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このサイトでは乗鞍大雪渓・四季の乗鞍の様子をリアルタイムに掲載いたします。

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★ 【2024速報】 6月22日(土)取材分を掲載。(毎週土曜日掲載予定、次回は7月1日(月))
★ 【2024乗鞍岳春山バス】 5月31日(金)より大雪渓まで延伸されました → 【詳細:外部リンク】アルピコ交通 乗鞍岳春山バス
★ 【大会特集】 ●8月27日開催の乗鞍ヒルクライム2023(今回は大会特集はありませんが当日速報を掲載しております) 
★ 【県道乗鞍岳線カーブ番号・バス停(GoogleMap))】 GoogleMapにて作成したカーブ番号・バス停の地図

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■ 【更新情報】

【2024/06/26】 次回の速報掲載は6月29日(土)を予定しておりましたが、7月1日(月)に変更します  

【2024/02/22】 次回の速報掲載は2月23日(金)を予定しておりましたが、2月24日(土)に変更します  

【2023/12/16】 12月16日(土)より、2024シーズンの速報連載を開始しました。(毎週土曜日掲載予定)  

【2023/10/24】 10月21日現在の紅葉状況 (ノリクラ雪渓カレンダー紅葉版Vol.8)  

【2023/10/17】 10月14日現在の紅葉状況 (ノリクラ雪渓カレンダー紅葉版Vol.7)  

【2023/10/10】 10月7日現在の紅葉状況 (ノリクラ雪渓カレンダー紅葉版Vol.6)  

【2023/10/03】 9月30日現在の紅葉状況 (ノリクラ雪渓カレンダー紅葉版Vol.5)  

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◎速報 

★過去の速報★| 2024年5月 | 2024年4月以前(→INDEX) |

 

 

■2024年6月22日(土)     

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梅雨入り2日目ですが、雨しらずの穏やかな天候に恵まれる 
@ 2024/06/22 09:00
森林限界でも萌黄色が鮮やかに − ダケカンバの新緑
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原8号カーブ)
A 2024/06/22 09:15
始発便は3台運行 − 大雪渓に到着
(大雪渓肩の小屋口バス停)

B 2024/06/22 10:55
積雪区間はアイゼン必要 − 登れても降りれない人が
(朝日岳直下 − 積雪区間80m)

C 2024/06/22 13:00
大雪渓ではモーグルの季節が到来
(大雪渓下部 − モーグルコース)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 昨日6月21日、近畿地方・東海地方・関東甲信地方で梅雨入りが発表されました。東海地方(乗鞍の岐阜県側)では平年より15日遅く、昨年より23日遅い梅雨入り。関東甲信地方(乗鞍の長野県側)では平年より14日遅く、昨年より13日遅い梅雨入りでした。今日は梅雨入り二日目ですが早くも梅雨の中休み。朝は青空も見られ、雨しらずの穏やかな一日でした。

<観光センター前駐車場・春山バス>
朝7時の観光センター前駐車場の天候は、やや薄い雲に覆われた青空で気温14℃。明け方は10℃くらいまで冷え込んで、久しぶりに肌寒い朝でした。7時の時点で来場者は50台ほどで、お越しになった方々は「これから天候の悪い日が続くと思われる中、今日は天気予報が晴天に変わってきたため、急遽来ちゃいました」とおっ。しゃる方が何人もいらっしゃいました。

そのため、思ったよりも来場者は少なくなく、始発便は3台運行されました。この時期の沿道の風景は森林限界より下部では新緑が見どころですが、標高2000メートル付近から標高2350メートルの位ヶ原山荘までの区間は、深い緑色の針葉樹の中に明るい緑の広葉樹がパッチワークのように配置され、バスの車内からも「緑の色合いが違って面白い!」と、この時期だけの光景を楽しむ様子も見られました。

位ヶ原山荘を過ぎると森林風景から残雪の美しい山岳風景へと変化します。沿道に見られる雪壁もやや低くなってきたものの、沿道で最大の雪壁を誇る4号カーブでは、外側で7.3メートル、内側で2.5〜6メートルの高さとなっています。

