木)、24日〜26日(木)はお休みで、ゴールデンウィークが始まる4月27日(金)より再び連日営業となります。

【スキー場(Mt.乗鞍)の営業終了と、県道乗鞍岳線(休暇村〜三本滝ゲート)の開通・春スキーバス運行について】
スキー場営業終了に伴い、ツアーコースへのアクセスは乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。
<Mt.乗鞍の営業 − 4月8日(日)まで>

すべてのリフト・レストハウスの営業は4月8日(日)で終了しました。(トイレなども利用できません。)
<県道乗鞍岳線(休暇村〜三本滝ゲート間) −4月19日(木)11:00冬季閉鎖解除>
県道乗鞍岳線は休暇村より先の区間については冬季閉鎖となっていますが、スキー場営業終了に伴って除雪作業が開始され、4月19日(木)11:00より休暇村ゲート〜三本滝ゲート区間が通行可能となります。乗鞍高原から三本滝ゲートまではマイカー通行可能ですが、路面状況により通行止めとなる場合があります。(4月中は夜間凍結の可能性があります。チェーンなど携行をお勧めします。)
<春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘)の運行 − 4月28日(土)運行開始予定>
3月28日付けお知らせ「
2012シーズン 乗鞍高原〜位ヶ原山荘(大雪渓)行きの春山バス運行について」でご案内いたしましたとおり、今シーズンの春山バスの運行は4月28日(土)より開始される予定です。ただし、天候路面状況により、延期・運休となる場合があります。
  

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■2012年4月8日(日)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.3
 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  
 

@ 2012/04/08 09:00
気温0℃−すでに60名以上が出発。ぽかぽか陽気に半袖姿
(ツアーコース − 入口)
A 2012/04/08 10:15
超快晴 − 終日雲ひとつない青空
(ツアーコース − 1番標識付近)

B 2012/04/08 10:20
強い日差しで表面がパックし始める
(ツアーコース − 2番標識付近)

C 2012/04/08 11:35
遠景の山々も雪化粧 − 真冬並みのクリアな視界が広がる
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 本日は取材日ではありませんが、臨時で速報をお届けいたします。昨日の真冬並みの寒い一日から一変して、今日は終日にわたって雲ひとつない見事な快晴の一日となりました。

早朝7時の乗鞍高原は、真っ青な空にノリクラの雄大な白い稜線が聳えるロケーションの広がる朝を迎えます。気温はマイナス8℃、快晴の朝の割にはさほどの冷え込みはありません。昨晩の降雪はほとんどなく、車や家々の屋根に積もっている様子はありません。

8時ごろになると、早朝は雪煙のあがっていなかった稜線からは、幾筋もの雪の帯が舞い上がるようになり、山頂方面は強い風に見舞われている様子が伺えるようになります。今日はMt.乗鞍の営業最終日。この快晴と相まって、第3駐車場はハイシーズン並みに車がお越しになっています。その中には、ツアーコースに向かう方々の様子もあり、いつもよりもにぎやかな雰囲気です。

リフト営業が始まり、9時のツアーコース入口には大勢の方々が集まっていて、出発の準備に取り掛かっています。この時点ですでに60名以上が訪れ、今シーズン一番の賑わいです。もしかするとゲレンデよりも多いのではないかと思ってしまうほどです。気温は0℃。少しずつ南寄りの風が強まってきます。それでも、冷たさを伴ったものではなく、出発される方の中には、初めからアウターをザックに収めて薄着でスタートされる様子もあったほどです。

ツアーコース入口付近は昨晩若干の降雪があったものの、昨日のトレースやシュプールをリセットするほどの状態ではなく、積雪量などは昨日と同じ状態。一斉に入口急斜面を登る様子を見ると、6月の春山バスで大雪渓にお越しになった方々が、一斉に山頂目指して登って行く光景とダブってしまうような雰囲気でした。
時間が経過しても、真っ青な青空には変化はなく、周辺の木々に降り積もった白とのコントラストは完全に真冬の色彩です。

入口急斜面をのぼりきった先のツアーコースには未滑走エリアも残されていて、綺麗な光景続いて行きます。そして、1番標識付近のビューポイントでは高天ヶ原と剣ヶ峰が一緒に並んで見ることができ、紺碧の青空に突き刺さるように真冬の白肌を見せ付けています。

新雪の白さは真冬並みですが、太陽の力強さは春そのもの。雪面は次第に締まり始め、10時を過ぎたあたりから、シールで歩く足裏からも雪面コンディションが変化し始めてきた様子が伺えます。また、今日は大勢の方がトレースしたことから、トレース箇所は滑りやすい状態となっていました。

