【速報バックナンバー 2012年7月分】

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◎ 7月

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■2012年7月29日(日)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.12
 

@ 2012/07/29 08:30
朝一番はきれいに晴れ上がる
(摩利支天バス停)
A 2012/07/29 10:25
まるで大会のごとく、多くのヒルクライマーで埋め尽くされる
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓下 4号カーブ)

B 2012/07/29 11:45
気温16℃、薄日がやさしく過ごしやすい一日
(雪渓下部 − モーグルコース)

C 2012/07/29 13:25
時折見せる日差しは夏の空
(大雪渓前)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ しっかりと晴れ上がっていたわけではないものの、雲行き・日差しなど、どれを取っても夏山の気候そのものの一日でした。

早朝6時の乗鞍高原はきれいな青空に包まれた朝を迎えます。気温は14℃、しっかりとした日差しが差し込み始めるものの、じりじりと照り付けるほどではなく、若干、ひんやりとした感覚を持つ空気が流れています。ノリクラの峰々もばっちりと確認できる状態で、今日ばかりはいち早く現地に向かいたいという気持ちにさせられます。観光センター前駐車場は昨日よりも多い107台の車がお越しになっていて、シャトルバスに乗車しようとする登山の方、そして、ヒルクライムに出発するための自転車の整備をされる様子があちこちで見られます。この天候ですから、シャトルバスは岐阜県側・長野県側の両県とも通常ダイヤでの運行が始発便から始まり、観光センター前を出発する始発便は2台も運行されました。

朝から強い日差しが差し込んで、ノリクラの山頂付近には早くも雲がわき始めます。しかし、モクモクとした入道雲ではなく、筋状の若干柔らかな雰囲気の雲です。ほとんど風のない中、今日はヒルクライムに出かけます。三本滝ゲートあたりから空気に涼しさを感じる状況で、汗が滴り落ちるような蒸し暑さをさほど感じずにペダルを回し続けることができます。8時くらいまではしっかりとした青空がのぞいているものの、山頂方面は足早に流れる雲に覆われる状況。しかし、鉛色の厚い雲ではなく、霧と雲の中間付近の状態で、山麓から山頂方面に向かってまるで引っ張り上げられるような速さで登って行きます。

9時くらいになると、上空はほぼ完全に雲に覆われ、日差しも遮られてきて、ヒルクライムには程よいコンディションとなってきました。そんな中、今日はこれまで以上にたくさんのヒルクライマーが、県道乗鞍岳線(エコーライン)を駆け上がって行きます。まるで大会が開催されているかのごとく、多くの自転車で車道は詰めつくされてしまうほどの勢いです。

11時の大雪渓の気温は14℃。それはでは空気に冷たさを感じなかったものの、大雪渓に到着した瞬間にヒヤっとした空気が流れています。山頂付近だけ雲に若干包まれているものの、それも時間とともに解消して行きます。
今日の大雪渓にもたくさんのスキーヤー・ボーダーの方がお越しになっています。車道から真正面に見ることのできる雪渓下部のモーグルコースには、約40名ほどが登ったり滑ったりを絶えず繰り返しています。冷たい空気の流れる雪渓の上でも、一旦日差しが差し込むとかなりの蒸し暑さを覚える状況。しかし、今日は日差しのある時間帯のほうが少なく、下界の灼熱の環境からは想像できないほどの涼しさ・寒さといってもよいでしょう。

正午の大雪渓の気温は16℃。雲間に時折青空がのぞく状況に、モーグルコースのすぐ下の岩場では、今日も常連の仲間がそろって、お昼休みを過ごしています。そんな中でも、ヒルクライマーが大雪渓前を通過して行く様子が続き、中には足を止めて滑走シーンを撮影される方もいらっしゃるほどでした。

今日のシャトルバスは、始発便・7時便が2台、8時便・9時便が4台運行されました。人出がピークを迎えるお盆ほどの運行台数ではないものの、久しぶりに天候がよくなり、多くの方が訪れたことは間違いありません。

今日は雨に降られることなく一日を過ごすことができました。また、しっかりと晴れ上がった天候ではなかったものの、このような雲・霧がわきあがる様子はまさに夏本番のシーンです。昨日同様、本格的なサマーシーズンをしっかりと感じさせてくれた一日でした。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.12 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/07/29 17:40更新)
 

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@ 2012/07/29 06:10
快晴 − シャトルバスは通常運行開始
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光センター前駐車場の気温は14℃。少しばかりひんやりとした感覚のある朝を迎えています。天候はご覧のように快晴。若干薄い雲がたなびいていますが、気持ちのよい空気感が広がっています。この天候ですから、シャトルバスは岐阜県側・長野県側、両県とも通常運行が始まっています。また、観光センター前駐車場は早朝からたくさんの車がお越しになり、半分程度が埋まっています。昨日よりもさらに多い状態です。日差しはまだ肌を焦がすような灼熱感はありませんが、今日も暑い一日になりそうな強い朝日があがってきました。雷雨・夕立には注意が必要になってくるかと思います。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2012/07/29 06:40更新)
 

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■2012年7月28日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.12
 

@ 2012/07/28 09:05
霧が抜けてきれいな青空が...
(ヒルクライム − 位ヶ原11号カーブ)
A 2012/07/28 10:45
今日もたくさんのスキーヤーがお越しになる
(雪渓下部 − モーグルコース)

B2012/07/28 12:05
気温14℃、晴と曇りを繰り返す天候
(雪渓上部 − ランチタイムは心地よい風に包まれて)

C 2012/07/28 13:55
夏空がようやくやって来た − まさに夏スキー本番!
(雪渓上部)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 週末が訪れるたびに悪天候に見舞われていましたが、今日はようやく夏らしい気候の一日を過ごすことができました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、明るい半月が西に沈もうとする中、モクモクと湧き上がる夏の入道雲に見え隠れする夜を迎えています。気温は18℃。完全に無風ですが、昼間の温感が和らいで若干ひんやりとした雰囲気を取り戻しつつある状態です。空だけを見ていると、真夏のお昼時を見るようなダイナミックな雲の躍動感を感じさせ、夏の強さが一層増してきて、本格的なハイシーズンを迎える雰囲気が漂っています。

