【速報バックナンバー 2014年6月分】

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◎ 6月

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■2014年6月29日(日)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.8
 
    ※ 剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況、乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月と、7月の部分開通)を本日速報の最後に掲載しております。
    

@ 2014/06/29 08:35
濃霧の一日が始まる
(畳平)
A 2014/06/29 10:55
営業開始前でも登山道の中継地点
(肩の小屋 − 営業は7月以降)

B 2014/06/29 11:40
濃霧小雨、気温4℃ − この天候でも登山者が多い
(蚕玉岳〜朝日岳稜線直下)

C 2014/06/29 12:55
午後になって山頂方面が開けるが、濃霧小雨が続く
(大雪渓下部 − アルペンボード)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日も昨日と同じような濃霧と小雨の天候が続いた一日でした。

日付が今日に変わる頃のほおのき平駐車場は、激しい雷雨に襲われます。気温は13℃、およそ1〜2時間ほどは降りました。そして、一夜明けたほおのき平駐車場は、雨は完全に収まって曇り空の朝を迎えます。気温は14℃で駐車場のアスファルトはまだ乾ききっていません。この時点で駐車場には数台程度しかマイカーはお越しになっていませんが、シャトルバス始発便の時間が近づくに連れて、集まる人が多くなり、シャトルバス始発便にはほおの木駐車場から30名程度がご乗車されました。

乗鞍スカイラインは、6時時点の24時間雨量が53mmと、規制値の70mmを下回り、7時よりいつもどおりに開門しました。上部エリアは濃霧で自転車は通行注意とされていますが、8kmポストの猫岳中腹手前から目の前の視界が奪われるほどの濃霧となってきます。さらに上部へと進むに連れて、霧はどんどん濃くなって行き、12kmポストの土俵が原の先では、空気感がヒヤっとした感覚になってきます。

8時の畳平の気温は4℃、濃霧小雨に加えて風も少し流れるようになって来ました。
小雨が降っているため、レインウェアが必須ですが、冷え込んだ空気感があるため、防寒着としても役立ちます。

昨日は濃霧の切れ間が多々ありましたが、今日は視界は昨日より若干よいものの、霧が抜け切る瞬間は全くなく、定点撮影できなかった場所が何箇所かありますので、今回のノリクラ雪渓カレンダーVol.8 は一部の内容を省略させていただきますので、ご了承ください。

雨の降り方は、梅雨時らしい降り方で、霧雨程度に収まっていたかと思うと、レインウェアの表面がじっとりと濡れる程度までしっかり降ります。ただ、蒸した空気感はないため、レインウェアを着ていても暑さは全く感じられませんでした。

11時の肩の小屋の気温は6℃、相変わらずの濃霧小雨が続きます。肩の小屋は畳平から山頂方面に向かう方々が一休みされる様子が見られ、まだ閉鎖中の肩の小屋の軒先で、雨宿りされる方もたくさんいらっしゃいました。今シーズンの肩の小屋の営業開始は7月からです。

肩の小屋から稜線方面は、朝日岳直下のエリアに積雪が残っていて、その距離は50メートル前後です。すでにたくさんの方が登っていて、しっかりと下踏み跡がついていますので、問題なく登ることができます。ただ、雪になれていない方は、下りでアイゼンが必要と考えられます。まあ、一人分のトレースしかありませんので、対向する方に道を譲る必要があり、トレースから離れなければならないときあります。そのときはアイゼン装着していないと、トレースから離れることができず、他の登山者への迷惑となります。

正午の稜線の気温は6℃、濃霧小雨に加えて、権現ヶ池方面から稜線を超えて風が強く吹いています。天候の回復の兆しは全く感じられません。そして、お昼前から、霧が濃くなってきたことから、自転車の通行が見合わせられました。

午後から大雪渓にに移動します。今日もモーグラーやアルペンボーダーの方々がお越しになって、それぞれのスタイルで滑走を楽しんでいます。アルペンボーダーの方々はゲート(スキーで言うポール)を設置して、何度も繰り返しタイムを競いながら練習に励んでいらっしゃる様子がうかがえました。

午後になると、大雪渓より下部では、濃霧がほぼ解消された状態となり、眩しい日差しが差し込むようになります。
大雪渓から望む位ヶ原方面はまだまだ残雪が残っていて、唐草模様を楽しみながらターンを繰り返します。また、時折、山頂方面もはっきりと確認できるタイミングも合って、このまま天候が回復するかと思ったものの、14時過ぎからは、再びまとまった雨降りとなり、今日ははっきりしない天候の一日となってしまいしまいました。

また、
山麓の乗鞍高原では、しっかり日差しが差し込んでいて、どうやら天候が悪いのは上部エリアだけだったようです。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.8 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/06/29 17:45更新)


 【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況など(6月28日現在)】
  

D 2014/06/28 08:50
大雪渓・山頂方面全景(青線:無雪箇所、赤線:積雪箇所)

E 2014/06/28 12:50
朝日岳直下(赤線部分、距離50m前後)
しっかりした踏み跡があり、登りは問題なくとも下山は滑り易い
(アイゼン携行をオススメします)
F 2014/06/28 10:40
大雪渓〜肩の小屋(赤線部分、距離約700m)
誘導ロープに沿って−踏み跡がほとんどなくかなり滑り易い
(アイゼン携行が必要です)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

これまでは、春スキーヤー向け情報でしたが、今回からは登山者向け情報もあわせてお届けします。

<登山者向け情報>
剣ヶ峰山頂までのルートで積雪が残っているのは、左下の画像Eの朝日岳直下の部分と、右下の画像Fの大雪渓〜肩の小屋の区間、及び、上の4コマの中の画像Cの頂上小屋の先の3箇所です。

【画像E − 朝日岳直下】この部分は例年より積雪量が多く、かなり積雪が残っています。ただ、多くの登山者が往来するため、踏み跡はしっかりとできています。通常の登山靴であれば、よほど気温が低くない限り、問題は少ないと思いますが、下りで転倒する様子が何人か見られましたので、安全のためアイゼン携行をオススメします。なお、この部分は、例年、7月上中旬ごろまで積雪が残っています。

【画像F − 大雪渓〜肩の小屋】この区間は大雪渓の登山道入口から肩の小屋まで全区間積雪に覆われています(距離約700メートル)。ただし、登山者の往来が少なく、ほとんど踏み跡がありません。特に画像Fの場所はやや勾配が急で、登りでもかなりスリップしやすい状況です。そのため、大雪渓〜肩の小屋の区間はアイゼンが必要と考えられます。なお、画像Fのモーグルコースの岩の下の箇所は、例年、7月下旬〜8月上旬まで積雪が残っています。

<春スキーヤー向け情報>
現在、稜線方面から滑走できるのは、朝日岳直下から大雪渓に降りるルートのみです。大雪渓に入る部分でバーンが狭くなりますが、現時点で横幅15メートルほどで、途中で岩の頭も出て来ましたので、おそらく、次週末には滑走できない可能性が高い状態です。また、先週までは蚕玉岳〜朝日岳稜線から滑走できましたが、雪解けが激しく、滑走できません。剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線は、先週の段階でもう滑走不能となりましたが、今週はさらに雪解けが進んで、積雪が始まるのは稜線から数十メートル下のため、完全に滑走できない状態となりました。
大雪渓→位ヶ原山荘への下山滑走は、屋根板方面の雪解けが激しく、場所によっては、木の根元付近まで雪解けして、滑走できる状態ではありません。
 
【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン、7月からの部分開通)】

スキー場営業終了が4月6日(日)で終了します。それに伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。
6月26日付けのおしらせ「 《長野県側 県道乗鞍岳線》7月からの開通情報(7/1〜9:大雪渓まで シャトルバス折り返し運行、7/10:全面開通)」の内容も、こちらに一部追記しております。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月6日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月7日(月)〜18日(金)11時 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(金)11時〜25日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月26日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(月) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月22日(日)は天空マラソンのため運休
7月1日(火)〜9日(木) 長野県道乗鞍岳線は大雪渓までの部分開通、シャトルバスは大雪渓・肩の小屋口折り返し、一部ダイヤとご来光バスは運休

【運行ダイヤ】
<上り>観光センター発             6:10   7:00   8:00   9:00   10:00  12:00  14:00   15:30 
<下り>大雪渓・肩の小屋口発   7:14   8:09   9:09  11:09  12:09  14:09  15:09   17:09
7月10日(木)〜 長野県道乗鞍岳線は全線開通、シャトルバス・ご来光バスは正常運行
【岐阜県】5月15日(木)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)
※ 位ヶ原山荘営業日 : 4月12(土)・13日(日)と、4月19日(土)からは10月末まで連日営業        ※肩の小屋営業日 : 7月から10月上旬までの予定

