【速報バックナンバー 2013年11・12月分】

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◎ 11・12月

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■2013年12月31日(火)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンは雪渓カレンダーの更新はありません)
 

@ 2013/12/31 09:40
昨晩からの降雪は20センチ − バーンはリセットされる
(ツアーコース − 入口急斜面)
A 2013/12/31 12:05
2013年最後の今日、ノリクラデビューを果たす
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

B 2013/12/31 12:40
今日もディープなパウダー
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2013/12/31 14:05
午後になって青空が − 天候は回復傾向へ
(屋根板)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 2013年最後の速報をお届けします。明け方から降り始めた雪がまとまった降雪量となって、ツアーコースは再び綺麗なパウダーゾーンへとリセットされ、天候には恵まれなかったものの、楽しい一日を過ごすことができました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、綺麗な星空が広がる夜を迎えます。気温はマイナス3℃、少し怪しげな風が吹き抜けますが寒さはなく、穏やかな雰囲気が続いています。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、昨日までの2日間続いた晴天とは裏腹に、小雪の舞う朝を迎えます。7時の気温はマイナス4℃、昨晩からの積雪は数センチ程度で、吹けば飛ぶほどの軽い雪が降っています。この天候ですから、山頂方面の視界は全くなく、鳥居尾根のダウンヒルコースがようやく見える程度の状況。空の明るさもあまり感じられません。

この小雪も8時ごろになるとまとまった降雪となり、軽く乾いた雪質ではあるものの、どんどんと降り積もる降り方をみせ、早朝に圧雪整備されたばかりのゲレンデでも、うっすらと新雪が乗り始めるほどです。

昨晩の降雪がそれほど多くなかったこともあり、Mt乗鞍のそれぞれのリフトは準備作業に支障となるものがなかったようで、定刻よりもやや早めに運行を開始できたものが多く、今日も夢の平クワッドリフト→かもしかペアリフトを乗り継いでツアーコース入口へと向かいます。平日ということもあって、ツアーコースに訪れるスキーヤー・ボーダーは皆無かと思いましたが、かもしかペアリフト運行開始直後の9時過ぎには10名ほどの方がお越しになりました。

9時のツアーコース入口の気温はマイナス4℃、ウェアーが真っ白になるほどの激しい雪の降り方が続きます。スキーヤーはシールで登りますが、登山やボードの方はスノーシューで登る方が大半です。パウダーでの登行はシールよりもスノーシューの方が沈み込みが激しいところですが、今日はスノーシューでも苦労されている様子はあまり見られませんでした。沈み込みをほとんど感じない入口急斜面ですが新雪が20センチ程あって、昨日のトレースがほぼリセットされるされていました。降り積もった新雪はかなり軽い状態だったものの、その下地はしっかりとした状態のため、沈み込みが少なく、また、ラッセルの辛さも軽い雪質で軽減されたものと思われます。

10時のツアーコース入口急斜面上の気温はマイナス6℃、雪の降り方が弱くなり、時折日差しが見え隠れするようになってきます。今回初めてノリクラにお越しになったという方は、シールでの登行にやや苦労されていた様子がありましたが、「これまで経験したことのない別世界に足を踏み入れることができてうれしい。」と、おっしゃっていました。苦労して登ってこられましたので、周囲の景色もより一層美しく感じられたものだと思います。

ツアーコースは全般的に20〜40センチの新雪に覆われていて、12月28日(土)の前回取材時よりもさらにブッシュが少なくなっています。ただ、積雪量としてはそれほどの増加はなく、昨年よりも少ない状態となっています。

そして、ツアーコース最上部の位ヶ原急斜面に差し掛かると、少し風が強くなってきた様子が見られます。12時の位ヶ原急斜面の気温はマイナス6℃。風の冷たさが少し感じられるようになり、上部から滑り降りてきたスキーヤーは、「位ヶ原の天候は比べ物にならないほどひどい状態。ここまで滑り降りてくるとほっとします。」と、おっしゃっていました。また、12月29日(日)には位ヶ原急斜面の上端部分で雪崩が発生して、雪崩部分がぱっくりと積雪がなくなっていて上端部分は雪庇状態になっていますので、上部からの下山滑走にはご注意ください。

午後になると、激しく流れる雲間から青空が見え隠れするようになり、天候は回復傾向を見せ始めます。
13時の位ヶ原の気温はマイナス10℃、この頃になると、高天ヶ原の山裾が何とか見られる程度まで視界が回復し、風もいつもと同じように強い状態ですが、前に進めないほどではなくなります。また、この時期の位ヶ原は着雪性のよくない軽い雪しか降らないため、新雪が降り積もることはほとんどありませんが、今回は場所によっては膝までのラッセルとなっている箇所もあって、例年と雪の積もり方が少し異なっている様子が見られました。

今日は冬型の気圧配置が緩む方向で天候が回復傾向を示したものの、明日は再び冬型が強まる予報が出ています。
明日は新たな1年の始まりの1日です。初日の出が拝められるような良い天候を期待したいところですが、あまり期待はできないかもしれません。

2013年も乗鞍大雪渓WebSiteをご覧くださりありがとうございました。これからもリアルタイムな情報を常にお届けできるよう継続して行きたいと思っております。今後ともどうかよろしくお願いいたします。(2013/12/31 17:00更新)


【ツアーコースの積雪状況】 → ※ツアーコースの概要はノリクラガイドマップ (冬〜春スキー版 をご覧ください。
12月28日(土)の前回取材日よりもやや積雪量が増えましたが、昨年よりもやや少ない状況です。また、ツアーコース位ヶ原急斜面とその上の11号カーブ上部でも雪崩が発生しています。雪崩箇所はオーバーハング(雪庇)になっていますので、下山滑走には十分注意してください。(後日、ノリクラガイドマップ (冬〜春スキー版)に詳細情報を掲載します)

    ・ 3番標識付近の積雪量は、12月28日(土)の前回取材日より10センチ増加して、昨年より50センチ少ない状況。ブッシュはほとんどなくなりました。
    ・ 5番標識付近の積雪量は、12月28日(土)の前回取材日より20センチ増加して、昨年より80センチ少ない状況。ブッシュはほとんどなくなりました。ただし、6番標識付近の谷は、先週よりもなだらかになりましたが、下山滑走には注意が必要です。
    ・ 位ヶ原急斜面の積雪量は、12月28日(土)の前回取材日と20センチ増加して、昨年より1メートル少ない状況。位ヶ原急斜面上部、及び、11号カーブ上部では雪崩が発生しました。

