ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.21(2005/10/02) C

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(Update:2005/10/06)

 

【雪渓上部 つづき】

コブライン フラットバーン

バーンの構成として下から見て左側にコブライン、右側にフラットバーンです。しかし、どちらもとてもすべられる状態ではありません。特にコブラインは周りのバーンよりもいっそう硬く、テカテカに光っているほどです。フラットバーンに関してもご覧のように滑走するラインだけがきれいになっている状態で、そこを外すとかなり滑りにくい状態です。

雪渓での滑走に慣れていないと危険を伴うほどのバーンですから、初めての方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

雪渓上部左側 上端

先週は80センチほどの積雪がありましたが、雪渓上部左側 上端はご覧のように積雪がありません。そして、画面右上に雪渓の上端部分に岩が乗っているのがお分かりかと思います。先週の段階では観察できなかった岩です。

 

落石

この付近は、人の頭くらいの岩がごろごろしていて、常に崩落しています。昨年もこの付近の雪渓上に乗っていた大岩が滑り出し、滑落していく様子を観察しています。(2004シーズン ノリクラ雪渓カレンダーVol.18 2004/09/11 B

大雪渓エリアでは常に落石に注意しながら行動する必要があります。

今年は9月中はほんとに暖かい日が続きました。例年、9月下旬には畳平で初氷を観察するのですが、今年はまだのようです。昨年も10月に入ってからの初氷でしたので、年々、遅くなっているのかもしれません。

先ほど、落石の話を申し上げましたが、本日(10月6日)、乗鞍岳山頂付近で直径1メートルほどの落石があり、下山途中の中学生が巻き込まれ、1人が足を骨折、3人が負傷する事故があったようです。ちょうど落石の記事を書いている最中に入ってきたニュースで驚いています。

昨年の落石の話ですが、そのときは雪渓の下端部分にいて、こちらに向かって雪渓上を滑り出すように落石が発生しました。落石よりも大きな岩の雪渓側にいたのですが、とっさにその岩の反対側に隠れ、雪渓を滑り落ちてきた岩は、岩場に差し掛かかると、飛び跳ねるように火花を散らしながら落ちてきて、反対側に隠れていた大岩に衝突して止まりました。生きた心地のしなかった瞬間ですがそんなことを思い出しました。

今日の事故でも命に別状がなかったことが幸いだったと感じています。

 

【昨年の今ごろは?】

date:2004/10/03

雪渓上部左側もかなり小さくなり、滑走できるスペースがなくなってきています。紅葉は大雪渓付近は終わり、冷泉小屋〜魔利支天が見頃となっています。今回も紅葉情報がありますので、引き続きご覧ください。

(→今回も更に続きます − 紅葉情報。

 

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