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線カーブ番号

 

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■2014年6月28日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.8
 
    ※ 剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況、乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月と、7月の部分開通)を本日速報の最後に掲載しております。
    

@ 2014/06/28 08:35
春スキーヤーの面々 − 今シーズンのラストスキーを楽しむ
(大雪渓入口)
A 2014/06/28 10:15
綺麗なコブが並んでいるものの人出がまばら...
(大雪渓下部 − モーグルコース)

B 2014/06/28 12:35
稜線部分はかなり雪解けが進む
(蚕玉岳〜朝日岳稜線)

C 2014/06/28 13:25
終日、濃霧と小雨の一日でした
(乗鞍岳頂上小屋)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 終日、霧と小雨が続いた一日。それでも、霧も雨もさほどひどくなく、行動する分においては大きな問題となる状況ではなく、体感的な気候もまずまずといったところでした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、星や月の全くない闇夜が広がっています。おそらく、厚い雲に覆われているためだと考えられ、空気感がいささか湿り気を含んでいるような状況です。空気の動きは全くなく、観光センターのテラスにある幟はピクリとも動きません。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、5時前から音を立てて降るほどの雨に見舞われましたが、1時間もしないうちに収まってきます。6時の気温は14℃で昨晩と同じくほぼ無風状態です。雲は幾分低く垂れ込めていて、周辺の低い山すら飲み込もうとしている様子があります。この天候の影響からか、観光センター前駐車場にお越しのマイカーは8台しかありません。

上部エリアは視界が悪いとのことで、乗鞍岳春山バスの早朝パトロールのために大雪渓へ出向いた担当者の方の話では、視界は10メートルほどしかないとのこと。また、岐阜県側の乗鞍スカイラインでは、通常通り7時に開門したものの、悪天候のため、自転車の通行は禁止の措置が取られました。

今日の乗鞍岳春山バス始発便は1台が運行され、25名の方が大雪渓へ向かいます。
三本滝ゲートを過ぎてかもしかゲレンデを通過したあたりまでは、問題なかったものの、標高2000メートルの摩利支天付近から周囲に霧が立ちこみ始めて、標高2230メートルの冷泉小屋を過ぎたあたりから、視界が50〜30メートルほどの濃霧に見舞われます。標高2350メートルの位ヶ原山荘を過ぎてからは、濃霧が一層ひどくなり、眺望どころか、どうその周辺の様子すらわからない状態。

ただ、雪の壁が連続する4号カーブ付近に差し掛かると、霧が抜け始めて、高天ヶ原の山肌もうっすらと確認できるようなって来ました。どうやら雲の上に出たようです。
そして、最も雪の壁が高い4号カーブでは、今日現在、7.4メートルあり、先週からあまり雪解けが進んでいません。乗鞍岳春山バスは6月30日で終了しますが、7月1日から始まるシャトルバスでも、しばらくはこの雪の壁を楽しむことができそうです。

春山バス始発便が到着した8時の大雪渓・肩の小屋口バス停の気温は7℃、到着した直後はあまり視界は良くなかったものの、20〜30分ほどすると、剣ヶ峰山頂まで見渡せるほど視界が良くなってきました。先ほどまで降っていた霧雨も収まり、天候は良い方向に向かっているように感じられます。小雨が降る観光センターで出発をためらっていた常連も、「来て良かった!」と、うれしそうな様子でした。また、今日で今シーズンのスキーを終えるという常連の方も多く、ラストスキーで悔いの残らないように、いつも以上に気合をこめて山頂方面へと出発されました。

このまま、天候が回復するかと思いましたが、ものの1時間もしないうちに、山頂方面から曇り始めて、10時前には大雪渓エリアも再び濃霧に飲み込まれてしまいました。
今日は全体的にまばらな人出でしたが、大雪渓下部のモーグルコースは、数名程度しかお越しになってない状況で、綺麗なコブが並んでいて、ほとんど整備せずに滑走できる状態だっただけに少しもったいないように感じられました。

そのモーグルコースの隣を登山の方が肩の小屋方面へと登って行きます。ほとんど踏み跡のないこの箇所はやや滑りやすく、何度も転倒しながら登る様子が見られました。この付近は例年7月下旬〜8月上旬まで積雪が残っています。

その後も、天候に変化はほとんどなく、濃霧が続く中、周期的に雨が降ったり止んだりを繰り返します。
正午の肩の小屋〜稜線への登山道の気温は8℃。ほとんど無風で、暑くもなく寒くもない状態です。肩の小屋からしばらくは積雪がなくなり、稜線が見える場所までやってくると積雪が始まります。例年よりも積雪量が多い状態が見られますが、踏み跡がしっかりとできていて、凍っていなければ、問題なく歩くことが可能な状態です。ただ、下りで転倒されている方も何人かいましたので、アイゼンの携行をオススメします。

稜線から先は積雪がほとんどなくなるものの、頂上小屋の先に積雪が数十メートル残っていて、頂上小屋のオーナーなどが雪に階段を作ったり、雪庇を崩したりして、登山者の安全確保に努めていらっしゃいました。

今日はあまり芳しくない天候でしたが、明日は回復傾向のようです。6月最後の週末を雨に見舞われない状態で楽しみたいものですね。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.8 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/06/28 19:00更新)

 
 【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況など(6月28日現在)】
  

D 2014/06/28 08:50
大雪渓・山頂方面全景(青線:無雪箇所、赤線:積雪箇所)

E 2014/06/28 12:50
朝日岳直下(赤線部分、距離50m前後)
しっかりした踏み跡があり、登りは問題なくとも下山は滑り易い
(アイゼン携行をオススメします)
F 2014/06/28 10:40
大雪渓〜肩の小屋(赤線部分、距離約700m)
誘導ロープに沿って−踏み跡がほとんどなくかなり滑り易い
(アイゼン携行が必要です)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

これまでは、春スキーヤー向け情報でしたが、今回からは登山者向け情報もあわせてお届けします。

<登山者向け情報>
剣ヶ峰山頂までのルートで積雪が残っているのは、左下の画像Eの朝日岳直下の部分と、右下の画像Fの大雪渓〜肩の小屋の区間、及び、上の4コマの中の画像Cの頂上小屋の先の3箇所です。

【画像E − 朝日岳直下】この部分は例年より積雪量が多く、かなり積雪が残っています。ただ、多くの登山者が往来するため、踏み跡はしっかりとできています。通常の登山靴であれば、よほど気温が低くない限り、問題は少ないと思いますが、下りで転倒する様子が何人か見られましたので、安全のためアイゼン携行をオススメします。なお、この部分は、例年、7月上中旬ごろまで積雪が残っています。

【画像F − 大雪渓〜肩の小屋】この区間は大雪渓の登山道入口から肩の小屋まで全区間積雪に覆われています(距離約700メートル)。ただし、登山者の往来が少なく、ほとんど踏み跡がありません。特に画像Fの場所はやや勾配が急で、登りでもかなりスリップしやすい状況です。そのため、大雪渓〜肩の小屋の区間はアイゼンが必要と考えられます。なお、画像Fのモーグルコースの岩の下の箇所は、例年、7月下旬〜8月上旬まで積雪が残っています。

<春スキーヤー向け情報>
現在、稜線方面から滑走できるのは、朝日岳直下から大雪渓に降りるルートのみです。大雪渓に入る部分でバーンが狭くなりますが、現時点で横幅15メートルほどで、途中で岩の頭も出て来ましたので、おそらく、次週末には滑走できない可能性が高い状態です。また、先週までは蚕玉岳〜朝日岳稜線から滑走できましたが、雪解けが激しく、滑走できません。剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線は、先週の段階でもう滑走不能となりましたが、今週はさらに雪解けが進んで、積雪が始まるのは稜線から数十メートル下のため、完全に滑走できない状態となりました。
大雪渓→位ヶ原山荘への下山滑走は、屋根板方面の雪解けが激しく、場所によっては、木の根元付近まで雪解けして、滑走できる状態ではありません。
 
【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン、7月からの部分開通)】

スキー場営業終了が4月6日(日)で終了します。それに伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。
6月26日付けのおしらせ「 《長野県側 県道乗鞍岳線》7月からの開通情報(7/1〜9:大雪渓まで シャトルバス折り返し運行、7/10:全面開通)」の内容も、こちらに一部追記しております。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月6日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月7日(月)〜18日(金)11時 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(金)11時〜25日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月26日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(月) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月22日(日)は天空マラソンのため運休
7月1日(火)〜9日(木) 長野県道乗鞍岳線は大雪渓までの部分開通、シャトルバスは大雪渓・肩の小屋口折り返し、一部ダイヤとご来光バスは運休

