■2012年8月26日(日)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
第27回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍(9月10日頃掲載予定))
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@ 2012/08/26 07:51 優勝は森本
誠選手 − 見事復活!(56分16秒859)
最後50メートルのスプリントレースでトップに! (第27回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍)
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A 2012/08/26 08:00 気温16℃
強い日差しの中、応援に熱が入る (第27回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍)
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B 2012/08/26 08:45 エントリー数4531名
さわやかな風に包まれ絶好のヒルクライム日和 (第27回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍)
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C 2012/08/26 09:40 絶対来年も参加かしたい!
ノリクラの絶景はどこにも負けない (第27回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍)
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画像・記事の転載・引用・リンクについて
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▼ 今日は第27回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍のレース当日。一時的に雲に日差しが遮られる時があったものの、きれいな青空に包まれ、ひんやりとした乾いた空気にクールダウンさせられて、これ以上のヒルクライム日和はないといってもよい一日でした。
早朝5時の位ヶ原山荘の気温は8℃。満天の星空は次第に明るさを増して、山麓に広がる雲海の中から今日のご来光が始まります。重厚な雲海の下には今日のレースのスタート地点の乗鞍高原があり、出場される選手の方々は、どんよりとして今にも泣き出しそうな曇り空の元、ゴールエリアの快晴の状況を知る由もなく準備をされていたことと思います。
太陽の力強さは想像以上で、日が高くなるにつれて肌をじりじりと焦がすほどの状況となってきます。7時前に大雪渓駐車場に到着した応援バスから降り立った方々も、「寒いからたくさん上着を持っていったほうが良いとアドバイスを受けましたが、これほど暑いとは思いませんでした。」と、日陰を探しながら応援場所を確保する様子もありました。
レースは予定通り開催され、チャンピオンクラスのトップ集団は、ほぼ例年通りの時刻に大雪渓へと到着します。この時点では森本
誠選手、乾 友行選手、田崎
友康選手の3名が集団となっていて、誰が優勝してもおかしくない状況。そして、残り数百メートルで三位につけていた乾選手が集団から遅れをとり、最後の50メートルで一気にスパートをかけた森本選手が田崎選手を追い抜いて、優勝を果たしました。森本選手は一昨年の第25回大会で三連覇を果たしていて、見事な復活劇を見せてくださいました。
9時の大雪渓付近の気温は16℃。この頃から空気がひんやりとしたものに変わってきて、上空に浮かび始めた雲で日差しが遮られる状態となります。その後、日差しが戻ってくるものの、ひんやりとした空気の流れ込みが続き、じーっとしていると寒さを覚える状況で、応援している方々の中には、上着を羽織る様子も見られるほどです。
9時を過ぎると、すでにゴールを果たした選手の方々の下山が開始されます。本来なら途中で立ち止まらずに降りなければなりませんが、澄んだ空気に包まれてくっきりとそびえるノリクラを目の前に眺めながらの下山に、足を止めてその様子をカメラに収めないわけには行きません。「今日は景色が良くて、天候・気候的にも最高のコンディション。おおかげさまで目標タイムを上回る成績を残すことができました!」と、最高の笑顔を見せてくださった方々の様子は、晴れ渡るノリクラの空以上にさわやかで開放感あふれる表情が優しく伝わってきました。
10時を回ると、日差しを遮るような雲はなくなり、再び強い日差しが舞い戻ってきます。ただ、天然のクーラーといっても良いほど気持ちの良い風が絶えず吹き続け、どの選手も「スタートからゴールまで、暑いと感じることはなく、今日は本当に気持ちの良い大会でした」と、おっしゃっていました。
レースの終わる11時30分になっても、一向に天候が変化する様子もなく、気持ちの良い天候に包まれて無事に大会を終了することができました。これまではお盆の期間中など、天候不順に見舞われることが多く、思うように練習を重ねることのできなかった状況ですが、「晴舞台」という言葉がぴったりな最後のクライマックスが、出場された選手の方々に最高のプレゼントしてくれたような気持ちにさせられました。
全日本マウンテンサイクリングin乗鞍が終了すると、ノリクラの夏は終わります。季節の大きな節目であり、明日からはどんなに暑い日が続いても、ノリクラの雰囲気は秋へと深まって行きます。高い空の下でのヒルクライムが最高に気持ちの良い時期となってきますので、紅葉見物など、これからもヒルクライムにたくさんの方がお越しになることを期待しています。
なお、本日取材分の
第27回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍の特集
は、9月10日頃掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/08/26
17:30更新)
【本日のリザルト(速報値
抜粋)】(公式結果は後日発表される大会主催者のリザルトをご確認ください)
●チャンピオンクラス(1位〜10位)
1 森本 誠(56:16.859)
2 田崎 友康(56:23.921)
3 乾 友行(56:36.580)
4 森 正(56:44.437)
5 矢部 周作(56:50.446)
6 足立 智弘(57:12.547)
7 宮崎 新一(57:15.057)
8 村山 利男(57:27.399)
9 高岡 亮寛(57:28.653)
10 本柳 隆志(57:52.942)
● 各クラス優勝者
<男子>
ロード男子A−奥
隆三郎(1:01:35.977)、ロード男子B−圓山
浩晃(1:02:21.351)、ロード男子C−中西
淳二(1:00:18.256)、ロード男子D−佐藤
光(1:01:43.202)、ロード男子E−牛丸
尚久(1:01:20.078)、ロード男子F−布施
浩三(1:04:05.339)、ロード男子G−伊藤
明(1:06:45.456) 、ロード男子H−島田
好樹(1:22:43.666)、MTB男子−田辺
篤史(1:05:46.352)
<女子>
ロード女子A−金子
広美(1:08:38.476)、ロード女子B−中込
由香里(1:11:26.303)、MTB女子−石井
明美(1:30:49.032)
<ショートコース>
ビギナー−津田
享一(19:59.651)、ジュニア−尾沼
亮太(19:15.888)
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▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く5時現在の大雪渓の気温は10℃。雲海の中から朝日を迎えました。今日は第27回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍のレース当日です。弱い北風が吹いていますが、競技には支障のあるものではありません。4000名以上の選手がやってくるのを待つかのような、雲ひとつない快晴です。
大会開催のため、長野県側のシャトルバスは12時便まで運休ですが、岐阜県側のシャトルバスは通常通り運行されます。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報に てお伝えします。(2012/08/26
05:40更新)
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■2012年8月25日(土)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.16 第27回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍(9月10日頃掲載予定))
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@ 2012/08/25 09:50 真っ青な空が広がる − 大雪渓をバックに記念撮影 (大雪渓前)
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A 2012/08/25 11:20 気温18℃ − 真夏の暑さと秋空が混在する季節 (雪渓上部左側 − モーグルコース)
