【速報バックナンバー 2014年11・12月分】

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◎ 11・12月

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■2014年12月31日(水)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはノリクラ雪渓カレンダーの更新はありません)
 

@ 2014/12/31 09:55
薄日が見え隠れする微妙な天気
(ツアーコース − 入口急斜面)
A 2014/12/31 10:40
大晦日にノリクラデビューを果たす
(ツアーコース − @番標識付近)

B 2014/12/31 12:30
新雪40〜50センチ − 先頭を交替しながらラッセル
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2014/12/31 12:05
この後、お昼過ぎから天候は急変 − 完全ホワイトアウトへ
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 2014年最後の速報をお届けします。大陸からの低気圧が発達しながら接近し、年末年始の天気は全国的に荒れ模様との天気予報が発表される中、今日のノリクラはお昼過ぎまでは本当に穏やかでしたが、夕方前からひどい吹雪となりました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、明るい月を滲ませる薄い雲が足早に流れ、弱い吹雪が続く夜を迎えます。気温はマイナス2℃、雪の降り方は弱いものの、もう少し強く降れば確実に積もる感じの雪質です。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、昨晩同様に小雪の降る朝を迎えます。気温はマイナス4℃、昨晩からの積雪は数センチ程度しかなく、ほとんど積もっていないといってよい程度。空は完全な鉛色ではなく、東の空には雲間に青空があって、天候はそれほど悪くないように感じます。

年末年始を迎えて、Mt乗鞍も27日(土)あたりから賑わいを見せるようになってきて、今日も朝早くから第3駐車場にはスキーヤーの車が訪れます。8時の気温はマイナス3℃、先ほどまではほぼ無風でしたが少し風を感じるようになります。しかし、それとは裏腹に太陽の輪郭がはっきりしてきて、このまま天候が回復するのではないかと勘違いしてしまうほどです。

いつもの週末なら、9時過ぎにはツアーコース入口には何人かのバックカントリースキーヤーの姿が見られるものですが、今日はゲレンデスキーヤーは普段以上に多いものの、入山の準備をする方々の様子はほとんどありません。年末年始は全国的に悪天候になるという予報もあって、入山を控える方も多かったのではないかと思います。

ツアーコース入口付近の新雪は20センチ程度しかなかったものの、急斜面に差し掛かると急激に積雪量が増加し、40〜60センチにも達します。ただ、それでも昨日までのシュプールやトレースが完全に消えてない様子を見ると、この数日間は多くの方が入山されたものと想像されます。

10時の入口急斜面先の気温はマイナス4℃。この頃になると、日差しがしっかりと差し込むようになり、雲量よりも青空の方が多くなり、擬似的な晴天といえる状況の模様。そんな中、今日初めてバックカントリースキーにお越しになったという方が、この青空をバックに何度もシャッターを切る様子が見られ、擬似的な晴天とは言えども、モチベーションを維持するには十分な状況だったと思います。

さすがにこの晴天も長続きせず、1〜2時間程度で鉛色の空に完全に飲み込まれてしまいます。
それでも天候が急変する様子は見られず、正午の位ヶ原急斜面では、上端部分まではっきりと確認できます。気温もマイナス6℃と急激な変化はありません。この先の位ヶ原は森林限界となり、視界が低下すれば完全にホワイトアウトとなるため、しっかりと判断が必要です。

13時の位ヶ原の天候は、まだ部分的に青空が残る状況で、視界は200〜300メートル、気温はマイナス10℃と冷え込むものの、ほぼ無風になっています。午前中に位ヶ原に上った方の話では、かなりの悪天候だったとの事です。

ただ、この穏やかな天候もここまで、15時ごろになるとかなりひどい吹雪となってきました。この状況でまだ位ヶ原に滞在していたら、下山不可能な状況になったと思います。
そして、速報を書く現在の位ヶ原山荘は、年越しを山小屋で迎えようとされる方々が到着して、賑やかな雰囲気を見せています。

2014年も乗鞍大雪渓WebSiteをご覧くださりありがとうございました。これからもリアルタイムな情報を常にお届けできるよう継続して行きたいと思っております。今後ともどうかよろしくお願いいたします(2014/12/31 16:30更新)


 【ツアーコースの積雪状況 − 全山に渡って昨年以上の積雪量です】

・3番標識付近の積雪量は、前回(12月27日(土))より40センチ増加して、昨年より70センチ多い状況。ブッシュは完全になくなりました。
・5番標識付近の積雪量は、前回(12月27日(土))より40センチ増加して、昨年より1メートル多い状況。ブッシュは完全になくなりました。
・位ヶ原急斜面の積雪量は、前回(12月27日(土))より1メートル増加して、昨年よりも1.5メートル多い状況。ブッシュはほとんどなくなりました。6番付近の谷も下山時に注意が必要な箇所があるものの、谷はかなり埋まっています。
なお、乗鞍高原周辺は、国道158号分岐から先、路面凍結積雪があります。冬用タイヤ、または、タイヤチェーンは必ず必要です。
 