【運行ダイヤ】
<上り>観光センター発             6:10   7:00   8:00   9:00   10:00  12:00  14:00   15:30 
<下り>大雪渓・肩の小屋口発   7:14   8:09   9:09  11:09  12:09  14:09  15:09   17:09
7月10日(木)〜 長野県道乗鞍岳線は全線開通、シャトルバス・ご来光バスは正常運行
【岐阜県】5月15日(木)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)
※ 位ヶ原山荘営業日 : 4月12(土)・13日(日)と、4月19日(土)からは10月末まで連日営業        ※肩の小屋営業日 : 7月から10月上旬までの予定

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線カーブ番号

 

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■2014年6月22日(日)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  第9回乗鞍天空マラソン特集
 

@ 2014/06/22 07:45
雨の天空マラソン − エントリー数2174名
(第9回乗鞍天空マラソン − 観光センター前スタートエリア)
A 2014/06/22 09:20
トップは2時間00分39秒 − 昨年に引き続き二連覇
(第9回乗鞍天空マラソン − 大雪渓下4号カーブ)

B 2014/06/22 10:40
気温6℃ 手が悴む冷い雨 − バケツのお湯が気持ち良い!
(第9回乗鞍天空マラソン − 大雪渓エイドステーション)

C 2014/06/22 11:55
レース終了間際になって、ようやく視界が開ける
(第9回乗鞍天空マラソン − 位ヶ原)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は第9回乗鞍天空マラソン大会当日。ここ数年はよい天気に恵まれていたこの大会ですが、今年は生憎の天候での開催となりました。

早朝6時の乗鞍高原は、弱い雨の朝を迎えます。気温は14℃。雨の降り方はそれほど強いものではなく、傘があってもなくても良いといった程度の雨です。山頂方面は雲に包まれていて、その様子がはっきりしませんが、時折、高天ヶ原の山肌が霧の中にぼんやりと浮かぶ瞬間も見られ、天候は悪化傾向ではなさそうです。

過去の大会では大雨のため、折り返し地点が位ヶ原山荘や冷泉小屋まで引き下げられたこともあって、今日も上部の天候が悪い場合は、その懸念がありましたが、今日は問題なく、大雪渓での折り返しコースです。そして、観光センターには宿泊先からのシャトルバスが続々とやってきて、選手の方々が一斉に到着します。しかし、時間と共に雨の降り方は少しずつ強くなり、やって来た選手の方々は観光センターのひさしに隠れて開会式が始まる時間を待ちます。

7時40分より、観光センター前のスタートエリアで開会式が始まります。例年、乗鞍アルプホルン愛好会の方々によるアルプホルンの演奏から始まりますが、今年はトップバッターに、乗鞍高原出身のシンガーソングライター 高橋 あず美さんによる、乗鞍天空マラソン イメージソング「ココロノママニ」の歌声が披露されました。

今回のエントリー数は昨年とほぼ同数の2174名で、8時に一斉にスタートを切ります。
観光センターを過ぎて数百メートルの時点で、トップ集団が形成されますが、7km先の三本滝付近ではトップ選手が独走体制となり、その後も2位以下の選手をどんどん切り離すレース展開が広げられます。雨の降り方はそれほど強いものではないものの、濃霧で視界の効かない状況。場所によっては、視界が50〜100メートル程度までひどい状況です。気温は標高によって異なるものの、10〜5℃の間を推移し、選手の中には寒さを感じる方もいらっしゃったようです。

大雪渓の折り返し地点から数百メートル手前の雪の壁付近も、いつもなら遠くに穂高連峰などを雪の壁の間から望むベストポイントがありますが、今日は雪の壁以外は全く見えない状況。そんな中、トップの選手が折り返し地点へと走り抜けて行きます。
トップは佐々木 跡武 選手でタイムは2時間00分39秒で、2位とは5分以上の差をつけて優勝しました。昨年に引き続き二連勝です。また、女子のトップも昨年に引き続きに連勝の杉浦 美由紀選手で、タイムは2時間24分57秒でした。

雪の壁は折り返し地点の数百メートル手前の4号カーブが最も高い場所で、現在、7.7mの高さを誇っていて、昨年よりも2メートル以上高い状態。多くの選手がずぶ濡れ状態で前に進むのもやっとという状態にもかかわらず、足を止めて記念撮影されていました。

天候の変化はほとんど見られず、雨の降り方が強弱を見せるだけで、気温もほとんど変わりません。ほぼ無風状態ですから、雨さえなければ、非常に走りやすいコンディションといえますが、冷たい雨にさらされて、手足の冷えを感じる方々が多かったようです。そのため、折り返し地点の大雪渓エイドステーションでは、入口付近にお湯を張ったバケツや鍋が置かれてあって、お湯に手を浸す様子が見られました。また、選手に提供するスポーツドリンクも、ヤカンで暖めてから出されました。また、乗鞍高原の女将さんたちが手作りした山菜の煮物も、例年通り提供され、何度も口にほおばる選手の方々もたくさんいらっしゃいました。

しとしとと降り続いた雨も、11時ごろになるとほぼ収まります。そして、レースが終りに近づく12時前になってようやく濃霧が抜け始め、大雪渓から折り返し下山している選手の方々も、登りでは全く見られなかったノリクラの峰々がいきなり目の前に飛び出して、12時20分の制限時間が近づいてきているにもかかわらず、カメラを取り出して撮影されるようもありました。

久しぶりに雨の天空マラソンとなってしまいましたが、それでもまた出場したいとおっしゃる方も多く、天候にかかわらず、この大会の人気は高まる一方のようです。
なお、本日取材分の 第9回乗鞍天空マラソンの特集 は、7月上旬掲載予定です。掲載時にはトップページでお知らせいたしますので、今しばらくお待ちください。 (2014/06/22 17:15更新)

● 第9回乗鞍天空マラソン上位選手のリザルト(速報値であるため、大会公式リザルトをご確認ください)
<男子>
1 佐々木 跡武 2時間00分39秒
2 大脇 佑介    2時間05分48秒
3 田村 裕一   2時間08分17秒
4 佐藤 亮人   2時間08分37秒
5 小林 逸郎    2時間13分12秒
<女子>
1 杉浦 美由紀 2時間24分57秒
2 石塚 弓子    2時間38分26秒
3 長坂 恵子    2時間44分22秒
4 真鍋 朋子    2時間46分53秒
5 吉川 ひとみ 2時間48分55秒  

 

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■2014年6月21日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.7    第9回乗鞍天空マラソン特集
 
    ※ 剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況、乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月)を本日速報の最後に掲載しております。
    

@ 2014/06/21 08:45
一番賑わっているの大雪渓下部 − 夏スキーの季節へ
(大雪渓入口)
A 2014/06/21 10:25
微妙な天候、視界は良好
(蚕玉岳〜朝日岳稜線下)

B 2014/06/21 11:35
今日もモーグルコースは盛況
(大雪渓下部 − モーグルコース)

C 2014/06/21 14:15
受付会場には多くの選手が
(第9回乗鞍天空マラソン − 観光センター)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 夏至の今日、天候の崩れが心配されたものの、思ったほど雨に降られず、どんよりとした天候ではあったものの、まずまずの一日を送ることができました。

早朝6時の乗鞍高原は、雲間に青空が微妙に広がる薄曇の朝から始まります。気温は14℃、ちょっと湿度が高いためか、寒さは全く感じません。今日は夏至で一年で昼間が最も長い一日ですが、時間の経過と共に空はどんよりとした雰囲気となって行きます。

明日は第9回乗鞍天空マラソンが開催されるため、大会会場となる観光センター前駐車場は南側の半分が規制されています。そのため、乗鞍岳春山バスの専用停留所を利用することができず、今日は車道沿いの路線バス用の停留所での発着となります。いつものように春山バスに乗車しようとするスキーヤー・ボーダーの方々が出発の準備を始めますが、その中に、ランニングスタイルで春山バスに乗車される方々の様子もあります。お話をお聞きすると、明日の乗鞍天空マラソンに出場される選手とのこと。明日のレースに向けてウォームアップといったところかもしれません。