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B 2012/08/25 13:15 大会会場では各チームの交流会が繰り広げられる (第27回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍 − 大会会場)
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C 2012/08/25 15:35 終日にわたって暑い日差しの一日でした (第27回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍 − 大会会場)
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画像・記事の転載・引用・リンクについて
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▼ 今日はさわやかな秋空と真夏の日差しの差し込む暑い気候がミックスして、夏と秋とが同居したような一日でした。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、きれいな星空が満天に煌く夜を迎えています。気温は16℃、月のない暗い夜ではあるものの、星の明るさで、さほどの暗さを感じさせない状況で、虫の静かな鳴き声がノリクラ特有の落ち着いた雰囲気を醸し出し、明日から始まろうとしている一年でもっとも暑い二日間をじーっと密かに待っているかような夜が続きます。
そして、一夜明けた乗鞍高原は、夜明け前までは曇り空だったものが、いきなりきれいな快晴となって来ました。気温は14℃、ややひんやりした朝ですが、それも力強い朝日が昇ればすぐに夏の雰囲気へとスイッチして行きます。
朝の速報でもお伝えしたように、本日25日(土)と明日26日(日)は、第27回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍が開催されます。この二日間を除くと、ノリクラでもっとも暑くハイテンションな期間は他にないといってよいかと思います。大会会場となる観光センター前駐車場は昨日24日(金)16時より閉鎖され、今日の駐車場は大会関係の車両や設備の設置が始まっています。そのため、シャトルバスも観光センター駐車場内に進入することができず、車道沿いにある路線バスの停留所からの発着となりました。
朝から強い日差しが差し込み、早朝の快晴の空には雲がモクモクと沸きあがり、夏山特有の天候が始まろうとしています。7時ごろにはすでに山頂付近に雲がかかり始めました。しかし、山麓から雲が流れるものの、上空に達するとすぐに消え去って行き、森林限界を超えた先では、秋のような筋状の雲が真っ青な青空にたなびく状況で、夏空ではなく、完全に秋空が広がっています。
9時の大雪渓の気温は18℃。この秋空とは対照的にとにかく暑い!。太陽の力強さは真夏そのものです。「ノリクラは涼しいと聞いていたが、こんなに暑いとは思いませんでした。」と、おっしゃる観光客の方もいらっしゃいましたが、確かに今日の大雪渓付近は普段よりもかなり暑さを覚える状況でした。
通常ならば、早朝から灼熱の太陽に包まれると、上空には激しく雲が流れ込み、日差しがその雲に遮られます。しかし、早朝に少し雲の沸きあがりがあったものの、その後は快晴無風の状態で、「日差しがなくなるか、そよ風が吹いてくれるか、どちらでも良いから...」と、心の中で願ってしまうほどです。
現在、滑走可能な大雪渓エリアは、雪渓上部右側の一部と雪渓上部左側のモーグルバーンのみです。今日も雪渓上部左側のモーグルバーンにはたくさんのスキーヤーがお越しになり、長さ105メートル×22コブのラインを果敢に攻めていました。ただ、まだ雪渓上部左側の急斜面の斜度感覚に慣れていないスキーヤーもいらっしゃり、バーンそのものはやわらかく滑走しやすいものの、ピッチ長の長い急斜面コブということもあって、苦戦する様子もみられました
。ただ、ここから眺める位ヶ原方面はまさに絶景で、これ以上ない青空に浮かぶ夏雲と秋の上層の雲の織り成す光景は、ここまで到達できるものしか味わえない光景といえるでしょう。
第27回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍の大会受付が13時より開始されることから、午後からは大会会場の観光センターへと向かいました。13時の観光センターの気温は28℃。サングラスをしていないと目が焼けてしまうほどの灼熱の太陽が否応なく降り注ぎ続けます。会場周辺の道路の混雑もあって、今日の選手の出足は従来よりもやや遅めで、会場内は比較的混雑が少ない様子です。それでも久しぶりに会う選手同士が、再会を喜ぶように他愛のないおしゃべりでいつまでも花が咲いている様子があちこちで見られました。
14時を過ぎる頃から、時折、雲に日差しが遮られ、クールダウンさせてくれる様子があるものの、その後も、強い西日が差し込んでいます。この暑さに、観光センター前のテラスではおいしそうにソフトクリームをほおばる選手の様子もあり、「明日もこの天候が続いてくれますか?」と、たずねる方もいらっしゃいました。
昨日は、ひどい夕立に見舞われたものの、今日はそんな雲行きすら感じさせない、灼熱の一日が何とか無事に終わろうとしています。
明日は大会本番のレースが7時より始まります。チャンピオンクラスを皮切りに、性別・年齢別のカテゴリーに応じて順次スタートします。総勢4000名が標高差1260メートル、距離20.5kmの激坂の続く、ヒルクライムレースに挑みます。明日も良い天候が続く予報が出ています。選手の皆さんの活躍を期待しています。
なお、明日の朝の速報は大会取材の関係から実施いたしません。そして、開催されたレースの様子については、明日の夜の速報にてお伝えいたします。
通常取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.16
は、次週末掲載予定ですが、第27回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍の特集は、9月10日頃掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/08/25
18:10更新)
【お知らせ
−第27回全日本マウンテンサイクリング開催に伴う、観光センター駐車場の使用禁止・県道乗鞍岳線通行止め・シャトルバスの運休】
8月25日(土)〜26日(日)開催の全日本マウンテンサイクリング開催に伴い、下記の措置がとられます。当日、大雪渓など山頂方面にお越しの方はご注意ください。
◎ 観光センター駐車場の使用禁止
: 24日(金)16時〜 26日(日)17時
◎ 県道乗鞍岳線(乗鞍高原〜県境)通行止め
: 25日(土)18時 〜26日(日)12時30分
◎ 長野県側のシャトルバス運休 : 26日(日)のご来光便と6時10分の始発便から上り12時便(下り13時05分便)まで運休
(運行開始は上り13時便(下り14時05分便)から。岐阜県側の乗鞍スカイラインシャトルバスは終日通常運行です)
詳細は、お知らせ − 8月25〜26日開催の第27回全日本マウンテンサイクリング in 乗鞍 開催に伴う通行・駐車規制のお知らせ。をご覧ください。
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▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光セ ンター前駐車場の気温は14℃。先ほどまで曇り空で山頂付近は雲につつまれていましたが、朝日が高くなるにつれて雲が抜け始め、6時過ぎにはきれいな青空にノリクラの峰々が輝く状況となってきました。
観光センター前駐車場は、8月25日(土)〜26日(日)に開催される第27回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍の大会会場となるため、昨日16時から閉鎖され、ご覧の通り、駐車車両のまったくない状態となっています。これから大会準備が始まることと思います。
シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに通常通りのAダイヤでの運行が始まりました。ただ、観光センター前駐車場が閉鎖されているため、観光センターからのシャトルバスの乗車は、車道沿いの路線バスの停留所からの発着となります。また、周辺の駐車場も規制されていますので、観光センターから1kmほど先にある
すずらん橋駐車場をご利用ください。
第27回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍開催に伴う、8月25日(土)〜26日(日)の周辺規制については、お知らせ − 8月25〜26日開催の第27回全日本マウンテンサイクリング in 乗鞍 開催に伴う通行・駐車規制のお知らせ。をご覧ください。
昨日もよい天気で夕方にはひどい雷雨に見舞われました。今日も朝から強い日差しに恵まれていますので、夕立・雷雨には注意が必要です。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報に てお伝えします。(2012/08/25
06:50更新)
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■2012年8月19日(日)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.15)
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@ 2012/08/19 04:40 ご来光バス − 濃霧の中、臨時バス停に到着 (県道乗鞍岳線 − 県境付近)
