【速報バックナンバー 2014年10月分】

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◎ 10月

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■2014年10月26日(日)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.25<最終号>
 

@ 2014/10/26 08:15
紅葉 − 観光センター周辺が見事!
(観光センター前)
A 2014/10/26 09:00
紅葉 − 黄色い木漏れ日と落ち葉の絨毯、秋色一色
(善五郎の滝 遊歩道)

B 2014/10/26 10:45
秋スキー最終日 − 最後まで通い切りました!
(大雪渓)

C 2014/10/26 13:10
最後の日曜日 − 今日もたくさんの登山者が行き交う
(頂上小屋 − 気温2℃午後から荒天)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 2014シーズン最後の速報をお届けいたします。早朝は綺麗な青空が広がったものの次第に雲が多くなり、山頂付近は午後から小雨が降り始める生憎の状況となってしまいました。

早朝6時の乗鞍高原は、雲ひとつない快晴の朝を迎えます。気温は0℃、それほど寒いとは感じないコンディションです。日の出を6時過ぎに迎えると山頂付近は赤く染まり始めます。しかし、それと同時にノリクラの頭上にはプカプカと雲が浮かび始めます。畳平の天候は晴0℃ですが風速6メートルとやや強めの風が吹いています。ただ、自動車などの運行に支障となるものではなく、乗鞍スカイラインは7時に通常開門され、シャトルバスの通常運行も始まります。

6時の時点の観光センター前駐車場は15台ほどのマイカーがお越しになり、カラフルなウエアを身にまとった登山の方々がシャトルバス始発便の到着を待ちます。観光センター前の停留所のベンチにはうっすらと霜が降りていますが、昨日よりも薄い霜で夜間の冷え込みはそれほどでもなかったことを物語っています。乗鞍高原を出発するシャトルバスは10月20日より2時間に1便の晩秋ダイヤとなっていますが、良い天候に誘われるように9時便は3台も運行される状況。すでに冬季閉鎖に入ってもおかしくない時期にこれほどの人出は例がありません。

ただ、この天候も次第に雲量が増えてきて、8時を回る頃には青空よりも雲のほうが多い状況となってきます。柔らかな日差しの差し込む善五郎の滝 遊歩道では、ミズナラの紅葉からこぼれ落ちる黄色の木漏れ日と、全面落ち葉に覆われた地面は黄色に塗り替えられ、周囲は秋色一色に染まっています。まさに晩秋の雰囲気といってよい状況です。ただ、この先はしっかりとした日差しがなくなり、休暇村から三本滝ゲートに向かう道中のカラマツなどはいささか鮮やかさに欠ける様子も見られ、また、バラバラと音を立てながら落葉する様子があちこちで始まり、カラマツの紅葉もピークを過ぎつつある状況です。

三本滝ゲートを過ぎると、紅葉は完全に終了するため殺風景な景色ばかりで、散策する人やヒルクライムの方も今日は少なめで、大雪渓に向かう道中では人影を見つけることができません。そして、位ヶ原山荘を過ぎたあたりから風が強くなり、冷たい空気に入れ替わってきた雰囲気を感じます。

10時の大雪渓の7℃。山頂付近は完全に雲に飲み込まれていて、その山頂から吹き降ろす霧が大雪渓周辺をすっぽりと包もうとしています。さて、今日の大雪渓には昨日と同じメンバーのスキーヤー・ボーダーがお越しになっています。バーンは昨日のような硬さはないため、朝一番から問題なく滑走できたとの事。また、天候不順でバス運休などのアクシデントに見舞われた以外は、ほぼ皆勤賞というボーダーの方は、「別に最後まで来ようと思っていたわけではありません。ただ、問題なく滑走できるのでそのまま通い続けてしまっただけです。」と、淡々とおっしゃっています。しかし、1本1本を大切にしながら、また、1本でもたくさん滑られるように足早に登り、休憩もそこそこでトレーニングに取り組む様子が今日も見られました。

午後から山頂方面に向かいますが、天候はすでに悪化状態で視界は100〜200メートル程度。それでも何人もの登山客とすれ違うことができ、今日もたくさんの登山客の方で賑わっています。剣ヶ峰山頂直下にある頂上小屋では人影が途絶えることなく続いていました。

稜線では西から強く冷たい風が吹き抜けて、明らかに冬の雰囲気を感じさせるもの。そして、13時の頂上小屋の気温は2℃まで低下します。ただ、アウターを着て風さえ防げはそれほどの寒さではありません。そのため、小屋の前でゆっくりお昼休みを取る方々もいらっしゃり、のんびりとした光景を見ると本当に今週で冬季閉鎖に突入するとは思えない雰囲気です。

しかし、13時30分ごろから小雨が降り始め、風雨がやや強くなり、気温も急激に低下して、先ほど7℃まであった大雪渓の気温は3℃と低下します。15時ごろには風雨が収まって雲が抜け始めると、山麓方面には綺麗な青空が見られ、天候が悪かったのは山頂付近だけだったようです。ただ、その後の山頂方面は雲同士の激しい応酬が続き、これほどのダイナミックな雲の動きはなかなか観測できないものです。穏やかそうに見える天候も、晩秋から初冬へと変化するこの時期は、いきなり冬の牙を向くときも見られることに注意しなければなりません。

2014年の速報は本日で終了いたします。2013年12月より11ヶ月間ご覧くださり有難うございました。なお、11月は速報掲載をお休みさせていただき、12月より再開いたします。しばらくの間、ご了承ください。なお、詳細については下記をご覧ください。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.25<最終号> は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/10/26 18:15更新)
 

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2014ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、今週末掲載予定の ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2014年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2014年12月から2015年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
2015年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2015年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2015年5月中旬頃を予定してお ります。

詳細は、「お知らせ−2014シーズン終了に伴う 当WebSite、道路交通・各施設の営業終了と来年度再開予定(2014/10/25)」をご覧ください。

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@ 2014/10/26 06:08
快晴−乗鞍スカイラインは通行可
シャトルバスはAダイヤ運行
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)
@ 2014/10/26 06:08
山頂登山道には積雪はありません
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光センター前駐車場の気温は3℃。6時過ぎに山頂が赤く染まる朝を迎えます。雲ひとつない快晴ですが、先ほどから山頂方面に雲が浮かぶようになってきました。ただ、雲に動きはなく、天候が急変するような雰囲気はありません。
畳平の天候は晴0℃、風速6メートルとやや風がありますが、乗鞍スカイラインは凍結などなく7時に通常開門します。また、自転車も通行可能です。シャトルバスは岐阜県側は通常通りのAダイヤ、長野県側は晩秋ダイヤでの運行が開始される予定です。
今シーズン最後の日曜日は穏やかな一日を送ることができそうですが、午後から天候は曇で天候は下り坂のようです。 なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2014/10/26 06:30更新)
 

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■2014年10月25日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.25<最終号>
 

@ 2014/10/25 07:55
紅葉 − 朝日を浴びて錦の絨毯が輝く
(乗鞍高原 − 観光センター前)
A 2014/10/25 10:05
ゴールデンオレンジの発色が紅葉シーズンを締めくくる
(カラマツの紅葉 − 休暇村〜三本滝間)

B 2014/10/25 10:50
ウインターシーズンに向けてゲレンデの草刈り
(かもしかゲレンデ − Mt乗鞍は12月6日オープン予定)