そして、一夜明けた早朝5時の乗鞍高原は、西の空に雲がわきあがっているものの、きれいな青空が広がってきた朝を迎えます。気温は18℃で、ひんやりとした感覚はありませんが、じりじりとした暑さも感じない状況です。本格的なサマーシーズンを迎え、観光センター前駐車場も6時現在で96台の車がお越しになり、シャトルバス始発便は2台運行されました。また、乗鞍スカイラインシャトルバスも通常運行が開始されたものの、自転車は濃霧のため8時まで通行見合わせが続きました。

ノリクラの峰々にかかるモクモクとした雲は徐々に薄くなってゆくものの、しっかりと解消されるまでに至りません。それでも、6時前からヒルクライムに出発するグループがたくさんいらっしゃり、県道乗鞍岳線(エコーライン)は、シャトルバスやタクシーよりも自転車の台数の方がはるかに多い状態となりました。

大雪渓に向かう沿道も、山麓に近いエリアではオトギリソウなど秋を思わせるような高山植物も咲く様子が見られ、また、位ヶ原お花畑では雪解け進んで、いよいよ芽吹きの時期が始まり、一つの路線でこれほど季節の異なる道路は、国内でも乗鞍スカイラインと県道乗鞍岳線のほかには、ほとんど例がないと考えられます。
そして、摩利支天あたりから霧に包まれてくるものの、森林限界を超えた位ヶ原付近からは霧の上に抜け出し、訪れたヒルクライマーもまさに天空のヒルクライムを楽しむ様子が見られます。

9時の大雪渓の気温は16℃。今日はしっかりと晴れ上がるという天候ではありませんが、それでも、雲間からしっかりとした日差しが差し込めば、まさに夏の雰囲気たっぷりの大雪渓が広がります。そして、多くの方が訪れた雪渓下部のモーグルコースでは、額に汗を流しながら一歩一歩登って行く様子があります。しかし、日差しが遮られると、暑さもすぐに解消されてすごしやすいノリクラが戻ってきます。雪渓下部のモーグルコースも雪解けが進んで、滑走距離がそろそろ気になるところですが、現段階では20コブの長さがあって十分滑走可能です。

天候は晴れたり曇ったりを繰り返します。それでも山頂がすっぽりと雲に覆われる時間帯はほとんどなくなります。また、雪渓上部右側では、多くのアルペンレーサーのグループがお越しになりポールが林立されている様子が見られ、そんなところからも、本格的な夏スキーのシーズンに突入したと感じさせてくれます。

正午の大雪渓の気温は14℃。お昼休みでじーっとしていても暑くもなく寒くもない天候。毎週お越しになっているスキーヤーの方も、久しぶりに青空に恵まれた大雪渓にいるだけで、本当にうれしそうな表情でした。

午後になっても天候には大きな変化はありません。剣ヶ峰への登山道の中間地点にある肩の小屋では、多くの登山客が入れ替わり立ち代り訪れていて、南側に面した広場では、ベンチに腰を下ろしてゆっくりと山頂方面をながめる様子が続きました。
天気予報では、午後から雨のマークが出ていましたが、今日は雨を降らせるような雰囲気の雲には包まれることなく、一日がそのまま終わるかと思いましたが、16時30分ごろに少しばかりの雨が降りました。ただ、速報を書く18時現在の乗鞍高原では、時折、雷鳴が鳴り響き、不安定な天候を見せ始めています。

明日もよい天候の一日となりそうです。暑さ対策と、雷雨・夕立には十分注意してください。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.12 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/07/28 18:30更新)
 

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@ 2012/07/28 06:10
晴 − シャトルバスは通常運行開始
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6 時現在の観光センター前駐車場の気温は16℃。空気にはひんやりとした感覚はなく、今日も暑い一日の始まりを感じさせます。天候は晴ですが、西の空には雲が絶えずかかっていて、ノリクラの峰々は雲に覆われています。そのため、大雪渓付近は濃霧の天候となっています。観光センター前駐車場は、すでに半分程度が埋まっていて、シャトルバスに乗車しようとされる方、そして、ヒルクライムに出発される方が、朝早くから準備を始める様子があちこちで見られます。この天候ですから、シャトルバスは、長野県側・岐阜県側の両県とも通常運行が開始されています。
完全に夏モードのノリクラになってきました。梅雨という言葉はもう過去のものとなりましたが、今日も雷雨・夕立には注意が必要な状況と言えるでしょう。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載 する夜の速報にてお伝えします。(2012/07/28 06:40更新)
 

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■2012年7月22日(日)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.11
 

@ 2012/07/22 08:35
土砂降り − 身動きが取れません
(観光センター)
A 2012/07/22 10:00
悪天候でもヒルクライマーが絶えず登る
(県道乗鞍岳線 − 冷泉小屋前 22号カーブ)

B2012/07/22 13:50
午後になって天候は回復傾向へ
(雪渓上部右側上端)

C 2012/07/22 14:20
再び濃霧と雨 − 刻々と天候が激変する一日
(ジュニアレーシング)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日ほど天候がめまぐるしく激変する一日はないのではなかったのでしょうか?まったく雨具を手放すことのできない天候が続きました。

早朝6時の乗鞍高原は小雨、気温は14℃です。昨晩の雨は明け方までにはおさまったものの、再び降り始めた雨で、路面のアスファルトは再び濡れてきました。しかし、傘があってもなくてもどちらでもかまわない程度の降り方です。昨日は昼過ぎから通行止めとなった岐阜県側の乗鞍スカイラインは今日は通常通りの通行が可能で、シャトルバスは長野県側・岐阜県側双方とも通常通りのAダイヤで運行が始まりました。また、観光センター前駐車場には60台程度の車がお越しになり、この天候であってもやはり梅雨明け最初の週末で、さらに夏休み最初の週末であることが要因しれません。このため、シャトルバス始発便は2台が運行され、多くの登山者が観光センター前を後にしました。

