ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.6(2005/06/18) D
【雪渓下部】
左の画像は大雪渓入口正面から見た画像です。先週と比べて大きな変化はあまり感じられません。
先週は排水溝の入口付近まで雪がありましたが、今週に入ると排水溝より2〜3メートル離れています。右の画像では、先週と比べて、高さで50センチ程度雪解けしています。これまで他のエリアよりも雪解けが若干早かったのですが、今週の雪解けの程度は小さく、2003年と同じくらいの雪解けに落ち着いています。
県道沿いのエリアはまだまだ豊富に雪があるため、大きな変化はありません。雪渓表面の凹凸(おうとつ)がだいぶおおきくなって、今週も普通の箇所よりもモーグルコースに人気が集中しているようです。
35ターン120メートル |
先週よりもさらに下部へラインを伸ばして、35ターン120メートルのロングコースができています。
これだけ長いと完走するのが大変! |
何もないところからラインを作る場合、最初にスコップである程度掘ったうえで、複数のスキーヤーが何度も滑って、きれいなライン仕上げていきます。、ですから、長いコースを作ることはなかなかたいへんなことで、これまで35ターンという長いコースはあまり聞いたことはありません。また、完成した後でも、これだけ長いとゴールまで完走するのも大変でしょう。
これからの降雨によって左右されますが、このエリアはおそらく7月中は問題なく滑走ができます。それまで、毎週、きちんと整備すればコブ好きのスキーヤー・ボーダーにとって申し分ないでしょう。
今シーズンはモーグラーの方だけでなく、ジャンルに関係なく、いろんな方がコブにトライしています。
ボードの方がコブ作り... | スキーのラインより少し振り幅が大きい |
そんななか、先ほどの35ターンのすぐ横ではボードの方たちがライン作りに励んでいます。スキーのラインよりも少し振り幅の大きなラインですが、これまでのボードの先入観からは想像できない光景です。(時代は変わりつつあるんですね...)
石碑の岩 | 雪渓上部 |
こちらはモーグルバーンの左方向にある石碑の岩。先週は石碑のすぐ下のあたりまで雪がありましたが、さらに50〜70センチほど雪解けしています。雪渓上部は大きな変化はないようです。
大雪渓そのものはまだ、全体的な面積が大きいので、雪解けのスピードを感じられませんが、稜線付近などではかなりのスピードで雪解けが進んでいます。今後は大雪渓でも同じような傾向が見られるのかもしれません。
5月は圧倒的に例年よりも多かった積雪も、6月に入って急激に減少し、現在では雪の多かった2003年とほぼ同じくらいの積雪量だと思います。稜線あたりの雪の感触では今年の雪は例年よりもやや柔らかい感じがしますので、それが雪解けのスピードに影響を与えているのかもしれません。
これから本格的な降雨の季節に入ってきます。雨も雪解けに大きな影響を与える要因の一つです。また、これから梅雨明けまでバーンの雪渓の内部での再氷結して、バーン状態があまりよいとはいえなくなってきます。また、梅雨が明けて、気温が高くなると、雪渓が緩みますので、表面のスプーンカットをきれいに整地すれば、逆に滑りやすくなります。
冬場のゲレンデでも1〜2月と3月以降では状態に大きな差があるように、雪渓でも時期によってだいぶ異なります。一概には言えませんがバーン状態が良いのは6月上旬ごろまでだと思います。この頃だと、稜線からの滑走もできますし、バーン表面も荒れていないことが多いです。ただ、まだ降雪の時期ですので、重たい新雪で悩まされることも多々あります。そのときにならないとなんともいえないのが本当のところですが...
【昨年の今ごろは?】
今年はまだ台風の上陸がありませんが、昨年は台風で乗鞍スカイラインが通行止めになるなど、悪天候に悩まされたようです。
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