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2014ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2014年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2014年12月から2015年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
2015年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2015年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2015年5月中旬頃を予定しております。

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■2014年12月28日(日)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版番外編
 

@ 2014/12/28 07:02
おそらく今年最後の日の出
(位ヶ原山荘前)
A 2014/12/28 09:15
快晴の空が広がる − 山荘を出発
(位ヶ原山荘は年末年始営業中(12/20〜1/12))

B 2014/12/28 10:15
目指すは富士見沢
(富士見沢下部)

C 2014/12/28 11:15
やや締まった部分もあるが広大な新雪バーンが広がる
(富士見沢)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今年最後の日曜日。昨日に引き続き、見事な快晴に恵まれました。
早朝7時の位ヶ原山荘は、快晴の朝を迎えます。気温はマイナス10℃、昨晩の降雪はないものの、西からの冷たい風が絶えず吹き抜けて、昨日のトレースはほぼリセットされています。そして、東の空がオレンジ色に輝き始めて、今日の日の出を迎えます。位ヶ原山荘周辺では、雪面に所々で風紋が見られ、その陰影が朝日の染められる様子は、おそらく今年最後の朝焼けかと思います。位ヶ原山荘は12月20日から年末年始営業が始まり、煙突からは薪ストーブの煙が時折流れ、宿泊者の朝食の時間が始まります。

日が高くなるにつれて、空の青さもはっきりとしてきて、昨日と同じく雲ひとつない見事な快晴に包まれます。位ヶ原山荘から望む屋根板や富士見沢方面は、空の青と純白の新雪のコントラストが見事な輝きを見せ、なかなか晴天に恵まれないこの時期としては貴重な光景と言えるでしょう。

9時の位ヶ原山荘の気温はマイナス8℃。昨日ほどの冷え込みではないものの、日が高くなってもあまり気温が上昇しません。それでも日差しがしっかりと差し込むようになり、日の暖かさを感じるようになってきて、アウターを着たまま屋根板を登り始めると暑さを覚えるほどです。

屋根板でも昨晩からの降雪はなく、昨日のトレースが消えずに残っている状態。それでも20センチ程度の新雪があり、足裏からは新雪らしい柔らかさを感じることができます。屋根板上部では周辺の木々が轟々と音を立てるほどの激しい強風が吹きぬけ、雪煙で周囲が霞むほど...
すでにお伝えしているようにツアーコースでは昨年よりも積雪量の多い状態が見られますが、屋根板においても登行も滑走も問題ない積雪量で、表面がやや締まった感覚はあるものの、パックされた雰囲気はありません。

屋根板ではほとんど問題なかったものの、その隣の富士見沢方面では、シールの効きにくいバーンが所々に広がっていて、上部に向かえば向かうほど条件が厳しくなります。さらに富士見沢の上端直下はアイスバーンでシールでの登行は困難で、その手前まで登り詰めたスキーヤーは、柔らかいエリアを見つけながら楽しそうに新雪感を味わっていました。

正午の富士見沢の気温はマイナス4℃。風の冷たさも緩み、強めの風が吹き抜けるものの、燦々と輝く太陽からの暖かさを十二分に感じられるようになり、「毎日こんな天気だったらラクなのに...」と、厳冬期の森林限界の状況を熟知する常連のスキーヤーがおっしゃっていました。

ただし、この快晴も午前中だけで、午後になると次第に雲が沸き始め、14時過ぎには山頂付近の空は真っ白になり、稜線付近の様子ははっきりしなくなってきました。速報を書く17時現在の乗鞍高原は、まだ雪は降っていませんが、かもしかゲレンデより上部は完全に雲に飲み込まれ、天候悪化の兆しが見られるようになって来ました。明日以降は再び天候が悪化し、年末年始は荒れるとの予報のため、ツアーコースなどに入山される際には天候に十分注意してください。

12月から3月までのウインターシーズンは、今回のように速報のみの掲載となっています。ノリクラ雪渓カレンダー再開は下記の通り予定しておりまのでご了承ください。 (2014/12/28 17:05更新)
 
【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2014ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2014年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2014年12月から2015年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
2015年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2015年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2015年5月中旬頃を予定しております。

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■2014年12月27日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版番外編
 

@ 2014/12/27 10:15
快晴の朝 − 今日はツアーコース日和
(ツアーコース入口)
A 2014/12/27 11:35
気温マイナス10℃ − 澄んだ空気が冷たい!
(ツアーコース − 5番標識付近)

B 2014/12/27 13:25
吹きさらしの森林限界 − アイスバーンがむき出し
(摩利支天東斜面下部)

