【速報バックナンバー 2020年2月分】

Top-page > Sokuhou-Index > 2020-02


 

◎ 2月

<<Back(2020-01)   Sokuhou-Index   Next(2020-03)>> 

■2020年2月29日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはノリクラ雪渓カレンダーの掲載はありません)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> )  
 

明日から3月、雪質は徐々に春モードに
@ 2020/02/29 09:10
暖かく春めいた雰囲気の朝
(ツアーコース入口)
A 2020/02/29 10:55
山頂方面は雲に覆われ強風に晒されている
(ツアーコース − 5番標識付近)

B 2020/02/29 11:30
場所を選べばプチパウダー
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2020/02/29 12:05
午後から天候は悪化傾向
(位ヶ原)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 2月最後の速報をお届けします。今月は寒暖の差が激しい日々が見られ、パウダーからアイスバーンまでバーン状態も変化の激しい一ヶ月でした。しかし「日差しで緩んだ湿雪」という雪質はさすがに厳冬期ですから見られなかったのですが、今日は午後になると日差しで緩んだ湿雪(もさもさの雪)となり、雪質が徐々に春モードへと移り変わって行く様子が見られました。

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
早朝7時の乗鞍高原は、曇り空の朝を迎えます。気温はマイナス3℃、雲間に青空が徐々に広がり、山頂方面も少しずつ顔をのぞかせて来ました。先週末はまとまった降雪が見られ、観光センター前駐車場は大きな雪山が駐車場脇に見られ、また、昨晩も若干降雪があって、観光センター周面の道路もうっすらと路面を白くさせています。まだまだ、スタッドレス・タイヤチェーンが必要な状態です。

Mt.乗鞍はいつものように8時45分からリフト営業が始まり、しばらく休止されていた鳥居尾根コースも今日から再開されました。雪質は朝一番はしっかり締まった状態でしたが、日が高くなると緩み始め、お昼ごろには程よい緩み具合の柔らかな雪質へと変わってきました。

【ゲレンデ登攀をされる登山者の方へのお願い】滑走者との衝突や営業前のゲレンデ整備の支障となりますので、ゲレンデ脇を縦一列になって登るようお願いいたします。

<ツアーコース>
9時過ぎのツアーコース入口の天候は快晴。気温プラス2℃ですが、冷たい風が強くなりアウターが必要な状況です。すでに20〜30名ほどの方が出発の準備を始めていて、最終的には70名近くの方が入山された模様です。ツアーコース入口の雪質はそれほど硬くないパックで厚みが3〜5センチほど。パック表面は柔らかめでシールグリップはかなり良好な状態です。ツボ足だとパックを踏み抜きますがシールだと割れ目ができる程度で歩きやすい状態のため、入口急斜面上端は正面も右側樹林帯もどちらに進んでもよいでしょう。

時間とともに日差しの暖かさが増し、アウターを着ていると暑さを感じる状況。それでも風が強く、アウターを脱ぐと寒く感じ、温度調整がなかなか難しいところ。日差しの強さにバーンが緩み始める状態が確認され、厳冬期から春へと季節がシフトしていることを実感します。1番標識以降はパックがなくなって下地と一体となって柔らかめのゲレンデといったコンディションとなって行きます。

11時30分の位ヶ原急斜面の気温はマイナス2℃。この頃になると青空がなくなり、山頂方面はほぼ完全に雲の中です。位ヶ原急斜面は場所を選べばプチパウダーという状態ですが、そうでないところはパック感があって滑りにく状態です。

<位ヶ原>
ツアーコースから位ヶ原に登るといつもの北風が強めに吹いています。正午の気温はマイナス4℃、視界は良好ですが、剣ヶ峰・高天ヶ原・摩利支天岳・富士見岳などの山頂付近は雲が流れていて視界が妨げられています。周囲のダケカンバは樹氷がうっすらと貼りついていて、降る雪の湿度が高くなってきたものと思われます。これからは湿度の高い雪が降るようになって、森林限界以降での積雪量増加が期待され、位ヶ原は先週より20センチも積雪が増加しました。
なお、摩利支天岳すべり台方面も硬めのバーンで、パウダーはあまり期待できない状態の模様です。

