ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.17(2010/09/04〜05) C
【高山植物】
高山植物も徐々に紅葉モードへと変化してくる時期となります。例年、山肌を少しずつ黄色く変化させて行くのはコバイケイソの紅葉ですが、今年はまだその気配はありません。
そのコバイケイソウの葉を良く見ると、ご覧のように紅葉する前に枯れ初めているものもあります。今年の暑さが影響しているかもしれません。
ウラジロナナカマドやダケカンバといった高山の紅葉を織り成す木々はそのときの天候によって、大きく影響を受けますが、高山植物の紅葉は比較的影響が少ないようで、こちらのミヤマキンバイは例年通り色付きを始めています。
9月を過ぎてもまだまだ高山植物の花々を見つけることができます。また、登山道だけでなく、雪渓上部に向かうスキーヤー専用道の道中にも幾つもの高山植物に囲まれています。
高山植物のカードと照らし合わせながらその花の名前を見つけて行きます。こちらはミヤマアキノキリンソウ。比較的簡単にカードを探し出すことができました。
さて、こちらの花は...最初に見つけたカードはチシマギキョウ。しかし、良く見ると花弁に毛がなく、上向きに咲いている所から、こちらはイワギキョウであることがわかります。このような細かな見分け方は、カードの解説にも掲載されていますが、現地でその違いをカードから探そうとするとなかなか難しいものです。
さて、もっと困難なのがこちら...カードの写真は花期のものばかりで、花が終わったあとの画像はありません。
そこで見分けるポイントは、葉の形状。葉は花よりも先に芽吹き、枯れるまで同じ形です。そのため、花よりも長い期間存在していて高山植物を見分ける大きなポイントとなるわけです。
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葉から見つけ出したのはチングルマ...正解です!(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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