C 2014/12/27 14:10
終日、眩しい太陽が輝く一日でした
(屋根板)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 2014年最後の土曜日ですが、久しぶりの終日快晴の週末をおくることができました。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、西からの乾いた風の吹きぬける夜をむかえます。気温はマイナス7℃、若干小雪が降っていますが、地面に降り積もる乾いた雪が強風に巻き上げられて地吹雪となり、視界がさまがげられる程の状態。そんな地吹雪の中にも星空が広がっていて、晴れた夜と乾いた強風が寒さを一段と強いものにしています。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、雲ひとつない快晴の朝を迎えます。7時の気温はマイナス10℃、厳しい冷え込みの朝を迎えました。真っ青な空に浮かぶノリクラは朝日を浴びて真っ赤に燃えています。その山頂方面は激しく雪煙が北から南へと流れ、快晴無風の乗鞍高原とは比べものにならない厳しい状況になっていることが伺えます。昨晩の積雪はゼロですが、駐車場や路面の雪は足で踏みつけるとキュッキュッと音を立てるほどの上質なもの。昨晩は強めの風が吹いていたため、新雪が全く積もっていないところがあれば、一晩で完全に埋まってしまう箇所もあるほど...いずれにしても軽い雪だからこそ起こる現象です。

Mt乗鞍は本日より鳥居尾根のコースもオープンし、全面滑走となりました。ゲレンデを滑るスキーヤーやボーダーの方々の状況を見るとバーンはやや硬そうな様子。時間と共に日差しの暖かさを感じるようになってきたものの、空気の冷たさのほうが勝っていて、バーンが緩む様子はありません。

10時のツアーコース入口の気温はマイナス4℃。雲ひとつない快晴は続くものの、この付近から冷たい風が吹きぬけるようになって来ました。かもしかゲレンデのリフト営業が開始されてすでに1時間程経過しますが、リフト係の話ではすでに20名以上がツアーコースに入山されたとの事。入口急斜面にはしっかりとしたトレースができていました。

ツアーコース入口の新雪は10センチ程度。先週までの柔らかさと比べると、やや風にたたかれたような雰囲気。積雪は増えていますが、新雪感が乏しい状況です。空気は冷たいものの、入口急斜面を登り始めると暑さを感じる状況で、登り切った先でアウターを脱ぐと、空気の冷たさで急に冷え込む状況で、アウターを脱いだほうが良いのか来たままのほうが良いのか若干迷うコンディションです。

その先のツアーコースも新雪は10〜20センチ程度で、場所によっては表面がパックされた雰囲気があります。また、多くの方が登ったトレースはシールのグリップが効きにくい状況も見られ、雪の結晶がやや崩れた雰囲気を感じました。

ツアーコース最上部の位ヶ原急斜面に到達すると、空気の冷たさが一層感じられるようになります。
12時の位ヶ原急斜面の気温はマイナス10℃。燦々と輝く太陽の暖かさは微塵も感じられない状況です。位ヶ原急斜面の新雪も20センチ程度です。また、新雪とは言ってもふかふかのパウダー感はあまりなく、やはり風でたたかれた雰囲気があります。

そして、森林限界を超えた位ヶ原は北からの風が一層強くなり、顔の感覚がなくなり痛みすら感じる冷たさです。13時の気温はマイナス11℃。森林限界以下のツアーコースよりも風の影響を強く受けたバーンは、アイスバーンがむき出しになった箇所と新雪が吹き黙る場所が斑に存在するようになり、シールで登る際には注意が必要です。

今日は終日にわたって快晴の天候の中をおくることができました。おそらく「今年最後の終日快晴」の一日だと思います。
明日も移動性高気圧に覆われた良い天候のようです。「今年最後の晴天」をチャンスを逃さず楽しみたいものですね。

12月から3月までのウインターシーズンは、今回のように速報のみの掲載となっています。ノリクラ雪渓カレンダー再開は下記の通り予定しておりまのでご了承ください。 (2014/12/20 17:15更新)


【ツアーコースの積雪状況 − 全山に渡って昨年以上の積雪量です

・3番標識付近の積雪量は、先週より5センチ増加して、昨年より10センチ多い状況。ブッシュはほとんどなくなりました。
・5番標識付近の積雪量は、先週より10センチ増加して、昨年より70センチ多い状況。ブッシュはほとんどなくなりました。
・位ヶ原急斜面の積雪量は、先週より40センチ増加して、昨年よりも1メートル多い状況。ブッシュはほとんどなくなりました。6番付近の谷も下山時に注意が必要な箇所があるものの、谷はかなり埋まっています。
なお、乗鞍高原周辺は、国道158号分岐から先、路面凍結積雪があります。冬用タイヤ、または、タイヤチェーンは必ず必要です。
 

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2014ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2014年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2014年12月から2015年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
2015年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2015年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2015年5月中旬頃を予定しております。
 

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■2014年12月20日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはノリクラ雪渓カレンダーの更新はありません)
 

@ 2014/12/20 09:05
かもしかリフト運行開始−ツアーコースへのアクセスが容易に
(かもしかリフト乗り場)
A 2014/12/20 10:05
積雪が増えて全区間でブッシュがほぼなくなる
(ツアーコース − 入口急斜面)

