ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.15(2002/09/01) D
【高山植物】
今回は山頂へ向かう途中に立ち寄った肩の小屋周辺の高山植物も少し織り交ぜたお伝えします。
ミヤマアキノキリンソウ |
こちらは先週お伝えしたものと同じミヤマアキノキリンソウです。先週から比べてだいぶ開花している様子がうかがえます。ウサギギクと一緒に当たり一面黄色に染めています。雪渓エリアで夏の黄色といえばミヤマキンバイですが、秋の黄色といえばミヤマアキノキリンソウとウサギギクでしょうか?
トウヤクリンドウ |
そして、「今が時期」といえばトウヤクリンドウ。こちらは肩の小屋付近ですが、大雪渓エリアには1輪のみ見かけただけでほとんど目にしません。クリーム色と鶯色のツートンが見事です。
イワキキョウ |
ピークはすでに過ぎてしまったかと思いますが、こちらは比較的息の長い花です。一般的には非常にポピュラーですが、トウヤクリンドウほどではないものの、大雪渓ではたくさん見かけることがない花です。
チングルマ |
こちらも息の長い花(?)です。本当の白い花よりもこちらの状態のほうが時期としては長く楽しめるように感じます。
ウラジロナナカマド |
先週と同じウラジロナナカマドの実です。どうもこの周辺だけ色づきが遅いようです。ほかのウラジロナナカマドはすでに赤々としているものもあります。
今回はホントに良い天気に恵まれました。気温も高くなく、登山にはもってこいの一日だったようです。雪渓の雪も一段と小さくなりましたが、まだまだ、滑走は可能です(ただし、エキスパート限定です)。
今年は入道雲の聳え立つ青空や激しい夕立に見舞われる夏山らしい天候にはあまりお目にかかれないまま、短い秋へと突入してしまいそうです。
【昨年の今ごろは?】
この位置から見るとほとんど同じなんですが、この時期になってもやはり昨年は今年より雪融けが進んでおり、また、高山植物の紅葉もやや早めに始まっていたようです。
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