【速報バックナンバー 2012年9月分】

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◎ 9月

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■2012年9月30日(日)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.21
 

@ 2012/09/30 09:25
中腹から上部まで全エリアで見頃を迎える
(県道乗鞍岳線 − 摩利支天〜荒田沢橋間)
A 2012/09/30 09:50
台風直前の晴れ間 − 昨日より紅葉がさらに進む
(位ヶ原山荘前 − ほぼピークの色合い)

B 2012/09/30 12:30
真紅のスポットにカメラマンが集まる
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原、11号カーブ)

C 2012/09/30 13:30
午後から急激に濃霧と雨 − 台風の影響を受ける
(ボードキャンプ − 雪渓上部左側)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日はまさに午前中勝負!昨日よりもさらに色合いが増した紅葉を台風直前のわずかな時間帯で何とか楽しむことができました。

早朝6時の乗鞍高原は、雲間に何とか青空が見え隠れする天候の朝から始まります。気温は11℃、曇っていることもあってまったく寒さはありません。台風17号が到来するということもあって、今朝の観光センター前駐車場は40台ほどしかマイカーがお越しになっていません。夜明けごろと比べると徐々に雲が低くなってくる様子がわかります。

昨晩の雨は早朝までにはすっかりと収まって路面のアスファルトも完全に乾いています。雲がやや足早に東へと流れて行くものの風はなく、台風がやってくるという雰囲気はまったくありません。そのため、シャトルバスはいつものように通常運行が始まります。ただ、岐阜県側の平湯温泉・ほおのき平を出発するシャトルバスは減便ダイヤのBダイヤでの運行です。

シャトルバスが運行されても、観光センター前駐車場の人の動きは鈍く、今後の天候の推移を思案する様子もありました。それでも、時間とともに雲間から日差しがのぞくようになり、9時ごろにはきれいな青空が上空を覆うようになってきます。9時の摩利支天の気温は14℃。やや風の強さを感じるようになり、ダケカンバの木々は左右に揺さぶられるようになると、色づき始めた葉がハラハラと落ちてゆく様子があります。
昨日と比べるとさらに色合いが増して、きれいな青空に照らされた摩利支天付近では沿道に紅葉の回廊がきらびやかに輝き、その遠景に広がる上部エリアには、オオシラビソの常緑樹の中に黄色いダケカンバが点在する様子が同時に見られて、上部エリアから中腹エリアまで、ほぼピークの色合いとなりました。

やはり台風が来ているため、この晴天も1時間ほどしかありません。10時の位ヶ原山荘の気温は11℃。山荘から望む富士沢・屋根板は昨日以上の色合いとなり、ピークを迎えたといってよいでしょう。久々に見る見事な色合いです。

その後は上空に雲が流れ込むようになり、その雲が徐々に低くなってゆきます。それでも、真紅に色づいたダケカンバを見つけたカメラマンの方々は、曇り空にも負けない色合いを放つ紅葉に、いつまでもかじりついている様子も続きました。

正午の宝徳霊神付近の気温は12℃。この頃になるともう完全に青空・日差しはなくなり、きれいに色づいた紅葉もその色合いがくすんで感じられるほどです。そして、大雪渓から山頂付近にかけて濃霧が立ち込めるようになってきて、13時過ぎには大雪渓入口付近は視界が30メートルを切る濃霧に包まれると同時に、雨が降り始めて風も強くなってきます。

今日の大雪渓にはボードキャンプにお越しになった方々が滑走されていました。今日はひんやりとした冷たい空気に包まれているものの、早朝の強い冷え込みがなく、バーンに硬さがなく、滑走しやすい状態だったとのこと。そろそろ「秋ボード」も終りの時期となってきましたが、「まだ10月も滑らなくっちゃ!」と、おっしゃる様子もいらっしゃいました。今年の雪渓のコンディションはやわらかめでありますが、一旦強い冷え込みが見られると完全にアイスバーンとなり、ボードのソフトブーツでは登ることが困難になりますので、これからの時期は、アイゼンなどの装備を携行することをお勧めします。

午後になると、雨の降り方と濃霧はさらにひどくなり、いよいよ台風が接近してきたという雰囲気になってきました。

上部エリア・中腹エリアで見頃を迎えた紅葉が、台風の接近・上陸でダメージを受けないか心配です。今年は枯れたものが少なく、かなり良い色合いへと仕上がってきているため、この時期の台風到来は本当に辛いところです。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.21 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/09/30 16:30更新)

【紅葉情報 − 昨日と比べて、大雪渓・位ヶ原エリアはさらに色合いが強くなってほぼピークになり、中腹の冷泉小屋〜摩利支天もかなりきれいになり、近年まれに見る色合いといっても良いでしょう。】
昨日よりも確実に良い色合いになっています。特に大雪渓・位ヶ原エリアはピークの色合いとなっています。状態のよくないものが非常に少なく、上部エリアの強い冷え込みがないことが好影響となっています。
特に屋根板や位ヶ原のダケカンバは、昨日の時点では青い部分がまだ目立ちましたが、今日はまぶしい黄色へと色合いが進んでいます。また、ウラジロナナカマドもオレンジ系よりも紅色系のものが多く、それが派手な色合いを演出していると考えられます。
そして、冷泉小屋〜摩利支天エリアも一晩でかなり進んで、ピークに近い状態まで進んでいて、上部から中腹まで一様にきれいな状況となっています。また、摩利支天〜三本滝ゲートもかなりの色づきとなっています。

これだけよい状況となっていますので、今晩には日本列島を横断する台風の影響がかなり心配されます。もし、台風の影響が少ないようであれば、大雪渓・位ヶ原の上部エリアでも次週末まで何とか楽しむことができるかと思いますが、おそらく、次の三連休は冷泉小屋や摩利支天などの中腹エリアよりも山麓側がメインとなるでしょう。
 

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@ 2012/09/30 05:55
曇 − シャトルバスは通常運行開始(岐阜県側はBダイヤ)
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光セ ンター前駐車場の気温は11℃。寒さはまったく感じられない朝です。ご覧のように曇り空で、雲間から青空がのぞいています。ただ、次第に雲が低くなってきて、さきほどまで富士見沢を横切る県道乗鞍岳線 2号カーブ付近(標高2650m付近)まで見られたものの、現在はかなり低くなってきています。風はありませんが、雲は足早に東へと流れています。現段階では台風17号の影響は感じられない天候です。シャトルバスは長野県側は通常通りのAダイヤでの運行が始まりましたが、岐阜県側は減便ダイヤのBダイヤでの運行となっています。
午後(夕方)から台風の影響が懸念されますので、早めに行動されることをお勧めします。特に遠方からお越しの方はお帰りの時間帯に台風が接近が考えられますので、午前中には下山されることをお勧めします。昨日の速報でもお伝えしたとおり、大雪渓・位ヶ原エリアの紅葉はかなりよい状態になっています。
なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報に てお伝えします。(2012/09/30 06:40更新)
 

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■2012年9月29日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.21
 

@ 2012/09/29 09:40
紅葉 − 中腹エリアも見頃を迎える
(県道乗鞍岳線 − 荒田沢橋下 28号カーブ付近)
A 2012/09/29 13:15
紅葉 − 位ヶ原のダケカンバは午後になってさらに色づく
(県道乗鞍岳線 大雪渓上 3号カーブ)

B 2012/09/29 12:35
紅葉 − 上部エリアは錦絵が広がる
(県道乗鞍岳線 − 富士見沢 2号カーブ付近)