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A 2012/08/19 04:45 気温6℃ − 完全防寒で! (大黒岳)
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B 2012/08/19 05:14 雲海を赤く染めながらのご来光 (大黒岳)
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C 2012/08/19 05:35 朝日を浴びてきらめく大雪渓 (大雪渓)
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画像・記事の転載・引用・リンクについて
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▼ 本日は通常の取材が実施できませんので、今朝のご来光の様子をお伝えします。
夜明け前の3時30分の観光センター前駐車場は、空の様子がまだ良くわかりませんが、月が出ていないため、曇り空の状況のようです。気温は16℃で長袖を着ていれば、寒さはありません。駐車場のあちこちからは車のドアを開け閉めする音がして、ご来光バスに乗車しようとされる方々が、急いでシャトルバス専用乗り場へと向かう様子があります。
ご来光バスの出発時刻は、日の出時刻にあわせて変更され、今年は7月17日から8月31日までは3時40分が発車時刻となっています。ご来光バスは発車時刻の30分位前には観光センターに入線していて、係員が乗車券の発売を開始しています。ご来光バスの運賃はシャトルバス運賃と同じで、取材時点では大人往復2400円です。
シャトルバスと同様に、お待ちの乗客の人員数に応じて、バスの運行台数の増減を行い、今日のご来光バスは3台が運行されました。
曇り空の天候ですから、道中の様子はまったくわかりません。今日は比較的気温が高めと考えられ、暖房の効いた車内は、若干暑さを覚えるほど。周辺の空気も三本滝ゲートを過ぎたあたりから、窓を開けていると冷たさを感じる状況となってきます。
時刻は4時20分ごろ。少しずつ明るさが増してきて、位ヶ原山荘を通過して森林限界を超えると、周囲の雲が徐々に抜けてきた様子が確認でき、目線より下に雲がある様子もはっきりしてきました。そして、ご来光バスが県境に停車すると、一斉に乗客が降り立ちます。そして、ご来光バスから降りたすぐのところに陣取る方、富士見岳方面に急いで向かう方、目の前の大黒岳に登る方など、それぞれのご来光スポットへ向かいます。
今日の日の出時刻は5時09分。山頂まで5分程度の大黒岳を登るにつれて、空は急激に明るくなり、頂上までの足取りも思わずピッチがあがるもの。しかし、大黒岳山頂に向かう登山道は結構な斜度があって、途中でかがみこんで休憩される方もいらっしゃいました。大黒岳山頂付近の気温は6℃。今日はまったくの無風で、それほどの寒さではないものの日の出まで20分以上あり、お越しになった方の中には、旅館で借りてきた毛布を体に巻きつけて、日の出を待つ様子もありました。
大黒岳山頂から望むロケーションは、南アルプス方面から穂高連峰、そして、乗鞍スカイラインをはさんで白山方面まで、びっしりと重厚な雲海に包まれていて、雲海から零れ落ちた雲が、桔梗ヶ原から烏帽子岳の谷へに向かって、ゆっくりと流れ落ちる様子は、生き物のような雰囲気さえ感じさせてくれました。今日の雲海は背が高く、槍ヶ岳や北穂高岳などの頂がほんのわずかだけ頭を出している状況で、それ以外の山並みは完全に雲海に飲み込まれています。
そして、徐々に周囲の雲海が紅色や茜色に染まる変化を見せる中、5時14分に今日のご来光が強烈な光線を放って昇り始めました。大黒岳山頂に待ち構えていた方々が一斉にシャッタを切り、雲海がさらに赤くなり、周囲の光景が朝一番の日差しに照らし出されて今日の朝が始まりました。
今日のご来光バス下り便は5時31分。朝日を浴びた大雪渓や剣ヶ峰山頂付近は、ダイレクトな光線でくっきりと浮かび上がりますが、すでに山頂付近には雲がかかり、夜明け前から朝一番までのドラマチックな移り変わりは、一瞬のうちに終わりに近づきつつあります。
ご来光バスが観光センター前駐車場に戻ってきた6時30分ごろには、乗鞍高原でも雲がかかり始め、速報を書く8時現在の乗鞍高原は強い日差しが差し込む状況ですが、山頂方面は雲に隠れてしまって、おそらく夏山特有の天候の推移が始まっていることと思います。
また、8時30分現在の観光センター前駐車場は、ほぼ満車状態で、お盆休み最終日は、まずまずの賑わいとなりそうです。
今日の朝の速報は、上記の通り、ご来光の様子をお伝えいたしましたが、夜の速報はありません。なお、本日取材分の
ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.15
は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/08/19
08:30更新)
【お知らせ
−第27回全日本マウンテンサイクリング開催に伴う、観光センター駐車場の使用禁止・県道乗鞍岳線通行止め・シャトルバスの運休】
8月25日(土)〜26日(日)開催の全日本マウンテンサイクリング開催に伴い、下記の措置がとられます。当日、大雪渓など山頂方面にお越しの方はご注意ください。
◎ 観光センター駐車場の使用禁止
: 24日(金)16時〜 26日(日)17時
◎ 県道乗鞍岳線(乗鞍高原〜県境)通行止め
: 25日(土)18時 〜26日(日)12時30分
◎ 長野県側のシャトルバス運休 : 26日(日)のご来光便と6時10分の始発便から上り12時便(下り13時05分便)まで運休
(運行開始は上り13時便(下り14時05分便)から。岐阜県側の乗鞍スカイラインシャトルバスは終日通常運行です)
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■2012年8月18日(土)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.15)
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@ 2012/08/18 09:50 青空にモクモクと白い雲が沸きあがる (ヒルクライム − 摩利支天下 33号カーブ)
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A 2012/08/18 11:35 山頂付近は黒い雲に包まれる − 夏山特有の天候へ (県道乗鞍岳線 − 位ヶ原 6号カーブ付近)
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B 2012/08/18 12:30 山麓からの雲に一気に飲み込まれる − いち早く撤退 (雪渓上部)
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C 2012/08/18 13:30 気温9℃、急激に低下 − 冷たい空気が流れ、雷鳴がとどろく (雪渓上部)
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画像・記事の転載・引用・リンクについて
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▼ 天気予報どおりとならない夏山特有の天候は、この時期のノリクラにはつきものといってよいのかもしれません。今日のノリクラは夏山特有の天候の推移を見せたものの、雷雨までには至ることはなく、雨の予報だったことを考えると「儲けもの」の一日を送ることができました。
早朝6時の乗鞍高原は、ほとんど快晴といっても良いほどきれいな青空に恵まれた朝を迎えます。気温は12℃、ややひんやりとした感覚があります。今日はお盆休み後半を迎えた週末ですが、観光センター前駐車場にお越しになっているマイカーは53台で、平日だった昨日よりも少ない状況です。西の空にはノリクラの峰々がはっきりと浮かび、東の空からは力強い朝日が昇ります。この力強い朝日が夏山特有の天候の推移をスタートさせるわけですが、7時前にはすでに山頂付近に雲がかかり始めます。このような強い日差しの朝を迎えると、8時前から観光センター周辺ではかなりの蒸し暑さとなりますが、今日は冷え込んだ空気が流れているためか、日が高くなってもそれほどの暑さを覚えません。
観光センター前駐車場のマイカーの入れ込みが少なめではあるものの、ヒルクライムに出発される方々が準備する光景があちこちで見られます。「今日は雨でヒルクライムはは無理だと思い、普段できない読書でもしようとたくさんの本を持ってきましたが、予想に反してよい天候になりましたから、天候が悪化する前に出発します。」と、おっしゃるヒルクライマーもいらっしゃいました。
9時の観光センター前駐車場は20℃。この時間帯になっても汗が噴出す様子はありません。また、繁忙期なら満車になってもよい状態ですが、今日はこの時間帯になってもまだ満車にはなっていません。
今日もヒルクライムに出発します。木陰の中を行くヒルクライムは、日差しが遮られてほとんど暑さを感じません。それでも、三本滝ゲート上のかもしかゲレンデを通過するときは、直接日差しを受けるためかなりの暑さ。さらに自転車を進めると、観光センターから9kmほど進んだ摩利支天付近から心地よい風が流れるようになってきます。きれいな青空にモクモクと白い雲が湧き上がる様子は、まさに夏空の様相で、そんな中、額からは玉のように汗をほとばしらせるヒルクライマーもいらっしゃいました。
