ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.13(2005/08/07) A
【高山植物】
岩場 |
ノリクラでは高山植物が群生しているエリアとして有名なのが、畳平のお花畑や四ッ岳の土俵ヶ原や桔梗ヶ原、そして肩の小屋付近の室堂ヶ原などが思い当たるところですが、いずれも雪田(せつでん)と呼ばれる雪解けが遅く、水分が比較的多い平地という特性があります。大雪渓にもそのような箇所はいくつもありますが、逆にこれらお花畑などにないのが岩場。大雪渓にはいたるところで見かける風景です。
ジムカデ(花) |
こちらのジムカデは雪田にも自生しますが、それより一段高いところでよく見かける高山植物で、大雪渓エリアでは岩場のちょっとしたくぼみでたくさん見つけることができます。お花畑ではあまりたくさん見かけることのない高山植物だと思います。
クロマメノキ(花) |
こちらはクロマメノキ。以前、ご紹介したクロウスゴと同じツツジ科の落葉低木で、ハイマツの脇などほか砂礫地に自生しますが、ノリクラではクロウスゴが自生しているところそれほど変わりありませんので、花や実の形はもちろん違うのですが、その時期以外は区別がつきにくいと思います。葉のつき方がクロウスゴの方が分岐が多い点が識別のポイントでしょうか?
ウラジロナナカマド(実) |
クロマメノキもクロウスゴも花より実のほうが有名な高山植物ですが、こちらのウラジロナナカマドもようやく実がなり始めました。
チングルマ(実) |
そして、先週半分程度花を残していた定点撮影のチングルマは、ご覧のようにすべて見事な実をつけています。チングルマの由来のとおり「稚車」」になっています。
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