■2014年9月28日(日)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.21)
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【9月28日現在の紅葉情報】大雪渓〜三本滝ゲートまで全エリアで見頃・ピークを迎えました。
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@ 2014/09/28 09:35 紅葉 − 中腹エリアの色合いは他のエリアよりも鮮やか (県道乗鞍岳線 − 摩利支天〜荒田沢橋間)
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A 2014/09/28 09:55 紅葉 − ダケカンバの色合いが昨日よりも進む (県道乗鞍岳線 − 冷泉小屋前)
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B 2014/09/28 10:40 紅葉 − 昨晩は霜が降りず、上部エリアの紅葉は温存 (県道乗鞍岳線 − 位ヶ原11号カーブ)
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C 2014/09/28 11:35 紅葉 − 全エリアで一斉に見事な発色、稀に見る当たり年 (県道乗鞍岳線 − 大雪渓下)
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画像・記事の転載・引用・リンクについて
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▼ 今日は終日快晴。言うまでもなく紅葉日和、登山日和の一日となりました。
早朝5時の乗鞍高原は、雲ひとつない快晴の朝を迎えます。気温は7℃、放射冷却で冷え込むかと思いましたが、気温が一桁とは思えない暖かな朝です。観光センター前駐車場は5時の時点で185台ものマイカーがお越しになり、ほぼ満車の状態です。しかし、登山や紅葉散策のための準備を始める様子があまり多くありません。
今日のご来光バスは6台も運行され、おそらく、観光センター前駐車場にお越しのマイカーの多くは、すでに出発されたあとのようです。ご来光バスは9月30日(火)で今シーズンの運行が終了され、今日は最後の週末ということもあって、終了前にご来光バスを利用される方が多かったのかもしれません。
6時頃になって観光センター前駐車場にも朝日が差し込むようになって来ました。真っ青な青空にノリクラの峰々が浮かび、その山肌には紅葉のパッチワークが点在する様子がはっきりと確認でき、本格的な紅葉シーズンを迎えたことを印象付けさせます。そして、マイカーでお越しの方もさらに増えて、6時の時点で観光センター前駐車場は満車。隣の未舗装の駐車場も8時過ぎにはほぼ満車になりました。
9時の三本滝ゲートの気温は14℃、しっかりとした日差しを受けると肌を突き刺すような強さを感じますが、流れる空気はひんやりとした状態で、その両者が程よく調和して過ごしやすいコンディションが続きます。この先のかもしかゲレンデから今週の紅葉ゾーンへ突入しますが、自転車でお越しの方は、ストップ&ゴーを繰り返しながら、周囲の紅葉をカメラに収めていきますが、停まっている時間のほうが長くなり、なかなか前に進めません。雲ひとつない紺碧の青空の下で、きらびやかに輝かない紅葉は存在しないわけで、山麓の三本滝ゲート上から、山頂付近の大雪渓まで、見事な色合いに一斉に発色し、その色合いも見事であって、近年まれに見る紅葉の当たりとなりました。
早朝から快晴を迎えると、数時間後にはモクモクと雲が沸きあがるのは夏のシナリオですが、もう秋真っ只中の今日は、いつまでたっても青空が続いてくれます。また、お昼近くになっても、ひんやりとした空気の流れにクールダウンさせてくれる感覚を覚えるほど。秋の空気感を十二分に楽しませてくれます。
正午の肩の小屋の気温は14℃、今日は紅葉散策の人も多いのですが、乗鞍岳登山(剣ヶ峰登山)に向かう方も多く、お昼時の肩の小屋はてんやわんやでスタッフの皆さんが動き回り、昼食もまともに取る時間がない程でした。
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B 2014/09/28 14:00 乗鞍剣ヶ峰から望む御嶽山 (乗鞍岳山頂 − 乗鞍地域への噴火の影響はありません)
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C 2014/09/28 13:15 乗鞍剣ヶ峰から望む御嶽山 (乗鞍岳山頂 − 乗鞍地域への噴火の影響はありません)
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画像・記事の転載・引用・リンクについて
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肩の小屋から山頂方面の登山道は、午後を回ってもたくさんの方が頂上目指して登ります。午後もひんやりとした空気が続き、13時の山頂の気温は12℃。強い日差しがあって、寒いどころか大粒の汗を滲ませながら登る方も、かなりたくさんいらっしゃいました。山頂からは、昨日噴火した御嶽山が噴煙を高々と噴き上げる様子が間近に見られます。約25km離れた乗鞍岳山頂(剣ヶ峰山頂))から見る限り、噴煙は一箇所ではなく、周囲からも小さなけむりが立ち上る様子が見られ、最も大きな噴煙は百メートル程度はあると思われます。高々と吹き上がる噴煙は周期的に強弱を繰り返す状況も確認できました。なお、現時点では、乗鞍地域への直接的な影響はありません。
今日の県道乗鞍岳線の自転車走行台数は12時までの時点で82台で、シャトルバスは、ご来光バスが6台、始発便が2台、7時便が2台、8時便が2台、9時便が5台で、観光センター前駐車場は6時前には満車となりました。(満車の場合は、2km先のすずらん橋駐車場へ)
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.21 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちくだ さい。
(2014/09/28 18:50更新)
【9月28日(日)現在の紅葉情報
−上部(大雪渓〜位ヶ原)から、中腹(冷泉〜摩利支天・三本滝ゲート)まで全山ピークの彩を迎え、当たり年となりました。
乗鞍の紅葉は標高2600〜2700メートルの大雪渓付近で9月中下旬ごろから始まります。乗鞍の紅葉の概要は、
乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)
をご覧ください。紅葉は全エリアでピークを迎えていますので、今後はどの程度持続されるかという点にかかってくるかと思います。また、場所によっては次週末には見頃を過ぎてしまう可能性もあります。
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標高2600〜2500メートルの大雪渓や位ヶ原では、昨日同様にピークの色合いが続いています。ウラジロナナカマドも霜枯れなく発色し、ダケカンバは昨日以上に深い色付きとなっています。すでにピークの状態となっていますので、今後はこの状態がどの程度持続できるかという点にかかってくるかと思います。
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標高2350メートルの位ヶ原山荘より下部では、ダケカンバが鮮やかな黄色になり、ダケカンバの状態もよく、どこをとっても見頃です。
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標高2200〜2000メートルの冷泉小屋から摩利支天付近は、先週のピークが継続し、全山の中で最も発色の良いエリアです。先週は摩利支天付近まででしたが、今週は標高1800メートルの三本滝ゲート近くまで進んでいます。