その後も霧雨〜小雨程度の降り方を見せていたものの、8時ごろになると急に雨脚が強くなり、降り始めから30分程度するとスコールのような激しい土砂降りになってきました。自転車で畳平へ向かおうとされていたヒルクライマーも、一旦観光センターへ飛び込む様子もあり、今日一日の行動スケジュールを再度考え直す様子もありました。

この雨も9時ごろには収まりを見せます。しかし、三本滝ゲートを過ぎて摩利支天付近までやってくると周囲に霧が立ち込めてきます。雨はほぼ収まってきたものの、それまでの大雨で全身びしょ濡れ状態のヒルクライマーが、何人も県道乗鞍岳線を駆け上がって行きます。

位ヶ原山荘を過ぎるとかなり霧の状態もひどくなり、視界は数十メートル程度まで低下します。しかし、この濃霧も大雪渓手前の4号カーブまでで、大雪渓駐車場に到着した瞬間、急激に周辺のロケーションが広がります。10時の大雪渓の気温は12℃。暑くもなく寒くもない程よい状況です。そして、いつものようにモーグルコースには多くのモーグラーがお越しになって果敢にコブを攻めています。

ただ、この天候もこの後はめまぐるしく変化し、10時40分ごろには濃霧と雨が降り始めたかと思うと11時ごろには収まり、11時45分ごろから再び降り出して12時には収まるといった状況が繰り返されます。

正午の大雪渓の気温は14℃。ほぼ無風で山頂方面の雲もかなり薄くなって、山の形がはっきりと確認できるほどの状態になってきました。
午後になると、視界が確保されるタイミングが比較的長くなり、山麓からモクモクと湧き上がる雲をダイナミックに眺めることができます。ただし、この状態も13時ごろまでで、再び濃霧と雨が降り、14時ごろには再び回復するといった、午前中と同じようなパターンを推移します。

15時ごろになると、上空には青空が見え始め、これでいよいよ天候が確実によい方向に向かうと確信しました。しかし、15時ごろから再び雨に見舞われ、15時便に乗車しようとして、大雪渓・肩の小屋口でお待ちのスキーヤー・ボーダーの方々もあわててレインウェアをザックから再び取り出す様子が見られました。

今日は本当にめまぐるしく天候の変化する一日でした。来週こそは青空の元での、夏スキーを楽しんでみたいものです。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.11 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/07/22 18:10更新)
 

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@ 2012/07/22 06:15
小雨 − シャトルバスは通常運行開始
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光センター前駐車場の気温は14℃。天候は小雨。観光センター駐車場のアスファルトが乾ききらない状況で、傘を差したほうがよいかどうか迷う程度の降り方です。観光センター前駐車場には、この時期の週末とほとんど変わらない程度の車がお越しになっています。そのため、始発のシャトルバスは2台が運行されたほど。なお、昨日のシャトルバスは乗鞍スカイライン雨量規制通行止めで、お昼過ぎから運休となりましたが、今朝は長野県側・岐阜県側ともに、通常通りのAダイヤでの運行が始まりました。また、この付近だけ雨雲がかかる状況が午前中にかけて続く予報が出ていますので、今後も雨対策は必要かと考えられます。
なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2012/07/22 06:45更新)
 

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■2012年7月21日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.11
 

@ 2012/07/21 08:35
ヒルクライム − やはり雨が降り始めてしまった
(県道乗鞍岳線 − 冷泉小屋下)
A 2012/07/21 11:00
登山道には雪渓が広がる − アイゼンを装着して
(大雪渓〜肩の小屋 登山道)

B2012/07/21 14:15
乗鞍スカイライン雨量通行止 − シャトルバスは急遽運休
(大雪渓・肩の小屋口バス停)

C 2012/07/21 14:25
雨でもやっぱり楽しいよね〜
(雪渓下部 − スキーキャンプ)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月17日(火)に梅雨明けして最初の週末を迎えた今日。梅雨明けどころか、先週までとまったく変わらない梅雨そのものの天候の一日となってしまいました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、昨日から降り続く雨が激しく降っています。気温は16℃ですが、気温以上の温感を感じる空気が存在しています。低く垂れ込める雲が周辺の山肌をも飲み込む様子が見られるほかは、闇夜にすべてのものが飲み込まれています。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、昨晩の雨が収まり、雲間からは青空がのぞくまで天候が回復しています。5時の気温は14℃と昨晩よりも幾分ひんやりとした空気です。ノリクラの峰々ははっきりと確認でき、東の空は朝日で明るくなる様子から、今日は思ったよりも天候の悪化はないのではないかと期待されるほどでした。しかし、青空がのぞく天候もものの一時間ほどしか見られず、6時を回る頃から、時折、パラパラと雨が降り、ノリクラの峰々は低くなってきた雲に飲み込まれてしまいました。乗鞍スカイラインは濃霧で自転車の通行が見合わせとなっているほかは通常通りで、シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともにAダイヤでの運行が始まりました。観光センター前駐車場は、週末なのにお越しになった車はかなり少なく、平日と変わらないほどの静かな状況です。

大雪渓に向かう沿道は、見頃を迎える山野草や高山植物が一週間単位で入れ替わる様子が見られ、見ていて飽きさせない状況です。しかし、三本滝ゲートを過ぎる頃から濃霧が広がり、8時ごろからスコールのようなまとまった雨が、断続的に降る状況が繰り返されるようになってきました。そんな中、ヒルクライムにやってきた自転車の方々は、なすすべもなくびしょ濡れになりながら、ペダルを回し続ける様子が続きました。

9時の大雪渓の気温は10℃、小雨〜霧雨程度の降り方で、時折、強く降る様子もあります。視界は200メートルほどでほぼ無風です。今日の大雪渓にお越しになるスキーヤー・ボーダーはかなり少なく、大雪渓・肩の小屋口バス停でシャトルバスから降りる方々は登山客の方が多い状況でした。午前中は雨が降ったり、霧が濃淡を繰り返す状況が周期的に繰り返されて、天候には大きな変化がありません。