この夏空も、雲がさらに沸いて日差しが遮られると、周辺の空気の冷たさのほうが勝って、ひんやりとしたコンディションにクールダウンさせてくれる感覚が非常に心地よいものです。
11時の標高2350メートルの位ヶ原山荘の気温は19℃。この頃になるとほとんど日差しはなくなり、山荘から望む富士見岳方面には山頂に雲が見え隠れする様子が見られます。そして、雷鳴が時折鳴って、天候は明らかに悪化傾向へと変化して行きます。
正午の大雪渓入口の気温は16℃。山麓から湧き上がる雲が大雪渓を通過して、山頂付近では絶えず雲が流れ行く状態です。時折、大雪渓も雲に覆われ、急激に冷たい空気の流れが入り込み、お昼休みをしていたスキーヤーも、一枚余分にアウターを着込まなければならない状態です。
その後も、雷鳴が鳴り響き、急激に流れ込む雲に包まれて、気温は9℃まで一気に下がる状態が続きます。激しい雲の流れに、多くのスキーヤーが早めに下山する様子もあるほどでした。
今日は各地で局所的な大雨に見舞われ、落雷事故も発生している中、何とか雨に降られずに一日を送ることができました。
今日のシャトルバスは、県道乗鞍岳線の県境付近で落石があり、その状況確認のため、上り・下りの始発便に若干の遅れがありましたが、通常通りの運行でした。始発便と7時便が各1台、8時便が3台、9時便が4台、9時30分便が2台、10時便が3台で、それほどの混雑状況ではありませんでした。
8月16日(木)からお盆後半の速報を続けて来ましたが、本日で一旦終了いたします。次回の速報は次週末を予定しております。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.15
は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/08/18
17:35更新)
【お知らせ
−第27回全日本マウンテンサイクリング開催に伴う、観光センター駐車場の使用禁止・県道乗鞍岳線通行止め・シャトルバスの運休】
8月25日(土)〜26日(日)開催の全日本マウンテンサイクリング開催に伴い、下記の措置がとられます。当日、大雪渓など山頂方面にお越しの方はご注意ください。
◎ 観光センター駐車場の使用禁止
: 24日(金)16時〜 26日(日)17時
◎ 県道乗鞍岳線(乗鞍高原〜県境)通行止め
: 25日(土)18時 〜26日(日)12時30分
◎ 長野県側のシャトルバス運休 : 26日(日)のご来光便と6時10分の始発便から上り12時便(下り13時05分便)まで運休
(運行開始は上り13時便(下り14時05分便)から。岐阜県側の乗鞍スカイラインシャトルバスは終日通常運行です)
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▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光セ
ンター前駐車場の気温は12℃。ややひんやりとした雰囲気の朝です。昨日の天気予報では雨マークの並ぶ状況でしたが、ご覧の通りの良い天候が広がっています。お盆休み後半の週末を迎えているものの、観光センター前駐車場は、昨日発表の天気予報が災いしたためか、普段の週末以下のマイカー台数です。
シャトルバスは長野県側・岐阜県側の双方とも通常通りのAダイヤでの運行が始まりました。しかし、長野県側の県道乗鞍岳線は県境付近での落石が確認され、乗鞍高原を出発したシャトルバス始発便はパトロール結果待ちのため、三本滝ゲートで一時待機を取っていました。その影響から、始発便(上り・下りの各1便)の運行に若干遅れがあったものの、それ以外は通常通りの運行です。この良い天候ですが、午後から雨の予報が出ていますので、雨対策を整えてお越しください。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報に てお伝えします。(2012/08/18
06:40更新)
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■2012年8月17日(金)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.15)
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@ 2012/08/17 09:45 キャンプ用具満載のヒルクライム (大雪渓前)
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A 2012/08/17 09:00 夏山の天候 − 山麓から雲が沸きあがる (大雪渓入口)
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B 2012/08/17 13:35 雲間から時折見せる夏の空 (雪渓上部左側 − モーグルコース)
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C 2012/08/17 13:35 めまぐるしく天候は変化 − 濃霧と雷鳴 (雪渓上部左側 − モーグルコース)
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画像・記事の転載・引用・リンクについて
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▼ 今日は安定しない天候で、夕方近くになると小雨に見舞われ、夏山特有の天候の推移を見せてくれた一日でした。
早朝5時の乗鞍高原は鰯雲が青空いっぱいに広がる朝を迎えます。気温は14℃で暑くもなく寒くもないといった温度感じさせないコンディションです。観光センター前駐車場には70台のマイカーがお越しになっています。今日は平日ではありますが、週末並みの人出になりそうな雰囲気です。ただ、昨日はもうこの時点でかなりのマイカーがお越しになっていて、8時30分には満車となりました。今日は昨日ほどの状況ではありません。
日差しが高くなるにつれて、青空が一層広がるようになり、山頂付近にかかっていた雲も少しずつなくなって行きます。それと同時に朝日の力強さが増してきて、一旦ははっきりと見えていた山頂方面が、地表から沸きあがる雲で再び姿を消してしまいました。沸きあがる雲が上空を覆うようになると日差しがなくなります。そんな中をヒルクライムされている方々が行き交う様子が今日もありましたが、日差しがなくなって、火照った体を程よくクールダウンさせてくれているように感じます。
9時の大雪渓前の気温は14℃。山頂方面には南から北へと流れる雲の帯が横たわり、今にも泣き出しそうなほどの鉛色の空になってくるものの、再び日差しが帰ってくる時間帯もありました。
お昼前になると山麓から周期的に霧が流れ込むようになり、視界が妨げられるようになってきます。その霧の流れ込みと同時に、ひんやりとした空気の流れも感じさせます。
正午の大雪渓上部の気温は16℃。上空を交互に移動しあう雲の合間にはきれいな青空がのぞく瞬間もあって、夏のノリクラの雰囲気がいっぱいに広がるひと時です。
13時を回ると上空には雷鳴が低くうなるようになり始めます。それでも天候の悪化はなく、雪渓上部左側では、今日もたくさんのスキーヤー・ボーダーの方々がお越しになって、モーグルバーンでの滑走を楽しまれていました。
時折見せる夏空が広がると、果敢に攻めるモーグラーの周辺には雪飛沫が激しく立ち上がり、まさに夏のノリクラの光景の一つといっても良い瞬間でした。
14時を過ぎると雷鳴は絶えず鳴り響くようになり、15時前からは小雨が降り始めて、夏山特有の天候の推移となってしまいました。
今日のシャトルバスは始発便と7時便が各1台、8時便が3台、9時便が7台、9時30分便が2台と、昨日ほどの入れ込みではなかったものの、まずまずの人出だったと思います。
明日は再び雨模様の一日となりそうです。雨対策をしっかりと整えてお越しください。なお、本日取材分の
ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.15
は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/08/17
16:35更新)
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▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く5時現在の観光セ ンター前駐車場の気温は14℃。暑いとか寒いといった感覚はなく、温度感のない朝を迎えています。天候はやや雲量の多い晴。ノリクラの峰々は雲に隠れていますが、その雲間にはっきりと見られるため、山頂方面も天候は悪くないようです。観光センター前駐車場は平日の割には多いものの、お盆休みとしてはやや少な目といった感じです。シャトルバスは、長野県側・岐阜県側ともに平常どおりの運行が開始される予定ですなお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報に てお伝えします。(2012/08/17
05:50更新)
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■2012年8月16日(木)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.15)
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@ 2012/08/16 08:40 朝霧のたちこめる中 (剣ヶ峰山頂)
