【速報バックナンバー 2014年7月分】

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◎ 7月

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■2014年7月27日(日)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.12
 
    ※ 剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面 乗鞍岳積雪状況を本日速報の最後に掲載しております。
     

@ 2014/07/27 08:50
午前中だけで174台 − 今日もたくさんのヒルクライマーが
(県道乗鞍岳線 − 摩利支天〜荒田沢橋間)
A 2014/07/27 09:45
森林限界を超えて周囲に霧が立ち込める
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原山荘上)

B 2014/07/27 10:15
濃霧と強雨 − 天候はいきなり急変
(大雪渓前)

C 2014/07/27 14:05
先ほどまでの嵐がウソのような晴天に包まれる
(大雪渓下部 − モーグルコース)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 昨日の安定した晴天とは打って変わって、天候の急変に翻弄された一日でした。

早朝5時の観光センター前駐車場は、雲量の多い晴の天候です。気温は18℃、昨日のような暑さは全くありません。山頂方面に雲がかかっていて、ゆっくりと東へと流れています。観光センター付近は弱い北風ですが、畳平付近の天候は濃霧、気温9℃、風速12メートルの荒天で、自転車のみ通行止めです。観光センター前駐車場のマイカーは60台ほどで、6時になっても73台とあまり増える様子は見られません。

それでも、6時ごろから青空の方が多くなって、しっかりとした日差しも差し込んで来ました。ただ、昨日のような肌をジリジリと焦がすようなものではなく、暑さを感じさせない状況です。この晴天も7時ごろになると、次第に雲量が多くなり日差しもなくなって、ほぼ完全に曇り空の状態になります。

この後の天候は徐々に下り坂となります。8時の三本滝ゲートの気温は22℃、風が少しずつ強くなってきます。三本滝ゲートの係員の方の話では、早朝パトロール時はそれほどひどい天候ではなく、大雪渓付近から松本平方面が雲間に見られる状態だったとのこと。そのため、山頂付近の濃霧強風は明け方ごろからひどくなってきたようです。

早朝はまだそれほど多くなかったヒルクライマーも9時近くになると、続々と訪れる様子が見られ、シャトルバスやタクシーよりも圧倒的に多い状態。何度も立ち止まっては自転車を押して歩く方、仲間同士で一緒のペースで楽しみながら登る方、ギシギシとタイヤをきしませながら力強く登って行く方などさまざまですが、たくさんのヒルクライマーと一緒に走ると何か連帯感のようなものが生まれるのか、途中でパンクしたヒルクライマーと一緒になって修理の様子を見守る光景が見られました。

9時の位ヶ原山荘の気温は16℃、天候は変わらず曇りの状態。今日も位ヶ原山荘に足を止めて一休みしたり、遅れを取っている仲間を待つ様子が見られます。また、位ヶ原山荘横には山奥から引かれた沢の水が流れていて、ボトルに補充したり、気持ちよさそうに顔を洗う方もいらっしゃる様子ありました。おそらく、気温の割にはヒルクライマーの方は暑さを感じていたのかもしれません。

ここまでは天候にそれほど問題はなかったものの、位ヶ原山荘を過ぎた森林限界では周囲に霧が立ち込めるようになり、風と雨が次第に強くなってきます。そして、大雪渓付近では一段と強さが増してきます。

10時の大雪渓の気温は14℃、いきなり、豪雨と強風に見舞われます。大雪渓で夏スキーを楽しむスキーヤー・ボーダーの方々は一斉に避難小屋に逃げ込みます。このひどい降り方は10〜15分程度で治まるものの、北からの強風と濃霧は一向に変わらず、視界は30メートル程度まで低下します。それでもヒルクライマーの方は畳平を目指して黙々とペダルを回し続ける様子が見られました。

その後、小雨程度に落ち着くものの、濃霧と強風はお昼を過ぎても続きます。
正午の大雪渓の気温は10℃、バーンはかなり硬い状態で、円錐状の氷の柱がいたるところに発生し、鍬で整備しないと滑走できない状況です。天候の回復の兆しが感じられないものの、午後には雨は完全に収まり、13時ごろになると、アスファルトが乾き始めて、大雪渓にかかっていた濃霧も次第に抜けてきました。

そして、14時前から、天候は急速に回復傾向を示し、いきなり、周囲の霧が一気に抜けて、東の空に青空が広がってきます。大雪渓の気温は13℃、さわやかな風が吹き抜けて、山頂方面の雲も抜けて、先ほどまでの荒天がウソのような綺麗な青空が全面に広がってきました。避難小屋で待機していたスキーヤー・ボーダーの方々も雪渓に戻ってきて、バーン整備を始める様子が見られました。

今日はこの天候の割にはまずまずの人出だったようです。
県道乗鞍岳線の自転車走行台数は12時までの時点で174台と、多くのヒルクライマーの方々がお越しになりました。また、シャトルバスは、始発便が2台、7時便が1台、8時便が4台、9時便が3台で、ご来光バスも3台運行されました。また、観光センター前駐車場は8時45分には満車となり、道路向かい側の駐車場へ誘導されていました。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.12 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/07/27 17:00更新)



 【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面 乗鞍岳積雪状況(7月26日現在)】
  

D 2014/07/26 11:30
大雪渓・山頂方面全景(青線:無雪箇所、赤線:積雪箇所)

E 2014/07/26 13:25
朝日岳直下
積雪は先々週でなくなりました。
F 2014/07/26 10:05
大雪渓〜肩の小屋(積雪区間、48m)
かなり少なくなりましたが、スリップに注意!

画像・記事の転載・引用・リンクについて

<登山者向け情報>
剣ヶ峰山頂までのルートで積雪が残っているのは、右下画像の大雪渓〜肩の小屋の区間(積雪区間 約48m)のみで、左下画像の朝日岳直下は、先々週で積雪はなくなりました。

【大雪渓〜肩の小屋(積雪、約48m)】大雪渓登山口から肩の小屋までは約700メートルありますが、雪解けが進んでその大半で登山道を現れています。しかし、大雪渓登山口から数十メートル登るとすぐ始まる積雪区間(右下画像)は、最後まで積雪が残り、斜度もやや強いため要注意です。今日は日差しが強く、気温も高かったため、表面が緩んだため、問題は少なかったものの、スリップしやすい状況ですので、雪になれていない方はアイゼンの携行をオススメします。この箇所は、例年、7月下旬〜8月上旬まで積雪が残っています。

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@ 2014/07/27 05:10
晴〜曇−乗鞍スカイラインは強風濃霧で自転車のみ通行不可
シャトルバスはAダイヤ運行
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く5時現在の観光センター前駐車場の気温は18℃。天候は晴れているといってよい状態ですが雲量が多く、山頂方面は位ヶ原付近より上部に厚い雲がかかっています。雲はゆっくりと西から東へと流れていて、観光センター付近では弱い北風が吹いています。空気感は昨日よりも幾分ひんやりした感じがあります。シャトルバスは両県ともAダイヤでの運行が開始される予定ですが、岐阜県側の乗鞍スカイラインでは、畳平で気温9℃、風速12メートル、濃霧が観測され、自転車は通行見合わせの措置がとられています。観光センター駐車場のマイカーは、現時点では昨日よりも幾分少なめです。 なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2014/07/27 05:30更新)
 