なお、乗鞍高原周辺は、路面の凍結積雪があります。冬用タイヤ、または、タイヤチェーンは必要です。


【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2013ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2013年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2013年12月から2014年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載を実施できない週もあります。
2014年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2014年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2014年5月中旬頃を予定しております。


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■2013年12月28日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンは雪渓カレンダーの更新はありません)
 

@ 2013/12/28 10:30
新雪20センチ程 − 今週はあまり積もっていない
(ツアーコース − 1〜2番標識間)
A 2013/12/28 11:50
先週と積雪量が同じでもブッシュは減少した
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

B 2013/12/28 12:15
気温マイナス14℃ − でもラッセルで体が火照る
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2013/12/28 12:45
パウダーライディング − この瞬間がたまらない!
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 終日に渡って吹雪の一日でしたが、粉砂糖のような細かな綺麗な雪に包まれて、パウダーを楽しむには申し分ない一日となりました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、小雪の舞う夜を迎えています。気温はマイナス8℃、新たな積雪はそれほど多くはないものの、足元を踏みしめると「キュッキュッ」と鳴って、綺麗な結晶の雪が降っていることがわかります。また、それだけ冷え込んでいるともいえます。上空には一部で星が見えていますので、雲はそれほど厚くなく、また、ほとんど風のない穏やかな夜が続いて行きます。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、雪はほぼ収まっているものの、やや風が強く、軽い新雪が激しく舞い上がる朝を迎えます。7時の気温はマイナス10℃、地吹雪で時折視界が奪われるほどで、気分的にも雰囲気的にも、とてもバックカントリーに出かけようと思わせない鉛色の空が広がっています。

8時ごろになると、一時的に朝日が差し込むようになるものの、それも一瞬のことで、地吹雪に加えて、しっかりとした降雪が始まってきました。
Mt.乗鞍のリフトは、積雪の多いときにはリフト乗降場所の除雪などに時間がかかって、運行開始遅れることが多いものの、今日はほぼ定刻どおりに始まりました。昨晩の降雪はそれほど多くなかった模様です。

ツアーコース入口に向かうリフト乗車中は、まともに横殴りの冷たい吹雪を受けてしまい、顔の感覚がなくなるほどの冷たい状況でした。9時のツアーコース入口の気温はマイナス12℃、シールを装着するとき、バタバタとシールがたなびくほどの風が吹いています。そして、先ほどまで雲間にぼんやりと滲んだ太陽があったものの、厚い雲に飲み込まれてしまい、周囲は完全に鉛色のモノトーンな世界ばかりとなります。

ツアーコース入口急斜面の新雪は20センチ程度で、少ないところでは10センチにも満たない状態。そして、突き刺すストックからは下地の硬さを感じて、今シーズンに入ってこれまでは、下地の硬さを感じることがまだなかったものの、今週は晴天の日などもあって、硬い層ができたものだと考えられます。また、積雪量も先週よりも少なくなっている箇所も見られます。

9時の時点でツアーコースへの入山者はなく、今日は入口急斜面から最上部の位ヶ原急斜面まで全区間をラッセルすることになりました。ただ、前述の通り、思ったほどの積雪量でなかったので、ラッセルそのものの辛さはそれほどではなかったものの、ラッセル開始直後から体が火照るようになり、暑さでとてもアウターを着ていられる状態ではなくなってきます。次第に雪の降り方がしっかりとしてきて、アウターを着ていないといけない状態ではあるものの、アウターを脱いで進みます。足先はしびれるほどの冷たさがあるものの、上半身は完全に春スキーの格好というかなりアンバランスな状態でラッセルを続けます。

そして、降る雪はさらに細かくなってきて、全身真っ白な状態。まるで粉砂糖を振りかけたお菓子のような状態といっても良いでしょうか?
正午のツアーコース位ヶ原急斜面の気温はマイナス14℃。ラッセルで全身から湯気が立ち上がる状態ですから、マイナス14℃という温度計をみて、表示を見間違えたかと思うほどでした。

今日は訪れるスキーヤー・ボーダーは皆無かと思いましたが、正午過ぎになってようやく後続者が訪れて、ラッセルの先頭を交代していただきました。交代したボーダーの方は、交代した途端にかなり辛そうなご様子...でも、位ヶ原急斜面の最上部まで登り切った後は、見事なパウダーライディングを見せてくださいました。

明日もまだ冬型の天気が続くようですから、綺麗な新雪を味わうことができることと思いますが、雪崩には十分注意して入山してください。
12月から3月までのウインターシーズンは、今回のように速報のみの掲載となっています。ノリクラ雪渓カレンダー再開は下記の通り予定しておりますのでご了承ください。(2013/12/28 16:50更新)

【ツアーコース綺麗なパウダーが広がり、ほぼ昨年並みの積雪量となっています。】
この1週間の積雪量の増加はほとんどありません。また、これまで、下地の硬さはありませんでしたが、今週は下地にやや硬さを感じる状況が見られるようになって来ました。滑走時に柔らかさを感じない箇所が見られます。積雪は先週とほとんど変わらないものの、ブッシュは少なくなっていますので、先週よりもさらに滑走しやすい状況です。

    ・ 3番標識付近の積雪量は、先週より10センチ減少して、昨年より20センチ少ない状況。ブッシュはほとんどなくなりました。
    ・ 5番標識付近の積雪量は、先週より20センチ減少して、昨年より40センチ少ない状況。ブッシュはほとんどなくなりました。ただし、6番標識付近の谷は、先週よりもなだらかになりましたが、下山滑走には注意が必要です。
    ・ 位ヶ原急斜面の積雪量は、先週とほぼ同じで、昨年より50センチ少ない状況。先週と積雪量は同じですがブッシュは少なくなり、先週よりも下山滑走しやすい状態となりました。

なお、乗鞍高原周辺は、路面の凍結積雪があります。冬用タイヤ、または、タイヤチェーンは必要です。
 

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2013ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2013年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2013年12月から2014年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載を実施できない週もあります。
2014年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2014年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2014年5月中旬頃を予定しております。