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▼ 7月より朝の速
報を現地からお届けします。速報を書く5時現在の観光センター前駐車場の気温は6℃。雲ひとつない快晴の朝です。畳平の気温は2℃で快晴。乗鞍スカイラインは通行可能で、シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに通常通り のAダイヤでの運行が開始される予定です。
観光センター前駐車場はすでに満車状態で、昨日以上にたくさんの方がお越しになり、紅葉日和の一日になりそうです。
昨日、御嶽山の噴火がありましたが、
乗鞍においては、噴火の影響は見られず、普段どおりの状況です。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2014/09/28
05:45更新)
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■2014年9月27日(土)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.21)
※ 【9月27日現在の紅葉情報】大雪渓〜三本滝ゲートまで全エリアで見頃・ピークを迎えました。
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@ 2014/09/27 09:20 紅葉 − 中腹は先週に引き続きピークが続く (県道乗鞍岳線 − 摩利支天〜荒田沢橋間)
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A 2014/09/27 10:15 紅葉 −
錦の屏風が見事に広がり、全山紅葉を迎える (位ヶ原山荘前)
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B 2014/09/27 12:10 紅葉 − ダケカンバもウラジロナナカマドも綺麗に発色 (位ヶ原山荘〜宝徳霊神 登山道)
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C 2014/09/27 14:45 紅葉 − 枯れたものが少なく、今年は当たり年となりました (大雪渓)
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▼ 先週は初氷が見られた21日(日)に、霜枯れのウラジロナナカマドが散見される状況でしたが、霜枯れを免れたものが多く、今週は見事な紅葉を迎えることが出来ました。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、薄い雲が広がる夜を迎えます。気温は12℃、曇っていることもあって、全く寒さはありません。雲はそれほど厚くないようで、明るい星はかろうじて確認でき、雲に濃淡がある様子が見られます。
今日は晴れマークが並ぶ天気予報ですが、一夜明けた乗鞍高原は、低く垂れ込める雲に覆われた朝を迎えます。5時の気温は11℃、昨晩同様に全く寒さを感じない朝です。5時の時点の観光センター前駐車場は132台のマイカーがお越しになり、空きスペースは半分以下の状態。紅葉が見頃を迎えて、賑やかな一日となりそうです。
さて、その1時間前の4時の観光センターは、バタバタと大勢の人が活動をはじめていました。今月末で終了するご来光バスに乗車しようとされる方々がたくさんいらっしゃいます。今日は5台のご来光バスが運行され、今日は雲海の上の見事なご来光を望むことが出来たようです。
さて、乗鞍高原に低く垂れ込める雲は上部では雲海となっていて、朝の早い時間帯は綺麗な青空が上部エリアでは広がっていました。ただ、この状況も10時過ぎから山麓から雲が沸きあがり、山麓だけでなく大雪渓・位ヶ原エリアも雲に飲み込まれてしまいました。
今日のシャトルバスには大勢のカメラマンがお越しになり、大雪渓から位ヶ原山荘までの沿道には、あちこちで三脚が立て並べられる状況。紅葉は申し分ない発色を放っているものの、太陽が雲に覆われて、しっかりとした日差しが差さない状況。足早に流れる雲間からの日差しを気長に待つカメラマンの姿が見られました。
紅葉は上部の大雪渓から中腹の三本滝ゲートまで全山紅葉を迎えます。例年なら、全山紅葉を迎えると、枯葉が結構見られますが、今週の状況を見ると、先週の霜枯れの影響を受けた上部エリアのウラジロナナカマドが枯れている以外は、ほぼ完全な状態で発色もかなりよい状態。近年まれに見る当たり年となりました。先ほど申し上げたように、今日は日差しがないのが悔しいところです。
正午の大雪渓の気温は12℃。山麓から湧き上がる霧が流れるとひんやりとした感覚があり、日差しが戻ってくるとやや暑さを感じる状況でしたが、全体を通して見ると、暑くもなく寒くもない状況です。車道にはカメラマンはもちろんのこと、いつものようにヒルクライムにお越しの方、そして、シャトルバスの登り便を利用して、下山しながら散策を楽しむ方がたくさんお越しになっています。
午後になって、周期的に青空が戻る状況が見られますが、山麓からの濃霧と、山頂から流れ込む濃霧の流れが絶えず続き、紅葉の発色は申し分ない状況であるだけに、ぱっとした太陽の光りが最後に欲しいと感じたところでした。
連日のように出没しているツキノワグマですが、今日は入山規制などはありませんでした。また、本日11時53分に乗鞍岳から南へ約25kmに位置する御嶽山で噴火が見られましたが、乗鞍には影響はありませんでした。また、剣ヶ峰登山の方の中には、御岳山に噴煙が上がっている様子が見られたとのことですが、午後からは濃霧がかかって、御岳方面を確認できない状況でした。
今日の県道乗鞍岳線の自転車走行台数は12時までの時点で50台で、シャトルバスは、ご来光バスが5台、始発便が2台、7時便が2台、8時便が2台、9時便が3台で、観光センター前駐車場は7時過ぎには満車となりました。
明日も晴れマークの並ぶ天気予報ですから、今日以上の紅葉日和となるでしょう。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.21 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちくだ さい。
(2014/09/27 19:15更新)
【9月27日(土)現在の紅葉情報
−上部(大雪渓〜位ヶ原)から、中腹(冷泉〜摩利支天・三本滝ゲート)まで全山ピークの彩を迎え、当たり年となりました。
乗鞍の紅葉は標高2600〜2700メートルの大雪渓付近で9月中下旬ごろから始まります。乗鞍の紅葉の概要は、
乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)
をご覧ください。
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標高2600〜2500メートルの大雪渓や位ヶ原では、先週のウラジロナナカマドの霜枯れが見られ、その部分は枯れ落ちてしまいましたが全体的には少なく、多くのウラジロナナカマドはかなりよい色付きとなりました。また、ダケカンバも明るい色付きが始まり、どちらもかなりの発色です。ウラジロナナカマドはほぼピークに近い状態ですが、ダケカンバは小金色まで色付きが進行すると考えられ、完全なピークはあと数日といったところかと思います。
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標高2350メートルの位ヶ原山荘より下部では、ダケカンバが鮮やかな黄色になり、ダケカンバの状態もよく、どこをとっても見頃です。
