【速報バックナンバー 2013年5月分】

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◎ 5月

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■2013年5月26日(日)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.3
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2013/05/26 08:15
本日も快晴 − 気温11℃のさわやかな風が流れる
(位ヶ原山荘前)
A 2013/05/26 08:30
稜線に向けて一斉に登行開始!
(屋根板入口)

B 2013/05/26 10:10
強い日差しで雲が沸きあがる − 真夏のような光景
(位ヶ原)

C 2013/05/26 11:20
肌をも焦がす太陽にひんやりと漂う空気の心地よさ
(大雪渓)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 本日もよい天気に恵まれた一日となりました。本日は速報を実施しない予定でしたが、午前中の状況のみお伝えいたします。
(本日の速報の最後に、【ツアーコースの積雪状況、その他のエリアの積雪状況(5月24日現在)】 と、【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線付近積雪状況 − 大雪渓方面から稜線への登行ルートについて(5月26日現在)】 を掲載しておりますので、あわせてご覧ください。)


早朝6時の乗鞍高原は、若干薄い雲がたなびいているものの、ほぼ快晴の朝を迎えます。気温は8℃、ひんやりとした感覚はあまりなく、朝一番から日差しの強さを感じ始めます。周辺ではカッコーなどの鳥たちが思い思いにコミュニケーションを交わしていて、そんなさえずりに囲まれた朝が続いて行きます。

7時の三本滝レストハウス前駐車場の気温は10℃。日差しの強さが肌に突き刺さるような雰囲気で、薄着でいても少しばかり汗ばんでくるほどです。いつもならこの時間帯になると、アスファルト部分の駐車スペースは完全に満車になり、隣の未舗装部分へとマイカーが流入してくる時間帯ですが、ツアーコースでの下山滑走ができなくなったことから、今日は観光センター前駐車場にも分散していて、この時間帯でもアスファルト部分に空きスペースが見られるほどです。

乗鞍岳春山バス始発便は、観光センター前からの乗客を乗せた2台のバスと、三本滝からの乗客を乗せた2台のバスの合計4台が運行されました。位ヶ原山荘に向かう春山バスも、冷泉小屋以降からはまだバスの背丈以上の雪景色を楽しむことができ、その一方、雪解けが進んで道路法面の雪が緩んで崩落する箇所もあり、路面凍結はこれからは少なくなってくるものの、雪壁の崩落に注意しながらの運行が続きます。

春山バス始発便が到着した8時過ぎの位ヶ原山荘の気温は11℃。空気そのものは爽やかさがある一方、それを打ち消すほどの太陽の灼熱感があって、春山バスから降りてもひんやりとした感覚があまり感じられません。そして、屋根板入口で出発の準備をされる様子には、すでに額に汗を滲ませるスキーヤー・ボーダーの方もいらっしゃり、春スキーを通り越して、夏スキーといってもおかしくないほどのコンディションとなっています。それでも、バーンはザクザクになるほどの緩み方はなく、大雪渓方面へは適度なグリップを効かせながら登ってゆくことが可能です。

9時の位ヶ原の気温は11℃。この頃になると上空には雲がたなびくようになり、ゆっくりと流れる様子は穏やかな雰囲気が見られます。しかし、日差しは一段と強くなり、風がなくなるとバテてしまうほどの暑さを感じ、また、風が流れ始めるとこの上ない心地よさが得られる状況が周期的に繰り返されるようになります。そして、稜線方面には一斉に登って行くスキーヤー・ボーダーの方々が列をなしている様子は、この時期ならではの風物詩といっても良いでしょう。

11時の大雪渓の気温は12℃。日差しが差し込むとかなりの暑さ、日差しが雲に遮られるとそれまでまったく感じられなかった空気に冷たさを感じることができ、適度にクールダウンさせてくれる状況が周期的に繰り返され、その間隔が徐々に短くなる様子が見られました。それと同時に雲行きが少しばかり怪しい雰囲気を漂わせて来ました。

午後は山麓に下山しましたが、現地のスキーヤーの話では、13時30分ごろに雷鳴が聞こえた以外に天候には大きな変化はなかったとのことでした。しかし、そのときの乗鞍高原は少し激しい通り雨に見舞われました。やはり、先ほどの怪しい雲行きによる影響によるものと考えられます。しかし、急激に天候が回復してアスファルトもあっという間に乾燥してしまい、雨に見舞われた痕跡は夕方には完全になくなってしまいました。

夏雲が流れ、雷鳴がとどろき、通り雨に見舞われる...ノリクラはさらに新たな季節へと移り変わって来ました。梅雨入り前の貴重な晴れ間を楽しむことができましたが、雨の季節へと一歩ずつ近づいているようです。

本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.3 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2013/05/26 18:00更新)
 

【ツアーコースの積雪状況、その他のエリアの積雪状況(5月24日現在)】

5月24日(金)のツアーコースの様子

@ 2013/05/24 16:10
ツアーコースでの下山滑走はほぼ不可能、春山バスで下山を!
(ツアーコース入口急斜面)

▼ ツアーコースでの下山滑走はかなり困難で、不可能に近い状態になってきました。積雪の残っている上部でもバーンのうねりがひどく、まともにターンできる状況ではなく、また、ご覧の画像の通り、ツアーコース最下部の入口急斜面は滑走できる状況ではありません。そのため、無理をしてツアーコースで下山すると、春山バスよりも所要時間が余分にかかる状況となります。今後、さらに雪解けが進むため、明日以降はツアーコースでの下山は不可能と考えられます。位ヶ原山荘から乗鞍岳春山バスを利用して下山するようにお願いいたします。

<積雪量>
・ 3番標識では、先週よりも30〜50センチ少なく、昨年より30〜50センチ少ない積雪量です。
・ 5番標識では、先週よりも60センチ少なく、昨年とほぼ同じ積雪量です。
・ 位ヶ原急斜面では、先週よりも50センチ少なく、昨年より50センチ多い積雪量です。
・ 位ヶ原では、先週より40センチ少ない積雪量です。
・ 大雪渓では、先週よりも50センチ少なく、昨年より80センチ多い積雪量です。

<バーンコンディション(下山滑走の可否について)>
ツアーコースでの下山滑走は不可能となりました。
位ヶ原からツアーコース入口急斜面上までは何とか滑走可能ですが、入口急斜面から歩いて下山となります。ただ、今後は入口急斜面の雪解けがさらに進み、ブッシュがひどくなると、とても歩ける状態ではありませんので、春山バスを利用して下山してください。
ツアーコースでの下山滑走は、あと数日で不可能となる状況です。今後は位ヶ原山荘より乗鞍岳春山バスを利用して下山してください。
・ 位ヶ原急斜面〜3番標識までは、ほぼ、まったく問題ありません。
・ 3番標識〜入口急斜面上までは、切り株が目立つようになってきました。迂回しながら滑走することになりますので注意が必要です。
・ ツアーコース入口急斜面からは滑走不能ですので、板をはずして歩いて下山しますが、ブッシュを避けながらの下山はかなり時間がかかります。かもしかゲレンデはまったく雪はありません。

【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況 − 大雪渓方面から稜線への登行ルートについて(5月26日現在)】
 

5月26日(日)の稜線付近の様子

@ 2013/05/26 10:00

▼ @ 剣ヶ峰直下からの滑走ラインはかなり狭小部分があって滑走が難しい状況となってきました。A 剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線からの滑走は問題ありません。途中で左の大雪渓方面へ滑り込むことも可能です。B 蚕玉岳〜朝日岳稜線からの滑走は、稜線直下で岩の頭が析出し始めていますのでご注意ください。大雪渓上端部分に発生するクラックはまだ大きくありません。

 

稜線付近登るルートについて


別角度

@ 2013/05/26 10:10
=大雪渓から稜線方面=
赤線のは斜度が緩く登りやすいが、先が見えない
緑線の滑走ルートは斜度がきつく登りにくい

A 2013/05/24 11:10
=別角度で見る=
赤線は途中でルートが閉ざされる
緑線のルートで登るようにしてください
(高山植物保護と雷鳥保護のため)

▼ 今年は稜線付近の雪解けが早く、例年6月以降から登るルートが制限されるようになってきますが、今年はすでにその状態になってきました。
【画像@】  大雪渓方面から稜線の様子です。今週は大半の方が緑線で登っていますが、ど先の見えない赤線ルートを行こうとされる様子もみられました。
【画像A】 別角度で見た画像です。ご覧のように赤線はハイマツ・岩場がすでに現れていて、ルートが閉ざされています。必ず緑線ルートでお願いいたします。

一人でも取り付きやすいルートを登ると、それに続くほかの方も同じルートを登ることになり、積雪のない地面を硬いブーツ底で何度も踏みつけられると、高山植物の植生に影響を与え、また、繁殖期を迎えた雷鳥への影響も懸念されます。

一人一人の行動が大きく影響を与えますので、ぜひとも、ご協力ください。

【Mt.乗鞍 営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場営業終了に伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月7日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月8日(月)〜17日(水) 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(木)〜26日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
4月27日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(日) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月23日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】 5月15日(水)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス (ほおのき駐車場〜畳平:標高2700m)

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ 県道乗鞍岳線カーブ番号

 

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■2013年5月25日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.3
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2013/05/25 09:15
今日も超快晴の空が広がる
(肩の小屋・コロナ観測所分岐点)
A 2013/05/25 10:45
稜線目指して一斉に登る
(蚕玉岳〜朝日岳稜線)

