ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.23(2005/10/16) B
【雪渓上部】
先ほども申し上げたように、先週から比べて、ミヤマクロスゲの枯れた状態がさらに進んで、きれいな小麦色から地面に同化しようとしています。気候としては冬をまったく感じさせませんが、一歩一歩、冬へと進んでいることは間違いないようです。
雪渓上部左側 |
雪渓上部左側はどんどん小さくなっていきます。雪解けのため、先週、分離した左側の小さな雪渓はもう見当たりません。この時期に入っても、雪解けのスピードは衰えず、先週の段階では、2004年より2〜3週間遅いペースでしたが、今週は2004年との差が1週間程度となり、例年になく多い積雪で始まった2005年は、最終的には積雪が極端に少なかった2004年と同じくらいの積雪量になり、異常なスピードで雪解けが進んだことがわかります。
雪渓上部左側 右側部分 |
先週までは雪渓上部左側は左右に分かれていました。その右半分は先週の段階で5メートル四方ほどの大きさまで小さくなり、今週は完全に雪解けが終わっています。
雪渓上部左側 左側部分、滑走距離は約30メートルほど |
雪渓上部左側の左半分です。それほど大きな変化はありませんが、先週は右の画像の左端に写る岩の左側まで雪渓がありましたので、雪渓の左端は2メートルほど後退し(右に移動し)、さらに一回り小さくなっています。滑走距離にして、約30メートルほどです。
高さで70センチ近く雪解け |
こちらは右下端部分から撮影したものです。先週は手前に見える大岩の上部3分の1が頭を出していた程度ですので、高さにして70センチ近くは雪解けしたことがわかります。
表面はかなりやわらかい | 2〜3本滑走すればすぐフラットになる状態 |
バーンの状態は先週と同じく、かなりやわらかめ。左の画像の下部分は、靴で雪面を掻いたところですが、ご覧のように簡単に掘ることができます。ただ、その下は固い氷になっていますので、スキーブーツやアイゼンがないと登っていける状態ではありません。表面は非常にやわらかい状態ですので、2〜3本滑走すれば、すぐにきれいなフラットになると思います。
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