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A 2012/08/16 11:40 たくさんの方が山頂を目指す (剣ヶ峰)
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B 2012/08/16 11:40 絶景のロケーションに青空が戻ってくる (頂上小屋前)
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C 2012/08/16 14:45 夏空の中のヒルクライム (県道乗鞍岳線 − 三本滝ゲート上、かもしかゲレンデ)
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画像・記事の転載・引用・リンクについて
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▼ お盆休み後半が始まり、天候も回復したこともあって、今日はたくさんの人で賑わいました。
早朝6時の乗鞍高原は朝日が差し込み始めると同時に、昨晩降り続いた雨はやんで、青空も戻ってきました。気温は15℃、ひんやりとした感覚の朝です。
この良い天候のため、シャトルバスは通常通りの運行が始まり、始発便は2台運行され、今日は平日ですがお盆休み後半ということもあって、週末並みの人出となっています。
山麓は良い天候だったものの、標高2780メートルの肩の小屋付近からは濃霧に包まれています。そのため、肩の小屋のスタッフは、「今日も天候が悪いのですか?」と、ちょっと落胆気味でしたが、山麓の様子をお伝えすると、少し元気を取り戻されたようにも感じました。
7時過ぎになると、肩の小屋周辺でも時折太陽の明るさを雲の中から感じるようになって来ます。そして、登山道を登って稜線に到達すると、稜線を超えて吹き抜ける強い風に冷たさを感じるほど、アウターを着込まないと寒さを覚える状態です。剣ヶ峰山頂では霧雨が降りますが、それも次第に収まりを見せ、8時過ぎから大日岳など、隣の山の様子も見られるようになってきました。
山頂付近の天候がしっかりと回復し始めたのはお昼前の11時ごろから、今日もたくさんの登山客が列を成して頂上を目指します。そして青空が広がり、霧が抜けると位ヶ原の絶景のロケーションが広がり、登山者も足を止めて、カメラのシャッターをしきりに切る様子がありました。
正午の肩の小屋の気温は16℃。西からの穏やかな風が吹きぬけ、肩の小屋周辺では、剣ヶ峰から下山された方々がおもむろに休憩する様子があります。寒さとか暑さといった感覚から開放された心地よいひと時が続きます。
午後からはきれいな青空にモクモクと湧き上がる白い雲のコンビネーションが織り成す夏空が広がります。そんな中を今日もたくさんのヒルクライマーが県道乗鞍岳線を駆け上がる様子が続きました。
今日のシャトルバスは5〜6台程度の運行状況で、特に午後の下り便はいつもよりも台数を増やして運行しています。明日もまずまずの天候となりそうですが、不安定な天候により天気の急変も考えられますので、雷雨・夕立などには十分ご注意ください。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.15
は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/08/16
16:00更新)
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■2012年8月14日(火)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.14
本日は夜の速報は実施しません)
▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時30分現在の観光センター前駐車場の気温は16℃。やや蒸し暑さを覚える感覚です。昨晩から降り続く大雨に見舞われた朝を迎えています。この雨のため、岐阜県側の乗鞍スカイラインは早朝4時の段階で、24時間雨量値を超えたため通行止めの措置がとられ、シャトルバスは平湯温泉・ほおのき平駐車場から出発する岐阜県側のシャトルバス、および、乗鞍高原から出発する長野県側のシャトルバスともに運休となっています。
現在も、激しく雨が降っていて、運行開始の目処は立っていません。また、長野県側の県道乗鞍岳線(エコーライン)は、現時点では通行止めの措置はとられていません。
なお、本日は取材日ではありませんので、夜の速報は実施いたしません。ご了承ください。(2012/08/14
06:55更新)
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■2012年8月13日(月)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.14)
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@ 2012/08/13 08:55 雨が降ったり止んだりを繰り返す (観光センター前 − シャトルバス9時便)
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A 2012/08/13 09:00 時折見せる青空に惑わせられる (観光センター前)
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B 2012/08/13 11:00 低い雲が垂れ込める − 一進一退する天候 (県道乗鞍岳線 − 冷泉小屋22号カーブ)
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C 2012/08/13 11:40 濃霧・突風・横殴りの雨 − 強風に自転車があおられる (県道乗鞍岳線 − 県境)
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画像・記事の転載・引用・リンクについて
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▼ お盆休みに突入しましたが、今日は生憎の天候。久しぶりの悪天候の一日となってしまいました。
早朝6時の乗鞍高原の気温は15℃。先ほどまで曇り空の天候でしたが、6時前から雨が降り始めました。雨の降り方としてはさほど強いものではなく、小雨が降ったり止んだりといったところで、観光センター前駐車場でも傘をささずに歩く方の様子もあるほどです。天候がこの状況ですが、お盆休みに入ったこともあり、平日にもかかわらず、観光センター前駐車場には97台ものマイカーがお越しになっています。また、シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともにAダイヤの通常運行が本日も始まりました。
上空の雲は足早に西から東へと流れて行きます。高いところの雲よりもその下に垂れ込める雲のほうが激しく流れ、周期的に雨が降り続いて、天候が回復するような気配はありません。観光センターには、今日の行動をどうしようかと思案する観光客や自転車の方々が集まり、パンフレットや安曇支所管内のライブカメラで上高地や沢渡などの雨の状況をじっと見入っている様子もあります。
スコールのように激しく降ったかと思うと、上空に青空がのぞくようになり、その青空に釣られて、ヒルクライムに出発する方々の様子もあります。「せっかくやってきましたので、雨に濡れることは覚悟で行きます。」と、おっしゃりながら観光センターを後にする様子が続きます。
雨は一旦小康状態となるものの、上空には低く垂れ込める雲が絶えずかかっていて、標高2350メートルの位ヶ原山荘付近からは霧が立ち込めるようになってきます。そして、森林限界を超えた先の位ヶ原エリアでは、雨と同化してしまったヒルクライマーが駆け上がって行く様子が続いていますが、その姿も霧の中にかき消され手しまうほどの視界不良の状況となって行きます。
11時過ぎの大雪渓の気温は12℃。風はそれほど感じないものの、視界は30〜50メートルで、車道からすぐ目の前にあるはずの雪渓下部の様子すらわからないほど。しかし、この先はさらにひどい状態で、視界が30メートル以下になり、県境付近に到達すると、峠を越えて岐阜県側からの突風と横殴りの雨に真正面から見舞われます。そのひどい状態に耐えながら何人もヒルクライマーが何とか到着する様子もありますが、濃霧と突風の中を無事に下山できるかどうか心配してしまうほどです。
正午の肩の小屋の気温は10℃。県境付近で見られた濃霧・突風・横殴りの雨が続いていて、登山にお越しになった方が肩の小屋に逃げ込む状況が続いていました。肩の小屋の方の話では、早朝は雨や突風はなく、午前中はそれほどひどい天候ではなかったものの、時間の経過とともにひどくなってきたとおっしゃっていました。
午後になって、天候はますますひどくなる一方で、午前中は風のほとんどなかった大雪渓付近も、時折突風に見舞われていて、下山するヒルクライマーもブレーキをしっかりと握り締めて、登りの時と同じくらいのゆっくりしたスピードで、横風にバランスを崩さないよう慎重に降りて行く様子がありました。
せっかくのお盆休みですが、しばらくの間は芳しくない天候が続きそうです。
8月11日(土)よりお届けしました速報は、本日で一旦終了します。次回の速報は次週末の予定です。なお、本日取材分の
ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.14
は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/08/13