B 2013/05/25 11:45
穏やかな天候の中、コーヒーブレイク
(蚕玉岳山頂)

C 2013/05/25 11:55
この天候も午前中だけ、午後から濃霧に包まれる
(蚕玉岳山頂)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 昨日同様、快晴の朝から始まりましたが、午後からは生憎の濃霧に包まれてしまいました。それでも、遠方の山並みを楽しむ方々が、稜線付近でのんびりと過ごす様子もあって、今日も一日穏やかな雰囲気に包まれました。
(本日の速報の最後に、【ツアーコースの積雪状況、その他のエリアの積雪状況(5月24日現在)】 と、【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面を目指すスキーヤー・ボーダーの方々へ − 大雪渓方面から稜線への登行ルートについて(5月25日・24日現在)】 を掲載しておりますので、あわせてご覧ください。)


早朝、6時のほおのき平駐車場の気温は10℃。風にひんやりとした感覚がややあって、清々しさは昨日同様のものを感じます。昨日とは違っている点は、しっかりとした朝日が差し込んでくると、日差しの強さを感じさせる状態です。ほおのき平バスターミナルにはシャトルバス始発便の一時間以上も前から並び始める様子が見られ、定刻の10分前には20名ほどの方が列ができます。そのため、平湯温泉からやってくるシャトルバスを待たずに増発車両が乗り場に横付けされて、37名の乗客を乗せて出発します。

シャトルバスが行く乗鞍スカイラインはもちろん雲ひとつない状況。笠ヶ岳や穂高連峰が車窓にくっきりと浮かび上がり、さらに森林限界を超えたあたりからは車窓の反対側に白山もいつも以上に大きく感じるほどの透明度が全体に広がっています。いつもなら、森林限界を超えた先からは車内に流れ込空気に冷たさを感じますが、今日は強い日差しにまったく寒さはありません。清々しい風が流れているものの、昨日のようなすべてのものをクールダウンさせてくれるような空気感とは異なり、蒸し暑さを幾分伴っています。

8時前の畳平の気温は8℃。もちろん雲ひとつない快晴が続きます。シャトルバスを降りたスキーヤー・ボーダーの方々はザックに板を固定して、稜線方面へと歩き出す様子があちこちで見られます。畳平から肩の小屋方面に進む専用道は途中の分岐点まではほとんど積雪がなくなりました。ここまでであれば、登山靴ではない普通のスニーカーでも問題なく歩けるほどの状態です。

9時の肩の小屋・コロナ観測所分岐点の気温は11℃。眼下に広がる大雪渓に雄大な景色には乗鞍高原を出発した乗鞍岳春山バス始発便で位ヶ原山荘までお越しになり、その先、屋根板・位ヶ原を登ってきたスキーヤー・ボーダーの方々が続々と登ってくる様子が見られます。それでも今日の春山バス始発便は3台運行だったとのことですから、それほど多い人出ではなかったようです。

また、位ヶ原一帯で県道乗鞍岳線の除雪が進んでいます。
今日は除雪業務が行われませんでしたが、昨日の段階で、大雪渓より数百メートル山麓側にある4号カーブ(通称:大カーブ)の除雪が行われていました。除雪を請け負う担当の方の話では、あと3〜4稼働日で大雪渓駐車場まで除雪が完了する予定であるものの、4号カーブの除雪が思うように進捗しない状況のため、今週末に除雪が完了するかは現段階では不透明とのことでした。(大雪渓駐車場までの除雪状況や春山バスの大雪渓駐車場までの延長運行開始については、今後、WebSiteでお伝えいたします。)

今日も気持ちの良い天候が続くものの、昨日ほどの乾いた空気ではなく、やや汗ばむ状況がみられます。バーンもところによってはツボ足で踏み抜くほど緩んでザクザクとなり、稜線に向けて登ってくるスキーヤー・ボーダーの方々も額に汗を滲ませながらやってくる様子も見られ、完全に無風になるとかなりの暑さを覚えます。

正午の稜線の気温は10℃。弱いそよ風に包まれていて、適度にクールダウンさせてくれます。蚕玉岳山頂付近は、お昼時ということもあって、たくさんの方がゆっくりとした時間を過ごされています。快晴の空にプカプカと雲が浮かび始めてゆっくりと流れてゆく様子をボーっと焦点を定めずに眺めていると、時間が過ぎるのを忘れてしまうほどです。

しかし、そんな穏やかな状況も午前中だけで、午後になると青空よりも雲量の方が多くなります。13時の肩の小屋の気温は8℃。山頂付近には激しく霧が流れ始め、肩の小屋付近も、時折視界が遮られる状態となってきました。少しばかり空気に冷たさを感じる状況です。

午後になって曇ってしまったものの、昨日同様、過ごしやすい一日を送ることができました。
明日も午前中のみ晴マークが並んでいます。梅雨入り前の貴重な晴れ間を十二分に楽しみたいものですが、明日は現地に向かうことができないため、明日の速報は実施しない予定です。あらかじめご了承ください。次回の速報は6月1日(土)の予定です。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.3 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2013/05/25 17:00更新)
 

【ツアーコースの積雪状況、その他のエリアの積雪状況(5月24日現在)】

5月24日(金)のツアーコースの様子

@ 2013/05/24 16:10
ツアーコースでの下山滑走はほぼ不可能、春山バスで下山を!
(ツアーコース入口急斜面)

▼ ツアーコースでの下山滑走はかなり困難で、不可能に近い状態になってきました。積雪の残っている上部でもバーンのうねりがひどく、まともにターンできる状況ではなく、また、ご覧の画像の通り、ツアーコース最下部の入口急斜面は滑走できる状況ではありません。そのため、無理をしてツアーコースで下山すると、春山バスよりも所要時間が余分にかかる状況となります。今後、さらに雪解けが進むため、明日以降はツアーコースでの下山は不可能と考えられます。位ヶ原山荘から乗鞍岳春山バスを利用して下山するようにお願いいたします。

<積雪量>
・ 3番標識では、先週よりも30〜50センチ少なく、昨年より30〜50センチ少ない積雪量です。
・ 5番標識では、先週よりも60センチ少なく、昨年とほぼ同じ積雪量です。
・ 位ヶ原急斜面では、先週よりも50センチ少なく、昨年より50センチ多い積雪量です。
・ 位ヶ原では、先週より40センチ少ない積雪量です。
・ 大雪渓では、先週よりも50センチ少なく、昨年より80センチ多い積雪量です。

<バーンコンディション(下山滑走の可否について)>
ツアーコースでの下山滑走は不可能となりました。
位ヶ原からツアーコース入口急斜面上までは何とか滑走可能ですが、入口急斜面から歩いて下山となります。ただ、今後は入口急斜面の雪解けがさらに進み、ブッシュがひどくなると、とても歩ける状態ではありませんので、春山バスを利用して下山してください。
ツアーコースでの下山滑走は、あと数日で不可能となる状況です。今後は位ヶ原山荘より乗鞍岳春山バスを利用して下山してください。
・ 位ヶ原急斜面〜3番標識までは、ほぼ、まったく問題ありません。
・ 3番標識〜入口急斜面上までは、切り株が目立つようになってきました。迂回しながら滑走することになりますので注意が必要です。
・ ツアーコース入口急斜面からは滑走不能ですので、板をはずして歩いて下山しますが、ブッシュを避けながらの下山はかなり時間がかかります。かもしかゲレンデはまったく雪はありません。

【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面を目指すスキーヤー・ボーダーの方々へ − 大雪渓方面から稜線への登行ルートについて(5月25・24日現在)】

5月25日(土)の稜線付近の様子

積雪状況としては、昨日(5月24日(金))と変わりありません。稜線への登るルートについては下記を参照ください。

稜線付近登るルートについて

@ 2013/05/24 10:30
=大雪渓からのルート=
稜線方面へは緑枠の方へ進む(緑枠拡大)

↓拡大

A 2013/05/24 10:35
=緑枠部分拡大=
赤線のは斜度が緩く登りやすいが、先が見えない
緑線の滑走ルートは斜度がきつく登りにくい

↓別角度

B 2013/05/24 11:10
=別角度で見る=
赤線は途中でルートが閉ざされる
緑線のルートで登るようにしてください
(高山植物保護と雷鳥保護のため)

▼ 今年は稜線付近の雪解けが早く、例年6月以降から登るルートが制限されるようになってきますが、今年はすでにその状態になってきました。
【画像@】  左上の画像の緑枠部分を目指して稜線へと向かいます。
【画像A】  右上の画像は緑枠部分を拡大したもので、大半の方が赤線か緑線のルートで登る様子が見られました。緑線は若干斜度が強いため、赤線のルートを登る方も多くみられました。ただ、ご覧のように赤線ルートはその先が確認できず、また、積雪がつながっているようにもみられます。
【画像B】 下の画像は、別角度で見た画像です。ご覧のように赤線はハイマツ・岩場がすでに現れていて、ルートが閉ざされています。

一人でも取り付きやすいルートを登ると、それに続くほかの方も同じルートを登ることになり、積雪のない地面を硬いブーツ底で何度も踏みつけられると、高山植物の植生に影響を与え、また、繁殖期を迎えた雷鳥への影響も懸念されます。

一人一人の行動が大きく影響を与えますので、ぜひとも、ご協力ください。

【Mt.乗鞍 営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場営業終了に伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月7日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月8日(月)〜17日(水) 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(木)〜26日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
4月27日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(日) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月23日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】 5月15日(水)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス (ほおのき駐車場〜畳平:標高2700m)