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標高2200〜2000メートルの冷泉小屋から摩利支天付近は、先週のピークが継続し、全山の中で最も発色の良いエリアです。先週は摩利支天付近まででしたが、今週は標高1800メートルの三本滝ゲート近くまで進んでいます。
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▼ 7月より朝の速
報を現地からお届けします。速報を書く5時現在の観光センター前駐車場の気温は11℃、寒さはありません。この週末あたりから紅葉シーズンに突入して、駐車場の空きスペースはすでに半分以下になっています。
天候は曇で雲は低く垂れ込めていて、観光センター周辺の低い山も雲に包まれています。また、この低い雲も県境あたりでは雲海の上になっているようですが、3時の畳平は天候曇、気温2℃、風速2メートルで、近景の視界は良いものの、遠景の山並みは視界不良とのことです。
岐阜県側の乗鞍スカイラインは自転車も通行可能で、シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに通常通り のAダイヤでの運行が開始される予定です。
なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2014/09/27
05:45更新)
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■2014年9月23日(火)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.20)
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@ 2014/09/23 16:15 紅葉 − 中腹エリアは21日(日)と変わりなくピークの色彩 (冷泉 − 三本滝ゲート係員提供)
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A 2014/09/23 16:25 紅葉 − 上部エリアは21日(日)より綺麗に発色 (位ヶ原11号カーブ − 三本滝ゲート係員提供)
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画像・記事の転載・引用・リンクについて
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▼ 本日は取材日ではありませんが、本日の紅葉状況をお伝えします。
前回の取材日、9月21日(日)は、畳平鶴ヶ池で初氷が観測され、上部エリアの大雪渓・位ヶ原ではウラジロナナカマドに霜枯れの影響が散見される状況がみられました。また、中腹の冷泉〜摩利支天付近はピークに近い色合いとなりました。
本日の畳平の最低気温はマイナス4℃と冷え込み、21日(日)と同様に、上部エリアのウラジロナナカマドの霜枯れが心配されました。先ほど、三本滝ゲート係員、及び、位ヶ原山荘支配人に話を伺ったところ、上部エリアは21日(日)よりも発色のよい状態が見られるとのこと。霜枯れしてしまった部分の復活はありませんが、霜枯れを免れた部分が本日の冷え込みで綺麗に発色した模様です。
なお、台風16号から変わった温帯低気圧が明日24日(水)から25日(木)にかけて接近し、大雨と強風による紅葉への影響が懸念されます。ただ、暖かく湿った空気を運んできますから、霜枯れの心配はなさそうです。週末27日(土)には再び天候は回復する予報ですから、大雨と強風による紅葉への影響が大きくなければ、絶好の紅葉散策日和となるかと思います。
なお、20日(土)〜21日(日)取材の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.20
は、今夜掲載いたしますので、紅葉情報の詳細についてはそちらもあわせてご覧ください。
(2014/09/23 19:10更新)
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■2014年9月21日(日)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.20)
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【9月21日現在の紅葉情報】中腹(冷泉〜摩利支天)でピーク間近。上部(大雪渓〜位ヶ原)は全体的な色付きが始まる。次週には本格的な紅葉が始まる予測
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@ 2014/09/21 05:35 今日のご来光は最高! (大黒岳
−ご来光バス運行は9月30日まで)
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A 2014/09/21 08:45 秋色を楽しむヒルクライムへ... (観光センター前駐車場)
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B 2014/09/21 09:55 紅葉 − 中腹エリアはほぼピークに近い発色 (県道乗鞍岳線 − 荒田沢橋)
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C 2014/09/21 11:45 紅葉 − 上部エリアは発色がはっきりとしてきた (宝徳霊神〜大雪渓 登山道)
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画像・記事の転載・引用・リンクについて
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▼ 今日はほぼ終日快晴。秋のひんやりとした空気感に、カラッとした日差しが照らし出して、すべてのものがビビッドにくすみなく輝く光景が最高の一日でした。
午前4時の乗鞍高原は、満天の星空が輝く夜空が続いています。気温は2℃、昨晩はかなり冷え込み、同じ乗鞍高原でも、霜が下りた場所もあったようですが、観光センター前駐車場は、夜露がかなり激しい状態でしたが、霜には至りませんでした。3時30分を過ぎる頃から、観光センター前駐車場では、ご来光バスに乗車しようとされる方々出発の準備を始めます。周囲は真っ暗で、闇夜に目をならして行くと、かすかにノリクラの稜線が確認できる状態。しばらくすると、ご来光バスがシャトルバス停留所に入線し、乗務員の方がチケットの販売を始めます。今日のご来光バスは3台が運行され、9月ダイヤの出発時刻である4時10分に観光センターをあとにします。
今日の日の出時刻は5時33分。出発してからしばらくは闇夜の中をヘッドライトの明かりだけを頼りにご来光バスは突き進みますが、位ヶ原山荘付近から夜空が白み始めます。東の稜線がボーっと光り始めたかと思うと、急速に明るさを増して行きます。時刻は4時50分ほど、日の出は待ってくれません。ご来光バスも急いで県境のご来光バス臨時停留所に向かいます。
そして、5時ちょうどに3台のご来光バスが県境のご来光臨時停留所に到着します。気温は4℃、少し風を感じるものの、しっかりとした防寒対策を施していれば寒さは感じる状態ではありません。バスから下りた方々は、そのまま県境付近でご来光を待ったり、富士見岳や大黒岳に登ってご来光を楽しむ方などに分かれますが、お勧めは大黒岳でのご来光で、バスを降りてから10分程度で大黒岳山頂に到着できます。
大黒岳山頂付近にはすでにたくさんの方がお越しになっていました。そして、日の出時刻の10分ほど前には、東の空に浮かぶ雲が茜色に染まり始め、その朝焼けの色合いがピークに達した頃に今日の日の出を迎えました。しきりにシャッターを切るカメラマンの方々や日の出をバックに記念撮影を撮る方など様々です。日の出の感動は何度味わっても良いもので、日の出後は空が明るくなると同時に、青さも一段と際立って、日の出の神々しさから、真っ青な朝の輝きへと移り行く変化はいつ見ても美しいものでした。
