ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.9(2005/07/10) ⑤
【雪渓上部】
雪渓上部は下部よりもさらに霧がひどく、ほとんどその様子を見ることができませんでした。先週の段階では２００３年よりも１週間程度遅い雪解けと申しましたが、今週は２００３年とほぼ同じくらいの雪解けとなっています。
これまで、雪渓上部と下部はエリア的に境界となるようなものがありませんでしたが、画像中央より右上方向に伸びている岩が大きくなるにつれて、上部と下部がだんだん寸断されるようになってきます。
先ほどの画像のさらに右側付近ですが、ごらんのようにだいぶ岩が出てきており、これらの岩がひとつにつながると、上部と下部が分離され始めます。
したがって雪渓上部から下部への滑り込みのエリアもかなり限定されるようになって来ています。上部からの滑り込みは、一番上の画像の左下方面と右下方面へ滑り降りるパターンと、画像では写っていませんが、さらに右側の雪渓中段から滑り降りる、３つのルートがあります。
 |
 |
| 雪渓上部を右下に下りる部分 | 雪渓上部を左下に下りる部分 |
この二つの画像は一番上の画像の中央付近から二つの滑走ルートを写したものです。どちらもまだ横幅が２０メートル以上ありますが、おそらくだいぶ積雪が少なくなってきていると思いますので、来週あたりはポツポツと岩の頭が出始めると思います。滑走される際には板を傷つけないように注意する必要があるでしょう。
|
Copyright (C) 乗鞍香辛料監視委員会 |