【速報バックナンバー 2024年2月分】

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◎ 2月  
■2024年2月24日(土)
      ■2024年2月17日(土)      ■2024年2月10日(土)      ■2024年2月3日(土)     

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■2024年2月24日(土)     

※ ご注意 − 11月より山頂方面は冬季閉鎖となり、シャトルバスなどの交通手段はありません。十分な装備を完備した冬山経験者のみ入山できる状態ですのでご注意下さい。

ツアーコース・位ヶ原・山頂方面は、雲上の別世界が広がる
@ 2024/02/24 09:10
どんよりと垂れ込める雲から青空が見えてきた
(かもしかゲレンデ)
A 2024/02/24 09:20
かもしかリフトを降りると一気に快晴
(ツアーコース入口)

B 2024/02/24 13:05
重厚な雲海が眼下に浮かぶ
(位ヶ原)

C 2024/02/24 12:45
昨日までの悪天候がウソみたいな快晴の一日
(位ヶ原)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 山麓の乗鞍高原では、終日、曇り空が広がっていた模様ですが、ツアーコースより上部エリアは雲海の上の快晴が広がり、この1週間の悪天候がウソみたいな絶好のバックカントリー日和となりました。

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
早朝7時の乗鞍高原は、どんよりとした低く垂れこめる雲に覆われた朝を迎えます。気温はマイナス7℃と久しぶりに冷え込んでいます。周辺の木々は真っ白に着雪していて、神秘的な樹氷の世界が広がっています。

この1週間は悪天候が続き、特に2月21日(水)から22日(木)にかけて、まとまった降雨となり、23日(金)は雪になったものの、一気に雪解けが進んでしまいました。そのため、Mt.乗鞍は、ゲレンデコンディションが悪化し、22日(木)は、ゲレンデ修復作業を実施したため、夢の平クワッドリフトと、かもしかリフトが終日運休になるほどでした。

そのMt.乗鞍ですが、今日は通常通りの営業が実施されました。しかしバーンは所々で地肌が見られ、不具合部分にポールがいくつも立てられていて、ハイシーズンである2月とは思えない光景となっています。ただ、バーン状況は昨日の降雪がうっすらと乗っているため、比較的良好な状態です。

道路状況ですが、国道・県道ともにほぼ問題ない状態ですが、観光センターから先は、路面凍結が見られますので、冬用タイヤ・タイヤチェーンはまだ必要と思われます。

<ツアーコース>
乗鞍高原をすっぽりと覆っていた雲・濃霧は、かもしかゲレンデあたりから抜けはじめ、かもしかゲレンデんの中間付近から雲海の上に出て、一気に快晴の青空が広がります。ゲレンデ最上部のツアーコース入口には、9時30分の段階で気温マイナス2℃、若干薄いベールが青空を覆いますが、くっきりとした青空で、真っ白に雪化粧された木々が青空をバックに綺麗に輝きます。朝一番の段階で50名ほどの入山者が出発の準備を始めています。その後も続々とお越しになり、午前中だけで70名ほどの入山者があったものと思われます。

バーンコンディションですがパウダーはゼロ。昨日の降雪で幾分新雪が乗っているものの下地が硬く、シールが効きにくい状態。そのため、入口急斜面上端部分は、左側の正面部分を登った方はかなり苦労されていました。ただ、いつもは安全な右側の樹林帯も今日は硬くなっていて、板を外してツボ足で登るスキーヤーもいらっしゃいました。それでも、左側の正面部分よりは状態が良いと思いますので、明日以降入山される方は、必ず右側の樹林帯から登ることをお勧めします。

このような硬い下地のバーンコンディションは、3番標識過ぎまで続き、位ヶ原急斜面あたりでようやくパウダーらしいコンディションとなってきます。11時30分の位ヶ原急斜面の気温は6℃まで上昇します。位ヶ原急斜面は2021年3月14日(日)に死亡事故を伴う雪崩が発生しておりますが(→2021年3月14日(日)速報参照)、今回も同じような箇所から小規模な雪崩が発生しております。スキーヤー・ボーダーなどによる誘発雪崩と思われますので、登攀と滑走のルートは状況を考慮して選定してください(位ヶ原急斜面においては、下から見て右側上部〜中央にかけて雪崩が流れる傾向が見られますので、左側の登ることをお勧めします)