C 2014/10/25 13:25
10月最終週とは思えない穏やかで終日快晴の一日でした
(大雪渓)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 10月最後の週末。例年なら冬季閉鎖になってもおかしくない状況ですが、今日は冬の気配どころか、ポカポカ陽気に包まれた終日快晴の一日でした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、雲ひとつない満天の星空の夜を迎えます。気温は3℃、ただ、体感的にはそれほどの寒さはありません。頭上の星空はまるでプラネタリウムのごとくくっきりと一つ一つが輝き、絵に描いたような星空が現実に存在することを再認識させられます。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、昨晩同様に雲ひとつない快晴の朝を迎えます。6時の気温は0℃、この寒さに体が慣れてきたのか、昨晩同様にそれほどの寒さはありません。日の出がさらに遅くなり、山頂が赤く染まるのは6時を過ぎてから。それでも、今日は夜明けの1時間前位から空の明るさを感じて、日の出が遅くなったとあまり感じません。また、県境付近を走る道路パトロールのヘッドライトもはっきりと確認でき、今日は空気が澄んでいるようです。
畳平の天候は晴マイナス2℃で風速2メートルと穏やかな状況。そのため、岐阜県側の乗鞍スカイラインは7時に通常通り開門され、自転車の通行も可能です。また、長野県側の県道乗鞍岳線も問題なく、シャトルバスは両県ともAダイヤ。ただし、長野県側は10月20日より晩秋ダイヤに変更されています。

6時の時点の観光センター前駐車場には10台ほどのマイカーしかお越しになっていませんでしたが、7時の始発便が出発する頃には20〜30台程度まで増えて、シャトルバス始発便も半分程度の座席が埋まる状態。10月最終週としては例年になく多い状態と言えます。

天候の変化は全くなく、8時を過ぎる頃には朝の冷え込みは完全になくなり、日差しにホコホコとあったかさを感じるようになります。シャトルバスで山頂方面に向かう登山者のほかに、善五郎の滝など乗鞍高原周辺を散策される方も比較的多く、朝一番の一の瀬園地では、霜で一面真っ白になった光景をカメラに収める方々が何人もいらっしゃり、紅葉が終りに近づき、初冬の雰囲気をモチーフに画材を探し回る様子がみられました。

落葉樹の紅葉が終りに近づく頃に見頃を迎えるのがカラマツの紅葉。特に休暇村〜三本滝ゲート間はカラマツ林を縫うように県道乗鞍岳線が進んでいて、真っ青空に日差しを受けてゴールデンオレンジに輝く様子は見事なもの。その発色は他の紅葉では見られないほどの輝きで、紅葉シーズン最後を締めくくるのにふさわしい情景でした。

10時の三本滝ゲートの気温は12℃。いつもならストーブから離れられないゲート係の方も、今日は詰所の窓が全開状態。ゲート係の方も「この分なら、10月31日まで問題なく通行できちゃうかもしれない...」と、おっしゃるほどです。そして、三本滝ゲートを過ぎたかもしかゲレンデでは、あちらこちらで草刈機のエンジン音が鳴り響いています。スキー場運営会社の方々が、かもしかゲレンデの草刈を行っていました。山麓のゲレンデでは機械による草刈が可能ですが、かもしかゲレンデは急斜面のため機械が入れず、人の手で草刈せざるを得ない状況とのこと。このあと、スキースクールの方々なども手伝って、雪が降る前には全コースの草刈を完了させるとの事でした。Mt乗鞍の2015シーズンの営業開始予定は2014年12月6日(土)です。

その後も天候に全く変化はありません。正午の大雪渓の気温は8℃。10月最終週で大雪渓で滑走するスキーヤーは、新雪が降るなどの特別な状況を除けば皆無でしたが、今日は常連のスキーヤー・ボーダーの姿が大雪渓にあります。若干新雪が見られますが、表面にフィルムパック程度に残っている状況です。ただ、雪渓の下端部分は雪解け水の再氷結があるため かなり固めで、コース整備をしたボーダーの方は、午前中は歯が立たなかったとおっしゃっていました。

午後になっても、天候に変わりはなく、山頂に向かう登山道には夕方近くになっても山頂に上る人影が見られるほど。また、登山道は脇に積雪が残っていて、場所によって凍土になっています。ただ、凍土のグリップが良いために、足を滑らせることがなく、逆に夏場よりも登りやすい状況でした。

今日の県道乗鞍岳線の自転車走行台数は上りは12台でした。シャトルバスは始発便は1台、9時便・10時便は2台で、その後の便も1〜2台で運行され、10月最終週としては人出は多かったように感じます。

明日は今日ほどの快晴ではなさそうですが、天候に大きな崩れはない状況で、グリーシーズン最後の週末を楽しむことができそうです。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.25<最終号> は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。明日10月26日(日)で、今シーズンの取材を終了させていただきます。詳細は下記をご覧ください (2014/10/25 18:50更新)
 

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2014ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、今週末掲載予定の ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2014年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2014年12月から2015年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
2015年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2015年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2015年5月中旬頃を予定してお ります。

詳細は、「お知らせ−2014シーズン終了に伴う 当WebSite、道路交通・各施設の営業終了と来年度再開予定(2014/10/25)」をご覧ください。


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@ 2014/10/25 06:05
快晴−乗鞍スカイラインは通行可
シャトルバスはAダイヤ運行
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)
@ 2014/10/25 06:05
山頂方面には先週の積雪は見られない
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光センター前駐車場の気温は0℃。快晴無風で気温ほどの寒さはありません。日の出は6時を過ぎてからとなっていますが、今日は夜明け前から明るい朝を迎えました。観光センターから望む山頂方面は先週の積雪は残っていませんが、登山道の凍結には注意が必要です。
畳平の天候は、晴マイナス2℃ 風速2メートルで、7時に通常開門します。自転車も通行可能ですが、路肩など部分凍結がありますので十分注意して走行してください。シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに通常通りのAダイヤでの運行が開始される予定で、長野県側は10月20日より晩秋ダイヤになっております。 なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2014/10/25 06:30更新)
 

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■2014年10月19日(日)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.24
  
※ 【10月19日現在の紅葉情報】上部の大雪渓・位ヶ原、中腹の冷泉〜摩利支天は終了。乗鞍高原の色付きは昨日よりはっきりと。一の瀬大カエデはピークを過ぎて落葉が目立つが鮮やかな色合いを保つ。 
   

@ 2014/10/19 08:10
快晴無風 − 逆さノリクラが見事!
(一の瀬 まいめの池)
A 2014/10/19 09:30
紅葉 − ようやく綺麗な色付きになってきた
(乗鞍高原 善五郎の滝駐車場付近)

B 2014/10/19 11:50
日本一周142日目はノリクラを行く
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原6号カーブ)

C 2014/10/19 13:55
終日完全快晴の一日でした
(蚕玉岳山頂)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 昨日に引き続き...いや!昨日以上の完全快晴の青空が広がった穏やかな一日を送ることができました。

早朝6時の乗鞍高原は、雲ひとつない快晴の朝を迎えます。気温はマイナス1℃。ありとあらゆるものが霜に覆われた冷え切った朝です。畳平の天候は晴でマイナス8℃まで冷え込み、畳平にある鶴ヶ池は湖面の半分くらいが凍結しているとの事。ただ、路面凍結などはなく、乗鞍スカイラインは7時に予定通り開門され、シャトルバスも通常通りの運行が始まります。このところは凍結で朝一番から開門した日がほとんどなく、久しぶりのことです。

朝の冷え込みもものの1時間もすれば、逆に厚手のアウターがいらないほどのポカポカ陽気になります。今日も山頂方面にむかう前に一の瀬園地の様子を確認いたします。座望庵の駐車場はそれほどではないものの、レンゲツツジの駐車場には10台以上マイカーが絶えず出入りが続く状態。おそらく、昨日以上の人出となっています。
また、一の瀬大カエデは、ピークを過ぎて落葉が目立つものの、それでも多くのカメラマンがお越しになり、また、まいめの池周辺はびっしりと霜が下りていて、その上を何人もの方が往来しているにもかかわらず、全く消えるがないほどの厚い霜でした。