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■2013年12月22日(日)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  2014ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版 番外編
 

@ 2013/12/22 09:10
位ヶ原山荘の年末年始冬季営業は来年1月13日まで
(位ヶ原山荘)
A 2013/12/22 09:10
今日は冬至 −マイナス12℃の地吹雪が続く
(屋根板)

B 2013/12/22 09:35
新雪40〜60センチ − 深雪ラッセルが堪える
(屋根板)

C 2013/12/22 10:25
柔らかくディープなパウダーに包まれた一日
(屋根板)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 典型的な冬型の気圧配置に包まれて、終日に渡ってマイナス10℃以下の極寒の地吹雪に耐え忍ぶ 冬至の一日でした。

早朝6時の位ヶ原山荘の気温はマイナス12℃、まだ周囲は薄暗く、曇っているのか晴れているのか吹雪いているのか良くわからないホワイトアウトの朝を迎えます。周囲の木々が轟々とうなりをあげているため、少なくともひどい強風が吹きぬけていることだけはわかります。そして、6時30分ごろになって、周囲が次第に明るくなるものの、ひどい吹雪が周囲の視界を妨げています。

降る雪も新雪同様の綺麗な雪質ですが、吹き溜まりの箇所では膝まで踏み抜くほどの積雪で、吹きさらしの場所でははっきりとした雪紋(風紋)があって、どうやら降雪はなく、強風による地吹雪のようです。それでも表面がひどくパックされている雰囲気はなく、降りたての綺麗な雪質が温存されています。時間と共に雲の隙間から青空が時折見え隠れするようになります。しかし、ひどい地吹雪は一向に解消されず、天候は一進一退を繰り返しています。

9時の位ヶ原山荘の気温はマイナス12℃、今日は気温変化はほとんどなく、終日に渡ってマイナス10℃以下の状態が続きます。
昨日宿泊したスキーヤー・ボーダーの方々が出発の準備を整えて位ヶ原山荘を後にします。位ヶ原山荘は12月21日(土)から来年1月13日(月・祝)まで、年末年始の冬季営業が始まりました。冬季営業する山小屋が限られる中、バックカントリースキーヤー・ボーダーの方々登山者の方々が宿泊やお昼休みの休憩に訪れる様子が見られるようになります。

昨晩からの積雪はほとんどないものの、極寒の地吹雪のため、昨日のトレースやシュプールは完全にリセットされ、位ヶ原山荘を出発したスキーヤー・ボーダーの方々は、シールで膝まで踏み抜く深雪ラッセルに苦労します。ストックで突き刺して40〜60センチの積雪があり、ラッセルする先頭を交代しながら屋根板上部へと向かいます。

屋根板上部では風の影響を避けるため木々の立ち並ぶ箇所を選んで進むものの、位ヶ原山荘付近とは比べ物にならないほどの地吹雪。視界は100メートルほどあるものの、とてもこの先を進むことができない状況となってきました。

これほどひどい地吹雪に見舞われても、新雪バーンはパックされたり硬くなったりする様子は全く見られず、屋根板周辺はどこを滑っても全く問題ない積雪コンディションが広がり、思う存分ディープなパウダーを楽しむことができるようになって来ました。屋根板では年が明ける前にこれだけの積雪に見舞われることは珍しいことです。ただ、一気に積雪量が増えているため、箇所によっては雪崩に注意が必要で、今回も小規模な雪崩が見られました。

正午の位ヶ原山荘の気温はマイナス10℃。位ヶ原山荘には本日宿泊される山スキーヤーの方がすでにお越しになります。ツアーコースの位ヶ原急斜面からのトラバースルートを使って位ヶ原山荘へお越しになったのこと。しかし、山スキーの方のトレースは30分もしないうちに完全にリセットされていて、今日の地吹雪のひどさを物語っています。

昨日のぽかぽか陽気とは一変して、冬の厳しさが牙を向いた一日となってしまいました。
なお、今回は特別に ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版 番外編 を今週末に掲載する予定です。今しばらくお待ちください。(2013/12/23 17:20更新)

【ツアーコースの雪不足は完全に解消され、厳冬期並みのパウダーが広がっています。】
先週の段階で雪不足はなくなり、この1週間はさらに積雪量が増加して、厳冬期なみのパウダーゾーンとなりました。ブッシュはなくなり、地形のギャップもほぼなくなりましたが、6番付近の谷はまだ残っていますので、下山滑走には注意してください。また、屋根板でもほとんどブッシュを気にする必要がない状態となりました。

    ・ 3番標識付近の積雪量は、先週より20センチ増加して、昨年より10センチ少ない状況。ブッシュはほとんどなくなりました。
    ・ 5番標識付近の積雪量は、先週より20センチ増加して、昨年より20センチ多い状況。ブッシュはほとんどなくなりました。ただし、6番標識付近の谷には注意が必要です。
    ・ 位ヶ原急斜面の積雪量は、先週より1メートル増加して、昨年とほぼ同じ状況。ブッシュはまだ存在していますが、下山滑走には問題ない状況となりました。

なお、乗鞍高原周辺は、路面の凍結積雪があります。冬用タイヤ、または、タイヤチェーンは必ず必要です。
 
12月から3月までのウインターシーズンは、今回のように速報のみの掲載となっています。ノリクラ雪渓カレンダー再開は下記の通り予定しておりますのでご了承ください 。(2013/12/22 19:00更新)
 

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2013ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2013年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2013年12月から2014年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
2014年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2014年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2014年5月中旬頃を予定してお ります。


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■2013年12月21日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  2014ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版 番外編
 

@ 2013/12/21 11:25
この1週間でハイシーズン並みのパウダーゾーンに大変身
(ツアーコース − 入口急斜面)
A 2013/12/21 11:55
天候は少し回復へ − 山頂方面が見え隠れする
(ツアーコース − 1番標識付近)

B 2013/12/21 12:15
毎週バックカントリー三昧!
(ツアーコース − 3番標識付近)

C 2013/12/21 13:20
気温マイナス8℃ − 午後から天候が再び荒れる
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ シーズン初めの雪不足を一変して、完全にハイシーズンモードに進化したツアーコースとなりました。どこもかしこも新鮮なパウダーゾーンが広がり、バックカントリーシーズンにようやく突入した雰囲気を迎えました。画面冒頭にも記していますが、今回は特別に「ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版 番外編」の掲載を行いますので、お楽しみにお待ちください。