<ツアーコースの積雪状況(下山滑走)>
登っている時はあまりパック感を感じなかった上部付近も滑走してみるとパックされている箇所があって滑りにくい状態です。午後になると3番より下部ではパックされた部分が緩んで若干滑りやすい状態になります。また、パウダーと呼べる部分は位ヶ原急斜面に一部残っている程度でした。なお、積雪量は先週より20〜30センチも増加し、着雪性のよい湿雪が降ったおかげかと思われます。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪110センチ。(先週より20センチ増加、昨年より20センチ多い)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪120センチ。(先週より20センチ増加、昨年より20センチ多い)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪185センチ。(先週より30センチ増加、昨年より10センチ多い)

次回速報は3月7日(土)の予定です。(2020/02/29 17:00更新)

 

2月29日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【2019シーズンの掲載終了と来シーズンの速報・ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2019リクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVo.25(2020/02/29)をもって2019シーズンの連載を終了させていただきます。2020シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

 

 

2019年

2020年

  11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月〜10月
速報 ×


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)

ノリクラ
雪渓カレンダー
× × × ×

プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>

正式版
<中旬開始>

 

●速報●
<2019年11月> お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2019年12月〜2020年3月> ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載が実施できない場合があります。
<2020年3月下旬以降> 春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2020年3月下旬頃から再開を予定しノリクラ雪渓カレンダー正式版は2020年5月中旬頃を予定しております。


| 速報バックナンバー | TOP |
 

■2020年2月22日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはノリクラ雪渓カレンダーの掲載はありません)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> )  
 

午前中から激しい降雪であっという間にパウダーゾーンに
@ 2020/02/22 10:10
激しく雪が降り始める
(ツアーコース − 1番標識付近)
A 2020/02/22 11:25
吹雪は昨日のトレースをかき消すほどの勢い
(ツアーコース − 6番標識上)

B 2020/02/22 12:00
午前中の入山者はたったの5名
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2020/02/22 13:00
新雪15〜30センチ − ディープではないが楽しいパウダー
(ツアーコース − 位ヶ原斜面)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 天皇誕生日の三連休初日、気温が高めで雨になる心配もありましたが、ツアーコースは激しい吹雪となり、恵みの降雪・パウダーを楽しむことができました。

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
早朝7時の乗鞍高原は、曇り空の朝を迎えます。気温はプラス2℃で暖かなコンディションです。山頂方面の視界はかろうじて確認できるものの、次第に厚い雲に飲み込まれて行きます。今日はこれから天候が悪化する予報が出ていて上空の雲も徐々に鉛色のどんよりとしたものへと置き換わって行きます。乗鞍高原一帯の道路は、ほぼ乾燥状態でしたが、降雪により、お昼過ぎからは観光センターから休暇村方面は路面積雪がひどくなり、まだまだ、スタッドレス・タイヤチェーンが必要な状態です。
Mt.乗鞍はいつものように8時45分からリフト営業が始まります。この頃から上空から白いものがチラチラと舞い始め、夢の平より上部は弱い雪が降ってきました。

<ツアーコース>
9時過ぎのツアーコース入口の天候は小雪。気温は0℃、三連休初日ではあるものの、雨〜雪の天気予報が出ていたこともあって、午前中の入山者はたったの5名。それでも、訪れた方は「雨でなく雪で本当に良かった〜」と、ツアーコースを登り始めます。入口急斜面の新雪は15センチ程度、昨日のトレースが残っているものの、柔らかさも十分残っていて、下地の硬さもあまり感じらません。そのため、入口急斜面上端は正面部分も右側樹林帯部分もどちらも問題なく登攀できます。

9時頃から降り始めた雪は次第に強くなり、先行者のトレースだけでなく、昨日のトレースをかき消すほどの勢いとなってきて、5番標識より上部では顔をそむけるほどの激しい吹雪となってきます。

11時30分の位ヶ原急斜面の気温はマイナス2℃、徐々に視界が低下してきましたがそれでも200メートルほどあります。やや締まった春先のパウダーに近い感触の新雪が15〜30センチほど降り積もっています。若干質量のある雪質に対し適度な積もり方で板が良く走り、なかなか楽しめるパウダーゾーンとなっていて、訪れたボーダーの方々は何度も繰り返し滑走する様子が見られました。

<位ヶ原>
ツアーコースから位ヶ原は吹雪という表現よりも暴風雪といったほうがよい状態。12時の気温は0℃、いつもは北風または西風ですが、今日は南風で顔に当たると激しく痛い暴風雪が続いています。視界は100メートル前後でこれより先は入山が困難な状態でした。バーンは柔らかい新雪が広がっていますが、部分的にアイスバーンがあり、視界不良の中では、雪質がわかりにくい状態ですので、滑走の際には十分ご注意下さい。

