ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.8(2005/07/03) B
【雪渓下部 T その1】
ここからはいつもどおり、大雪渓の様子をお伝えします。先週から比べてかなり雪解けが進んでいます。先週までは2003年とほぼ同じくらいの積雪量でしたが、このエリアに関しては2003年よりも1週間程度早い雪解けの状態になっています。
このあたりは特に雪解けが激しく、県道までおそらく30メートルくらいはあるかと思います。高さでも1メートル以上は雪解けしています。
雪渓下部は雪解けが激しくなっていますがまだ滑走可能 | 肩の小屋の道路方面の急斜面は滑走できません |
雪解けが激しくなっていますが、雪渓下部はまだまだ滑走できます。しかし、雪渓下部から右上方面にある急斜面は右の画像のとおり、上部の雪がほとんどなくなっていますので、滑走はできません。
登山道入り口 | 登山道が左上の岩へつながるまではアイゼンなどが必要 |
こちらは肩の小屋口バス停より50メートルほど畳平寄りにある県道脇の登山道入り口。先週は左の画像に写っている案内標識近くまで積雪がありましたが、ごらんのとおりすっかりなくなっています。また、右の画像で登山道横の岩に赤いペンキで書かれた文字がお分かりでしょうか?先週はその上まで積雪がありましたので、この付近は1週間で2メートル以上の雪解けがあったことがわかります。過去に1週間で2メートル以上も雪解けした年はなく、この1週間は異常ともいえるスピードで雪解けが進行していることがわかります。
県道脇の入り口から続く登山道は画像の左上に写っている岩(モーグルコーススタート付近)へつながっています。肩の小屋までの道程でこの区間が一番の急斜面です。したがって、この区間の雪解けが完了しないと、安全に登山を行うことはできません。雪渓上の歩行に慣れている登山者ならともかく、団体登山では安全上、お勧めできません。おそらく、登ることはできても、下りは危険です。
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