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■2014年7月26日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.12
 
    ※ 剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面 乗鞍岳積雪状況を本日速報の最後に掲載しております。
    

@ 2014/07/26 08:15
ノリクラもようやく夏の雰囲気に
(ヒルクライム − 県道乗鞍岳線 摩利支天バス停付近)
A 2014/07/26 10:35
夏スキーはこれからがハイシーズン
(大雪渓下部 − モーグルコース)

B 2014/07/26 11:15
今日もヒルクライマーが絶え間なくやってくる
(大雪渓前)

C 2014/07/26 13:35
登山者で賑わう − 数珠繋ぎの登山道
(乗鞍岳登山道 − 稜線直下)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日のノリクラは、久々に「暑い!」の一言に集約される状況で、朝一番から夏らしい天候と気温、そして、夏らしい人出と賑わいの一日となりました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、満天の星空が広がっています。気温は20℃、日中より下がっているものの、ひんやりとした空気感は全くなく、熱い空気とひんやりとした空気が交互の流れているような状況です。先週までとは全く異なる空気感です。

一夜明けた乗鞍高原は、快晴の朝を迎えます。6時の気温は19℃、5時前から山頂が茜色に染まる朝日を迎え、雲ひとつない真っ青な空が広がります。日差しの暑さというよりも、空気そのものが暑さを帯びたような感じで、夜明け前からひんやりとした空気感は全くなく、6時の時点で蒸し暑さを感じる状況で、この暑さに誘われるようにセミもジリジリと鳴き始め、暑さに一層拍車をかける状況です。そして、観光センター前駐車場は110台ものマイカーがお越しになり、シャトルバス乗り場には6時前から長蛇の列ができ、始発便は3台も運行されるほどでした。

これだけ強い日差しが続くと、次第に雲が沸きあがるものの、今日は真っ青な空が長く続きます。
8時の三本滝ゲートの気温は25℃、久しぶりに20℃を上回る気温です。三本滝ゲートを通過するヒルクライマーの大粒の汗を滲ませながら進む様子が見られます。この時間帯になると、日差しも十分強くなり、いつもなら木陰を拾いながら歩けば、それほど暑さを感じないものの、今日は木陰ですら暑さを覚える状況です。そのため、標高2350メートルの位ヶ原山荘の支配人も久しぶりに半袖姿でした。

森林限界を超えて、少しは灼熱感は緩むものの、いつもなら見られるひんやりとした空気感はここにやってきてもありません。
そして、10時の大雪渓の気温は19℃。今日の松本の最高気温が34.5℃ですから、同じ松本市内であっても実に15℃以上の気温差があります。しかし、大雪渓としてはかなり高めの気温で、日差しの強さがあるため、ここでも暑さを覚える状況です。
そのため、大雪渓のバーンは緩んで、登山道上には一部積雪区間があるものの、今日はアイゼンなしでも問題なく歩くことができる状態でした。

また、雪渓下部のモーグルコースではいつものようにモーグラー・ボーダーの方がお越しになり、既存の2本のラインに加えて、ピッチの細かいラインを雪渓中段あたりをスタートに作成され、午後には多くのモーグラーがこちらに移動して滑走されていました。

正午の肩の小屋の気温は18℃。乗鞍岳登山(剣ヶ峰登山)への中継地点となっているため、今日は大勢の登山客で賑わっています。肩の小屋前の広場で休憩される方も多く、久しぶりの暑さで、ソフトクリームなどの冷たいものへの注文が多かったようです。

さて、乗鞍岳山頂(剣ヶ峰山頂)への登山道ですが、大雪渓付近から見てもその行列に驚くばかり。特に朝日岳直下の九十九折れ箇所では、道幅が狭いため、登りと下りがすれ違うことができず、時間帯によってはかなりの渋滞が発生していました。こんな様子を見ると、本格的な夏山シーズンの到来を感じさせてくれます。

お昼過ぎから畳平へ向かいましたが、こちらでもやや混雑。帰りのシャトルバスに乗車される方々の列が見られます。いつもなら、乗鞍高原行きのシャトルバスには混雑が見られても、平湯温泉・ほおのき平方面はそれほど混雑はないのですが、今日は平湯温泉・ほおのき平方面のシャトルバスにも長蛇の列ができていて、乗車できなかった方は30分後の次便へのご案内となっていたようです。

本格的な夏山シーズン到来と共に、高山植物も一斉に咲き始め、畳平のお花畑では、全面に渡ってハクサンイチゲがほぼ満開となり、また、奥の方ではミヤマクロユリが満開となっています。例年よりもやや遅れ気味ではあるものの、ようやくお花畑もハイシーズンを迎えました。

今日は終日に渡ってよい天気でしたが、明日は雨が降るかもしれない状況です。しかし、晴れればかなりの暑さとなりますので、暑さ対策と雨対策の両方を整えてお越しください。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.12 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/07/26 19:35更新)



 【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面 乗鞍岳積雪状況(7月26日現在)】
  

D 2014/07/26 11:30
大雪渓・山頂方面全景(青線:無雪箇所、赤線:積雪箇所)

E 2014/07/26 13:25
朝日岳直下
積雪は先々週でなくなりました。
F 2014/07/26 10:05
大雪渓〜肩の小屋(積雪区間、48m)
かなり少なくなりましたが、スリップに注意!

画像・記事の転載・引用・リンクについて

<登山者向け情報>
剣ヶ峰山頂までのルートで積雪が残っているのは、右下画像の大雪渓〜肩の小屋の区間(積雪区間 約48m)のみで、左下画像の朝日岳直下は、先々週で積雪はなくなりました。

【大雪渓〜肩の小屋(積雪、約48m)】大雪渓登山口から肩の小屋までは約700メートルありますが、雪解けが進んでその大半で登山道を現れています。しかし、大雪渓登山口から数十メートル登るとすぐ始まる積雪区間(右下画像)は、最後まで積雪が残り、斜度もやや強いため要注意です。今日は日差しが強く、気温も高かったため、表面が緩んだため、問題は少なかったものの、スリップしやすい状況ですので、雪になれていない方はアイゼンの携行をオススメします。この箇所は、例年、7月下旬〜8月上旬まで積雪が残っています。

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@ 2014/07/26 04:50
快晴 − シャトルバスはAダイヤ運行
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く5時現在の観光セ ンター前駐車場の気温は19℃。寒さは全くなく、これまでの感覚からするとやや暑いと感じる人もいるかもしれません。梅雨が明けてから、観光センター前駐車場はお越しになるマイカーの台数が多くなり、5時現在で3分2程度がすでに埋まっています。5時前から山頂を茜色に染める朝日が差してきました。岐阜県側の乗鞍スカイライン、また、長野県側の県道乗鞍岳線共に通行可能で、シャトルバスはAダイヤでの運行が予定されています。ノリクラにも本格的な真夏がやってきました。 なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2014/07/26 05:10更新)
 