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ 県道乗鞍岳線カーブ番号

 

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■2013年5月24日(金)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.3
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2013/05/24 09:30
快晴の空の下、乾いた風が全身を吹き抜ける心地よさ
(位ヶ原)
A 2013/05/24 11:35
バーンは程よく緩むものの、足元に気をつけて...
(肩の小屋・コロナ観測所分岐点)

B 2013/05/24 13:35
今シーズン一番の快晴とさわやかな風が抜けつづける
(蚕玉岳〜朝日岳稜線)

C 2013/05/24 14:15
初めてのノリクラは超爽快!!
(蚕玉岳山頂)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日はおそらく今シーズン一番の快晴の空と、今シーズン一番の爽快な風に終日包まれて、まさに5月下旬らしいすがすがしい一日となりました。
(本日の速報の最後に、【ツアーコースの積雪状況、その他のエリアの積雪状況(5月24日現在)】 と、【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面を目指すスキーヤー・ボーダーの方々へ − 大雪渓方面から稜線への登行ルートについて(5月24日現在)】 を掲載しておりますので、あわせてご覧ください。)

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、ほぼ満月の明るい月が煌々と照らし続ける夜を迎えます。気温は 6℃、薄着だと少しばかり寒さを感じる状況です。この明るい月にノリクラの山肌の残雪状況もわかるほどの明るさで、地面には影をも落とすほどです。昼間以上にノリクラの山並みが大きく感じられる夜が続いて行きます。

そして、一夜明けた乗鞍高原は快晴の朝を迎えます。6時の気温は3℃。少しばかりひんやりとした朝です。燦々と朝日が周囲を照らしますが、その太陽には灼熱感とか暖かさとかはあまり感じませんが、それ以上に空気の清々しさが充満している雰囲気があり、空気そのものもいつも以上に透明に感じるほどです。

7時の三本滝レストハウス前の気温は7℃。今日は平日ということもあって、駐車場には5台程度のマイカーしかお越しになっていません。そして、雲ひとつない快晴と燦々と降り注ぐ太陽が昇り、路面凍結などの懸念もないことから、今日も乗鞍岳春山バスは始発便から通常運行が始まりました。始発便の乗客は観光センターからの乗客も含めて15名程度でした。

三本滝ゲートを過ぎた春山バスの車窓からは、かなり雪景色が少なくなってきました。しかし、その様子は途中の摩利支天バス停付近までで、それより先は少しばかり低くはなってきたものの雪の壁を車窓から十分眺められる状態で、冷泉小屋から先は相変わらずバスの背丈ほどの雪の壁が続き、周辺の位ヶ原山荘へと到着します。

8時過ぎの位ヶ原山荘の気温は9℃。もちろん快晴が続いています。出発の準備を整えたスキーヤーの方々が一斉に屋根板方面へと飛び出して行きます。屋根板入口付近も雪の中から起きだしたダケカンバの枝木がかなり大きくなっていて、雪景色一色ではあるものの、雪解けが進んでいる様子があります。太陽はかなり高くなってきたものの、その灼熱感はまったくなく、清々しい空気が山頂へ向かう足取りを絶えずサポートしてくれます。もちろん、汗などをまったく意識することなく登行させてくれます。

屋根板を登った先の位ヶ原に到達すると、一段と清々しさがパワーアップした空気が流れています。9時の位ヶ原の気温は9℃。今日は気温とはまったく無関係の体感温度が、乾いた心地よい空気に支配されます。全身をそして、体の中まで吹き抜けて行くさわやかな空気に、温度感といった感覚では表現できない爽快感が続いています。

まったく変わることのない快晴の空とさわやかな空気...
今日はこの二つの組み合わせだけで、それ以上の何もいらないといった雰囲気にさせてくれます。正午の肩の小屋の気温は6℃。各地で「夏日、真夏日」といった言葉が飛び交う状況ですが、ここノリクラではまったく無縁の世界が続いています。

今日は比較的低めの気温が続いているため、バーン表面は緩んでいるものの、下地はしっかりとしていて、ツボ足で登る分には問題ないものの、下山はやはりスリップしやすく、今回も下山で転倒を繰り返す登山者の姿がありました。

14時の稜線の気温は6℃。今日は終日10℃に満たない気温が続きました。そして、これ以上の深い青空はないと思えるほど、上空に突き抜ける空の濃さ。爽快感この上ない空気が流れ、今回初めてノリクラにお越しになったスキーヤーもおそらく今日の印象は絶対に忘れることのできない想い出となるはずです。

明日も良い天候が続く予報が出ています。気持ちの良い天候のものでは、カラダの水分が不足していることに気が付きにくい状況となりますので、脱水には注意してこまめに水分補給を取りながら春山を楽しんでください。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.3 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2013/05/24 19:30更新)
 

【ツアーコースの積雪状況、その他のエリアの積雪状況(5月24日現在)】

5月24日(金)のツアーコースの様子

@ 2013/05/24 16:10
ツアーコースでの下山滑走はほぼ不可能、春山バスで下山を!
(ツアーコース入口急斜面)

▼ ツアーコースでの下山滑走はかなり困難で、不可能に近い状態になってきました。積雪の残っている上部でもバーンのうねりがひどく、まともにターンできる状況ではなく、また、ご覧の画像の通り、ツアーコース最下部の入口急斜面は滑走できる状況ではありません。そのため、無理をしてツアーコースで下山すると、春山バスよりも所要時間が余分にかかる状況となります。今後、さらに雪解けが進むため、明日以降はツアーコースでの下山は不可能と考えられます。位ヶ原山荘から乗鞍岳春山バスを利用して下山するようにお願いいたします。

<積雪量>
・ 3番標識では、先週よりも30〜50センチ少なく、昨年より30〜50センチ少ない積雪量です。
・ 5番標識では、先週よりも60センチ少なく、昨年とほぼ同じ積雪量です。
・ 位ヶ原急斜面では、先週よりも50センチ少なく、昨年より50センチ多い積雪量です。
・ 位ヶ原では、先週より40センチ少ない積雪量です。
・ 大雪渓では、先週よりも50センチ少なく、昨年より80センチ多い積雪量です。

<バーンコンディション(下山滑走の可否について)>
ツアーコースでの下山滑走は不可能となりました。
位ヶ原からツアーコース入口急斜面上までは何とか滑走可能ですが、入口急斜面から歩いて下山となります。ただ、今後は入口急斜面の雪解けがさらに進み、ブッシュがひどくなると、とても歩ける状態ではありませんので、春山バスを利用して下山してください。
ツアーコースでの下山滑走は、あと数日で不可能となる状況です。今後は位ヶ原山荘より乗鞍岳春山バスを利用して下山してください。
・ 位ヶ原急斜面〜3番標識までは、ほぼ、まったく問題ありません。
・ 3番標識〜入口急斜面上までは、切り株が目立つようになってきました。迂回しながら滑走することになりますので注意が必要です。
・ ツアーコース入口急斜面からは滑走不能ですので、板をはずして歩いて下山しますが、ブッシュを避けながらの下山はかなり時間がかかります。かもしかゲレンデはまったく雪はありません。

【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面を目指すスキーヤー・ボーダーの方々へ − 大雪渓方面から稜線への登行ルートについて(5月24日現在)】

5月24日(金)の稜線付近の様子

@ 2013/05/24 10:30
=大雪渓からのルート=
稜線方面へは緑枠の方へ進む(緑枠拡大)

↓拡大

A 2013/05/24 10:35
=緑枠部分拡大=
赤線のは斜度が緩く登りやすいが、先が見えない
緑線の滑走ルートは斜度がきつく登りにくい

↓別角度

B 2013/05/24 11:10
=別角度で見る=
赤線は途中でルートが閉ざされる
緑線のルートで登るようにしてください
(高山植物保護と雷鳥保護のため)

▼ 今年は稜線付近の雪解けが早く、例年6月以降から登るルートが制限されるようになってきますが、今年はすでにその状態になってきました。
【画像@】  左上の画像の緑枠部分を目指して稜線へと向かいます。
【画像A】  右上の画像は緑枠部分を拡大したもので、大半の方が赤線か緑線のルートで登る様子が見られました。緑線は若干斜度が強いため、赤線のルートを登る方も多くみられました。ただ、ご覧のように赤線ルートはその先が確認できず、また、積雪がつながっているようにもみられます。
【画像B】 下の画像は、別角度で見た画像です。ご覧のように赤線はハイマツ・岩場がすでに現れていて、ルートが閉ざされています。

一人でも取り付きやすいルートを登ると、それに続くほかの方も同じルートを登ることになり、積雪のない地面を硬いブーツ底で何度も踏みつけられると、高山植物の植生に影響を与え、また、繁殖期を迎えた雷鳥への影響も懸念されます。

一人一人の行動が大きく影響を与えますので、ぜひとも、ご協力ください。

【Mt.乗鞍 営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場営業終了に伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月7日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月8日(月)〜17日(水) 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(木)〜26日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
4月27日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(日) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月23日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】 5月15日(水)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス (ほおのき駐車場〜畳平:標高2700m)

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ 県道乗鞍岳線カーブ番号

 

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■2013年5月19日(日)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.2
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2013/05/19 08:10
今日の春山バス始発便は2台運行−雪の壁はまだまだ高い
(県道乗鞍岳線 − 冷泉小屋上20号カーブ)
A 2013/05/19 08:25
気温10℃、気持ちの良い青空が続く
(位ヶ原山荘前)