<大雪渓>
春山バス始発便が到着した9時過ぎの大雪渓・肩の小屋口バス停の天候は、曇・気温12℃で少し肌寒さを覚える状況。今日は山頂方面を目指す登山者と大雪渓に集まる夏のモーグラーが大半を占め、稜線方面を目指すバックカントリースキーヤーはほとんど見られませんでした。

これから高山植物の季節を迎えますが、肩の小屋周辺では、ハクサンイチゲが先週よりも数多く見られるようになり、そのほか、キバナシャクナゲ・コイワカガミも見られるようになってきました。このほか、標高2000メートル付近の摩利支天付近では、ハクサンチドリ・ゴゼンタチバナ・ベニバナイチヤクソウ等が見られますが、バスの車窓からだと見つけるのがちょっと難しいかもしれません(7月上旬ごろまで見られますので、徒歩・自転車等でのアクセスで)

【大雪渓の積雪状況】
・ 大雪渓入口・モーグル岩・石碑の岩・やモーグルコース付近 : 昨年並みかやや早い雪解け状況。
・ 雪渓中段 : 昨年よりやや早い〜
1週間程度早い雪解け状況。
・ 雪渓上部 : 昨年よりやや早い〜1週間程度早い雪解け状況。 

となっています。肩の小屋への登山道は下半分は積雪となっています。降雨などでバーンが硬かったり、足元に不安のなる方はアイゼンが必要な状況です。

<山頂方面(積雪状況)>

山頂方面積雪状況

@ 山頂方面全景
青線:積雪なし  赤線:積雪区間

A 朝日岳付近
昨年より積雪は多いが、積雪区間は100mにとどまる

B 大雪渓から肩の小屋経由で山頂方面へ
誘導ロープにしたがって、モーグル岩の左側を進みます

画像・記事の転載・引用・リンクについて

11時の稜線の気温は14℃で、積雪区間(下記参照)のバーンに硬さはありませんが、下山はやや滑りやすい状況。山頂方面の積雪は昨年よりも若干多い状況で、山頂方面の積雪状況は下記通りです。

・大雪渓入口付近にある登山道入口から肩の小屋までは、下半分で積雪に覆われるが、上半分は登山道が現れる(画像B)
・肩の小屋から朝日岳直下までは積雪なし(画像@)
・朝日岳直下は約80メートルほどの積雪区間あり(画像A)

アイゼンの有無や、軽アイゼンと冬山用アイゼンの選択に関する問い合わせが相次いでいますが、今日は大雪渓入口からモーグル岩までの区間でやや滑りやすい状況で、下りではアイゼンがあったほうが良い状況でした。なお、天候によっては、雪面が硬くなり、登りでも必要な状況になりますので、必ずアイゼンを持参してください。梅雨に入って雨が続くと雪面が硬くなることがあります。

また、軽アイゼンの対応能力はツボ足とほとんど変わりありませんので、新たに新調されるのであれば、冬山用のアイゼンのほうが対応幅が広く、お勧めです。

次回速報は、6月29日(土)の予定でしたが、7月1日(月)に変更して実施する予定です。(2024/06/22 22:45更新)

 

 

6月22日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】

 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
3月31日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了し、それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。4月1日(月)〜4月12日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●3月31日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月1日(月)〜4月12(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月12日(金)11時〜28日(日)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(月)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(日)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
【岐阜県】 乗鞍スカイラインは道路崩落のため開通未定


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■2024年6月15日(土)     

※ 乗鞍岳春山バスの最新情報はツイッターにて随時発信しております → @norikura_org

今日も穏やかな晴天の一日、梅雨空はどこに行った??
@ 2024/06/15 09:20
春山バスが到着し、今日も賑やかな一日が始まる
(大雪渓・肩の小屋口バス停)
A 2024/06/15 09:40
今日は登山者が多い
(大雪渓−肩の小屋登山道、アイゼン持参を)

B 2024/06/15 11:40
今シーズン最後の春山スキーを楽しむ
(蚕玉岳山頂)

C 2024/06/15 12:45
青空に夏雲 − 季節は移り変わって行く
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓下4号カーブ)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 数日前の天気予報では、雨マークが表示され、梅雨入り間近と思わせましたが、朝から良い天候の一日でした。そして、稜線からの大滑降を楽しむ春山スキーの季節もそろそろ終わりに近づき、季節は次へとシフトしつつある様子がうかがえます。