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■2014年7月20日(日)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.11
 
    ※ 剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面 乗鞍岳積雪状況を本日速報の最後に掲載しております。
    

@ 2014/07/20 08:55
三連休中日らしい賑わい
(シャトルバス9時便 − 観光センター前)
A 2014/07/20 08:30
ヒルクライマーのハイシーズンがやってくる
(県道乗鞍岳線 − 休暇村〜三本滝間)

B 2014/07/20 12:25
夏休みに入って、本格的なスキートレーニングを
(雪渓上部 − スキーキャンプ)

C 2014/07/20 13:00
終日ひんやりとした空気に包まれる一日
(大雪渓前)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 三連休中日の今日、連休らしい賑わいをみせる中、終日に渡ってひんやりとした空気に包まれた一日でした。

早朝5時の乗鞍高原の気温は14℃、天候は曇りですが、山頂方面は一部雲の帯がかかるものの、はっきりと視界が確保されています。気温よりも体感的には冷え込んだ感覚があって、重ね着してちょうどよい状況です。観光センター前駐車場は6時の段階になると70台ほどまで増えて、三連休中日らしい人出が見られます。

今日のシャトルバスは始発便から2台以上の運行体制で、始発便が2台となるのは今シーズン初めてのことで、ご来光バスは3台も運行されました。いつもなら、時間の経過と共に蒸し暑さを感じるようになるものの、今日はひんやりとした空気が流れ、ヒルクライムに出発する方々も長袖のジャージかアームウォーマーを着用して走行される様子が見られました。

朝一番の段階ではそれほど多いとは思えなかったヒルクライマーも、8時ごろになるとちらほらと見られるようになり、時には数分おきに通過するような状況となってきます。その中には9月開催の全日本マウンテンサイクリングin乗鞍に出場される方もいらっしゃるのか、タイヤがきしむ音が聞こえるほどのパワーをかけて登って行く方や、若干左右に蛇行しながら、青息吐息で登って行く方もいらっしゃいました。

時折、日差しの見えるまずまずの天候で、ひや〜とした流れる空気が太陽の温度感を打ち消して、動いている分には暑さ・寒さを忘れてしまうほどです。
そして、厚い雲が垂れ込める中、位ヶ原へ足を進めると、山麓から湧き上がる雲海が眼下にみられるようになり、山麓から湧き上がる雲の上に到達したようでした。そして、空気はさらに冷たさを増して行きます。

11時の大雪渓の気温は10℃、そろそろ昼時ということもあって、大雪渓駐車場の脇では、車座になって ランチタイムを楽しむ様子もあり、穏やかに続く天候の中、ゆっくりとした時間を楽しむ様子が見られました。

正午の大雪渓の気温は10℃、時折、霧が立ち込める瞬間があります。暖かい空気と冷えた空気が交互に流れる様子があり、暖かい空気が流れると濃霧に見舞われ、冷たい空気に置き換わると霧が消え去る状況が繰り返されます。

今日は終始ひんやりとした空気に包まれて、大雪渓付近では14時ごろに一時的に雨に見舞われました。また、三本滝付近では正午過ぎに激しい雨に見舞われたようですが、大雪渓付近では全くその気配はありませんでした。
県道乗鞍岳線の自転車走行台数は12時までの時点で113台と、多くのヒルクライマーの方々がお越しになりました。また、シャトルバスは、始発便と7時便が各2台で、8時便と9時便が4台運行され、帰りの下り便は、臨時で増発車両を運行される様子も見られました。また、観光センター前駐車場は9時前には満車となり、道路向かい側の駐車場へ誘導されていました。

今日はほとんど青空がありませんでしたが 、明日は青空が幾分期待できそうな状況です。なお、明日の速報はありません。次回は7月26日(土)を予定しております 。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.11 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/07/20 17:40更新)


 【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面 乗鞍岳積雪状況(7月19日現在)】
  

D 2014/07/19 13:55
大雪渓・山頂方面全景(青線:無雪箇所、赤線:積雪箇所)

E 2014/07/19 08:00
朝日岳直下
先週まで残っていた積雪はなくなりました。
F 2014/07/12 08:15
大雪渓〜肩の小屋(ほぼ全線積雪、約700m)
誘導ロープに沿って−踏み跡はほとんどなく滑り易い場合も
(アイゼン携行をオススメします)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

<登山者向け情報>
剣ヶ峰山頂までのルートで積雪が残っているのは、右下画像の大雪渓〜肩の小屋の区間(積雪区間 約95m)のみで、先週まで残っていた朝日岳直下の積雪は、左下画像の通りなくなりました。

【大雪渓〜肩の小屋(積雪、約95m)】大雪渓登山口から肩の小屋までは約700メートルありますが、雪解けが進んでその大半で登山道を現れています。しかし、注意が必要なのが、大雪渓登山口からすぐ始まる積雪区間(右下画像)で、斜度があるため、今日のようなバーンコンディションが硬い日は、登りも下りもやや滑りやすい状態です。そのため、雪になれていない方はアイゼンの携行をオススメします。この箇所は、例年、7月下旬〜8月上旬まで積雪が残っています。


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@ 2014/07/20 05:05
曇−乗鞍スカイライン、今日は自転車も通行可
シャトルバスはAダイヤ運行
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く5時現在の観光センター前駐車場の気温は14℃。ひんやりとした気候で、少し重ね着が必要なコンディションです。天候はご覧の通り曇り、剣ヶ峰には雲が横たわっています。雲には動きはありません。観光センター前駐車場のマイカーは昨日よりもやや多い様子が見られ、徐々に増えつつあります。また、岐阜県側の乗鞍スカイラインは、悪天候のため、昨日・一昨日は自転車通行止めとなっていましたが、今日は自転車通行可能となりました。もちろん、バス・タクシーも通行できます。また、シャトルバスは通常ダイヤのAダイヤでの運行が予定されています。 現在は曇りですが、午後は雨の予報となっています。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2014/07/20 05:30更新)
 

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■2014年7月19日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.11
 
    ※ 剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面 乗鞍岳積雪状況を本日速報の最後に掲載しております。
    

@ 2014/07/19 10:00
三連休初日 − ヒルクライマーの姿が多くなってきた
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓下、4号カーブ)
A 2014/07/19 12:40
霧と雨を繰り返す微妙な天気
(大雪渓下部 − モーグルコース)

B 2014/07/19 13:50
突然、雷鳴と共に土砂降り、一時 霰(あられ)が...
(大雪渓入口 − 一斉に避難小屋へ)