10時の三本滝ゲートの気温は12℃。乗鞍高原ではポカポカ陽気になっているものの、三本滝ゲートより先はひんやりとした空気が流れています。
この先は紅葉が完全に終わってしまいましたので、沿道を散策する方は皆無でしたが、自転車で登る方々の様子があちこちで見られました。いつもなら、必要最低限の装備しか持参しないヒルクライマーばかりですが、今日は後ろの荷台はもちろんこと、前輪と後輪にも大きな荷物を振り分けたチャリダーが、いまにもエンストしそうな車のごとく、あえぎながら登ってくる様子にめぐり合いました。お話をお聞きすると、日本一周を目指して本日は142日目との事。多くのチャリダーは日本最北端とか最南端といった日本一の場所を目指し、その中でも日本最高標高地点のノリクラを制覇することはステイタスの一つになっているとの事でした。

正午の大雪渓の気温は7℃。昨日は幾分雲が流れる様子が見られましたが、今日は全く雲がない状態。空気感は昨日よりもやや冷たさがあって、じーっとしていると日向にいても肌寒さを感じる状況です。

山頂を目指す登山道は、今日も大勢の方がお越しになっていて、17日(金)の降雪がいたるところに残っていて、登山道も日陰部分は降雪が残り、この土日で多くの方が往来してため、踏み固められた状態になって、下山途中でスリップして転倒される方も多く見られた。

剣ヶ峰山頂直下にある頂上小屋は今日も通常通りの営業が続けられています。小屋の支配人の話では、天候に問題なければ、10月末まで営業を続けるとの事。小屋の冬支度はまだ始まっていなかったものの、大雪で押しつぶされて倒壊する危険性を避けるための柱が何本も用意されていて、突然の吹雪に見舞われる状況でも、迅速に対応できる準備はできているようでした。

夕方近くになって、稜線はやや強めの西風が吹き始め、気温は4℃とそれほど低くはないものの、アウターを着ていても寒さを感じるほどの状況でした。

今日の県道乗鞍岳線の自転車走行台数は上りは13台でした。シャトルバスは始発便、8時便、9時便などの朝の便はそれぞれ1台運行でしたが、その後の便のほうが運行台数が多い状態で、今日は若干出足が遅い状況が見られました。また、タクシーも着発状態で運行する様子もあって、10月後半のこの時期としてはまずまずの状況でした。

来週は週の始めから中頃にかけて天候が悪化する予報が発表されています。ノリクラなどの高い山では雪になる可能性があり、降り方がひどければ融雪しないため、数日間は通行止めが続き、場合によっては冬季閉鎖となる可能性もあります。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.24 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/10/19 18:10更新)
  

【10月19日(日)現在の紅葉情報 −上部(大雪渓〜位ヶ原)と中腹(冷泉〜摩利支天)は終了。見頃は三本滝ゲート付近で、乗鞍高原はほぼ見頃です。
乗鞍の紅葉は標高2600〜2700メートルの大雪渓付近で9月中下旬ごろから始まります。乗鞍の紅葉の概要は、 乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)  をご覧ください。上部エリアから中腹エリアの紅葉は完全に終了し、先週見頃だった三本滝上かもしかゲレンデもほぼ終了です。現在、見頃と呼べる箇所は乗鞍高原ですが、色合いの進行が遅く、完全な見頃には至っていない状態です。
● 標高2600〜2500メートルの大雪渓や位ヶ原では、すべて落葉し、シーズン終了です。
● 標高2350メートルの位ヶ原山荘より下部では、紅葉は完全に終了し、シーズン終了です。
● 標高2200〜2000メートルの冷泉小屋から摩利支天付近でも、紅葉は完全に終了し、シーズン終了です。
● 標高1500メートル前後の乗鞍高原では、18日(土)の段階では見頃に近い状態でしたが、19日(日)になると、かなりはっきりとした色合いとなって来ました。また、一の瀬の大カエデは昨年より進捗が早く、2〜3日前にピークを迎えました。その後は見頃の色合いは保っているものの、落葉が目立つ状態となっています。おそらく、この週末が最後の見頃なりますので、お早めにお越しください。



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@ 2014/10/19 06:00
快晴−乗鞍スカイラインは通行可
シャトルバスはAダイヤ運行
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

@ 2014/10/19 06:00
山頂付近は17日(金)の降雪が残る
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光センター前駐車場の気温はマイナス1℃。昨日同様、冷え込んだ朝を迎えます。畳平の天候は晴マイナス8℃と穏やかで、乗鞍スカイラインは凍結箇所もなく、本日は通常通り7時に開門が予定される予定です。そのため、シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに通常通りのAダイヤでの運行が開始される予定です。このところ、通行止・運休が続いていましたが、久しぶりの通常通りの朝となりました。
山頂方面は積雪が残っていて、登山道は日陰部分に硬く締まって氷に近い箇所もありますので、スリップ転倒には十分注意してください。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2014/10/19 06:25更新)
 

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■2014年10月18日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.24
  
※ 【10月18日現在の紅葉情報】上部の大雪渓・位ヶ原、中腹の冷泉〜摩利支天は終了。見頃は乗鞍高原ですが色付きがやや遅い。一の瀬大カエデはピークを過ぎて落葉が目立つが鮮やかな色合いを保つ。 
   

@ 2014/10/18 08:40
紅葉 − 快晴の青空に鮮やかに燃え上がる
(一の瀬 大カエデ)
A 2014/10/18 09:20
紅葉 − ミズナラの色付きが遅く、全体的な色付きが若い
(善五郎の滝 遊歩道)

B 2014/10/18 14:05
夕方まで見事な快晴 − 硬いバーンを豪快に滑走
(新雪10〜20センチ、大雪渓上部)

C 2014/10/18 15:25
登山道には一部積雪が残る −スリップ注意!
(蚕玉岳山頂)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ この1週間は連日のように降雪に見舞われましたが、今日は久しぶりに朝一番から夕方まで綺麗な青空と眩しいばかりの太陽の日差しを燦々と受ける晩秋の雰囲気の一日でした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、若干薄い雲があるものの、満天の星空の夜を迎えます。気温は0℃、頭上の星達もこの寒さに細かく震えるようにキラキラと輝き、その瞬き方は完全に冬モードの輝きです。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、ほぼ快晴の朝を迎えます。気温はマイナス1℃、この秋一番の冷え込みです。6時少し前から山頂に朝日が届くと見る見る打ちに真っ赤に染まる様子はこれまで以上にくっきりとしていて、空気が澄んでいる証拠でしょうか?また、山頂方面は昨日までの降雪がうっすらと残っています。
昨日までの積雪と今日の冷え込みのため、岐阜県側の乗鞍スカイラインは凍結通行止めで、シャトルバスは両県とも運休。しかし、長野県側の県道乗鞍岳線は、早朝は一部凍結があったものの開門時間までに解消し、問題なく通行できる状況。つまり、乗鞍高原側は道路は通行できるもののシャトルバスは運行見合わせという状態のため、今朝はタクシー乗り場にタクシーが到着すると、すぐにお客様が乗車される様子が見られ、中には別々にお越しになった登山の方同士で5名程度のグループを作り、1台のタクシーに乗り合わせて出発する様子もありました。

また、シャトルバスの運行見合わせのため、乗鞍高原や一の瀬園地方面を散策に出かける方もたくさんいらっしゃいました。もちろん、一の瀬の大カエデは今日も人気のスポット。真っ青な深い空にビビッドなオレンジ色が冴え渡る様子は脳裏に突き刺さるような色彩を放っています。今日は雲ひとつない快晴のため、見事な輝きを見せてくれました。ただ、ピークから2〜3日程度経過していて、落葉が目立つようになってきたの少し残念。それでも、乗鞍高原を代表する紅葉にふさわしい輝きを放っていました。

8時を回る頃には、ぽかぽか陽気に包まれて朝一番の冷え込みはもうありません。そして、凍結通行止めだった乗鞍スカイラインは8時30分に通行止めを解除して、シャトルバスは9時便から運行が始まりました。朝一番からかなりの冷え込みだったということもあって、乗客のほとんどが厚手のアウターを着込んでいます。秋を通り越して完全に冬に突入した雰囲気です。