14:45更新)
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▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く7時現在の観光セ
ンター前駐車場の気温は16℃。昨日のような冷たさ・寒さはありません。残念ながら6時前から雨が降り始めています。降り方そのものは強くはなく、降ったり止んだりして、時折、空が明るくなる様子も見られます。今日は平日ですがお盆休みに入っているため、観光センター前駐車場は、週末並みの台数のマイカーがお越しになっています。シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともにAダイヤでの通常運行が始まっています。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報に てお伝えします。(2012/08/13
07:10更新)
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■2012年8月12日(日)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.14)
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@ 2012/08/12 08:45 夏山の様相 − 朝早くからモクモクと雲が湧き上がる (県道乗鞍岳線 − 摩利支天バス停 32号カーブ)
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A 2012/08/12 11:10 気温16℃の快適な環境 − 大雪渓に夏スキーの常連が集う (雪渓上部右側)
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B 2012/08/12 13:05 全長140メートル − 超ロングなモーグルコース (雪渓上部左側)
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C 2012/08/12 14:15 シャトルバス − お盆休みの賑わいが始まる (大雪渓・肩の小屋バス停 − 14時05分下り便)
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画像・記事の転載・引用・リンクについて
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▼ 今日は、予想に反して朝から快晴のコンディションから始まり、日中は雲量が多かったものの、まずまずの天候の一日を送ることができました。
早朝6時の乗鞍高原は、雲ひとつない快晴の朝を迎えます。気温は12℃で、昨日同様、厚手のウェアーを着ないと寒さを覚える状態で、今日の天気予報は曇〜雨でしたが、天気予報がよい方向へと外れてくれました。この時点での観光センター前駐車場には98台ものマイカーーがお越しになり、いつものように出発の準備を始める様子があちこちで始まります。お盆休みを迎えると、早朝から続々とマイカーがお越しになり、観光センター前駐車場は、8時過ぎには満車になりますが、今日は日が高くなっても、訪れる車が少なく、落ち着いた状態を見せています。
快晴の空に力強い朝日が昇り始めると、早朝の冷え込みはすぐに和らぎ、次第に汗ばむ状態へと変化して行きます。それと同時に、山頂付近には雲がわき始め、その雲は次第にモクモクとした夏の雲へと変化して行き、さらには上空全体を覆いつくすようになってきます。その変化の速さは急激で、8時過ぎには日差しが遮られるほどまで天候が変化します。
県道乗鞍岳線には今日もたくさんのヒルクライマーがお越しになっています。ただ、こちらの人出も先週ほどの勢いはありません。強い日差しに大粒の汗を顔全体から噴出す様子が見られましたが、日差しが遮られると、ひんやりとした本来の空気感が戻ってきます。
そして、位ヶ原山荘を過ぎて森林限界を超えると、山麓方面から山頂に向けて激しく雲が湧き上がる様子が見られ、上空には厚い雲の層が張り付くようになって来ました。
10時の大雪渓の気温は16℃、天候はほとんど曇りに近い状態となり、日差しはほぼ完全に遮られて、北からの涼しい風に汗を一切覚えないコンディションです。沸いては消えて、消えてはすぐに湧き出す雲が大雪渓から山頂方面へと周期的に発生します。
大雪渓での夏スキーは、車道沿いの雪渓下部から雪渓上部へとメインバーンが移動し、雪渓下部はほとんど人影のない状態。夏のノリクラの常連の方々も雪渓上部右側でのんびりとお昼休みを始める様子が見られます。11時ごろになって、雲間に青空がのぞく時間帯が長くなってくるものの、午後はほとんど曇りの天候です。
正午の大雪渓の気温は16℃。天候はほとんど変わらず、山麓から湧き上がる雲に周期的に包まれる状態と、北からの涼しいそよ風に吹かれる心地よさ。そんな中、大雪渓から位ヶ原方面をボーっと俯瞰できることは、夏スキーヤーにとっては本当に幸せなことといってよいでしょう。
午後になっても、時折、日差しが戻ってくることがあるものの、ほとんど曇りの天候で、それ以上もそれ以下にも天気は変化しない状況で今日一日が終わりました。
今日のシャトルバスは、始発便と7時便が各2台、8時便が5台、9時便が7台運行され、午後の下り便は12時05分便と13時05分便が各5台、14時05分便が6台、15時05分便が3台の運行でした。なお、岐阜県側のシャトルバスは天気予報がよい方向へ外れましたが、雨天時のBダイヤでの運行でした。
明日もお盆休みで多くの方がお越しになると考えられます。シャトルバスなどは、ほぼ定刻どおりの運行が実施されると思いますが、時間に余裕をもって行動されてください。また、明日も不安定な天候が予測されます。突然の雷雨・夕立には十分注意してください。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.14
は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/08/12
16:20更新)
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▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光センター前駐車場の気温は12℃。昨日同様、ひんやりとした感覚を通り越して肌寒を覚え、、フリースなどの厚手の長袖でちょうどよいコンディションです。ご覧の通りの雲ひとつない快晴の空が広がり、天気予報がよい方向に外れてくれました。力強い朝日に照らされて、早朝の肌寒さも解消されてゆきます。ただ、朝一番からよい天気で始まった日は夕立・雷雨には注意が必要です、また、昨日は不消ヶ池や富士見沢・鶴ヶ池でクマが出没し、また、日が暮れてからは、乗鞍高原
番所付近でもクマの目撃情報があったと、安曇支所の防災無線で一斉放送されましたので注意が必要です。また、シャトルバスは乗鞍高原を出発する長野県側のシャトルバスは通常運行ですが、平湯温泉・ほおのき平駐車場を出発する岐阜県側のシャトルバスは雨天時のBダイヤでの運行が始まりました。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2012/08/12
06:40更新)
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■2012年8月11日(土)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.14)
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@ 2012/08/11 08:15 パンクに注意!−ヒルクライムは修理用品が必須 (県道乗鞍岳線 − 摩利支天上 28〜29号カーブ付近)
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A 2012/08/11 09:50 お盆帰省 − お孫さんと一緒に剣ヶ峰登山 (大雪渓〜肩の小屋 登山道)
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B 2012/08/11 10:15 気温16℃ − 過ごしやすい気候 (大雪渓前 − 雪渓下部はまだ滑走可能)
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C 2012/08/11 13:25 大半のスキーヤーが雪渓上部に移動 (雪渓上部右側 − モーグルコース)
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画像・記事の転載・引用・リンクについて
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▼ お盆休み初日の今日。はっきりしない天候でしたが、日差しがない分過ごしやすい気候の一日となりました。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、星一つ確認できない曇り空の夜です。しかし、その雲に濃淡が見られる様子から、さほど厚い雲ではないことがわかります。気温は12℃。いつもなら真昼の暑さが幾分残った感じもするところですが、今晩は少しばかりひんやりとした空気感があって、周辺に鳴り響く虫の鳴き声もまるで秋を感じさせるような雰囲気が続いています。