C 2014/07/19 15:40
ハクサンイチゲの見頃エリアが広がる
(畳平、お花畑)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日から三連休が始まりましたが、不安定な天候の一日で午後からは激しい雷雨に見舞われた生憎の状況でした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、満天の星空が広がっています。気温は15℃、暑くもなく寒くもないコンディションです。星一つ一つがくっきりと輝くすんだ夜空で、まさか翌日がこんな不安定な天候に見舞われることなど、想像もできない静かな夜です。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、夜明け前から雨が断続的に降り始めています。6時の気温は15℃で雨の降り方は連続的になってきました。ご来光バスが出発した頃は雨はなく、ノリクラの山並みがはっきりと確認できる状況でしたが、山は霞んで今にも雲に飲み込まれそうな雰囲気です。観光センター前駐車場には約40台ほどのマイカーがお越しになっていますが、この雨のため、シャトルバス始発便に乗車される方も幾分少なめな状況でした。

7時ごろになると雨は収まり、雲間に青空がのぞく天候を見せます。天気は少しずつ回復傾向のようで、9時になると日差しが差し込む状況になり、アスファルトも徐々に乾き始めると、蒸発した湿気で周囲はムンムンと蒸し返す状況になってきました。そんな暑さも標高が高くなるに連れて涼しさを感じるようになり、森林限界付近の位ヶ原山荘を超えたあたりから、肌寒さすら感じるようになって来ました。

やはり、7月に入るとヒルクライムの方々の姿が多くなり、今日も何人ものヒルクライマーが駆け上がって行きます。位ヶ原でお会いしたヒルクライマーは今回初めてノリクラにお越しになったとのこと。それでも、装備はしっかりと用意されていたようで、冷え込みを感じて、持参されたアームウォーマーを着用される様子がみられました。

11時の大雪渓の気温は8℃、動いている分には暑さ寒さをほとんど感じません。一時的に雨が降って、周囲の視界を妨げるほどの濃霧に見舞われるものの、それも長い時間ではなく、大雪渓の避難小屋に一時待機したスキーヤーも再び大雪渓に戻って滑走を始めます。山頂付近にはためず雲が垂れ込めていて、午前中は山頂方面の様子を全く確認することができません。

正午の大雪渓の気温は8℃。周期的に濃霧が立ち込める中、今日も大雪渓下部のモーグルコースには何人ものモーグラーが集まっています。そして、先ほどまで山頂から大雪渓までかかっていた雲も、雪渓上部付近まで雲が上がってまずまずの状況。雨は本降りにならない程度でパラパラと降っています。
視界もよくなってきて天候は回復傾向かと思うところですが、冷え込んだ空気と蒸した空気が時間ごとに交互に流れるような状態があって、極端に温度感や湿度感の違う空気が交互に流れる点からも、天候は決して安定していないことを想像させます。

そんな不安を的中させるように、13時30分ごろから大粒の雨がパラパラと降り始めたかと思うと、一気に激しい降り方に激変します。滑走していたスキーヤー・ボーダーもあわてて、大雪渓に避難小屋に逃げ込んで、小屋の中は酸欠になるのではないかと思うほどの寿司詰め状態。雨の降り方に収まる気配が見えない状況の中、今度は雷鳴が上空全体を轟くようになってきます。そして、雷鳴と共に霰(あられ)がバラバラと音を立てて降る様子が数分間続きました。

その後、一旦雨は収まって気温は6℃まで低下します。
激しいスコールの後はすっかり天候が治まることが大半ですが、今日はこの後30分程度はまとまった降り方を見せ続け、小雨程度の降り方が長い間続きました。

畳平のお花畑は、開花の早かった遊歩道奥のハクサンイチゲは終りに近い状態で、現在、最も状態の良いハクサンイチゲは、遊歩道の中央付近で、先週と比べると開花しているゾーンがかなり広くなっている様子が見られ、畳平のお花畑は全体的に見頃の時期に突入したと言ってよいでしょう。

明日の天候は回復傾向ですが、上空の寒気の影響で、午後からは雨の心配が見られます。折角の三連休ですが、しっかりとした雨対策の下、ノリクラにお越しください。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.11 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/07/19 19:00更新)


 【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面 乗鞍岳積雪状況(7月19日現在)】
  

D 2014/07/19 13:55
大雪渓・山頂方面全景(青線:無雪箇所、赤線:積雪箇所)

E 2014/07/19 08:00
朝日岳直下
先週まで残っていた積雪はなくなりました。
F 2014/07/12 08:15
大雪渓〜肩の小屋(ほぼ全線積雪、約700m)
誘導ロープに沿って−踏み跡はほとんどなく滑り易い場合も
(アイゼン携行をオススメします)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

<登山者向け情報>
剣ヶ峰山頂までのルートで積雪が残っているのは、右下画像の大雪渓〜肩の小屋の区間(積雪区間 約95m)のみで、先週まで残っていた朝日岳直下の積雪は、左下画像の通りなくなりました。

【大雪渓〜肩の小屋(積雪、約95m)】大雪渓登山口から肩の小屋までは約700メートルありますが、雪解けが進んでその大半で登山道を現れています。しかし、注意が必要なのが、大雪渓登山口からすぐ始まる積雪区間(右下画像)で、斜度があるため、今日のようなバーンコンディションが硬い日は、登りも下りもやや滑りやすい状態です。そのため、雪になれていない方はアイゼンの携行をオススメします。この箇所は、例年、7月下旬〜8月上旬まで積雪が残っています。

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@ 2014/07/19 04:55
小雨
−シャトルバスは両県とも通常運行予定
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く5時現在の観光セ ンター前駐車場の気温は14℃。小雨が降ったり止んだりしている朝を迎えます。風はありません。剣ヶ峰山頂付近には雲がかかっているものの、位ヶ原や大雪渓付近まで見渡せる状態です。三連休初日ですが、駐車場の車はやや少なめ。3時30分のご来光バスも雲越され、シャトルバスは両県とも始発便からAダイヤでの通常運行予定です。 なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2014/07/19 05:15更新)
 

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■2014年7月13日(日)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  第11回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム特集
 

@ 2014/07/13 08:10
エントリー数947名、厚い雲に覆われた中でのスタート
(スタート5分前 − 殿下平総合交流ターミナル)
A 2014/07/13 09:10
終盤までトップ争いが繰り広げられる
(実業団E1・E2トップ集団 − 15.4km地点、四ッ岳カーブ)

B 2014/07/13 09:25
総合1位は一般カテゴリ出場の選手
(矢部 周作選手(男子D) − 1時間01分16秒)

C 2014/07/13 09:50
雨と濃霧、次第に猛烈な風に
(ゴールエリア、鶴ヶ池第二駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は、自転車のタイムトライアルレース「乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム」が開催されました。レース時間帯の大部分は問題なく遂行できたものの、下山時刻が近づくにつれて雨と突風の荒れた天候となり、下山困難状況に見舞われてしまいました。そんな状況ではあったものの、なんとか大会を終えることができました。

早朝6時、大会会場である殿下平総合交流ターミナルは、どんよりとした曇り空の朝を迎えます。気温は18℃、半袖だと若干肌寒さを感じる状況で、長袖でちょうどよい気候です。駐車場の収容台数の問題から、大半の選手はほおのき平駐車場に駐車するように変更されたため、殿下平総合交流ターミナルの駐車場はさほどの混雑はありません。