C 2012/09/29 12:15
紅葉 − 今年は久々の当たり年となりました
(大雪渓)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ この日を待ちに待っていた方も多かったのではないでしょうか?説明するまでもなく、紅葉が見頃を迎えました。かなりよい状況といってよいでしょう。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、まん丸のお月様が頭上に昇る夜を迎えています。先ほどまで雲ひとつない状況で、月と星とを同時に楽しむことができる状況でしたが、鰯雲のような薄い雲がなびき始めました。それでも、しっかりと路面に影を落とす力強い光線はまるで真昼のごとくの明るさ。そのため、ノリクラの峰々はくっきりと夜空に浮かび、さらに山肌の様子すらはっきりとわかるほどです。気温は10℃ですが、まったく寒さを感じさせず、きれいな夜空をずーっと眺めていてもまったく問題ない状況でした。

一夜明けた乗鞍高原は、薄い雲がかかっているものの、まずまずの青空の朝を迎えます。6時の気温は8℃、昨晩と同様に寒さをさほど感じさせない状況です。紅葉が見頃を迎える時期とあって、観光センター前駐車場は122台と、空きスペースの方が少なく、シャトルバスに乗車しようとされる方があわただしく準備を始める様子がみられます。

時間とともにしっかりとした青空が広がって行くものの、それも時間とともに少しずつ雲が広がるようになってきます。早朝はそれほど寒さを感じさせない様子も次第にひんやりとした空気に置き換わってきて、今日は終日冷え込んだ空気に包まれた一日となってゆきます。いつもなら多くのヒルクライマーがお越しになるものの、今日は比較的少ない状況でした。それでも、久しぶりに自転車に乗り、「お尻が痛い!」といいながら位ヶ原山荘までは何とか完走したいとおっしゃる方から、サイクルジャージで身を固めて駆け上がってゆく方までさまざまでした。

11時の位ヶ原山荘の気温は15℃。この頃になると少しずつ冷たい風が吹き始め、上空はほとんど青空がなくなって行きます。それでも、天候の悪化を感じさせるような状況ではなく、多くのカメラマンが大雪渓方面から三脚を肩に担いで下山する様子が見られるようになってきます。もちろん、沿道には三脚を広げて、お目当てのショットを切り取ろうと、太陽の日差しが差し込むタイミングを待つ様子があちこちで見られました。

正午の大雪渓の気温は14℃。いつもならこの時間帯の大雪渓・肩の小屋口バス停付近(大雪渓入口付近)は、さほど人出は多くないものの、今日は山頂登山から下山されてきた方々や、沿道の紅葉散策をされるカメラマンなど、たくさんの方がやってきています。ピーク直前の紅葉の様子にめぐり合えたカメラマンの方は「色づきとしてはあと一声といった感じですが、明日は台風の接近が予測されることを考えられ、台風によるダメージを受ける前にこのような色合いにめぐり合えたことは本当に良かった!」と、おっしゃっていました。

今日の大雪渓はいつものように常連のスキーヤー・ボーダーの方がお越しになっていました。バーンはまったく硬くなく、少し滑り込むだけでモーグルコースの整備をする必要がないほどだったようです。位ヶ原エリアの紅葉に向かって滑走する秋スキーは、きれいに色づき始めたダケカンバやウラジロナナカマドに向かって飛び込むように滑走することができ、ここに通い続けた常連の方々だけの特権といえるでしょう。

午後になって、さらにひんやりとした空気に包まれます。14時の大雪渓の気温は10℃。冷え込んできたものの天候には変化はなく、穂高連峰や八ヶ岳などの遠景の山並みと松本平がはっきりと見られる状況が続きました。

16時ごろになるとやや風が強くなってきたものの、台風の影響と思われるような雰囲気はまったく感じられず、久々に当たり年となった紅葉シーンを楽しむことができた一日でした。速報を書く乗鞍高原では、17時前から雨が降り始めました。明日は台風の影響が見られると思います。ピークを迎えた大雪渓・位ヶ原エリアの紅葉に台風のダメージが懸念されますので、台風の到来の前にこの色合いを楽しまれることをお勧めしますが、悪天候の中での紅葉散策を強くお勧めすることもできず悩ましいところです。もし、お越しになる方は、最新の台風情報やシャトルバスの運行状況を確認して、しっかりとした雨・防災対策を施した上でお越しください。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.21 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/09/29 19:00更新)

【紅葉情報 − 大雪渓・位ヶ原エリアは当たり年といえるほどの鮮やかな色合いとなってきました。】
2009年ほどの見事な状況ではありませんが、それに近い状況と言っても良いほどの色合いが大雪渓・位ヶ原エリアで見られるようになって来ました。午前中はまだ色づきがあと一歩といった状況でしたが、午後になっても冷え込んだ空気が流れていたこともあって、特に屋根板・富士見沢のダケカンバは、夕方には一気に黄色が冴えるようになり、それ以外の大雪渓・位ヶ原エリアでも、朝よりも夕方のほうが、色合いが一段と冴えてきた様子が見られ、ほぼピークの色合いとなってきました。
昨年のような壊滅的な状況はほとんど見られず、今年はかなりよい状況でピークを迎えたといっても良いでしょう。
また、中腹の冷泉小屋から摩利支天あたりでも色づきがはっきりとしてきて、見頃の時期に入ったといえるでしょう。

明日は台風接近による悪天候が懸念されます。ピークを迎えた紅葉が、台風到来によるダメージを受ける懸念があり、その前にぜひとも紅葉散策をしていただきたいと思うところですが、悪天候の中をあえて紅葉散策を強くお勧めすることもできず、本当に悩ましいところです。もし、お越しになる方は、最新の台風情報やシャトルバスの運行状況を確認して、しっかりとした雨・防災対策を施した上でお越しください。
  

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@ 2012/09/29 05:50
晴 − シャトルバスは通常運行開始
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光セ ンター前駐車場の気温は8℃。さほどひんやりとした感覚はありませんが、先週よりも秋らしい感じになってきました。天候はご覧のように少し雲が多いものの晴れています。紅葉も上部エリアでは見頃に入りつつあり、今日も比較的たくさんのマイカーが観光センター前駐車場にはお越しになっています。シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに通常通りのAダイヤでの運行が始まります。
現段階では、天候の悪化を感じさせる気配はありませんが、今晩から台風17号の影響が入り始めますので、今日のうちに紅葉見物にお越しになることをお勧めします。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報に てお伝えします。(2012/09/29 06:00更新)
 

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■2012年9月23日(日)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.20
 

@ 2012/09/23 06:05
シャトルバスは正常どおりの運行が開始
(シャトルバス始発便 − 観光センター前)
A 2012/09/23 11:25
紅葉 − 中腹エリアも色づきが始まる
(県道乗鞍岳線 − 荒田沢橋下 28号カーブ付近)

B 2012/09/23 13:20
気温6℃ − 寒くありません!ビールで乾杯!!
(雪渓上部左側 − モーグルコース)

C 2012/09/23 15:25
紅葉 − きれいな色づきが徐々に増えてきました
(斜光に照らされて − 大雪渓下 宝徳霊神付近)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ せっかくの週末ですが、生憎の雨に見舞われてしまいました。

早朝6時の乗鞍高原は雨の朝を迎えます。気温は10℃と昨日と同じですが、冷え込みを感じさせません。雨は深夜4時前から降り始め、6時ごろにはまとまった雨脚となり、路面からは雨粒の足跡が消えずに連続する状況になっています。上空の雲もどんよりとしていて、スキー場の鳥居尾根コースすらわからないほど低く垂れ込めています。この状況のため、観光センター前駐車場にお越しになっているマイカーは昨日の半数程度の47台しか見られません。