B 2014/12/20 11:40
新雪20センチ − 低気圧接近で南寄りの吹雪に
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2014/12/20 12:55
本日より年末年始営業開始 − うどんは薪ストーブを囲んで
(位ヶ原山荘 − 年末年始営業は12/20〜1/12)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ この1週間は大雪に見舞われ、積雪量が一気に増加しました。ツアーコースなどは例年より2〜3週間ほど早く積雪が増加し、登行・滑走共に全く問題ない状態となりました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、薄い雲がたなびくものの星空の輝くくっきりとした夜を迎えます。気温はマイナス8℃、月のない暗い夜ですが、ノリクラの真っ白な稜線は夜空にはっきり浮かび上がって澄んだ空気に包まれています。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、雲間に青空がのぞく朝を迎えます。7時の気温はマイナス7℃。日の出はどんどん遅くなり、7時前になってようやく空の様子がわかるようになってきます。今年の冬至は12月22日で、日の出時刻は冬至が過ぎてもどんどん遅くなり、年明け後が一番遅い状態を迎える様子です。

今日の天気予報は、低気圧の通過に伴い午後から天候が悪化し、気温の上昇と共に雪から雨へと変わるとの事。観光センター内に事務所を構えるアウトドアのガイドツアーを企画する会社のスタッフも、雨が降る前にツアーを切り上げるようにしたいと、おっしゃりながら今日の準備を始めていました。

Mt乗鞍は先週までは山麓寄りのゲレンデのみの営業でしたが、昨日から夢の平リフトやかもしかリフトなどの営業も始まり、それらのリフトを乗車してツアーコース入口まで向かうことができるようになりました。9時の運転開始と共にかもしかゲレンデにはスキーヤー・ボーダーの方々が一斉に乗り込みます。

先ほどまでくっきいとしていたノリクラの稜線は、8時過ぎから霞むようになり、9時のツアーコース入口では、吹雪に近い状態になってきました。気温はマイナス4℃の冷たい風が吹くものの、入口急斜面上端まではっきりと確認できる視界があります。(下に続きます↓)

D 2014/12/20 09:40
1月上旬並みの積雪量
(ツアーコース入口急斜面)
E 2014/12/20 10:35
ブッシュが最も多いところでこの程度に
(ツアーコース − 1〜2番標識間)

F 2014/12/20 11:30
ウェーブの登行が苦にならないほど積雪が増える
(ツアーコース − 6番標識付近ウェーブ)

G 2014/12/20 11:45
先週から70センチから1メートル近く積雪が増える
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ ツアーコース入口急斜面の新雪は20センチ程で、昨日までのトレースが残っています。昨日は晴天でしたが雪質に崩れはなく、柔らかさが残っています。先週と比べると一気に積雪量が増加していて、例年なら1月上旬ごろの積雪量に匹敵する状態で、地形のうねりが完全になくなっています。

その先のツアーコースでは、1〜2番標識間でブッシュが目立つ状態でしたが、それがほとんどなくなりました。また、6番標識付近のウェーブはこの時期としてはかなり小さくなって、少なくとも登行では苦労することないと思います。
その先の位ヶ原急斜面も先週と比べて1メートル近く積雪が増えていて、ツアーコースはほぼハイシーズンの状態になったといって問題ないでしょう。ただ、雪は落ち着いていて、新雪感の残っている部分は20〜40センチ程度に過ぎません。

正午の位ヶ原の気温はマイナス4℃。ツアーコースを抜けて森林限界に出ると、いつもなら北風が強いものの、今日は南からの吹雪で、これも低気圧接近に伴うものと考えられます。視界は200メートル程度あって、位ヶ原の地形や木々を判別できる方であれば、問題なく進むことができる状態でしたが、そうでない方は入山が困難な状態だったと思います。

そして、標高2350メートルにある位ヶ原山荘は10月末でグリーンシーズンの営業を終了しましたが、本日12月20日(土)より、年末年始営業を開始しました。
早速常連の方々がお昼休みに立ち寄る様子が見られ、薪ストーブを囲んでうどんを注文していました。厳冬期の辛い環境の中でも、このうどんがあるからここまでやってくることができるとおっしゃる常連も多くいらっしゃるほどです。位ヶ原山荘の年末年始営業は、翌年の成人の日(2015年1月12日(月))まで連日続けられます。お昼休みだけでなく宿泊も可能です。

ほぼ一日中雪に見舞われましたが、乗鞍高原では15時ごろより牡丹雪となり、16時にはまとまった雨降りとなっています。17時に位ヶ原山荘支配人に確認したところ、位ヶ原山荘でも湿った雪に変わってきたとの事です。ツアーコースや位ヶ原・屋根板は、例年以上の積雪となっていて、今日の雨で雪崩などの心配が考えらます。また、今後、再び大雪に見舞われた場合は、雪崩の危険性が高くなりますので、一層の注意が必要になってくることと思います。

