ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.6(2004/06/19) A

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(Update:2004/06/24)

 

【雪渓下部 T】

雪渓下部全体を見回したとき、それほど大きな変化がないようにみえます。

 

しかし、大雪渓入口付近にある県道下の排水溝付近を中心に雪融けが進んでいることがわかります。画像の左端に雪渓から岩が出ているのがお分かりかと思います。これを境に手前(県道から見て左)では雪渓の下端が県道から20メートルほど離れてしまっています。先週は10メートルほどでしたので、この1週間でかなり雪融けが進んでいるようです。

この付近は昨年と比べて2週間ほど早い雪融けのペースです。

 

雪渓下端には雪解け水が集まってきます。

雪解け水は雪渓底部を滔々と流れてゆきます。

こちらの2枚の画像は先ほどの岩の右側の箇所です。雪渓の下端と県道は5〜10メートルほど離れています。雪渓から溶け出す水は雪渓表面を伝って流れていくのではなく、雪渓底部までしみこみ、そこから雪渓の下の岩などを伝わって下方へと流れていきます。さらに底部を流れる水脈で雪渓は表面からだけでなく、底部からも融雪が進んでいきます。その様子が右の画像でご覧になれると思います。雪渓と地面との隙間ができ、その間を上方の雪渓から流れ着いた雪解け水が滔々(とうとう)と流れ出してきます。

 

「沢」といってもいいほどの勢い

大雪渓入口付近は県道で水脈が遮断されるため、地形的に大雪渓エリアの大半の雪解け水が集まりやすく、せせらぎを通り越して「沢」といってもよいくらいの勢いの流れを形成していました。それだけ日差しが強く、雪融けが進んでいる証拠です。

 

登山道(登山は左上の岩の左側に向かって!)

先週は登山道入口にまだ雪がありましたが今週はなくなっています。また、先週は登山道と雪渓の高さがほぼ一緒でしたが、今週は1メートルほど標高差があります。ここからしばらく行くと再び雪渓に隠れてしまいます。登山道は上の画像に写っている左上の岩に続いていますが、その岩まですべての登山道が姿を現すまでもうしばらくかかりそうです。

こちらも昨年と比べて2週間ほど早い雪融けです。

 

モーグルコーススタート付近の巨大クレパス

こちらはモーグルコーススタート付近の巨大クレパス。他のエリアでは高さにして1メートルほど雪融け進んでいるところがありますが、こちらはどちらかというと変化が少ないエリアではないかと思います。左の画像のハイマツの高さから50センチ程度しか雪融けが進んでいないようです。また、右の画像で魔利支天岳からの滑り出しの箇所が映し出されていますが、最初のページでもお伝えしたようにこちらはかなり雪融け進み、ほとんど雪渓がなくなっている状態です。

 

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