いつもなら、山頂に向かう方々がシャトルバス始発便に乗車しようと出発の準備を始める光景があちこちで見られるものの、今日はひっそりと静まり返り、雨音がその静けさをかき消すほどの勢いです。こんな状態ですが、シャトルバスは長野県側・岐阜県側とも通常通りのAダイヤでの運行が始まりました。

6時の段階で10時だった気温は、時間がたっても変わらないどころか、8時には9℃と若干低下傾向を見せます。天候はまったく変わらず、周期的に雨が強弱を繰り返しています。それでも10時近くになると少しずつ小雨になり、それまで数名しか乗車されなかったシャトルバスも10時便は20名近くが乗車するほどでした。

小雨になってもそれ以上の天候の変化は感じられません。大雪渓に向かう沿道は標高2000メートルの摩利支天付近から幾分周囲が煙る様子もあります。それでも少しずつ黄色や赤色に変化して行く木々は、その濃霧に負けないようにと色づき始めた紅葉を主張しているかのように感じさせます。

11時の位ヶ原山荘の気温は9℃。位ヶ原山荘の玄関には「薪ストーブ点灯中」の表示がなされ、中では赤々と薪ストーブに火が灯され、ストーブを中心に車座になってゆっくりと時を過ごすのがもっとも贅沢なひと時と言えるでしょう。

位ヶ原山荘から先の森林限界では、濃霧がひどくなって視界が100〜50メートルほどになってきます。初冬を思わせるような冷たい空気に包まれているものの、風はまったくなく、思ったほどの寒さは感じさせない状況でした。

正午の大雪渓の気温は6℃。西からの弱い風が冷たく吹き抜けています。周囲の状況がまったく把握できない濃霧でしたが、この頃から周期的に空が明るくなり、視界が開ける時間が長くなってきました。
こんな天候ですから、大雪渓に訪れるスキーヤーは皆無と思われましたが、今日は4名のスキーヤーが雨と濃霧の中を滑走されていました。夜の冷え込みがなかったこともあって、バーンは思ったほどの硬さやなく、結構滑りやすいコンディションだったようです。ひんやりとした空気が流れているものの、休憩していても寒さを感じることがなく、入口から雪渓まで登ってくる道中は少し汗ばむほどでした。そのため、常連のスキーヤーの方々はいつものように雪の中にビールを冷やし、皆さんそろって乾杯する様子もありました。

午後になって雨が収まり、14時ごろになると霧も抜け始め、15時近くになると西日が差し込むほどまで天候が回復してきました。そして、お昼近くから山頂登山に向かった方が大雪渓入口まで下山されてきて、山頂付近からは西側の高山市街地方面がきれいに見ることができ、ほとんど雨に降られなかったとのこと...今日は山頂付近よりも山麓の方が雨がひどかったことが伺えます。

夕方近くになるとさらに天候は回復し、大雪渓エリアでは西日をしっかりと受けるようになり、赤く染まり始めたウラジロナナカマドは、しっとりと雨に濡れて色味に深さが増した上に、斜光に照らされ見事な輝きを放ってきました。

今日は生憎の天候でしたが、最後になってきれいな光景にめぐり合え、こんな日であってもやはり現地に赴いてみないとチャンスに出会うことができないものだと、改めて実感した一日でした。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.20 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/09/23 18:40更新)

【紅葉情報 − 大雪渓・位ヶ原エリアと同様に、冷泉小屋・摩利支天エリアでも色づきが始まりました。】
昨晩は冷え込みが緩かったこともあって、全山に渡ってほとんど変化のない状況です。また、昨日は大雪渓〜位ヶ原(標高2600〜2500メートル)で、色づきが始まったことをお伝えいたしましたが、今日は中腹の冷泉小屋〜摩利支天付近(標高2200〜2000メートル)でも、色づきが始まった様子が見られるようになって来ました。
中腹エリアは紅葉する木々の種類が増えてくる箇所ですが、二番目の画像の通りミネカエデが良い色合いを見せています。
今朝は畳平で1.5℃でした。昨日よりも冷え込んでいるものの、氷点下になっていないため、今日は霜枯れの影響を受けずにすみました。
今後も急激な冷え込みはない模様で、このまま推移すれば、霜枯れの影響を受けずにすむことが考えられ、おそらく、大雪渓・位ヶ原エリアでは次週末あたりに見頃を迎えると考えられます。
 

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@ 2012/09/23 06:10
雨 − シャトルバスは通常運行開始
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光セ ンター前駐車場の気温は10℃。昨日と同じ気温ですが、寒さを感じさせないのは雲が低く垂れ込めているせいかもしれません。深夜4時前にはすでに雨が降り始め、今は小雨からまとまった降り方まで周期的に繰り返しています。この雨のため、観光センター前駐車場にお越しになっているマイカーはまばらで、平日並みの状況です。シャトルバスに乗車しようと準備をされる様子もありません。この天候でもシャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに通常通りのAダイヤでの運行が始まりました。今日は夕方まで雨のマークが並んでいます。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報に てお伝えします。(2012/09/23 06:40更新)
 

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■2012年9月22日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.20
 

@ 2012/09/22 09:35
気温12℃ − ひんやりとした風を受けて走り抜ける
(県道乗鞍岳線 − 摩利支天上 直線)
A 2012/09/22 11:10
午前中はきれいな青空が広がる
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原お花畑、7号カーブ)

B 2012/09/22 11:30
紅葉 − ようやく全体的に色づき始めました!
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓下 4号カーブ付近)

C 2012/09/22 14:20
今日も大雪渓は常連スキーヤーで賑わう
(雪渓上部左側 − モーグルコース)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 春分の日の今日。ようやく秋らしい雰囲気に包まれるようになって来ました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、星も月もない闇夜を迎えています。気温は12℃。先週あたりと比べると2℃ほどしか変化はありませんが、それでも明らかに空気感がひんやりしたものに変わってきています。虫たちの鳴き声も幾分トーンダウンしていて、季節が次へと移り行く様子が感じられます。

そして、一夜明けた早朝6時の乗鞍高原は、空がようやく明るくなり始め、鰯雲の間から青空がのぞいています。気温は10℃で、本来ならこの時期としては高めの気温と言っても良いでしょうけど、残暑続きのこれまでの状況から比べると冷え込んだ朝と言っても良いかと思います。シャトルバス始発便に乗車されようとする登山の方々はマイカーから出た瞬間に寒さに身を震わせる様子もあり、今期一番の冷え込みとなりました。観光センター前駐車場には87台のマイカーがお越しになっていて、まずまずの人出となっています。

そして、シャトルバス券売所のカウンターには6時の畳平の気温が3℃と表示されます。この気温が氷点下を示していないことに大きな意味があります。後ほど畳平駐車場の係員の方に確認したところ、今年はまだ霜が一度も降りていないとのこと。これは紅葉する木々が霜枯れの影響をまだ受けていないことを意味していて、冷え込みは必要であても氷点下になることは避けたいところです。

7時を回る頃になって観光センター前駐車場にもようやく日が回り始めます。日が高くなっても、あまり暖かさを感じられません。それよりもひんやりとした空気が流れるたびに手が悴むような状態です。天候はやや雲量の多い状態へとなって行き、晴れ間よりも雲に日差しが遮られる時間帯のほうが徐々に長くなって行きます。
それでも今日もヒルクライムにお越しになる方が多く、のんびりと秋の雰囲気を脚や腕に受ける風から感じ取ることができたはずです。訪れるヒルクライマーの姿もサイクルジャージとパンツという出で立ちよりも、普段着のウエアとズポンの方のほうが多いのではと思うほどで、まるで街中を走るような雰囲気でした。