12月から3月までのウインターシーズンは、今回のように速報のみの掲載となっています。ノリクラ雪渓カレンダー再開は下記の通り予定しておりまのでご了承ください。 (2014/12/20 18:00更新)


【ツアーコースの積雪状況 − 1月上旬並の積雪量となっています】
本文でもお伝えしているようにかなり積雪量が増えています。特に上部での増加が顕著です。

    ・3番標識付近の積雪量は、先週より10センチ増加して、昨年より10センチ多い状況。ブッシュはほとんどなくなりました。
    ・5番標識付近の積雪量は、先週より80センチ増加して、昨年より50センチ多い状況。ブッシュはほとんどなくなりました。
    ・位ヶ原急斜面の積雪量は、先週より70センチから1メートル増加して、昨年よりも70センチ多い状況。ブッシュはまだ若干ありますが、ほとんど問題ない状態です。

なお、乗鞍高原周辺は、路面の凍結積雪があります。冬用タイヤ、または、タイヤチェーンは必ず必要です。
 

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2014ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2014年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2014年12月から2015年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
2015年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2015年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2015年5月中旬頃を予定しております。

 

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■2014年12月14日(日)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはノリクラ雪渓カレンダーの更新はありません)
 

@ 2014/12/14 10:50
かもしかゲレンデのパウダーは今週がラストチャンス
(かもしかゲレンデ)
A 2014/12/14 11:00
新雪30〜60センチ − 昨日よりさらに良いコンディション
(かもしかゲレンデ)

B 2014/12/14 11:25
終始小雪が舞うが視界は良好
(かもしかゲレンデ)

C 2014/12/14 11:35
たくさんの方々が「パウダー狙い」でお越しになる
(かもしかゲレンデ)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は取材日ではありませんが、現地に向かうことができましたので、臨時で速報を掲載いたします。

昨日に引き続き、今日のかもしかゲレンデもパウダー日和の一日でした。
早朝7時の乗鞍高原は、小雪の降る朝を迎えます。気温はマイナス8℃、どんよりとした鉛色の空が広がり、天気の回復は期待できない雰囲気ですが、スキーヤー・ボーダーにとっては、申し分ない天候と言えるでしょう。ほとんど無風で昨晩からの積雪は20センチほど。朝一番から道路除雪の重機がうなりをあげながら走り回っています。除雪がなされた箇所は全く問題なく走行できるものの、除雪が終わっていない道路はハンドルが取られてまともに走行できないほどの状況です。

Mt乗鞍は、昨日は山麓ゲレンデのオープンが見合わされましたが、昨晩までの積雪により今日から山麓ゲレンデの営業が始まりました。あとはかもしかゲレンデや鳥居尾根コースなどの上部ゲレンデがオープンすれば全コースで営業開始となります。また、次の週末には上部ゲレンデの営業が始まることが予測され、ツアーコースへのアクセスもリフトを利用することが可能になると考えられます。

昨日の速報でもお伝えしたように、かもしかゲレンデは全面パウダーゾーンが広がっています。前述の通り、次の週末からリフト営業が始まることが予測されますので、その前には、ゲレンデの圧雪整備が行われるはずです。そのため、かもしかゲレンデのパウダーは今週がラストチャンスとなり、今日もたくさんのバックカントリースキーヤー・ボーダー方々がお越しになりました。おそらく延べ30名以上の方がお越しになったのではないでしょうか?営業前のゲレンデでこれだけの方がお越しになることは近年まれに見ることです。

かもしかゲレンデの新雪は下部で30センチ、上部の深いところで60センチにも達し、昨日のトレースやシュプールはほぼ完全にリセットされています。雪質は昨日よりもさらに軽いもので、しかも、昨日は下地の硬さを感じたものの、今日はほとんど感じられず、昨日よりも積雪量が増えていることがわかります。

一時的に青空が部分的に広がったり、薄日のさすことがあっても小雪は絶えず降り続き、お昼近くになっても雪質に変化はありません。そして、訪れたボーダーの中には「今日はパウダー10本を目標に滑ります。」とおっしゃりながら何度も登り返しては滑り、巻き上げるシュプールで姿が隠れてしまうほどのディープなパウダーですが、深くて板が埋まってしまうような状況はなく、快適に滑走することができました。

正午の気温はマイナス4℃。この時間帯になるとノートラックの箇所はほとんどなくなって、全面シュプールで埋め尽くされてしまい、スキーヤー・ボーダーの方々も帰路につかれたようでした。

今回のように連日パウダーを楽しむことは、ハイシーズン中でもほぼ不可能に近いため状態で、非常に貴重なものだと感じます。
もちろん、かもしかゲレンデの営業が開始されても、降雪に見舞われればパウダーを楽しむことができます。これからが本番のシーズンですから、今後にも期待したいところです。