今日の春山バス始発便は2台が運行されました。三本滝ゲートを通過すると、先週よりも一段と新緑の鮮やかさがはっきりとしています。また、路面のアスファルトは所々で補修された箇所があり、おそらく、明日の大会に向けて整備が
実施されたものと思われます。位ヶ原山荘を過ぎた森林限界では、先週と比べて雪の壁が低くなってきた雰囲気がありますが、依然としてバスよりも背の高い状態で、おそらく明日の大会では多くの選手を圧倒することと考えられます。最も高い場所は大雪渓手前数百メートルのところにあるヘアピンカーブ(4号カーブ)で、今日現在の高さは7.7メートルで、昨年よりも2メートル以上高い状態となっています。

春山バス始発便の到着した8時の大雪渓の気温は8℃、ひんやりとした空気が流れ、バスから下りた方々はザックから防寒着を取り出して羽織る様子が見られました。お越しになったスキーヤー・ボーダーの方々は、稜線までアタックする春スキーヤーと、ポール・ゲートを設置したり、コブを作ってトレーニングする夏スキーヤーが半々の状態で、シールで登って行く春スキーヤーの隣で、スコップでコブの整備をする夏スキーヤーの様子が見られました。

時間と共に山頂付近に雲が流れ込み、空が暗くなったり明るくなったりするタイミングが周期的に現れ、天候に不安が感じられるようになります。そのため、多くの方が午前中に山頂を目指したいとばかりに登る様子が稜線付近では見られました。

11時の稜線の気温は6℃、動いている分には問題ないコンディションでも、稜線に到達して休憩しているとやや肌寒さを感じる状況。春スキーの常連の方の中には、今日で今シーズンを終了されるとおっしゃる方もいて、そろそろ、春山シーズンも終りに近づいてくる声が聞こえるようになって来ました。バーン表面も若干荒れ始めて来たものの、スキー板に干渉を与えるほどものではありません。ただ、稜線から滑りだして、大雪渓下部付近にやってくると、やや滑りにくい箇所も見られるようになって来ました。

稜線から大雪渓下部に移動すると、夏スキーの常連の方々が多数お越しになっていて、この一角は完全に夏のノリクラの雰囲気となっています。コース整備も完了して後は滑るだけという状態で、何本も登り返してコブを攻める様子が続いていました。

午後からは、第9回乗鞍天空マラソンの大会会場となっている観光センターに向かいます。13時の観光センターの気温は17℃、正午を過ぎた当たりから、パラパラと雨が降ったり止んだりを繰り返します。受付開始は14時ですが、すでに多くの選手がお越しになり、会場内に設けられたマラソン関連の商品を販売するブースを回ったり、また、今回のレースとは別に、乗鞍高原の奥深い自然を楽しんでもらえるようにトレールランの特設コースが設けられ、「ふかふかのコースを走るのが楽しみです。」と、おっしゃりながら特設コースへ走り出すランナーの姿もありました。

明日のレースには2000名以上の選手がエントリーされていて、8時に観光センターをスタートし、18km先の大雪渓駐車場で折り返し後、12km下って三本滝レストハウスにゴールします。登りばかり18km、下りばかり12kmとどちらも過酷なレースです。しかし、明日はあまり芳しくない天気予報が発表されていて、天候の行方が心配されるところです。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.7 は、今週末掲載予定です。また、第9回乗鞍天空マラソンの特集 については、7月上旬を予定しています。今しばらくお待 ちください。 (2014/06/21 17:45更新)


 【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況など(6月21日現在)】
  

D 2014/06/21 12:05
大雪渓・山頂方面全景

画像・記事の転載・引用・リンクについて

雪解けが進み、滑走できない箇所が見られるようになって来ました。

【ルート@ 蚕玉岳直下からストレートに降りるコース】 稜線直下の雪解けが進み、今週はバーンが分断されました。そのため、分断箇所を歩けば滑走できるものの、植生保護のため、滑走はご遠慮いただけるとありがたいです。ルートBの蚕玉岳〜朝日岳ルートを選択してください。
【ルートA 蚕玉岳直下から大雪渓方面へトラバースするコース】 先週の時点で、トラバース箇所の岩場が出てしまい下山滑走はできませんが、それに加えて、ルート@と同じく、稜線直下が分断されています。ルートBの蚕玉岳〜朝日岳ルートを選択してください。
【ルートB 蚕玉岳〜朝日岳稜線からのコース】 問題なく滑走可能です。紫色の×印の箇所ににクレパスがありますのでご注意ください。

大雪渓から位ヶ原山荘への下山滑走は、雪解けが進んで、場所によっては雪渓の下を雪解け水が流れるようにながれて、踏み抜く危険性が高くなってきました。また、大雪渓トイレからのルートは雪解けで分断されています。以上のことから、位ヶ原山荘への下山滑走はされないほうが安全と考えられます。

【通行止め情報(長野県側)】 <6月22日(日)開催の乗鞍天空マラソンに伴う通行規制> 
     ○ 時間通行止 −  6月22日(日)7:30〜9:30、長野県道乗鞍岳線 観光センター〜三本滝間
     ○ 乗鞍岳春山バス − <6月21日(土)>観光センター発着は車道沿いの路線バス停留所。<6月22日(日)>全4便運休。(岐阜県側の乗鞍スカイラインシャトルバスは通常運行。)

 
【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】

スキー場営業終了が4月6日(日)で終了します。それに伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月6日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月7日(月)〜18日(金)11時 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(金)11時〜25日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月26日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(月) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月22日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】5月15日(木)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)
※ 位ヶ原山荘営業日 : 4月12(土)・13日(日)と、4月19日(土)からは10月末まで連日営業        ※肩の小屋営業日 : 7月から10月上旬までの予定

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線カーブ番号

 

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■2014年6月15日(日)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.6
 
    ※ 剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況、乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月)を本日速報の最後に掲載しております。
    

@ 2014/06/15 10:00
雄大な景色に誘われて稜線を目指す
(肩の小屋・コロナ観測所分岐点)
A 2014/06/15 12:45
頂上小屋 − 今シーズンの営業が始まる
(乗鞍岳頂上小屋)

B 2014/06/15 13:15
夏雲が浮かぶ − 安定した天候の下、本日4本目の大滑走へ
(蚕玉岳〜朝日岳稜線下)

C 2014/06/15 13:55
綺麗なコブに大満足!
(大雪渓下部 モーグルコース)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 一時的に曇りのタイミングがあったものの、今日は夏雲が浮かぶ青空に恵まれた一日となりました。

早朝6時のほおのき平駐車場は、快晴の朝を迎えます。気温は10℃、少しばかり冷え込んだ雰囲気の朝です。空の青さはしっかりとしているものの、空気が若干モヤっとしていて、遠景の山並みが青空の割にはやや霞んでいます。

朝のほおのき平駐車場には15台ほどのクルマがお越しになり、シャトルバス始発便に乗車しようと出発の準備がいつものようにあります。いつもなら、日が高くなって行くと同時に日差しに暑さを覚える状況ですが、今日は眩しい日差しが差し込んでいるものの暑さはほとんど感じず、ひんやりとした空気感に心地よさを覚えるほどです。今日の乗鞍スカイラインシャトルバス始発便は1台運行で、約40名の方を乗せて畳平へと出発します。

乗鞍スカイラインの沿道の新緑は、先週よりもさらに色濃くなり、常緑の針葉樹の緑とあまり区別がつかないようになってきました。これまでなら、快晴の空が広がると、空の青さと残雪の白とのコントラストが特徴的でしたが、今日は空の青さと新緑のしっかりとした緑の配色が目に優しく飛び込んできます。早朝は遠景の山並みが少し霞んでいたものの、時間と共にはっきりとしてきて、北アルプスの山並みがくっきりと浮かぶ光景が広がります。

8時の畳平の気温は4℃、もちろん雲ひとつない快晴が続きます。サングラスなしでは眩しいほどの日差しが照り付けているものの、流れる空気が心地よく感じられ、暑さとは全く無縁のエリアが静かにたたずんでいます。畳平周辺では多くのイワツバメが飛び交う様子が見られ、中には土嚢のほつれを一生懸命ついばむ鳥もいて、巣作りでも始めようとしているのかもしれません。

畳平から肩の小屋方面の専用道は除雪が進められ、まだ部分的に積雪が残っているものの、肩の小屋まではアイゼンなしで問題なく歩くことができるようになりました。そして、肩の小屋・コロナ観測所分岐点から望む大雪渓は、乗鞍岳春山バスで大雪渓・肩の小屋口バス停までやって来たスキーヤー・ボーダーの方々が続々と稜線目指して登る様子が見られ、少なくとも100名以上の方々が登っています。今日の春山バス始発便は3台しか運行されませんでしたが、各車両ともほぼ満席だったとのことですから、100名以上の方が登行する点と一致します。

