ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.16(2003/09/07) A

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(Update:2003/09/12)

 

【高山植物】

ベニバナイチゴ(実)

大雪渓付近ではハイマツ帯の縁にベニバナイチゴの木を見かけます。「ベニバナ...」というように真紅の花が咲きます。しかし、実や花は葉に隠れるようになるため、こんなに鮮やかな赤い色にもかかわらず目立たない感じです。今回は良くわかるように少し手に持ってもらいました。実はご覧のような独特の形をしていて食用になりますが、おいしいと記載されている図鑑はまだ見かけたことはありません。

 

ホシガラス

こちらは高山植物ではありませんが、この鳥が飛び交う頃になると秋を感じ始めさせてくれます。

 

くちばしに加えているものはハイマツの実(マツボックリ)です。ハイマツからハイマツへ忙しそうに飛び回り、一生懸命実を集めています。秋になるとハイマツの種を蓄食する習性があるようです。これからしばらくの間、大雪渓エリアのハイマツ帯では、たくさんのホシガラスに出会うことができるはずです。

 

コウメバチソウ ミヤマキンバイ(紅葉)

ベニバナイチゴのように実をつけ始めた高山植物もあれば、やっと咲き始めた高山植物もあります。左の画像の白い花がコウメバチソウです。先週はまだちらほらとしかさいていませんでしたが、今週は一番の見ごろとなっています。そのコウメバチソウの間にある赤いものは、右の画像のように紅葉を始めたミヤマキンバイです。

たわわに実ったベニバナイチゴ、蓄食のためにハイマツ林を行き交うホシガラス、ようやく咲き始めたコウメバチソウ、紅葉のミヤマキンバイ...
夏から秋へとシフトしている様子が手に取るようにわかります。

 

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