12月から3月までのウインターシーズンは、今回のように速報のみの掲載となっています。ノリクラ雪渓カレンダー再開は下記の通り予定しておりまのでご了承ください。 (2014/12/14 15:20更新)
 

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2014ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2014年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2014年12月から2015年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
2015年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2015年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2015年5月中旬頃を予定しております。
 

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■2014年12月13日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはノリクラ雪渓カレンダーの更新はありません)
 

@ 2014/12/13 10:25
かもしゲレンデにはパウダー狙いのスキーヤーが...
(かもしかゲレンデ)
A 2014/12/13 10:00
パウダー20センチ − 今日も何度も滑りまくる
(かもしかゲレンデ)

B 2014/12/13 12:20
ツアーコースのブッシュはかなり少なくなる
(ツアーコース − 1〜2番標識間)

C 2014/12/13 00:00
新雪40〜50センチ 深すぎて滑らない − 所々歩いて下山
(ツアーコース − 3〜4番標識間)

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▼ 先週に引き続き、今日もパウダー三昧を堪能でき、年末年始に到来する寒波のようにバンバンと雪が降り続く一日でした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、スローモーションのように雪がゆっくり細かく降り続く夜を迎えます。気温はマイナス5℃、まだ降り始めたばかりの雪のため、積雪はそれほどでもありませんが、周囲の音を掻き消すほどの降り方で、雪の降り方の激しさに対比して全く無音の世界は、初冬を通り越して完全に真冬の状況を醸し出しています。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、もちろん雪の朝です。気温はマイナス6℃、昨晩からの降雪は5〜10センチ程度で思ったほどの降り方ではありませんでした。少し強めの風の吹く時間帯があったため、積雪につながらなかったようです。それでも、雪質は申し分なく、吹けば飛ぶほどの軽いコンディションです。

Mt乗鞍は12月6日(土)にやまぼうし前のパラダイスゲレンデがオープンしました。本来なら今週は山麓のゲレンデもオープンする予定でしたが、12月11日(木)に雨が降り、この影響で、山麓のゲレンデのオープンが見合わされ、今日もパラダイスゲレンデのみの営業です。それでも、今日の降雪次第で山麓のゲレンデもオープンするかもしれないとの事でした。

今日もツアーコース方面へは、休暇村ゲレンデからの出発となります。8時の休暇村ゲレンデの気温はマイナス7℃、すでにパックカントリースキーヤー・ボーダーの方々が出発の準備を始めています。中には先週に引き続き、今日もかもしかゲレンデのパウダーを狙いにやってきたというスキーヤーもいらっしゃり、今日はツアーコースに向かう方よりもかもしかゲレンデのパウダーを目的にお越しになった方のほうが多かったようです。

休暇村ゲレンデと、その先のかもしかゲレンデの新雪は20センチ程度。12月11日(木)の雨の影響から、ストックと突き刺すとコツコツと下地の硬さを感じます。雪質は申し分ない軽さがあり、すでにかもしかゲレンデには何本ものシュプールが刻まれています。いつもならいの一番でツアーコースに向かう常連も、今日はツアーコースには全く興味を示さず、「今日はかもしかゲレンデに没頭します。」と宣言して繰り返し滑り続ける様子がありました。

全体的に見るとツアーコースに向かう方よりも、かもしかゲレンデでパウダーを楽しむ方の方が明らかに多い状態でした。
なお、このあとでツアーコースの積雪状況をお伝えしますが、新雪が深すぎてスキーが滑らず、かもしかゲレンデのほうが楽しくパウダーを味わうことができたと思います。(下に続きます↓)

 

D 2014/12/13 11:10
昨年以上の積雪量に...
(入口急斜面)
E 2014/12/13 12:10
ブッシュが最も多いところでこの程度に
(1〜2番標識間)

F 2014/12/13 13:35
6番付近ウエーブも積雪が多くなって登りやすい
(6番付近ウェーブ)

G 2014/12/13 14:00
この時期としてはブッシュがかなり少ない
(位ヶ原急斜面)

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▼ さて、ツアーコースの状況をお伝えいたします。
先週と比べるとかなりなり積雪が増えていて、入口急斜面はブッシュがほとんどない状態です。ツアーコース内で最もブッシュが多い場所は、画像Bと画像Eの1〜2番標識間で、それでも登行や下山滑走に大きな影響がある状態ではありません。

かもしかゲレンデと同様に、下地にコツコツと当たる状況がありましたが、1番標識付近から上部ではそれがなくなりましたので、12月11日(木)の雨も1番標識より上部では雪だったことが推測できます。

新雪はツアーコース入口で20センチ、3番標識付近で40センチ、5番標識以降は60センチあり、特に3番より上部では、登りのラッセルで作られたトレース部分以外は新雪が深すぎてスキーが進まない状態。ボードの方は板をはずして歩かざるを得ない状況でした。

6番標識付近には4箇所程度のウェーブがありますが、いずれも登行が困難な状況ではなく、予想以上の積雪量となっています。ただし、下山滑走は登行のトレースに沿った形で滑り降りる必要があり、転倒などに注意してください。

その先の位ヶ原急斜面は想像以上にブッシュが埋まっていて、年内でこれほど積雪量の多い状況は珍しいのではないでしょうか?