<位ヶ原>
ツアーコースから森林限界を超えて、位ヶ原に到達しても、今日は穏やかな快晴が続きます。13時の位ヶ原の気温は0℃。やや風があるものの、寒さはほとんど感じません。また、通常、雲海は午前中の早い時間帯に消滅することが多いのですが、今日は午後になっても全く変わらず存在しました。

今日は多くの方が山頂方面に向かった模様で、「非常に良いロケーションを楽しむことができました」と、おっしゃる方がたくさんいらっしゃいました。バーンコンディションは、時間とともに日差しで緩む傾向でしたが、肩の小屋より上部はアイゼンがサクサクと食いつくコンディションだった模様です。また、滑走エリアとして知られるすべり台は朝一番は硬かった模様ですが、午後には緩んできたようですが、富士見沢に向かったスキーヤーの話では、新雪が10センチほど積もっていて、富士見沢のほうがコンディションが良かったとのことでした。

<ツアーコース積雪状況>
本日のツアーコースの積雪量は下記の通りで、降雨により、下部ほど大幅に積雪が減少しています。
・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪20センチ。(先週より50センチ減少。昨年より90センチ少ない。)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪75センチ。(先週より40センチ減少。昨年より45センチ少ない。)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪150センチ。(先週より25センチ減少。昨年より40センチ少ない。)

次回速報は3月2日(土)の予定です。(2024/02/24 20:00更新)

2月24日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


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■2024年2月17日(土)     

※ ご注意 − 11月より山頂方面は冬季閉鎖となり、シャトルバスなどの交通手段はありません。十分な装備を完備した冬山経験者のみ入山できる状態ですのでご注意下さい。

朝は快晴、午後から吹雪へ。ツアーコースはゲレンデみたいな雪質
@ 2024/02/17 09:20
朝は真っ青な晴天
(ツアーコース入口)
A 2024/02/17 11:10
全体的にゲレンデみたいな硬めバーン
(ツアーコース − 5〜6番間)

B 2024/02/17 11:50
唯一のパウダーゾーン
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2024/02/17 12:20
すべり台へ行ってきましたけど...爆風が辛くて!!
(位ヶ原 − この後吹雪となる)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 朝一番は綺麗な青空でしたが、山頂方面はすぐに雲がかかり、午後には吹雪となりました。ツアーコースはゲレンデのような硬さのバーンが広がって滑りやすいものの、パウダーゾーンがほとんどない状態となっています。

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
早朝7時の乗鞍高原は、気温マイナス5℃でほぼ快晴の朝を迎えます。先日の三連休はややまとまった降雪が続いたものの、その後は気温が高めで、15日(木)は晩にかけて大雨に見舞われて、乗鞍高原一帯の積雪がかなり少なくなっています。

国道・県道ともに、路面凍結や積雪はなく、観光センターから先でも、一部を除いて路面凍結はほとんどない状態です。ただ、まだ、2月中旬ですので、まだこれからも積雪凍結は十分ありますので、冬用タイヤ・タイヤチェーンは必要です。

Mt.乗鞍 第三駐車場は、先週の三連休ほどではないものの、早い段階から多くの来場者があり、お昼前には満車となりました。また、朝一番は駐車場内が凍結しますので、駐車場からゲレンデへ移動する際は足元に十分注意が必要です。先ほどまでくっきりと青空に浮かんでいた乗鞍の峰々は、8時ごろには雲の帯が横たわって姿を消してしまいました。天候は予報よりもやや早めに悪化している感じです。ゲレンデの積雪は木曜日の大雨の影響でやや減少しているものの綺麗に整備されて雪質も柔らかく、滑走上の問題はありません。

<ツアーコース>
9時30分のツアーコース入口は、綺麗な晴天で気温プラス2℃。朝一番の段階で30名ほどの入山者があり、午前中だけで50名以上が入山した模様。燦々と降り注ぐ日差しで暑さを感じる状態で、アウターをザックに押し込んで出発します。