<ツアーコースの積雪状況(下山滑走)>
午前中の段階でトレースがかき消させるほどの降雪となったことから、全面的にパウダー・プチパウダー状態となっています。3番から下部ではパウダーの下に残るギャップが若干気になる状態ですが、十分パウダー感を味わえる状態でした。明日はさらに積雪が見込まれる状態の模様で、ツアーコース内だけでも楽しいパウダーが体験できると思われますが、荒れる天候模様が予測されていますので、森林限界より先は十分注意が必要かと思われます。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪90センチ。(先週より5センチ増加、昨年より20センチ少ない)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪100センチ。(先週より20センチ減少、昨年より5センチ多い)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪155センチ。(先週より5センチ減少、昨年より20センチ多い)

次回速報は2月29日(土)の予定です。(2020/02/22 20:20更新)

 

2月22日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【2019シーズンの掲載終了と来シーズンの速報・ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2019リクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVo.25(2020/02/22)をもって2019シーズンの連載を終了させていただきます。2020シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

 

 

2019年

2020年

  11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月〜10月
速報 ×


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)

ノリクラ
雪渓カレンダー
× × × ×

プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>

正式版
<中旬開始>

 

●速報●
<2019年11月> お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2019年12月〜2020年3月> ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載が実施できない場合があります。
<2020年3月下旬以降> 春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2020年3月下旬頃から再開を予定しノリクラ雪渓カレンダー正式版は2020年5月中旬頃を予定しております。


| 速報バックナンバー | TOP |
 

■2020年2月15日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →   ウインターシーズンはノリクラ雪渓カレンダーの掲載はありません)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> )  
 

【ご注意】全山パック・アイスバーン、シール登攀は注意! 
@ 2020/02/15 09:20
終日プラスの気温 − 吹く風に生温かさを感じる
(ツアーコース入口)
A 2020/02/15 09:40
ツアーコースは先日の雨で全面パック
(ツアーコース入口急斜面)

B 2020/02/15 11:25
この先、厚いパックとアイスバーン − シール登攀は困難
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2020/02/15 12:35
終日天気の崩れはありませんでした
(位ヶ原)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 先週は今シーズン一番の極上パウダーでしたが、今週は一転して全山パック・アイスバーンのコンディションに逆戻りしてしまいました。1月25日(土)ほどひどくはないものの、それに近い状態です。

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
早朝7時の乗鞍高原は、上空を薄い雲が全体的にかかるくすんだ青空の朝から始まります。気温はマイナス4℃、2月に入ってようやく厳冬期らしい気候に入って来たと思ったものの、数日前から春を思わせるような高い気温が続き、今朝も寒さを全く感じさせません。乗鞍高原周辺も一部では雪解けが見られ、林の中でも地肌が見えているところあります。道路は乗鞍高原周辺はもとより、第三駐車場方面もほぼ乾燥状態。ただ、第三駐車場は積雪が残り、時期的にまだ積雪凍結が見られますので、スタッドレスタイヤ、または、タイヤチェーンの装着が必要な状況です。

Mt.乗鞍の雪質は、朝はやや硬めでエッジの良く噛むコンディション。日中に入るとやや緩んで春先に近い柔らかさを感じさせるところもあります。数日前の雨で雪質が若干変化した感触があるものの、かもしかゲレンデは標高が高い分、きれいな雪質を温存しています。

<ツアーコース>
9時過ぎのツアーコース入口の天候は曇。気温はプラス4℃で、吹く風に生温かさを感じさせます。朝一番の時点で20名以上の方が出発の準備をされていて、最終的に50名程度の方が入山された模様。ツアーコースは入口から厚さ3〜5センチのパック状態。そして、先日の雨が流れた筋が至る所にできていて、バーン表面も若干うねっている状態。パックが硬く、シールだと表面をかち割るのがやや難しい状態で、先行者のトレースを素直に登って行くしかありません。

視界は良好で鉛色の空が広がるものの、剣ヶ峰と高天ヶ原は常に確認でき、背後の南アルプスや中央アルプスも確認できます。上部に差し掛かると風に生温かさはなくなるものの、気温はさらに上昇して完全に春先のコンディション。ただ、バーンは緩むことなく、3番標識以降はパックからアイスバーンに近い状態へと変化し、6番の谷より先は先行者のトレース以外の部分をシールで登ることは困難になります。