5番標識付近から先はかなり強めの北風が吹き抜けます。薄着では少し肌寒さを覚える状況。この付近でアウターを着込む方もいらっしゃるようになり、山頂方面の雪煙はさらに激しさを増して行きます。高天ヶ原の山肌をよく見ると横筋の風紋ができている箇所が見られ、かなりの強風に見舞われていることが推測できます。

正午のツアーコース位ヶ原急斜面の気温は0℃。全く変わらない快晴が続き、遠景の山々も雪化粧が施されている様子がはっきりと見られます。この時期の光景を表す言葉に「春霞」というものがありますが、そんな言葉などすっかり忘れてしまったかのような真冬並みの透明感あふれる光景に、遠景の山に自然と指差す様子がいくつも見られました。
位ヶ原急斜面の上端付近でも雪煙がかなり舞い上がり、午後になるとさらに風が強い状態が続いたものの、またとないこの快晴は終日続き、今日お越しになった方は「絶対またノリクラに来たい!」と思ってしまうのではないかと思う一日を送ることができました。

なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版Vol.3 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/04/08 14:10更新)

【4月8日現在のツアーコースとその周辺の積雪・雪のコンディション・雪崩状況】
昨日はツアーコースは全山に渡って真冬並みのパウダーとなり、今日も幾分そのパウダーが残っている状態でした。しかし、午後にはほとんどパウダーはなくなり、さらに滑りにくいパック状態になって来ました。この一週間の降雪量はかなり多く、今シーズン初めて、全山に渡って昨年よりも多い積雪量となりました。急激に積雪量が増加して雪崩の危険性が懸念されます。気温が低い状態が明日まで続きますが、それ以降は気温の変化によって雪崩の危険性が増大しますので、細心の注意の下、お越しください。

先週の段階で、この一週間の積雪量の増加は今シーズン一番と申し上げましたが、今週はそれをさらに上回り、3番標識付近は昨年より1メートルも多く、先週より50センチ多い状況。5番標識付近では昨年よりも80センチ多く、先週より60センチ多い状況。位ヶ原急斜面は今シーズン初めて昨年より多くなり、昨年より1メートル多く、先週より80センチ多い状況です。
昨年以上の積雪量となりましが、6番付近のウェーブはまだ埋まっていませんので、下山滑走の際はご注意ください。

【位ヶ原山荘の4月中の営業について】
位ヶ原山荘は2月4日(土)より連日営業しておりましたが、4月9日(月)からは金・土・日・月の営業(宿泊は金・土・日が可能)となります。したがって、4月10日(火)〜12日(木)、17日(火)〜19日(木)、24日〜26日(木)はお休みで、ゴールデンウィークが始まる4月27日(金)より再び連日営業となります。

【スキー場(Mt.乗鞍)の営業終了と、県道乗鞍岳線(休暇村〜三本滝ゲート)の開通・春スキーバス運行について】
スキー場営業終了に伴い、ツアーコースへのアクセスは乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。
<Mt.乗鞍の営業 − 4月8日(日)まで>

各ゲレンデ・リフトによって営業終了日が異なっています。ツアーコースに向かうために必要な「やまぼうしペアリフト」、「夢の平クワッドリフト」、「かもしかペアリフト」は、4月8日(日)まで営業されます。
  ● 3月25日(日)まで : わさび沢リフト、休暇村第1トリプルリフト、第2ペアリフト(←すべて営業終了しました。)
  ● 4月1日(日)まで : 鳥居尾根クワッドリフト(←すべて営業終了しました。)
  ● 4月8日(日)まで : 夢の平クワッドリフト、かもしかペアリフト、やまぼうしペアリフト、山麓ペアリフト(←すべて営業終了しました。)
<県道乗鞍岳線(休暇村〜三本滝ゲート間) −4月19日(木)11:00冬季閉鎖解除>
県道乗鞍岳線は休暇村より先の区間については冬季閉鎖となっていますが、スキー場営業終了に伴って除雪作業が開始され、4月19日(木)11:00より休暇村ゲート〜三本滝ゲート区間が通行可能となります。乗鞍高原から三本滝ゲートまではマイカー通行可能ですが、路面状況により通行止めとなる場合があります。(4月中は夜間凍結の可能性があります。チェーンなど携行をお勧めします。)
<春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘)の運行 − 4月28日(土)運行開始予定>
3月28日付けお知らせ「
2012シーズン 乗鞍高原〜位ヶ原山荘(大雪渓)行きの春山バス運行について」でご案内いたしましたとおり、今シーズンの春山バスの運行は4月28日(土)より開始される予定です。ただし、天候路面状況により、延期・運休となる場合があります。
  

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■2012年4月7日(土)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.3
 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  
 

