ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.5(2003/06/21) A
【雪渓上部】
右上に2箇所岩が出始めています。昨年と同じような感じです。この雪渓上部は雪融けが進むと中央の尾根が見え始め、左右に分かれます、この位置からはしっかりとわかりませんが、最上部ではその尾根が少しずつ見え始め左右に分かれ始めています。
夏の雪渓特有のスプーンカットはあまり見られませんが、最上部ではご覧のように突起に近いような形状でかなり滑りにくい状態です。おそらく降雨によってできたものと思われます。
【高山植物】
ウラジロナナカマド | ハクサンイチゲ |
大雪渓もだんだん新緑の季節を迎え始めます。ハイマツの脇に明るい緑が目立ち始めます。ハイマツの深い緑とは対照的ですので、すぐに見つけることができます。それまでの枝だけの丸裸の状態ではその存在がハイマツで隠れてよくわかりませんでした。しかし、明るい葉が出始めるとウラジロナナカマドの存在を改めて認識させられます。これからその明るい緑に白い花がたくさんつきます。
この時期を代表する花は先週お伝えしたキバナシャクナゲともう一つ、このハクサンイチゲがあります。大雪渓ではあまり見かけませんが、肩の小屋周辺で少しだけ群生しています。お花畑のものと比べてやや小さく感じます。しかし、昨年もお伝えしましたが、このハクサンイチゲはこれからどんどん大きくなり、黒い実がつく頃になると葉と花の間の茎は20センチ位にもなります。
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