第6回 乗鞍天空マラソン
(2011/06/18〜19) C
【大雪渓のエイドステーションを満喫して...】
そして、スタート地点の観光センターから18kmの折り返し地点。
大会受付会場でお会いしたこちらの方も無事に到着できました。「12km地点の荒田沢橋付近から走れなくなり、歩いてしまいました。それでも昨年よりもタイムがよかったので満足です。スタート前に大雪渓付近の気温が5℃と聞いて、タイツを履こうか迷いましたが、素足でも思ったよりも冷たさを感じませんでした。」
2007年の第2回大会は、雨降りの大会で気温が6℃で、大雪渓に到着した選手の中には、寒さで体を震わせながら下山された様子もありましたので、雨対策・温度調整はなかなか難しいところです。(参考 − 第2回乗鞍天空マラソン(2007/06/24)の模様 → 2007 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.7(2007/06/23〜24) H )
そして、折り返し地点を通過したら、真っ先に向かう先はエイドステーション。
5箇所あるエイドステーション(折り返しも含めると7箇所)の中で、大雪渓駐車場のエイドステーションが一番充実しています。他のエイドステーションにもある飲料水・スポーツドリンク以外に、バナナやおにぎりなどもあって、これを目当てにやってくる選手もいらっしゃるほどです。
【各エイドステーションの概要】 |
名称 | 距離(標高) | 場所 | 飲料水 | スポーツ ドリンク |
軽食 バナナ |
トイレ | 関門時間 |
スタート | 0km(1500m) | 観光センター | ○ | ||||
第1エイド | 3km(1600m) | 休暇村 | ○ | 9:30 | |||
第2エイド | 7km(1800m) | 三本滝 | ○ | ○ | ○ | ||
第3エイド | 12km(2100m) | 荒田沢橋 | ○ | ○ | |||
第4エイド | 14km(2350m) | 位ヶ原山荘 | ○ | ○ | ○ | ||
第5エイド (折返し地点) |
18km(2600m) | 大雪渓駐車場 | ○ | ○ | ○ | ○ | 12:30 |
第6エイド | 22km(2350m) | 位ヶ原山荘 | ○ | ○ | ○ | ||
第7エイド | 24km(2100m) | 荒田沢橋 | ○ | ○ | |||
ゴール | 30km(1800m) | 三本滝 | ○ | 14:00 |
スタートからゴールまでに配置されたエイドステーションと、各エイドの設備などは上記の通りです。
初めての出場 こんな激坂、初めてです... |
フルマラソンになっても出場しますよ!! |
初めて出場されたこちらの方々、やはり「荒田沢橋を過ぎた12km地点からの激坂でノックアウトしてしまいました...」とのこと。普段から走っていますが、こんな坂ばかりのトレーニングはしたことがないとのこと。
「開会式で、『フルマラソンになっても出場する人は手を挙げて...』と、選手への問いかけがありましたが、お二人は手を挙げましたか?」と、お聞きしたところ、躊躇なく手が挙がりました。どんなに辛くても、走り終えてしまえば、ケロっと忘れてしまうところが、また次への挑戦へつながって行くのでしょう...
取材を続けている最中に声をかけてくださった左の方、以前、初冬のかもしかゲレンデでお会いいたしました。今回は初めてマラソンのチームの方々と一緒に参加です。和気藹々とエイドステーションでのひと時を楽しんでいます。
実はここで休憩されていても、そのタイムは除外されることはありません。でも、皆さん、ここでの時間をゆっくりと楽しんでいらっしゃいます。すると山頂方面を眺めていたメンバーの一人が「あそこに人がいるよ〜」と、稜線から滑り降りてくるスキーヤー・ボーダーの姿を見つけます。
「私には、あんなところまで登って行ける自信、絶対にないなぁ...」と、つぶやきます。それを聞いた先ほどの方が、「いや〜、ここから稜線に登るよりも、絶対に今日のコースの方が過酷だから...」と、答えます。
さて、真偽のほどはいかがでしょうか...(笑)
すると、折返し地点を目指してやって来たメンバーをまた一人見つけてしまいました。さらに一人増えて、今まで以上に大ブレークして、そんな楽しい時間も、タイムレコードに計測されて行くのです...
例年、折返し地点のエイドステーションは、前述のとおり、おにぎりやバナナといった軽食が用意されていますが、今年は、地元産の山菜の煮物も振舞われました。
隣のブースからおにぎりを掴み取り、飲料水を飲み終えて空になった紙コップに、山菜のお惣菜を山盛りにして、ほとんどランチバイキングの世界になっています。
ちなみに、スタッフが大鍋から取り移しているのは、フキとニシンの煮物。そのほか、ワラビとエノキの酢の物があって、一番人気は野沢菜の炒め物でした。どの選手も、このブースからは離れようとせず、「山菜に喰らいついている...」と、いったら、この場の雰囲気を的確に表現できるかもしれません。
スタート地点で記念撮影していた仮装ランナーの方々も、山菜に喰らいついてますよ。頭に被るクマさんのように、完全にリラックスモード...
疲れた体に酢飯のおにぎりが最高 | 初めて出場 辛かったけど景色に助けられました |
おにぎりは酢飯になっていて、疲れた体をシャキっとさせてくれます。何個でも口の中に入っていってしまいます。
乗鞍天空マラソンに始めて参加されたこちらの方々。マラソンそのものも、今年から初めて...
「ハーフマラソンなどから、少しずつステップアップしてきました。しかし、今回のような勾配のキツイ大会は始めてで、スタート直後から『これはヤバイ...』と、思いましたが、周辺の景色が良くて、その景色に助けられて、ここまで走りぬくことができました。」と、今日の感想をいただきました。
乗鞍天空マラソンの魅力は、過酷なコースレイアウトを、周囲の景色が中和してくれるところにあるのかもしれません。
エイドステーションに、新たな仮装のランナーがまた到着しましたよ。誰もが知っている人気ゲームキャラクターの仮装で登場したのは、昨日の大会受付で、てるてる坊主に寄せ書きされていた方々ですよ。
上下長袖のこのスタイルでのマラソンはかなり負担が大きく、「この仮装で転戦していますが、今日ほど涼しく走れたことはありません」と、おっしゃるのは左の方。そして、「仮装で走るのは今回が初めてで、今日の朝までは絶対にやめとこうと、思いましたが、やってしまいました...」と、ちょっと仮装ランニングにハマリそうな雰囲気でした。
11時の大雪渓駐車場の気温は10℃。じーっとしていると徐々に体が冷えてきます。寒そうに休憩されている方もいらっしゃれば、ストレッチで体をほぐす様子も見られます。
これまでまったく運動などしたことのない方が、この大会のために走り始めたというお話もありましたが、とても初心者の方が気軽に出場できる大会ではないとは思いますが、それだけの人気があるのかもしれません。(→ Next)
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