さて、ご来光から下山した7時の観光センターは、快晴の青空が広がっています。気温は6℃。空気は冷たくても、力強い太陽の暖かさを十二分に感じる状況。ただ、観光センター前駐車場は7時の時点で70台とさほど多くなく、8時を過ぎても満車になりませんした。登山に向かう方のほか今日もヒルクライムに出発される方々の様子があって、いつもの観光センターの朝が始まります。
その後も、見事な青空が広がります。日差しは強く、肌に突き刺さるような感覚があるものの、ひんやりとした空気がかき消してくれて、今日も汗知らずの状況。真っ青な天候に紅葉がさらに鮮やかに輝き、散策日和・ヒルクライム日和であったことは間違いありません。
11時ごろになると、上空の雲が多くなるものの、12時過ぎには再び快晴の空が広がります。正午の大雪渓の気温は10℃、今日もいつものように常連のスキーヤーの方々がお越しになっていますが、午前中を中心にスキーヤー専用道などに熊が出没し、その後も、大雪渓周辺の高山植物を捕食する様子も確認され、お昼過ぎには大雪渓入口の隣の沢筋へと移動しながら、大雪渓周辺に滞在していたようです。
午後になっても雲のほとんどない快晴が広がり、力強い太陽に照らされて何もかもビビッドに輝く一日となりました。ただ、日差しが落ちるのも早く、15時の大雪渓では日が完全になくなり、それと同時に、急激に冷え込みを感じる状況は、秋を一層感じさせるものです。
今日の県道乗鞍岳線の自転車走行台数は12時までの時点で34台で、シャトルバスは、ご来光バスが3台、始発便が1台、7時便が1台、8時便が2台、9時便が3台で、ほぼ通常の週末の状況だったと思います。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.20 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。
(2014/09/21 16:20更新)
【9月21日(日)現在の紅葉情報
−中腹(冷泉〜摩利支天)でピーク間近。大雪渓・位ヶ原は全体的に色付きが始まりました。次週には本格的に色付くはずです。】
乗鞍の紅葉は標高2600〜2700メートルの大雪渓付近で9月中下旬ごろから始まります。乗鞍の紅葉の概要は、
乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)
をご覧ください。
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標高2600〜2500メートルの大雪渓や位ヶ原では、全体的に色付き始まった事がはっきりと感じられるようになってきました。昨年よりもやや早い状態です。ただ、昨日は見られなかった枯れたウラジロナナカマドが散見されていて、特に道路沿いのウラジロナナカマドに多いようです。今後、紅葉がさらに進むと霜の影響を受けたものは枯れてしまう可能性がありますが、車道沿いよりも登山道の中のウラジロナナカマドの方が状態が良いため、車道だけでなく登山道にも足を伸ばしたほうが良いかもしれません。なお、今後霜枯れしなければ、あと数日から1週間程度で見頃となるかと思います。
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標高2350メートルの位ヶ原山荘より下部では、ダケカンバが全体的に黄色っぽく感じられるようになってきました。昨日よりもはっきりしてきました。こちらもあと1週間程度で見頃になるかと思います。昨年よりもやや早い進捗状況です。
●
標高2200〜2000メートルの冷泉小屋から摩利支天付近は、ピークに近い状態まで紅葉が進み、全山で一番発色のよい状態です。特に荒田沢橋の手前付近、28号カーブはほぼピークといってよいでしょう。全エリアのなかで現時点での見所ポイントは、この冷泉から摩利支天までの区間だけといっても良いでしょう。昨年より早い進捗状況です。
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▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く7時現在の観光センター前駐車場の気温は6℃。ご覧の通り、雲ひとつに快晴で、しっかりとした日差しに太陽の暖かさを感じる朝です。5時時点の畳平の気温は4℃で快晴・微風で、霜などは下りていませんでした。乗鞍スカイラインは自転車通行可能、シャトルバスは両県ともAダイヤでの運行が開始されています。また、観光センター前駐車場はそれほど混雑はなく、通常の週末とほぼ同じ状況です。
なお、本日はご来光取材のため、朝の速報が遅くなりました。今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2014/09/21
07:10更新)
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■2014年9月20日(土)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.20)
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【9月20日現在の紅葉情報】中腹(冷泉〜摩利支天)で見頃。上部(大雪渓〜位ヶ原)は全体的な色付きが始まる
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@ 2014/09/20 10:25 中腹の紅葉が始まりました! (県道乗鞍岳線 − 荒田沢橋手前)
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A 2014/09/20 11:25 上部エリアの紅葉は色付き始めたばかり (富士見沢)
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B 2014/09/20 12:15 午後から青空が広がる (県道乗鞍岳線 − 位ヶ原7号カーブ)
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C 2014/09/20 14:30 今日も果敢に秋スキーに挑む (大雪渓上部左側 − モーグルコース)
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画像・記事の転載・引用・リンクについて
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▼ 今日は穏やかな雲の流れとパステル調の青空が広がり、全く汗知らずの一日でした。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、曇り空の夜を迎えます。気温は8℃、曇っていることが影響して、気温ほどの寒さは感じません。
そして、一夜明けた乗鞍高原は、昨晩同様の曇り空が広がります。5時の気温は7℃、寒いことは寒いのですが、曇っていることもあって気温ほどの寒さはありません。5時30分近くになるとようやく周囲が明るくなり始め、山頂方面ははっきりと確認できるようになってきました。また、畳平の気温は1℃で曇、風速3メートルとのことで、乗鞍スカイラインは早朝から自転車の通行ができます。シャトルバスは両県ともAダイヤでの運行が始まります。
6時の時点の観光センター前駐車場にお越しのマイカーは62台。週末としては多くもなく少なくもない状態といえます。そして、6時10分のシャトルバス始発便が到着すると、お待ちの登山客の方々が一斉に乗り込みます。乗客の全員が長袖を着用し、中には防寒着を着用されている方もいらっしゃったほどです。