入口急斜面のバーンはやや硬めで、場所によってはパックされている状態。また、ツアーコースの最大の難関である入口急斜面上端は、左側の正面部分と右側の樹林帯の2ルートがありますが、左側の正面部分はバーンが硬く、シールのグリップが効かない状態ですので、登りは右側の樹林帯からのアクセスをお勧めします。下りは正面からの下山となります(右側の樹林帯からの滑走は困難)。

1番標識以降は表面に柔らかさを感じるようになってきます。ただ、本当にうっすらと乗っている程度ですのでパウダーではありません。ただ、やや水分を含んで着雪性があり、アイゼンの裏側やシールに張り付く厄介な雪質となっています。10時30分頃になると、急速に雲が多くなり小雪が舞い始めます。天気予報とは異なった天候推移に、訪れた方の多くが山頂など上部エリアに向かう予定を断念された模様です。

11時30分の位ヶ原急斜面の気温はプラス2℃。この時期としては高めの気温で寒さはありません。ツアーコース全体的にゲレンデのような硬めのバーン状態ですが、位ヶ原急斜面だけパウダーゾーンが広がっています。とはいっても、厳冬期の軽いものではなく、春山のような重たいパウダーという感触の状態です。

<位ヶ原>
ツアーコースから森林限界を超えて、位ヶ原に到達すると急速に天候は悪化し、視界は100メートル程度まで低下します。摩利支天岳のすべり台まで登ってきたというテレマークのお二人は、「バーンはゲレンデみたいな感触ですが、それなりに楽しめました。ただ、爆風に耐えるのが辛くて...」とおっしゃっていました。

また、山頂まで向かったという登山者の話では、「稜線付近はルートを見失いそうなほど視界が悪化していました。」とのこと。ただ、多くの登山者は、「肩の小屋までは比較的雪面が柔らかいものの、それより先はバーンが硬く、視界悪化と強風で引き返して来ました」と、おっしゃり、山頂にたどり着ける状態ではありませんでした。

今回もテント設営されるという登山者が数名いらっしゃいました。夜間の強風や天候急変・雪崩に対応するため、ツアーコース脇の樹林帯への設営がお勧めです。また、ツアーコースより上部の森林限界にある位ヶ原はまっ平でテントの設営が簡単ですが、強風が吹き抜け天候の急変が見られますので、よほどのことがない限りは、森林限界以下のツアーコース脇の樹林帯に設営することをお勧めします。

<ツアーコース積雪状況>
本日のツアーコースの積雪量は下記の通りで、木曜日の大雨は上部では雪だった模様で、ツアーコース下部では積雪が減少し、上部では増加しています。
・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪70センチ。(先週より5センチ減少。昨年より15センチ少ない。)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪115センチ。(先週より5センチ増加。昨年より30センチ多い。)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪175センチ。(先週より15センチ増加。昨年より25センチ多い。)

次回速報は2月24日(土)の予定でしたが、一日前倒しして2月23日(金)の実施予定です。(2024/02/17 20:00更新)

2月17日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


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■2024年2月10日(土)     

※ ご注意 − 11月より山頂方面は冬季閉鎖となり、シャトルバスなどの交通手段はありません。十分な装備を完備した冬山経験者のみ入山できる状態ですのでご注意下さい。

朝の快晴から一転して午後は吹雪へ 
@ 2024/02/10 09:40
三連休初日、快晴の中、多くの方が入山
(ツアーコース入口)
A 2024/02/10 10:20
新雪なのにシールが効きにくい雪質
積雪は思ったほど増えていない
(ツアーコース入口急斜面 − 右側樹林帯)

B 2024/02/10 11:10
山頂方面は雲に飲み込まれ天候急変
(ツアーコース − 4番標識付近)

C 2024/02/10 12:40
午後には吹雪へ
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 朝一番は快晴でしたが、昼前には山頂は雲に飲み込まれ、午後には吹雪へと天候が急速に悪化しました。関東甲信を中心に月曜日は大雪になったものの、ツアーコースは思ったほどの積雪に増加は見られませんでした。

