ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2002/10/05) D
【雪渓上部 U】
この硬いバーンでうまく滑るのはなかなか大変なことです。かなりの上級者でないと無理です。
でも、滑ることよりも実は登ることのほうがもっと大変なんです。所々氷結しており、スキーブーツでも先端が少し磨り減っていたりすると登られません。したがって、ボード用のソフトブーツはもちろんのこと、先端とかかと部分が丸まっているアルペンボード用のハードブーツでも登るのは困難でしょう。
雪渓上端 | 雪渓下端の氷結 |
下端部は30センチほど雪融けしているとお伝えしましたが、上端も同様に雪融けしています。そして、雪渓下端では雪解け水か夜の冷え込みによって再氷結している様子が所々で伺えます。
10月に入り少しずつノリクラは冬の顔を見せ始めます。山麓ではこれから紅葉を迎える時期ですが、鉛色の空から降雪を連想させるようになってきます。県道乗鞍岳線も降雪・凍結で通行止めとなる日が増えてくると思いますので、注意が必要です。
雪渓エリア以外の紅葉のことを申し上げておりませんでしたが、先週は冷泉小屋の少し下辺りまででしたが、三本滝付近まで紅葉が進んでいます。しかし、台風の影響からか葉がかなり落ち、枯れ始めていますので、紅葉のアップの写真撮影には少し無理がありますが、発色はよいですので、遠景の画像の撮影は問題はないでしょう。山肌をダケカンバが点々と黄色く染める様子はなかなかなものです。
【昨年の今ごろは?】
雪渓の雪の量は昨年のほうが多く残っているようですね。
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