8時ごろになると、少し薄日がさす状況も見られます。アウターを着ていると、やや暑さを感じますが、冷たい空気の流れがあって、やはりアウターがあったほうが良いと感じる状況。観光センター周辺の木々も先週と比べて明らかに色付きを感じるものも少しずつですが増えてきたように感じます。観光センター近くの自動販売機も、ホットがすべて売り切れになっていて、急激に寒さが訪れた様子がうかがえます。
9時の三本滝ゲートの気温は10℃。ゲートを管理する方々の詰所では、ストーブに火が灯され、秋を通り越して冬のがもうそこまでやってきている状況でした。じーっとしていると寒さを覚える状況ですが、登山や散策などで歩き回っていると、それほど寒さを感じることなく、むしろ通り抜けるひんやりとした空気感がちょうど良いと感じるほどでした。
今日は午前中はほとんど曇で、お昼前になって薄日がさすようになり、天候は幾分回復傾向を見せています。県道乗鞍岳線の沿道の紅葉は、山麓の乗鞍高原から上部エリアの大雪渓に至るまで、先週と比べると明らかに色の変化をはっきりと感じることができ、特に、摩利支天から冷泉小屋までの中腹エリアでは、見頃を迎えたといってもよい状況まで色付いて来ました。
正午の大雪渓の気温は9℃。上空に青空が感じられるようになり、鰯雲が綺麗にちりばめられた光景が広がります。中腹エリアの紅葉はかなりよい状態になってきたものの、上部の大雪渓・位ヶ原エリアは、まだ色付きはじめといった状態で、場所によってはかなりよい発色が見られますが、あと1週間程度はかかるのではないかという状況です。
大雪渓には今日もいつもの常連のスキーヤーが顔をそろえていました。朝はバーンが硬かったとのことですが、午後からは表面が緩んで滑りやすい状況になってきました。ただ、整備されたモーグルコース以外の雪渓はひどいうねりが全面に広がり、モーグルコース以上に大きなコブがいくつも分布していて、モーグルコースから「脱線」してしまうと、リカバリーできないため、絶対にモーグルコースから外れないよう必死で滑るモーグラーの姿がありました。
午後になって、青空が広がる時間帯が多くなり、進み始めた紅葉が鮮やかに照らされる様子を見ると、木々の一本一本がこのタイミングを待ちながらノリクラの一年を過ごしてきたように感じるものです。早く見頃を迎えてくれないかと思うのと同時に、霜枯れに会わないように願うばかりです。
今日の県道乗鞍岳線の自転車走行台数は12時までの時点で27台とかなり少ない状態でした。
シャトルバスは、ご来光バスが2台、始発便が2台、7時便が1台、8時便が2台、9時便が3台で、ほぼ通常の週末の状況だったと思います。
明日も今日と良く似た天気のようですから、必ず、防寒着とグローブを持参の上、紅葉散策にお越しください。なお、本日取材分の
ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.20 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。
(2014/09/20
19:00更新)
【9月20日(土)現在の紅葉情報
−中腹(冷泉〜摩利支天)で見頃に近い状態。大雪渓・位ヶ原は全体的に色付きが始まりました。】
乗鞍の紅葉は標高2600〜2700メートルの大雪渓付近で9月中下旬ごろから始まります。乗鞍の紅葉の概要は、
乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)
をご覧ください。
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標高2600〜2500メートルの大雪渓や位ヶ原では、全体的に色付き始まった事がはっきりと感じられるようになってきました。昨年よりもやや早い状態です。ウラジロナナカマドの葉の状態は比較的よく、今後が期待されるところです。
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標高2350メートルの位ヶ原山荘より下部では、ダケカンバが全体的に黄色っぽく感じられるようになってきました。ただ、しっかりと始まったといえるほどの状況ではありません。昨年よりもやや早い進捗状況です。
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標高2200〜2000メートルの冷泉小屋から摩利支天付近は、ほぼ見頃に近い状態まで紅葉が進み、全山で一番発色のよい状態です。現時点で紅葉の見所ポイントはこの冷泉から摩利支天までの区間といっても良いでしょう。昨年より早い進捗状況です。
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▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く5時現在の観光センター前駐車場の気温は7℃。天候は曇りですが山頂ははっきりと確認できます。また、曇っているためか、気温の割には寒さを感じない朝です。畳平は気温1℃で曇、風速は3mと穏やかで、乗鞍スカイラインは自転車も通行可能です。また、シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに通常通りのAダイヤでの運行が開始される予定です。
今日は日差しがあまり期待できませんので、大雪渓・畳平・山頂方面に向かう方は、必ず防寒着を持参してください。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2014/09/20
05:45更新)
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■2014年9月14日(日)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.19)
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@ 2014/09/14 09:10 シャトルバス −
今期一番に匹敵する人出
観光センター早朝から満車で、すずらん橋駐車場も混雑 (すずらん橋駐車場)
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A 2014/09/14 10:10 午前中で147台ものヒルクライマー、今期一番の入山台数
本日下山事故発生、自転車下山はスピード要注意!! (県道乗鞍岳線 − 冷泉小屋前)
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B 2014/09/14 13:35 午後から濃霧が立ち込める (大雪渓上部左側 − モーグルコース)
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C 2014/09/14 14:20 紅葉 − 少しずつ色付き始める (宝徳霊神〜大雪渓 登山道)
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画像・記事の転載・引用・リンクについて
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▼ 三連休中日の今日。昨日同様に良い天候に恵まれたこともあって、今期一番に匹敵する賑わいを見せました。
早朝5時の乗鞍高原は、気温6℃、かなり冷え込んだ朝を迎えました。この時間帯では、まだ周囲は暗く、空の状況はよくわかりませんが、5時20分頃になってようやく空が明るくなり、綺麗な青空の朝であることがわかります。5時時点の観光センター前駐車場には200台ものマイカーがすでにお越しになっていて完全に満車です。ここ最近では、朝一番から満車になることはお盆に1〜2日程度あるほかは稀に見る状況です。また、2時40分時点の畳平の気温は0℃で風速2メートルと穏やかで、岐阜県側の乗鞍スカイラインは、早朝から自転車通行可能な状態でした。シャトルバスも両県ともAダイヤです。そして、畳平の最低気温はマイナス1℃で、昨日より氷や霜は多く見られたとのことで、これから紅葉するウラジロナナカマドへの影響が気がかりです。
