ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.2(2006/05/21) C
【肩の小屋】
肩の小屋 |
肩の小屋周辺は、先週と比べて、それほど大きな変化はありません。昨年と比べたとき、今年のほうがやや多い感じです。速報で、雪渓上部にクレパスが走り始めたことを申し上げましたが、上の画像にある、肩の小屋のすぐ下にできるクレパスは毎年でき、特別珍しいものではありません。速報で申し上げたクレパスは、もう少し下部に走っています。
雪渓上部のクレパスについては、後ほど、紹介します。
肩の小屋近辺は一面雪で覆われています |
肩の小屋近辺は、まだ雪の中。画像の右側には湿地帯になったところがありますが、雪の表面が滲み始めた様子も、まだありません。
肩の小屋の建物の周りは昨年より少ない |
肩の小屋周辺は、昨年より多いと申し上げましたが、建物のすぐそばのあたりは、昨年よりも50センチ程度、場所によっては1メートル以上少なくなっています。
左の画像は、肩の小屋の左側に大雪渓から室堂ヶ原に続く部分が見えますが、昨年はすでに途切れ始めていましたので、この箇所に関しては今年のほうがやや多いといえます。
【今日もたくさんの方々が...】
たくさんの人でにぎわっています |
よい天候に誘われて、今日は本当にたくさんの人が稜線や山頂を目指してノリクラにやってきます。
三本滝からハイク |
そして、今日も三本滝から位ヶ原を経由して大雪渓までハイクされたスキーヤーの方々が大勢いらっしゃいました。
こちらの方々も三本滝から |
こちらのお二人も三本滝から登ってこられました。少し、お話をお聞きすると、三本滝まで訪れて、春スキーバスが運休していることを初めて知った方もいらしたようで、結構な人数の方が三本滝から登っているとのこと。ただ、ツアーコースの下のほうは結構荒れていて、滑りづらいかもしれないとおっしゃってました。
ちなみに、当WebSiteのこともご存知で、春スキーバス運休も承知の上でお越しになられたそうです。(これからも、当WebSiteをご愛顧くださいますよう、よろしくお願いします)。
【高山植物】
ひとくくりに高山植物といっても、平地の植物と同様、季節によって色々な種類があります。もちろん、夏場がメインですが、山肌を雪に覆われる期間が多いため、日照期間の短い高山では、雪から顔を出した瞬間から、活動が始まります。
キバナシャクナゲ(つぼみ) |
キバナシャクナゲは北海道、本州中部以北の高山帯に分布し、ハイマツの茂みに寄り添うように自生している様子が伺えます。ノリクラでは毎年、このキバナシャクナゲのつぼみや花から、高山植物の季節がやってきたと感じます。もう少し、雪解けが進み、ハイマツ帯だけでなく、草地部分の雪解けが進むと、コイワカガミやハクサンイチゲ、トウヤクリンドウなどの芽吹きが見られますので、また、ご紹介したいと思います。
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