ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.6(2002/06/28) B

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(Update:2002/07/03)

 

【雪渓上部】

先週まではかろうじて稜線と大雪渓が雪でつながっていましたが、今週は完全に途切れてしまいました。しかし、全体の積雪量は余り変化がないようです。

 

雪渓上部

雪渓上部右側から

左の画像も先週とさほど変化はありませんが、画像左下より、雪融け部分が少し見えています。ちょうどここから雪渓の上部と下部を分離するように雪融けが始まっていきます。また、これよりももう少し上部でも雪融けが始まり、上部から滑り降りるルートが狭くなっていきます。昨年はその兆候がよく分かったのですが、今年はまだまだのようです。

右の画像は雪渓上部右側から大雪渓を見たものです。右に見えるのは雪渓上部を左右に分ける尾根です。

 

左の画像がその尾根の部分です。間近で見ると結構大きくなっています。右はコロナ観測所方面を見たところ。よく見るとハイマツの中に白いものが点々と散在しています。キバナシャクナゲです。このあたり一帯はちょうど見頃でしょうか?

 

【肩の小屋付近】

一方、肩の小屋付近は岩が目立つようになってきました。しかし、滑走には大きく影響はないようです。ただ、画像でもおわかりのように鉄砲水の影響があり、大きな穴が空いています。

 

大雪渓駐車場から肩の小屋に向かう登山道はまだ雪の下です。肩の小屋付近になってようやく、姿をあらわします。先ほどもお伝えした通り、ルートがわからず、ご覧になっているハイマツ帯の反対側(向こう側)を登って行ってしまうケースがあります。登山口から少し上のハイマツ帯の左側を必ずトレースするようにのぼっていってください。しばらくするとご覧のように登山道が現われます。

 

県道乗鞍岳線も開通し、いよいよ夏シーズンが到来しようとしています。今のところ雪渓の雪は十分ありますが、ここ1〜2日は通行止めになるほど雨が続いているようですので、雪融けが進んでいるようにおもいます。

多くの人が訪れるようになるとやはり問題となるのは環境へのマナーです。マイカー登山が今年で最後となりますが、はたしてどこまで入山者が遵守できるかが大きなポイントとなるでしょう。

 

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