昨年と比べた積雪量は、●3番標識付近 : 昨年並み  ●5番標識付近 : 昨年より20センチ少ない ●位ヶ原急斜面 : 昨年より1週間程度多い積雪量 です。

11月はかなりの雪不足で、今後の状況が心配されましたが、例年以上のコンディションとなりました。
12月から3月までのウインターシーズンは、今回のように速報のみの掲載となっています。ノリクラ雪渓カレンダー再開は下記の通り予定しておりまのでご了承ください。 (2014/12/13 18:20更新)
 

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2014ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2014年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2014年12月から2015年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
2015年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2015年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2015年5月中旬頃を予定しております。


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■2014年12月6日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはノリクラ雪渓カレンダーの更新はありません)
 

@ 2014/12/06 10:55
パウダー50センチ − 何度も繰り返して滑る
(かもしかゲレンデ)
A 2014/12/06 11:35
ここだけで十分楽しい − 今シーズン初の浮遊感を楽しむ
(かもしかゲレンデ)

B 2014/12/06 12:40
ツアーコースは滑走可能な積雪状態となる
(ツアーコース入口)

C 2014/12/06 14:45
Mt乗鞍は本日より営業開始
(Mt乗鞍 − パラダイスコース)

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▼ 先週まではほとんど積雪がなく、これで冬を迎えられるかと思いましたが、12月に入るのと同時に連日降雪に見舞われ、Mt乗鞍も予定通りに今シーズンの営業が開始されました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、深深と降る雪が続く夜を迎えます。気温はマイナス5℃。月曜日から降雪が続き、乗鞍高原は20〜30センチほどの積雪に見舞われます。そのため、先週までは積雪部分を見つけることのほうが難しかった乗鞍高原もその様子は一変して、完全に銀世界となり、降り積もった雪が落ちる瞬間に柔らかく舞い上がる様子は、初冬を通り越して、厳冬期の軽く乾いた雪質に包まれていることを物語っています。

そして、一夜明けた乗鞍高原も、雪の降る朝を迎えました。7時の気温はマイナス7℃、昨晩からの降雪は5〜10センチ程度で、ボンネットに降り積もった雪は吹けば飛ぶほどの軽さです。

Mt乗鞍は、本日より営業が開始されます。1週間前まではスノーマシンによる降雪もできないほど暖かな状態でしたが、何とか滑走できる状態になりました。通常8時30分からの営業開始ですが、初日だけはできるだけ造雪作業を継続させたいため10時の営業開始で、残りあと2時間足らずとなる中でも、スノーマシーンが目前まで稼動され、圧雪車でのゲレンデ整備や、リフト乗り場の設営・整備などに追われていました。本日はやまぼうしレストハウス前のパラダイスコースのみオープンしましたが、積雪量が増えれば、山麓のコースもオープンが見込まれ、かもしかゲレンデや鳥居尾根ダウンヒルコースなどの上部ゲレンデも順次営業開始される予定です。

今日もツアーコースへのアクセスは、休暇村ゲレンデから三本滝レストハウス前を通過してかもしかゲレンデに入り、さらに登ってツアーコース入口に向かう予定です。
8時の休暇村ゲレンデの気温はマイナス5℃、どこもかしこも雪の覆われ、休暇村ゲレンデは出発時点で20〜40センチの積雪。登山のグループはわかんで登り始めるものの、中には膝近くまで踏み抜いてしまう方もいらっしゃり、雪質は重くないものの降りたての積雪ため、下地(根雪)が形成されてなく、積雪部分を完全に踏み抜いてしまいます。この現象は休暇村ゲレンデだけでなく、全エリアで共通して見られました。

そして、休暇村ゲレンデからかもしかゲレンデに入ると、すでに何本ものシュプールがいくつも刻まれています。
かもしかゲレンデの新雪は50センチ。今日はツアーコースに向かわず、かもしかゲレンデだけを滑走するスキーヤーもたくさんいらっしゃり、リフト営業開始前の貴重なパウダーを楽しむ様子が何度も見られました。滑走しても下地まで踏み抜くことはなく、石やブッシュへの干渉は全くなく、安心してパウダーを楽しむことができます。また、ツアーコースよりもバーン状態が安定していて、パウダーを楽しむのであれば、あえてツアーコースに向かう必要はありません。

かもしかゲレンデをさらに進んで、正午のツアーコース入口急斜面では、ややまとまった雪の降り方となり、午前中のトレースをかき消す勢いです。ツアーコース入口は、クマザサは完全になくなり、ある程度下地も形成されていて、登行には全く問題ない状態。また、下山滑走については、思った以上にブッシュが少なくなり、ほぼ問題なくできますが、地形の起伏がまだ目立つため、慎重に滑走する必要があります。

