ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.8(2005/07/03) A

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(Update:2005/07/07)

 

【車窓から】

乗鞍高原から畳平までの県道乗鞍岳線はおよそ20km、標高差は1200mで、シャトルバスはおよそ1時間かけて終点の畳平に向かいます。

県道乗鞍岳線は岐阜県側の乗鞍スカイラインと異なり、幅員が狭く、観光バスなど大型車のすれ違いが困難な場所が所々あります。そのため、路線バスを除く大型バスは登り方向と下り方向で通行時間制限を設けておりましたが、すれ違いが困難な場所の待避所の工事が完了し、今年から大型車の時間規制はなくなりました。

冒頭でもお伝えしましたが、国道158号線の通行止めのため、松本〜高山間を通行する大型バスの迂回路に この県道乗鞍岳線が示されています。対面通行が可能になった矢先の出来事で、この日も例年よりも多くの観光バスが通行する様子を見ることができました。

 

位ヶ原山荘 山肌に残る残雪が見られるようになります。

こちらは位ヶ原山荘。標高は2350mほど、この付近を過ぎると森林限界を超えるため、マツ類などの針葉樹がなくなり、ダケカンバなどの低木が主体となり、徐々に視界が広がってきます。その広がった視界には山肌の残雪を目にすることができるようになってきます。

 

高天ヶ原と剣ヶ峰

さらに進むと、乗鞍の峰々を間近にすることができます。左のなだらかな山肌は高天ヶ原(標高2829m)そして、右の三角のピークが乗鞍の主峰 剣ヶ峰(標高3026m)で、右側に緩やかに蚕玉岳(標高2979m)、朝日岳(標高2975m)と続きます。これから向かう大雪渓は蚕玉岳から続く尾根の影に隠れてみることができません。

 

ウラジロナナカマドは白い花 お花畑

沿道のウラジロナナカマドは白い花をいっぱいつけています。シャトルバスのスピードではなかなか、道路わきの小さな高山植物を眺めることは難しいと思いますが、このウラジロナナカマドは比較的大きな木ですので、容易に見つけることはできるでしょう。宝徳霊神(ほうとくれいじん)バス停より数百メートル下ったところにあるお花畑はまだ雪に覆われています。

 

【大雪渓へ】

大雪渓が見え始めます(宝徳霊神あバス停付近)

宝徳霊神バス停付近まで来ると、大雪渓の様子を目にすることができます。

 

沿道間際まで残雪が残ります(肩の小屋口バス停手前)

そして、大雪渓が近づくにつれて、沿道間際まで残雪が迫ってきます。大雪渓の入り口にある肩の小屋口バス停まで、あと数百メートルです。

 

【大雪渓に到着】

肩の小屋口バス停

シャトルバスが発車してから約45分、大雪渓の入り口の肩の小屋口バス停に到着します。

 

早朝の時間帯はほとんどの乗客がここで下車

この時期、観光センターを発車する 週末の7時・8時のバスは、乗客のほとんどがスキーヤー・ボーダーです。肩の小屋口バス停に到着すると一斉に降りる準備に取り掛かります。

 

下車してすぐ、トランクに積み込んだ板の荷降ろしに取り掛かります。かなりの台数がありますので、乗務員だけでなく、常連の乗客の方々も一緒になって手分けして行います。

バスから降りたら、あとは担いで登って滑るだけ...これからお盆までは、好きなだけ夏スキーを楽しむことができ、多くの方でにぎわうことでしょう。

 

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