ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.4(2002/06/15) A

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(Update:2002/06/20)

 

【雪渓上部】

さて、今回も先週と同様、稜線・山頂の様子をお伝えします。

今回は天候が不順で肝心の山頂付近をご覧頂くことができません。先週の積雪量から想像しても雪渓下部に比べ予想以上に雪融けが進み、剣ヶ峰〜蚕玉岳(こだまだけ)の間の稜線から降りてきたところ、及び、朝日岳直下から降りてきたところの2ルートに関して、ちょうど雲に隠れる少し下の部分が一番細くなっています。先週はもうしばらくの間は稜線から滑り降りることができると申し上げましたが今週が最後でしょう。

肩ノ小屋周辺はすっかり雪がなくなりました。山頂へ向かう登山道はここからでは朝日岳までのルートしか見えませんが、ほとんどなくなっています。

 

 

肩ノ小屋から歩き始め、ようやく蚕玉岳〜朝日岳の稜線が見えてこようとした付近でようやく雪渓に出ます。剣ヶ峰までの全行程の中で雪渓を歩く必要のある部分はここだけになっています。魔支利天岳(ましりてんだけ)の雪渓はさほど大きな変化はないようです。

今回はいつもより訪れた時刻が遅かったため、帰りの登山者とたびたびすれ違います。ただ、雪渓を歩きなれているヒトは問題ないのですが、そうでない方が多く、下りの雪渓を必死に下りている方に出くわします。おっかなびっくりソロソロと降りるヒト、綱渡りでもしているかのようにツルツルと足を取られながら下りてくるヒトなど...いずれにしても、一度滑落しはじめたら岩場まで止まらないということをよく承知して欲しいものです。特に雪渓の残っている個所はかなりの急斜面で、たとえ短距離といえども観光気分ではなく、装備は欲しいものです。(登りは登れても下りは下りられないということをお忘れなく!)

 

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