それでも、6時の段階で半分以上のスペースが埋まって、到着した選手はローラー台でウォームアップする様子があちこちで見られます。普段ならペダルをまわし始めるとボトボトと汗が滴る状況ですが、今日は一向に体が温まらず、中にはタオルケットを体に巻いて保温しながらローラー台に乗る選手もいらっしゃいました。
しばらくすると、大会MC(アナウンス)が始まり、「ゴールの畳平の天候は濃霧、気温は6℃です。現地は寒いので、選手の皆さん、防寒着と指切りでないグローブを手荷物に入れてください」と、防寒対策について何度も繰り返し呼びかけています。

大会会場では、手荷物の受付や実業団選手の出走サイン等が行われ、7時20分から開会式が始まりました。来賓の方々のご挨拶や競技委員長からのレース上の注意事項などが伝えられ、8時15分よりレースが始まります。

レースは実業団E1・E2のカテゴリから出走し、その3分後に実業団E3・Fカテゴリが続きます。その後は、3分おきに一般カテゴリの選手が順番にスタートします。スタートから数百メートルはパレード形式で走行し、その後、先導車が退避してレースの展開が始まります。また、レース開始と同時に雨の降り出す生憎のコンディションとなってきました。

国道から分岐すると、例年、先頭集団の展開が見られますが、今年は4.4km地点にある乗鞍スカイライン入口の平湯峠に差し掛かっても十数人の集団となっていて、トップもめまぐるしく入れ替わる様子がしばらく続きます。誰かがトップに躍り出たかと思うと、後ろの選手に追いつかれて集団に吸収され、また、他の選手が前に出て吸収されるという展開の繰り返しが続きます。同じチーム同士の選手の合図か、また、他の選手へのけん制なのか、時折、掛け声が聞かれる以外は静かな戦いがこのあとも続き、森林限界を超えた四ッ岳カーブ付近で5人に絞り込まれます。

そして、森林限界を超えると気象条件が厳しくなり、16km地点付近の土俵ヶ原では、突風でバランスを崩しそうになる選手も見られます。その後、ゴールの1km手前付近まで5人の集団状態のまま推移しました。
最終的に実業団トップは、原 純一選手(1時間3分36秒)、2位は米田 彰選手(1時間3分51秒)、3位は鶴岡 慶太選手(1時間3分51秒)で、ご覧のタイムの通り、最後まで接戦でした。

また、実業団の選手と一般の選手では、出走時間が10分以上空いているため、総合トップは計測タイムを照らし合わせないとわかりません。今回もそんな番狂わせがあって、男子Dカテゴリの矢部 周作選手(1時間1分16秒)が総合優勝となりました。また、女子総合優勝は実業団Fの金子 広美選手で、タイムは1時間12分42秒を記録し、一昨年にご自身が記録した1時間14分41秒の大会レコードを更新しました。

9時30分のゴール地点の天候は濃霧と小雨が繰り返す状況で気温は8℃、到着した選手も少し寒そうな様子。そして、次第に雨の降り方が強くなり、下山が当初の予定より早められました。しかし、天候は急変し、16km地点の土俵ヶ原では、突風とたたきつけるような雨に見舞われ、下山走行するどころか、吹き飛ばされないように地面に伏して
耐え凌ぐ程...そのため、急遽、下山バスで帰らざるを得ない状況となりました。

今回は下山でかなり大変な状況が見られましたが大きな事故もなく、この状況下でなんとか大会を終えることができたようです。
本日取材分の 第11回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム特集 は、7月下旬に掲載を予定しております。掲載時には、トップページ、及び、ツイッター(@norikura_org)にて、掲載のご案内いたしますので、今しばらくお待ちください。 (2014/07/13 18:00更新)
 
● 第11回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム上位選手のリザルト(速報値であるため、大会公式リザルトをご確認ください)
<男子総合>
1 矢部 周作(男子D)        1時間01分16秒
2 原 純一(実業団E1)       1時間03分36秒
3 米田 彰(実業団E1)       1時間03分51秒
4 鶴岡 慶太(実業団E1)   1時間03分51秒
5 高橋 義博(実業団E1)   1時間03分59秒
<女子総合>
1 金子 広美(実業団F)     1時間12分42秒(大会レコード)
2 宮下 朋子(女子)           1時間21分19秒
3 松田 百合子(実業団F)   1時間22分12秒
4 高田 由貴(実業団F)      1時間23分49秒
5 松本 雪子(女子)          1時間24分48秒  

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■2014年7月12日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.10第11回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム特集
 
    ※ 剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面 乗鞍岳積雪状況を本日速報の最後に掲載しております。
    

@ 2014/07/12 07:35
快晴の空、朝のコーヒータイム
(位ヶ原、11号カーブ付近)
A 2014/07/12 08:50
気温8℃、心地よい風が吹き抜ける
(大雪渓入口)

B 2014/07/12 10:50
今日もモーグルバーンは盛況
(大雪渓下部 − モーグルバーン)

C 2014/07/12 13:30
明日は頑張ります!
(第11回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム大会会場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 台風一過の今日。綺麗な青空とさわやかな風が吹き抜ける心地よい一日を過ごすことができました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、満月に近いまん丸のお月様が頭上から煌々と照らす明るい夜空が広がります。気温は11℃、若干ひんやりとした雰囲気のある空気が流れています。台風の余波も感じられなくなって、穏やかな夜が続いて行きます。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、快晴の朝を迎えます。6時の気温は15℃、しっかりした朝日が差し込むものの、暑さは全く感じさせない状況です。この天候ですから、岐阜県側の乗鞍スカイライン、及び、長野県側の県道乗鞍岳線ともに通常通り開通し、ご来光バスは2台も運行されるほどで、まずまずの日の出を楽しむことができたようです。

6時の時点の観光センター前駐車場は55台ほどのマイカーがお越しになっていて、いつものようにシャトルバスに乗車しようとされる方々の出発の準備が始まります。そして、中には、自転車のタイヤに空気を入れて整備点検する様子も見られ、そろそろ、ヒルクライマーの方々の季節が本格的に到来した雰囲気を感じさせます。

7時ごろになると、山頂付近に雲の帯が流れるようになってきます。それでも、天候の劇的な変化はなく、青空のまま乗鞍高原から大雪渓へと向かうことができました。そして、この深い青空が続く中、なんと言っても、森林限界を超えた位ヶ原付近の光景は、これ以上ないとおもわれるほど深い青空が広がり、道端ではストーブでお湯を沸かして、朝のコーヒーを楽しむ方々の姿もありました。この光景を間近に眺めながらのコーヒーは、お金を払えば必ずできるというものではありませんので、本当に贅沢な体験と言えるでしょう。

9時の大雪渓の気温は8℃、もちろん快晴が続いています。先ほどからやや強めの風が吹いています。ただ、寒さなどを感じさせるようなものではなく、風が全身を吹き抜けて、あたかも、心身を洗い流してくれるかのような心地よさがあります。梅雨の時期に、この風の吹かれ方はめったにお目にかかれない貴重な状況といえます。