ツアーコース入口急斜面の積雪は、昨年よりもやや少ないものの、ほぼ同程度のコンディションとなり、このまま降雪が続けば、位ヶ原急斜面までアクセスが問題なくできる状態になると考えられます。本日は時間の都合から、これより先には向かいませんでしたが、大雪渓下4号カーブまで向かった常連の方の話では、2番標識付近のブッシュさえ気をつければ、この時期のツアーコースに通い慣れている方なら、問題なく下山滑走できるとの事で、また、位ヶ原急斜面も思った以上にブッシュが少ないとの事でした。

ただ、年末年始の積雪の少ない状態のツアーコースを経験されていない方にとっては、まだ、入山は時期尚早と考えられますので、もう少し積雪量が増えて雪が安定するのを待ってから入山されることをオススメします。
12月から3月までのウインターシーズンは、今回のように速報のみの掲載となっています。ノリクラ雪渓カレンダー再開は下記の通り予定しておりまのでご了承ください。 (2014/12/06 17:00更新)
 

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2014ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2014年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2014年12月から2015年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
2015年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2015年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2015年5月中旬頃を予定しております。

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■2014年11月30日(日)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはノリクラ雪渓カレンダーの更新はありません)
 

@ 2014/11/30 08:10
快晴無風の朝 − 真っ白なノリクラが映える
(観光センター前)
A 2014/11/30 08:35
Mt乗鞍は12月6日(土)オープン予定
(Mt乗鞍 − やまぼうしゲレンデ)

B 2014/11/30 10:20
今年は雪が少ない − ゲレンデ上部ですら積雪がない
(休暇村ゲレンデ)

C 2014/11/30 11:55
例年ならシールで歩けるはずだが...
(ツアーコース入口急斜面)

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▼ 本日から2015シーズンの速報を開始いたします。ウインターシーズンはツアーコースの様子を中心に、次回から毎週土曜日にお届けする予定です。

今朝の乗鞍高原は、快晴無風の朝を迎えます。7時の気温はマイナス2℃。真っ青な空に白く冠雪したノリクラの峰々がくっきりと浮かび始めます。山頂方面はしっかりと冬化粧が施されていますが、乗鞍高原周辺は道路を含め、林の中などにも積雪凍結箇所は全くなく、紅葉が終わった10月末の景色とほとんど変化がありません。気温以上に暖かさを感じ、11月最終日とは思えない穏やかさです。

Mt乗鞍の営業開始は12月6日(土)が予定され、あと1週間ほどに迫っています。オープン予定のやまぼうしゲレンデには、5台ほどのスノーマシーンが配置されていますが、ゲレンデには全く積雪がありません。スキー場の方の話では、今月は暖かな日が続き、夜間になってもスノーマシーンを稼動できるほど気温の低下がなかったとのこと。明日以降、冬型の天候となる予報があるため、残り1週間で何とか造雪作業が間にあうことを期待したいところです。

山頂方面につながる県道乗鞍岳線は、休暇村以降は冬季閉鎖で通行できません。また、スキー場の営業前ですからリフトを利用することはできず、ツアーコースへは休暇村ゲレンデから歩いてアクセスすることになります。9時の休暇村ゲレンデの気温は10℃。雲ひとつない快晴の朝と比べると、若干雲が沸いて来ましたが、綺麗な青空が続き、強い日差しに薄着で丁度良いコンディションです。

休暇村ゲレンデには積雪は全くなく、ブッシュをザクザクと踏みしめながら登ります。ただ、草刈が終わっていますので、歩きにくい場所はまったくありません。水溜りなどで凍結箇所があるものの、それ以外は特筆すべきところはない状態で、その次のかもしかゲレンデも全く積雪はなく、三本滝ゲート付近も同様です。

かもしかゲレンデは先週までは積雪があったものの、昨日までの雨で完全に雪解けしてしまい、根雪にはならなかった模様。例年なら20〜30センチ程度の積雪があっても良いはずですが、日陰に一部残っている程度に過ぎません。

さらに登ったツアーコース入口付近も、クマザサの影に雪が残る程度で、そのクマザサをかき分けて急斜面付近に到達してようやく積雪箇所が見られる状態です。ただ、それも部分的に残っている程度で、これ以上先に登っていくことを阻んでいます。

今年は例年よりもかなり積雪が少ない状態のため、ツアーコースをアクセスすることができるようなるまで、もう少し時間がかかりそうです。
12月から3月までのウインターシーズンは、今回のように速報のみの掲載となっています。ノリクラ雪渓カレンダー再開は下記の通り予定しておりまのでご了承ください。 (2014/11/30 15:10更新)


【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2014ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2014年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2014年12月から2015年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
2015年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2015年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2015年5月中旬頃を予定しております。

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