ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.19(2003/09/27) A
【高山植物】
大雪渓エリアの紅葉に一役買っているのはウラジロナナカマドだけではありません。以前から紹介している高山植物の紅葉もその一端を担っています。これらスゲの仲間は大雪渓エリアでいたるところで見かけます。夏は草原のように青々とした明るい緑を、秋になると黄金色になります。ちょうど小麦畑のような色合いと行ったところでしょうか。
れっきとした高山植物なのですが、単なる雑草といった感じで、スゲの仲間はどれも良く似ていて、パッと見ただけでは区別ができません。
ハクサンボウフウ(実) |
こちらはハクサンボウフウ。花の形のまま、実がなっています。画像では少し紫がかっていますが、実際には真っ黒です。真っ黒の実といえば、大雪渓エリアではあまり見かけないハクサンイチゲも黒い実です。両者とも「ハクサン...」と、これまた白い名前がついているのが少しユーモアーですね。
クロマメノキ(紅葉、実) |
キレイに赤く染まったクロマメノキです。葉だけでは前回お伝えしたクロウスゴと形もそっくりで、どちらの木も紅葉し区別が難しいものです。しかし、実を見れば一目瞭然です。クロマメノキはブルーベリーの仲間で実は甘酸っぱく食用になります。
右の画像に実がなっているのがご覧になれると思いますが、もう少し時間がたつとしっかりとした紫色になってきます。
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