ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.4(2002/06/15) C
【山頂付近】
山頂小屋は先週は屋根部分しか見えていませんでしたが、壁が随分見えてきています。雪融けのスピードがだいぶ増してきている様子がわかります。
山頂直下の滑り出しの部分。先週とあまり変化がないように見えますが、実際にもう少し下は所々に岩が頭を見せており、よけながら滑ることもできないことはないと思うものの、やはりここは滑走は難しいでしょう。
【山頂から】
山頂へ登頂された方はよくご覧になる風景だと思います。奥が朝日岳、手前が蚕玉岳です。いつもとちょうど反対側となります。どちらも稜線付近は雪がなく、頂(いただき)直下には雪が残っている様子がわかりますね。
権現ヶ池はさほど大きな変化はありません。昨年よりも多いです。雪融けが進み、もうすこし池がはっきり見えてくると光のさし込む時間帯にもよりますが、深い青〜緑色のキレイな色彩を見せてくれます。
先週は「思った以上に積雪が多い」という印象でしたが、その反動からか、今週は「思った以上に融雪が多い」という印象です。箇所によってばらつきはあるものの、全体を通してみると昨年と同等もしくはやや多いといったところでしょう。雪質がまだそれほど悪くなっていないのが何よりですが、梅雨に入り悪天候が続くと一気にスプーンカットが進み、スキーヤー・ボーダー泣かせの雪質となってくるでしょう。
そして、稜線からダイナミックに滑り降りるのも雪融けが進んでいますのでおそらく今回が最後となりそうです。とは言うものの、まだまだシーズンはこれからです。
【昨年の今ごろは?】
雪の量はすでに申し上げている通りですが、昨年はすでにバーンがあれはじめている様子がわかりますね。
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