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
早朝7時の乗鞍高原は、気温マイナス12℃で、厳しく冷え込んだ朝を迎えます。天候は雲一つない快晴。真っ青な青空に乗鞍の真っ白な峰々がくっきりと映える光景が広がります。月曜日は関東甲信を中心に大雪となり、乗鞍高原でもまとまった降雪となりました。そのため、道路除雪の大きな雪山が道路わきに数多く見られますが、観光センターまでの県道・国道では路面凍結は見られません。しかし、観光センターから先では路面凍結が見られますので、冬用タイヤ・タイヤチェーンが必要です。

Mt.乗鞍は、今日も通常通りの営業が始まります。月曜日と水曜日に降雪があったため、バーンは柔らかめで、この時期らしい雪質と言えます。三連休初日で天候に恵まれたため、朝一番から多くの方がお越しになっていますが、かもしかリフトは整備点検のため、運行開始が25分遅れの9時25分となりました。

<ツアーコース>
9時30分のツアーコース入口のは、快晴で気温0℃。朝一番の段階で30名ほどの入山者が出発の準備を始めています。力強い日差しがさんさんと降り注ぎ、日差しの暑さにアウターを脱ぎ始める方も見られます。ツアーコース入口付近の新雪は20センチ程度。月曜日と水曜日の降雪によるもので、降雪から日数が経過していることから、やや締まった雰囲気の状態です。そして、入口急斜面上端はツアーコース内でも難関区間ですが、今日も大半の方は、シールの効きが悪い左側の正面部分ではなく、右側樹林帯を経由される方がたくさんいらっしゃしました。しかし、降雪から日数が経過すると雪の結晶が変化してシールが効きにくい状態となるため、比較的シールのグリップの良い右側樹林帯でも苦労されるスキーヤーの方が見受けられました。

朝の快晴も10時30分頃には雲が流れ始めて、山頂方面は完全に雲に飲み込まれてしまう状態で、その後、ちらちらと小雪も降り始める天候となります。

12時の位ヶ原急斜面の天候は小雪で気温マイナス6℃まで低下します。また、どんよりとした天候になってきたものの視界は良好で、位ヶ原急斜面の上端まではっきりと確認できますが、時折、視界が煙る状態が見られるようになってきます。この辺りの新雪は20センチほど、ただ、すでに多くの方が入山しているため、バーンがガタガタになっているところが目立っています。

その先の位ヶ原方面に向かったスキーヤーの話では、硬いところと柔らかいところが混在する状態で、滑走しにくい状態だったのこと。また、肩の小屋方面に向かった登山者は、大雪渓トイレ付近から先は、深雪となっていて、ツボ足だとで若干歩きにくいとのことでした。

今回はテント設営されるという登山者が数名いらっしゃいました。夜間の強風や天候急変・雪崩に対応するため、ツアーコース脇の樹林帯への設営がお勧めです。また、ツアーコースより上部の森林限界にある位ヶ原はまっ平でテントの設営が簡単ですが、強風が吹き抜け天候の急変が見られますので、よほどのことがない限りは、森林限界以下のツアーコース脇の樹林帯に設営することをお勧めします。

<ツアーコース積雪状況>
本日のツアーコースの積雪量は下記の通りで、月曜日の降雪より増加していますが、思ったほどの増加量ではありません。
・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪75センチ。(先週より15センチ増加。昨年より25センチ少ない。)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪110センチ。(先週より20センチ増加。昨年より15センチ多い。)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪160センチ。(先週より10センチ増加。昨年より5センチ少ない。)

次回速報は2月17日(土)の予定です。(2024/02/10 18:45更新)

2月10日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


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■2024年2月3日(土)     

※ ご注意 − 11月より山頂方面は冬季閉鎖となり、シャトルバスなどの交通手段はありません。十分な装備を完備した冬山経験者のみ入山できる状態ですのでご注意下さい。

終日快晴 − 絶好のバックカントリー日和!
@ 2024/02/03 09:15
入山者は朝一番の段階で20名ほど
(ツアーコース入口)
A 2024/02/03 10:05
青空にくっきりと浮かぶ乗鞍の峰々
(ツアーコース1番付近 − 左:高天ヶ原、右:剣ヶ峰)