観光センターから7km先の三本滝駐車場は、9時の時点でレストハウス前のアスファルト部分が完全に満車。観光センター前駐車場がかなり少ない状況とは全く異なる様子。おそらく、シャトルバスがが運行見合わせということになって、三本滝散策などに切り替えたものと考えられます。

その後の天候には変化は見られません。ぽかぽか陽気とひんやりとした空気のミックスは気持ちの良いもの。それでも、上部エリアに進むにつれて空気感がさらにひんやりとしてきて、冷泉小屋付近から路肩に昨日までの降雪を見ることができるようになります。

正午の位ヶ原山荘の気温は6℃。もちろん快晴が続いています。山荘入口付近には積雪や凍結した箇所が見られ、沢水を張ってジュースや缶ビールを冷やしている桶は、底の方がまだ凍っている状態。位ヶ原山荘支配人の話では、朝は全面凍っていたとの事でした。

午後になってもこの天候は一向に変わりません。大雪渓エリアでは昨日までの降雪は大半が雪解けしているものの、雪渓上部では雪渓の上に10〜20センチの新雪が降り積もって、新しい雪の眩しさは、サングラスなしでは目を開けていられないほど。今日は数名のスキーヤー・ボーダーがお越しになっていて、パウダーを楽しめたかどうかお聞きすると、最初の1本目は新雪感があったものの、その次は下地の硬い雪渓が出てきてしままったとの。そして、14時を過ぎると、今日をビビッドに照らしてくれた太陽が稜線に落ちて行こうとしています。そんな中、毎週通い続けるアルペンボーダーが硬いバーンを豪快に滑る様子が斜光に輝き、そのシルエットの美しさはこの瞬間しか得られないものでした。

山頂方面への登山道の積雪はほとんどありませんが、日陰部分では踏み固められたアイスバーン状態の箇所が残っていて、訪れた登山客もそんな箇所だけは慎重に下りて行く状態でした。15時の稜線の気温は0℃、ただ、しっかりとした日差しが燦々と降り注いでいて、体感的にはそれほど寒さはありません。

今日は本当に見事な晴天の一日で、明日もよい天気が続くとの事ですから、登山日和の一日になりそうです。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.24 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/10/18 19:00更新)
 

【10月18日(土)現在の紅葉情報 −上部(大雪渓〜位ヶ原)と中腹(冷泉〜摩利支天)は終了。見頃は三本滝ゲート付近のみで、乗鞍高原は見頃まであと一歩です。
乗鞍の紅葉は標高2600〜2700メートルの大雪渓付近で9月中下旬ごろから始まります。乗鞍の紅葉の概要は、 乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)  をご覧ください。上部エリアから中腹エリアの紅葉は完全に終了し、先週見頃だった三本滝上かもしかゲレンデもほぼ終了です。現在、見頃と呼べる箇所は乗鞍高原ですが、色合いの進行が遅く、完全な見頃には至っていない状態です。
● 標高2600〜2500メートルの大雪渓や位ヶ原では、すべて落葉し、シーズン終了です。
● 標高2350メートルの位ヶ原山荘より下部では、紅葉は完全に終了し、シーズン終了です。
● 標高2200〜2000メートルの冷泉小屋から摩利支天付近でも、紅葉は完全に終了し、シーズン終了です。
● 標高1500メートル前後の乗鞍高原では、見頃に近い状態ですが、この1週間の色付きが遅く、完全な見頃にはいたっていません。また、一の瀬の大カエデは昨年より進捗が早く、2〜3日前にピークを迎えました。その後は見頃の色合いは保っているものの、落葉が目立つ状態となっています。おそらく、この週末が最後の見頃なりますので、お早めにお越しください。

 

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@ 2014/10/18 06:00
快晴−乗鞍スカイラインは凍結通行止め
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

A 2014/10/18 05:50
山頂方面には昨日までの積雪が残る
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光センター前駐車場の気温はマイナス1℃。完全に冬の感覚です。天候はご覧の通りの快晴。6時少し前から山頂に朝日が当たり、赤く染め上げています。
畳平の天候は晴、マイナス5℃で、風もほとんどない穏やかな状況。ただ、岐阜県側の乗鞍スカイラインは12〜13km地点で凍結があり、現時点では凍結通行止となっていますが、開通に向けて融雪作業を実施しております。また、長野県側の県道乗鞍岳線は凍結箇所もなく、大雪渓までは通行可能です。
シャトルバスは岐阜県側は乗鞍スカイラインが開通するまでは運休で、長野県側は現時点では始発便は運休で、次便以降は状況を見て判断するとの事でした。
画像の通り、山頂方面はまだ積雪が残っていますので、山頂登山に向かう方はスリップ・転倒には十分ご注意ください。また防寒対策も整えてお出かけください。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2014/10/18 06:40更新)
 

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■2014年10月17日(金)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.24(次週末掲載予定))
 

@ 2014/10/17 10:55
乗鞍岳初冠雪
(画像提供:位ヶ原山荘)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 本日は取材日ではありませんが、現地情報をお伝えします。
乗鞍岳の初冠雪を観測しました。昨日も積雪がありましたが、本日はさらに山頂方面の積雪がしっかりと確認でき、日中になっても冠雪した様子が確認されています。
県道乗鞍岳線は11時30分に大雪渓まで通行可能になりましたが、乗鞍スカイラインは除雪作業を実施するものの、四ッ岳カーブ付近の降雪が多く、本日は終日通行止めとなりました。また、これに伴い、シャトルバスも両県とも終日運休となっています。
明日以降も通行止め・運休の可能性があり、また、山頂方面の登山道は積雪が残っていると考えられますので、スリップや転倒には十分注意して下さい。(2014/10/17 17:00更新)
 

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■2014年10月16日(木)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.24(次週末掲載予定))
 

@ 2014/10/16 05:55
晴−乗鞍スカイラインは凍結通行止
(大雪渓手前 − 画像提供:三本滝ゲート係員)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 本日は取材日ではありませんが、朝の現地情報をお伝えします。
昨日午後から雨となりましたが、山頂付近はうっすらと雪が積もりました。
岐阜県側の乗鞍スカイラインは凍結通行止。畳平は晴で気温マイナス7℃、積雪1センチで、凍結は四ッ岳カーブ付近の11kmポスト付近から始まっているとのことです(参考:乗鞍スカイラインは全長14.4kmです。)
また、長野県側の県道乗鞍岳線は、三本滝ゲート係員の方の話によると、きれいな青空が広がり、大雪渓付近は積雪が1センチ程度あり、県道乗鞍岳線は大雪渓より先は完全にアイスバーンとなり、夏タイヤでは走行不能な状態で、それより下部の路面は乾燥状態とのことでした。
今後、気温が高くなれば路面凍結が解消され、通行止めは解除されることとなりますが、現時点では未定です。(2014/10/12 06:10更新)
 

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■2014年10月12日(日)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.23
  
※ 【10月12日現在の紅葉情報】上部の大雪渓・位ヶ原、中腹の冷泉〜摩利支天は終了。見頃は三本滝ゲート付近。乗鞍高原も見頃に近づき、一の瀬大カエデはオレンジ色に輝きピーク目前。 

   

@ 2014/10/12 08:50
紅葉 − 乗鞍高原の色付きは見頃に近づく
(今日もヒルクライム日和 − 観光センター前駐車場)
A 2014/10/12 09:40
紅葉 − みんなで大木にガブリ付く、真紅の彩までもう少し
(一の瀬 大カエデ)

B 2014/10/12 10:10
一の瀬の人気者 − ヤギの放牧は今日が最終日
(一の瀬 座望庵前)

C 2014/10/12 14:00
今シーズン最後の秋スキーを楽しむ
(大雪渓、常連のスキーヤーの方々)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は昨日のような快晴ではありませんが、淡い青空で穏やかな天候の下、秋とは思えない暑いくらいの一日となりました。