この状況ですから、観光センター前駐車場は朝一番から賑やかな状況かと思いましたが、意外にもそれほどバタバタとした雰囲気はありません。それもそのはず...観光センター前駐車場を利用された方の多くは、ご来光バスですでに出発した後で、今日のご来光バスは6台も運行されました。今日のご来光は雲海の中からの日の出で、今日も綺麗な朝日を拝むことができたようです。
しっかりとした青空が広がる様子も7時ごろには、山頂を覆うほどの雲がかかります。しかし、8時ごろには再び綺麗な青空が広がり、その後は青空に綺麗な雲が流れる天候が続きます。8時前には観光センターの車道をはさんだ反対側の未舗装駐車場も満車となり、駐車場を管理するガードマンは、2km先のすずらん橋駐車場へ案内されていました。そのため、8時便以降はすずらん橋からの乗車かかなり多くなり、9時のすずらん橋駐車場では、長蛇の列ができるほどで、シャトルバスも直接すずらん橋に配車するほどでした。
日が高くなっても暑さは全く感じません。ヒルクライマーの方もゆっくりと秋の雰囲気を味わいながら走行する様子があって、何度も立ち止まりながら所々で色付く紅葉を楽しまれていました。ただ、今日はしっかりとした装備のヒルクライマーというよりも、一般のスポーツサイクルでお越しの方も多く見られ、自転車整備に若干不安のある様子も見られました。少なくともブレーキとタイヤの空気圧は走行前にチェックした上で出発するようお願いいたします。
12時の大雪渓の気温は13℃。この時間帯になると上空の雲量が多くなり、青空がかなり少なくなってきました。昨日とほぼ同じ天候の展開を見せています。ちょうど鉢盛山の頂上付近を頭に雲がかかる状況で、遠景の山並みは雲に飲み込まれて見られません。ただ、松本平は谷間からはっきりと確認できました。
ひんやりとした空気が流れ、暑くもなく寒くもない状況。一日のうちで一番気温の高い時間帯ですが、日差しの強さとか暑さは全くなく、夏の雰囲気はもう完全になくなってしまいました。
今日も大雪渓にはいつもの常連のスキーヤーがお越しになって、雪渓上部左側の右寄りエリアではモーグルコースで繰り返し練習されています。昨日までコースが1つでしたが、今日は新たに別のコースが作られて、コブも適度に成長して普通に滑走できる状態にまで仕上げられました。ただ、雪渓上部左側の右寄りエリアは今後雪解けが進むと、次週末は滑走できない可能性も考えられます。
午後になると、山麓から濃霧が沸き起こり、時折、大雪渓もすっぽりと包まれるタイミングも見られる状況でしたが、それ以上の天候の崩れはなく、きょうも秋らしい一日を楽しむことができました。
今日の県道乗鞍岳線の自転車走行台数は12時までの時点で147台と今期一番の台数でした。先ほども申し上げたように、ロードバイクのヒルクライム仕様でお越しの方よりも、一般のスポーツサイクルでお越しの方も多く、空気圧やブレーキなど最低限の整備を実施した上で走行されるようお願いいたします。
また、今年は県道乗鞍岳線での大きな事故はありませんでしたが、本日は下山走行時に道路外に滑落する単独事故が発生しました。車やオートバイと異なって、タイヤが細く制動性能が劣り、また、急勾配での強いブレーキングで後輪が浮き上がってバランスを崩すこともありますので、フルブレーキングせずに済むような下山走行をお願いいたします。
シャトルバスは、ご来光バスが6台、始発便が3台、7時便が3台、8時便・9時便が6台で、今期一番に匹敵する賑わいとなり、観光センター満車のため、すずらん橋からの乗車も数多く見られました。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.19 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。
(2014/09/14 18:20更新)
【9月14日(日)現在の紅葉情報
−昨日よりも全体的に色合いに変化が感じられる部分が多くなりますが、大雪渓付近は昨年よりも若干遅い状況です。】
乗鞍の紅葉は標高2600〜2700メートルの大雪渓付近で9月中下旬ごろから始まります。乗鞍の紅葉の概要は、
乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)
をご覧ください。
標高2600〜2500メートルの大雪渓や位ヶ原では、部分的にウラジロナナカマドの色付きが始まっていますが、位ヶ原11号カーブ付近などかなり限定的で、全体を見ると始まったといえるレベルではありません。大雪渓付近は昨年と比べるとやや遅いように感じます。また、昨日と比べて、全体的にウラジロナナカマドの葉の色合いに変化が感じられます。今朝の霜の影響から、葉が縮れるウラジロナナカマドが散見し、今後、本格的な紅葉への影響が懸念されます。
標高2350メートルの位ヶ原山荘より下部では、ダケカンバの部分紅葉が始まっています。ただ、こちらも全体で見るとまだまだで、ほぼ昨年並みの状況です。
標高2200〜2000メートルの冷泉小屋から摩利支天付近も、部分的には紅葉が見られますがまだまだで、ほぼ昨年並みの状況です。
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@ 2014/09/14 05:20 快晴−観光センターは5時で満車 乗鞍スカイライン通行可、シャトルバスはAダイヤ運行 (朝の速報 −
観光センター前駐車場)
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画像・記事の転載・引用・リンクについて
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▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く5時現在の観光センター前駐車場の気温は6℃。厚手の防寒着をでも寒さを感じるほどです。今日は雲ひとつない快晴の朝を迎えています。
観光センター前駐車場は5時時点で完全に満車。そのため、これからお越しの方は2km先の鈴蘭橋駐車場(スキー場
第3駐車場)をオススメします。
2時40分時点の畳平は晴、気温0℃、風速2メートルと穏やかで、乗鞍スカイラインは自転車も通行可能です。ひんやりとした気候で、フリースなどの厚手の長袖でちょうどよいコンディションです。シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに通常通りのAダイヤでの運行が開始される予定です。
なお、今朝はご来光バスが6台も運行され、混雑が見込まれます。
なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2014/09/14
05:40更新)
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■2014年9月13日(土)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.19)
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@ 2014/09/13 09:45 紅葉 − 中腹はまだこれから... (冷泉小屋)
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A 2014/09/13 10:15 秋空の下、今日はヒルクライム日和 (県道乗鞍岳線 − 位ヶ原山荘先)
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B 2014/09/13 10:30 紅葉 − 大雪渓・位ヶ原の進捗は昨年と同程度かやや遅い (県道乗鞍岳線 − 位ヶ原11号カーブ)