B 2024/02/03 11:40
遠景の山並みに背中を押されて
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2024/02/03 12:45
この景色に巡り合えて...
(位ヶ原)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日は終日快晴。雲一つない青空に真っ白な乗鞍の峰々が映える絶好のバックカントリー日和となりました。

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
早朝7時の乗鞍高原は、気温マイナス12℃で、夜明け前は少し雲があったものの、日の出ごろには雲一つない快晴の青空となりました。この1週間は水曜日に降雪があったものの、その後は降雪はなく、観光センターまでの道路は国道・県道ともに積雪凍結はありません。ただ、観光センターから先のスキー場方面は路面凍結が見られますので、冬用タイヤ・タイヤチェーンは必須です。

Mt.乗鞍は、今日も通常通りの営業が始まります。バーンは降雪がなく硬めで、エッジを鋭く食い込ませることができる高速ターン向きとなっています。したがって、かもしかゲレンデにはパウダーはありません。しかし、かもしかリフトから望むカラマツ林は、夜間の冷え込みで霧氷に覆われ、白く輝く幻想的な風景が朝日にきらびやかに輝いていて、今日はパウダーよりも風景を思う存分楽しみたい一日が始まります。

<ツアーコース>
9時のツアーコース入口の天候は、快晴・気温マイナス4℃。強い日差しで体感的にはかなり暖かく、アウターを脱いで出発するスキーヤーも数多く見られました。入山者は朝一番の段階で20名ほどで、午前中だけで40名ほどが入山したものと思われます。

ここ数日は降雪がないため、バーン表面は5センチ程度の新雪が乗っているものの幾分パック気味で、雪の結晶がつぶれシールがやや効きにくい状態となっています。そのため、ツアーコース内で最大の難関、入口急斜面上端はシールがかなり効きにくい状態。そのため、大半の方が右側の樹林帯から登って行きましたが、そこでもシールが効かずツボ足で登る姿もありました。

ツアーコース全体の新雪は5〜10センチ程度、入口から3番標識付近までは表面がパック気味でしたが、それ以降は足裏から柔らかな感覚を感じ取ることができます。

ツアーコース最上部、位ヶ原急斜面の11時30分の気温はマイナス2℃。天候は相変わらず快晴で、位ヶ原急斜面から望む遠景の山並みは、厳冬期というこの時期としてはやや霞んでいるものの、くっきりととしたロケーションを楽しむことができます。新雪は10センチ程度ですが若干締まり気味で、この時期らしいパウダーではないことが残念です。

<位ヶ原>
森林限界の位ヶ原に登ると、風がやや強くなって、気温が下がり始めますが、いつもの猛烈な強風・極寒からは想像ができないほど穏やかな状態。位ヶ原の積雪は昨年より20センチほど少なく、7号カーブ付近では道路わきのガードロープがまだ隠れていない状態です。

また、風の影響を受けている模様で、硬いところと柔らかいところがまだらに存在し、すべり台方面では柔らかところを選びながらのシール登攀となったようです。また、山頂方面はアイゼンが必要な状況ですので、冬山装備を万全に整えてお越しください。

<位ヶ原山荘営業開始(本日2月3日から10月末まで)>
年末年始の営業を1月8日に終了してから、しばらく休業されていた位ヶ原山荘が、本日2月3日(土)より営業再開されました。今後、冬季営業のみならずグリーンシーズンが終了する10月末まで継続される模様です。冬季営業する数少ない山小屋のため、数多くの登山者・バックカントリースキーヤーで賑わうものと思われます。なお、位ヶ原山荘までの車道は積雪のため冬季閉鎖となっていますので、雪の中の登山道やツアーコースを登ることができる冬山経験者のみのアクセスできますのでご注意ください。

<ツアーコース積雪状況>
本日のツアーコースの積雪量は下記の通りで、先週より減少しています。
・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪60センチ。(先週より15センチ減少。昨年より30センチ少ない。)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪90センチ。(先週より5センチ減少。昨年より10センチ多い。)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪135センチ。(先週より10センチ減少。昨年と同じ。)