今日の空の雰囲気は秋特有の高い空ではなく、パステル調の柔らかな雰囲気で、晴れているとも曇っているともどちらともわからないような状況。そんな中をいつものようにホシガラスがハイマツのマツボックリを集める様子が見られ、人間がすぐ近くにいてもお構いなく仕事を続け、あっという間に訪れる冬への準備に勤しんでいました。

正午の大雪渓の気温は12℃。西からのひんやりとした空気に包まれ、大雪渓・肩の小屋口バス停にシャトルバスが到着するたびに登山の方々がたくさん降り立ちました。例年なら、ここで降りた方々は山頂ではなく、下山しながら紅葉散策を楽しむ時期ですが、今年は例年よりも1週間ほど遅れているため、紅葉見物の方やカメラマンは皆無といってよい状態でした。

現在、大雪渓で滑走できるのは雪渓上部左側のみ。かなりの急斜面のため、初心者や雪渓での滑走に慣れていない方は滑走できない状況ですのでご了承ください。
今日もいつものように常連の夏スキーヤーがたくさんお越しになっていて、モーグルコースを滑走しています。先週と同様にピッチの長いコブとピッチの短いコブの2本のコースが作られていて、この時期としては比較的やわらかめな雪質に楽しそうに滑り続ける様子が夕方までありました。

先ほど申し上げたように今日の空は淡いパステル調の青空で、秋の穏やかさが一層強く感じられるような一日でした。ただ、明日は朝から雨の予報が出ています。一雨ごとに冷え込んでくる状況と思いますので、雨対策と同時に寒さにも対応した装備でお越しください。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.20 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/09/22 19:00更新)

【紅葉情報 − 大雪渓・位ヶ原エリアはようやく始まりました。】
中腹の冷泉小屋〜摩利支天付近(標高2200〜2000メートル)や、山麓の三本滝〜乗鞍高原(標高1800〜1500メートル)はほとんど変化はありませんが、上部エリアの大雪渓〜位ヶ原(標高2600〜2500メートル)は、上記の三枚目の画像の通り、ようやくウラジロナナカマドの紅葉が始まったといえるレベルになってきました。特に昨晩から今朝にかけての冷え込みで赤くなった部分もあるほどです。
本文でもお伝えしたとおり、今年は霜がまだ降りていないことから、霜枯れによるダメージはなく、大雪渓・位ヶ原エリアのウラジロナナカマドの葉は、気温が高くて少雨だった9月中旬までの状況から考えると、葉の状態は思ったほど悪くないと言えるでしょう。
ダケカンバに関しては部分的に黄色に発色しているところは、これまでにも見られたとおりですが、今週は全体的に色の変化が感じられ、紅葉間近の状況と言えるでしょう。
ただ、明日以降もそれほどの冷え込みは期待できず、思ったように紅葉が進行しない可能性も懸念されます。
  

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@ 2012/09/22 05:45
曇〜晴 − シャトルバスは通常運行開始
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光セ ンター前駐車場の気温は10℃。ひんやりとした気候で、フリースなどの厚手の長袖でちょうどよいコンディションです。画像では曇っているように見えますが雲間に青空が広がり始め、薄曇の天候といってよいでしょうか?日の出が遅くなり、まだ薄暗い朝です。観光センター前駐車場はシャトルバス始発便に乗車しようとされる方が準備を始める様子がちらほらとみられます。寒さに一枚余分に羽織る様子が見られ、ようやくこの時期らしい気候となって来ました。シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに通常通りのAダイヤでの運行が始まろうとしています。紅葉は少しずつ進んできていると思いますが、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報に てお伝えします。(2012/09/22 06:00更新)
 

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■2012年9月16日(日)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.19
 

@ 2012/09/16 07:50
シャトルバスには久々の長蛇の列が...
(観光センター前)
A 2012/09/16 10:25
秋の青空と夏の雲 − ヒルクライマーが続々と
(県道乗鞍岳線 − 摩利支天上 30号カーブ)

B 2012/09/16 14:15
雪渓は常連のスキーヤーで賑わう
(雪渓上部左側 − モーグルコース)

C 2012/09/16 15:25
紅葉 − 色づき始めた所が少しずつ増える
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原 9号カーブ)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は秋の空と夏の雲が同居したような天候で、雨の心配をまったくする必要のなかった安定した一日でした。

早朝6時の乗鞍高原は、夜明け前にかかっていた雲が抜けてきれいな青空の朝を迎えます。気温は12℃で少しばかりひんやりとした空気が周辺を包んでいます。連休中日を迎えた観光センター前駐車場は昨日のほぼ倍の141台のマイカーがお越しになっていて、空きスペースがかなり少ない状況です。そして、シャトルバス始発便に乗車しようとされる方があわただしく準備を始める様子があります。実はこのあわただしさは夜明け前から続いていて、今日のご来光バスは5台も運行される状況で、今日の日の出は申し分ない状況だったようです。

早朝はばっちり確認できた山頂方面は、7時ごろになるとすっぽりとくもに包まれてしまいます。それでも上部エリアは青空が続き、見事な雲海を楽しむことができたようです。観光センター前駐車場にしっかりとした日差しが差し込むようになるのは7時ごろになってから。日の出がかなり遅くなってきた様子が見られます。また、日が高くなってきても夏場のような照りつけるような暑さはまったくなく、昼間の乗鞍高原も過ごしやすい状況になってきています。

時間とともに観光センター前駐車場にお越しになるマイカーが多くなり、8時には満車になりました。そして、シャトルバスも久しぶりに賑わいを見せ、8時便や9時便は定刻の30分以上も前から停留所に長蛇の列ができるほどです。

今日もいつものようにヒルクライムに出かけます。空気はひんやりとしているものの、日差しは結構強く、額に汗を滲ませながらペダルを回します。ただ、夏場のように体が暑さにダレてしまうほどの暑さではありません。8時過ぎには上空の雲がすっかりと抜けて、秋の真っ青な空が広がります。そして、しばらくすると夏雲がモクモクとわき始め、秋空と夏雲のコンビネーションは最高の光景と言えます。そして、そんな中を今日もたくさんのヒルクライマーが駆け上がり、全日本マウンテンサイクリングin乗鞍の開催を控えた8月の週末を思わせるほどでした。

この青空も沸きあがる雲の勢力に押されて、次第に日差しが遮られるようになると、爽やかな秋の空気の勢力が強くなり、ヒートアップした体をクールダウンさせてくれ、そんな感覚はまさに秋のヒルクライムの醍醐味といえるでしょう。
11時の位ヶ原山荘の気温は16℃。今日は晴れているため、さすがに薪ストーブに火はともっていませんでしたが、休憩しているとひんやりと体が冷えてくる感覚すら覚えます。そして、いつものように多くのヒルクライマーが立ち寄って一休みする様子もあり、日差しの暑さで空にしてしまったボトルを補給する様子もありました。

正午の大雪渓の気温は16℃。この頃になると、上空は完全に雲に覆われ、山麓からのひんやりとした空気に包まれます。そして、午前中はまったくかかっていなかった山頂に雲がかかるようになってきます。

今日の大雪渓には多くの常連の方々がお越しになり、いつものようにモーグルラインを滑走される様子が見られます。先日お伝えしたように、2本のモーグルラインがあって、新たに作られたピッチの短いコブにはモーグラーが順番に滑走を続ける様子が絶え間なく続き、かなり滑りやすい状況のようでした。雪質的にも午前中を中心にかなり緩み、それが適度な形状までコブを成長させたものと考えられます。

