ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2004/10/10) C
【雪渓上部 U】
大岩の滑落箇所より更に左側。雪渓全体の中では一番左端に位置します。先週までは縦の長さは20メートルくらいはありましたが、上端部分の雪解けが激しく、また、ごらんのように左からかなり雪解けが進み、中央にも岩が頭を出し始めましたので、こちらも滑走は無理でしょう。
左端部分の上端 |
左端部分の上端部分も雪解けの状況は先週と同じくらい激しく、上端は5〜7メートルほど下がっていると思います。
左側部分 |
左側部分を上から見下ろしたところです。画像の左に写っている岩は大岩の滑落箇所で、先週までは滑落箇所よりも5〜10メートルほどこちらのほうが高かったのですが、ごらんのようにだいぶ近くまで下がってきていることがわかります。また、小石などがたくさん雪渓上に流出していることもわかります。雪渓から頭を出している岩や周辺の様子から、おそらく積雪量は50センチ〜1メートルほどしかないと考えられます。
来週はもっとたくさんの岩が頭を出していると思います。
先週、初氷と初雪の話をいたしましたが、この記事を書いている10月14日現在でもまだ初雪の情報は入ってきていません。ここ最近の中では一番初雪が遅くなってしまいました。週末の朝の気温は寒くても7℃程度で、5℃を切ることはありません。いつもならこの時期は冬への移行時期といってもよいくらいの気温や気候なのですが、気温だけは秋なのにきれいに澄み渡る秋晴れがなく、なんともはっきりしない状態が続いているようです。そんな状態からか今年は早くから紅葉が始まった割には冷泉付近などの紅葉が比較的長めに楽しめる要因になっているのかもしれません。
異常に少ない積雪量で始まった今年のノリクラシーズン、猛暑に続いて異常な気象状況がいまだに続いているのかもしれませんね。
【昨年の今ごろは?】
今年はノリクラをはじめ高山帯(亜高山帯)の紅葉はどこも早めに始まり、山麓の紅葉は遅めに始まるという情報が流れていますが、観光センター付近の紅葉は昨年のほうが色づきが早いようで、まさに情報どおりということがわかります。
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