観光センター前駐車場・春山バス>
朝7時の観光センター前駐車場の天候は、快晴・気温16℃。今朝はひんやりした感覚はなく、若干蒸し暑さを覚えるコンディションです。エゾハルゼミが優しく鳴き響き、梅雨入り前なのに、夏を感じる朝を迎えます。7時の時点で来場者は60台ほどで、いつもよりやや少なめで、始発便も4台にとどまりました。

6月も中旬を迎え、新緑の芽吹きは標高を上げ、冷泉小屋から位ヶ原山荘付近まで、明るい緑色に包まれるようになってきました。そして、さらにその先の森林限界を超えると、残雪の山岳風景が車窓いっぱいに広がります。沿道で最も雪の壁が高い4号カーブでは、カーブの内側で高さ3〜6メートル、外側で高さ8メートルとなっていて、ほぼ昨年並みの状況となっています。

 

<大雪渓>
春山バス始発便が到着した大雪渓・肩の小屋口バス停付近の気温は16℃、寒さはありません。春山バス始発便から降りた乗客は、山頂を目指す登山者と、大雪渓を滑走するモーグルやアルペンボードの方々が大半で、稜線からの大滑走を楽しむバックカントリースキーヤーの姿はかなり少なくなってきました。

午前中はやや雲が多いものの、綺麗な青空が続きます。日差しの暑さを若干感じるものの、暑くもなく寒くもない過ごしやすいコンディションです。そして、肩の小屋周辺は、雪解けが早いことが影響し、キバナシャクナゲやハクサンイチゲの開花が見られ、熱心に写真を取る登山者の姿も見られました。

また、車道沿いのモーグルバーンには4レーンのコースができ、多くのモーグラーが順番に滑り続ける様子が見られます。

積雪状況ですが、モーグル岩・石碑の岩は昨年より1週間程度遅い雪解け、肩の小屋への登山道は昨年並み、大雪渓入口やモーグルコース付近は昨年よりやや早い雪解け状況となっています。肩の小屋への登山道はほぼ全面積雪となっていますので、アイゼンが必要な状況です。

<山頂方面(積雪状況)>

山頂方面積雪状況

@ 山頂方面全景
青線:積雪なし  赤線:積雪区間

A 朝日岳付近
昨年より積雪は多いが、積雪区間は100mにとどまる

B 大雪渓から肩の小屋経由で山頂方面へ
誘導ロープにしたがって、モーグル岩の左側を進みます

画像・記事の転載・引用・リンクについて

山頂方面の積雪は、昨年よりも若干多い状況で、大雪渓から山頂方面の積雪は...

・大雪渓入口付近にある登山道入口から肩の小屋までは全面積雪(画像B)
・肩の小屋から朝日岳直下までは完全積雪なし(画像@)
・朝日岳直下は約100メートルほどの積雪区間あり(画像A)

アイゼンの有無や、軽アイゼンと冬山用アイゼンの選択に関する問い合わせが相次いでいますが、今日のようなコンディションでは、雪が柔らかく踏み跡があるため、登りはツボ足でも対応可能です。ただ、下りでは冬山用のアイゼンが必要な状況です。なお、天候によっては、雪面が硬くなり、登りでも必要な状況になりますので、必ずアイゼンを持参してください。梅雨に入って雨が続くと雪面が硬くなることがあります。

また、軽アイゼンの対応能力はツボ足とほとんど変わりありませんので、新たに新調されるのであれば、冬山用のアイゼンのほうが対応幅が広く、お勧めです。

次回速報は6月22日(土)の予定です。(2024/06/15 22:45更新)

 

6月15日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】

 

 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
3月31日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了し、それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。4月1日(月)〜4月12日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●3月31日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月1日(月)〜4月12(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月12日(金)11時〜28日(日)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(月)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(日)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
【岐阜県】 乗鞍スカイラインは道路崩落のため開通未定


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■2024年6月8日(土)     