午後は周期的に流れる雲に日差しが遮られたりすることがありましたが、雨などの天候の急変をまったく感じさせない状況で一日を終えることができました。
冷え込みがなく穏やかで過ごしやすい状況が続きます。それはそれでよいのですが、これからの紅葉シーズンに向けては、若干のお湿りもほしいと思うところです。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.19 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/09/16 18:20更新)

【紅葉情報 − 少しずつ色合いが進みつつありますが、まだ始まった状況ではありません。】
今朝は若干冷え込みましたが、紅葉の色合いを進行させるほどの冷え込みではありませんでした。基本的には昨日とまったく変わらず、位ヶ原・大雪渓エリアでは進行が早いウラジロナナカマドが若干見られますが、全体的には緑の部分の方が多い状況。中腹の冷泉小屋冷泉小屋〜摩利支天付近で見られるダケカンバの部分的な色づきのほうが多いといっても良いでしょう。
ただ、この時期はまだ本格的な紅葉シーズンの前ですから、次週あたりからきれいな紅葉が見られることを期待したいところです。
葉の状態は、高めの気温が推移して雨量が少ないことから、状態の悪いものも散見されます。多少の降雨と霜枯れにならない程度の適度な冷え込みが必要と考えられます。
 

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@ 2012/09/16 06:15
晴 − シャトルバスは通常運行開始
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光センター前駐車場の気温は12℃。少しばかりひんやりとした気候になってきました。ご覧のようにきれいな青空の朝を迎えています。観光センター前駐車場は夜明け前からご来光バスやシャトルバス始発便に乗車しようとされる方が夜明け前から出発の準備をあわただしくされている様子が見られ、駐車スペースが残りわずかの状態となっています。シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに通常通りのAダイヤでの運行が始まりました。
また、この時間帯で昨日の倍近いマイカーがお越しになっていますので、今日はかなりの賑わいが予想され、シャトルバスの混雑が懸念されます。時間に余裕を持って行動されることをお勧めします。
昨日はクマ出没のため、富士見岳への入山規制が実施されました。畳平散策や山頂(剣ヶ峰)登山に向かう方はクマ鈴などの携行をお勧めします。現時点では富士見岳を除く山頂(剣ヶ峰)などへの入山規制は行われていません。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2012/09/16 06:35更新)
 

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■2012年9月15日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.19
 

@ 2012/09/15 09:30
紅葉 − 部分的な色付きが青空に映える
(県道乗鞍岳線 − 摩利支上)
A 2012/09/15 09:35
秋のヒルクライムは爽やかに軽快に...
(県道乗鞍岳線 − 荒田沢〜摩利支天 28号カーブ)

B 2012/09/15 14:45
雲上の秋スキー
(雪渓上部左側 − モーグルコース)

C 2012/09/15 16:40
紅葉 − 冷え込みがなく色付きが例年よりも遅め
(位ヶ原 − 宝徳霊神付近)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 三連休初日の今日、午前中を中心にきれいな青空に恵まれ、一時的ににわか雨に見舞われたものの、まずまずの一日でした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、雲が抜けて満天の星空の広がる夜を迎えています。気温は14℃でまったく寒さはありません。9月中旬ともなると、ひんやりとした空気が流れるはずですが、ほとんど真夏の夜と変わらない空気の雰囲気です。それでも空に瞬く星たちは、夏場よりもはっきりと輝いていて、高めの気温の続く状況も少しずつ秋へと季節が進んでいることを感じさせてくれます。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、青空の朝を迎えます。6時の気温は12℃。昨晩と同様に冷え込みの感じさせない朝です。そして、6時前からようやく山頂に日が差し始め、観光センターまでしっかりと朝日が差し込むようになるのは6時30分ごろ。日の出と日の入りが本当に短くなってきたことを実感します。三連休初日ということもあり、観光センター前駐車場は6時の時点で72台の車がお越しになり、賑やかな朝を迎えます。ただ、夏休みやお盆の期間などと比べるとやや少なめな状況です。それでも今日のシャトルバス始発便は2台が運行され、多くは山頂を目指す登山の方々のようです。早朝は雲の帯がかかっていた山頂付近も、9時ごろになるとすっかりとなくなり、登山日和の一日がスタートしました。

大雪渓に向かう沿道も青空にしっかりと包まれています。8時を過ぎる頃から若干雲量が多くなりますが、きれいな青空には変わりありません。ヒルクライムにお越しになる方も、爽やかな気候に夏場よりも軽快にペダルを回す様子がある一方、カメラを背中にかけて、所々赤くなり始めた紅葉を見つけるたびに自転車を停めて、シャッターを切り続ける方もいらっしゃり、さまざまな楽しみ方で自転車を走らせる様子が見られました。

このきれいな青空も、10時を回る頃から少しずつ雲量が多くなります。それでも森林限界を超えた位ヶ原あたりでは、まだまだきれいな青空が続きます。11時の大雪渓の気温は14℃。この頃になると、日差しが遮られ、山頂付近には再び雲の帯がかかるようになって来ました。そして、いつもとは異なって、南寄りの風が時間とともに強くなって吹く状態です。ただ、南風といっても熱風ではなく、ひんやりとした雰囲気を持つもので、天候が不安定な状況すら感じさせられます。

正午の大雪渓の気温は12℃。この頃になると、ちょうど目線と同じ高さくらいに雲が横たわり、上空をべったりと雲が覆うようになってきます。天候が若干安定しない様子です。現在、大雪渓で滑走できるエリアは雪渓上部左側のみです。かなりの急斜面のため、常連の方以外は滑走が困難な状況です。そして、先週のピッチの長いコブのすぐ左側にピッチの短いコブが作成され、今日は2本のラインを常連のモーグラーが滑走されていました。バーンは高めの気温のせいでほとんど夏場と変わらない状況で、コブの作成も比較的容易だったようです。

13時ごろからかなり冷え込んだ空気が流れてきて、小雨が降り始めますが、30分程度で収まります。その後は気温は10℃まで低下し、青空がのぞいたり日差しが差したりと天候が安定しているのか不安定なのか微妙な状況が続きました。
また、今朝、富士見岳周辺でクマの目撃情報があったため、富士見岳への入山を規制する措置が取られました。登山などに出かける方は必ずクマ鈴などの携行を心がけるとともに、乗鞍高原などの山麓でも出没していますので、車外にゴミや残飯を放置しないようお願いいたします。

明日は晴マークが並ぶ天気予報が出ています。三連休の中日ですから、思う存分楽しみたいものですね。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.19 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/09/15 19:00更新)

【紅葉情報 − 少しずつ色合いが進みつつありますが、まだ始まった状況ではありません。】
先週よりも、上部エリアの位ヶ原周辺や中腹の冷泉小屋〜摩利支天付近のダケカンバに部分的な紅葉が増えています。ただ、全体的に見たとき、昨年よりも色付きが遅い状況が見られます。特に上部の大雪渓付近のウラジロナナカマドは、ほとんど変化がないといっても良いでしょう。
ただ、この時期はまだ本格的な紅葉シーズンの前ですから、次週あたりからきれいな紅葉が見られることを期待したいところです。
葉の状態は、高めの気温が推移して雨量が少ないことから、状態の悪いものも散見されます。多少の降雨と霜枯れにならない程度の適度な冷え込みが必要と考えられます。
 