B 2013/05/19 10:30
スモモの咲く中...
(安全祈願神事 − 乗鞍高原開山祭)

C 2013/05/19 11:40
山菜汁・手打ちそばを味わいながら...
(アルプホルン演奏 − 乗鞍高原開山祭)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は乗鞍高原でスモモの咲く中で、開山祭が行われました。午後からどんよりとした曇り空となりましたが、何とか雨に降られずに過ごすことができした。
(本日の速報の最後に、【ツアーコースの積雪状況、その他のエリアの積雪状況】 と、【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面を目指すスキーヤー・ボーダーの方々へ − 大雪渓方面から稜線への登行ルートについて】 を掲載しておりますので、あわせてご覧ください。)

早朝6時の乗鞍高原の気温は6℃、薄い雲がたなびくもののきれいな青空に包まれた朝を迎えます。少しばかりひんやりとした空気が流れているものの、アウターがなくてもまったく問題ない気候です。観光センター前駐車場には30台ほどのマイカーがお越しになり、スキーの板などが見られる様子から、今日も春山バスを利用される方がお越しになっていることがわかります。もちろんこの天候ですから、西の空に広がるノリクラの峰々もはっきりと姿を見せ付けてくれます。

7時の三本滝レストハウス前駐車場の気温は7℃。いつもならこの時間帯には完全に満車となるアスファルト部分の駐車場も、今日は15台程度しかなく、閑散とした状況です。数日前の週間予報では今日は雨になるという天気予報が出ていたことも人出に影響していると考えられます。

今日の乗鞍岳春山バス始発便は2台運行。早朝のパトロールで路面凍結箇所はなかったものの路上に倒木があって、運行パトロールの方が何とか倒木を路肩に寄せて始発便がほぼ定刻どおりに出発します。

春山バスの到着した8時過ぎの位ヶ原山荘の気温は10℃。くっきりとした青空にノリクラの峰々が浮かんでいます。そして、いつものようにスキーヤー・ボーダーの方々が屋根いた方面へと向かいます。昨日同様に晴れた天候ですが、昨日のような暑さはありません。そして、時間とともに東の空には雲がたなびくようになり、その雲に日差しが遮られる時間帯も見られるようになって来ました。そのため、屋根板の雪面も昨日ほどの緩み方はなく、山頂方面に向かったスキーヤーも同様のコメントを寄せてくださいました。

今日は乗鞍高原の一の瀬園地で開山祭が開催されました。かつてはすもも祭とも呼ばれ、その名の通り、スモモが満開の中での開催となりました。
最初に安全祈願神事が執り行われます。会場からはノリクラの峰々と周囲に咲き乱れるスモモに囲まれています。しかし、安全祈願神事の執り行われる10時30分ごろになると曇り空となってきました。山頂付近に流れる雲も南から北へとやや足早に流れるようになってきます。関係者や一般の観光客などおよそ150名の方々がお集まりの中、神事が粛々と進められます。

安全祈願神事に引き続き、来賓・関係者の祝辞が行われます。のりくら観光協会会長の奥原満登氏は、「乗鞍高原は各地から安らぎを求めて多くの方がお越しになる様子は古今問わず不変の流れであり、松本をはじめ、信州の観光振興が乗鞍から発信できるよう、努めて行きたいと思います。」と、おっしゃっていました。

神事に続いて、山菜汁や手打ちそばの無料サービスが始まり、手打ちそばのコーナーには長蛇の列が途切れることなく続き、地元の食材に舌鼓を打ちながら、アルプホルンなどの演奏を楽しむ様子がその後も続いてゆきました。正午の一の瀬園地の気温は20℃。なんとか雨に降られることなく乗鞍高原開山祭は終了しましたが、14時すぎから雨降りとなってきました。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.2 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2013/05/19 14:30更新)
 

【ツアーコースの積雪状況、その他のエリアの積雪状況】

@ 2013/05/18 15:15
ツアーコース入口急斜面まで滑走可能です
(ツアーコース入口急斜面)


▼ ツアーコースは現段階では下山滑走可能です。全山にわたってかなり雪解けが進んでいます。
この一週間でかなり雪解けが進んでいます。特に大雪渓より上部の解け方が激しい状態です。しかし、気温の低いときは稜線付近などはアイゼンが必要な状況となりますので、稜線・山頂方面に向かう方はアイゼン携行が必須です。これからの時期は雪崩発生に注意が必要です。過去の雪崩発生箇所は、ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版 に掲載しておりますので、ご参考にしてください。

<積雪量>
・ 3番標識では、先週よりも40センチ少なく、昨年より20センチ少ない積雪量です。
・ 5番標識では、先週よりも70センチ少なく、昨年とほぼ同じ積雪量です。
・ 位ヶ原急斜面では、先週よりも50センチ少なく、昨年より1メートル多い積雪量です。
・ 位ヶ原では、先週より70センチ少なく、昨年より40センチ少ない積雪量です。
・ 大雪渓では、先週よりも60センチ少なく、昨年より1メートル多い積雪量です。

<バーンコンディション(下山滑走の可否について)>
位ヶ原からツアーコース入口急斜面までは何とか滑走可能です。かもしかゲレンデは歩いて下山となります。
ツアーコースでの下山滑走は、あと数日で不可能となる状況です。今後は位ヶ原山荘より乗鞍岳春山バスを利用して下山してください。
・ 位ヶ原急斜面〜3番標識までは、まったく問題ありません。
・ 3番標識〜入口急斜面までは、切り株が目立つようになってきました。迂回しながら滑走することになりますので注意が必要です。
・ ツアーコース入口からかもしかゲレンデ方面は、一部積雪が残っているものの、ほとんど歩いて下山となります。


【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面を目指すスキーヤー・ボーダーの方々へ − 大雪渓方面から稜線への登行ルートについて】


拡大

@ 2013/05/18 10:30
=大雪渓からのルート=
稜線方面へは赤枠の方へ進む(赤枠拡大)
A 2013/05/18 10:45
=赤枠部分拡大=
赤線のは斜度が緩く登りやすいが、先が見えない
青線の滑走ルートは斜度がきつく登りにくい
↓別角度で見る

B 2013/05/18 11:20
=別角度で見る=
赤線は途中でルートが閉ざされる
青線のルートで登るようにしてください
(高山植物保護と雷鳥保護のため)

▼ 今年は稜線付近の雪解けが早く、例年6月以降から登るルートが制限されるようになってきますが、今年はすでにその状態になってきました。
【画像@】  左上の画像の赤枠部分を目指して稜線へと向かいます。
【画像A】  右上の画像は赤枠部分を拡大したもので、大半の方が赤線か青線のルートで登る様子が見られました。青線は若干斜度が強いため、赤線のルートを登る方も多くみられました。ただ、ご覧のように赤線ルートはその先が確認できず、また、積雪がつながっているようにもみられます。
【画像B】 下の画像は、別角度で見た画像です。ご覧のように赤線はハイマツ・岩場がすでに現れていて、ルートが閉ざされています。

一人でも取り付きやすいルートを登ると、それに続くほかの方も同じルートを登ることになり、積雪のない地面を硬いブーツ底で何度も踏みつけられると、高山植物の植生に影響を与え、また、繁殖期を迎えた雷鳥への影響も懸念されます。

一人一人の行動が大きく影響を与えますので、ぜひとも、ご協力ください。

【Mt.乗鞍 営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場営業終了に伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月7日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月8日(月)〜17日(水) 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(木)〜26日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
4月27日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(日) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月23日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】 5月15日(水)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス (ほおのき駐車場〜畳平:標高2700m)

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ 県道乗鞍岳線カーブ番号

 

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■2013年5月18日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.2
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2013/05/18 07:45
気温10℃、快晴 − 始発便は5台運行
(三本滝停留所前・かもしかゲレンデ前)
A 2013/05/18 10:00
日差しが強くて風がなく、暑さにバテる
(位ヶ原)

B 2013/05/18 13:05
春雪の楽しさ...
(蚕玉岳〜朝日岳稜線)

C 2013/05/18 13:35
眼下に絶景が広がります
(蚕玉岳山頂)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 終日にわたってよい天気が続き、ほとんど無風の中、暑さにダレてしまうほどの陽気に包まれて一日となりました。
(本日の速報の最後に、【ツアーコースの積雪状況、その他のエリアの積雪状況】 と、【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面を目指すスキーヤー・ボーダーの方々へ − 大雪渓方面から稜線への登行ルートについて】 を掲載しておりますので、あわせてご覧ください。)

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、明るい月が夜空を照らす様子が見られます。気温は8℃、ほとんど風はなく、月夜であるにもかかわらず、星空も同時に楽しめる夜で、この夜空のもとで散歩を続けたいと思わせるような穏やかなやさしい夜が続きます。

そして、一夜明けた乗鞍高原は快晴無風の朝を迎えます。気温は6℃ですが、ややひんやりとした冷え込んだ雰囲気があります。しかし、強い日差しでその冷たさもすぐに解消される状態です。真っ青な空のもと、観光センター付近は満開となったサクラやスモモがきれいに浮かび上がり、毎年、この時期になると、こんなにたくさんのスモモに囲まれていたことに改めて気付かされるものです。

7時の三本滝レストハウス前駐車場の気温は10℃。若干薄い雲がたなびくようになるものの、きれいな青空は続きます。そして、もうこの時間帯ではレストハウス前のアスファルト部分の駐車スペースは満車となり、そのとなりの未舗装部分の駐車スペースへとマイカーが流れ込んで行きます。7時の段階で70台ほどのマイカーがお越しになっていて、その後も続々とやってくる様子が続きます。