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C 2014/09/13 14:55 午後から曇り空へ (大雪渓上部左側)
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画像・記事の転載・引用・リンクについて
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▼ 午前中を中心に綺麗な秋空に恵まれ、ヒルクライムや散策にはもってこいの一日になりました。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、薄い雲に覆われた夜を迎えています。気温は9℃、最近は一桁の気温になってきましたが、今晩はそれほど寒さを感じないのは曇っているせいかもしれません。上空の雲が月に照らされているためか、空全体が明るさを持っていて、西の空はノリクラがシルエットになって浮かんでいます。
そして、一夜明けた乗鞍高原は、綺麗な青空の朝を迎えます。5時の気温は5℃、この一週間はかなり冷え込んできて、昨日は畳平で初霜を観測しました。昨年より5日早く、例年より10日早い状況です。また、今朝の畳平は3時30分時点で気温は0℃で、最低気温はマイナス1℃を記録し、やはり今日も霜が下りたとのことです。霜が下りると紅葉前のウラジロナナカマドが霜枯れする可能性があって、今後の紅葉への影響が気がかりです。また、岐阜県側の乗鞍スカイラインは天候上の問題もなく、早朝から自転車も通行可能で、シャトルバスも両県ともAダイヤでの運行が始まります。
6時ごろになると、上空を綺麗な鰯雲が覆うようになり、その雲が次第に筋状の雲へと変わって行きます。そんな雲の絵筆が秋空を演出します。
今日は三連休初日ということもあって、観光センター前駐車場は幾分人出が多く見られるものの、特別多いといった状況はありません。6時の時点で観光センター前駐車場は84台もお越しになっているにもかかわらず、シャトルバス始発便は1台のみ。ただ、ご来光バスは3台も運行されましたので、停まっているマイカーの多くはご来光バスを利用された方のようです。そのご来光ですが、若干雲に遮られた状況があったようですが、まずまずの日の出を拝むことができたようです。
時間の経過と共に、早朝の冷え込みは緩み、8時を過ぎる頃には日差しの暖かさを感じるようになります。
9時の三本滝ゲートの気温は12℃。この晴天に誘われるように今日も多くのヒルクライマーが登って行きます。ただ、先週までのような全力で疾走するヒルクライマーはほぼ皆無で、のんびりと秋の雰囲気を楽しむ方が多く、訪れたヒルクライマーの中には「大会前は早い選手がいっぱいで落ち着いて走れないので、大会が終わった翌週に来るようにしているんです。」と、おっしゃっていました。
10時の位ヶ原山荘の気温は12℃。今日も位ヶ原山荘で一休みするヒルクライマーの姿がありますが、いつもならベンチに腰掛けて周囲の風景を眺める様子があるものの、あまりの寒さにあえて日向に移動する様子もあるほどで、この一週間で気候が大きく変わっています。
位ヶ原山荘から先は森林限界を超えるため、空がとにかく綺麗...
沿道では自転車を停めて、カメラを構えるヒルクライマーが数多く見られます。走行している時間よりも撮影している時間のほうが長いのではと感じるほどです。少しずつ色付きが感じられる様子がはっきりとわかる箇所もあって、そんなところを見つけるたびにカメラを取り出していました。
正午の大雪渓の気温は12℃。この時間帯になると、山頂付近に雲が沸きあがり、先ほどまでの青空がなくなってきました。それでもそれ以上の天候の変化はありません。現在、大雪渓で滑走できるのは雪渓上部左側のみで、今日もモーグラーやアルペンレーサーの方々の練習風景が見られました。今日は比較的柔らかめのバーンコンディションで、雲間から斜光が差し込むと雪飛沫がキラキラと輝き、なかなか幻想的な風景が繰り広げられました。
ここ最近は熊出没の話題ばかりですが、今日も鶴ヶ池に出没したため、畳平来場者への影響のないように、本日10時ごろパトロールなど関係者によって、大黒岳・鶴ヶ沢方面へ追いやる措置が取られました。そのため、県境付近を一時閉鎖せざるを得ない状況となり、長野県側のシャトルバスは現場付近で登り便・下り便ともに30分ほど待機する事態となりました。なお、今回の事案でけが人などの情報はありません。
今日の県道乗鞍岳線の自転車走行台数は12時までの時点で78台とまずまずの賑わい。シャトルバスは、ご来光バスが3台、始発便が1台、7時便が2台、8時便・9時便が3台で、こちらもまずまずの状況でした。また、前述の通り、鶴ヶ池で熊出没があり、一時道路閉鎖がありましたが、それ以外の入山規制はありませんでした。
明日もまずまずの天候となりそうです。夏の悪天候を取り戻すように綺麗な秋空を楽しみたいものですね。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.19 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。
(2014/09/13
19:00更新)
【9月13日現在の紅葉情報
−若干色合いの変化を感じますが、まだ始まっていません。大雪渓付近は昨年よりも若干遅い箇所も見られます。】
乗鞍の紅葉は標高2600〜2700メートルの大雪渓付近で9月中下旬ごろから始まります。乗鞍の紅葉の概要は、
乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)
をご覧ください。
標高2600〜2500メートルの大雪渓や位ヶ原では、部分的にウラジロナナカマドの色付きが始まっていますが、位ヶ原11号カーブ付近などかなり限定的で、全体を見ると始まったといえるレベルではありません。大雪渓付近は昨年と比べるとやや遅いように感じます。また、昨日・今朝の霜によるウラジロナナカマドへの影響ですが、現時点では目立ったダメージは見られませんでした。
標高2350メートルの位ヶ原山荘より下部では、ダケカンバの部分紅葉が始まっています。ただ、こちらも全体で見るとまだまだで、ほぼ昨年並みの状況です。
標高2200〜2000メートルの冷泉小屋から摩利支天付近も、部分的には紅葉が見られますがまだまだで、ほぼ昨年並みの状況です。
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▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く5時現在の観光セ
ンター前駐車場の気温は5℃。この1週間で急激に冷えてきました。天候はご覧の通り快晴。ただ、日の出が遅くなって、5時時点ではまだかなり暗い状態で、富士見岳を登る登山者のライトがはっきり確認できるほどです。
岐阜県側の乗鞍スカイラインは自転車も通行可。3時30分時点の気温は0℃でほぼ無風ということでしたので、昨日は初霜が観測されましたが、今日も霜が下りている可能性があり、これから紅葉を迎えるウラジロナナカマドの霜枯れが気がかりです。
三連休初日とあって、観光センター前駐車場にお越しのマイカーもいつもよりやや多い状態。なお、シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに通常通り のAダイヤでの運行が開始される予定です。
なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2014/09/13
05:30更新)
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■2014年9月7日(日)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
全日本マウンテンサイクリングin乗鞍
大会特集)