次回速報は2月10日(土)の予定です。(2024/02/03 19:20更新)

2月3日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


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■2024年1月26日(金)     

※ ご注意 − 11月より山頂方面は冬季閉鎖となり、シャトルバスなどの交通手段はありません。十分な装備を完備した冬山経験者のみ入山できる状態ですのでご注意下さい。

ツアーコース内でも強風 − 吹きさらしの硬いバーン吹き溜まりのパウダーが混在
@ 2024/01/26 07:45
綺麗に晴れ上がるが、山頂方面は雲がかかる
(観光センター駐車場)
A 2024/01/26 10:25
強風のため、吹き曝し箇所は硬いバーンがむき出しに
(ツアーコース入口)

B 2024/01/26 11:50
でも、吹き溜まりを選べばパウダーが...
(ツアーコース − 3番標識下)

C 2024/01/26 13:05
気温マイナス10℃ − 強風で気温以上の極寒
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今週は強い冬型の天候により、日本海側を中心に大雪になりましたが、乗鞍においては思ったほどの降雪にはならず、降雪よりも強風の影響を大きく受けた状況が見受けられました。

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
早朝7時の乗鞍高原は、綺麗な青空が広がる朝を迎えます。気温はマイナス7℃、サラサラとした新雪が5〜10センチほど降り積もっていますが、これは降雪というよりも、強風で吹きだまったもののよう。今週は日本海側を中心に大雪になりましたが、乗鞍においては思ったほどの積雪にはなりませんでした。乗鞍特有の軽い雪が風で飛ばされてしまったことが一因かもしれません。それでも、観光センター前駐車場の除雪の雪山は先週よりも大きくなり、それなりの降雪ではあったことは間違いありません。なお、道路は国道・県道ともに圧雪路になっていますので、冬用タイヤ・タイヤチェーンは必須です。

Mt.乗鞍は、夢の平クワッドリフトが朝一番から不具合が発生したため終日運行となり、それに連動してかもしかリフトも終日運休となりました。なお、復旧作業が進められていましたが、明日は通常運行されることが本日19時ごろ発表されました。

今週の降雪で、かもしかゲレンデもパウダーが期待されますが、新雪は強風により吹き飛ばされてしまい、10〜15センチ程度にとどまっています。

<ツアーコース・積雪状況>
10時のツアーコース入口の天候は、晴・気温マイナス6℃。先ほどのかもしかゲレンデと同様に強風が吹き抜け、いたるところに風紋(シュカブラ)が見られます。入口急斜面では、吹き溜まり箇所にパウダーが残っているものの、風に叩かれてシールのグリップが悪い状態。さらにその先の急斜面上端部分は、先週以上に下地が硬くなり、新雪がほとんど着雪しない状態。したがって、明日以降、入山されれる方は、右側の樹林帯から登ることをおすすめします。

その先のツアーコースも雪さらしの場所はシュカブラが目立ちます。ただ、吹き溜まりなどの場所を選べば、パウダーが楽しめます。

13時の位ヶ原急斜面の天候は小雪・強風・気温マイナス10℃。時折、日差しも差し込みますが、日差しの暖かさは全く感じられず、強風により、気温以上に寒い状態となっています。新雪は30センチ程度ありますが風に叩かれ、雪着きの悪いところは吹き曝しの固いバーンがあり、新雪がうっすら乗っている状態では、吹き溜まりバーンなのか吹き曝しバーンなのかがわかりにくく、滑走時には不意に足元を取られることがありますのでご注意下さい。

本日は森林限界以降に向かうことができる天候状態ではありませんでしたが、明日以降、入山される方は、山頂方面のアイスバーンや雪崩には十分ご注意下さい。

本日のツアーコースの積雪量は下記の通りで、思ったほど増えていません。
・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪75センチ。(先週より25センチ増加。昨年と同じ。)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪95センチ。(先週より15センチ増加。昨年より30センチ多い。)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪145センチ。(先週より10センチ増加。昨年より30センチ多い。)

次回速報は2月3日(土)の予定です。(2024/01/26 20:00更新)

1月26日(金)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


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■2024年1月20日(土)     