11時30分の位ヶ原急斜面の気温はプラス6℃、この先は表面の厚いパックかアイスバーンの状態となり、シールでの登攀は困難な状態となります。そのため、半数以上のスキーヤーはスキー板を背負ってツボ足で登る状況。先行者のトレース上であれば、パックの下地の柔らかい雪の層があり、底の硬いスキーブーツであればアイゼンでなくても登ることが可能でしたが、先行者のトレースの有無はその時の状況によって不明ですので必ずアイゼンを持参するようお願いいたします。

<位ヶ原>
ツアーコースから位ヶ原に上がっても寒さは全くなく、12時の気温はプラス4℃。気温上昇によりバーンが緩むことを期待したものの、その気配は全くありません。午前中は見えていた太陽は完全になくなりバーンの陰影がなくなってきたため、アイスバーンのところと新雪が積もっている部分がわかりにくくなり、平坦な位ヶ原なのにアイスバーンに足を取られてしまいます。

今日は山頂方面に向かった登山者も数多くいらっしゃったようで、登頂された方にお話をお聞きすると、風は強かったものの気温は高めだったとのことで、時間帯によっては無風状態も見られたとのことでした。バーンは位ヶ原よりも硬く、パウダーはどこにも見られなかった模様です。

<ツアーコースの積雪状況(下山滑走)>
前述のとおり、午前中はパック・アイスバーンで、位ヶ原急斜面から3番付近まではアイスバーンを滑走することになりますが、午後になって3番より下部は柔らかくなってきて、先行者の滑走部分をトレースしながら滑走すれば問題なく下山できます。ただ、それを外れるとパックに足を取られる可能性がありますので十分ご注意ください。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪85センチ。(先週より10センチ増加、昨年より35センチ少ない)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪120センチ。(先週より5センチ減少、昨年より35センチ少ない)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪160センチ。(先週より5センチ減少、昨年より20センチ少ない)

次回速報は2月22日(土)の予定です。(2020/02/15 19:15更新)

 

2月15日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【2019シーズンの掲載終了と来シーズンの速報・ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2019リクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVo.25(2020/02/15)をもって2019シーズンの連載を終了させていただきます。2020シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

 

 

2019年

2020年

  11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月〜10月
速報 ×


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)

ノリクラ
雪渓カレンダー
× × × ×

プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>

正式版
<中旬開始>

 

●速報●
<2019年11月> お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2019年12月〜2020年3月> ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載が実施できない場合があります。
<2020年3月下旬以降> 春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2020年3月下旬頃から再開を予定しノリクラ雪渓カレンダー正式版は2020年5月中旬頃を予定しております。


| 速報バックナンバー | TOP |
 

■2020年2月8日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはノリクラ雪渓カレンダーの掲載はありません)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> )  
 

今シーズン一番の極上パウダー!ただし週明けは気温上昇による雪崩注意!
@ 2020/02/08 09:55
パウダーの食べ放題へ行くぞ!
(ツアーコース − 入口急斜面)
A 2020/02/08 11:50
ツアーコースは30〜40センチの綺麗な新雪に覆われる
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

B 2020/02/08 13:15
「ホテル イグルー」  − ただいま建設中!
(位ヶ原)

C 2020/02/08 13:35
今シーズン一番の極上パウダー
(位ヶ原)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今週はまとまった降雪に見舞われ、2月に入ってようやく厳冬期らしい軽いパウダーに覆われるようになり、ツアーコースは今シーズン一番の上質なパウダーに恵まれました。

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
早朝7時の乗鞍高原は、夜明け前から降り始めた降雪が更に強くなる朝を迎えます。気温はマイナス3℃、鳥居尾根コースより上部は雲に飲み込まれ、路面はあっという間に真っ白になる降り方となってきました。乗鞍高原周辺の道路は、国道から分岐する前川渡より路面積雪が始まり、千石平あたり完全に真っ白な状態で、観光センター前駐車場では7時の段階で1〜2センチの積雪となっています。そのため、スタッドレスタイヤ、または、タイヤチェーンの装着が必要な状況です。

Mt.乗鞍はこの1週間の降雪で積雪が増え、かもしかリフト乗り場付近の段差がかなりなくなり、夢の平からの乗り継ぎが以前よりかなり容易になってきました。また、かもしかゲレンデは10センチ程度の新雪が降り積もり、営業開始と同時に多くのスキーヤー・ボーダーが一斉にリフトに乗り込んでいく様子が見られました。