日付が今日の変わる頃の乗鞍高原は、無風の中でミョウバンのような針状の結晶の雪がしんしんと降り続く夜を迎えています。気温はマイナス5℃、足裏感覚が全くふわふわの雪に包まれています。ようやく冬らしい冬に突入した雰囲気を感じさせてくれます。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、昨晩から降り続く雪の中、時折、強めの風が地吹雪のように吹き抜けてゆきます。6時の気温は気温はマイナス3℃、空気の層をたくさん含んだ雪に包まれていることもあって、寒さを全く感じさせない朝です。昨晩からの積雪は10センチ程度、おそらく雪が軽すぎて、積もらずに吹き飛ばされてしまった感じです。

早朝は曇っていて、位ヶ原付近などは完全に雲に飲み込まれていたものの、時間の経過と共に、雲間に青空が広がるようになり、8時過ぎには眩しい朝日が降り注ぐようになって来ました。Mt乗鞍は本日グランドオープンを迎え、かもしかゲレンデや鳥居尾根ダウンヒルコースなど全面滑走となります。スキー場第3駐車場も朝早くから、たくさんのスキーヤー・ボーダーの方々が続々とお越しになります。ただ、松本市街地から道路の積雪があるため、いつも以上に到着に時間がかかるとなっています。そのため、冬用タイヤは必須で、タイヤチェーンは早めに装着されることをオススメします。

早朝は強風が吹きぬけていたものの、青空が広がるのと同時に風も収まり、天候は次第に回復傾向となってきます。前述の通り、ゲレンデは全コースがオープンしたことにより、今日からツアーコース入口までリフトを利用してアクセスすることができるようになりました。
11時のツアーコース入口の気温は0℃、しっかりとした日差しが差し込んで、寒さは全くなりません。ここからスノーシューやシールで登る準備を始めますが、それと同時にアウターをザックに押し込む様子も見られるほどです。

この先のツアーコース入口急斜面の新雪は40〜60センチ。この1週間は毎日のように降雪が続き、ブッシュはほとんどなくなって、昨年と変わらない状態まで積雪が増えています。時間が少し遅いこともって、すでにトレースが上部まで延びていますが、そのトレースは膝位までの深いものが刻まれていて、おそらく朝一番でラッセルされた方は相当大変だったことが想像されます。

入口急斜面を登り切った先のツアーコースもブッシュはほぼ完全になくなっています。また、地形のギャップもかなりなくなり、ラッセルすることを気にしなければ、どこを歩いてもブッシュやギャップに干渉する心配は全く問題ありません。そして、1番標識付近のビューポイントからは高天ヶ原と剣ヶ峰がその頂を雲間から顔を出し始めました。訪れたスキーヤーの方も足を止めてカメラを取り出さずにはいられない様子。山頂付近には雲が流れていて、その雲の動きのダイナミックさは、厳冬期の厳しさそのものといったところでしょうか??

その先のツアーコースも全体的に40センチ程度の新雪に包まれています。
12時の2番標識付近の気温は2℃、今回初めてノリクラに連れて来られた方は、「ノリクラは寒いから...」と、何度も脅されたのに、この暖かさ・暑さにいささか拍子抜けされたようでした。

ただ、こんなコンディションもツアーコース最上部の位ヶ原急斜面に差し掛かると、急激に気温が低下し、青空もなくなって来ました。
13時の位ヶ原急斜面の気温はマイナス8℃、先ほどまでプラスの気温だったものから一気に冷え込んできました。厚手のグローブとアウターをあわててザックから取り出して、着込まなければならないほどです。

位ヶ原急斜面も一気に積雪が増えて、まだブッシュは残るものの、全面パウダーゾーンが広がります。滑り降りるボーダーの方々も喚起の声を上げながら滑り降りてゆく様子がありました。この付近はどこも新雪が60センチ以上あって、トレース跡以外は登ることができないほどでした。

森林限界を超えた位ヶ原は風雪がひどくなり、厳冬期らしい状況のため、この先を進むことが困難な状況でした。

明日にかけてもまだ雪が降り続く状況です。パウダー三昧の日々が続きますが、急激に積雪量が増えていますので、雪崩などには十分に注意が必要でしょう。
なお、今回は特別に ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版 番外編 を今週末に掲載する予定です。今しばらくお待ちください。(2013/12/21 17:15更新)

【ツアーコースの雪不足は完全に解消され、厳冬期並みのパウダーが広がっています。】
先週の段階で雪不足はなくなり、この1週間はさらに積雪量が増加して、厳冬期なみのパウダーゾーンとなりました。ブッシュはなくなり、地形のギャップもほぼなくなりましたが、6番付近の谷はまだ残っていますので、下山滑走には注意してください。

    ・ 3番標識付近の積雪量は、先週より20センチ増加して、昨年より10センチ少ない状況。ブッシュはほとんどなくなりました。
    ・ 5番標識付近の積雪量は、先週より20センチ増加して、昨年より20センチ多い状況。ブッシュはほとんどなくなりました。ただし、6番標識付近の谷には注意が必要です。
    ・ 位ヶ原急斜面の積雪量は、先週より1メートル増加して、昨年とほぼ同じ状況。ブッシュはまだ存在していますが、下山滑走には問題ない状況となりました。

なお、乗鞍高原周辺は、路面の凍結積雪があります。冬用タイヤ、または、タイヤチェーンは必ず必要です。
 

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2013ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2013年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2013年12月から2014年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
2014年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2014年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2014年5月中旬頃を予定してお ります。


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■2013年12月14日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンは雪渓カレンダーの更新はありません)
 

@ 2013/12/14 08:50
まとまった降雪により、ようやく昨年並の積雪量に
(ツアーコース − 入口急斜面)
A 2013/12/14 09:10
冬山装備は普段から使用練習に心がける!
(ツアーコース − 1番標識付近)

