ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.17(2004/09/04) C
【雪渓上部 U】
さて、先ほどのコブラインの更に左側です。この部分も滑走可能ですが、実際に滑走できるのは中央上部に見える岩の付近の白くなっているところのみです。前のページで申し上げた「丸く白く」なっているエリアの一部です。
上端部分 |
こちらが上端部分、先週は1メートル以上の高さがありましたが50センチ以上は雪融けしています。
とにかくみんな「カニさん歩行」 |
先ほどのコブラインと同様、こちらもアイスバーンであることには変わりありません。皆さん、「カニさん歩行」で登ります。
スプーンカットなどバーンの荒れはひどくないため、硬さを除けば結構滑りやすい状態と言えると思います。
一旦、バランスを崩すと... | 立て直しができません。 |
いくら滑りやすいといってもアイスバーンですので、エッジが抜けてしまったりすると立て直すことができません。
雪渓左側部分−近づくこともままならない状態 |
滑走できるの先ほどのエリアだけで、それより更に左側はご覧のような状態。縦溝がかなり深く、さらに氷状態ですので、近づくこともままならないほどです。
今回はこの時期にしてはいまだかつてないほどひどいバーン状態でした。10月も半ば過ぎでもう雪がいつ積もってもおかしくないといった時期に近いほどです。5日(日)の豪雨もかなりひどいもので、普段、水の流れのないところにも水脈が幾筋もでき、雪渓の表面でも降った雨が水脈を形成し、それが上の画像のような縦溝を作っていく様子が観察できるほどです。
9月でこの状態ですので、これから季節が秋や冬に向かって行くにつれて、雪渓はどれほど厳しい状態になるのか心配なところです。
【昨年の今ごろは?】
昨年はほんとに良い天気でした。雪もたっぷりあって今年雲泥の差です。雪渓下部もこの週でやっとなくなったほどです。
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