早朝6時の乗鞍高原は、やや薄い雲がたなびく晴天の朝を迎えます。気温は4℃で冷え込んだ朝です。6時ちょうどに山頂に朝日が差し込んで茜色に燃える様子が見られます。畳平の天候は0℃で晴、風速1メートルで山頂方面も穏やかな様子。乗鞍スカイラインは凍結箇所もなく、自転車も通常通り通行できる状態でした。

観光センター前駐車場は6時の段階で57台と、普段の週末並みの状況。ただ、例年、三連休中日はお盆並みの混雑が見込まれることから、それを考えれば、今日は極端に人出が少ないといってよいでしょう。そのため、7時の始発便は2台のみで、その後もお越しのマイカーもさほど多い状態ではありません。やはり台風19号到来の影響が見られるものと考えられます。

7時ごろになると、上空にはくっきりとした青空に鰯雲が広がるようになり、まさに秋空そのもの...しかし、この青空も1時間程度すると次第に雲が多くなり、空全体が薄い雲のベールに包まれた高曇りの状態になってしまいます。また、昨日と比べると観光センター周辺の木々の色付きがはっきりと感じられるようになり、遅れ気味だった乗鞍高原の紅葉もそろそろ見頃の時期に入ってきたように感じます。そして、早朝の冷え込みも日が高くなるにつれて感じられなくなり、今日も観光センターからヒルクライムに出発される方々の様子が見られるようになって来ました。どのヒルクライマーも長袖仕様で、中にはネックウォーマーを巻いて出発される方もいらっしゃいました。

上部エリアに向かう前に一の瀬方面へ向かいます。
紅葉の進み具合は、昨日とそれほど変わっていないものの、幾分、色合いがはっきりしてきたところもあり、これからは、一日一日と日を追うごとに紅葉がピークに近づいて行きます。中でも気になるのが一の瀬の大カエデ、頭頂部分は一部で真紅の色合いまで染まり、全体はオレンジ色に輝いています。ただ、8時過ぎから日差しがなくなって、鮮やかだったオレンジ色もくすんだ色合いに変化してしまい、カメラマンも撮影した画像を首をかしげながら確認する様子も見られました。それでも、大木にガブリ付いて撮影するカメラマンは真剣そのもの...これから全身真紅に染まる最高潮の時期を迎えるまではカメラマンの熱い視線が絶えず注がれることでしょう。ただ、明日以降到来する台風19号の影響で落葉する懸念があり、ピークまで持つかどうか心配です。

一の瀬園地では草木が茂って荒廃し、高原らしい景観を取り戻すため、7月末からヤギの放牧が実施されています。今日も悠々と草を食むヤギの様子が見られ、観光客の方々の人気者になっていました。ヤギの放牧は今日が最終日で、来年以降も実施予定とのことです。

その後の天候は高曇りの状況で、淡い青空に遠景の山並みが水墨画のように浮かんでいてます。しかし、穂高連峰方面ははっきりとしていて、景色を眺めるにはそれほど悪くはない状況。ただ、上部エリア・中腹エリアの紅葉が完了している状況のため、今日は沿道を歩いて散策される方は少なめでした。

13時の大雪渓の気温は16℃。思ったよりも高めの気温で、大雪渓を滑る常連のスキーヤーも汗をぬぐいながら雪渓を登る様子が見られました。昨日もお伝えしたように、大半の方々は今日・明日が今シーズン最後となり、全国各地からノリクラに集まるのもこれで最後。ウインターシーズンはそれぞれのホームゲレンデに戻り、中には来年の7月までお会いできない方もいらっしゃいます。また、来年もお会いできることを楽しみにしております。

今日の県道乗鞍岳線の自転車走行台数は上りは13台でした。シャトルバスは始発便が2台、8時便が3台、9時便が5台と三連休中日としては少なめな状況でした。また、観光センター前駐車場は10時ごろには満車となり、三本滝レストハウス前駐車場も9時にはアスファルト部分が満車となる状況でした。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.23 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/10/12 16:50更新)


【10月12日(日)現在の紅葉情報 −上部(大雪渓〜位ヶ原)と中腹(冷泉〜摩利支天)は終了。見頃は三本滝ゲート付近のみで、乗鞍高原は見頃まであと一歩です。
乗鞍の紅葉は標高2600〜2700メートルの大雪渓付近で9月中下旬ごろから始まります。乗鞍の紅葉の概要は、 乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)  をご覧ください。上部エリアと中腹エリアの紅葉は完全に終了し、現在、見頃と呼べる箇所は三本滝上のかもしかゲレンデ付近だけです。先週の段階の見込みでは山麓の乗鞍高原の紅葉は昨日よりも色付きが進み、見頃にかなり近づいてきました。
● 標高2600〜2500メートルの大雪渓や位ヶ原では、すべて落葉し、シーズン終了です。
● 標高2350メートルの位ヶ原山荘より下部では、紅葉は完全に終了し、ダイナミックなダケカンバの枝振りが見事!
● 標高2200〜2000メートルの冷泉小屋から摩利支天付近でも、こちらもほぼ落葉が終り、摩利支天上に29号カーブ先の直線部分が紅葉前線の上端で、見頃は三本滝上のかもしかゲレンデだけです。
● 標高1500メートル前後の乗鞍高原では、昨日の段階では色付きがまだまだでしたが、今日は見頃に近づいています。一の瀬の大カエデはオレンジ色に鮮やかに発色しています。ただ、週明けに訪れる台風19号によって落葉が懸念されますが、もし落葉が少なければ、もう少し色合いが進化して、オレンジ色から真紅になるはずです。例年、真紅の大カエデに変身するのは10月20日前後ですが、昨年よりも幾分早い色付き出ることを勘案すると、ピークは少し早めに訪れそうです。

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@ 2014/10/12 06:00
晴−乗鞍スカイラインは通行可
シャトルバスはAダイヤ運行
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光センター前駐車場の気温は4℃、天候は若干薄い雲がたなびくものの綺麗に山頂が朝焼けする晴れた朝です。畳平の天候は晴、気温0℃、風速1メートルと穏やかで、路面凍結などもなく、岐阜県側のシャトルバスは自転車も通行可能で7時に開門予定で、長野県側・岐阜県側ともに通常通りのAダイヤでの運行が開始される予定です。 台風19号や御岳噴煙の影響もなく、昨日に引き続き晴マークの並ぶ天気予報で、今日も登山日和、散策日和、ヒルクライム日和になりそうです。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2014/10/12 06:15更新)
 

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■2014年10月11日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.23
  
※ 【10月11日現在の紅葉情報】上部の大雪渓・位ヶ原と、中腹の冷泉〜摩利支天はほぼ終了、見頃は三本滝ゲート付近、一の瀬大カエデはオレンジ色に輝きピーク目前。 

   

@ 2014/10/11 07:55
大カエデはオレンジ色に輝く − 台風到来による落葉が心配
(一の瀬大カエデ − 落葉前にお早めに!)
A 2014/10/11 10:10
紅葉 − 今週の見頃エリアはかもしかゲレンデ
(三本滝ゲート上 − かもしかゲレンデ)

B 2014/10/11 11:10
紅葉はここまで − この先は完全に落葉
(県道乗鞍岳線 − 29号カーブ上直線)

C 2014/10/11 14:10
常連スキーヤーもこの週末でノリクラ通い終了
(一人だけ横向く記念写真 − 大雪渓)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は終日ほぼ快晴の一日。散策日和、登山日和、写真日和...「○○日和」の○の中に何を入れてもベストコンディションの一日を過ごすことができました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、雲に覆われた夜を迎えます。気温は12℃、明るい月が曇天を照らしていて、雲全体がぼんやりと明るい状況。ただ、雲は低く周辺の山肌をも飲み込むような状況です。曇っていることもあって、全く寒さは感じない夜です。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、綺麗な青空が広がる朝を迎えます。6時の気温は5℃、明け方から雲がなくなり、それと同時にやや冷え込んだ朝になりました。畳平の気温は1℃で晴れているとのことで、上部エリアは思ったほどの冷え込みはなく、乗鞍スカイラインは朝一番から自転車の通行も可能な状態です。