今日の乗鞍岳春山バスは、運行前の道路パトロールで一部凍結箇所があったものの、始発便の運行時間には解消されて、通常通りの運行開始となりました。いつものように三本滝バス停にはスキーヤー・ボーダーの方々による長蛇の列ができ始め、観光センターからの乗客を乗せた春山バスとあわせて、合計5台が位ヶ原山荘へと出発しました。

乗鞍岳春山バスが行く県道乗鞍岳線は、先週と比べて明らかに雪解けが進んでいることに気付きます。それでも、標高2230メートルの冷泉小屋を過ぎたあたりから見られる雪の壁は健在で、まだまだバスの背丈よりも高い状態が続いています。

春山バスが到着した標高2350メートルの位ヶ原山荘の8時30分ごろの気温は10℃。暑くもなく寒くもない程よい気候です。空気感はこれまでのような少しばかり冷たさを伴った雰囲気はなく、森林限界直下の位ヶ原山荘付近も春の空気に入れ替わっていることが肌で感じられます。

位ヶ原山荘で春山バスから下車したスキーヤー・ボーダーの方々はいつものように屋根板から位ヶ原、そして大雪渓を超えて稜線方面へと向かいます。この後の【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面を目指すスキーヤー・ボーダーの方々へ − 大雪渓方面から稜線への登行ルートについて】のコーナーでもお願いしておりますが、今年は大雪渓より上部の雪解けが早く、ところによっては6月上旬並みの積雪状況のため、ハイマツ帯がかなり析出しています。そのため、ハイマツ帯に進入しないルートで登るようにしてください。

正午の肩の小屋の気温は12℃。こちらも肩の小屋から直登ルートはハイマツ帯に閉ざされていますので、夏道(登山道)経由で登るようお願いいたします。位ヶ原や大雪渓はほとんど風がなく、それに加えて、ジリジリと肌を焦がす勢いの強い日差しに、暑さでバテしまうほどの陽気に包まれています。いつもなら肩の小屋まで登ってくると、風が吹き抜けているものの、今日は本当に快晴無風が続いています。

13時の稜線付近の気温は14℃。午後になって少し薄い雲に包まれるようになってきます。それでも遠方に見られる穂高連峰などの山並みが一望できる状態が続き、風のない稜線付近は穏やかな雰囲気に包まれて、いつまでもロケーションの中に浸っていたいと思わせる時間が続きました。

明日も午前中はよい天気が続く予報が発表されています。5月の穏やかな陽気の中での春スキーを思う存分楽しんでください。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.2 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2013/05/18 19:00更新)
 


【ツアーコースの積雪状況、その他のエリアの積雪状況】

@ 2013/05/18 15:15
ツアーコース入口急斜面まで滑走可能です
(ツアーコース入口急斜面)


▼ ツアーコースは現段階では下山滑走可能です。全山にわたってかなり雪解けが進んでいます。
この一週間でかなり雪解けが進んでいます。特に大雪渓より上部の解け方が激しい状態です。しかし、気温の低いときは稜線付近などはアイゼンが必要な状況となりますので、稜線・山頂方面に向かう方はアイゼン携行が必須です。これからの時期は雪崩発生に注意が必要です。過去の雪崩発生箇所は、ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版 に掲載しておりますので、ご参考にしてください。

<積雪量>
・ 3番標識では、先週よりも40センチ少なく、昨年より20センチ少ない積雪量です。
・ 5番標識では、先週よりも70センチ少なく、昨年とほぼ同じ積雪量です。
・ 位ヶ原急斜面では、先週よりも50センチ少なく、昨年より1メートル多い積雪量です。
・ 位ヶ原では、先週より70センチ少なく、昨年より40センチ少ない積雪量です。
・ 大雪渓では、先週よりも60センチ少なく、昨年より1メートル多い積雪量です。

<バーンコンディション(下山滑走の可否について)>
位ヶ原からツアーコース入口急斜面までは何とか滑走可能です。かもしかゲレンデは歩いて下山となります。
ツアーコースでの下山滑走は、あと数日で不可能となる状況です。今後は位ヶ原山荘より乗鞍岳春山バスを利用して下山してください。
・ 位ヶ原急斜面〜3番標識までは、まったく問題ありません。
・ 3番標識〜入口急斜面までは、切り株が目立つようになってきました。迂回しながら滑走することになりますので注意が必要です。
・ ツアーコース入口からかもしかゲレンデ方面は、一部積雪が残っているものの、ほとんど歩いて下山となります。


【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面を目指すスキーヤー・ボーダーの方々へ − 大雪渓方面から稜線への登行ルートについて】


拡大

@ 2013/05/18 10:30
=大雪渓からのルート=
稜線方面へは赤枠の方へ進む(赤枠拡大)
A 2013/05/18 10:45
=赤枠部分拡大=
赤線のは斜度が緩く登りやすいが、先が見えない
青線の滑走ルートは斜度がきつく登りにくい
↓別角度で見る

B 2013/05/18 11:20
=別角度で見る=
赤線は途中でルートが閉ざされる
青線のルートで登るようにしてください
(高山植物保護と雷鳥保護のため)

▼ 今年は稜線付近の雪解けが早く、例年6月以降から登るルートが制限されるようになってきますが、今年はすでにその状態になってきました。
【画像@】  左上の画像の赤枠部分を目指して稜線へと向かいます。
【画像A】  右上の画像は赤枠部分を拡大したもので、大半の方が赤線か青線のルートで登る様子が見られました。青線は若干斜度が強いため、赤線のルートを登る方も多くみられました。ただ、ご覧のように赤線ルートはその先が確認できず、また、積雪がつながっているようにもみられます。
【画像B】 下の画像は、別角度で見た画像です。ご覧のように赤線はハイマツ・岩場がすでに現れていて、ルートが閉ざされています。

一人でも取り付きやすいルートを登ると、それに続くほかの方も同じルートを登ることになり、積雪のない地面を硬いブーツ底で何度も踏みつけられると、高山植物の植生に影響を与え、また、繁殖期を迎えた雷鳥への影響も懸念されます。

一人一人の行動が大きく影響を与えますので、ぜひとも、ご協力ください。

【Mt.乗鞍 営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場営業終了に伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月7日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月8日(月)〜17日(水) 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(木)〜26日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
4月27日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(日) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月23日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】 5月15日(水)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス (ほおのき駐車場〜畳平:標高2700m)

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ 県道乗鞍岳線カーブ番号

 

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■2013年5月15日(水)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.2
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2013/05/15 09:50
乗鞍スカイラインシャトルバス運行開始
(乗鞍スカイライン − 桔梗ヶ原)
A 2013/05/15 10:40
乗鞍岳山開き祭
(畳平バスターミナル前)

B 2013/05/15 12:25
80歳までがんばるぞ!
(肩の小屋・コロナ観測所分岐点)

C 2013/05/15 13:50
終日快晴 − ブルースカイがいっぱい
(蚕玉岳山頂)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は岐阜県側の乗鞍スカイラインの開通日。それにあわせて、ほおのき平駐車場にてバス出発式、畳平にて乗鞍岳山開き祭が快晴のもとで執り行われました。

日付が今日に変わる頃のほおのき平駐車場は、満点の星空が一面に広がっています。気温は10℃、東からの弱い風が絶えず流れていて、その風に暖かさを覚えるところがこれまでの季節では感じられなかった温度感で、刻々と季節が変化している様子がうかがえます。

そして、一夜明けたほおのき平駐車場は、6時ちょうどに朝日がきらびやかに差し込みます。雲ひとつない快晴の空が広がって気温は10℃で、寒さどころかアウターを着ていると暑さすら覚える状況です。本日7時に乗鞍スカイラインが今シーズンの幕開けを迎えます。開門前にはすでにタクシーや自転車でお越しになった方が開門を待ちます。早朝の畳平の気温は2.5℃、天候は晴、視界良好とのこと。通行に支障となるところもなく、本日は予定通り7時から通行できるようになりました。

ほおのき平駐車場は、6時55分の始発便の定刻が近づくにつれて、徐々にスキーヤー・ボーダーの方、そして、登山に向かう方が集まり始めます。今日の乗鞍スカイライン開通にあわせてお休みを取得してお越しになったボーダーの方もいらっしゃり、毎年、この日を楽しみにされているとのことでした。今日の乗鞍スカイラインシャトルバスはAダイヤですが、平日のため毎時1便の運行で、始発便には18名の方がほおのき平駐車場から乗車して畳平へと出発しました。

シャトルバスの運行が始まった後、8時40分に乗鞍登山バス出発式が執り行われました。今年は乗鞍スカイライン開通40周年を迎え、濃飛バスでは車体の左にはスカイライン沿道の雪の壁、車体の右には乗鞍の夏山風景をラッピングしたバスが特別に用意され、ラッピングバスをバックに来賓の方々によるテープカットが行われました。その後、乗鞍スカイラインシャトルバスを運行する濃飛バスとアルピコバスの両社のシャトルバスには正面に花輪が飾り付けられて、来賓・関係者の方々を乗せて、乗鞍岳山開き祭が行われる畳平へと出発しました。