B 2013/12/14 10:20
ツアーコースは下山滑走に問題ない積雪量になってきた
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2013/12/14 11:15
底打ち感の全くない新鮮なパウダーが楽しめる
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ ようやく訪れてくれた冬将軍のおかげで、この1週間はまとまった雪が降り続き、ツアーコースはようやく昨年並みの積雪量になりました。そして、今日も厳しいコンディションの下での行動となりましたが、ブッシュの影響が少なくなり、安心してパウダーを楽しめる一日を過ごすことができました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、冬の嵐に見舞われています。気温はマイナス7℃、時折、ゴーゴーと上空がうなるほどの吹雪で、路面は路肩がわからないほどの積雪に覆われ、場所によっては20センチ以上も降り積もっています。そのため、積もった雪にハンドルが取られるほどのひどい状況です。それでも、雲間に星が確認できますから、天候は少しずつ回復して行く雰囲気を感じます。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、雪は収まるものの、どんよりとした鉛色の空から始まります。6時の気温はマイナス8℃、積雪は昨晩と変わらず20〜30センチほどの新雪が降り積もっています。今日も朝一番から除雪作業が始まり、除雪が完了した路面はスタッドレスが良く効くコンディション。しかし、所々にアイスバーンがあって、慎重に運転する必要があります。これからの時期の乗鞍高原周辺は、冬用タイヤが必須となってきます。

今日も休暇村ゲレンデよりツアーコースを目指します。7時の休暇村の気温はマイナス8℃、雲間に青空がのぞき始めるものの、小雪が舞い始めています。天候が良くなって行くのか悪くなって行くのかはっきりしない状況です。この1週間の降雪で休暇村ゲレンデはブッシュなど全くなく、登りも下山滑走も全く不安のない状態。ストックで10〜20センチ程度の新雪が降り積もっています。

時間の経過と共に、青空と薄日が次第に姿を消して、雪の降り方がはっきりして行きます。8時のかもしかゲレンデの気温はマイナス8℃、休暇村ゲレンデと同様に、こちらもブッシュなど全く問題のない状態です。また、かもしかゲレンデでは、週の初めに圧雪車が入って、その後に今回のまとまった降雪に見舞われたとのことですから、下地も安定していて、さらにパウダーも楽しめるという絶好のコンディションが広がっています。なお、朝の時点で30センチ以上の新雪が降り積もっていました。そのため、今日はかもしかゲレンデだけを楽しみにやって来たスキーヤー・ボーダーの方もいらっしゃいました。シーズン前で未整備状態のかもしかゲレンデは、貴重なパウダーが広がっていますから、あえて上部エリアを目指さず、ここにポイントを絞って一日を楽しむのも良い選択だと思います。

かもしかゲレンデの先のツアーコース入口急斜面は、先週とは見違えるほどの積雪量に見舞われ、ブッシュがほぼ完全になくなり、ようやく昨年並みの積雪量になりました。そして、入口急斜面の先も、ほとんどブッシュがなくなり地形のギャップもかなり少なくなってきました。

10時の入口急斜面の気温はマイナス10℃、この頃から雪の降り方が激しくなり、薄日や青空が姿を消します。天候・気候のコンディションとしては、完全に厳冬期と同様の状態。これからは冬山に入山する装備を整え、雪崩に備えて「プローブ(ゾンデ棒)、ビーコン、スコップ」といった三種の神器が必須な時期と言えるでしょう。また、それらの装備がいざというときに使用できるように、普段から使用方法を練習しておくのも大切です。

11時の位ヶ原急斜面の気温はマイナス10℃、こちらもかなりの降雪に見舞われていますが、それでもブッシュが完全になくなるほどの状態ではありません。しかし、明らかにブッシュが少なくなり、厳冬期の位ヶ原急斜面のイメージに近いものへとなってきました。また、位ヶ原急斜面の一部では、画像にあるようにパウダー滑走を楽しめるゾーンがあって、若干重めの雪質ではあるものの、シーズン初めならではの底打ち間の全くない新鮮なパウダーを楽しむことができました。

位ヶ原急斜面までのツアーコース内は、それほど雪や風は強くなかったものの、森林限界を超えて位ヶ原に到達した途端、雪の降り方がひどくなり、横殴りの吹雪に見舞われて、寒さが一段と厳しくなります。正午の位ヶ原の気温はマイナス12℃、吹雪で視界はひどいところで30メートル程度しかなく、まつげが凍り、極寒で顔の感覚がなくなってくるほど。このまま、長時間滞在を続けると凍傷に見舞われる危険性も感じられるほどでした。すぐ目の前が見えない状況に、これ以上先に進むことができず、今日はこの先に向かうことを断念せざるを得ない状況となりました。


ようやく、厳冬期らしいコンディションになり、雪不足が解消されて一安心といったところですが、雪崩などには十分注意が必要となります。なお、速報を書く16時現在の乗鞍高原は、まとまった降雪に見舞われていて、このまま降り続けば、今日のトレース跡やシュプールがリセットされることと思われます。
12月から3月までのウインターシーズンは、今回のように速報のみの掲載となっています。ノリクラ雪渓カレンダー再開は下記の通り予定しておりますので ご了承ください。(2013/12/14 16:30更新)


【ツアーコースやこの1週間の降雪でようやく昨年並みの積雪量になりました。】
先週までは雪不足が続いていました、今週は降り続く降雪により、劇的に積雪コンディションがよくなっています。下山滑走もかなり容易になり、位ヶ原急斜面をのぞけば、ハイシーズンとほぼ同じ所要時間で下山滑走が可能な状況となっています。

    ・ 3番標識付近の積雪量は、先週より1メートル増加して、昨年とほぼ同じ状況。ブッシュは一部残るものの、下山滑走に大きな支障はありません。
    ・ 5番標識付近の積雪量は、先週より80センチ増加して、昨年とほぼ同じ状況。ブッシュはほとんどなくなりました。ただし、6番標識付近の谷には注意が必要です。
    ・ 位ヶ原急斜面の積雪量は、先週より1メートル以上増加して、昨年より1週間遅い状況。ブッシュはまだ存在していて、下山滑走に若干苦労しますが、かなり解消されてきました。

なお、乗鞍高原周辺は、路面の凍結積雪があります。国道158号線から分岐する前川渡(まえかわど)交差点から乗鞍高原方面への約10kmの区間は、冬用タイヤ、またはタイヤチェーンが必要です。
 

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2013ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2013年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2013年12月から2014年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況な どにより、掲載を実施できない週もあります。
2014年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2014年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2014年5月中旬頃を予定してお ります。