正午の畳平の気温は10℃。この時点で24時間連続雨量が69mmと、乗鞍スカイライン通行止めの規制値まであと1mmまで迫る状況。ただ、正午の時点では雨はほぼ収まり、すぐには通行止めの措置をとる状況ではありませんでしたが、12時30分ごろから再び激しい降り方となり、乗鞍スカイラインは12時40分に通行止めの措置がとられました。そのため、下りのシャトルバスも、岐阜県側シャトルバス(ほおのき平駐車場方面は13時50分便、長野県側シャトルバス(乗鞍高原観光センター方面)は14時05分便で運行が中止されました。突然の運休で、大雪渓で滑走されていたスキーヤーも一斉にバス停に下山して、14時09分の下り便に全員が乗車いたしました。本来なら、乗鞍スカイラインが急遽通行止めとなった場合でも、入山者の確実な下山手段を確保するため、県道乗鞍岳線が通行止めとならない限り、最終便までは大雪渓・肩の小屋口バス停での折り返し運行を続行していただきたいものです。

その後も、天候にはまったく変わりはありません。スキーキャンプでお越しになったジュニアも、雨の中でいやいや登る様子があっても、「でも滑るのはやっぱり楽しいから...」と、言いながら練習を繰り返す様子もありました。

梅雨明け前の先週末とまったく変わらない天候の一日となりましたが、明日も微妙な状況です。少なくとも、「梅雨明け十日」という言葉どおりの、肌を焦がしそうな太陽には恵まれない週末を過ごすことになりそうです。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.11 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/07/21 19:00更新)
 

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@ 2012/07/21 06:20
曇 − シャトルバスは通常運行開始
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6 時現在の観光センター前駐車場の気温は16℃。昨日から降り続いた雨は夜明け前にようやく収まりました。現在の天候は曇り。しかし、雨は完全に収まったわけではなく、時折、パラパラと降ったりします。6時前まではノリクラの峰々もはっきり確認できたものの、雲が低くなってきて、その姿は雲に飲み込まれてしまいました。この週末から学校が夏休みに入りましたが、観光センターにお越しになっている車は平日並みの台数で状況です。このまま、雨が降らないことを期待したいところですが、天気予報では雨マークが並んでいて、梅雨が明けて最初の週末ですが、あまり天候は期待できない状況です。
シャトルバスは、長野県側・岐阜県側ともAダイヤの通常運行が始まりました。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載 する夜の速報にてお伝えします。(2012/07/21 06:45更新)
 

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■2012年7月15日(日)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.10
 

@ 2012/07/15 09:55
乗鞍スカイラインは8時雨量通行止 − 大雪渓折り返し運行
(シャトルバス − 大雪渓・肩の小屋口バス停)
A 2012/07/15 10:10
折り返し運行のため大雪渓登山口から − 雪渓に四苦八苦
(大雪渓〜肩の小屋 登山道)

B2012/07/15 11:25
昨晩の降雨で雪面が荒れる − 生徒さんのために鍬で耕す
(雪渓上部 − 基礎キャンプ)

C 2012/07/15 14:25
午後には雨が収まるものの、終日濃霧の一日でした
(ヒルクライマーが続々と − 大雪渓前)

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▼ 三連休中日の今日、午前中を中心に濃霧・雨・風のひどい天候の一日でした。

早朝6時の乗鞍高原は、小雨から次第にまとまった降り方の雨となってきました。気温は16℃ですが、体感的には気温以上の蒸した感覚を覚えます。三連休中日ということもあって、観光センター前駐車場にはすでに90台ほどの車がお越しになっています。そのため、始発便のシャトルバスは、いつもなら数名しか乗車しない状況ですが、今日は30名以上の方が乗車しました。雨の降る中、シャトルバス専用乗り場のテントに身を寄せて、始発便が到着する様子がありました。

この雨も、7時を過ぎる頃には一旦収まり、上空には青空すら見え隠れするまで回復します。ヒルクライムにお越しになった方々も、車の中から天候の回復状況を不安そうに眺める様子もあります。時折、上空が明るくなり、天候の回復が期待されたものの、8時前から再び激しく雨が降り始めました。
岐阜県側の乗鞍スカイラインは、通常通りの開門が行われ、乗鞍スカイラインシャトルバスも始発便からAダイヤでの運行が始まったものの、雨量が24時間連続雨量規制値に達したため、8時から通行止めの措置がとられ、乗鞍スカイラインシャトルバスも8時から運休となりました。通行止めにより畳平への乗り入れができなくなったことから、長野県側のシャトルバスは、畳平のひとつ手前の大雪渓・肩の小屋口バス停での折り返し運行が、8時便より適用されました。

シャトルバス8時便が大雪渓・肩の小屋口バス停に到着した9時頃の状況は、視界が100メートルを切るほどの濃霧。それに加えて、北からの横殴りの雨と風に見舞われます。気温は10℃です。この悪天候が続いていることから、8時便でお越しになった方の中には、大雪渓・肩の小屋口バス停で折り返し運行となった下り便でそのままお帰りなる方もいらっしゃるほどです。

その後も天候には大きな変化はありません。ただ、連休中ということもあって、後続のシャトルバスにも登山の方を中心に大雪渓・肩の小屋口バス停に降り立つ方も多く、大半は畳平からの登山を予定されていたため、雪渓を歩く装備を持参されている方は皆無。また、この悪天候の中を「山ガールスタイル」のまま、濃霧と雨の中を登って行こうとされる様子もあり、持参している合羽やポンチョを装着してから出発してもらうようにお願いしました。大雪渓・肩の小屋口バス停から北へ50メートルほどのところにある登山道入口から肩の小屋までは約1kmほどの行程ですが、そのほとんどが雪渓の上を歩く必要があり、雪の上を歩くことに慣れていない登山者も多く、おぼつかない様子で慎重に登ってゆく登山者の様子が続きました。また、今回見ている限り、アイゼンを装着して登って行く登山者は皆無でしたが、今日のように雨の雪渓はいつも以上に冷え込んで硬いため、アイゼンの装着は必須と考えてもらいたいと思います。

