ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.15(2002/09/01) B

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(Update:2002/09/10)

 

【天気の良い日は山登り!】

先ほど申し上げたとおり、1日中快晴です。したがって、山頂まで向かってみることにします。5〜6月にかけては山頂からの様子をよくお伝えしましたが、雪融けが完全に終わってからお伝えするのは今回が初めてです。

ご覧の画像の左から、乗鞍山頂の剣ヶ峰(けんがみね)、蚕玉岳(こだまだけ)、朝日岳(あさひだけ)の3つ峰があります。雪が稜線直下まである時期は大雪渓を直登することができましたが、蚕玉岳〜朝日岳稜線へ続く雪渓上部左側の上部は砂礫で、斜度もかなりきついため、今の時期は直登するには少し無理があります。

夏道は画像の右方向にある肩の小屋から朝日岳山頂のすぐ下まで進み、そこから2〜3回つづら折れを経て、蚕玉岳〜朝日岳の稜線に出ます。そこから稜線伝いに山頂を目指します。

 

【肩の小屋から稜線まで】

乗鞍岳の登山は高低差や移動距離などはハイキングといっても良いかもしれません。したがってそれだけ多くの人が訪れることのできる山ともいえます。とはいっても高山帯に位置しており、天候などには注意が必要であることは間違いありません。

このときの時刻はすでにお昼の13時を回っており、それにもかかわらず雲ひとつない快晴です。魔支利天岳(ましりてんだけ)にあるコロナ観測所も今日はドームを開いて観測をしています。

 

朝日岳直下

つづら折れ

この当たりが朝日岳直下です。肩の小屋からこの付近までは斜度がきつく、遠方の眺めもあまり利かないため、一番ツライ部分かもしれません。ご覧の稜線の右側は朝日岳、左側は蚕玉岳へと続いています。登山道はここから朝日岳をづづら折れとなり、画像に映っている稜線へと向かいます。

6月の頃はこの稜線や朝日岳から下部の大雪渓へ雪がつながっており、登山の人はつづら折れを経由せずそのまま稜線へと直登します。また、この時期のスキー・ボードもこの稜線から一気に滑り降りる醍醐味がまた たまらないのです。

 

つづら折れを登り進めると遠方の景色がくっきりと見え始めます。ただし、この付近まで来ると青色吐息(?)の登山者も多く、不安定なガレ場の足元を見ているのが精一杯で、そんな周りの景色など眺めている余裕すらないなんて方もいらっしゃいますが...

 

【山頂へ】

朝日岳

つづら折れを登りきると朝日岳〜蚕玉岳の稜線に出ます。画像はちょうど登りきった地点で、右側が大雪渓側、そして、左側には権現ヶ池が見えます。ここから蚕玉岳はすぐです。

 

蚕玉岳周辺

蚕玉岳近くから見るとなだらかな丘のような山です。しかし、この周辺だけ地質が異なっているせいか白っぽく見えます。もちろん、ここからも穂高連邦などの山並みはくっきりと拝むことができます。

 

剣ヶ峰(左)と大日岳(右)

蚕玉岳まで足を進めると山頂までもう少しです。剣ヶ峰の後ろに聳え立つ大日岳も見えるようになってきます。

 

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