今日は体育の日を絡めた三連休初日。観光センター前駐車場には6時の時点で65台のマイカーがお越しになっています。週末としてはまずまずの状況。その多くがシャトルバス始発便に乗車しようとされる方で、今日の始発便は停留所先頭から長い列ができて、観光センター建物まで達した後、さらに折れ曲がって観光センター入口付近まで達する状況でした。先週までは大きな三脚を携えたカメラマンが多かったものの、今日は山頂登山や散策に出かける方が多いように見受けられました。そして、始発便は4台が運行され、終点の畳平に向けて出発しました。

観光センター周辺の乗鞍高原の紅葉は、先週と比べて思ったよりも進捗度合いが低く、色付きは始まっているものの、見頃と呼べるレベルには達していません。そして、観光センターから南へ約2.7kmのところにある、一の瀬大カエデは、8時前から日差しが差し込むようになって、大カエデを取り囲むように何人ものカメラマンが訪れていました。現時点での大カエデはオレンジ色の発色で、ピークになると真紅の深い色合いになるため、ちょうど見頃に入った段階といえるところです。そのため、見頃と入っても、真紅の大カエデとは別の発色で、訪れたカメラマンも「本来なら、深い紅色になるのを待ったほうが良いとは思いますが、週明けに到来する台風19号の影響で落葉の心配があって、今日訪れました。」と、おっしゃる様子も見られました。おそらく、台風19号による落葉への影響がなければ、翌週末当たりから真紅の色合いになってくると考えられますが、
かなり強い台風ということですので、どの程度の影響があるかわかりませんので、台風到来前にお越し頂いたほうが良いかもしれません。

9時の三本滝ゲートはくも一つない快晴が続きます。気温は10℃ですが、日差しの強さを感じる状況で、ひんやりと流れる空気感に心地よさを感じます。三本滝レストハウス前駐車場はすでに満車となり、未舗装の駐車場もかなり混雑が見られる状況。シャトルバスに乗車される方のほかに、周辺を散策する方も先週と比べると多いように感じます。上部エリアに行かずとも、気持ちの良い空気感と綺麗な紅葉が広がる周辺散策のほうが楽しめるという状況でした。

正午の位ヶ原山荘の気温は10℃、すでに紅葉は終わっていて、今日は位ヶ原山荘から乗車される方はほとんどなく、先週までの喧騒がウソのような静けさ。そこにビビッドな青空とグロテスクな骨のようなダケカンバの白肌のコントラストはこの時期ならではの光景。それにウラジロナナカマドの赤い実もはっきりと主張していて、紅葉終わったあとの光景も綺麗に晴れ上がっていればそれなりに撮影のモチーフになるものです。

13時の大雪渓の気温は10℃、今日も常連のスキーヤーの方々が10名近くお越しなり、いつものようにモーグルコースを繰り返し滑走します。午前中はバーンは硬かったようですが、午後には緩み、比較的滑走しやすい状況だったようですが、常連の方の中には「確かに午後から柔らかくなってきたものの、週を追うごとにバーンは硬くなっています」と、おっしゃり、そろそろシーズン終盤のようです。明日も天候が良ければ滑走されるようですが、今シーズンのノリクラ通いもこの週末で終了とのこと。最後に記念写真を撮影いたしました。

午後になっても、快晴の青空は変わらず、今日は乗鞍岳山頂(剣ヶ峰)への登山の方が多かったようで、狭い登山道はやや混雑したとのことでした。

今日の県道乗鞍岳線の自転車走行台数は上りは36台でした。シャトルバスは始発便が4台、8時便が4台、9時便が3台と若干少なめな状況でした。また、観光センター前駐車場は8時ごろには満車となり、未舗装の駐車場へ案内され、三本滝レストハウス前駐車場も9時にはアスファルト部分が満車となる状況でした。

明日ですが、当初、台風19号の到来による悪天候が懸念されましたが、台風の動きが遅く、今日続いて明日も良い天候が続き、「○○日和」の一日になりそうです。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.23 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/10/11 18:10更新)
 

【10月11日(土)現在の紅葉情報 −上部(大雪渓〜位ヶ原)と中腹(冷泉〜摩利支天)は終了。見頃は三本滝ゲート付近のみで、乗鞍高原は見頃まであと一歩です。
乗鞍の紅葉は標高2600〜2700メートルの大雪渓付近で9月中下旬ごろから始まります。乗鞍の紅葉の概要は、 乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)  をご覧ください。上部エリアと中腹エリアの紅葉は完全に終了し、現在、見頃と呼べる箇所は三本滝上のかもしかゲレンデ付近だけです。先週の段階の見込みでは山麓の乗鞍高原の紅葉がもう少し進むかと思いましたが、思ったほどの色付きはなく、この週末は紅葉の端境期となっています。
● 標高2600〜2500メートルの大雪渓や位ヶ原では、すべて落葉し、シーズン終了です。
● 標高2350メートルの位ヶ原山荘より下部では、紅葉は完全に終了し、ダイナミックなダケカンバの枝振りが見事!
● 標高2200〜2000メートルの冷泉小屋から摩利支天付近でも、こちらもほぼ落葉が終り、摩利支天上に29号カーブ先の直線部分が紅葉前線の上端で、見頃は三本滝上のかもしかゲレンデだけです。
● 標高1500メートル前後の乗鞍高原では、色付きがはっきりわかるほどまで進んでいますが、先週とほとんど同じ状態。一の瀬の大カエデはオレンジ色に鮮やかに発色しています。ただ、週明けに訪れる台風19号によって落葉が懸念されますが、もし落葉が少なければ、もう少し色合いが進化して、オレンジ色から真紅になるはずです。例年、真紅の大カエデに変身するのは10月20日前後ですが、昨年よりも幾分早い色付き出ることを勘案すると、ピークは少し早めに訪れそうです。


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@ 2014/10/11 05:50
晴−乗鞍スカイラインは通行可
シャトルバスはAダイヤ運行
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光センター前駐車場の気温は5℃、晴、無風です。昨晩は曇っていてそれよど寒さはありませんでしたが、明け方から晴れてきたせいか、冷え込みを感じる気候になって来ました。上空にはやや雲があるものの綺麗な青空で山頂方面もくっきりと確認できます。
畳平の天候は晴、気温1℃、微風で、岐阜県側の乗鞍スカイラインは自転車も通行可能で7時より開門されます。また、シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに通常通りのAダイヤでの運行が開始される予定です。 観光センター前駐車場は、通常の週末程度のマイカー台数で、朝一番から出発の準備に忙しそうな方々の様子があちこちで見られます。
また、現時点では、台風19号の影響や御岳噴煙の影響は見られません。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2014/10/11 06:15更新)
 

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■2014年10月7日(火)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.22
 

@ 2014/10/07 05:30
乗鞍岳初雪観測 − 最低気温マイナス7℃
(県道乗鞍岳線11号カーブ−画像提供:三本滝ゲート係)

A 2014/10/07 05:45
乗鞍岳初雪観測 − 畳平で積雪1センチ
(県道乗鞍岳線3号カーブ − 画像提供:三本滝ゲート係)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 昨日の台風18号通過に伴い、寒気が入り込んだ影響から、乗鞍岳では本日初雪を観測しました。昨年より10日早く、2012年・2011年と同日です。
畳平の天候は晴、気温はマイナス7℃で、積雪は1センチ程度です。また、桔梗ヶ原付近は路面凍結しており、昨日からの雨のため、岐阜県側の乗鞍スカイラインは雨量規制通行止めが継続されています。
長野県側の県道乗鞍岳線も、位ヶ原5号カーブ(宝徳霊神バス停付近)から路面凍結が始まり、2号カーブ(富士見沢)は、通行できないほどの凍結状況となっていて、現在、三本滝ゲート〜県境間は通行止めとなっています。 (2014/10/07 08:00更新)

