ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.13(2018/08/04) C
【畳平、お花畑】
畳平バスターミナル − 下山のシャトルバスを待つ |
こちら15時の畳平バスターミナル前。ご覧のように下山のシャトルバスを待つ方々の列が長くなっています。岐阜県側のほおのき・平湯方面のシャトルバスは混雑し、今日は1000名を超える状況になった模様です。
畳平の最高気温は19℃ − 乗鞍自然環境案内所 |
この日の最高気温は14時に観測された19℃。畳平バスターミナル内にある乗鞍自然環境案内所には、天候状況のほか、お花畑の状況もありますので、お越しになりましたら、一度チェックされたほうがよいでしょう。
畳平お花畑 |
それではいつものように畳平お花畑の様子をお伝えします。
入口付近にはハクサンイチゲ(左)やオトギリソウ(右)が咲く |
入口付近には、まだハクサンイチゲが咲く様子が見られます。お花畑全体を見回しても、残っているのはこの区間だけです。そして、今週に入って、オトギリソウが広範囲にみられるようになってきました。
モミジカラマツ | イワギキョウ |
また、畳平お花畑にはやや少ないものの、モミジカラマツも最盛期を迎え、イワギキョウも今がピークといった感じでしょうか?
周回コースへ |
さらに周回コースへと進むと...
コウメバチソウ | オンタデ |
コウメバチソウがあちらこちらに見られるようになり、探さなくても見つけられます。そして、やや地味ですが、オンタデもピークを迎えています。
ウサギギク | ミヤマアキノキリンソウ |
ウサギギクやミヤマアキノキリンソウも、時期が終わりに近づいて来ます。
トウヤクリンドウが咲くと高山植物の季節は終わりになる |
そんな中、トウヤクリンドウが咲き始めました。トウヤクリンドウが開花するということは、他の高山植物の終了する時期を示していて、昨年より2週間早く高山植物の季節が終わろうとしています。
<編集後記>
「今回のノリクラ雪渓カレンダーは折り返し地点」
例年、ノリクラ雪渓カレンダーは5月中旬から10月末まで全25回の連載があり、今回はVol.13を数えてましたので、ちょうど中間地点を折り返したところになります。昨年から取材日を土曜日のみにしているため、2日分を1日で巡回する必要があり、一ヶ所に多くの時間を割くことができず、いろいろな方とお話する時間も限られた状態になっています。もし、有益な情報などがありましたら、メールにておしらせくださると助かります。
中間地点を過ぎると、ちょうどお盆に入り、夏が終わりに近づいて行きます。そして、これからは秋の紅葉シーズンを迎え、シーズン最後の10月は初氷・初雪の便りへと、ノリクラの夏から秋・初冬への移り変わりは非常に早いものがあります。
これからも季節感を大切にしながら、その時々の様子をお伝えできればと思います。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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