ほおのき平を出発したシャトルバスの車窓には、残雪が斑に残る中、淡く新緑が芽吹く様子が車窓に映るところから始まり、標高をあげるにしたがって徐々に白一色の銀世界へと変化し、遠景山並みは笠ヶ岳や穂高連峰などが真っ青快晴の空に映え、途中のビューポイントではスピードを落として下さる様子もあり、乗車された来賓・関係者方々はしきりにシャッターを切る様子もありました。

そして、乗鞍スカイラインで最も雪の壁が高い四ッ岳カーブでは、多くの報道関係者がカメラを構え、乗鞍スカイライン開通の関心の高さを物語っています。この付近から車窓を流れる風に冷たさを感じるようになってきます。それでも強い日差しがその冷たさを和らげて、寒さを感じさせるようなものではありません。
シャトルバスはさらに進んで桔梗ヶ原に達すると、穂高連峰の山並みを背に受けてシャトルバスがゆっくりと進んで行きます。どこを見ても銀世界一色の光景が続き、畳平へと到着します。

10時の畳平の気温は5℃。真っ青な快晴が変わらず続いています。そして、関係者のほかに一般の観光客やスキーヤー・ボーダーの方々など約100名ほどを交えて、乗鞍岳山開き祭が始まります。乗鞍本宮の宮司による安全祈願祭に続いて、来賓の方々の祝辞、そして、樽開きが終わると、乗鞍スカイライン40周年の記念の枡をもらった方々はお神酒をうれしそう頂きます。毎年ここでお神酒をいただくことを楽しみにされているという方もたくさんいらっしゃり、穏やかな天候の下で乗鞍岳山開き祭は無事に終了しました。4月始めから除雪が開始され、半年振りに開通した今年の乗鞍スカイラインは、昨年より3万5千人多い20万人の人出を見込んでいます。

12時の畳平の気温は6℃。まったく変わらない晴天が続きます。畳平周辺は昨年よりも雪解けが早い様子が見られ、肩の小屋方面に向かう専用道などでは、例年以上にざくざくに雪面が緩んで、アイゼンでお越しになった登山の方々は太ももまで踏み抜いてしまうほどの状況で、シールで登行しても、バーン表面が緩みすぎてスキーがざっくりと流れてしまうほどの状況でした。

13時の肩の小屋の気温は6℃。やや風を感じますが、それ以外に天候の変化はまったくありません。そして、例年なら、肩の小屋からそのままダイレクトに朝日岳方面へ上ってゆくことができますが、今年はすでにハイマツ帯が広範囲に出ていて、夏道経由で登らなければなりません。その夏道も前半はスキーをはずさなければならない状況で、その先もスキーがズボズボと埋まるほどの緩み方です。

14時の稜線の気温は6℃。遠景の山並みはくっきりと映えて、いつまでもここにいたいと思わせるほどの穏やかさ。稜線から望む位ヶ原方面では、県道乗鞍岳線(エコーライン)の除雪が進んでいる様子が見られます。除雪の先端は位ヶ原の7号カーブまで到達し、取材時点では、11号カーブの先で除雪作業が行われていました。この先、5月末までには大雪渓まで除雪が進み、乗鞍岳春山バスも位ヶ原山荘から大雪渓まで延長運行される予定です。

今日は終日にわたってよい天候が続きました。そして、予想以上に雪がやわらかく、前回取材の5月11日(土)から4日しか経過していないにもかかわらず、明らかに積雪量が少なくなっている場所もあるほどでした。山頂方面は昨年よりも積雪量が少ない様子がみられ、今後の雪解けが心配されるところです。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.2 は、次週末の5月18日(土)の取材分とあわせて、翌週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2013/05/15 19:50更新)
 

【お願い − ハイマツ帯への立ち入りについて】

ハイマツ帯は雷鳥の住処となります。
立ち入らないようお願いいたします。

この時期、雷鳥はハイマツ帯などへ新しい住処を求めてやってきます。しかし、ハイマツ帯の面積がまだまだ少ない状況で、人の出入りが見られると雷鳥の生息に影響を与える場合があります。また、ハイマツそのものも厳しい環境下で自生しているため成長が非常に遅く、スキー・スノーシューなどでの踏みつけなどによる影響も懸念されます。岩場やハイマツ帯への進入や休憩はできる限り避けるようお願いいたします。

雷鳥は絶滅危惧種に指定され、保護が求められています。ぜひとも、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

【Mt.乗鞍 営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場営業終了に伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月7日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月8日(月)〜17日(水) 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(木)〜26日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
4月27日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(日) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月23日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】 5月15日(水)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス (ほおのき駐車場〜畳平:標高2700m)

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ 県道乗鞍岳線カーブ番号

 

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■2013年5月11日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.1
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2013/05/11 07:20
気温6℃、濃霧 − 5月になって初めての雨
(三本滝レストハウス前駐車場)
A 2013/05/11 08:05
今日は始発便から順調に運行
(冷泉小屋〜位ヶ原山荘間 − 乗鞍岳春山バス始発便)

B 2013/05/11 13:20
急速に雪解けが進む
(位ヶ原)

C 2013/05/11 14:25
ツアーコース→かもしかゲレンデまで − 下山滑走可能
(ツアーコース入口)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 連日、よい天気が続いてましたが、今日は5月に入って初めての雨降りの一日となりました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、しとしとと降る雨の夜を迎えます。気温は6℃、雨に濡れた路面からはモヤが立ち上がり、周囲が少し煙っています。雨音以外は何も感じない静かな夜が続いています。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、昨晩からの雨が続く朝を迎えます。6時の気温は8℃、レインウェアーを着ているとやや蒸し暑さを感じる状況です。観光センター前駐車場にお越しになっているマイカーは皆無。この天候ですから訪れる方が少ないのは致し方ないものです。雨は小康状態となり、止んでいる時間帯もみられるようになってきました。

観光センターから7km先にある三本滝レストハウス駐車場も閑散とした状況で、7時の段階でマイカーは3台のみ。雨が降ったり止んだりを繰り返し、周囲に立ち込める霧も周期的に強弱を繰り返して、時折、雲間に青空が見られる瞬間もありました。しかし、今日の青空はこの一瞬だけでした。

今日は位ヶ原山荘付近でも雨で、路面凍結箇所がないことから、こんな天候ですが、乗鞍岳春山バスは始発便から通常運行開始となります。
一時は傘がほとんどいらないほどまで雨が収まっていました。しかし、春山バス始発便が三本滝バス停に到着する頃から再びまとまった降り方になってきました。

乗鞍岳春山バスが行く県道乗鞍岳線の冬季閉鎖区間は、先週よりも雪解けが進んでいることが車窓からでもはっきりと確認することができるほどで、先週は見られなかった荒田沢橋の欄干が姿をあらわしていることが確認できました。また、摩利支天付近の夜間凍結箇所が頻繁に起こる場所でも、周辺の積雪が少なくなり、今後は夜間凍結が少なくなってくるのではと思われます。

乗鞍岳春山バスが到着した8時過ぎの位ヶ原山荘の気温は8℃。さほど強い降り方ではないものの、しとしとと雨は降り続きます。ゴールデンウィークが終了し、位ヶ原山荘から先の県道乗鞍岳線(エコーライン)の除雪が再開されました。現時点では、位ヶ原山荘から600メートルほど先の15号カーブ付近まで進んでいます。おそらく、5月末までには位ヶ原山荘から3kmほど先の大雪渓駐車場まで完了することと思います。

9時の屋根板の気温は6℃。雨の降り方がややまとまってきました。バーンは雨を含んでいるものの、それほどグサグサではなく、シールのグリップも良好です。そして、視界もさほど悪くなく、大黒岳や富士見岳の頂上付近まで何とか確認できる程度です。ほとんど無風だった屋根板も、その先の位ヶ原に到達すると少し風を感じるようになり、視界も100メートルを切るほどになってきます。

森林限界を超えた位ヶ原で視界が100メートルを切ると、一般的に方向を見失う可能性がかなり高くなります。森林限界に到達すると木々がなくなり、白一色の雪原だけの世界となり、目印がなくなるからです。しかし、今週の位ヶ原は雪解けにより、ハイマツ帯があちらこちらに見られる様子がありました。ただ、今日のようなホワイトアウト状態でハイマツ帯が目印になるものではありませんのでご注意ください。

位ヶ原から大雪渓、そして、肩の小屋方面へと向かいます。時折、霧が抜けて大雪渓周辺の山肌が確認できるようになります。幾筋かのハイマツ帯が霧の中にぼんやりと浮かんでいます。例年よりも雪解けがやや早い状態であると感じられます。もう少し精査しないとわかりませんが、今年は積雪量の多い部分と少ない部分に分かれているかもしれません。

正午の肩の小屋の気温は4℃。この付近に到達すると、いつものように強めの風が吹き抜けています。そして、雨に霙が混じる状態となってきます。そして、雨音と風切り音以外は何もないように思いますが、そんな中、オスのライチョウのけたたましい鳴き声が大雪渓に響きます。濃霧の彼方ではライチョウの縄張り争いが始まっているようです。

午後になっても、雨は一向に収まる気配はなく、速報を書く現在の乗鞍高原でも冷たい雨が降り続いています。

今回から ノリクラ雪渓カレンダー 正式版 の連載を開始いたします。ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.1 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。
なお、明日(5月12日(日))の速報はありません。次回の速報は5月15日(水)の予定です。(2013/05/11 18:00更新)