 

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■2014年10月5日(日)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.22
 

@ 2014/10/05 09:40
紅葉 − 一の瀬の大カエデは色付きが始まる
(乗鞍高原 − 一の瀬園地 大カエデ)
A 2014/10/05 11:30
紅葉 − 乗鞍高原では見頃まであと一歩
(乗鞍高原 − 鈴蘭橋)

B 2014/10/05 15:25
紅葉 − 雨に濡れて色合いが深まる
(県道乗鞍岳線 − 摩利支天上)

C 2014/10/05 14:45
午後は雨脚が強まる−台風接近で明日は両県ともBダイヤ
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原山荘下)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は朝一番から雨が降り始め、山麓ではどんよりとした雰囲気が続きますが、上部エリアは比較的視界が良く、午前中に関してはほとんど台風18号の影響は感じられない一日でした。

早朝6時の乗鞍高原は、10分ほど前からポツリポツリと雨が降り始めた朝を迎えます。気温は10℃、観光センター前駐車場周辺の山肌をも飲み込むほどの低い雲が垂れ込めています。6時時点の観光センター前駐車場には25台ほどのマイカーが見られましたが、雨が降り始めたと同時に観光センター前駐車場をあとにする車が何台も見られ、やはり、この雨で今日の行動をあきらめた方も多かったようです。しかし、上部の畳平の天候は、曇で視界良好、風速5メートルと比較的穏やかで、岐阜県側の乗鞍スカイラインは自転車の通行もできるほどで、どうやら、周辺に垂れ込めている雲は、上部では雲海となって広がっているようです。また、シャトルバスは岐阜県側は雨天時のBダイヤで、長野県側は通常時のAダイヤでの運行が始まりました。

午前中の雨は、どちらかというと小雨に近い程度の降り方で傘がいらない状況で、雨が収まるタイミングも見られるほどです。それとは相反して、乗鞍高原周辺でも霧で周囲が煙る様子も見られる状況です。そろそろ、乗鞍高原の紅葉も見頃の時期に差し掛かっていますが、鈴蘭橋では昨日と比べると幾分色合いが進んでいる様子も見られて、一の瀬園地の大カエデも、色合いに変化が見られるようになってきました。一の瀬 大カエデの現時点の色付きはほぼ昨年並みで、部分的に綺麗な発色となっている箇所も見られます。

天候は、三本滝ゲートを過ぎてしばらくすると周辺に濃霧が立ち込めるようになります。それでも視界が全くない程のひどいものではなく、位ヶ原山荘付近に到達すると、しっかりと霧が抜ける状況となります。また、位ヶ原山荘付近から眺める眼下には、続々と山麓から雲が湧き上がる様子があります。

位ヶ原山荘をさらに登ると位ヶ原エリアに到達しますが、今日は台風18号の影響から、いつもは見られない南風が吹いています。今日はその南風に乗って御嶽山から発生す噴煙の匂いを感じることができました。硫黄の匂いというよりも、花火をあげたあとのような火薬の匂いに近いものです。また、お昼前は視界が確保されていたものの、午後になっても濃霧が抜けるタイミングが少なくなって、位ヶ原や大雪渓では視界が50メートルにも満たない状況です。

午後になると、雨脚が強くなり、14時頃から本降りとなります。大雪渓付近の気温は10℃、濃霧と雨のため、今日は誰も訪れる人は全くありません。若干風が強くなる状況もありますが、台風の直接的な影響はほとんどありませんでした。

今日の県道乗鞍岳線の自転車走行台数は上りはゼロで、下りは2台でした。シャトルバスは全便1台運行で、最終便まで問題なく運行されました。また、乗鞍スカイラインは朝一番の状況では自転車も通行可能でした、雨が強くなり濃霧も発生したため、9時45分に自転車通行止めとなりました。
また、台風18号の影響が今晩あたりから現れると考えられます。そのため、明日のシャトルバスは、岐阜県側はもちろんのこと、長野県側も雨天時のBダイヤでの運行が決定されました。長野県側のシャトルバスで、雨天時用のBダイヤでの運行が実施されることは、おそらく、シャトルバス運行開始以来始めてのことと思われます。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.22 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/10/05 18:00更新)
 

【10月5日(日)現在の紅葉情報 −上部(大雪渓〜位ヶ原)は終了間際、中腹の摩利支天・三本滝ゲートは見頃、乗鞍高原は見頃まであと一歩です。
乗鞍の紅葉は標高2600〜2700メートルの大雪渓付近で9月中下旬ごろから始まります。乗鞍の紅葉の概要は、 乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)  をご覧ください。先週の全エリアで見頃・ピークは1〜2日程度しか持続せず落葉が始まり、中腹の摩利支天〜三本滝ゲートのみ見頃となっています。山麓の乗鞍高原でも、色付きがはっきりとわかる程度まで進んでいます。
● 標高2600〜2500メートルの大雪渓や位ヶ原では、一部で綺麗なウラジロナナカマドが残っていますが終了間際です。
● 標高2350メートルの位ヶ原山荘より下部でも、ダケカンバの落葉がはじまりダイナミックな枝振りが目立つようになり、白い枝振りと紅葉のコンビネーションは見事。
● 標高2200〜2000メートルの冷泉小屋から摩利支天付近でも、落葉が目立ち、終了に近い状況ですが、下部の摩利支天〜三本滝ゲートでは見頃が続いています。こちらでも落葉は始まっています。
● 標高1500メートル前後の乗鞍高原では、色付きがはっきりわかるほどまで進んでいて、次週末には見頃を迎えることと思います。一の瀬の大カエデでも色付きが始まり、ほぼ昨年並みの進捗です。

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@ 2014/10/05 05:55
雨−乗鞍スカイラインは通行可
シャトルバス − 岐阜県側はBダイヤ、長野県側はAダイヤ
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光センター前駐車場の気温は10℃。全く寒さを感じない朝を迎えています。6時前から雨が降り始めました。風はほとんどなく、現時点では台風18号の影響はまだ感じられません。雲は低く、観光センター周辺の山まで雲に飲み込まれていますが、上部の畳平では曇、視界良好とのことで、乗鞍スカイラインは現時点では自転車も通行可能です。10月より両県とも開門時間は7時です。
シャトルバスは長野県側はA通常時のAダイヤですが、岐阜県側は雨天時のBダイヤでの運行が始まります。また、シャトルバスは始発便が両県とも1時間遅くなり、長野県側の下り最終便は畳平17時05分から16時30分に変更されていますのでご注意ください。今日終日雨ので台風の影響が今後懸念されます。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2014/10/05 06:15更新)
 

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■2014年10月4日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.22
  
※ 【10月4日現在の紅葉情報】上部の大雪渓・位ヶ原はほぼ終了、見頃は中腹の摩利支天付近。 

   

@ 2014/10/04 09:20
紅葉 − 見頃は中腹の摩利支天付近
(県道乗鞍岳線 − 摩利支天)
A 2014/10/04 10:45
紅葉 − ヒルクライムはゆっくりのんびり
(県道乗鞍岳線 − 冷泉小屋)

B 2014/10/04 16:05
紅葉 − 上部エリアの紅葉は終了間際
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓下)

C 2014/10/04 16:20
午後から見事な雲海
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原山荘上)

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▼ 先週の全エリアで見頃・ピークを迎えた紅葉は、1〜2日程度しか持続せず、今週は見頃のエリアがかなり限定される状況でしたが、それでも秋の深まりを十分感じることのできた一日でした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、明るい月が頭上に登り、その前を濃淡のある雲が西から東へとゆっくり流れて行き、不気味な雰囲気すら感じさせる夜です。気温は14℃、寒さの全くなく、10月とは思えない暖かさです。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、若干雲があるものの綺麗な青空の広がる朝を迎えます。6時の気温は8℃、一桁の気温ですが昨晩同様に寒さはありません。10月に入ってさらに日の出が遅くなり、6時になってようやく山頂に日が差し込みます。また、岐阜県側の乗鞍スカイライン、及び、長野県側の県道乗鞍岳線は、10月から開門時間が7時となり、シャトルバスの始発便が7時になりました。なお、ご来光バスは10月からは運行されません。