そこに夏のモーグルの常連の方々が板をザックに背負ってやってきます。
夏になると、毎週のように大雪渓のモーグルラインに通い続けるものの、稜線からの大滑走は未経験で、今日はいつもと違うスキーをしたいとのことでお越しになりました。分岐点から望む大雪渓方面はハイマツと残雪で織り成す唐松模様が美しく、その雄大さに感嘆するばかり...いつもの夏のノリクラとは比べものにならないほどのスケール感に、時のたつのも忘れて見入っていました。まだまだ知らないノリクラが存在していて、知れば知るほど奥深さを再確認するものです。

お昼近くになると、少し雲が流れるようになってきます。肩の小屋から山頂への登山道は、下半分は積雪がなくなったものの、まだ多くの積雪が残っていて、場所によっては、雪が緩んで、かなり深くまで踏み抜き、また、雪解け水をたくさん含んだ雪は踏んだ瞬間に足元からあふれ出す状況に閉口させられます。

正午の稜線の気温は12℃。雲量が多くなり、日差しが遮られるタイミングが見られるようになります。日差しがなくなっても冷え込むようなことはなく、休憩していても、動き続けていても、快適な状況です。

剣ヶ峰山頂直下にある乗鞍岳頂上小屋が今シーズンの営業を始めました。
バッジ類の記念品に加えて、ビール(ノンアルコールビール)などの飲み物の販売も行われていて、買い求めにやって来たボーダーの方も、「喉がカラカラで、ここで販売していて助かりました!」と、ノンアルコールビールを一気に喉に流し込んでいました。なお、今シーズンの営業はシャトルバスの運行が終了する10月末まで行われる予定です。

午後になって、再び天候が回復し、青空には夏雲がプカプカと浮かぶ様子が広がり、季節はそろそろ夏モードへ以降しつつある状況です。そんな中、そろそろシーズン終盤に差し掛かる稜線からの大滑降にできるだけたくさん滑り続けようと、常連のバックカントリースキーヤーが何度も登る様子が見られました。

それとは対照的に、大雪渓下部のモーグルコースは、モーグルラインが2本も完備されて、完全に夏スキーの環境が整えられていました。7月とは異なって、バーンの再氷結部分も少なく、コンディションも比較的良好だったと思います。

今日は終日過ごしやすい環境で、梅雨という言葉を忘れてしまった一日を過ごすことができました。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.6 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待 ちください。 (2014/06/15 18:00更新)


 【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況など(6月14日現在)】
  

D 2014/06/14 16:15
大雪渓・山頂方面全景

画像・記事の転載・引用・リンクについて

雪解けが進み、滑走できない箇所が見られるようになって来ました。

【ルート@ 山頂直下】 山頂直下はコース上に岩場がでて、すでに滑走できない状態です。
【ルートA 蚕玉岳直下からストレートに降りるコース】 例年、コースを分断する岩場が、今週から頭を出し始めましたが、県道乗鞍岳線までの約1kmのロングランを楽しむことができます。下部でバーン表面のピッチが若干気になります。
【ルートB 蚕玉岳直下から大雪渓方面へトラバースするコース】 岩場が頭を出し、下山滑走はできません。したがって、ルートAで県道乗鞍岳線まで滑り降りて、車道を歩いて大雪渓駐車場へ戻ってください。
【ルートC 蚕玉岳〜朝日岳稜線からのコース】 問題なく滑走可能です。黄色の×印の箇所ににクレパスがありますのでご注意ください。

大雪渓から位ヶ原山荘への下山滑走は、バーンが荒れて来ていて、ブッシュも若干多くなって来ていますので、十分注意してください。

【通行止め情報(長野県側)】 <6月22日(日)開催の乗鞍天空マラソンに伴う通行規制> 
     ○ 時間通行止 −  6月22日(日)7:30〜9:30、長野県道乗鞍岳線 観光センター〜三本滝間
     ○ 乗鞍岳春山バス − <6月21日(土)>観光センター発着は車道沿いの路線バス停留所。<6月22日(日)>全4便運休。(岐阜県側の乗鞍スカイラインシャトルバスは通常運行。)

 
【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】

スキー場営業終了が4月6日(日)で終了します。それに伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月6日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月7日(月)〜18日(金)11時 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(金)11時〜25日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月26日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(月) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月22日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】5月15日(木)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)
※ 位ヶ原山荘営業日 : 4月12(土)・13日(日)と、4月19日(土)からは10月末まで連日営業        ※肩の小屋営業日 : 7月から10月上旬までの予定

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線カーブ番号

 

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■2014年6月14日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.6
 
    ※ 剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況、乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月)を本日速報の最後に掲載しております。
    

@ 2014/06/14 08:10
気温3℃、小雨濃霧 − 冬に逆戻りの冷たさ
(乗鞍岳春山バス始発便、大雪渓到着)
A 2014/06/14 08:55
コブ作り − 今年も始まってます
(大雪渓下部、モーグルコース)

B 2014/06/14 14:10
午後の遅い時間になってようやく青空が
(蚕玉岳〜朝日岳稜線)

C 2014/06/14 15:05
しっかり回復したのは夕方になってから
(蚕玉岳山頂直下)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は午前中を中心に濃霧と小雨に見舞われ、午後から徐々に回復していきましたが、6月とは思えないほど寒い一日でした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、パラパラと小雨が降る中、満月を迎えた明るいお月様の前を不気味に雲が流れる夜を迎えています。気温は11℃と寒くもなく暑くもない状態ですが、満月がはっきりと現れると影を落とすほどの明るさから、真っ黒な雲に飲み込まれると暗黒の闇夜となり、ここに犬の遠吠えが加わったら、まさに時代劇のワンシーンのような雰囲気の夜です。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、頭上に青空が見られるものの、ノリクラの峰々は厚い雲に飲み込まれ、その雲が足早に流れる様子がうかがえます。5時の気温は9℃、長袖でないと、寒さを感じる朝です。昨日は降雪のため、午後から通行止めとなった岐阜県側 乗鞍スカイラインは、路面凍結などなく通常通り7時から開門されますが、上部は濃霧がひどく、畳平の気温はマイナス1℃まで低下していて、山頂方面は依然として不安定な状況を見せています。また、長野県側の乗鞍岳春山バスも始発便から通常通り運行されます。

6時の観光センター前駐車場には、約30台ほどのスキーヤー・ボーダーの方々のクルマがお越しになり、いつものように出発の準備が見られます。ただ、厚い雲に覆われた山頂方面の様子を気にしながら、怪訝そうな様子で準備が進められていました。なお、天気予報では、今日は午後から回復傾向とのことでした。

今日の始発便は2台が運行されます。三本滝ゲートを通過すると、次第に青空が広がり、天候の回復が感じられますが、標高2000メートルの摩利支天付近から風が吹き抜けるようになり、さらに登って、標高2350メートルの位ヶ原山荘の先は、濃霧に飲み込まれて小雨が降り始めます。
森林限界を超えた位ヶ原はホワイトアウトに近い状態で、春山バスの見所ポイントの雪の壁へと向かいます。最も雪の壁が高いのは大雪渓から数百メートル手前の4号カーブですが、現在、8.3メートルの高さを誇り、昨年の6.5メートルよりも高い状態が続いています。

春山バス始発便が到着した8時過ぎの大雪渓・肩の小屋口バス停(大雪渓駐車場)は濃霧と小雨に見舞われています。バスから降りた方々は、急いでレインウェアを着用する様子があちこちで繰り広げられます。また、気温が3℃とこの時期としては低く、厳冬期からノリクラに通っている常連のスキーヤーも、「これほど寒いとは想像もしていなかった」と、おっしゃっていました。そして、多くの方がバスを降りても大雪渓には行かず、避難小屋へ一目散に逃げ込むほどで、避難小屋は寿司詰め状態となっていました。

この天候のため、稜線方面に向かう方は少なめで、多くの方が肩の小屋までの往復をされていたようです。また、雪渓下部では、スコップを持ったテレマーカーがコブの整備を始める様子が見られ、少しずつ、夏スキーヤーの姿が多くなってきました。

雨は午前中の間に完全に収まったものの、次第に風が強くなり、濃霧の中、動き続けていないとかなり寒さを覚えるほどです。時折、濃霧が抜けると、肩の小屋周辺では、天候回復を待つ方々があちこちにいらっしゃる様子が見られ、午前中の濃霧は視界が50メートルにも満たないほどひどい状態でした。

この濃霧も12時30分ごろから次第に抜け始め、時折、山頂方面も確認できる状態となってきます。
肩の小屋から稜線への登山道は、下半分は完全に雪解けが完了しています。また、稜線へは大雪渓から蚕玉岳〜朝日岳稜線方面へ進むか、肩の小屋からの登山道のふたつのルートしかありません。

