ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.6(2005/06/18) C
【剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線】
剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線 |
先ほどの蚕玉岳〜朝日岳稜線・朝日岳直下と同様、こちらもかなり雪解けのスピードが増しています。
雪渓上端は登山道よりも5m以上さがったところです。 |
雪解けのスピード思った以上に早くなっています。 |
先週は雪渓の上端は登山道のところでしたが、左の画像のように登山道の周辺にはすっかり雪はなく、5メートル以上さがったあたりから雪渓が始まります。右の画像の手前に写る地面の部分は先週までは完全に雪の中でした。この1週間の雪解けによる変化はかなり大きいものがあります。先週の段階では2003年よりも2〜3週間遅い雪解けと申し上げましたが、このエリアもほかと同様、雪解けのスピードが増しており、2003年よりも1週間ほど遅い雪解けです。
遠景までは見渡せないものの、まずまずの天候 |
速報でもお伝えしましたが、取材に訪れた6月18日(土)はまずまずの天候。稜線でゆっくりしていても寒さを感じることはありません。遠景を望むことができないので、ちょっと残念ですが、これからのシーズンは大雪渓エリアだけの滑走となりますので、稜線からのひとときをゆっくりと楽しみたいものです。
稜線付近はかなり岩が露出しています。 |
例年ですと、稜線付近にここまで岩が露出するまえに、もう少し下部にある、雪渓が一部くびれて細くなっている部分のほうが先に雪が途切れるのですが、どうやら、今年はその順序が当てはまらないようです。
岩の頭が気になりますが、滑走可能 | 唐草模様 |
岩の頭が気になりますが、まだ滑走には大きな影響はありません。今回も唐草模様をめざして滑り降りていきます。
崖崩れ |
雪解けで崖崩れも発生します。この位置では毎年崖崩れが起こっているのだと思っていましたが、そうではなく、この状態で何年も推移しているようです。2003年に撮影した画像と岩の位置が全く同じでしたので間違いないと思います。
横幅は約15メートル |
くびれている部分以外は全く問題ありません |
稜線からの急斜面を滑り出し、全体の半分ほどのところに雪渓が細くくびれた箇所があります。左の画像がその箇所です。先週と比べてだいぶ左右の岩が目立つようになってきましたが、それでも横幅は15メートルほどあり、滑走には大きな支障はありません。ただ、雪解けのスピードが増してきているので、次の週末の時点でギリギリ滑走できるかできないかというところだと思います。2003年の同じ週では、雪が途切れ、途中、スキー板をはずし、歩いて降りました。
くびれた部分を通過すると後はゴールまでなんら障害はありません |
くびれた部分を通過すれば、再び、横幅の広いエリアに出ますので、何の障害もなく、ゴールまで滑走することができます。
ただ、唯一の障害は縦溝 |
ただ、この稜線からの雪渓で唯一の障害はご覧のような縦溝。先週の段階で結構気になり始めましたが、今週はそれよりもかなり深いものになり、広々としたバーンなのにかなり滑りにくい状態なのが惜しいところです。しかし、これも雪渓特有の現象ですので、仕方ありませんね。
剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線からの滑走コース全景 |
コース全景を見ても、くびれている部分を除くと、まだまだ滑走可能な状態です。
県道乗鞍岳線に接するゴール付近の積雪は1.8メートルほど。このあたりに関しては2003年よりも1〜2週間ほど遅い雪解けです。
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