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@ 2014/09/07 06:18 悪天候のため、ゴールを大雪渓に変更して開催 (全日本マウンテンサイクリングin乗鞍 − 大会会場)
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A 2014/09/07 08:34 女子優勝は金子広美選手、今大会三連覇! (全日本マウンテンサイクリングin乗鞍−大雪渓ゴール)
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B 2014/09/07 09:25 めでたくゴールイン−優勝で結婚式に花を添える森本誠選手 (全日本マウンテンサイクリングin乗鞍−大雪渓ゴール)
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C 2014/09/07 10:00 さわやかな空気と綺麗な青空に恵まれた大会でした (全日本マウンテンサイクリングin乗鞍−大雪渓付近)
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画像・記事の転載・引用・リンクについて
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▼ 今日は第29回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍のレース当日。昨晩から降り続く雨のため、ゴール地点が大雪渓に変子されたものの、森林限界以降は見事な青空となって、気持ちの良い大会となりました。
早朝4時の乗鞍高原は雨...気温は15℃でこの時期としてはそれほど低いものではありません。まだ真っ暗な観光センターの大会会場では、スタッフの方が集まり始めます。岐阜県側の乗鞍スカイラインでは上部濃霧と強風のため、自転車通行止めとなっています。ただ、この時点では県道乗鞍岳線の現地確認ができていないため、実施の可否についてはまだできない状況。
時間の経過と共に、雨は小雨になってきて、傘がほぼ必要ない状況となります。県境付近も天候回復の傾向が見られたため、6時の時点では通常通り開催する方向で進められていたものの、6時30分ごろから急激に上部の天候が悪化しているという連絡があり、検討の結果、ゴールを1.4km手前の大雪渓(標高2600メートル、距離19.1km)に変更し、レース開始時刻をすべてのカテゴリーにおいて30分遅らせて開催することとなりました。
チャンピオンクラスのスタートは7時30分、小雨と濃霧の中を一斉にスタートを切ります。濃霧のため、詳しいレース展開がわかりませんでしたが、森本誠選手終始トップをキープした模様。視界は50メートルを切るほどの濃霧が続きます。ただ、12km地点付近の冷泉小屋あたりから一部で青空が広がり始め、15km地点の位ヶ原山荘からは見事な青空が広がります。このような現象はノリクラではしばしば見られるもので特に珍しくはありませんが、劇的な天候回復は予想もできない状況でした。
8時の大雪渓の気温は10℃、山麓から湧き上がるもくもくとした雲があるものの綺麗な青空とさわやかな空気が流れます。すでに応援バスでお越しの観客の方々がトップ選手の到着を首を長くして待ちます。そんな中、森本誠選手が単独でゴールします。周囲の観客からは歓声が沸きあがり、大会の雰囲気を盛り上げてくれます。また、女子優勝は、大半の方の期待通りに金子広美選手が今大会三連覇を達成しました。
そして、天候はさらに回復傾向を示し、まるで全日本マウンテンサイクリングin乗鞍は夏の大会であることを誇示するように、今日はモクモクとした夏雲が流れて行きます。ゴールに到着した選手は、大雪渓から先の道路が荷物引渡し場所なっていて、引渡し場所まで自転車を押しながら歩く道中、見事な青空にスマホを向けながら、写真撮影に没頭する様子も見られました。
さて、ゴール付近には10名以上の観客がお越しになっていましたが、どうやらただの観客ではなさそう...ブーケやハンドベルが用意され、神父姿も見られます。この大会で優勝することができたらノリクラで結婚式を挙げることになっていた森本誠選手。ゴールの傍らには「優勝、結婚おめでとう」の横断幕が掲げられ、ハンドベルの演奏と共に友人・知人、所属する自転車部品メーカーの社員の集まる中で森本選手の結婚式が行われました。中には手荷物にYシャツと白いネクタイを忍ばせて、式の前に着替える選手もいらっしゃるほどで、森本選手にとっては、優勝の喜び以上に人生で最大の一日なったようです。
日が高くなって、さわやかだった空気感がなくなって、夏の暑さを取り戻そうとしています。全日本マウンテンサイクリングin乗鞍はやはり夏の大会なんだと改めて実感させられた一日で、昨年に引き続きゴール変更となりましたが、無事に大会を終えることができたようです。
なお、本日取材分の
第29回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍の大会特集
は、9月20日頃掲載予定です。掲載時にはトップページとツイッター(@norikura_org)でおしらせいたしますので、今しばらくお待ちください。
(2014/09/07 18:45更新)
【本日のリザルト(速報値抜粋)】(公式結果は後日発表される大会主催者のリザルトをご確認ください)
●チャンピオンクラス(1位〜6位)
1 森本 誠(49:49.216)
2 武田 祥典(51:15.694)
3 矢部 周作(51:25.255)
4 佐野 千尋(51:34.944)
5 田崎 友康(51:36.063)
6 森 正(52:01.285)
●女子A(1位〜6位)
1 金子 広美(1:01:24:294)
2 松田 百合子(1:09:33:544)
3 宮下 朋子(1:10:57:121)
4 岡本 愛(1:12:00:690)
5 上田 順子 (1:14:27:655)
6 栗原 育美(1:15:31:979)
●女子B(1位〜6位)
1 中込 由香里(1:06:38:691)
2 松本 雪子(1:11:31:326)
3 袴田 美香(1:11:43:105)
4 山本 恵子(1:13:12:940)
5 石井 明美(1:14:33:217)
6 小笠原 恵(1:14:57:595)
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@ 2014/09/07 0 3:55 雨
− 大会本部にはスタッフの集合が始まる
乗鞍スカイラインは濃霧強風のため自転車通行止 −
レース開催の可否は6時に大会HPにて
(朝の速報 − 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍
大会本部)
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▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く4時現在の観光センター前駐車場の気温は15℃。昨晩からの雨が降り続いています。今日は全日本マウンテンサイクリングin乗鞍の開催日。大会本部にはスタッフの集合が始まります。現時点ではレース開催の可否の判断はまだ出ていません。なお、岐阜県側の乗鞍スカイラインでは濃霧強風のため、自転車通行禁止の措置が取られていて、大会スタッフがこれから現地確認などを行ったうえで、6時に大会HPにて発表される予定です。今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2014/09/07
04:30更新)
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■2014年9月6日(土)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.18