雨と濃霧と強風が繰り返す中、今日も大雪渓のあちこちでは、スキー・ボードに取り組む様子が続きます。昨晩の降雨で、バーン表面には細かなピッチが発生していて、安全に滑走するためにも、表面の荒れた部分を鍬で削り取る様子があり、また、効果的なレッスンに取り組むためにも、基礎キャンプの代表の方の手には、絶えず鍬を握る様子がありました。

正午の大雪渓の気温は10℃。この頃になると雨も収まり始め、周辺の様子がはっきりとわかる程度まで霧が抜けるタイミングが増えてきました。雪渓下部のモーグルコースには、天候の回復を待って、お昼のシャトルバスで入山されたモーグラーも多く、午後からは20〜30名ほどの方がモーグルコースを楽しんでいらっしゃいました。
午後になって、雨はほとんど収まるものの、濃霧は絶えず続き、一瞬の雲間からの日差しの明るさに、天候の回復が期待されます。また午後を中心に、大雪渓前を通過してゆくヒルクライマーの方々もたくさんお越しになってきて、そんな様子を見ると本格的な夏の訪れを感じさせてくれるものです。今日は午後になって回復傾向を見せた天候も、濃霧のまま一日が終わって行きました。

明日は多少天候に期待が持てそうな雰囲気ですが、山の天気は不安定で台風の発生も予測されています。どのような場合でも雨対策を整え、また、今日のように登山ルートが畳平ルートから大雪渓ルートに変更された場合でも、十分対応できる装備を持参の上、お越しください。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.10 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/07/15 18:00更新)
 

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@ 2012/07/15 06:20
雨 − シャトルバスは通常運行開始
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光センター前駐車場の気温は16℃。気温以上に蒸した感覚のある空気がよどんでいます。天候はご覧の通りの雨です。6時前までは小雨でしたが、現在は結構まとまった降り方を見せています。現在、乗鞍上高地地域に大雨注意報、飛騨北部 高山市に大雨警報と雷・洪水注意報が発令されています。三連休中日ということもあって、観光センターにお越しになっている車の台数は多く、6時時点で半分程度が埋まっています。シャトルバスは長野県・岐阜県双方ともAダイヤで通常運行がはじまりました。
実際の天候は、昨日の天気予報よりも芳しくない状況ですので、雨対策をしっかりと整えてお越しください。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2012/07/15 06:45更新)
 

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■2012年7月14日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.10
 

@ 2012/07/14 08:10
清流のヒルクライム − マイナスイオンを浴びて
(県道乗鞍岳線 − 三本滝上)
A 2012/07/14 12:15
終日濃霧 − 時折、視界が開ける
(雪渓下部 − モーグルコース)

B2012/07/14 12:40
気温8℃、肌寒さにアウターが必要
(雪渓下部 − モーグルコース)

C 2012/07/14 14:40
にわか雨もあり生憎の天候でも、楽しく一日を過ごす
(雪渓上部 − 基礎キャンプ)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日から三連休を迎える方も多いかと思います。ほとんど雨に降られることはなかったものの、終日濃霧に包まれて、肌寒い一日となりました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、時折、雨がまとまった降り方を見せる夜が続いています。気温は16℃。それほど強い降り方ではないものの、路面が雨脚に煙るほどの状況で、そろそろ梅雨末期を迎えはじめた雰囲気が感じられます。

そして、一夜明けた早朝5時の乗鞍高原は、どんよりとした曇り空の朝から始まります。気温は14℃で、この時期としては平均的な気温ですが、生暖かさを感じる状況です。
例年なら、三連休初日の観光センター前駐車場は、通常の週末よりもお越しになるマイカーは多くなるものの、今日は通常の週末以下の状態。6時の時点で20台ほどしかお越しになっていません。

すでにお伝えしているように、県道乗鞍岳線(エコーライン)の不通区間だった大雪渓〜県境間が昨日通行できるようになり、全線開通しました。そのため、シャトルバスも畳平までの乗り入れを開始し、通常のダイヤでの運行が始発便から始まりました。始発便が観光センターに到着する少し前から、まとまった雨が降ります。しかし、この雨も一時的で、30分程度で収まります。

天候がはっきりしない中、雲間に青空が時折のぞきます。しかし、その雲は足早に東へ流れる様子が続き、この天候にヒルクライムに出発しようかと迷う方が観光センター駐車場のあちこちで見られました。

大雪渓に向かう道中では、沿道からいつもよりも多めの沢水が流れ出ている様子があり、そんなせせらぎの流れを感じてヒルクライムの足を止めれば、清流の眺めに目を休める様子は見ていて心地よいものがあります。7月に入っても、大雪渓より先の通行ができなかったため、全線開通となった今日は、これまで以上に多くのヒルクライマーの姿を見かけることができました。
位ヶ原山荘を過ぎて1.5km程のところにある11号カーブ付近から風と霧が強くなってきます。さらに進んで、7号カーブの位ヶ原お花畑付近からは沿道に残雪が見られ、大雪渓駐車場手前の4号カーブの雪の大壁は、まだ5メートルの高さが残っています。

9時の大雪渓の気温は8℃。視界が200メートルほどの濃霧に見舞われ、西からの冷たい風が絶えず吹き抜けています。シャトルバスから降車したスキーヤー・ボーダーの中には、寒そうに背中を丸める様子もありした。

この後も、濃霧と冷たい風が続く状況には大きく変化はありません。そして、いつものように雪渓下部のモーグルコースでは、20名程度の方が集まっています。肌寒さがあるものの、バーンにはそれほどの硬さはなく、時折、デラ掛けを行う時間帯もあるほどでした。

正午の大雪渓の気温は8℃。今日は終始8℃前後を推移しています。午後になると、稜線を超えて山麓方面へ絶えず霧が流れて行き、そのスピードが速くなって来ました。しかし、天候が悪いのは大雪渓エリアから山頂にかけてのごく狭い箇所だけで、雲間にのぞく山麓の乗鞍高原では、日差しが差している様子も見られたほどです。