●ツアーコースは現段階では下山滑走可能です。肩の小屋より上部では気温によってはアイゼンが必要です●
位ヶ原山荘から大雪渓付近までは、雨を含んでやわらかめの雪質ですが、肩の小屋付近からやや硬めとなりました。稜線・山頂方面に向かう方はアイゼン携行が必須です。これからの時期は雪崩発生に注意が必要です。過去の雪崩発生箇所は、ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版 に掲載しておりますので、ご参考にしてください。

<積雪量>
・ 3番標識では、先週よりも20センチ少なく、昨年とほぼ同じ積雪量です。
・ 5番標識では、先週よりも50センチ少なく、昨年より20センチ多い積雪量です。
・ 位ヶ原急斜面では、先週よりも60センチ少なく、昨年より1メートル多い積雪量です。
・ 位ヶ原では、先週より40センチ少なく、昨年より10センチ多い積雪量です。
・ 大雪渓では、先週よりも40センチ少なく、昨年より1メートル多い積雪量です。

<バーンコンディション(下山滑走の可否について)>
位ヶ原から三本滝レストハウスまでの下山滑走に支障となる雪解け箇所はありません。
・ 位ヶ原急斜面〜3番標識までは、まったく問題ありません。
・ 3番標識〜入口急斜面までは、一部切り株が見られますが、問題ありません。
・ ツアーコース入口〜かもしかゲレンデ上部は、クマザサが一部見られますが、問題ありません。
・ かもしかゲレンデ下部は、地面が3分の1程度出ていますが、問題ありません。
 

【お願い − ハイマツ帯への立ち入りについて】

ハイマツ帯は雷鳥の住処となります。
立ち入らないようお願いいたします。

この時期、雷鳥はハイマツ帯などへ新しい住処を求めてやってきます。しかし、ハイマツ帯の面積がまだまだ少ない状況で、人の出入りが見られると雷鳥の生息に影響を与える場合があります。また、ハイマツそのものも厳しい環境下で自生しているため成長が非常に遅く、スキー・スノーシューなどでの踏みつけなどによる影響も懸念されます。岩場やハイマツ帯への進入や休憩はできる限り避けるようお願いいたします。

雷鳥は絶滅危惧種に指定され、保護が求められています。ぜひとも、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

【Mt.乗鞍 営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場営業終了に伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月7日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月8日(月)〜17日(水) 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(木)〜26日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
4月27日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(日) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月23日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】 5月15日(水)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス (ほおのき駐車場〜畳平:標高2700m)

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ 県道乗鞍岳線カーブ番号


<乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘)の運行 −4月27日(土)運行開始>
2月7日付けお知らせ「2013シーズン 乗鞍高原〜位ヶ原山荘(大雪渓)の春山バス運行について(1日3→4便へ増便)」でご案内いたしましたとおり、今シーズンの春山バスの運行は4月27日(土)より開始されました。ただし、天候路面状況により、延期・運休となる場合があります。

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■2013年5月4日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  今回はありません。ノリクラ雪渓カレンダー正式版の連載は5月中旬開始予定です)
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2013/05/04 07:25
雪解け水が夜間凍結 − 乗鞍岳春山バス始発便は運休
(県道乗鞍岳線 − 摩利支天上29号カーブ付近)
A 2013/05/04 07:40
運休ならば歩いて登る
(かもしかゲレンデ)

B 2013/05/04 11:00
2便から運行 − 到着後一斉にスタート!
(屋根板)

C 2013/05/04 13:10
お昼前からどんよりとした天候に − 小雪が降り始める
(肩の小屋前)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 午前中は良い天候だったものの、午後からは雲行きが怪しくなり、小雪の舞う肌寒い一日でした。

早朝6時の乗鞍高原は、若干高曇りの青空の朝を迎えます。気温0℃、風はなく、ノリクラの頭上には薄い雲がぽっかりと浮かんでいて、天候の変化をあまり感じさせない穏やかな朝といえます。そして、観光センター前駐車場は6時の時点で50台程度のマイカーがお越しになり、春スキーの方々の人出は、昨日以上の状況が予測されます。

そんな人出予測の通り、三本滝レストハウス前駐車場は6時の時点で完全に満車となっていました。気温は0℃、昨日よりも寒さはあまり感じない状況です。しかし、夜間の冷え込みで、乗鞍岳春山バス始発便は運休となりました。三本滝レストハウス周辺でも凍結箇所があり、三本滝ゲートから先の県道乗鞍岳線はかもしかゲレンデを横切る箇所でかなりの凍結があり、その先の摩利支天付近では数十メートルにわたって道路が全面凍結している状態が見られ、春山バスが安全に通行できる状況ではありませんでした。

乗鞍岳春山バス始発便の運休が決まれば、2便の運行を待つかかもしかゲレンデから歩いて登るしか選択の余地はありません。始発便の運行中止決定から2便の定刻時間まで2時間以上もあったことから、足の速い方なら2便よりも早く位ヶ原に到着することが可能であり、今日もかもしかゲレンデを登って行く方々の様子がありました。ただ、歩いて行く様子は昨日よりも若干少ないように感じました。

そして、9時には2便の運行開始が決定され、三本滝バス停では、係員が乗車券の販売を始めます。春山バスが到着するのを待つ間、風がなければ日差しの暖かさを感じるものの、冷たさを伴う風にアウターなしではちょっと寒さを覚える状況です。そして、定刻の20分ほど前になると、乗鞍岳春山バスが三本滝停留所に到着します。三本滝に直接入線した春山バスは3台と昨日より少ない状況でしたが、観光センターからの春山バス4台を加えると合計7台となり、昨日よりも人出の多い状況でした。

春山バスは三本滝ゲートを通過して、かもしかゲレンデから摩利支天へと向かいます。雪解けが進んでブッシュが雪の中から飛び出してくる様子が見られ、ブッシュの量は4月25日(木)に行われた春山バス試運転の時よりも多くなっているよう感じました。そのたびに、大きな車体を右に寄せたり左に寄せたりしながら、ブッシュを交わして行きます。そして、冷泉小屋から先は、昨日の速報でも申し上げたように、バスの背丈以上の高い雪の壁が聳え立つ世界が広がり、終点の位ヶ原山荘に到着します。

10時30分の位ヶ原山荘の気温は0℃。昨日ほどの寒さではありません。まだ青空が広がっていますが雲がゆっくりと流れて、時折、山頂付近が雲に隠れる瞬間もあります。春山バスの主な利用者はスキーヤー・ボーダーの方々で、バスの到着と同時に一斉に屋根板へと向かって行きます。登り始めは緩んだ雪質でしたが、屋根板の中間付近から雪面がやや硬くなってきます。それでも、シールやスノーシューのグリップが効かない状態ではなく、位ヶ原へと進んで行きます。

徐々に斜度が急になってくると、足元を取られて転倒・滑落するスキーヤー・ボーダーの姿があちこちでみられるようになってきます。
この数日間は、屋根板から位ヶ原へのトレースが3号カーブ下を通過する場所につけられていて、多くの方がそのルートを利用されていました。しかし、3号カーブ下は雪崩多発地帯で、昨日も雪面が不安定な箇所がありましたので、3号カーブ下を通過するルートを利用されないことをオススメします。
また、今回はシールやスノーシュー・アイゼンといった道具を使用せず、ツボ足で登る方々が多くみうけられ、滑落されている方の大半はツボ足でした。必ず、スノーシュー・アイゼンを装着して登行されるようお願いいたします。

屋根板を登り切った先の位ヶ原からは、バーンが一層硬くなり、シールのグリップが効かない場所もありました。27日の新雪はかなり雪解けして、下地の古い雪がアイスバーンとなって現れて、新雪部分と春雪部分とが斑模様になっていました。

正午の大雪渓の気温はマイナス2℃、青空がほとんどなくなってモノトーンな世界へと変化して、山頂付近には雲がかかり始めました。風は一層冷たくなり、バーンはさらに若干パック気味の硬い状態へと変わって行きます。

本日お越しになったスキーヤー・ボーダーの方々の大半が一斉に肩の小屋方面へと向かって行きました。おそらく、その先の山頂方面を検討されたと思いますが、肩の小屋周辺でも固めのバーンで、その先の剣ヶ峰方面はアイゼンがないと登ることができない状態となっています。

そして、天候はさらに悪化傾向を示して、13時過ぎからは小雪が降り始め、山頂付近から雲が少しずつ降りてくる様子も見られました。ホワイトアウトになる危険性もあるため、このような天候となってきたときは、早めに下山することをオススメします。

さて、4月25日(木)から連載してきましたゴールデンウィーク期間中の速報は、本日で終了いたします。来週からは通常通り週末を中心にお届けする予定です。
また、乗鞍岳春山バスの運行状況についても、5月5日(日)で終了いたしますのでご了承ください。

なお、本日は ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版の掲載はありません。ノリクラ雪渓カレンダー正式版は5月中旬より連載開始いたしますので、それまでしばらくお待ちください。(2013/05/04 17:30更新)

●ツアーコースは春特有のやわらかい雪ですが、位ヶ原より上部はアイゼン必須の硬いバーンとなっています●
冷え込んだ空気に包まれ、位ヶ原より上部はアイゼンが必要な状態です。ボードのソフトブーツは場所によって登ることができません。また、シールでも難しい場所があり、アイゼンが必須です。これからの時期は雪崩発生に注意が必要です。過去の雪崩発生箇所は、ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版 に掲載しておりますので、ご参考にしてください。