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@ 2012/09/15 05:45
晴 − シャトルバスは通常運行開始
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時前の観光セ ンター前駐車場の気温は12℃。このところ気温の高い状態が続いています。ひんやりとした感覚はありません。観光センター前駐車場にはまだ朝日が差していませんが、山頂付近はようやく茜色に染まり始めました。西の空に雲がたなびいていてその雲が朝に日輝いています。頭上はほとんど雲のない青空です。三連休初日とあって、観光センター前駐車場はまずまずの人出で、シャトルバス始発便に乗車しようとされる方があわただしく準備を始めます。気温が高め出会ったこともあり、観光センター周辺の木々は紅葉に向けたこの一週間の変化は余りありません。
シャトルバスは長野県側・岐阜県側とも正常通りのAダイヤで運行が始まります。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報に てお伝えします。(2012/09/15 06:00更新)
 

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■2012年9月9日(日)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.18
 

@ 2012/09/09 06:25
きれいな快晴の朝
(観光センター前)
A 2012/09/09 09:25
紅葉 − ダケカンバが部分的に黄色に
(県道乗鞍岳線 − 摩利支天上 直線)

B 2012/09/09 13:20
お昼休み、気温12℃ − 体を休めると寒さを感じる
(雪渓上部左側 − モーグルコース)

C 2012/09/09 15:05
紅葉 − ウラジロナナカマドの大半はまだまだ...
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓下 4号カーブ付近)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 昨日と同様、ひんやりとした空気に包まれて、日差しの暑さはまったくなく、過ごしやすい一日でした。

早朝6時の乗鞍高原は、雲ひとつない快晴の朝を迎えます。朝日に照らされたノリクラの峰々が茜色に染まります。気温は10℃、肌寒ささえ感じるほどひえこみです。夏休みが終わり、紅葉シーズンが始まるまでの端境期ということもあり、観光センター前駐車場には34台しかマイカーがお越しになっていません。それでも、駐車場のあちこちでは、シャトルバス始発便に乗車しようとされる方が登山の準備を始める様子があり、週末ならでは賑やかな雰囲気が少しずつ見られるようになって来ました。

雲ひとつない快晴の朝も、日が高くなるにつれて徐々に雲が沸き始め、8時30分ごろには日差しが遮られるほどの状態になります。今日もいつものようにヒルクライムに出かけますが、長袖のサイクルジャージでも腕がひんやりとするほどの状態。しかし、曇ってきたのと同時に、空気感は若干湿気を帯びた雰囲気があり、早朝ほどの冷え込んだ雰囲気はなく、ペダルを回していると汗ばんでくるときもあるほどでした。

紅葉シーズンに向けて少しずつ変化を始める木々を眺めながらのヒルクライムは、真夏のヒルクライムとは異なって、なぜか心に余裕を持って登ることができます。訪れたヒルクライマーもあくせくと駆け上がって行く方よりも、秋の風を感じながらゆっくりと登って行く方の方が多いようにも感じました。

10時の位ヶ原山荘の気温は15℃。山荘から望む富士見沢方面は周期的に雲が沸きあがっています。そして、山荘周辺もひんやりとした空気に包まれていて、山荘前のテラスで休憩していると肌寒さを覚える状態。そのため、位ヶ原山荘では早くも薪ストーブには炎が赤くのぼっていました。

位ヶ原山荘から森林限界を超えて位ヶ原に達すると、山麓から湧き上がる霧に見舞われるようになってきます。周期的に流れ込む霧に包まれると、ひんやりとした感覚があり、その霧が抜けると再び元の状態に戻るといった感覚が繰り返します。

正午の大雪渓入口の気温は14℃。濃霧が周期的に流れ込む状態が続き、大雪渓入口から雪渓上部や山頂方面が確認できないほどです。しかし、入口周辺には忙しそうにハイマツの実をかき集めるホシガラスの姿があちこちで見られ、秋の深まりを感じさせるワンシーンでした。

現在、滑走可能な雪渓は急斜面が広がる雪渓上部左側のみ。そのため、初心者や雪渓での滑走に慣れていない方の滑走は危険を伴いますので、ご遠慮くださいますようお願いいたします。
いつものように常連のスキーヤー・ボーダーの方々が集まって、昨日作成されたモーグルラインを滑走される様子があります。まだ硬い部分があるものの、ほぼ完成といった状態にまで仕上げられています。また、中央部分よりやや左側に作成されていて、例年、遅くまで雪渓が残る箇所であることから、しばらくは滑走可能なモーグルラインと考えられます。

午後になると、雪渓上部左側には激しく濃霧が流れ込むようになり、時折、小雨の降る状態。それでも、14時過ぎには青空が所々に広がって、今日一日もまずまずの状態で終えることができました。少しずつ秋の深まって行く様子が刻々と感じられるようになって来ました。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.18 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/09/09 18:00更新)

【紅葉情報 − 少しずつ色合いが進みつつありますが、まだ始まった状況ではありません。】
昨日の状況とはほとんど変わりはありません。乗鞍高原のシラカバや、それより上部の三本滝から冷泉小屋付近の中腹のダケカンバは、部分的に黄色になっている割合が増えてきています。しかし、ウラジロナナカマドは、一部進み具合の早いものも見られますが、4枚目の画像の通り、ほとんど変化が見られません。また、葉の状態は色の変化が見られるものの中には、葉の縁が縮れる現象が気になり、上部の大雪渓・位ヶ原エリアだけでなく、冷泉小屋〜摩利支天あたりの中腹でもちらほらと見られる点が気がかりです。全体的な進捗状況としては、目立って早い部分などはなく、現段階では例年並みとしかいえない状況です。
 

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@ 2012/09/09 05:45
快晴 − シャトルバスは通常運行開始
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光センター前駐車場の気温は10℃。天候はご覧の通りの快晴です。昨日とは打って変わってひんやりとした朝を迎えています。夜露が降りて車のボディーはびしょ濡れ状態がいつもよりもひどい状態です。観光センター前駐車場は昨日よりも車の入り方が多いものの、それでも平日並みの静かさ。しかし、シャトルバス始発便に乗車しようとされる方が準備される様子があり、今日も秋の雰囲気の一日が楽しめそうな雰囲気です。シャトルバスは長野県側・岐阜県側とも通常通りのAダイヤでの運行が始まります。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2012/09/09 06:00更新)
 

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■2012年9月8日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.18
 

@ 2012/09/08 09:05
紅葉 − 中腹エリアも全体的に葉色に変化が始まる
(県道乗鞍岳線 − 摩利支天バス停付近)
A 2012/09/08 11:55
気温12℃ − 山麓から湧き上がる濃霧に包まれる
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓前)

B 2012/09/08 13:50
「アレ!雨だ〜」 − 午後から時折小雨に見舞われる
(雪渓上部左側 − モーグルコース)

C 2012/09/08 16:50
紅葉 − まだまだ大きな変化はありません
(位ヶ原 − 宝徳霊神付近)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ あまり芳しくない天気予報が並んでいましたが、ほとんど雨に降られることもなく、まずまずの一日を送ることができました。

日付が項に変わる頃の乗鞍高原は、上空に星空の広がる夜を迎えています。気温は14℃、気温の割には日中の温度感を多少引きずったような雰囲気の残る空気が流れています。夜空の暗さに目が流れてくると西の空には星がありません。西から雲がかかり始めていることがわかります。もちろん、ノリクラの峰々は雲に包まれた状態です。