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快晴→曇、昨日の降雪でバーンは綺麗にグルーミング/まったりと春山スキーが楽しめ
@ 2024/06/08 09:20
始発便は7台運行 − 梅雨入り前の貴重な青空
(大雪渓・肩の小屋口バス停)
A 2024/06/08 09:35
昨日の降雪で縦溝が消え、綺麗にリセット
(大雪渓入口)

B 2024/06/08 11:10
山頂付近には昨日の降雪が残っている
(朝日岳〜蚕玉岳稜線)

C 2024/06/08 12:50
夏モーグル − 今年もシーズンが始まりました
(モーグルバーン前)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 昨日、14時30分頃、激しい雷雨と雹に見舞われ、畳平で積雪2センチが観測されました。このまま、路面積雪・路面凍結が今朝まで続くと、春山バスの運行に支障をきたす状況でしたが、朝までに解消されて、今日は普段通りの運行が始発便から始まり、穏やかな天候のもと、春山を堪能できる一日を送ることができました。

昨日06/07の降雪(降雹)
(2024/06/07 大雪渓駐車場)

<観光センター前駐車場・春山バス>
朝7時の観光センター前駐車場の天候は、雲一つない快晴の朝を迎えします。気温は13℃で少しずつ日差しの強さが増してきます。くっきりと青空に浮かぶ山頂付近は、昨日の降雪で稜線付近が白くなっています。ただ、大雪渓に通じる県道乗鞍岳線は積雪凍結はすっかり解消されて、春山バスは始発便から通常通りの運行が始まりました。今朝の始発便は団体申し込みがあり、一般客向け5台・団体客向け2台の合計7台で大雪渓に向けて出発します。

標高2350メートルの位ヶ原山荘を過ぎたあたりから森林限界となり、それまでの新緑風景から、山肌に残雪の残る春山の山岳風景と沿道の雪壁が車窓いっぱいに広がります。沿道で最も高い雪壁の4号カーブでは、高さ8.5メートルの雪壁が続き、ほぼ昨年並みの高さを維持しています。

<大雪渓>
春山バス始発便が到着した大雪渓・肩の小屋口バス停付近の気温は14℃、春山バスが到着した時点ではほぼ快晴の状態でしたが、次第に雲が沸きはじめ、日差しも時折さえぎられる状況となります。この時期のバーンは雨の影響で縦溝が大きな畝のような状況になることが多いのですが、昨日の降雪により、縦溝やギャップはほぼ皆無。ただ、板に張り付くようなストップスノーではなく、まったりとした春スキーが楽しめる状況。

また、車道沿いのモーグルバーンには3レーンのコースができ、多くのモーグラーが順番に滑り続ける様子が見られます。これまで各地のスキー場に分散していた常連モーグラーが乗鞍に終結し、和気あいあいと、お昼タイムを楽しむ様子も見られました。

積雪状況ですが、大雪渓入口付近・モーグル岩・石碑の岩・肩の小屋への登山道ともに昨年より1週間程遅い雪解け状況です。肩の小屋への登山道はほぼ全面積雪となっていますので、アイゼンが必要な状況です。、

<山頂方面(下山ルート)>

山頂方面への登山ルートと、山頂方面からの下山ルート

@ 山頂方面全景

A 朝日岳付近

B 大雪渓から肩の小屋へ行く登山道

画像・記事の転載・引用・リンクについて

山頂方面の積雪は、昨年よりも1週間以上雪解けが遅い状況です。朝日岳〜蚕玉岳稜線直下は岩が数多く見られるようになってきたものの、朝日岳直下は滑走可能です。また、大雪渓に流入する部分で横幅が狭くなっている箇所がありますが、あと1週間(天候によるダメージが少なければ10日〜2週間)は滑走エリアが分断されることなく楽しめるはずです。また、蚕玉岳直下も途中で岩の頭が見られるようになってきましたが、こちらも昨年よりも1週間程度遅い雪解けとなっています。

11時の稜線の気温は8℃、稜線付近は昨日の降雪がしっかり残っています。お昼ごろになると、日差しは完全になくなり、アウターなしでは肌寒さを感じる状況でした。バーンは縦溝はなく綺麗な春山の雪で、5月頃のような雨の影響をほとんど受けていないグルーミングされた雪がバーン全体に敷き詰められたような状況でした。

