ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.1(2004/05/15) �D

【剣ヶ峰〜蚕玉岳】

剣ヶ峰〜蚕玉岳

驚くことに他のどのエリアでも昨年より少なくなっていますが、こちらの剣ヶ峰〜蚕玉岳の稜線は昨年とほぼ同じくらいの積雪です。

剣ヶ峰〜蚕玉岳の稜線下はストレートなコース	唐草模様

やはり滑るのであれば、大雪渓につながる蚕玉岳〜朝日岳の稜線よりもこちらの剣ヶ峰〜蚕玉岳の稜線のほうがよいでしょう。ただ、斜度がだいぶありますので、慣れていない方は蚕玉岳〜朝日岳の稜線のほうが無難かも知れません。

沢筋に残る雪渓が織りなす唐草模様は、なだらかで流麗な山肌をベールのように覆いつくすハイマツが美しいノリクラならではの光景といえるでしょう。

こちらの剣ヶ峰〜蚕玉岳の稜線はフォールラインに絡んだストレートなコースで一気に滑り降りてしまいたい衝動に駆られます。

しかし中間付近に差し掛かるとご覧のようにコース中央に岩が頭を出しています。滑走には大きな問題はありませんがかなり気になる存在で、おそらく来週はかなり目立つようになってくると思います。

柔らかな雪質。雪渓特有のスプーンカットはまだありません。

こちらは稜線から県道までのコースの中でおよそ半分ほど滑り降りてきたところです。先ほどの岩の出ている箇所はちょうどコースがくびれているところです。雪質について申し上げておりませんでしたが、今日の雪は表面がかなりやわらかい雪質で、しっかりエッジを食い込ませないと表面のやわらかい部分で流されてしまうような雪質です。雪渓特有のスプーンカットはまだ見当たりません。真冬のキレイな雪と比べると黄砂などの影響を受けていると思いますが、それでも春先のゲレンデの雪を思えばかなりよい滑走性を見せてくれます。

更に滑り降りると県道乗鞍岳線にたどり着きます。ここでの積雪はおよそ１．７メートルほどです。因みに昨年は２．５メートルほどありました。