ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.6(2002/06/28) C

Page: 1  2  3  4 IndexTop-page 

(Update:2002/07/03)

 

【昨年の今ごろは?】

date:2001/07/01

雪が多く落石などのため県道乗鞍岳線の開通が遅れた一昨年ほどではありませんが、今年は随分雪融けが遅いことが分かりますね。

 

◎ 一口メモ〜『ノリクラの変化』 ◎

まだまだペットを雪渓エリアに連れてくる人がいます。ペットがいけないのは高山植物などを踏み荒らすのではなく、糞に存在する大腸菌により雷鳥が大きな影響を受けるからです(よってヒトの糞も同じ)。したがってそのあたりをしっかり処理できなければ、高山帯にペットを連れてくること自体が大きな問題となるわけです。
しかし、ここを訪れる多くのヒトの環境に対するものの見方が変わってきています。でも、実はノリクラ自体の環境も少しづつ変化しているようです。

1つは雪渓の雪が少なくなったこと。以前はお盆以降も雪渓下部で十分スキーをすることができました。ここ数年で雪渓エリアの気温が大幅に上昇したようには感じませんので、降雪自身が少なくなってきているのかも知れません。

もう1つは虫が多くなってきていること。10年くらい前までは夜間、虫が電灯に寄ってくることはなかったのですが、ここ数年電灯をつけると必ず寄ってきます。

そして、ウグイスの鳴き声をよく耳にするようになってきています。ウグイスは平地やもう少し低い山に生息するものと思いこんでいましたので、気がつかなかっただけかもしれませんが、その鳴き声から雪渓エリアに飛来する数が明らかに増えているように思います。

このように雪渓エリアの環境変化は外来動植物の侵入など雷鳥や高山植物へ何らかの影響があるとおもいます。どのような対策が有効なのか分かりませんが、短絡的にマイカー規制がよいと思わないほうがよいでしょう。

自然と触れ合う機会をスポイルするのではなく、自然と触れ合うことで何をすべきかということを、多くのヒトが肌身に感じる機会をたくさん作るほうがこれからの環境対策には必要なのかも知れません。

 

 

<<Back | IndexTop-page 

Copyright (C)   乗鞍香辛料監視委員会