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■2013年12月7日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンは雪渓カレンダーの更新はありません)
 

@ 2013/12/07 10:35
ツアーコースはかろうじて下山滑走可能状態になる
(ツアーコース − @〜A番標識間)
A 2013/12/07 11:25
やっぱり今日も一番乗り! − 雪が少なくてもお構いなし!
(ツアーコース − 4番標識付近)

B 2013/12/07 11:55
この1週間は積雪増加がない − 昨年より1〜2週間遅い状況
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2013/12/07 15:10
Mt乗鞍、本日より今シーズンの営業が始まる
(Mt乗鞍 − やまぼうし前、パラダイスゲレンデ)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 終日小雪が続き、はっきりしない天候でしたが、上部の位ヶ原・大雪渓以外はそれほど荒れた天候でもなく、まずまずの一日だったと思います。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、頭上いっぱいに星が広がる夜を迎えます。気温はマイナス1℃、頭上の星は瞬くことなくはっきりと輝いていて、空気の揺らぎが全くありません。いつもより星の数も少なく、明るい星しか見えていない状況のようです。路面は所々白くなっているところもあって、少し小雪が舞う状況が見られるものの、ほとんど風もなく、穏やかな状況が続きます。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、どんよりとした雲に覆われた朝を迎えます。
6時の気温はマイナス4℃、低めの気温の割には曇っていることもあって比較的暖かな朝です。7時ごろになると頭上に青空がのぞくようになり、薄日がさすほどまで天候が回復します。

本日よりMt.乗鞍の営業が始まりますが、10時からリフト運転が開始されるため、7時の段階ではスキー場の駐車場には、お越しになったマイカーはほとんどありません。気温が低くならない日が続き、ゲレンデの造雪作業も思うように進まず、本日よりリフト営業されるゲレンデは、レストランやまぼうし前のパラダイスゲレンデのみで、上部ゲレンデのリフト営業はまだ先のことと思います。

上部ゲレンデの営業が開始されないため、今日も休暇村ゲレンデからツアーコース方面を目指して出発します。
7時の休暇村ゲレンデの気温は0℃、ゲレンデには登行された山スキーヤーの方々のトレースが上部ゲレンデへと延びています。積雪は先週とほとんど変わらず、休暇村ゲレンデのあちこちにブッシュが見え隠れする状況が相変わらず続いています。

9時のかもしかゲレンデの気温は0℃、この頃になると頭上の青空もほとんどなくなって、小雪が降り始めます。出発時点ではアウターを着用していたものの、ほとんど風がないこともあって寒さを感じられなくなり、アウターなしでちょうどよい状況。小雪ですから積もるほどの降り方ではなく、濡れる心配は全くありません。別の言い方をすれば、積雪量に寄与する降り方でないといえます。かもしかゲレンデも先週とほとんど同じ状況で、大幅な積雪量の増加はありません。

さらにその先のツアーコース入口急斜面も積雪量としては先週とほとんど変わらない状況が続きます。新雪は20センチ程度、先週までのシュプールやトレース跡は全くありませんので、それなりに降雪はあるものの、積雪量に寄与するほどの降り方はなかったようです。積もっている新雪も砂浜のような感触のもので、再結晶した雪が降ったような雰囲気です。それでも、ブッシュよりも積雪部分の方が明らかに増えていて、下山滑走でもそれほど苦労することはなさそうな状況です。

そして、その先のツアーコースもブッシュと地形のうねりが先週と変わらず残っています。
天候は少しずつ悪化傾向を見せていて、雪の降り方が次第に強くなります。上部エリアから滑り降りてきたスキーヤーも、できるだけ積雪面積の多いところを探しながら右へ左へと移動しながら下山滑走する様子が見られます。また、朝一番に出発したスキーヤーのグループの方々も、積雪量の少ない様子を承知の上でお越しになり、「こんな状況も山スキーの楽しみ方の一つ!!」と、余裕を見せながら滑り降りて行かれました。

正午の位ヶ原急斜面の気温はマイナス2℃、ツアーコースの中で、この箇所が最もブッシュがひどく、大雪でも降らない限りは、ブッシュが埋まってくれる気配はありません。そして、位ヶ原急斜面を登り切った先の位ヶ原は、横殴りの吹雪となり、視界が100メートルを切る状況となってきます。そのため、ここで今日の行程を中断するスキーヤーもいらっしゃるほどで、この先は地形などをしっかりと把握できていない限りは、今日のような状況では先に進むことはできません。

ツアーコースから先の位ヶ原は、風の強さや雪の降り方が一層ひどくなり、先に進むにつれて視界がさらにひどくなります。そして、この先はツアーコースと違って目印なるものが乏しくなります。前述の通り、地形などを把握できていないと先に進むことも、後に戻ることもできない状況です。

13時の大雪渓の気温はマイナス10℃の吹雪、視界は50メートル程度まで低下します。こちらも積雪量の増加がほとんど見られず、車道沿いの雪渓下部ではまだ岩がゴロゴロしている状況が続いています。ただ、雪の降り方が激しいため、登ってきたトレースすらかき消されていましたから、今後の積雪量増加が期待したいところです。
ツアーコースや大雪渓は、ほとんど積雪量が増えていないため、今後、まとまった降雪がない限り、入山をオススメできない状況が続きます。

12月から3月までのウインターシーズンは、今回のように速報のみの掲載となっています。ノリクラ雪渓カレンダー再開は下記の通り予定しておりますのでご了承ください。 (2013/12/07 1730更新)
 

【ツアーコースや大雪渓などは昨年よりも積雪量の少ない状況が続いています。】
本文でもお伝えしていますが、ツアーコースは何とか下山滑走できる状況になって来ました。車道で下山滑走するより、苦労しながらもツアーコースを下山滑走したほうが時間短縮となるはずです。
位ヶ原急斜面の下から3番標識付近までは、6番標識の谷を乗り越えれば、ブッシュは気になるものの何とか滑走可能で、2番標識から入口急斜面までは、若干苦労しながら降りる必要があります。ブッシュに足を取られないように注意が必要です。