今日も大雪渓には数多くのポールが林立していて、それぞれのバーンを整備しながら練習を始めます。先週と比べて、円錐形の氷の塊がバーン表面に目立つようになってきたものの日差しで結構緩み、少し整備すれば綺麗なフラットバーンになって、練習を実施することができたようです。また、モーグルバーンもいつもと変わらない盛況振りが続いていました。
午前中は時間の経過と共に、上層の高い雲に少しずつ覆われる様子が見られます。まるで秋空をも思い出すような雰囲気で、今日は空だけ見続けていても全く飽きさせない状況でした。

午後からは、明日開催される第11回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムの大会会場である殿下平総合交流ターミナル(岐阜県高山市丹生川町)に向かいます。正午の気温は27℃。標高1360メートルですから、大雪渓・山頂方面と比べると暑い状態ですが、日差しがジリジリと照りつけるような感覚はなく、カラッとした暑さと言えます。大会受付は12時から始まり、受付を済ませた選手の方々は、自転車のフロントフォークに早速計測チップ取り付ける様子も見られ、また、駐車場では自転車関連の商品を展示するブースも開設されて、目の飛び出るような高価なホイールを試乗させてくれるメーカーブースでは、ご自身のホイールと交換して乗り心地を確認する様子も見られました。

午後になっても綺麗な青空が続き、明日の大会を保障してくれるかのような天候で今日一日が終わって行きます。ただ、明日は今日ほど天候は良くなさそうで、高い山では風雨になる可能性もあるとのことで、若干の懸念が感じられますが、なんとしても、二年連続の大会中止は避けたいところです。

なお、明日の乗鞍スカイラインは大会開催中は時間通行止めの措置がとられます。
トップページですでにご案内の通りですので、今一度御確認ください。迂回路は長野県側の県道乗鞍岳線となり、乗鞍高原から畳平へ向かうシャトルバスも通常運行される予定です。

本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.10 は、今週末掲載予定です。また、第11回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム特集は、7月下旬掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/07/12 17:55更新)


 【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面 乗鞍岳積雪状況(7月12日現在)】
  

D 2014/07/12 08:00
大雪渓・山頂方面全景(青線:無雪箇所、赤線:積雪箇所)

E 2014/07/12 08:00
朝日岳直下(積雪区間 約20m)
かなり雪解けが進む、トラバースは慎重に!
F 2014/07/12 08:15
大雪渓〜肩の小屋(ほぼ全線積雪、約700m)
誘導ロープに沿って−踏み跡はほとんどなく滑り易い場合も
(アイゼン携行をオススメします)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

<登山者向け情報>
剣ヶ峰山頂までのルートで積雪が残っているのは、左下画像の朝日岳直下の部分(積雪区間 約20m)と、右下画像の大雪渓〜肩の小屋の区間(積雪区間 約700m)です。

【朝日岳直下(約20m)】先週と比べて、かなり積雪が少なくなりました。登山道上の雪は特に少なくなり、積雪区間はわずか20メートルです。しかし、急斜面トラバースですから、慎重に進む必要があります。順調に雪解けすれば、次週末には雪解けが完了すると思います。

【大雪渓〜肩の小屋(全線積雪、約700m)】この区間は一部150メートル程度で登山道が姿をあらわしていますが、雪渓上を歩くルートから登山道がやや離れているため、実質的には全区間が雪に覆われているといっても良いでしょう。全区間の距離は約700メートルです。また、冷え込んだ場合はバーンが硬くなりますので、アイゼンの傾向をオススメします。最も雪解けの遅い場所は、例年、7月下旬〜8月上旬まで積雪が残っています。

 

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■2014年7月6日(日)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.9
 
    ※ 剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面 乗鞍岳積雪状況、乗鞍岳交通アクセス方法(7月の部分開通)を本日速報の最後に掲載しております。
    

@ 2014/07/06 07:55
早朝は晴れ間がのぞく
(大雪渓入口)
A 2014/07/06 10:45
畳平お花畑は高山植物の季節を迎える
(畳平お花畑、7月4日より部分開放)

B 2014/07/06 11:40
肩の小屋 − 本日より今シーズンの営業が始まる
(肩の小屋スタッフ、10月上旬まで営業)

C 2014/07/06 13:50
周期的に霧が流れる一日
(大雪渓下部 − アルペンボード)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 周期的に霧が立ち込める状況が終日続きましたが、ほとんど雨に見舞われることもなく、雪渓を流れる空気の冷たさが心地よいと感じられる一日でした。

早朝6時の乗鞍高原は、青空の広がる朝を迎えます。気温は15℃、暑くもなく寒くもない程よい気候です。今朝の青空はくっきりとしたものではなく、幾分、薄いベールがかかっている状況で、次第に山頂方面に雲がかかり始めます。そして、シャトルバスは今日も始発便から運行が始まります。現在、県道乗鞍岳線は大雪渓までしか通行できないため、シャトルバスは大雪渓・肩の小屋口バス停までの折り返し減便運行で、ご来光バスは運行されていません。なお、岐阜県側の乗鞍スカイラインは通行に支障となる状況はなく、シャトルバスは通常ダイヤのAダイヤ、そして、ご来光バスも運行されました。

時間と共に少しずつ雲が流れるようになり、7時ごろになると、山頂付近は完全に雲に飲み込まれ、日差しが遮られるようになってきます。大雪渓に向かう道中も、位ヶ原山荘付近までは視界に問題はないものの、それより上部に向かうと霧が流れるようになり、大雪渓に手前あたりから再び青空へと変化するめまぐるしい状況が見られます。

8時の大雪渓の気温は11℃、山麓から湧き上がる雲が間近に迫る中での青空で、ものの10分程度で霧に視界がぼやける状況となってきます。シャトルバスが到着した大雪渓入口では、今日もスキーヤー・ボーダーの方々の姿がみられ、背伸びをしたりストレッチで準備運動をしながら、のんびりとした時間を楽しむ様子があります。予報では午後から天候が崩れるとされていますが、現時点では風もなく、穏やかな状況です。

その後、畳平へと移動し7月4日より一般開放された畳平お花畑の様子をうかがいます。
9時の畳平の天候は濃霧、気温は8℃、この時点では、まだ観光バスは1台のみで静かな状況。それでも、ものの1時間もしないうちに数台の観光バスが到着し、畳平周辺を散策する観光客の姿が見られるようになると、少しずつ賑やかさが感じられるようになってきます。午前中の天候は周期的に濃霧が立ち込めたり、消え去ったりを繰り返す状況で、時々パラパラと雨が降ります。傘やレインウェアが必要なほどではありません。

畳平お花畑は、周回コースの南側半分が開放されました。
しかし、畳平から降りる入口部分では、高さ数メートルもの積雪があって、今日も除雪機を使って通路の除雪が続けられるほどで、近年まれに見る積雪量となっています。その反面、お花畑エリアでは、雪解けが数週間前に終わっている箇所もあって、その部分ではハクサンイチゲが可憐に咲き始めて見頃を迎えています。ただ、全体的に見ると積雪箇所が多く、まだまだこれからといった状況と言えます。