<ツアーコース>
9時過ぎのツアーコース入口の天候は弱い吹雪。気温はマイナス4℃で、にじんだ太陽がぼんやりと登っています。この時点で10名ほどが準備を始めていて、最終的に30名ほどが入山した模様。入口急斜面は、場所によっては50センチほどもあり、先行者のトレース以外の部分ではふとともまで踏み抜く場所もありますが、概ね30センチ前後の新雪で、シールやスノーシューなどの深雪用の登攀用具があれば、ラッセルの心配はありません。また、入口急斜面上端付近も積雪量が増加して、正面でも右側樹林帯でもどちらも登りやすい状態ですが、しいて言えば右側樹林帯の方が登りやすいといえるでしょう。

夜明け前からの降雪によりツアーコースは昨日までのトレースがほぼ完全に消える状態までリセットされ、下地に若干の硬さがあるものの、ツアーコースは全域で乾いた綺麗なパウダーに覆われ、今シーズン一番のコンディションといってもよい状態です。

正午の位ヶ原急斜面の気温はマイナス4℃、弱い吹雪が続きますが青空が広がり、風もほとんどなく穏やかな状態であまり寒さは感じられません。先週までは降雪があっても湿った状態で表面がパックされてしまいましたが、今回は完全に厳冬期の雪質に置き換わり、どこを滑ってもゴキゲンなパウダーゾーンとなっています。

<位ヶ原>
ツアーコースから位ヶ原に上がると、吹雪と寒さが一段と強くなり、13時の気温はマイナス11℃。視界は100〜200メートルで、今日は山頂方面は全く確認できない状態でした。雪質はさらに軽くなるものの、場所によってはアイスバーンの上に降り積もっている場所もあり、先週2月1日(土)には雪崩による死亡事故も発生しておりますので、注意が必要です。なお、ここ数日間続いた厳冬期並みの寒さも、週明けから再び気温の高い状態に移行する天気予報が発表されています。寒暖差が激しいと雪崩の危険性がさらに増加しますので、細心の注意のもと入山されるようお願いいたします。

<ツアーコースの積雪状況>
全域にわたって今シーズン一番の極上パウダーに覆われていますが、積雪量としてはそれほど変化はありません。
・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪75センチ。(先週と同じ、昨年より30センチ少ない)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪125センチ。(先週より5センチ増加、昨年より30センチ多い)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪165センチ。(先週より10センチ増加、昨年より30センチ多い)

次回速報は2月15日(土)の予定です。(2020/02/08 19:30更新)

 

2月8日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【2019シーズンの掲載終了と来シーズンの速報・ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2019リクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVo.25(2020/02/08)をもって2019シーズンの連載を終了させていただきます。2020シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

 

 

2019年

2020年

  11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月〜10月
速報 ×


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)

ノリクラ
雪渓カレンダー
× × × ×

プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>

正式版
<中旬開始>

 

●速報●
<2019年11月> お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2019年12月〜2020年3月> ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載が実施できない場合があります。
<2020年3月下旬以降> 春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2020年3月下旬頃から再開を予定しノリクラ雪渓カレンダー正式版は2020年5月中旬頃を予定しております。


| 速報バックナンバー | TOP |
 

■2020年2月1日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはノリクラ雪渓カレンダーの掲載はありません)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> )  
 

【ご注意】本日雪崩発生、先週の硬いバーンの上に雪が降っているため細心の注意を !
@ 2020/02/01 09:25
小雪が舞い、この時期らしい厳冬の朝
(ツアーコース入口)
A 2020/02/01 10:05
一瞬山頂が見えたが午前中は雲の中
(ツアーコース − 1番標識付近)

B 2020/02/01 13:30
ツアーコースは全区間微妙にパックされている
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2020/02/01 15:05
本日雪崩発生 − 男性ボーダーが意識不明で収容
(3号カーブ右側斜面)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日から2月。先月は暖かな日が続きましたが、今日はこの時期らしい冷たい一日となりました。なお、すでにツイッターにておしらせしておりますが、本日雪崩が発生しております。先週の硬いバーンに雪が降っていますので細心の注意のもと入山されてください。

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
早朝7時の乗鞍高原は、上空は晴れてはいるものの、やや煙ったような青空で、山頂方面は位ヶ原付近より上部はすっぽりと雲の帯に覆われています。気温はマイナス5℃、それほど厳しい冷え込みではありませんが、空気の冷たさがこれまでとは違って肌を突き刺すような感覚があります。