    ・ 3番標識付近の積雪量は、先週とほとんど変わらず、昨年よりも2週間ほど遅い状況。
    ・ 5番標識付近の積雪量は、先週とほとんど変わらず、昨年よりも1〜2週間ほど遅い状況。
    ・ 位ヶ原急斜面の積雪量は、先週と比べて、上端付近の滑走エリアは広がるものの、下部のブッシュはほとんど変わらず、昨年よりも2週間遅い状況です。

なお、乗鞍高原周辺は、路面の凍結積雪があります。特に観光センターから休暇村方面はタイヤチェーンまたは冬用タイヤが必須な状況です。


【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2013ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2013年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2013年12月から2014年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
2014年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
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■2013年11月30日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンは雪渓カレンダーの更新はありません)
 

@ 2013/11/30 09:40
新雪50センチ − 先週よりブッシュが少なくなる
(ツアーコース − 1番標識付近)
A 2013/11/30 10:30
トレースの上でもスノーシューは新雪を踏み抜き四苦八苦!
(ツアーコース − 5番標識付近)

B 2013/11/30 11:20
登行できても滑られない − 積雪は昨年よりかなり少ない
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2013/11/30 12:40
本日一番乗りでラッセル担当 − ラッセルなら任せて!
(位ヶ原)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 雪不足でMt.乗鞍のサプライズオープンが見送られましたが、ツアーコースや位ヶ原・大雪渓でも昨年より積雪が少なく、登行も下山もまだまだ苦労させられる状況が続いています。それでも、今日は終日にわたって快晴の空が続き、真っ白な雪景色と真っ青な空のコントラストが冴え渡る一日を楽しむことができました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、弱い小雪の降る夜を迎えています。気温はマイナス4℃、路面は真っ白になっていて積雪は2〜3センチ程度になっています。上空を見ると、薄い雲に覆われていて、その雲間に星が弱く輝く様子が見られ、天候は少しずつ回復傾向へと向かっているようです。

そして、一夜明けた乗鞍高原は雲ひとつない快晴の朝を迎えます。6時の気温はマイナス7℃、周辺の積雪は昨晩とほとんど変わりませんが、夜明け前から道路の除雪作業が行われ、除雪車のうなる音が響き渡っています。6時の時点では、まだ太陽の姿は見えませんが、6時30分頃になると真っ白なノリクラの頂に朝日が差し込むようになり、ピンク色から次第にオレンジへと変化する様子は何度見ても美しいと思わせるものです。

夜明けと同時に少し風が吹くものの、それも次第に収まり、7時前から 真っ青な青空が広がり始めました。
今日も休暇村ゲレンデからツアーコース方面へと向かいます。7時の時点ですでにトレースが見られます。それほど深いトレースではないものの、ところによっては20センチほどの新雪があって、トレースに沿って登っていったほうが確実に体力を温存できる状態です。日差しがしっかりと差し込むようになっても、空気の冷たさに変わりはなく、厚着でスタートしたものの、一向に暖かさを感じられる状況ではなく、この時期としてはかなりの寒気であることがうかがえます。

8時のかもしかゲレンデの気温はマイナス5℃、この頃になってようやく太陽の暖かさを感じるようになり、それまで着ていたアウターや厚手のグローブ・帽子など一切のものを脱ぎ捨ててザックに押し込みます。それでもかもしかゲレンデの雪質は太陽の熱を受けて腐る様子はなく、乾いたサラサラの状態が続きます。新雪は30センチ程度でここだけで繰り返しパウダーを楽しむのも良いのではと思うほどです。

この先のツアーコース入口急斜面は、先週よりも積雪が多くなってブッシュが少なくなっている様子があり、登るルートをそれほど考えなくても何と進むことができる状況になっています。積雪は40センチはあって、シールで甲程度まで踏み込む状況です。雪は重たくはないものの、この時期としては深めのラッセルで、先行者は若干苦労したのではないかと考えられます。

入口急斜面を登り切った先のツアーコースもやはりブッシュがあります。しかし、先週よりも明らかに少なくなっていて、場所によっては滑走可能な部分もあります。しかし、1番標識から2番標識の間などは先週と変わりない状況で、滑走が困難な場所が何箇所も見られます。

先週はシールで登っていても、下地のブッシュが干渉してかなり登りにくい状態でした。しかし、今週はブッシュがかなり沈み込んで落ち着いて来て、かなり登りやすい状態となりました。しかし、スノーシューの場合、トレースの上を歩いても下地を踏み抜いて、ブッシュが干渉してしまいスノーシューが抜けなく場面も見られて、かなり苦労されていました。

さらに進んで、6番標識付近の谷は先週とほとんど変わらず、何度も谷を越えなければならず、登行はクリアできても、滑走はかなり困難な状況です。また、その先の位ヶ原急斜面も先週とほとんど変わらない状況で、ツアーコースの積雪は全体的に昨年よりもかなり少ない状況が続いています。

ツアーコースを抜けて森林限界を超えた位ヶ原も積雪量は多くありません。
正午の位ヶ原の気温はマイナス2℃で、少しばかり冷たい北風が吹き始めます。それでも雲ひとつない快晴の空は続き、青と白のコントラストの世界が位ヶ原に広がります。ただ、ハイマツやダケカンバなどの木々が全く埋まってなく、また、所々にアイスバーンもあって、登りですら場所を選ばなければならない状況です。

午後になると、すでに太陽は傾き始めて、剣ヶ峰に向かって沈み始めます。13時の大雪渓の気温はマイナス6℃、冷たい風が吹き抜けるようになるものの、快晴に斜光が輝き続ける安定した天候は全く変わりはなく、この明るさに時間がたつのも忘れてしまうほど。こちらも積雪量は先週からあまり増えていません。ただ、朝一番に登っていったスキーヤーの方の話では、摩利支天方面は岩が多いものの、場所を選べばパウダーの滑走を楽しむことができたとのことです。朝一番のラッセルは大変だったと思いますが、それなりの収穫はあったようです。

ここまで登ることはできても、問題は下山滑走です。ツアーコースを降りるのも、車道を降りるのもどちらも大変な状況です。
前述の通り、ツアーコースはブッシュに阻まれる箇所がいくつもあり、また、車道は新雪のため、スキー板がもぐってほとんど滑らない状況です。そのため、入山はまだ時期尚早であると考えられます。どうしても入山される場合は、下山にかなり苦労し、また、下山までに計画以上に時間が必要であることを覚悟されたほうが良いかと思います。
12月から3月までのウインターシーズンは、今回のように速報のみの掲載となっています。ノリクラ雪渓カレンダー再開は下記の通り予定しておりまのでご了承ください。(2013/11/30 18:30更新)
 