そして、畳平から肩の小屋へ移動すると、お昼に近くなってきたこともあって、小屋の南側の広場では、登山者の方々がのんびりと休憩されている様子が見られます。ここから眺める山頂方面は、山麓から湧き上がる雲が足早に流れ込んで、その姿が見え隠れする様子が続いています。

さて、7月にオープンする肩の小屋ですが、今年は準備作業が遅れた影響から、本日7月6日(日)より、今シーズンの営業が始まりました。ただ、まだ万全の体制とは言えず、軽食コーナーのオープンのみで、お土産の販売などはこれから順次進められます。バタバタしてはいるものの、ベテランのスタッフもようやく現地入りして、今後は問題なく運営できると考えられ、今シーズンも10月上旬までの営業が予定されています。

正午の肩の小屋の気温は10℃、天候は相変わらず濃霧が立ち込めたり、消え去ったりを繰り返しています。肩の小屋から大雪渓に移動すると、山麓の位ヶ原方面が見えるようになりますが、雲間に見られる山麓は、日差しはないものの、天候には問題ない状況で、濃霧が立ち込めている状況は大雪渓や山頂部分だけのようです。

今日の大雪渓は、あちらこちらでポールが林立していて、これまでにないほどの賑わい。
中でも、アルペンボードのゲートでは、何十人もの方がお越しになっていて、スタートと同時に大きな歓声が沸きあがり、静かな大雪渓には珍しく、熱気に包まれた雰囲気でした。

午後になっても、天候の変化はほとんどなく、何とか一日を無事におくることができましたが、16時前から雨が降り始めました。最終的には予報どおりの天候の変化となったようです。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.9 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/07/06 16:10更新)


 【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面 乗鞍岳積雪状況(7月5日現在)】
  

D 2014/07/05 09:05
大雪渓・山頂方面全景(青線:無雪箇所、赤線:積雪箇所)

E 2014/07/05 09:05
【画像1】朝日岳直下(積雪区間 約50m)
しっかりした踏み跡があり、登りは問題なくとも下山は滑り易い
(アイゼン携行をオススメします)
F 2014/07/05 10:00
【画像2】大雪渓〜肩の小屋(全線積雪、約700m)
誘導ロープに沿って−踏み跡がほとんどなくかなり滑り易い
(アイゼン携行が必要です)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

<登山者向け情報>
剣ヶ峰山頂までのルートで積雪が残っているのは、左下の【画像1】の朝日岳直下の部分(積雪区間 約50m)と、右下の【画像2】の大雪渓〜肩の小屋の区間(積雪区間 約700m)、及び、頂上小屋の先の10メートルほどの区間の3箇所です。

【画像1 − 朝日岳直下(約50m)】この部分は例年より積雪量が多く、かなり積雪が残っています。ただ、多くの登山者が往来するため、踏み跡はしっかりとできています。通常の登山靴であれば、よほど気温が低くない限り、問題は少ないと思いますが、下りで転倒する様子が何人か見られましたので、安全のためアイゼン携行をオススメします。なお、この部分は、例年、7月上中旬ごろまで積雪が残っています。また、部分的に雪を掘って階段などが作られていて、先週よりも踏み跡の横幅が広くなって、登り・下りのすれ違いができるようになっています。

【画像2 − 大雪渓〜肩の小屋(全線積雪、約700m)】この区間は大雪渓の登山道入口から肩の小屋まで全区間積雪に覆われています(距離約700メートル)。ただし、登山者の往来が少なく、ほとんど踏み跡がありません。特に登山道を左に巻く画面左上の岩の付近はやや勾配が急で、登りでもかなりスリップしやすい状況です。そのため、大雪渓〜肩の小屋の区間はアイゼンが必要と考えられます。なお、画面左上の岩の付近は、例年、7月下旬〜8月上旬まで積雪が残っています。
 
【乗鞍岳 交通アクセス方法(7月からの部分開通)】

スキー場営業終了が4月6日(日)で終了します。それに伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。
6月26日付けのおしらせ「 《長野県側 県道乗鞍岳線》7月からの開通情報(7/1〜9:大雪渓まで シャトルバス折り返し運行、7/10:全面開通)」の内容も、こちらに一部追記しております。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月6日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月7日(月)〜18日(金)11時 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(金)11時〜25日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月26日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
【済】5月下旬〜6月30日(月) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月22日(日)は天空マラソンのため運休
7月1日(火)〜9日(木) 長野県道乗鞍岳線は大雪渓までの部分開通、シャトルバスは大雪渓・肩の小屋口折り返し、一部ダイヤとご来光バスは運休

【運行ダイヤ】(取消線のダイヤは運休)
<上り>観光センター発             6:10   7:00   8:00   9:00   9:30   10:00  13:00   12:00  13:00   14:00   15:30 
<下り>大雪渓・肩の小屋口発   7:14   8:09   9:09  10:09   11:09  12:09  13:09   14:09  15:09   16:09   17:09
7月10日(木)〜 長野県道乗鞍岳線は全線開通、シャトルバスは正常運行、ご来光バスは7月11日(金)から正常運行
【岐阜県】5月15日(木)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)
※ 位ヶ原山荘営業日 : 4月12(土)・13日(日)と、4月19日(土)からは10月末まで連日営業        ※肩の小屋営業日 : 7月から10月上旬までの予定

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線カーブ番号

 

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■2014年7月5日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.9
 
    ※ 剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面 乗鞍岳積雪状況、乗鞍岳交通アクセス方法(7月の部分開通)を本日速報の最後に掲載しております。
    

@ 2014/07/05 10:05
ノリクラ初日はハイクアップが辛い
(大雪渓中段 − スキーキャンプ)
A 2014/07/05 10:30
天候は回復、時折青空が...
(大雪渓下部 − アルペンボード)

B 2014/07/05 12:00
ノリクラでのキャンプは毎年の恒例行事
(大雪渓上部 − 基礎キャンプ)

C 2014/07/05 13:45
稜線直下の登山道は例年になく積雪量が多い
(山頂登山道 − 朝日岳直下九十九折れ部分)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月最初の速報をお届けします。夜半から降り始めた雨が収まり、時折、青空ののぞくタイミングがみられ、天候は思ったほど悪くない状況で、日差しがなく、ひんやりとした風が流れる大雪渓は、暑くもなく寒くもない、ノリクラらしい冷涼感に包まれた一日でした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、霧雨からまとまった雨へと変わって行きます。気温は16℃、しとしとと降る雨は、梅雨らしい降り方で、時折、強くなるタイミングがあって、天候の回復はとても期待できない状況です。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、やはり雨の朝から始まります。6時の気温は15℃、低く流れる雲のため、山頂方面は全く確認できず、鳥居尾根のダウンヒルコースすら雲に飲み込まれる状況です。こんな天候のため、観光センター前駐車場は15台ほどしかマイカーはお越しになっていません。時折、音と立てて降るほどの状況で、お越しになった方々の身動きする雰囲気すら感じられない朝です。