乗鞍高原周辺の道路はほぼ乾燥状態で、第3駐車場方面の道路も問題ない状態。ただ、第3駐車場は全面アイスバーンとなっていますので、スタッドレスタイヤ、または、タイヤチェーンの装着が必要な状況です。

Mt.乗鞍は、今日から鳥居尾根コースがオープンし、これで全面滑走となりました。これまで最も遅かったのは昨年2019年1月26日でしたが、今年はこれを更新する状況となりました。なお、ゲレンデの雪質は若干固めであるものの、エッジのよく噛む良好なコンディションです。

<ツアーコース>
9時過ぎのツアーコース入口の天候は吹雪。気温はマイナス8℃で、体感的にはいつも以上に寒い感覚があります。すでに15名以上の方が出発の準備をされ、続々と入山されています。入口急斜面の雪質は新雪10〜20センチほどあるものの、表面はやや硬めのパック状態。それでも先週ほどのひどい状況ではありません。また、入口急斜面上端は積雪により、正面からでも右側樹林帯からでもシール登攀が可能な状態。ただ、右側樹林帯は入山者が多く、シールが若干効きにくい場面もあります。

10時の1番標識付近では、雲間から一瞬山頂が見え隠れし、青空になってきたものの、激しく雲が流れる様子が続き、その後、山頂は姿を見せることがなく飲み込まれたままです。空気は冷たくアウターが必須ではあるものの、背中だけは日差しでホカホカする状態。雪質はツアーコース全区間でパックされ、ひどい所では厚さ3〜5センチほどもあります。

12時の位ヶ原急斜面の天候は晴ですが、上空は轟々風がうなっています。気温はマイナス8℃で、最下部から車道部分が煙っていています。パック感は下部よりも良いものの、実際に滑走してみると、かなり足を取られる状況でした。

先週よりもバーン状況は改善されていますが、パウダーと呼べる部分はごくわずかな状態です。

<位ヶ原>
位ヶ原は一段と寒さが強くなり、13時の気温はマイナス12℃。こちらは新雪が積もっている箇所とアイスバーンがむき出しになっているところがあって、シールで登る際には場所をよく選んで登る必要があります。視界は100メートルほどで、山頂方面どころか屋根板・富士見沢方面も確認できません。

<雪崩発生>
本日12時30分頃、3号カーブ右側斜面にて雪崩が発生。40歳代男性ボーダーが登攀中に滑落した際に雪崩に巻き込まれ、意識不明状態で15時頃防災ヘリコプターにて収容される事案がありました。当WebSiteでは3号カーブ右側急斜面は雪崩多発地帯としてこれまでにも掲載させていただいているだけに残念な状況です。
今回は先週の硬いバーンの上への積雪となり、雪崩が発生しやすい状況でした。3号カーブ右側斜面は可能な限り立ち入らない・近づかないことをオススメします。

<ツアーコースの積雪状況>
全域にわたってパックが目立ちますが、下山滑走のトレース部分はある程度滑走しやすい状態になってきましたので、それほど心配する必要はないかもしれませんが、トレース部分以外はパックがひどい状態ですのでご注意ください。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪75センチ。(先週より20センチ増加、昨年より30センチ少ない)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪120センチ。(先週より20センチ増加、昨年より55センチ多い)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪155センチ。(先週より20センチ増加、昨年より35センチ多い)

次回速報は2月8日(土)の予定です。(2020/02/01 21:10更新)

 

2月1日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【2019シーズンの掲載終了と来シーズンの速報・ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2019リクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVo.25(2020/02/01)をもって2019シーズンの連載を終了させていただきます。2020シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

 

 

2019年

2020年

  11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月〜10月
速報 ×


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)

ノリクラ
雪渓カレンダー
× × × ×

プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>

正式版
<中旬開始>

 

●速報●
<2019年11月> お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2019年12月〜2020年3月> ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載が実施できない場合があります。
<2020年3月下旬以降> 春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2020年3月下旬頃から再開を予定しノリクラ雪渓カレンダー正式版は2020年5月中旬頃を予定しております。


| 速報バックナンバー | TOP |


Copyright (C)   乗鞍大雪渓WebSite

Top ||   <<Back(2020-01) Sokuhou-Index   Next(2020-03)>>