ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.15(2005/08/20) D

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(Update:2005/08/25)

 

【雪渓上部 U】

雪渓上部左側

先週と比べ、全体的な大きさにはそれほど変化はありませんが、先週と同様、右側部分の雪解けが大きくなっています。特に雪の少なかった2004年は早々に雪渓上部左側での滑走を余儀なくされました。しかし、このエリアの中で通常滑走する際のスタート部分である右端の上端部分の雪解けが比較的遅かったため、早くから雪渓上部右側しかバーンのない状態になってしまったものの、その後も実際に滑走する部分が比較的長く残っていたので、思ったより長く滑ることができました。しかし、今年は右上の部分の雪解けが早く、実際に滑走するエリアが小さくなっているのが現状です。

いつも申し上げましたが、雪渓上部左側は他のエリア比べ急斜面ですから、雪渓での滑走に慣れていないスキーヤー・ボーダーはここでの滑走は危険を伴います。隣の雪渓上部右側で滑走できるうちは、そちらでの滑走をお勧めします。

 

右端部分にかなり岩が出てきています 今日は左のライン1本とエア台1つ

今日は閑散とした感じでしたが、10名ほどのモーグラーの方々がお越しになっています。右の画像でラインが2本ありますが、今日は左側のラインと右端に写るエア台の構成になっています。左の画像に写る右端部分の岩は、今のところ、ラインやエア台には影響ありません。

 

エア台

エア台は先週と同じ位置のものです。全体のバーン構成の中でエア台は一番右側にあり、雪解けが右から進行しているため、アプローチ部分のエリアに岩場がだんだん近づきつつあります。ただ、今のところ、それほど大きな問題はありません。

 

今日もキレイなエアを決めてもらいました。

 

コブラインスタート付近

こちらはコブライン。先ほども申し上げましたが、今日のコブラインは2本あるうちの下から見て左側のものです。下から見て右側の先週までのラインもまだ残っていますが、形状などやや滑りにくい状態になっています。

 

雪渓上部左側は左方向(右の画像では右方向)に向かうにつれてかまぼこ状に斜度変化があり、ちょうど、新しいライン付近から下に向かうにつれて斜度が急になってきますので、滑走には注意が必要です。

 

コブラインスタート上端

コブラインのスタート上端は、先週と比べて、高さで1メートルほど雪解けが進み、上端は2〜3メートルほど後退しています。

 

思ったよりバーンは硬くなく、午後になってキレイな青空にみまわれ、この日は夕方遅くまで、常連の方々が滑っていらっしゃいました。

 

雪渓上部左側上端付近

上端付近の右端は先週と比べて、3メートルほど左へ移動しています。

 

しかし、上端部分の上端の位置は先週とそれほど変わりはありません。右の画像のように積雪は多いところで2メートル、後方の少ないところで1.5メートルほどです。この部分に関しては2004年と比べて1ヶ月近く雪解けの遅い状況です。

お盆が過ぎて、滑走できるエリアもだいぶ限定されるようになって来ました。おそらく来週あたりは雪渓上部左側がメインのバーンになってくると思います。ただ、これまで雪渓上部左側ではフリー滑走のバーンが確保できなかったため、かなりひどいスプーンカットになっています。これからの時期、コブにせよ、フリーにせよ、コース整備が一層難しい状況になってきます。

雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなってしまった場合、広いエリアがありそうに見える雪渓上部左側でも、安全に滑走できるエリアは非常に限られています。フリーの方、コブラインの方、そして、ポールの方など、互いにバーンを分け合って滑走できるよう心がけていただくことが肝要です。

 

【昨年の今ごろは?】

date:2004/08/21

昨年のこの週は、雪渓上部右側の雪が完全になくなってしまいました。

 

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