激しく流れる雲間から山麓方面が時折垣間見られると、燦々と日差しが差し込んでいる様子が見られ、天候が悪いのはどうやら大雪渓・山頂付近のみのようで、濃霧が完全に抜けた瞬間には、松本平までくっきりと確認できるほどでした。

周期的に濃霧が抜ける状況が多くなり、少しずつ寒さが和らぐものの、しっかりと天候が回復したのは、春山バス下り最終便が出発する前後の15時を過ぎてから...
もう少し早く天候が回復してくれたとちょっと悔やまれるところです。

明日は晴マークが並ぶ天気予報が出ています。梅雨の中休みを十二分に楽しみたいものですね。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.6 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/06/14 19:00更新)

 
 【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況など(6月14日現在)】
  

D 2014/06/14 16:15
大雪渓・山頂方面全景

画像・記事の転載・引用・リンクについて

雪解けが進み、滑走できない箇所が見られるようになって来ました。

【ルート@ 山頂直下】 山頂直下はコース上に岩場がでて、すでに滑走できない状態です。
【ルートA 蚕玉岳直下からストレートに降りるコース】 例年、コースを分断する岩場が、今週から頭を出し始めましたが、県道乗鞍岳線までの約1kmのロングランを楽しむことができます。下部でバーン表面のピッチが若干気になります。
【ルートB 蚕玉岳直下から大雪渓方面へトラバースするコース】 岩場が頭を出し、下山滑走はできません。したがって、ルートAで県道乗鞍岳線まで滑り降りて、車道を歩いて大雪渓駐車場へ戻ってください。
【ルートC 蚕玉岳〜朝日岳稜線からのコース】 問題なく滑走可能です。黄色の×印の箇所ににクレパスがありますのでご注意ください。

大雪渓から位ヶ原山荘への下山滑走は、バーンが荒れて来ていて、ブッシュも若干多くなって来ていますので、十分注意してください。

【通行止め情報(長野県側)】 <6月22日(日)開催の乗鞍天空マラソンに伴う通行規制> 
     ○ 時間通行止 −  6月22日(日)7:30〜9:30、長野県道乗鞍岳線 観光センター〜三本滝間
     ○ 乗鞍岳春山バス − <6月21日(土)>観光センター発着は車道沿いの路線バス停留所。<6月22日(日)>全4便運休。(岐阜県側の乗鞍スカイラインシャトルバスは通常運行。)

 
【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】

スキー場営業終了が4月6日(日)で終了します。それに伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月6日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月7日(月)〜18日(金)11時 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(金)11時〜25日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月26日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(月) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月22日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】5月15日(木)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)
※ 位ヶ原山荘営業日 : 4月12(土)・13日(日)と、4月19日(土)からは10月末まで連日営業        ※肩の小屋営業日 : 7月から10月上旬までの予定

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線カーブ番号

 

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■2014年6月8日(日)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.5
 
    ※ 剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況、乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月)を本日速報の最後に掲載しております。
    

@ 2014/06/08 10:00
午前中は晴れ間がのぞく
(肩の小屋・コロナ観測所分岐点)
A 2014/06/08 11:45
アルペンレーサーも春山に誘われて稜線へ
(蚕玉岳〜朝日岳稜線付近))

B 2014/06/08 12:30
午後からポツリポツリと − 急いでレインウェアを!
(朝日岳山頂)

C 2014/06/08 14:55
ハイマツにひっそりと − 雨が強くなってもへっちゃら!
(雷鳥のペア − 左:メス、右:オス)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 午前中は晴れ間がのぞき、まずまずの状況でしたが、雲は絶えず沸きあがり、午後になるとポツリポツリと雨が降り出してしまいました。

早朝6時のほおのき平駐車場は曇り空の朝を迎えます。気温は14℃、雲間から時折青空がのぞき、新緑に染まる周囲の山並みに霧が流れ込んで行く様子は、まさに水墨画ような淡い世界。しかし、水墨画特有のモノトーンではなく、目に飛び込んでくるような鮮やかな緑がほおのき平駐車場周辺を包み込んでいます。

今日の乗鞍スカイラインは、上部で濃霧が見られるものの、いつもどおり7時に開門されました。そして、シャトルバスは平常時のAダイヤで、今日は休日ですから、ほおのきからは、ほぼ30分間隔で運行されます。始発便を待つ間、次第に部分的に青空が広がるようになるものの、雨の予報が発表されていることもあって、駐車場には数えるほどのマイカーしかなく、始発便には5〜6名の方が乗車されて畳平へ出発しました。

乗鞍スカイラインを進むと、曇っている割には笠ヶ岳や穂高連峰などがはっきりと確認できる視界があり、麓の山肌を見ると針葉樹の深い緑の中に、ダケカンバの若い緑が点在し、自然が作り出したパッチワークがこの時期らしい模様を描いています。そして、森林限界を超えた8kmポスト付近に差し掛かると、山麓から激しく雲が沸きあがり、視界が遮られるほどになります。しかし、10kmポストの四ッ岳カーブ手前からは山麓からの雲の沸きあがりがなくなり、さらに上空には青空がしっかりと広がるようになって来ました。少しばかり、濃霧が残っている中での青空は幻想的な雰囲気で、日常ではなかなか味わえない光景といえます。

8時の畳平の気温は6℃、綺麗な青空が全面に広がり、暑さ寒さを感じさせない穏やかな朝が広がっています。それでも、やはり周期的な雲の流れがあって、10分間隔くらいでは、晴れたり濃霧に飲み込まれたりを繰り返す状況です。

畳平から肩の小屋方面は、不消ヶ池の堰堤工事の関係から、肩の小屋・コロナ観測所分岐点まで除雪が完了しています。そのため、大雪渓方面が一望できる分岐点までは、スニーカーでも歩くことができる状態です。ただ、分岐点から肩の小屋方面の除雪は実施されていないため、ステップ(踏み跡)に沿って進む必要があり、雪に慣れていない方はアイゼンが必要かと考えられます。

大雪渓・稜線方面は、山麓から絶えず雲が流れ込みます。ゆっくりとした動きが続き、変幻自在に移り行く雲の流れを見ているだけで、楽しめそうな状態です。

11時の肩の小屋の気温は6℃、この頃になると、晴れ間よりも曇り空のほうが長くなり、山頂方面も雲に飲み込まれています。肩の小屋から稜線に向かう登山道では、山頂から下山された登山の方とすれ違いますが、「残念ながら今日は遠景の山並みを全く見ることができませんでした。」と、おっしゃりながらお帰りになる様子もありました。

登山道の積雪部分は、場所によって底部に水の流れができていて、ズボズボ踏み抜く場所もあって、若干苦労する場面もありましたが、それ以外は比較的歩きやすい状況だったといえます。

大雪渓方面から稜線に登るスキーヤーの大半が、スキーにシールを装着するか、スキー板をザックに固定してツボ足で登られる状況ですが、そんなバックカントリースキーヤーに混じって、アルペンレーサーの3人が、ポールトレーニングを抜け出してきたような格好で登ってきました。お話をお聞きすると、夏スキーやよくお越しになるものの、稜線は初めてとのこと...夏スキーのシーズンになれば、ポールを立てての練習ばかりとなりますので、折角ノリクラに通っているのであれば、このように別のジャンルのスキーもやってみるのも新たな発見が得られるのではないでしょうか。

正午の稜線の気温は8℃、ほぼ無風で穏やかな状況が続きます。稜線の反対側にある権現ヶ池では、火口湖が全面積雪に覆われて、その中心は雪解けが進んでエメラルドグリーンの水をたたえる様子があって、稜線に到着したアルペンレーサーも一様に「すごい!」を連発されていました。

天候が良かったのもここまでで、12時30分を過ぎたあたりからポツリポツリと雨が降り始めます。そして、1時間ほどすると本降りとなってきました。そのため、13時24分大雪渓・肩の小屋口発の春山バス下り便でほとんどの方が下山されたようで、ほぼ完全に人気のない状態となってしまいました。

雨の降り方はますます激しくなるものの、人の姿がなくなった肩の小屋方面では、安心したのか雷鳥がハイマツから飛び出してきます。夫婦の雷鳥が仲良く寄り添いながら、雪渓の上を歩き回る様子がみられ、ひどい降り方の中でも、雨を嫌がる様子など一向に見せません。晴れていると全く姿を見せない雷鳥ですが、悪天候になると同時に、どこに隠れていたのかと思うほど、人のいなくなった大雪渓・稜線方面は雷鳥が歩き回っていました。

