ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.15(2003/08/30) A

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(Update:2003/09/05)

 

【高山植物】

ウラジロタデ(雌花)

ウラジロタデは開花の時期(Vol.11 2003/08/03)にご紹介いたしました。その時、ウラジロタデは雌雄異株で雌花はピンク色の実をつけると申し上げました。あれから1ヶ月ほどたち、雄花の株はほとんど花を落とし、雌花の方はご覧のように穂先をピンクに染めています。
因みにVol.11でご紹介したウラジロタデは雄株でした。

 

イワオトギリ

イワオトギリは秋に入りかけた頃に咲き出します。ちょうど他の高山植物が終わりかけ、紅葉にはちょっと早いこの時期は開花している花も限定されてしまうので、ちょっと目立つ存在でしょうか?この画像では良くわかりませんが、葉に油分を含む細胞があり、それが黒や白に見えることから黒点・白点と呼ばれます。

イワオトギリも薬草として止血などに用いられるオトギリソウ(弟切草)の仲間です。これも有名な話ですが、オトギリソウを秘伝の妙薬として鷹の治療に使っていた鷹匠の弟がこの妙薬を口外したため、その鷹匠が弟を切り殺したという話から名づけられたと言われ、その時の返り血が黒点・白点として残ったという逸話が残されています。

このイワオトギリも秋になると赤く染まった紅葉を楽しませてくれます。

 

コケモモ(実)

秋となれば、やはり楽しみがこちらのコケモモ。まだまだ「たわわ」というには程遠いですが、今年も実をつけ始めました。まだまだ若く、実全体が赤く染まりきっていません。こんな若い実でも見つけると楽しいもので、花の開花と同様に結実の季節もなぜかわくわくしてしまうものです。

 

ウラジロナナカマド(実)

先週もお伝えしたウラジロナナカマドの実です。見た目にはあまり変化はなさそうですが、ウラジロナナカマドの特徴である実の先端のくぼみが少しはっきりしてきたように感じます。

 

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