<積雪量>
・ 3番標識では、先週よりも10センチ少なく、昨年より30センチ多い積雪量です。
・ 5番標識では、先週よりも20センチ少なく、昨年より80センチ多い積雪量です。
・ 位ヶ原急斜面では、先週よりも20〜40センチ少なく、昨年より1メートル多い積雪量です。
・ 位ヶ原では、先週より10センチ少なく、昨年より60センチ多い積雪量です。
・ 大雪渓では、昨年より1.2メートル多い積雪量です。

<バーンコンディション(下山滑走の可否について)>
位ヶ原から三本滝レストハウスまでの下山滑走に支障となる雪解け箇所はありません。
 
【ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の連載再開について】 
●ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版●
今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版Vol.6 で、プレリリース版の連載は終了いたしますが、5月中旬より正式版の連載開始予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー 正式版●
2013年5月中旬頃から開始し、10月末まで連載予定です。

【お願い − ハイマツ帯への立ち入りについて】

ハイマツ帯は雷鳥の住処となります。
立ち入らないようお願いいたします。

この時期、雷鳥はハイマツ帯などへ新しい住処を求めてやってきます。しかし、ハイマツ帯の面積がまだまだ少ない状況で、人の出入りが見られると雷鳥の生息に影響を与える場合があります。また、ハイマツそのものも厳しい環境下で自生しているため成長が非常に遅く、スキー・スノーシューなどでの踏みつけなどによる影響も懸念されます。岩場やハイマツ帯への進入や休憩はできる限り避けるようお願いいたします。

雷鳥は絶滅危惧種に指定され、保護が求められています。ぜひとも、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

【Mt.乗鞍 営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場営業終了に伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月7日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月8日(月)〜17日(水) 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(木)〜26日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
4月27日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(日) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月23日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】 5月15日(水)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス (ほおのき駐車場〜畳平:標高2700m)

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ 県道乗鞍岳線カーブ番号


<乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘)の運行 −4月27日(土)運行開始>
2月7日付けお知らせ「2013シーズン 乗鞍高原〜位ヶ原山荘(大雪渓)の春山バス運行について(1日3→4便へ増便)」でご案内いたしましたとおり、今シーズンの春山バスの運行は4月27日(土)より開始されました。ただし、天候路面状況により、延期・運休となる場合があります。

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■2013年5月3日(金)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  今回はありません。ノリクラ雪渓カレンダー正式版の連載は5月中旬開始予定です)
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2013/05/03 07:50
春山バス運行記念 − 甘酒の振舞サービス
(のりくら観光協会女性部 − 三本滝停留所前)
A 2013/05/03 10:20
始発運休で2便目から運行 − 雪の壁は5メートル前後
(乗鞍岳春山バス − 冷泉小屋〜位ヶ原山荘間)

B 2013/05/03 11:55
気温0℃、見事なスカイブルー
(位ヶ原)

C 2013/05/03 13:45
変幻自在に雲が流れる穏やかな午後
(大雪渓)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ ゴールデンウイーク後半初日の今日。終日にわたってきれいな青空の一日を送ることができました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、きれいな星空が広がる夜を迎えています。気温は2℃、ぼんやりとノリクラの白肌が西の空に浮かんでいる様子がうかがえます。風もなく、まったく音もない静かな夜が続いて行きます。

そして、一夜明けた乗鞍高原は雲ひとつない快晴無風の朝を迎えます。気温はマイナス2℃。ノリクラの山々も大黒岳を除いてはくっきりと浮かんでいて、今日一日の好天を約束してくれたかのような雰囲気です。しかし、空気は冷たく、車の屋根には霜が降りていて、夜間は結構冷え込んだ様子が伺えます。

6時の三本滝レストハウス前駐車場の気温は0℃。ほぼ満車状態となっていて、すでに何人かの方がかもしかゲレンデを登って行きます。そして、バス会社の早朝パトロールが行われました。係員の方の話では、標高2000メートルの摩利支天付近の路面凍結がひどく、始発便は運行できない状況とのことで、運休が早々に決まりました。そのため、歩いて登る方が続々とかもしかゲレンデを出発します。

そして、三本滝バス停付近では、のりくら観光協会女性部の方々による甘酒の振舞サービスが行われました。のりくら観光協会婦人部では各旅館・民宿の自慢の手料理など、郷土料理のPRに努めていて、今回提供された甘酒も麹からすべて手作りのやさしい甘さが口に広がる甘酒でした。

乗鞍岳春山バス2便の運行のため、8時過ぎにバス会社の方が再び道路パトロールに出かけます。しかし、思った以上に凍結がひどく、スコップなどで凍結除去作業を行い、9時過ぎになって、ようやく2便の運行開始が決まりました。パトロールを終えて戻ってきた係員は額に汗をにじませ、凍結除去作業の大変さが伺えました。

運行開始を待ちわびていたスキーヤー・ボーダーの方々が、三本滝バス停に続々と集まり、9時55分の定刻前には50メートル近い列ができるほどでした。そして、今日の春山バスは、三本滝乗車が4台、観光センター前乗車が2台の合計6台で終点の位ヶ原山荘へ向かいます。

三本滝を出発した春山バスは、冷泉小屋を過ぎたあたりからバスの背丈以上の高い壁の中をすり抜けて行き、場所によっては5メートル近い雪の壁を車窓から楽しむことができます。

春山バス2便が到着した10時30分の位ヶ原山荘の気温はマイナス2℃。位ヶ原山荘周辺では所々で凍結箇所があり、バスから下車する方々も足元を気をつけて降りる様子がありました。位ヶ原山荘付近も快晴無風が続き、準備を整えたスキーヤー・ボーダーの方々は、急いで屋根板へと出発して行きます。

屋根板周辺では柔らかめの雪に覆われていますが、屋根板上部から少しずつバーンが硬くなり、シールで登るスキーヤーの中には、足を滑らせて滑落するシーンもあり、また、その先の3号カーブ下では、アイスバーンにうっすらと新雪が乗っている状態になっていて、ボードのソフトブーツで登ってきた方のなかには、足元のグリップが効かず身動きが取れない状態となってしまいました。例年、この時期はグサグサの春雪となる日が多いため、スノーシュー・アイゼンなどの道具を持たずにお越しになる方がいらっしゃいますが、この時期は春になったり冬になったり、季節が激変しますので、必ず、アイゼンなどを持参するようお願いいたします。

正午の位ヶ原の気温は0℃。快晴の空に雲が穏やかに流れるようになってきます。位ヶ原から先は固めのバーンが広がっていて、上部から滑り降りてくるスキーヤー・ボーダーの方々は、甲高いエッジ音を響かせながら滑走する様子があり、稜線付近は想像以上のアイスバーンになっている様子がうかがえました。ただ、今日は春山バス始発便が運休となったと、アイゼンがないと肩の小屋より上部に向かうことができないことから、山頂方面に向かう方は少なめでした。

13時の大雪渓の気温はマイナス4℃。変幻自在に流れる雲が、傾き始めた太陽の光りを受けて、大雪渓の銀幕に躍動感のある影絵を描いています。そんなダイナミックな光景をいつまでも眺めていたいと思ってしまうほど美しい時間が続いて行きます。

今日は終日よい天候でしたが、冷え込んだ空気に包まれて、汗をかく瞬間がまったくない状態でした。明日も午前中は良い天候が続きそうです。位ヶ原より上部は固めのバーンが続いていますので、アイゼンの携行を忘れずにお越しください。

なお、本日は ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版の掲載はありません。ノリクラ雪渓カレンダー正式版は5月中旬より連載開始いたしますので、それまでしばらくお待ちください。(2013/05/03 17:30更新)

●ツアーコースは春特有のやわらかい雪ですが、位ヶ原より上部はアイゼン必須の硬いバーンとなっています●
冷え込んだ空気に包まれ、位ヶ原より上部はアイゼンが必要な状態です。ボードのソフトブーツは場所によって登ることができません。また、シールでも難しい場所があり、アイゼンが必須です。これからの時期は雪崩発生に注意が必要です。過去の雪崩発生箇所は、ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版 に掲載しておりますので、ご参考にしてください。

<積雪量>
・ 3番標識では、先週よりも10センチ少なく、昨年より30センチ多い積雪量です。
・ 5番標識では、先週よりも20センチ少なく、昨年より80センチ多い積雪量です。
・ 位ヶ原急斜面では、先週よりも20〜40センチ少なく、昨年より1メートル多い積雪量です。
・ 位ヶ原では、先週より10センチ少なく、昨年より60センチ多い積雪量です。
・ 大雪渓では、昨年より1.2メートル多い積雪量です。

<バーンコンディション(下山滑走の可否について)>
位ヶ原から三本滝レストハウスまでの下山滑走に支障となる雪解け箇所はありません。

 
【ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の連載再開について】 
●ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版●
今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版Vol.6 で、プレリリース版の連載は終了いたしますが、5月中旬より正式版の連載開始予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー 正式版●
2013年5月中旬頃から開始し、10月末まで連載予定です。

【Mt.乗鞍 営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場営業終了に伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月7日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月8日(月)〜17日(水) 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(木)〜26日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
4月27日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(日) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月23日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】 5月15日(水)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス (ほおのき駐車場〜畳平:標高2700m)

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ 県道乗鞍岳線カーブ番号


<乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘)の運行 −4月27日(土)運行開始>
2月7日付けお知らせ「2013シーズン 乗鞍高原〜位ヶ原山荘(大雪渓)の春山バス運行について(1日3→4便へ増便)」でご案内いたしましたとおり、今シーズンの春山バスの運行は4月27日(土)より開始されました。ただし、天候路面状況により、延期・運休となる場合があります。

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