7月に入っていますので、乗鞍岳春山バスは終了してシャトルバスへと運行形態が変更されています。また、すでにご案内している通り、県道乗鞍岳線は大雪渓までしか通行できない状況のため、シャトルバスも大雪渓・肩の小屋口バス停での折り返し運行(減便運行)で、ご来光バスも運休です。雨が激しく降る中、6時10分発の始発便が出発します。乗客は5名程度で、週末とは思えないほどの少なさです。シャトルバスと同時にタクシーの運行も始まり、常連のタクシー運転手さんも、開店休業状態が続きます。

7時ごろになると、雨の降り方はやや強くなり、自転車のヒルクライムにお越しになった方も、今日は一日どうしようか思案する状況。そして、常連のボードメンバーも、「びしょ濡れになりながら滑るのはちょっと...」と、おっしゃりながら、鉛色の雲が垂れ込める雨空を眺め続ける時間が流れて行きます。
また、こんな天候の日は、標高2350メートルにある位ヶ原山荘から先の森林限界を超えると、濃霧に見舞われる状況が多いものの、今日は幾分霧がかかっている程度で、雨をのぞけば、ほぼ無風で問題のないコンディションです。

そして、8時の大雪渓の気温は8℃、雨の降り方がひどく、道路は一部で川のような流れになっています。視界は100メートルほどで、滑走する分には問題はないものの、山頂方面などは全く確認できない状態です。それでも、スキーやボードのキャンプでお越しになったグループの姿が見られます。その大半がシャトルバスではなく、自前のマイクロバスでお越しになったグループで、大雪渓入口で荷物や乗客を下ろしたあと、一段下の駐車場へと移動します。
現在、シャトルバスは大雪渓・肩の小屋口での折り返し運転のため、大雪渓入口前の駐車場はシャトルバスの転回場所となっています。そのため、シャトルバス以外の車両については、大雪渓入口前の駐車をご遠慮いただいております。

この雨も9時ごろになるとほぼ収まって、先ほどまで大雪渓や山頂方面を覆い隠していた雲が抜けて行きます。濃霧の抜けた大雪渓を見ると、あちらこちらでポールやゲートを設置したグループが点在していて、いつもならモーグルバーンが一番賑わう場所ですが、今日は全く逆のパターンで、モーグルコースには人影がほとんど見られない状況でした。

その後、時折、青空がのぞく様子が見られる瞬間があり、雲間に青空が広がる様子には、雲が何層にも分かれて流れていて、ミルフィーユを想像させる瞬間でした。

正午の気温は12℃、時折、パラパラとするときもあるものの、もうレインウェアは必要ありません。雪渓を流れる空気がひんやりとしていて、そこに心地よさが感じられます。

そして、午後は大雪渓を離れて稜線方面へと向かいます。肩の小屋は準備の関係上、今シーズンの営業開始が遅れていますが、明日より軽食コーナーだけでも営業を開始する予定で、本日の準備が進められていました。また、登山道の積雪箇所は先週と全く変わらず、朝日岳直下の50メートルほどの区間ですが、頂上小屋や頂上神社の方々が雪解けが早くなるようにスコップを雪面に何度も突き刺したり、階段を作ったりする作業が行われていました。

午後は、霧が立ち込める状況が続き、15時ごろに一時的に雨に見舞われました。天候は安定しているとはいえない今日一日でした。
明日は今日よりも天候は安定する傾向のようですが、午後からは再び雨が見込まれています。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.9 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/07/05 19:00更新)


 【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面 乗鞍岳積雪状況(7月5日現在)】
  

D 2014/07/05 09:05
大雪渓・山頂方面全景(青線:無雪箇所、赤線:積雪箇所)

E 2014/07/05 09:05
【画像1】朝日岳直下(積雪区間 約50m)
しっかりした踏み跡があり、登りは問題なくとも下山は滑り易い
(アイゼン携行をオススメします)
F 2014/07/05 10:00
【画像2】大雪渓〜肩の小屋(全線積雪、約700m)
誘導ロープに沿って−踏み跡がほとんどなくかなり滑り易い
(アイゼン携行が必要です)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

<登山者向け情報>
剣ヶ峰山頂までのルートで積雪が残っているのは、左下の【画像1】の朝日岳直下の部分(積雪区間 約50m)と、右下の【画像2】の大雪渓〜肩の小屋の区間(積雪区間 約700m)、及び、頂上小屋の先の10メートルほどの区間の3箇所です。

【画像1 − 朝日岳直下(約50m)】この部分は例年より積雪量が多く、かなり積雪が残っています。ただ、多くの登山者が往来するため、踏み跡はしっかりとできています。通常の登山靴であれば、よほど気温が低くない限り、問題は少ないと思いますが、下りで転倒する様子が何人か見られましたので、安全のためアイゼン携行をオススメします。なお、この部分は、例年、7月上中旬ごろまで積雪が残っています。また、部分的に雪を掘って階段などが作られていて、先週よりも踏み跡の横幅が広くなって、登り・下りのすれ違いができるようになっています。

【画像2 − 大雪渓〜肩の小屋(全線積雪、約700m)】この区間は大雪渓の登山道入口から肩の小屋まで全区間積雪に覆われています(距離約700メートル)。ただし、登山者の往来が少なく、ほとんど踏み跡がありません。特に登山道を左に巻く画面左上の岩の付近はやや勾配が急で、登りでもかなりスリップしやすい状況です。そのため、大雪渓〜肩の小屋の区間はアイゼンが必要と考えられます。なお、画面左上の岩の付近は、例年、7月下旬〜8月上旬まで積雪が残っています。
 
【乗鞍岳 交通アクセス方法(7月からの部分開通)】

スキー場営業終了が4月6日(日)で終了します。それに伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。
6月26日付けのおしらせ「 《長野県側 県道乗鞍岳線》7月からの開通情報(7/1〜9:大雪渓まで シャトルバス折り返し運行、7/10:全面開通)」の内容も、こちらに一部追記しております。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月6日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月7日(月)〜18日(金)11時 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(金)11時〜25日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月26日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
【済】5月下旬〜6月30日(月) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月22日(日)は天空マラソンのため運休
7月1日(火)〜9日(木) 長野県道乗鞍岳線は大雪渓までの部分開通、シャトルバスは大雪渓・肩の小屋口折り返し、一部ダイヤとご来光バスは運休

【運行ダイヤ】(取消線のダイヤは運休)
<上り>観光センター発             6:10   7:00   8:00   9:00   9:30   10:00  13:00   12:00  13:00   14:00   15:30 
<下り>大雪渓・肩の小屋口発   7:14   8:09   9:09  10:09   11:09  12:09  13:09   14:09  15:09   16:09   17:09
7月10日(木)〜 長野県道乗鞍岳線は全線開通、シャトルバスは正常運行、ご来光バスは7月11日(金)から正常運行
【岐阜県】5月15日(木)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)
※ 位ヶ原山荘営業日 : 4月12(土)・13日(日)と、4月19日(土)からは10月末まで連日営業        ※肩の小屋営業日 : 7月から10月上旬までの予定

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線カーブ番号

 

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