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2013ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
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2013年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2013年12月から2014年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
2014年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
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■2013年11月23日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンは雪渓カレンダーの更新はありません)
 

@ 2013/11/23 08:15
まだまだブッシュが多い − 昨年よりも積雪は少ない
(ツアーコース入口)
A 2013/11/23 10:40
ツアーコースは全区間で「藪漕ぎ&新雪ラッセル」の二重苦
(ツアーコース − 6番付近の谷)

B 2013/11/23 11:35
ツアーコースをようやく脱出! − 安堵と笑顔が広がる
(ツアーコース位ヶ原急斜面上 − 11号カーブ)

C 2013/11/23 13:35
大雪渓でパウダーを味わう!
(大雪渓)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 本日より、2014シーズンの速報を再開いたします。2014シーズンも乗鞍大雪渓WebSiteのご愛読をよろしくお願いいたします。

この1週間は断続的に降雪に見舞われ芳しくない天候が続きましたが、今日は終日快晴の一日を過ごすことができました。しかし、今週の降雪で積雪量は増えたものの、全体的な積雪量は少なく、ツアーコースは全区間で「藪漕ぎ&新雪ラッセル」の二重苦の状況でした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、小雪が降り続く状況です。気温は0℃で上空には ちぎれた雲が星空にたなびく様子が見られます。天候は少しずつ回復傾向で、次第に闇夜にノリクラの白肌がより一層大きくそびえる様子がはっきりと確認できます。

そして、一夜明けた乗鞍高原は雲ひとつない快晴の朝を迎えます。6時の気温はマイナス6℃、指先がちぎれるほどの寒さです。そして、6時30分ごろになって、ノリクラの山頂がピンク色に輝き始め、モルゲンロートの朝に訪れた山スキーヤーの方々が一斉にカメラを構える様子が見られます。

乗鞍高原周辺の道路は所々に凍結箇所が見られ、特に第三駐車場付近の道路では、ゲレンデの造雪作業のために稼動しているスノーマシーンの影響で、朝晩はほぼ全面凍結となっていますので、スタッドレスタイヤ 又はタイヤチェーンの用意が必要です。

7時の休暇村ゲレンデの気温はマイナス6℃。今日はここからツアーコースを登って大雪渓方面に向かいます。すでに数名の山スキーヤーの方々がシールの装着などの準備を始める様子が見られます。休暇村ゲレンデの積雪は10〜20センチ程度で、シールで登るには問題のない状況です。ただ、ブッシュや石がまだ目立つため、滑走にはかなり慎重を期す必要があります。その先のかもしかゲレンデは、積雪が20〜30センチ程度あり、ここだけを繰り返して滑走するスキーヤー・ボーダーの方々の様子も見られました。

さて、肝心のツアーコースですが、入口急斜面は先週と比べるとかなり積雪量が増えているものの、まだまだブッシュが多い状況。それに加えて、新雪が40〜60センチもあって、ブッシュをかき分けて進むだけで大変なこの時期に、厳冬期並みのラッセルが強いられる状況で、入口急斜面を登り切るのにいつも以上に時間がかかってしまいます。また、地形が完全に埋まっていないため、アクセスルートを間違えると、前にも進めず、後にも引き下がれない状況に陥ります。ブッシュの分布状況から、昨年よりも確実に積雪量は少ないと考えられます。

入口急斜面を登り切った先のツアーコースも、ブッシュだらけ...どこまで進んでもブッシュが少なくなる様子が見られず、6番標識付近ではいくつもの谷が行く手を遮っていて、常連のスキーヤーですら、右に行ったり左に行ったりとルートを探しながらの状況が続きます。

そして、ツアーコース最後の位ヶ原急斜面は、言うまでもなくブッシュばかり...快晴無風が続いてピクニック気分で登りたいところですが、ブッシュやクマザサが沈み込む前に新雪が降る積もっていますから、スキーを踏み入れると下地のブッシュが浮き上がり、さらにはそのブッシュにスキーが突き刺さる状況で、厳冬期の深雪ラッセルとは違った苦労を強いられる状況がツアーコース全エリアで続きます。また、今回はシールで登行しましたが、スノーシューやツボ足での登行は、ほぼ不可能と考えられます。

ツアーコース位ヶ原急斜面を抜けた県道乗鞍岳線11号カーブからは、高天ヶ原と剣ヶ峰が青空にくっきりと浮かぶ状況が出迎えてくれます。藪漕ぎ&ラッセルのツアーコースを無事に脱出した山スキーヤーの方々もようやく安堵の表情が見られ、今日始めての笑顔がこぼれました。

ツアーコースの先の位ヶ原もまだまだ積雪は少なく、伊奈川の谷などは全く埋まってなく、夏の光景と遜色ない状況で、この先の大雪渓方面は車道を利用しなければなりませんでした。

正午の位ヶ原の気温は0℃、少しばかり風があって、ヒートアップしたカラダには心地よいと感じさせてくれます。
そして、大雪渓付近もハイマツがまだ完全に埋まってなく、雪渓上部左側だけは、ほぼ完全に全面積雪となるものの、車道沿いの雪渓下部は岩の頭がゴロゴロとしている状況です。また、摩利支天方面も積雪が少なく、滑走は困難かと考えられます。

13時の大雪渓の気温はマイナス4℃、比較的雪着きのよい雪渓上部では今シーズン初めてのパウダーを楽しむことができ、ツアーコースで遭遇した「藪漕ぎ&ラッセル」の苦労もこのパウダーで吹き飛んでしまうほどでした。

今回は何とかツアーコースを登ることができましたが、まだまだ時期尚早と考えられ、まとまった降雪がない限りは、もう少し待機したほうが良いと考えられます。また、ツアーコースはシールで登ることができても、下山滑走することはできませんので、車道(県道乗鞍岳線)を下山滑走することになります。
県道乗鞍岳線は、大雪渓から かもしかゲレンデまで、全面積雪に覆われています。(2013/11/23 18:30更新)
 

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2014年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
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