ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.4(2005/06/05) C
【雪渓下部】
大雪渓入口付近は先週まで雪がありましたが、ご覧のように地面が見えるようになって来ました。
先週から比べて50センチほど雪解けが進んでいることがわかります。今週に入って雪解けのスピードが増しています。それでも昨年・2003年と比べて2週間ほど遅いペースです。
雪渓下部だけでなく全体的にスプーンカットと呼べるものはありませんが、縦溝が目立つようになり、若干、滑りにくくなってきています。先週モーグルコースの岩をご紹介しましたが、今週は早速モーグルコースの岩付近をスタートとしたコブのラインができていました。
コブライン |
画像ではよく分かりませんが、しっかりとしたラインができています。
テレマーカーも... | アルペンボーダーも... |
テレマークでもアルペンボードでもコブを果敢に攻めています。どちらもハイシーズン中のコブのゲレンデではあまり見かけないアイテムですが、ノリクラではどこでも滑られる(滑ってみせる?)方々が多いのは事実です。
このコース、結構長いです。20ターンはあると思います。途中でリズム変化もあって、下までコースアウトせずに滑走できるかがポイントです。
石碑の岩 |
先ほどのモーグルコースより、下から見て左方面にある石碑の岩。先週はその頭を少し出した程度でしたが、今週は銘版が見えるようになって来ました。したがって、高さで50センチ程度は雪解けしていることになります。ちょうど昨年のノリクラシーズン開幕時と同じ位です。
冒頭でも、6月4日(土)の天候の急変のことを申し上げましたが、今回に限らず、大抵、長野県側の大雪渓よりも、岐阜県側の乗鞍スカイラインの方が天候の悪化が激しいようです。今回も大雪渓では急に濃霧に覆われ、雷鳴と共に霰(あられ)が降り出した13時頃には、乗鞍スカイラインでは、すでに路面上に雹(ひょう)が積もりはじめ、通行止めになりました。
3000メートル級の山でありながら、シャトルバスでアクセスできる利便性から、乗鞍岳に訪れる人々の多くはシャトルバスの運行状況には細心の注意が必要です。また、大半の登山者は乗鞍岳へのアクセスをシャトルバスに依存している現状から、今回も環境パトロールの方が大雪渓などへ出向き、スキーヤーの誘導を行っておりました。このような人的な対応も不可欠ですが、避難場所の確保や、登山者・スキーヤーへの連絡手段の確立など、取り組む課題はまだまだあるのも事実でしょう。
【昨年の今ごろは?】
稜線からの滑り降りるエリアの雪がだいぶ少なくなり、昨年はこの週で稜線からの滑走はできなくなりました。
また、乗鞍スカイラインのサイクルヒルクライムの第1回大会が6月6日に開催されました。なお、今年の乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム大会の様子については、このあと、次のページでお伝えします。(→ 第2回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム大会)
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