そして、一夜明けた乗鞍高原は、薄曇の朝を迎えます。早朝5時の気温は10℃。ひんやりとした感覚を通り越して、肌寒さを覚えるほどで、フリースなどの厚手のウェアーを着込んでちょうどよい状態です。お盆休み初日を迎えていますが、観光センター前駐車場は6時の段階で74台と、いつもの週末と変わらないか、幾分少なめな状態です。
夜明けを迎えると、東の空からはしっかりとした朝日が差し込むようになり、雲間から青空がのぞくようになってきます。今日の天気予報よりもやや期待の持てる雰囲気から今日一日が始まりました。
大雪渓に向かう県道乗鞍岳線には、今日もたくさんのヒルクライマーが訪れます。気温は低めではあるものの、空気に湿り気を感じて、日差しを受けるとかなりの蒸し暑さを感じ、肌着がべたっと貼りつく状態。そのため、目の前を通過するヒルクライマーも、序盤から汗を滲ませる様子が見受けられました。
ただ、この青空も8時前には再び曇り空へと変化して行きます。ただ、空気感には変化はなく、さわやかさを感じさせない状態が続きます。
多くのヒルクライマーが県道乗鞍岳線を通過して行く中、路肩でバーストしたチューブの交換をする方がいらっしゃいました。スタート地点の乗鞍高原とゴール地点の畳平では標高差が1200メートルもあり、気圧の変化でタイヤが膨張しバーストが発生しやすく、また、ロードバイクの細いタイヤでは、ちょっとした異物でタイヤやチューブに穴が開いてパンクすることは日常茶飯事といってよいでしょう。ノリクラのヒルクライムにお越しの方は、パンク修理キット・携帯ポンプ・予備チューブの三点セットの携行は必須といえるでしょう。
森林限界を超えた位ヶ原あたりにやってくると、山麓から絶えず雲が湧き上がる様子が確認できるようになり、大雪渓手前辺りからそよ風を感じることができ、少しばかりさわやかな雰囲気となってきました。10時の大雪渓の気温は16℃。山頂付近には山麓から湧き上がる雲が時折かかりますが、天候の悪化を感じさせるような状態ではありません。
今日の大雪渓は、いつもの週末と比べても人出はやや少ない状態。それでもスキーヤー・ボーダーの常連の方々はいつものようにお越しになり、大雪渓から肩の小屋へ続く登山道には、お盆休みで実家に帰省されたご家族と、三世代一緒の剣ヶ峰登山に向かう方々の様子もありました。
雪解けが進んだ大雪渓では、車道に面した雪渓下部のモーグルコースは10コブ×40メートルと、かなり短くなりましたが、それでも何とかできる状態が続いています。それでも多くの方は、雪渓上部右側に作られたモーグルコースへ移動された様子があり、そろそろ、雪渓上部がメインのステージになってきました。
正午の大雪渓の気温は14℃。11時30分ごろよりパラパラと小雨が降り始めます。ただ、レインウェアーを着るほどではなく、雨に濡れてしまうほどではありません。山頂付近や山麓の視界も確保されていて、時折、雲間に太陽の輪郭を感じることもあって、それほど心配される状況ではありません。
午後になっても、パラパラと降る瞬間があるものの、今日はこれ以上の変化がないまま、一日が終わりました。しかし、速報を書く18時時点で少しだけまとまった雨があり、明日も不安定な状況が続くようですので、雨対策はしっかりと整えてお越しください。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.14
は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/08/11
19:10更新)
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クマに注意!(不消ヶ池周辺、富士見沢・鶴ヶ沢周辺 −
位ヶ原山荘〜宝徳霊神 登山道) ■
最近、クマの目撃情報が頻繁にあり、本日も不消ヶ池周辺と富士見沢・鶴ヶ沢周辺で目撃されました。ただ、入山規制の措置がとられるには至りませんでした。不消ヶ池周辺の出没状況によっては、畳平周辺と肩の小屋方面への道路の規制が実施される可能性があります。また、富士見沢・鶴ヶ沢周辺は位ヶ原山荘〜宝徳霊神
登山道と距離が近いため、この付近の登山道を歩く方は、クマ鈴やラジオを鳴らして行動されることをお勧めします。
乗鞍周辺では、元々、クマが生息しており、クマの出没は特別なことではありません。また、人間が危害を加えたり、突然遭遇してしまったなどパニック状態を与えない限りは、危険に及ぶケースは少ないため、人間の存在を絶えずアピールしながら行動することを、強くお勧めします。
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▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く5
時現在の観光センター前駐車場の気温は10℃。ひんやりとした感覚を通り越して、やや肌寒い朝を迎えています。天候はご覧のように薄曇ですが、ノリクラの峰々ははっきりと確認できる状態です。今日からお盆休みが始まったという方も多いのではないかと思います。観光センター前駐車場も、お盆休み初日としてはまずまずの台数のマイカーがお越しになっています。
シャトルバスは岐阜県側・長野県側の両県とも通常運行がこの後開始される予定です。お盆休みを迎えたこの一週間はあまりはっきりしない天候のようですので、雨対策などを整えてお越しください。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載 する夜の速報にてお伝えします。(2012/08/11
05:25更新)
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■2012年8月5日(日)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.13)
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@ 2012/08/05 09:30 青い空、白い雲 − まさに夏空のヒルクライム (県道乗鞍岳線 − 摩利支天上 30号カーブ)
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A 2012/08/05 10:45 今日もたくさんのヒルクライマーが訪れる (位ヶ原山荘)
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B 2012/08/05 11:20 ノリクラのヒルクライムの楽しさ − 笑顔がほころぶ (県道乗鞍岳線 − 大雪渓下 4号カーブ)
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C 2012/08/05 12:45 午後からひんやりとした空気に包まれる (雪渓下部)
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画像・記事の転載・引用・リンクについて
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▼ 昨日に引き続き、今日も比較的安定した天候に恵まれ、何をやっても気持ちのよい一日を送ることができました。
早朝6時の乗鞍高原は、雲ひとつない快晴の朝から始まります。気温は14℃で昨日のようなひんやりとした感覚はなく、強い朝日が早くもじりじりと肌を焦がす勢いになってきました。この天候ですから、観光センター前駐車場は6時の時点で102台ものマイカーがお越しになっています。しかし、その割にはシャトルバス始発便に並ぶ方々の様子は若干少なく、1台のみの運行でした。
日が高くなるにつれて、太陽の灼熱感が次第に強くなっていきます。その影響から、7時ごろから雲がわき始め、8時にはモクモクとした雲が上空を覆い始めます。今日もヒルクライムに出かけますが、8時の時点ですでに額からは大粒の汗が噴出すほどの状況。それでも三本滝ゲート付近では16℃の気温で、日陰に入ればひんやりとした空気に包まれていることに気づきます。
モクモクと湧き上がる雲に真っ青な空が広がり、そこにダイレクトに差し込む太陽の力強さ...そんな中を今日もたくさんのヒルクライマーが駆け抜けて行き、訪れた自転車一台一台がノリクラの夏模様に溶け込んでいます。
空気のさわやかさは灼熱の太陽にかき消され、大粒の汗をほとばしらせながらペダルを回し続けると、あごの先からは雫が消える瞬間がないほどです。しかし、この灼熱の状況も、10時ごろには上空を覆い始めた雲が太陽を遮り、空気のさわやかさが舞い戻ってきて、ペダルを回す脚も普段の状態を取り戻してきます。
10時の位ヶ原山荘の気温は20℃。久々に20℃を超える状況ですが、ここは標高2350メートルの森林限界ですから、日陰に入ると半袖では寒さを覚えるほど。そんな中、今日も多くのヒルクライマーが位ヶ原山荘を訪れ、常設の自転車掛けが満車になるほどで、一時は数え切れないほどのヒルクライマーが休憩されている様子がありました。ここから望む富士見沢方面を横切る県道乗鞍岳線は、はるかかなたに感じられ、さらには霧がかかってくる状況に、多くの方が「あんなところまで行かなければならないのか...」と、若干、気落ちされる方も見られました。
その後も、自転車の姿は県道乗鞍岳線を埋め尽くしています。8月26日(日)に開催される全日本マウンテンサイクリングin乗鞍に出場される選手が、ノンストップで疾走されて行く様子が続く中、わざわざペダルをとめて、笑顔でピースサインに応じてくださるヒルクライマーの方との再会では、この風景のすばらしさから挨拶が始まり、単にタイムを競うだけでなく、このノリクラの良さを十二分に感じているからこそ、ここでのヒルクライムに魅力を感じていらっしゃる様子がひしひしと伝わってくるものでした。