このまま、雨に降られずに一日が終わるかと思いましたが。14時30分ごろからまとまった雨が降り始めます。ただ、それも絶えず降り続くものではなく、降ったり止んだりを繰り返します。

今日のシャトルバスは8時便と9時便が2台運行されたほかは、大半が1台運行でした。明日は三連休中日で、今日よりもお越しになる方が多くなることが予測されます。しかし、天気予報はあまり芳しくないマークが並んでいます。速報を書く19時現在の乗鞍高原では雨が降っています。明日は雨対策をしっかりと整えた上でお越しください。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.10 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/07/14 19:10更新)
 

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@ 2012/07/14 06:25
雨・曇 − 天気は周期的に変化
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6 時現在の観光センター前駐車場の気温は14℃。ひんやりとした感覚はありません。むしろ少し湿り気を感じる朝です。6時少し前からまとまった雨が降りましたが、6時過ぎには止んで、上空には少し青空がのぞく状態です。県道乗鞍岳線(エコーライン)は、不通区間だった大雪渓〜県境間が昨日より通行できるようになり全面開通しました。そのため、長野県側・岐阜県の双方から畳平への乗り入れが可能となりました。また、双方のシャトルバスも通常ダイヤのAダイヤで運行がはじまりました。
三連休初日ですが、お越しに車はやや少なく、静かな朝を迎えています。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載 する夜の速報にてお伝えします。(2012/07/14 06:45更新)
 

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■2012年7月8日(日)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  第9回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム 特集
 

@ 2012/07/08 08:02
昨年の倍近いエントリー983名−ゴール目指してスタート!
(第9回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム)
A 2012/07/08 09:01
トップは1時間01分56秒
(第9回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム)

B2012/07/08 09:20
気温8℃、予想外の青空に包まれる
(第9回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム)

C 2012/07/08 09:45
濃霧・霧雨・青空とめまぐるしい天候の一日でした
(第9回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 本日は第9回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムの競技当日。昨日の天候が続けば、とても開催など考えられない状況でしたが、予想以上によい天候に恵まれ、無事に大会を終了することができました。

早朝4時30分のほおのき平駐車場の気温は12℃。昨晩は雨が降り続く天候で、若干肌寒さを覚えるほどでした。そして、一夜明けて小雨がまだ降り続く状況ですが、次第にその雨も解消してゆく様子が見られます。そして、昨日から飛騨北部に発令されていた大雨注意報は4時18分に解除され、天候は回復傾向を示すよう状態です。乗鞍スカイラインの上部エリアでも、霧雨程度の降り方で、24時間雨量規制が解除され、平湯ゲートは5時30分に本日の開門が決まりました。

大会会場である殿下平総合交流ターミナルには、早朝からスタッフの方があわただしく準備を始めています。6時の時点の大会会場はどんよりとした曇り空で、周辺の山は時間とともに雲が低くなってくる状況。それでも小雨から霧雨、そして、雨がほとんど収まってきた状況の中、選手のお越しになった駐車場では、自転車の整備やローラー台がうなりを上げている様子があちこちで見られます。
6時の時点のゴール付近の畳平の気温は5℃で、時折晴れ間が見られるという場内アナウンスもあって、雨の中での大会を覚悟していた選手の方々の様子には、安堵の様子もありました。また、ゴール地点の気温が低目ということを聞いて、ゴールで受け取る手荷物にも防寒着などをしのばせる様子もあり、到着から下山までの時間のすごし方に気を使う選手も多く見られました。

例年通り、7時10分から開会式が行われ、スタートは実業団の選手からカテゴリー順に順次スタートします。スタートから数百メートルはパレード区間が設けられ、先導車がコース外に退避するとレース展開がいよいよスタートです。最初にスタートしたのは実業団E1・E2の138名。パレード区間を過ぎて旧道への分岐点までは、画像@のように十数名以上の集団を形成しています。しかし、急勾配の旧道に入って1kmほど経過すると集団が徐々に分散し、スタートから4.4km地点で乗鞍スカイライン入口の平湯峠付近では7名の集団に絞り込まれます。その集団も6.4km地点では3名、8.4km地点に達すると2名の争いへと絞り込まれてゆきます。そして、トップに躍り出ようとする選手が、11km付近からスパートをかけて二番手の選手を一気に引き離し、森林限界を超えてそのまま独走態勢を築き上げます。

天候は平湯峠まではひどい濃霧、その後、森林限界の12km付近まではまずまずの視界ですが、その先の13km付近までは再び濃霧で、四ッ岳カーブのある14km付近からは再び視界が開ける状態です。今日は遠方の山並みを眺めることができなかったものの、濃霧の中でのレースから一気に視界が開けて、レース展開としてはこれ以上ない演出といえるでしょう。

そして、ゴールの畳平にトップで到着したのは、終盤から独走態勢を築いた岩井 航太 選手、タイムは1時間01分56秒59。そして、二位はそれまで岩井選手と並走していた 矢部 周作 選手で、タイムは1時間02分37秒16、三位は小山田 智也 選手で、1時間03分06秒37でした。1〜3位でゴールした各選手はいずれも実業団E1クラスの選手で、総合順位も1〜3位でした。また、女子のリザルトは実業団Fの金子 広美 選手が昨年トップよりも5分以上早い、1時間14分41秒74をたたき出し大会レコードとなりました。また、二位は実業団Fの高橋 奈美 選手で、1時間19分26秒04、三位は実業団Fの坂口 聖香 選手で、1時間22分31秒50でした。そして、男子と同様、女子の実業団1〜3位が総合1〜3位でした。

実業団の選手が続々と到着しはじめると、ゴール付近の畳平も次第に青空が広がり始めます。気温は8℃で、観客の方の様子を見ても寒さを感じている様子はありません。そして、選手の方の話を聞いても、レース中盤の濃霧の中での霧雨が結構気持ちよく、その後、森林限界を超えてロケーションが広がって、絶対来年も出場したいとおっしゃる様子もありました。