※ ご注意 − 11月より山頂方面は冬季閉鎖となり、シャトルバスなどの交通手段はありません。十分な装備を完備した冬山経験者のみ入山できる状態ですのでご注意下さい。

時間とともに雪の降り方が強くなる
明日入山の方はディープパウダーが楽しめるかも(雪崩にも注意)
@ 2024/01/20 09:20
出発の準備
(ツアーコース入口)
A 2024/01/20 10:10
悪戦苦闘 − シールが効かない硬いバーン
(ツアーコース − 入口急斜面上端)

B 2024/01/20 10:30
視界が煙るほど、バンバン降る
(ツアーコース − 1番標識下)

C 2024/01/20 12:20
気温0℃・新雪15cm
午後から雪が強くなり、明日が楽しみ
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日は雪の一日。気温が高い割には軽い雪質で、時間とともに降り方が強くなり、このまま降り続けば、明日はディープパウダーが楽しめるのではないでしょうか?

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
早朝7時の乗鞍高原は、曇り空の朝を迎えます。気温はマイナス3℃、朝一番は山頂の輪郭がはっきり確認できたものの、7時を過ぎたあたりから、雲の中飲み込まれて行き、それと同時に、8時ごろから雪が降り始めます。ここ数日間、ほとんど降雪はなく、観光センター付近までの道路は路面凍結等は全くない状態。ただ、観光センターより先はしっかりと積雪状態となっていますので、冬用タイヤ・タイヤチェーンは必須となります。また、この後、雪の降り方が強くなり、午後には乗鞍高原一帯の道路は完全に積雪状態となりました。

Mt.乗鞍は今日も全てのリフトが通常通り運行が開始されます。昨日は夢の平あたりではみぞれだったとのことで、その影響からバーンはやや硬めのバーン。かもしかゲレンデも比較的硬めで、リフト運行開始と同時にかもしかゲレンデに飛び込んだのは、エッジを効かせた高速ターンを楽しむスキーヤーでした。

<ツアーコース・積雪状況>
9時のツアーコース入口の天候は雪・気温プラス2℃。降る雪はみぞれや湿雪ではなく、しっかりとした雪。午後から天候が悪化するため、今日は入山される方は少なめで、20名にも満たない状況です。

ツアーコース入口付近の新雪は10〜15センチ程度、降雪がないためバーンがリセットされないことから、下地のうねりが気になる状態。実際に下山滑走でも入口急斜面はやや滑りにくい状態でした。また、降雪が少ないということは、場所によってはシールが効きにくい状態が想像されますが、入口急斜面の上端部分では新雪が5センチ程度乗っているものの、シールが効きにくく、訪れたスキーヤーの中には、シールでの登行をあきらめてツボ足で登り、スプリットボードの方は、効かないエッジを必死に食いこませながら登っていました。明日以降は右側の樹林帯からの入山が良いかもしれません。

入口急斜面以降のツアーコースは、全体的に10〜20センチ程度の新雪が積もり、積雪量は先週と変わらない状態ですが、先週まで見られた地形のうねりが少なくなってきました。また、降雪は時折激しくなる様子があり、厳冬期のサラサラに乾いた雪質ではないものの、パウダーと言ってよい雪質です。

12時のツアーコース位ヶ原急斜面の天候は雪・気温0℃。この辺りでも15センチ程度の新雪しかありません。ただ、明日の朝まで雪が降り続く予報が出ていますので、明日はディープパウダーが楽しめるかもしれません。もし積雪量が多ければ、雪崩の心配もありますのでご注意下さい。なお、死亡事故を伴う過去の雪崩箇所をその他の画像に掲載しております。必ずご確認の上、雪崩箇所を避ける形で入山されることをお勧めします。位ヶ原急斜面については、可能な限り南側の高い部分(下から見て左側)を登るようお願いいたします。

本日のツアーコースの積雪量は下記の通り。ここ数日間、降雪がないため、先週と同等か少ない状態となっています。
・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪40センチ。(先週と同じ。昨年より20センチ少ない。)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪80センチ。(先週より20センチ減少。昨年より20センチ多い。)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪135センチ。(先週と同じ。昨年より30センチ多い。)