剣ヶ峰山頂直下の乗鞍岳頂上小屋では、今日も除雪作業などが行われ、当初7月からの営業開始の予定でしたが、次週末の6月14日(土)から今シーズンの営業が開始されます。缶ビールなどの販売も行われるとのことです。

夕方になって、山麓のほおのき平では激しい土砂降りに見舞われました。梅雨に入ったばかりですが、梅雨末期のような天候の変化を見せています。これからしばらくは、天候に悩まされる時期を過ごさなければなりません。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.5 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待 ちください。 (2014/06/08 18:30更新)

 
 【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況など(6月8日現在)】
  

D 2014/06/08 10:10
ハイマツ保護のため○ルートへ、黄色×部分のクレパス注意
(大雪渓・山頂方面全景)
E 2014/06/07 11:25
宇宙線観測所・肩の小屋付近の公衆トイレが利用可能に
(宇宙線観測所・肩の小屋付近の公衆トイレ)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

稜線方面への登行ルートは、雪解けに伴って岩場が出現し、立入ができない箇所が見られるようになって来ました。岩場やハイマツ帯は高山植物の植生や雷鳥の生息に重要なエリアです。

【画像D】大雪渓・山頂方面の全景画像ですが、乗鞍岳春山バスでお越しになった場合の登行ルートを示しています。×印は先週までは登行ができましたが雪解けが進み、ハイマツ帯保護のため、○印のルートでお願いします。また、×印のルートは下から見ると、雪があるのかないのかわからず、周囲をハイマツ帯に囲まれるようになって、初めてルートが閉ざされたことに気付く状態となるため、最初から○印のルートを目指してください。また、黄色の×部分にクレパスが発生していますので滑落などにご注意ください。
なお、滑走ルートにおいては、剣ヶ峰山頂直下のルートは、岩場が目立つ箇所が見られるようになって来ましたが、かろうじて滑走可能な状態で、蚕玉岳直下や蚕玉岳〜朝日岳稜線は問題なく滑走できます。

【画像E】肩の小屋の西側にある公衆トイレが利用できるようになりました。山頂方面の最終トイレとなります。周辺の公衆トイレはすべて利用できるようになりました。
 
【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】

スキー場営業終了が4月6日(日)で終了します。それに伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月6日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月7日(月)〜18日(金)11時 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(金)11時〜25日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月26日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(月) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月22日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】5月15日(木)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)
※ 位ヶ原山荘営業日 : 4月12(土)・13日(日)と、4月19日(土)からは10月末まで連日営業        ※肩の小屋営業日 : 7月から10月上旬までの予定

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線カーブ番号

 

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■2014年6月7日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.5
 
    ※ 剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況、乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月)を本日速報の最後に掲載しております。
    

@ 2014/06/07 08:20
小雨の中、大雪渓に到着
(乗鞍岳春山バス始発便 − 大雪渓・肩の小屋口バス停)
A 2014/06/07 12:05
濃霧の中、雷鳥が岩と同化する
(肩の小屋〜山頂 登山道)

B 2014/06/07 12:50
「全然見えないなぁ〜」ラストランは綺麗に決めたい!
(朝日岳直下)

C 2014/06/07 14:45
今日のご褒美 − 最後に唐松模様に雲海が浮かぶ絶景が
(剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 梅雨入りを迎えた最初の週末の今日、ほぼ終日濃霧に包まれ、時折小雨の降る生憎の一日でした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、雨が降ったり止んだりを繰り返す夜を迎えています。気温は13℃、雨が降っているものの寒さはそれほど感じません。また、雨の降り方もそれほどひどくなく、明日の回復が期待できそうな感じです。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、雨が収まり曇り空の朝を迎えます。6時の気温は12℃、山頂方面は完全に雲に飲み込まれ、周辺の山里の頂もくもに覆われる状況です。今日の関東方面は激しい豪雨に見舞われて、中央道や国道20号などが一部通行止めとなっていることもあって、観光センターにお越しの車は20台ほど。ただ、この天候の割には多いとも考えられます。

どんよりとした天候が続くものの、乗鞍高原周辺では新緑が一層輝きを増し、コナシやレンゲツツジの開花も見られるようになって来ました。しかし、レンゲツツジで有名な一の瀬園地ではまだつぼみの状態で、昨年と比べると1週間程度遅い状況が見られます。

7時ごろになると小雨が降り始めます。観光センター駐車場で出発の準備をされているスキーヤー・ボーダーの方々の中には、春山バス停留所に新たに設置されたテントの中で、出発を躊躇される様子もありましたが、雨の降り方もそれほど強くなく、23名の方が始発便に乗車されました。今日の始発便は1台運行で、三本滝からの乗車はありませんでした。

三本滝を過ぎて、標高2000メートルの摩利支天付近から霧が立ち込めるようになり、標高2200メートルの冷泉小屋付近から視界がかなり悪くなってきます。その先の位ヶ原山荘からは、場所によっては視界が100メートルを切る状態です。宝徳霊神付近から道路の両脇に雪の壁が高く聳え、最も高い4号カーブでは、現在、8.8メートルの高さを誇っています。(訂正:先週5月31日の速報で、8.8メートルとお伝えしましたが、正しくは9.8メートルでした。)

春山バス始発便が到着した8時の大雪渓の気温は6℃、弱い小雨が降り続いています。バスから降りたスキーヤー・ボーダーの方々はいつものように山頂方面に出発します。しかし、出発前にレインウェアーを着たり、ザックにカバーをかけるなどの準備が必要で、大雪渓駐車場トイレ隣の避難小屋へ一時的に逃げ込む様子も見られました。

この雨も10時ごろになると、ほぼ完全に収まって、上空には薄日が差し込んで、周囲の濃霧も次第に薄くなって行く様子が見られます。
バーンはザクザクではなく、また、表面が凍っているという状態ではないため、シールでもアイゼンでも登りやすい状態といえます。

正午の肩の小屋の気温は10℃、今日はほぼ無風で薄日が差し込むと蒸し暑さを感じる状況。雨が降ればレインウェアを着なければならないし、雨が収まって薄日がさすと蒸し暑くて、レインウェアを脱ぐ必要が感じられました。そんな微妙な天候の中、雷鳥の鳴き声がこだましていて、オス同士の縄張り争いが繰り広げられていました。良く見るとあちこちでオスの雷鳥の姿があって、今日は明らかに人間よりも雷鳥の数のほうが多かったほどです。

肩の小屋から先の稜線方面は、雪解けが進んでいるため、夏の登山道を歩きますが、しばらくすると再び雪の上に出ます。雪質的にはそれほど硬くないものの、今日は訪れる方がほとんどなかったため踏み跡がなく、途中で引き返す登山者もいらっしゃいました。

正午を過ぎると周囲の濃霧が抜けて、稜線付近からは位ヶ原から摩利支天岳まで一望できるようになって来ました。ただ、これも1時間ほどで再び濃霧に飲み込まれ、稜線から滑りだそうとするボーダーも、霧の抜けるタイミングを見計らう様子も見られました。

14時の蚕玉岳山頂の気温は8℃、濃霧と無風が続き、蚕玉岳からは剣ヶ峰山頂どころか、その手前の頂上小屋すら見えない状況。もちろん、蚕玉岳からの滑走エリアも全く見えません。しかし、しばらくすると一気に濃霧が抜けて、位ヶ原にはハイマツ帯と残雪が織り成す唐松模様がくっきりと浮かび上がり、その上空には重厚な雲海が横たわる光景が広がり、最後になって今日一日のご褒美をもらったように感じられました。

明日は若干晴れ間があるようですが、やはり安定した天候ではなさそうです。雨対策を整えてお越しください。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.5 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/06/07 18:45更新)

  
 【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況など(6月7日現在)】
  

D 2014/06/07 15:15
稜線登行ルート − ハイマツ保護のため○ルートへ
(大雪渓・山頂方面全景)
E 2014/06/07 11:25
宇宙線観測所・肩の小屋付近の公衆トイレが利用可能に
(宇宙線観測所・肩の小屋付近の公衆トイレ)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

稜線方面への登行ルートは、雪解けに伴って岩場が出現し、立入ができない箇所が見られるようになって来ました。岩場やハイマツ帯は高山植物の植生や雷鳥の生息に重要なエリアです。

【画像D】大雪渓・山頂方面の全景画像ですが、乗鞍岳春山バスでお越しになった場合の登行ルートを示しています。×印は先週までは登行ができましたが雪解けが進み、ハイマツ帯保護のため、○印のルートでお願いします。また、×印のルートは下から見ると、雪があるのかないのかわからず、周囲をハイマツ帯に囲まれるようになって、初めてルートが閉ざされたことに気付く状態となるため、最初から○印のルートを目指してください。
なお、滑走ルートにおいては、剣ヶ峰山頂直下のルートは、岩場が目立つ箇所が見られるようになって来ましたが、かろうじて滑走可能な状態で、蚕玉岳直下や蚕玉岳〜朝日岳稜線は問題なく滑走できます。