今回は出場者が昨年の倍近い状況でもあり、下山が10時ごろから始まりました。その頃から再び曇り空が多くなり、ひんやりとした空気に包まれるようになって来ましたが、それ以上の天候の変化は見られず、昨日の土砂降りの状況からは、とても今日のような天候に恵まれた大会になるとは予測もできませんでした。大会関係者も安堵の表情が見られ、今年も無事に大会を終えることができたようです。

なお、今回も例年通り、 第9回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム の特集を掲載いたします。掲載は7月20日頃を検討しておりますが、トップページのお知らせのコーナーにてご案内いたしますので、今しばらくお待ちください。(2012/07/08 17:30更新)
 

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■2012年7月7日(土)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.9
 

@ 2012/07/07 06:05
長野県側シャトルバスは始発便から運行開始
(観光センター前)
A 2012/07/07 11:05
濃霧の中、ポールを果敢に攻める
(雪渓上部)

B2012/07/07 11:50
「辛いよ〜苦しいよ〜でも楽しいよ〜」を続ける
(雪渓上部 − 基礎キャンプ)

C 2012/07/07 14:15
明日は雨でもがんばります!
(第9回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム − 大会受付)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日はほぼ終日雨、梅雨の真っ只中の様相をみせ、傘やレインウェアを手放すことのできない一日でした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、昨日から降り始めた雨がさらにひどくなり、土砂降りの夜を迎えています。気温は14℃、あまりにも激しい雨に寝ていてもその雨音に目を覚ますほどの勢いです。

そして、一夜明けた早朝5時の乗鞍高原は、雨の降り方が収まり小雨の朝を迎えます。気温は14℃ですが、空気には生暖かさを覚える状態です。岐阜県側の乗鞍スカイラインは昨晩の激しい雨のため、4時30分時点での24時間連続雨量が114mmに達し、規制値の1.5倍を超える状況で、早朝から通行止めの措置が取られました。しかし、長野県側の県道乗鞍岳線(エコーライン)では通行に支障となるところはなく、シャトルバスは始発便から運行が始まりました。すでに お知らせ − 7月からの県道乗鞍岳線(エコーライン)の部分開通について(第2報)<三本滝〜大雪渓のみ開通、シャトルバス特別ダイヤ>(2012/06/28) でご案内しているように、大雪渓〜県境間の通行止めが続いていて、シャトルバスは大雪渓・肩の小屋口バス停での折り返し運行で、ダイヤも特別ダイヤとなっていますのでご注意ください。

シャトルバス始発便が到着する6時ごろには風雨が強まり、土砂降りに近い状態となります。それでも、この激しい降り方は30分程度で収まりを見せますが、7時ごろにはまだ激しく降るといった状態を繰り返します。この天候ですから、観光センター前駐車場は週末にもかかわらず、数台程度の車しかお越しになっていません。

大雪渓に向かう県道乗鞍岳線は、周辺の緑が一層濃くなり、さらに高山植物や山野草の開花を楽しむことができるようになって来ました。しかし、位ヶ原山荘より先の森林限界を超えると、濃霧と風雨が強くなり、とても車窓を楽しむような状況ではなくなってきます。

8時の大雪渓の気温は8℃。ほとんど雨は収まりますが、視界が50メートルを切るほどのひどい濃霧。霧の粒が目の前を流れて行く様子すら分かるほどです。シャトルバスでお越しになるスキーヤーが少ない中、マイクロバスなどに乗りあってお越しになるスキーヤーのグループの姿が多く見られ、大雪渓駐車場に到着すると、それぞれのグループでポールのセットや雪渓のバーン整備に早速取り掛かります。

9時を回る頃になると、濃霧も収まって雲間に太陽の輪郭を確認できるようになって来ました。このまま天候が回復してくれるような気配すら感じられましたが、その状態もものの30分ほどで、再び濃霧の世界へと引き戻されます。そのため、大雪渓周辺ではすぐ隣でポールレッスンなどをやっていても、エッジ音だけがこだまして、その姿すら確認できないほどの状態でした。

バーンはやや硬めで、たけのこ状の円錐柱がバーンの所々に見られるようになり、夏の雪渓のバーンコンディションになって来ました。そのため、硬くなったたけのこ状の円錐柱を削り取ってバーン整備をするグループもありました。それでも、たけのこ円錐は例年よりもまだ少なく、バーン整備しなくても何とか滑走することは可能な状態でした。

午前中はほとんど雨に見舞われなかったものの、11時ごろからポツリポツリと雨が降り始め、それと同時にひんやりとした空気に包まれるようになって来ました。
正午の大雪渓の気温は12℃。小雨が降る中、大雪渓の各所ではポールレッスンや基礎レッスンなどが行われています。そして、合言葉のように「辛いよ〜苦しいよ〜でも楽しいよ〜」を繰り返しながら、バーンを一歩一歩登る基礎スキーヤーの後姿には、辛くとも最後には楽しくなるレッスンをやり遂げようとする熱意すら感じられました。

午後からは、明日開催される「第9回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム」の受付会場である、岐阜県高山市丹生川にある殿下平総合交流ターミナルに向かいました。午後の乗鞍高原では時折薄日が差すほど天候が回復したものの、安房トンネルを通り抜けて平湯温泉街に入った瞬間に土砂降りの雨。受付会場にも傘を片手に自転車を押して、車検を受ける選手の姿がありました。

13時の殿下平総合交流ターミナルの気温は14℃。雨は周期的に強くなったり弱くなったりを繰り返すものの、治まる気配はありません。速報を書く、18時現在のほおのき平駐車場でも小雨が降り続き、14時時点の畳平の24時間連続雨量も98mmと、依然として雨量規制値を超える状態が続いています。

明日の大会実施の可否は、主催者である岐阜新聞のホームページにて6時にお知らせされるとのことです。この時期の不安定な天候に、雨が止んでくれることを祈るばかりです。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー正式版Vol.9 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/07/07 18:00更新)
 

