ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.14(2005/08/14) B

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(Update:2005/08/19)

 

【高山植物】

夏のピークは過ぎつつありますが、高山植物の世界はまだこれから開花を始めるものもたくさんあります。

 

ウサギギク(花) イワオトギリ(花)

今、黄色の花といえば、ウサギギクとイワオトギリです。このほか、ミヤマアキノキリンソウもこの時期の黄色の花の代表格になり、畳平のお花畑ではたくさん開花していますが、大雪渓エリアではまだちょっと時期が早いようです。

 

エゾシオガマ(白)とヨツバシオガマ(ピンク)

ヨツバシオガマは大雪渓エリアはもちろん、ほかのエリアでも一般的に見つけることのできる高山植物で、どちらかというと、開花のピークを過ぎつつあります。エゾシオガマは先週あたりからちらほら咲き始め、今週になって開花のピークを迎えようとしています。大雪渓ではヨツバシオガマよりやや背が高くなりますが、自生しているエリアがヨツバシオガマよりも少ないため、すこし注意して観察しないと見つけることができないかもしれません。

 

モミジカラマツ(花)

、そして、夏がピークを過ぎようとすると、線香花火のような可憐な白い花をつけたモミジカラマツが開花し始めます。少し標高の低いところに咲くカラマツソウとそっくりの花ですが、葉がまったく異なりますので、区別がつくでしょう。

 

コバイケイソウ(左:実  右:花)

花が終わると実の時期になってきます。まだまだ咲いているものもたくさんありますが、少しずつ、実をつけるコバイケイソウも現れ始めています。コバイケイソウは数年に1度しか開花しないとされていましたが、今年のコバイケイソウの開花は昨年に引き続き当たり年になりました。来年開花する芽は今年の秋には作られるようで、この時期の気候などがおそらく影響しているものと思います。さて、来年も開花してくれるのでしょうか?

 

ウラジロナナカマド(実)

先週もお伝えしたようにウラジロナナカマドも実をつけ始めました。まだ、赤くなっているものはありませんが、先週よりも少し黄色身を帯びてきて、ウラジロナナカマド特有の実の先端のしわも深くなってきています。

 

チングルマ(実)

こちらはいつも定点撮影しているチングルマ、先週の段階ですべてが実となり、ご覧の画像とほぼ同じ状態です。

 

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