6時の観光センター前駐車場は72台と、通常の週末よりもやや多い状況ですが、シャトルバス乗車券販売所には、すでに長蛇の列が並び、その反対側にはチケットを購入した方が停留所に並ぶ列があって、両方の列が交互するほどの混雑振り。大きなカメラや三脚を携えたカメラマンも多く、今日の始発便は6台も運行されるほどの状況でした。

朝一番からしっかりとした日差しが差し込んくるものの、日差しにほとんど暖かさを感じません。ひんやりとした空気が流れ、日中になっても暖かさを感じないほど。そして、9時を回る頃になると次第に青空が少なくなってきました。先ほどまではっきりと確認できた山頂方面も、周期的に雲に包まれるようになり、雲の流れの中に落葉が進んだダケカンバが見え隠れする様子は格好の撮影モチーフとなり、沿道のカメラマン霧に包まれる紅葉シーンを狙っている様子も見られました。

11時の位ヶ原山荘の気温は12℃。今日もシャトルバス下り便に乗車しようとされる方や、ゆっくりと休憩される方々の姿が絶えず続きます。落葉が進んで来たため、カメラマンの方々もピンポイントでコンディションの良いところを選んだり、山麓から湧き上がる雲の様子を狙ったりと、感性を研ぎ澄ませながら、一枚一枚シャッターを切る様子がありました。

正午の大雪渓の気温は12℃、今日も常連のスキーヤーの方々がお越しになり、モーグルコースの整備を午前中に行って、昼前から滑走を始められました。午前中はややバーンが硬かったとのことで、整備にはやや苦労された模様。それでも2本のモーグルコースでは夕方近くまで滑り続ける様子が見られました。

午後になると、ほとんど太陽はなくなり、山麓から湧き上がる雲が眼下を埋め尽くして、位ヶ原より下部は完全に雲海の下で、遠景の山並みも鉢盛山の頂がようやく見られる程度の重厚な雲海で、その向こうには八ヶ岳や南アルプスがぽっかりと浮かぶ様子がありました。

明日は朝から雨の予報が発表されています。台風の影響も今後懸念されます。この悪天候で中腹エリアの紅葉も終わってしまう可能性があり、今後は山麓の乗鞍高原の紅葉がメインとなってくると考えられます。

今日の県道乗鞍岳線の自転車走行台数は12時までの時点で48台で、シャトルバスは、始発便が6台、8時便が5台、9時便が5台で、観光センター前駐車場は8時前には満車となりました。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.22 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/10/04 19:20更新)



【10月4日(土)現在の紅葉情報 −上部(大雪渓〜位ヶ原)は終了間際、中腹の摩利支天・三本滝ゲートは見頃です。
乗鞍の紅葉は標高2600〜2700メートルの大雪渓付近で9月中下旬ごろから始まります。乗鞍の紅葉の概要は、 乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)  をご覧ください。先週の全エリアで見頃・ピークは1〜2日程度しか持続せず落葉が始まり、中腹の摩利支天〜三本滝ゲートのみ見頃となっています。山麓の乗鞍高原の紅葉が見頃を迎えるまで端境期となっています。
● 標高2600〜2500メートルの大雪渓や位ヶ原では、一部で綺麗なウラジロナナカマドが残っていますが終了間際です。
● 標高2350メートルの位ヶ原山荘より下部でも、ダケカンバの落葉がはじまりダイナミックな枝振りが目立つようになり、白い枝振りと紅葉のコンビネーションは見事。
● 標高2200〜2000メートルの冷泉小屋から摩利支天付近でも、落葉が目立ち、終了に近い状況ですが、下部の摩利支天〜三本滝ゲートでは見頃が続いています。こちらでも落葉は始まっています。次週あたりから始まる山麓の乗鞍高原の紅葉が見頃を迎えるまでは端境期です。

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@ 2014/10/04 06:00
晴−乗鞍スカイラインは通行可
シャトルバスはAダイヤ運行
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

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▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光センター前駐車場の気温は8℃。天候は晴で山頂ははっきりと確認できます。10月より岐阜県側の乗鞍スカイライン、長野県側 県道乗鞍岳線ともに開門時間は7時となり、シャトルバスは両県とも始発便が1時間遅くなりました(岐阜県側 ほおの木平 6時55分。長野県側 観光センター 7時00分)。また、シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに通常通りのAダイヤでの運行が開始される予定です。 
紅葉は、中腹の標高2000〜1800メートルの摩利支天〜三本滝ゲート付近が見頃で、山麓の乗鞍高原の紅葉が少しずつ色付き始めています。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2014/10/04 06:15更新)
 

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■2014年10月1日(水)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.22
 

@ 2014/10/01 11:20
紅葉 − 本日の見頃エリアは中腹の摩利支天付近
(県道乗鞍岳線 − 摩利支天付近)
A 2014/10/01 12:40
紅葉 − 中腹エリアより上部は落葉が目立つようになる
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原山荘付近)

B 2014/10/01 13:25
紅葉 − 発色のよいウラジロナナカマドは若干少なくなる
(宝徳霊神〜大雪渓 登山道)

C 2014/10/01 14:40
紅葉 − ピークは過ぎるが発色の良いものはまだまだある
(大雪渓)

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▼ 本日は取材日ではありませんが、現地に訪れることができましたので、紅葉情報に限定してお伝えいします。

今日は若干雲量の多い晴れた一日でした。10時の観光センター前駐車場の気温は17℃。空気には冷たさはなく、日差しの強さを感じます。観光センター前駐車場は3分の2程度が埋まっていて、駐車スペースを探しまわらないと見つからない状況です。

観光センターのある乗鞍高原の紅葉は、前回取材日の9月28日(日)とそれほど大きな違いはありません。ただ、落葉が少し目立つの気がかりです。28日(日)時点では、三本滝ゲート上から紅葉が始まりましたが、それ自体はほぼ同じで、山麓の乗鞍高原方面へ紅葉前線が下降している様子は感じられません。

全体的な紅葉状況は、前回速報日の9月28日(日)と比べると落葉が目立ち、木によってはほとんど落葉してしまったところもある状態ですが、完全に終わったという箇所はなく、見頃は継続していると言ってよいでしょう。また、本日の一番の見頃エリアは摩利支天付近で、ここから29号カーブ過ぎの直線までは落葉も少なく葉の状態も良好で、前回速報日の9月28日(日)よりもよい状態でした。そして、それに次いで良いのは冷泉小屋付近から位ヶ原山荘間で、中腹エリアでは紅葉の見頃が続いている状況です。

そして、位ヶ原山荘を超えた上部エリアでは、屋根板・富士見沢のダケカンバの色合いがほぼ全域で黄金色まで進んで、色合いとしてはピークですが、若干落葉が目立つようになってきました。そんな状況の中、白く光るグロテスクな枝振りと黄色の紅葉のマッチングは、写真のモチーフとしては結構映えるもので、今日もそんな光景を切り取ろうとするカメラマンの姿が沿道のあちこちで見られました。

上部エリアの大雪渓・位ヶ原のウラジロナナカマドに関しては、やはり全体的には枯れ始めたものが多くなってきました。ただ、発色のよい状態のもののまだ残っていて、特に、山頂の西側に日が落ちたあとの方が発色よく映えるものが結構見られて、明日から金曜日にかけての天候の影響がなければ、なんとか見頃の箇所が残るのではないかといったところです。

予想以上に紅葉の進行が早く、上部エリアの紅葉は今度の週末(10月4〜5日)で、終了してしまうと考えられますので、お早めにお越しになったほうが良いでしょう。なお、乗鞍地域において、御嶽山噴火による火山灰や周辺交通の影響はありません。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.22 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/10/01 18:00更新)

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