そして、一夜明けた乗鞍高原は薄い雲に青空がちらほらとのぞいている天候。曇りとも晴れとも、どちらとも言いがたいような状態です。6時の気温は14℃、昨晩と同様に温度感を感じる状態で、冷え込みはまったく感じさせない朝を迎えています。今日は芳しくない天気予報が発表されていたせいか、観光センター前駐車場にお越しの車は25台しかお越しになっていません。静かな朝を迎えています。

時間の経過とともに青空が徐々に広がります。山頂方面まできれいに晴れ上がります。先月までなら、日が高くなると強い日差しに汗ばむ状況ですが、今日はそんな雰囲気はまったくありません。ヒルクライムにお越しになった方も非常にさわやかな雰囲気でゆっくりと登る様子があり、秋のヒルクライムをご自身のペースで楽しまれている様子があります。少しずつ変化し始めた木々の色合いを見ると、それだけで本格的な紅葉シーズンを待ち遠しく感じるものです。

この天候も10時ごろになると山麓から湧き上がる雲に包まれて、青空は姿を消して行きます。10時の位ヶ原山荘の気温は16℃。ここから望む富士見沢方面は流れ込む雲が激しく上下を繰り返す様子があり、吹きぬける風もやや冷え込んだ雰囲気を伴うようになってきます。位ヶ原山荘を越えた森林限界では、雲の行き交う雰囲気だけが広がり、この雲行きだけを見ると荒涼とした雰囲気にすらさせられるものです。

正午の大雪渓の気温は12℃。今日は南から北へと雲が流れ、山麓から流れ込む風は、長袖を着ていても少し冷え込みを感じさせる状況です。雲行きが徐々に怪しい雰囲気を呈するようになってきて、風向きは完全に雨風。パラパラとしたものが風に混ざるようになって来ます。

大雪渓エリアで滑走できる状態は雪渓上部左側だけで、先週まで滑走可能だった雪渓上部右側はかろうじて積雪が残るものの滑走できる状態ではありません。また、先週は雪渓上部左側に2本のモーグルラインがありましたが、右側のピッチの長いラインは9コブしか残ってなく、中央部分のピッチの短いラインは今日は滑走される方はなく、バーン表面は荒れた状態となっています(コース整備すれば滑走可能)。そのため、さらに左側の比較的安全な部分に新たなラインを作成する様子がありました。
なお、雪渓上部左側は完全に上級者のみ滑走可能です。初心者や雪渓での滑走経験のない方は、ご遠慮くださるようお願いいたします。

午後になると、時折、パラパラと雨が降り始めます。それでもレインウェアを着なければならないほどの状態ではなく、そんな周期的な繰り返しが夕方まで続きました。

明日はとりあえず雨マークはありませんので、紅葉シーズン前の木々の色合いの移り変わりを、ご自身の目で確認にお越しになってはいかがでしょうか?
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.18 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/09/08 18:30更新)

【紅葉情報 − 少しずつ色合いが進みつつありますが、まだ始まった状況ではありません。】
乗鞍高原から大雪渓エリアにかけて全体的に葉の色合いに変化が見られ、先週よりも黄色の部分が増えました。ただ、全体的にはまだ緑のほうが圧倒的に多い状態です。本格的な紅葉を迎えるまでに気になるのは葉の状態ですが、現段階では、昨年ほどひどいものは多くありません。ただ、先週と比べて、葉の縁が縮れる現象が見られるウラジロナナカマドが大雪渓・位ヶ原エリアでもちらほら見られ、少し気がかりな状態です。
全体的な進捗状況としては、目立って早い部分などはなく、現段階では例年並みとしかいえない状況です。
 

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@ 2012/09/08 06:30
曇〜晴 − シャトルバスは通常運行開始
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光セ ンター前駐車場の気温は14℃。気温の割には寒さは感じません。やや蒸した感覚すらあるほどです。天候は上空を薄い雲が覆いますが、青空が広がってきている様子が見られ、先ほどまでは山頂付近もはっきり見られる状態でした。今日の観光センター前駐車場は人出は少なく、静かな朝を迎えています。シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに通常通りのAダイヤでの運行が始まりました。
観光センター周辺のシラカバなどは先週と比べて部分的に黄色になってきた様子が見られます。紅葉シーズンに向けてカウントダウンが始まってきた雰囲気です。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報に てお伝えします。(2012/09/08 06:45更新)
 

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■2012年9月2日(日)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.17
 

@ 2012/09/02 11:30
気温15℃ − 汗がスーッと引いてゆくヒルクライム
(位ヶ原山荘前)
A 2012/09/02 11:55
葉の色調が黄色っぽくなる − 紅葉シーズンへの準備が進む
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原 11号カーブ)

B 2012/09/02 13:30
硬い雪質に歯が立ちません...
(雪渓上部左側 − モーグルコース)

C 2012/09/02 14:40
夕方になって天候は回復傾向へ
(雪渓上部左側 − モーグルコース)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は日差しに恵まれず小雨の降る状況でしたが本降りとはならず、少しばかりひんやりとした空気に包まれた過ごしやすい一日でした。

早朝6時の乗鞍高原は、夜半から続く小雨が日の出と同時に収まり始め、曇り空の朝を迎えます。気温は14℃で暑くもなく寒くもない状況です。昨日は少なめだった観光センター前駐車場には63台のマイカーがお越しになり、通常の週末並みの状況に戻ってきました。上空は大半が曇り空ですが、東の空には雲間から青空が見え隠れしていて、時間とともに西の方へと広がってきました。7時を過ぎる頃になると、上空は青空が優勢となり、強い日差しが差し込みます。それでも1時間もすると再びどんよりとした曇り空に戻ってきます。

今日は少しばかり天候が気がかりであったものの、ヒルクライムに出かけます。日差しがなくひんやりとした空気が流れ、長袖のサイクルジャージでもまったく汗を感じさせない状況。9時ごろから小雨が降り始めるものの、レインウェアーを着込むほどではなく、雨にジャージが濡れてしまうほどの降り方ではありません。上空を垂れ込める雲は、スキー場の鳥居尾根ダウンヒルコースの上部付近を境目に、さらに低くなろうとしています。しかし、時間の経過とともに雲の境目は徐々に上昇し始め、10時の冷泉小屋付近では曇り空ではあるものの、東の空はしっかりとした青空が確認でき、今日は山麓から山頂に向けて天候が回復するバターンをたどって行きます。

11時の位ヶ原山荘の気温は15℃。低く垂れ込めていた雲はさらに上昇し、位ヶ原山荘から望む富士見沢を見ると、そこを横切る県道乗鞍岳線を雲の境目が上下しています。そんな中、乗鞍スカイラインから畳平を経由して位ヶ原山荘にやってきたヒルクライマーと再会します。示し合わせたわけではありませんが、3年連続で位ヶ原山荘で偶然再会です。今日も位ヶ原山荘で昼食をとって再び畳平まで登り返し、乗鞍スカイラインへ下山されるとのこと...このようにサプライズな再会は本当にうれしいもので、ぜひとも来年もお会いできたらと思います。

沿道の紅葉は部分的に色づく現象が見られますが、それは夏場でも見られるもので、特筆すべき状況ではありません。しかし、位ヶ原山荘から1.5km先にある11号カーブ付近のウラジロナナカマドは、他のウラジロナナカマドよりも色調が黄色っぽくなってきて、紅葉シーズンへの準備が進んでいます。現段階では昨年よりもやや遅いペースです。この箇所のウラジロナナカマドは他のエリアのウラジロナナカマドよりも早めに紅葉が進む様子が毎年見られます。ただ、見事な紅葉を見せた2009年でも、例年よりも特別早く色づいたわけではありませんでしたから、現段階ではこの年の紅葉の状況は判断できません。