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@ 2012/07/07 06:15
周期的に土砂降り
乗鞍高原からのシャトルバスは通常運行(大雪渓まで)
乗鞍スカイラインは雨量規制通行止め
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光センター前駐車場の気温は14℃。少しばかり生暖かい感覚があり、土砂降りと小雨を繰り返し、風が周期的に強くなったり弱くなったりしています。上空の雲はどんよりと低く垂れ込め、やや足早に東へ流れて行きます。
この天候のため、観光センター前駐車場は数台程度しか車がお越しになっていません。長野県側の乗鞍高原から大雪渓・肩の小屋口までのシャトルバスは、始発便から運行を開始していますが、岐阜県側の乗鞍スカイラインは24時間累積雨量規制値の1.5倍以上の降雨があり通行止めで、本日の規制解除の見込みが期待できない状況です。梅雨末期を思わせるような天候の一日が始まりました。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2012/07/07 06:40更新)
 

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■2012年7月1日(日)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.8
 

@ 2012/07/01 09:00
生憎の雨 − シャトルバス出発式
(観光センター前)
A 2012/07/01 09:50
雨にしっとりと輝く新緑
(県道乗鞍岳線 − 冷泉小屋付近)

B 2012/07/01 11:00
気温10℃、風雨が強くなる − 雨にも負けず...
(大雪渓入口)

C 2012/07/01 12:00
この雨で訪れる登山客はいません
(肩の小屋 − 6月30日より営業開始)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日から7月。夏山シーズン初日を迎えましたが、終日に渡って生憎の雨。昨日までの梅雨の中休みから一転した一日となりました。

早朝5時の乗鞍高原は小雨の朝から始まります。気温は16℃とやや高めで風はほとんどありません。観光センター前駐車場には10台ほどしか車がなく、夏山シーズンを迎えたにもかかわらず、極端に少ない状況です。雨の降り方は弱く、ようやくアスファルトがしっかりと濡れ始めたといった感じです。

そして、昨日までの乗鞍岳春山バスに変わって、今日からシャトルバスの運行が始まりました。始発の6時10分のシャトルバスの乗客は残念ながらゼロ。それでもシャトルバスは定刻どおり、大雪渓・肩の小屋口バス停に向けて出発しました。
すでに お知らせ − 7月からの県道乗鞍岳線(エコーライン)の部分開通について(第2報)<三本滝〜大雪渓のみ開通、シャトルバス特別ダイヤ>(2012/06/28) でご案内しているように、大雪渓〜県境間が通行止めで、シャトルバスは、これまでの春山バスと同じように大雪渓・肩の小屋口バス停までの運行で、運行ダイヤも通常時よりも本数を減らして運行されますのでご注意ください。

県道乗鞍岳線は、今日から冬季閉鎖が解除され、シャトルバスの運行開始と共に、タクシーの乗り入れも可能となったことから、観光センター前のタクシー乗り場には、毎年お越しになるいつもの常連運転手のタクシーが集まり始めます。ただ、この雨のためシャトルバスと同様に乗客はゼロ。雨ばかりはどうしよもないといった様子で、いつ訪れるとも分からぬ乗客を待つ時間が、しとしとと雨の降る時間と一緒に流れて行きます。

毎年、シャトルバス運行初日は、のりくら高原観光協会によるシャトルバス出発式が行われます。9時のシャトルバスが観光センターに到着すると、観光協会からバス運転手さんに花束贈呈が行われ、シャトルバスの乗客には、パンフレットや絵葉書、そして、おやきの進呈がありました。そして、乗鞍アルプホルン愛好会による演奏が山々にこだます中、観光協会の方々に見送られて観光センターを後にしてゆきました。

シャトルバス出発式が始まる直前から、雨脚はひどくなって行く一方。大雪渓に向かおうかと躊躇していたスキーヤーも、ひどくなるばかりの雨に、今日はあきらめて帰宅する様子もありました。

大雪渓に向かう県道乗鞍岳線(エコーライン)は、雨に濡れて一層輝く新緑が美しく広がっています。そんな中でもひときわ映えるのはムラサキヤシオツツジ。その傍らにはミネザクラの淡い桜色が目に優しく届きます。10時の位ヶ原山荘の気温は14℃。この付近から風が強くなってきて、周囲の木々が大きく揺れるようになってきます。その先の森林限界を超えた位ヶ原では、まだ残雪の残る様子が見られ、沿道に雪が見られるようになるのは7号カーブの位ヶ原お花畑付近から。その先は何箇所か雪の壁が続き、大雪渓駐車場手前にある4号カーブの雪の大壁は、現在6.8メートルの高さを誇っています。先週の7.5メートルから幾分低くなっているものの、まだまだその高さには圧巻させられます。

11時の大雪渓の気温は10℃。風雨がますます強くなる中、滑走を続けるスキーヤーが数名います。それでも、しっかりとしたレインウェアに身を包んでフィールドに出てしまえば、さほど苦になる状況ではなく、「せっかくやってきたのですから、夕方まで滑りますよ!」と、おっしゃるスキーヤーもいました。バーンはさほど硬い状態ではなく、また、雨で多発するたけのこ状の再氷結の様子もありません。フラットでの滑走を練習される方なら、ザクザクの状態よりもむしろ良いかもしれません。

その後も風雨の状況は変わらず、12時の肩の小屋の気温は8℃です。肩の小屋は昨日(6月30日(土))より、今シーズンの営業を開始しました。しかし、この雨で訪れる方は皆無。今シーズンからやってきたスタッフも時間をもてあます様子もあって、山小屋生活の中には今日のような単調な一日もあり、いかに自分らしく生活するかということを初めて味わう一日でもあったようです。

午後になっても、天候には変化はなく雨は降り続き、夏山シーズン初日は、出鼻をくじかれたような一日でもありました。しかし、ヤマは良い天候ばかりではなく、このような日であっても、一日を楽しく過ごすことができるようになってこそ、ヤマの楽しみを味わえるのかもしれません。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー正式版Vol.8 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/07/01 16:50更新)
 

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