ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.14(2019/08/10) B

 

 

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(Update:2019/08/15)

 

【雪渓上部 T (右側 − ポール・モーグルコース)】

雪渓上部全景
今年は雪解けが早く、右側はあと1〜2週間で滑走終了

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。雪解けが進むと中央から尾根が縦に伸びて、雪渓上部を左右に分断します。右側での滑走は8月下旬〜9月上旬まで。左側は9月下旬から10月上旬まで滑走可能ですが、左側はかなりの急斜面で、下が岩場になっていますので、雪渓での滑走に慣れた上級者のみとなります。

ただ、今年は雪解けが早いため、右側での滑走はあと1〜2週間程度で終了する可能性が高いと思われます。

 

雪渓上部の下端部分

こちらは雪渓上部の下端部分。雪渓下部など他のエリアと同様に昨年より早めの雪解けを見せています。

 

今回と同状態の昨年の畳の岩(同時期より2週間後の画像)
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.16(2018/08/25) B
今回の畳の岩
昨年より2週間早い雪解け

下端部分にある畳の岩。昨年より2週間早い雪解けとなっていて、一昨年と比べると3週間も早い状況です。

 

雪渓上部右側全景−昨年より2週間早い雪解け 鉄塔土台(赤丸部分)−土台まで51メートル
昨年より2週間以上早い雪解け

左は雪渓上部右側全景。中斜面が続き、ポールレッスンが盛んに行われるエリアで、昨年より2週間早い雪解け。そして右の画像は、雪渓上部右側エリアの下部、ちょうど雪渓中段につながる位置にある鉄塔土台です。雪渓から土台まで51メートルほど離れるようになり、こちらも昨年より2週間以上早い雪解けです。

 

雪渓上部右側
右側3分の2はポール、左側3分の1はモーグル

雪渓下部は雪解けが進んで滑走不能となったため、雪渓上部右側はご覧のようにたくさんのスキーヤーが訪れています。右側3分の2はポールバーン。左側3分の1はモーグルバーンになっています。

 

バーンが狭いため、ポールは4レーンほどでいっぱい

今日は4レーンほどポールが設置されていました。例年、この時期だともう少しバーンが広いので問題はありませんが、今年はモーグルコースもあり、バーンが狭いため、これ以上の設置ができない状況です。それでも往年のスキーブームだった80年代後半から90年代前半の混雑ぶりと比べたら雲泥の差があります。

 

雪が柔らかく掘れやすい

今年は雪が柔らかいため、下地に硬いバーンがなく、滑走しやすい反面、バーンが掘れてえぐれやすい状態。

 

モーグルバーン

こちらは左側3分の1にあるモーグルバーン。

 

北側のレーン − 86m×22コブ 南側のレーン − 84m×22コブ
岩の頭が出始める

先週と同様、2レーンありますが、先週の南側のレーンは雪解けで消滅し、左の画像の北側のレーンが新たに作成されて2レーンが確保されている模様。そして、今週の南側のレーンの雪解けも進んで、右の画像のようにレーン横には岩の頭が出始めて来ました。

 

お昼時はみんなで楽しく

訪れたのはちょうどお昼どきだったため、多くのスキーヤーが岩場で休憩されています。常連たちがここで集い、同じ時間を過ごします。週末は必ず大雪渓にお越しになる方も多く、夏は大雪渓以外では生活できない面々ばかりです。

 

雪渓上部右側上端 雪渓上端から下端まで185メートル
今後1〜2週間で滑走できなくなる予測

こちらは上端部。雪渓上部の下端までの距離は185メートル。下のデータに示すように2016年に次ぐ短さで、今後1〜2週間ほどで滑走できなくなる可能性が高いです。

2018年は220メートル。2017年は270メートル。2016年は先週の段階で雪解けが完了し、2015年は250メートル、2014年は258メートル、2013年は282メートル、2012年は245メートル、2011年は200メートル、2010年は233メートル、2009年は185メートル、2008年は237メートルでした。

 

【雪渓下部 U(左側 − モーグルコース)】

雪渓上部左側 − 上級者専用

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

雪渓下部や雪渓上部右側で、ある程度雪渓でのスキーに慣れたうえで、お越しいただくことを強く求めます。天候の加減でバーンが少しでも硬くなると、事故に直結します。今年はバーンが例年よりも急斜面になっていますので、初めての方はご遠慮くださいますようお願い致します。

 

モーグルコース −スタート部分に大きな岩が出る

こちらはモーグルコース。ご覧のようにスタート部分に大きな岩が出てきて、先週より数コブ程度スタート位置が下がっています。

 

平昌五輪出場の堀島行真選手

今日も練習に励むのは平昌五輪出場の堀島行真選手。

 

また来シーズン!

今年のノリクラ通いは今回で最後とのこと。また、来シーズンお会いできることを楽しみにしております。そして、来るウインターシーズンには、このノリクラでのトレーニングの成果が発揮できることを期待しております。

 

夏雲と夏スキー
ノリクラでしか体験できません

夏雲が湧き上がる中での夏スキー。ノリクラでしか体験することのできない貴重なワンシーンです。

 

上端部分
昨年より1週間近く早い雪解け
上端から下端までの距離は110メートル
昨年と同じ

左の画像は上端部分で昨年よりやや早い雪解け。上端から下端までの距離は110メートルで昨年と同じです。

 

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