【画像E】肩の小屋の西側にある公衆トイレが利用できるようになりました。山頂方面の最終トイレとなります。周辺の公衆トイレはすべて利用できるようになりました。
 
【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】

スキー場営業終了が4月6日(日)で終了します。それに伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月6日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月7日(月)〜18日(金)11時 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(金)11時〜25日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月26日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(月) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月22日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】5月15日(木)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)
※ 位ヶ原山荘営業日 : 4月12(土)・13日(日)と、4月19日(土)からは10月末まで連日営業        ※肩の小屋営業日 : 7月から10月上旬までの予定

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線カーブ番号

 

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■2014年6月1日(日)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.4
 
    ※ 剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況、乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月)を本日速報の最後に掲載しております。
    

@ 2014/06/01 08:00
超快晴!
(乗鞍スカイライン − 桔梗ヶ原)
A 2014/06/01 09:30
夏山シーズンに備えて、登山道の整備が始まる
(大黒岳登山道)

B 2014/06/01 10:35
ザクザクの春雪 − 絶景に飛び込む
(大雪渓)

C 2014/06/01 13:20
午後になっても遠景の山並みがくっきりした透明感
(朝日岳〜蚕玉岳稜線)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は昨日以上に綺麗な青空が広がり、本当に雲ひとつない紺碧の空ばかりの一日でした。

早朝6時のほおのき平駐車場は、快晴の朝を迎えます。気温は14℃で、朝一番から日差しの強さを感じます。6時の時点で20台ほどのマイカーがお越しになり、出発の準備風景があちこちで見られます。この天候ですから、路面凍結などの心配は全くなく、乗鞍スカイラインは今日も通常通り7時に開門し、シャトルバスは通常時のAダイヤでの運行が始まります。

6時55分にシャトルバス始発便がほおのき平駐車場に到着します。バスターミナルにはすでに長い列ができていて、すべての乗客が乗車できるか心配されたものの、40名すべての乗客を乗せて畳平へと出発します。

7時頃になると、ジリジリと日差しが照りつけるようになり、汗ばんでくるほど。それでも乗鞍スカイラインの始点である平湯峠付近までやってくると、少しずつ空気感が柔らかくなってきます。今日の乗鞍スカイラインは、どこを見ても真っ青な空に遠景の山並みがくっきりと冴え渡っています。空は一様に青い状態ではなく、地平線から上空に向かうに連れて深い色合いへと変化し、まさに高山特有の青空の雰囲気です。そして、この青空に誘われるように、ヒルクライムの方がペダルに全力を駆けて、タイヤをギシギシときしませながら駆け上がって行く様子も見られ、7月13日(日)に乗鞍スカイラインで開催される自転車大会、第11回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムに向けてトレーニングにお越しになっているヒルクライマーもいらっしゃったことと思います。

なお、7月13日(日)の第11回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムでは、今年からレース時間中、乗鞍スカイラインを通行止めにして実施されます。詳細については、追ってご連絡いたしますが、長野県側の県道乗鞍岳線(エコーライン)は、冬季閉鎖が7月1日に解除されれば、当日も通行可能ですから、大雪渓・山頂方面には長野県側からの入山となります。大会に伴う 県道乗鞍岳線(エコーライン)の通行規制はなく、通常通り、畳平まで進入可能です。

8時の畳平の気温は10℃。くっきりとした青空が広がる状況に変わりありません。いつもなら、山麓のほおのき平と比べて、はるかに気温が低い状態であるはずが、畳平に降り立っても、寒さどころか、肌をジリジリと焦がすかのような強い日差しに汗ばむほど。シャトルバスを降りたスキーヤーの多くは岐阜県側滑走指定地の鶴ヶ池雪渓へと向かう様子が見られ、夏のノリクラの常連の方々が集まっていたようです。そろそろ、夏スキーのシーズンが始まりつつあります。

畳平から肩の小屋方面は、県境にあたる肩の小屋・コロナ観測所分岐点までは、積雪が残るものの、しっかりとした踏み跡ができていて、観光客の方でもほぼ問題なく歩くことができる状態です。そして、分岐点に差し掛かると、大雪渓から吹き上がる風が心地よく流れていて、日差しの暑さを中和してくれます。そして、その先の肩の小屋方面も急斜面トラバース箇所があるものの、ほぼ水平になった踏み跡がしっかりとできていて、足元に注意すれば問題なく肩の小屋まで進むことができます。ただし、気温が低く凍りついた場合はアイゼンが必要となります。

分岐点から望む大雪渓方面は、今日も多くのスキーヤー・ボーダーの方々が稜線目指して登ります。その多くは長野県側の乗鞍岳春山バス始発便を利用して大雪渓までお越しになった方々ですが、今日の始発便は4台が運行されたとのことです。

肩の小屋から先の稜線方面は、雪解けが進んでハイマツなどがかなり出てきて、直登することができず、夏道の登山道から登ります。肩の小屋付近の登山道の様子は、このあとの、
剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況 の画像Gでお伝えしておりますので、ハイマツ帯などに入らないルートで登山・下山するようお願いいたします。

13時の稜線の気温は12℃。ほぼ無風で、午前中と変わらない透明感あふれる空が広がっています。そのため、いつもよりも穂高連峰が大きくくっきりと映っていて、昨日以上の鮮明さが感じられるほどです。強い日差しがつづくのに、今日は全く雲が沸かず、ジリジリと肌を焦がす状態は午後になるとさらに強くなるほど。そのため、雪質もかなりザクザクで、場所によっては膝以上まで踏み抜いてしまう状態があちこちで見られました。

昨日同様か、それ以上の青空に恵まれ、梅雨入り前の最高の一日を昨日に引き続き楽しむことができました。
山頂・稜線方面は、例年より、積雪量の多い状態が続いています。    この天候はしばらく続く予報が出ていますので、平日にお越しになれる方は、ぜひとも、稜線からの大滑降を楽しみにお越しいただけたら幸いかと思います。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.4 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/06/01 18:00更新)

 
 【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況など(5月31日現在)】
  

D 2014/05/31 08:50
稜線への登行ルート − △ルートは今週末まで
(大雪渓・山頂方面全景)
E 2014/05/31 10:20
青枠部分拡大 − △ルートは岩場と岩場の間
(岩場部分)

F 2014/05/31 15:25
△ルート − あと数日で雪解けが終わると立入禁止
(岩場部分)

G 2014/05/31 15:50
肩の小屋からの直登は雪解けで不可、夏の登山ルートへ
(肩の小屋から稜線方面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

稜線方面への登行ルートは、雪解けに伴って岩場が出現し、立入ができない箇所が見られるようになって来ました。岩場やハイマツ帯は高山植物の植生や雷鳥の生息に重要なエリアです。

【画像D】大雪渓・山頂方面の全景画像ですが、乗鞍岳春山バスでお越しになった場合の登行ルートを示しています。○印のルートであれば問題ありませんが、△印のルートは今週末で最後となる可能性があります。

【画像E】こちらは拡大画像です。△ルートは岩場と岩場の間の積雪箇所となりますが、下から登っていると、雪が残っているのか残っていないのかわからない状態です。ただ、○ルートよりも若干傾斜が緩いため、△ルートを選ぶ方が見られます。

【画像F】こちらは△ルートを上から見たところ。ご覧のようにかなり狭くなっていて、おそらくあと数日で雪解けが終了し、左右の岩場が完全につながってしまいます。先ほども申し上げましたが、下から登っていると、ここに雪があるのかないのかわかりませんので、○印のルートを進むようお願いします。

【画像G】こちらは肩の小屋から山頂方面への画像。先週までは直登が可能でしたが、今週は雪解けにより直登は不可能で、夏の登山道を登るようお願いします。現時点では、登山道入口から10メートル程度歩けば、再び雪の上になりますので、少し面倒でも、○印のルートでお願いします。

 
【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】

スキー場営業終了が4月6日(日)で終了します。それに伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月6日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月7日(月)〜18日(金)11時 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(金)11時〜25日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月26日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(月) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月22日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】5月15日(木)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)
※ 位ヶ原山荘営業日 : 4月12(土)・13日(日)と、4月19日(土)からは10月末まで連日営業        ※肩の小屋営業日 : 7月から10月上旬までの予定

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線カーブ番号

 

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