@ 2012/04/07 09:15
気温マイナス6℃ − 真冬に逆戻り、吹雪の中を出発
(ツアーコース − 入口)
A 2012/04/07 10:40
終始軽い雪が降り続く − 久々にたくさんの方が訪れる
(ツアーコース − 入口急斜面上)

B 2012/04/07 12:30
まとまった降雪で標識も埋まりそう
今シーズン初めて、全山で昨年以上の積雪量となる
(ツアーコース − 6番標識付近)

C 2012/04/07 14:10
午後になってようやく天候回復へ − 全山真冬のパウダー
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

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▼ 4月3日(火)に訪れた猛烈な低気圧が通過した後、乗鞍一帯は強い寒気に見舞われ、連日、真冬並みのパウダーが広がる状況で、今日も厳冬期に逆戻りしたような一日となりました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、満月に近い明るい月明かりに照らされた夜を迎えています。気温はマイナス10℃、真冬並みの寒さです。風は上空は綺麗に晴れ上がり、ここ数日降り続いた雪が月明かりにまぶしいくらいに輝き、周囲の山肌をもくっきりと照らしつける夜の光景が広がっています。ただ、残念なことに西の空には雲がたなびき、ノリクラの雄大な峰々が満月の夜に輝く様子は見られませんでした。

そんな快晴の夜空から一変して、今朝の乗鞍高原は夜明け前から降り始めた雪で一面銀世界が広がっています。7時の気温はマイナス6℃。しんしんと軽い雪が降り続いています。降り始めからの積雪は10センチ程度。この時期とは思えない重量感のない雪質です。雪の降り方は時間が経過しても一向に収まる気配はなく、8時頃には一旦太陽の輪郭も見え隠れしていたものの、雪の降り方は次第に激しさを増して行きます。

Mt.乗鞍のリフト営業は明日4月8日(日)までで、そのため、ツアーコース入口までリフトでアクセスできるのも今回限り。いつものように夢の平クワッドリフト→かもしかペアリフトを乗り継いで行くと、かもしかゲレンデのパウダーを我先にめざすゲレンデスキーヤー・ボーダーの方々が、一斉にかもしかゲレンデを滑り降りて行きます。リフト乗車からその滑走シーンを見る限り、ゲレンデには20〜30センチ程度の軽い新雪が降り積もり、楽しそうにシュプールを巻き上げ、今シーズン最後のパウダーを楽しむ様子がありました。

9時のツアーコース入口は、吹雪がさらに激しくなっています。気温はマイナス6℃。南寄りの吹雪ですが、先週の湿雪の吹雪とは異なり、完全に真冬の吹雪です。視界も悪く、入口急斜面の最上部はここからは見られません。そんなコンディションではありますが、今週でリフト営業が終了し、来週からは全山歩いて登らなければならないため、今日はたくさんの方がツアーコースにお越しになりました。すでに20名以上の方がシールを貼ったり、スノーシューを装着したりして、ツアーコースを目指しました。

ツアーコース入口付近の新雪は20センチ程度ですが、その先の急斜面に差し掛かると40センチほどにもなり、ツアーコースはどこも綺麗にグルーミングされた状態。シールで踏み込んでも甲程度まで沈み込みますが、先行者のトレース以外はもったいなくて足を踏み入れるのをためらうほどの絶好のコンディションです。

ツアーコース入口急斜面を登り切った先も、綺麗な新雪に包まれています。10時を過ぎたあたりから、時折、滲んだ太陽が見え隠れして、天候が少しずつ変化している様子が見られます。また、南寄りの吹雪が北寄りに変わって、さらに乾いた吹雪へと移り変わって行きます。そして、特筆すべきことは、先週よりも明らかに積雪量が増えていること。先週あたりから積雪量の大幅な増加が見られるようになって来ましたが、今週はさらに増えていて、全山に渡って昨年以上の積雪となっています。これは今シーズン初めての現象です。

正午のツアーコース5番付近の気温はマイナス4℃。雪の降り方や風も弱くなり、天候が回復傾向を示すと思いましたが、13時のツアーコース位ヶ原急斜面では、気温がマイナスj8℃まで急激に低下します。この付近ではどこも40センチ以上の新雪が見られ、下地の底付き感を意識する箇所は全くありません。気温の低下以上に、空気の冷たさがかなり厳しくなり、完全に厳冬期の冷たさになって来ました。視界は100メートルを切る状態で、位ヶ原急斜面の最上端を確認できないほどです。

