ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.12(2013/07/27〜28) B

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(Update:2013/08/01)

 

【大雪渓に到着】

大雪渓にシャトルバスが到着すると、あわただしい瞬間が始まります。

 

大雪渓・肩の小屋口バス停 − スキーヤー・ボーダーの方々があわただしく下車

この時期、大雪渓に下りる乗客の大半がスキーヤー・ボーダーの方々。トランクからスキー板などの搬出でバタバタとした状態が繰り広げられます。

トランクからの荷物の搬出では、必ず、ご自身の荷物かどうか確認して下さい。この先の終点畳平まで向かう乗客の荷物と取り間違えるケースが多々あります。

 

バスから降りてまず最初に行うことは... 雪解け水にペットボトル − 下山時の回収忘れにご注意!

バスから降りてまず最初に行うことは、ビールなどの飲料水を雪解け水に浸すこと...ただし、お帰りの際には必ず持ち帰るようお願いいたします。たまに忘れて帰ってしまうケースがありますが、冷やしてあるのか忘れていったのか判別できないこともあり、ゴミとして処分することが難しいからです。

 

いつもの週末の賑わいが始まる

天候の回復して、いつもよりも遅めにやってこられた方が多い状況ですが、いつもの週末の賑わいが始まります。

 

【雪渓下部 T】

それではここから雪渓下部の様子をお伝えします。

 

昨年の大雪渓入口
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2012/07/28〜29) A
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2013/07/20〜21) B
今週の大雪渓入口
昨年より3週間以上遅い雪解け

雪渓下部の下端部分は、左の昨年画像のように下半分は完全に雪解けが終了している時期ですが、今年はまだ積雪に覆われています。昨年より3週間以上雪解けが遅い状況です。

 

昨年の大雪渓入口
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2012/07/28〜29) A
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2013/07/20〜21) B
今週の大雪渓入口
昨年より2週間遅い雪解け

雪渓下端から車道までの距離は先週の9メートルから13.5メートルです。昨年同時期はすでに62メートルまで伸びていて、その2週間前が13メートルでしたから、こちらの計測でも昨年より2週間遅いことがわかります。

 

スキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマド 先週からの変化がない

スキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマドは、先週よりつぼみがやや大きくなってきたものの、ほとんど変化はありません。昨年は同じ時期に花が咲き始めました。こちらのウラジロナナカマドを含めて大雪渓周辺の植物の生育も遅れています。

 

昨年の登山道入口
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2012/07/28〜29) A
先週の登山道入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2013/07/20〜21) B
今週の登山道入口
ほぼ昨年並みの雪解け

大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります。こちらでは先週と同様、ほぼ昨年並みの雪解け状況が見られます。

 

【大雪渓→肩の小屋→山頂登山道のルート地図、各ルートのおおむねの残雪期間】

大雪渓→肩の小屋→山頂登山道(ピンク色)
★大雪渓〜肩の小屋間は一部積雪★
★大雪渓→畳平へは通行不可★

 こちらは大雪渓から肩の小屋を経由して山頂方面に向かうルートです。登山道上に一部積雪が残っています(下記参照)。

 

【登山道の積雪状況 − 大雪渓・肩の小屋口バス停から山頂方面へ登山される方へ】

2013/07/27
大雪渓・山頂方面全景

区間@↓ 区間A↓
2013/07/27
区間@ − 肩の小屋から山頂方面
<積雪はまったくありません>
2013/07/27
区間A − 大雪渓→肩の小屋 登山道(積雪区間90m)
<7月中下旬まで積雪あり、アイゼン携行>

区間@の肩の小屋・畳平から剣ヶ峰に向かうルートには積雪はありません。ただ、長野県側シャトルバスで大雪渓・肩の小屋口バス停(畳平の一つ手前のバス停)から山頂方面にお越しの場合は、区間Aの通り、大雪渓登山道入口付近から積雪箇所があります。
区間Aの積雪区間は先週よりも大幅に縮小されましたが、最も急勾配の箇所に積雪がが残っていて、その距離は約90メートルほどです(左下画像参照)。ご覧の左上の大岩の先の肩の小屋方面は、積雪区間はほとんどありません。
積雪箇所は短くなりましたが、天候によってかなり雪面が硬くなりますので、アイゼンなどの装備のない方は、畳平より山頂を目指すことをオススメします。

 

 

昨年の登山道入口
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2012/07/28〜29) A
先週の登山道入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2013/07/20〜21) B
今週の登山道入口
昨年よりやや遅い雪解け

登山道入口付近の車道との間の隙間は9メートルで、昨年の11メートルよりも短くなっています。そのため、先週まではほぼ昨年並みでしたが、今週はやや雪解けが遅い様子が見られ、2007年以降もっとも積雪量の多い状況です。

 

昨年の登山道入口付近
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2012/07/28〜29) A
先週の登山道入口付近
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2013/07/20〜21) B
今週の登山道入口付近
昨年よりやや遅い雪解け

登山道入口から少し入った所の様子を見ても、明らかに昨年より積雪量が多い様子が見られ、昨年並みだった先週から、昨年よりやや多い状況になっています。

 

中部森林管理署のグリーン・サポート・スタッフの方々 登山道の誘導ロープの整備

さて、登山道を下ってきたのは、中部森林管理署のグリーン・サポート・スタッフの方々。登山道の誘導ロープの整備を行っています。登山道は雪に閉ざされている部分もあって、雪解けにあわせるようにロープの張り具合も数日ごとに調整しなければなりません。

 

「うぉ!今年もきれいに咲き始めたぞ!」 シナノキンバイ − 開花時期は昨年と同じで例年より遅い

作業の途中、「うぉ!今年もきれいに咲き始めたぞ!」と、登山道脇のシナノキンバイに目が移ります。先週までは昨年よりも遅い発育推移を見せていましたが、つぼみになってから開花までは一気に進み。最終的に開花時期は昨年と同じになりました。ただ、例年と比べると遅い状況です。

 

積雪が始まるのは登山道入口から50メートル 積雪区間は90メートル

登山道入口から50メートル入ったところから登山道は積雪区間が続きます。積雪部分のルート上は階段状に踏み跡ができていて、登りは問題ないかもしれませんが、下りは今日のようにバーンが緩んでいても足をとられる登山者が多く、アイゼンは必要です。

 

昨年よりも1週間遅い雪解け状況 − この先はほとんど積雪はありません。

積雪区間は90メートルと、先週よりも縮小しました。しかし、昨年よりも1週間遅い雪解け状況が続いています。なお、ご覧の画像より上部はほとんど積雪はありません。 Next

 

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