次回速報は一日前倒しして1月26日(金)の予定です。(2024/01/20 20:00更新)

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■2024年1月13日(土)     

※ ご注意 − 11月より山頂方面は冬季閉鎖となり、シャトルバスなどの交通手段はありません。十分な装備を完備した冬山経験者のみ入山できる状態ですのでご注意下さい。

ディープパウダーと呼べる状態がようやくやってきた
@ 2024/01/13 10:00
本日よりかもしかリフト運行開始
(かもしかゲレンデ−過去10年で2番目に遅い記録)
A 2024/01/13 11:00
新雪50センチに恵まれる
(ツアーコース − 入口急斜面)

B 2024/01/13 14:30
軽いパウダーだが、やや深すぎる
(ツアーコース − 1〜2番標識間)

C 2024/01/13 13:55
新雪70センチ・気温マイナス10℃ − 雪崩にご注意
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 7日(日)の降雪と、昨日から降り続く雪により、ようやく厳冬期らしい状況になってきました。

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
早朝7時の乗鞍高原は、吹雪の朝を迎えます。気温はマイナス4℃、昨晩から降り始めた雪が5〜10センチほど降り積もっています。この降雪で、すでに国道から路面は白くなっていて、乗鞍高原に通じる県道も朝一番から除雪作業が行われています。降り積もった雪は乗鞍特有の軽い雪質で、軒先の雪かき作業でもサラサラと雪が舞う様子が見られます。

Mt.乗鞍は、8日(月)に夢の平ゲレンデがオープンし、最後まで残されていたかもしかゲレンデが本日オープンします。かもしかリフトの乗り場付近で新雪は20〜30センチ。一番乗りを目指すスキーヤー・ボーダーの方々早々に列を作りますが、リフト降り場の除雪作業に時間を要し、今日は10時に運行が開始されました。かもしかリフトは12月下旬から1月上旬に営業開始となることが多いものの、1月中旬までずれ込むことは珍しく、過去10年間では2016年の1月16日に続いて、2番目に遅い状況となりました(→速報2016年1月16日(土))。

かもしかリフトを降りたスキーヤー・ボーダーの方々は、我先にと降りたてのパウダーに飛び込んで行きました。そして、時間とともに、吹雪がますます強くなって行きます。

<ツアーコース・積雪状況>
10時のツアーコース入口の天候は吹雪・気温マイナス6℃。入口付近の新雪は深いところで50〜60センチにも達するほど。深雪のラッセルは辛いものがありますが雪が軽いため、足への負担は思ったほどではないものの、やはり普段よりもアクセスに時間を要する状態となっています。ツアーコース全区間を通して、新雪が50センチ前後降り積もっていて、積雪量自体も増えてはいるものの、まだ、一部でブッシュが見えていたり、地形のギャップが埋まっていないところがあります。

14時のツアーコース位ヶ原急斜面の天候は、吹雪で気温はマイナス10℃。新雪は深いところで70センチにも達するほど。例年だと年末年始にこれくらいの降雪が見られ、時期的にまだ雪が落ち着いていないため、下地がなく底なし沼状態となります。ただ、今年は雨が降ったりして下地がある程度できているため、スキー板をはずしてツボ足になっても何とか立てる状態になっています。ツアーコースで50センチもの新雪が降ると、深すぎて下山滑走ができない状態となりますが、この下地のおかげでかろうじてターンを刻みながら滑走できる状態となっています。ただ、それでも深い状態であることは間違いないため、明日以降入山される方は、深雪用のスキー板で入山されることをおすすめします。また、急に積雪が増えましたので、雪崩には一応注意をはらってください。

本日のツアーコースの積雪量は下記の通り。先週から10〜50センチほど積雪が増え、今回初めて昨年よりも多くなりました。
・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪40センチ。(先週より10センチ増加。昨年より20センチ少ない。)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪100センチ。(先週より45センチ増加。昨年より35センチ多い。)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪135センチ。(先週より50センチ増加。昨年より40センチ多い。)

次回速報は1月20日(土)の予定です。(2024/01/13 20:00更新)

1月13日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


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