正午の大雪渓の気温は16℃。このエリアだけは周辺よりも若干気温が低い状態が続くのは、やはり雪渓で空気が冷やされるからでしょう。そして、この時間帯になると、山頂付近では雲がたなびくようになり、午後からはさらにひんやりとした空気に包まれて、雲がさらに厚みを増して来ました。まさに夏山の天候の推移が始まっている予感がしましたが、今日はこれ以上の天候の悪化はなく、雷雨や夕立に見舞われることなく、今日を終えることができました。
今日のシャトルバスは始発便が1台、7時便が2台、8時便が3台、9時便が4台で、それ以降の便は1〜2台運行でした。また、下り便は14時便が5台運行されたのを最高に、他の便は1〜3台程度の運行でした。また、ご来光バスは3台が運行され、今日は申し分ないご来光を楽しめたようです。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.13
は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/08/05
18:45更新)
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▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光センター前駐車場の気温は14℃。昨日同様、雲ひとつない快晴の朝を迎えています。ひんやりとした感覚はなく、少しずつ日差しの強さが感じられるようになってきました。観光センター前駐車場は昨日以上のマイカーがお越しになっていて、空きスペースが少なくなってきました。シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに通常通りの運行が始まりました。今日も暑くなりそうな状況で、夏山特有の天候の推移が見られるのではないかと考えられます。午後の雷雨・夕立には注意が必要と考えられます。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2012/08/05
06:30更新)
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■2012年8月4日(土)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.13)
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@ 2012/08/04 08:40 秋のような澄んだ空気 − 水墨画の光景を行く (ヒルクライム − 位ヶ原11号カーブ)
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A 2012/08/04 09:25 気温15℃ −
快晴の中、そよ風に吹かれる心地よさ (大雪渓前)
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B2012/08/04 09:50 空には透明感が続く − 空を目指してみんなで登り続ける (大雪渓〜肩の小屋 登山道)
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C 2012/08/04 13:25 終日よい天候が続きました (雪渓上部 − モーグルキャンプ)
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▼ 今日はこの夏一番の申し分ない天候に恵まれ、初めてノリクラにお越しになった方なら、絶対にまたやって来たいと思ってしまう絶好の一日を送ることができました。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、煌々とした満月が頭上を照らす夜を迎えています。気温は16℃、くっきりと霞みのない満月には兎の姿どころかクレーターすらはっきりと確認できるほどの輝きを放っています。先ほどまで雲がかかっていたノリクラの峰々も、その満月の明るさに照らされて山肌の様子もはっきりと確認でき、夜とは思えない明るさが一晩中続いています。
そして、一夜明けた乗鞍高原は、雲ひとつない快晴の朝を迎えます。早朝5時の気温は10℃、ひんやりとした空気が流れていて、しばらく屋外にいると手が悴む感覚すらあるほどです。そして、昨晩を明るく照らしてくれた月は静かに西の空に沈もうとしています。そんな月を出迎えるように、ノリクラの峰々は朝日に照らされて茜色に輝き始めます。
この申し分ない天候ですから、観光センター前駐車場は92台のマイカーがお越しになり、駐車場の半分くらいがすでに埋まっている状態です。空が明るくなる前から、出発の準備を始める方もいらっしゃるほどで、始発のシャトルバスに乗車される方、そして、ヒルクライムに出かける自転車の方など、さまざまな方が観光センター前駐車場を利用されている様子があります。もちろん、シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに通常通りのAダイヤでの運行が始まり、乗鞍高原を出発した始発便は2台が運行されました。
日差しが高くなっても、じりじりと焼き付ける感覚はあまりないものの、それでも何台も通過してゆくヒルクライムの方々は、額から大粒の汗をほとばしながらペダルを回す様子がありました。夏山の天候のセオリーとしては、強い日差しが朝から差し込むと、午前中には雲が湧き上がるものですが、今日はひんやりとした空気に包まれているためか、雲ひとつない快晴が続いています。
標高2350メートルの位ヶ原山荘を過ぎて森林限界を超えると、まさに空の世界が一気に広がります。遠景の山並みはまるで秋を思わせるような澄んだ空気の中、遠景の山並みが水墨画のように織り成す様子が見られ、そんな中をたくさんのヒルクライマーが力強く脚を回し続けて行きます。
9時の大雪渓の気温は15℃。まだまだ、雲ひとつない快晴が続き、その中を心地よい乾いたそよ風が流れています。その光景の中に身を置くと、まるで全身を風が吹きぬけ、体の中まで風が駆け抜ける心地よさは、非日常を味わいにノリクラにお越しになった方々には、これ以上の至福の時はないといってよいでしょう。
山麓からそよ風はいつまでも続きます。その風に助けられて、雪渓を登るスキーヤー・ボーダーの方々も、いつよりも表情に余裕があるようにも感じます。そして、雪渓下部のモーグルコースには、いつもと変わらぬメンバーが集い、雪解けでコース長が短くなるものの、まだまだ楽しそうに滑り続ける様子が見られました。今日現在のモーグルコースは14コブ×51メートル。そろそろ、雪渓下部のモーグルコースも終わりに近づきつつあり、今後は雪渓上部へ移動しなければならないことでしょう。
正午の大雪渓の気温は14℃。10時ごろから西の空に雲がわき始め、11時ごろになると雲に日差しがさえぎられる状態となってきます。それでも、肌を焦がす日差しが遮られて、クールダウンさせてくれる状況に、過ごしやすくなってきます。それでも、山麓の乗鞍高原は絶えず強い日差しが差し込む様子が見られ、夏山特有である山麓から霧がわきあがる様子もなく、きれいな天候の一日が続きました。
午後から畳平へ向かいました。畳平の駐車場は大型バスでほぼ満車に近いほど。ツアーバスから降り立つ観光客の方々でごった返す様子が見られ、今シーズン一番の賑わいを見せています。また、畳平のお花畑はハクサンイチゲがひと段落し、ミヤマクロユリやヨツバシオガマなどが見頃を迎え始めました。
今日はまったく雨の心配のない天候で、終日きらびやかな空に恵まれました。今日のような日にノリクラデビューを果たされた方は、きっと、「次回はいつノリクラに行こうか?」と、もうスケジュールを考えているのではないかと思っております。なお、今日の長野県側のシャトルバスは、始発便・7時便がそれぞれ2台、8時便が3台、9時便が4台、9時30分便が2台、10時便が3台運行されました。
明日もよい天候が続く予報が出ています。ただ、大気の状態が不安定になってくるようですから、特にノリクラのような高い山では、天気予報どおりとはならないことも予測され、雷雨・夕立には注意が必要と考えられます。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.13
は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/08/04
19:00更新)
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▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く5時30分現在の観光センター前駐車場の気温は10℃。ひんやりとした朝を迎えています。ご覧の通り、快晴の空には昨晩の役目を終えようとした満月がノリクラの峰々に落ちて行こうとしています。そんな満月を出迎えるようにノリクラの峰々が朝日に照らされ、モルゲンロートの輝きはじめました。少し肌寒さをも感じる状態で、大半の人が長袖で朝の準備を始めています。今朝の観光センター駐車場も半数近くがすでに埋まっていて、今日も賑わいが見られることと思います。シャトルバスは長野県側・岐阜県側の両県とも始発便からの正常運行が始まる予定です。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2012/08/04
05:40更新)
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