そして、ツアーコースを登り切った先の位ヶ原は、完全に厳冬期の気象条件で、14時の気温はマイナス18℃。風はさほど強くないものの、冷たさはかなりのもので、指先がちぎれるほどの痛みを伴う感覚となります。降る雪はサラサラと軽く舞っている状態ですが、その吹雪で視界はさえぎられ、先に進むことが困難な状態で、4月とは言えども、またまだ、厳冬期の顔を見せてくれるときもあるものだと、改めて再確認させられます。

こんな状態も、少しずつ天候は回復して、時折、青空が見え隠れしてきました。視界がさえぎられて全貌が見えなかったツアーコース位ヶ原急斜面には、幾筋ものシュプールが刻まれていることがはっきりとわかるようになり、何の抵抗感もない真冬のパウダーを楽しむことができました。

速報を書く現在の乗鞍高原は曇り空で、雪が少しだけ舞っています。今日はたくさんの方がお越しになりましたので、かなりの部分でパウダーが食い尽くされているかと思いますので、今晩の降雪を期待したいところです。また、今日は、終日マイナスの気温でしたから、未滑走部分にはパウダーが残っていることが期待できます。リフトでツアーコース入口までアクセスできるのも明日までとなりますので、明日は余裕を持った計画をたててお越しくだされば幸いです。

なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版Vol.3 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/04/07 17:45更新)

【4月7日現在のツアーコースとその周辺の積雪・雪のコンディション・雪崩状況】
ツアーコースは全山に渡って真冬並みのパウダーとなっています。ただ、今日はたくさんの方がお越しになりましたので、かなりの部分でパウダーが食い尽くされている状況です。しかし、この一週間の降雪量はかなり多く、今シーズン初めて、全山に渡って昨年よりも多い積雪量となりました。急激に積雪量が増加して雪崩の危険性が懸念されます。気温が低い状態が明日まで続きますが、それ以降は気温の変化によって雪崩の危険性が増大しますので、細心の注意の下、お越しください。

先週の段階で、この一週間の積雪量の増加は今シーズン一番と申し上げましたが、今週はそれをさらに上回り、3番標識付近は昨年より1メートルも多く、先週より50センチ多い状況。5番標識付近では昨年よりも80センチ多く、先週より60センチ多い状況。位ヶ原急斜面は今シーズン初めて昨年より多くなり、昨年より1メートル多く、先週より80センチ多い状況です。
昨年以上の積雪量となりましが、6番付近のウェーブはまだ埋まっていませんので、下山滑走の際はご注意ください。

【位ヶ原山荘の4月中の営業について】
位ヶ原山荘は2月4日(土)より連日営業しておりましたが、4月9日(月)からは金・土・日・月の営業(宿泊は金・土・日が可能)となります。したがって、4月10日(火)〜12日(木)、17日(火)〜19日(木)、24日〜26日(木)はお休みで、ゴールデンウィークが始まる4月27日(金)より再び連日営業となります。

【スキー場(Mt.乗鞍)の営業終了と、県道乗鞍岳線(休暇村〜三本滝ゲート)の開通・春スキーバス運行について】
スキー場営業終了に伴い、ツアーコースへのアクセスは乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。
<Mt.乗鞍の営業 − 4月8日(日)まで>

各ゲレンデ・リフトによって営業終了日が異なっています。ツアーコースに向かうために必要な「やまぼうしペアリフト」、「夢の平クワッドリフト」、「かもしかペアリフト」は、4月8日(日)まで営業されます。
  ● 3月25日(日)まで : わさび沢リフト、休暇村第1トリプルリフト、第2ペアリフト(←すべて営業終了しました。)
  ● 4月1日(日)まで : 鳥居尾根クワッドリフト(←すべて営業終了しました。)
  ● 4月8日(日)まで : 夢の平クワッドリフト、かもしかペアリフト、やまぼうしペアリフト、山麓ペアリフト
<県道乗鞍岳線(休暇村〜三本滝ゲート間) −4月19日(木)11:00冬季閉鎖解除>
県道乗鞍岳線は休暇村より先の区間については冬季閉鎖となっていますが、スキー場営業終了に伴って除雪作業が開始され、4月19日(木)11:00より休暇村ゲート〜三本滝ゲート区間が通行可能となります。乗鞍高原から三本滝ゲートまではマイカー通行可能ですが、路面状況により通行止めとなる場合があります。(4月中は夜間凍結の可能性があります。チェーンなど携行をお勧めします。)
<春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘)の運行 − 4月28日(土)運行開始予定>
3月28日付けお知らせ「
2012シーズン 乗鞍高原〜位ヶ原山荘(大雪渓)行きの春山バス運行について」でご案内いたしましたとおり、今シーズンの春山バスの運行は4月28日(土)より開始される予定です。ただし、天候路面状況により、延期・運休となる場合があります。
  

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