正午の大雪渓の気温は14℃。濃霧に包まれ視界は50〜100メートルほど。しかし、山麓から湧き上がる風で濃霧はさらに押し上げられて、次第に大雪渓付近の視界も確保されるようになって来ました。
大雪渓ではいつものように常連の方々がスキーやボードを楽しんでいらっしゃいます。中斜面の雪渓上部右側は岩の頭が多くなり、昨日に引き続きボードのグループが滑走されていましたが、そろそろ滑走不能な状況になってきました。そして、雪渓上部左側ではピッチの長いモーグルラインと新たに作成されたピッチの短いモーグルラインの二本があります。しかし、日差しがなく気温が低いこともあってバーンが硬く、コースアウトしてしまう方が続出する状況でした。
雪渓上部左側はかなりの急斜面で、これからはバーンが硬くなる時期を迎えますので、初心者の方や雪渓での滑走に慣れていない方は滑走は困難です。転倒負傷などへの対応が難しいこともあり、雪渓上部左側でのノリクラデビューはできませんのでご注意ください。

14時の雪渓上部左側の気温は10℃。お昼休みを取っていた方はかなりの寒さを感じられたようで、厚手のウェアを着込んでいても震えている様子があります。そして、15時前あたりから濃霧が抜けて天候の回復する様子が見られるようになって来ました。

今日は終日にわたって東から西へと風や雲が流れる状況で、いつもとは異なった天候の推移を見せましたが、雨に見舞われることなく穏やかに一日を終えることができました。そして、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.17 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/09/02 17:40更新)
 

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@ 2012/09/02 06:10
曇 − シャトルバスは通常運行開始
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

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▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光セ ンター前駐車場の気温は14℃。暑くもなく寒くもない気候です。先ほどまで小雨が降っていましたが、現在は雨は収まって観光センター前駐車場のアスファルトも乾いています。どんよりとした曇り空の中から、東の空には青空がのぞくようになって来ました。観光センター前駐車場は昨日よりもお越しになるマイカーは多く、通常の週末の様子が見られます。シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに通常通りのAダイヤでの運行がはじまりました 。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2012/09/02 06:30更新)
 

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■2012年9月1日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.17
 

@ 2012/09/01 09:40
葉の色合いが薄くなり、紅葉へ向けて準備が始まる
(県道乗鞍岳線 − 摩利支天上28〜29号カーブ間)
A 2012/09/01 10:55
午前中はきれいな青空が広がる
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原 6号カーブ)

B 2012/09/01 13:50
猫の額のような狭いバーンになっても練習を続ける
(雪渓上部右側)

C 2012/09/01 15:20
気温10℃ − 山麓から湧き上がる霧に包まれてきた
(雪渓上部左側)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 8月が終り、秋への雰囲気が少しずつ感じられるようになってきて、グリーンシーズンも残り期間のほうが短くなってきました。午前中は晴から曇りのまずまずの天候でしたが、午後からは山麓から湧き上がる霧に包まれて来ました。しかし、日中は雨に見舞われることなく、暑くもなく寒くもない過ごしやすい一日でした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、突然の雨が止んで雲間に満月が見え隠れする夜を迎えています。気温は14℃、暑さとか寒さと言った温度感を感じさせない状況で、雨降りでできた路面の水溜りには明るい満月がくっきりと映り、秋のお月見の雰囲気を感じさせるものです。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、夜明け前は曇り空だったものの、朝日がさし始めると同時に青空が広がり始めました。6時の気温は14℃。そろそろ朝の冷え込みが気になるところですが、まだ肌寒さを感じさせる状況ではありません。夏休みも終わりになってきて、観光センター前駐車場にお越しのマイカーは38台にとどまり、これまでの週末から考えると少なめの状況です。

朝日が高くなってくると同時に、天候は完全に青空が支配するようになってきます。それでも暑さを感じさせない状況は、やはり季節が次へと進んでいる証拠でしょう。観光センター前駐車場にお越しのマイカーが少ない割には、今日はヒルクライムに出かける方はまずまずの状況で、完全燃焼してしまった全日本マウンテンサイクリングin乗鞍が終わったあとでも、ヒルクライム人気が続いている証拠でしょうか。

大雪渓に向かう沿道の木々を良く見ると、少しずつ葉の色合いに変化が見られてきた様子がわかります。特に乗鞍高原内のシラカバは部分的に黄色く色づく様子も見られます。本格的な紅葉が始まるには、まだ数週間必要と考えられますが、その準備がすでに始まっています。

先ほどの青空は、9時を回る頃から再び曇り空が優勢となってきます。曇り空に包まれても、穏やかな状況は変わらず、ヒルクライムには程よいコンディションが続いていて、トレーニングモードで駆け上がって行く方よりも、のんびりと楽しみながらペダルを回る方の様子が多いようで、これからの時期のヒルクライムは、秋空の透明感と紅葉に向けて木々が変化を始める様子をぜひとも楽しんでほしいものです。

標高2350メートルの位ヶ原山荘を通過して、りんりん限界を超えた先の位ヶ原に到達すると再び青空に恵まれます。その青空の色合いは秋の澄んだ雰囲気が感じられます。ただ、この青空も再び雲に包まれてしまいます。

正午の大雪渓の気温は16℃。この頃になると、山頂付近や雪渓上部に雲が流れてきます。風は山麓方面から吹き上がってきて、ひんやりとした雰囲気が伴っています。
大雪渓の積雪状況は、道路沿いの雪渓下部や雪渓中段はかなり狭くなってきました。また、雪渓上部右側は面積はあるものの、岩の頭がかなり多くなり、今日も1レーンを何とか確保して練習を続けるボーダーの方々の様子がありました。また、雪渓上部左側は先週までのモーグルラインが現存していて、滑走を続ける様子がありましたが、すぐ隣には岩の頭が目立つようになってきて、その左側(南側)には新たなラインの作成が行われていました。

午後になって、山麓から湧き上がる霧がひどくなってきて、15時ごろになると大雪渓エリアは視界が妨げれる状況になってきました。気温も10℃まで低下し、冷え込んだバーンが硬くなってきたこともあって、15時で大半のスキーヤーが下山を開始しました。
その後も、視界がよくなったり、妨げられたりを繰り返し、日中はそれ以上の天候の悪化はありませんでしたが、18時前から乗鞍高原では小雨が降り始めました。明日は終日曇りの予報が出ていますが、急激な天候の変化にはご注意ください。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.17 は、次週末掲載予定です。9月に入りましたので今回より紅葉情報も掲載開始いたします。今しばらくお待ちください。(2012/09/01 18:35更新)
 

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@ 2012/09/01 06:25
曇〜晴 − シャトルバスは通常運行開始
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

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▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6 時現在の観光センター前駐車場の気温は14℃。朝日が出るまでは、ほぼ完全に曇り空でしたが、日が高くなり始めて青空が徐々に広がり始めました。今日は週末ですが、夏休みが終わりに差し掛かり、観光センター前駐車場は、先月とは比べ物にならないほど人出の少ない状態です。山頂付近は雲の中のようですが、午前中は晴マークが出ていますので、天候の回復に期待したいところです。
シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに通常運行のAダイヤでの運行が始まりました。空気は幾分ひんやりとして秋らしい雰囲気です。部分的な紅葉が乗鞍高原でも始まってますが、本格的な紅葉が始まるのは9月中下旬ごろだと思います。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載 する夜の速報にてお伝えします。(2012/09/01 06:55更新)
 

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