次回速報は6月15日(土)の予定です。(2024/06/08 22:15更新)

 

6月8日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】

 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
3月31日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了し、それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。4月1日(月)〜4月12日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●3月31日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月1日(月)〜4月12(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月12日(金)11時〜28日(日)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(月)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(日)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
【岐阜県】 乗鞍スカイラインは道路崩落のため開通未定


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■2024年6月1日(土)     

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春山バス − 大雪渓延伸運行開始 
@ 2024/06/01 09:20
5月31日より大雪渓延伸開始
(大雪渓・肩の小屋口バス停)
A 2024/06/01 09:40
山頂に向けて出発
(大雪渓入口)

B 2024/06/01 11:15
次第に雲がわき始める
(朝日岳〜蚕玉岳稜線)

C 2024/06/01 11:40
ひんやりとした空気に包まれた一日
(蚕玉岳)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 昨日5月31日より春山バスは大雪渓延伸運行が開始されました。今日はその最初の週末とあって、多くのスキーヤー・ボーダー・登山者で賑わいました。


観光センター前駐車場・春山バス>
朝7時の観光センター前駐車場の天候は、雲間から山頂方面が見え隠れする天候の朝を迎えます。気温11℃でひんやりとした空気感。早朝は30
台ほどでしたが、7時30分頃には半分ぐらいの埋まり具合まで来場車両が増えてきました。春山バスが大雪渓まで延伸されたことから、これまでのバックカントリースキーヤーに加えて、大雪渓での夏スキーを楽しむモーグラーやアルペンボーダーの姿が数多く見られるようになってきました。

今日の春山バス始発便は観光センターから4台が運行さました。これまでは三本滝にバス1台以上の乗客がいたものの、大雪渓までの運賃が観光センターと同一のため、三本滝の乗客は先週よりも幾分少なくなった模様です。また、本日は春山バスに折り畳み自転車を持ち込もうとした登山者がいて、バス係員に制止される一幕がありました(三本滝〜県境間は6月末まで自転車通行止のため、春山バスに自転車の持ち込みはできません)。

春山バスはこれまでの終点位ヶ原山荘を過ぎると森林限界を超えて、残雪の残る山岳風景の中を進みます。明け方は雲の多い状態でしたが、徐々に青空が広がり見事な快晴の空がハイマツの緑と残雪の白の色彩が織りなす光景をくっきりと浮かび上がらせてくれます。沿道で最も高い4号カーブの雪壁は現在9.7メートルで昨年よりもやや高い状態となっています

<大雪渓>
春山バス始発便が到着した大雪渓・肩の小屋口バス停付近の気温は15℃、快晴の青空が続き、一斉に山頂方面に向かう準備に取り掛かります。先ほど申し上げたように、大雪渓での夏スキーを楽しむ方々は、車道沿いのモーグルバーンに3レーンのコースを作成されていました。雪しぶきをまき散らしながら果敢にコブを攻める姿とは対照的に、ハイクアップにまだ体が慣れていないため、青息吐息でバーンを登って行きます。

積雪状況ですが、大雪渓入口付近・モーグル岩・石碑の岩ともに昨年よりやや遅い雪解け状況です。バーンは柔らかめです。

11時の大雪渓の気温は15℃ですが、10時30分頃から雲が広がり始め、日差しがない分、ひんやりとした空気感が一日続きます。

<山頂方面(下山ルート)>

山頂方面への登山ルートと、山頂方面からの下山ルート

@ ピンク:登山ルート、青:下山ルート

A ピンク:登山ルート、青:下山ルート

画像・記事の転載・引用・リンクについて

山頂方面の積雪は、先週の段階では昨年よりもややかったものの、今週は大雨の日があったため雪解けが進み、ほぼ昨年並みとなっています。また、山頂方面での滑走可能なルートは朝日岳直下から滑り降りるルート、蚕玉岳直下から滑り降りる2本のみです。山頂直下と蚕玉岳から大雪渓方面に流入するルートはもうありません。

10時30分頃から快晴の空に雲が沸きはじめ、午後にはほとんど曇り空の天候状況です。12時の稜線の気温は14℃、周期的に流れ込んだ雲で視界が奪われるタイミングがあります。蚕玉岳〜朝日岳の稜線付近は雪解けは昨年よりもやや遅い状態です。

次回速報は6月8日(土)の予定です。(2024/06/09 22:45更新)

 

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 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
3月31日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了し、それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。4月1日(月)〜4月12日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●3月31日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月1日(月)〜4月12(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月12日(金)11時〜28日(日)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(月)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(日)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
【岐阜県】 乗鞍スカイラインは道路崩落のため開通未定


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■2024年5月29日(水)     

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春山バス、大雪渓延伸運行に向けた試運転実施
延伸開始は当初予定の6/1から前倒して、5/31(金)から実施
@ 2024/05/29 11:15
乗鞍岳春山バス − 大雪渓延伸運行試運転
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原 11号カーブ)
A 2024/05/29 11:25
360度 絶景が広がる
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原 6号カーブ)

B 2024/05/29 11:55
雪壁は高さ最大10m − 例年並み
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓下4号カーブ)

C 2024/05/29 11:50
穂高をバックに進む春山バス
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓下4号カーブ)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 県道乗鞍岳線の除雪が大雪渓まで完了したことから、現在、位ヶ原山荘まで運行されている乗鞍岳春山バスを、大雪渓まで延長運行するにあたり、本日、位ヶ原山荘〜大雪渓の約3.5km区間の試運転が実施されました。運行開始日は当初の予定日6月1日(木)より1日前倒して、5月31日(土)より、大雪渓まで運行されることが正式に決定されました。

昨日は、台風や高気圧辺縁の湿った空気に刺激された前線を伴う低気圧が、日本列島を沿うように移動し、各地で大雨をもたらし、乗鞍周辺でも国道158号線をはじめ、県道乗鞍岳線・県道上高地公園線・県道白骨温泉線など主要道路が雨量規制通行止めとなりました。ただ、低気圧の通過とともに急速に天候は回復し、今朝は綺麗な青空が広がる天候となり、通行止めは早朝に解除され、春山バスは始発便から通常運行が開始されました。

試運転は関係機関や報道の方などを乗せて、通常運行の春山バスに合わせたダイヤで実施されました。新緑がまぶしい乗鞍高原を抜けて、位ヶ原山荘に到着すると、ほどなくして森林限界を超えて、残雪が残る見事な山岳風景が車窓いっぱいに広がります。

試運転は除雪状況が安全運行に支障がないかどうかなどの確認のために実施されますが、除雪作業は4月中下旬に位ヶ原山荘まで完了した後、ゴールデンウィーク前後から再び大雪渓に向けて開始されました。5月中下旬にはもっとも雪壁が高い大雪渓下の4号カーブに到達後、大雪渓まで完了しました。現在は難所の富士見沢を抜けて県境まで完了し、肩の小屋方面へと進んでいます。

今日は雲一つない快晴の中での試運転となり、青い空・白い残雪・緑のハイマツが織りなす「春山の三原色」が、全方位パノラマ写真のごとく広がっています。乗鞍の山頂はもちろんのこと、穂高などの近隣の山並みもはっきり見られ、最も雪壁の高い4号カーブの雪壁の谷間からは穂高が眺められるベストショットが撮影できました。この4号カーブの雪壁は最大約10メートルで、ほぼ例年並みの状況です。

春山バスの大雪渓延伸は、6月1日頃を目安に実施されますが、除雪の進み具合や残雪状況等により、その年の状況に応じて検討され、地元からは「沿道の雪壁は最大の観光資源で、できるだけ高い状態の雪壁をご覧頂きたい。そのために1日でも早く大雪渓延伸をお願いしたい」という声もあり、今年は1日前倒しの5月31日(金)からの延伸開始が決まりました。

大雪渓、及び、稜線付近の積雪状況は、このページの下にある毎週土曜日掲載の速報でご確認いただけますが、昨日の大雨の影響で雪解けが早まり、大雪渓付近は昨年より1週間程度遅い雪解け状況が昨年とほぼ同じとなり、稜線付近でも雪解けが進んでいます。ただ、山頂までは全面積雪のため、必ずアイゼン(軽アイゼンではなく冬用アイゼン)を持参してください。(2024/05/29 18:40更新)

 

5月29日(水)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


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