ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版

Vol.5(2023/09/30) A

 

 

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(Update:2023/10/03)

 

【紅葉情報−宝徳霊神〜位ヶ原付近(標高2500m付近)】
★見頃を迎えました(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★

位ヶ原−宝徳霊神バス停付近

標高2500メートル付近の位ヶ原エリア。ウラジロナナカマド・ダケカンバの見頃を迎えています。

 

昨年の宝徳霊神バス停付近
2022ノリクラ 雪渓カレンダー紅葉版 Vol.5(2022/10/01) @

こちらは昨年の様子。昨年よりも今年のほうが発色が進んでいることがわかります。

 

2021年の宝徳霊神バス停付近
2021ノリクラ 雪渓カレンダー紅葉版 Vol.5(2021/10/02) @

2020年の宝徳霊神バス停付近
2020ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(Vol.22 2020/10/03) @

2019年の宝徳霊神バス停付近
2019ノリクラ 雪渓カレンダーVol.22(2019/10/05) C

こちらは2021〜2019年までの様子。前述の昨年と合わせると、過去4年分の画像になります。取材日の都合で数日程度の開きがありますが、年々、発色が遅くなっていることがわかります。

 

2022年の富士見沢
2022ノリクラ 雪渓カレンダー
紅葉版 Vol.5(2022/10/01) @
今回の富士見沢

富士見沢は昨年よりもやや早い傾向で、ダケカンバの黄色がはっきりして来ました。手前にはウラジロナナカマドが分布している領域がありますが、ほぼ全滅状態です。ハイマツの中にウラジロナナカマドが点在するエリアは、位ヶ原の7号カーブ付近(高天ヶ原と剣ヶ峰の鞍部から続く谷部分)にもあり、そちらのほうは綺麗に発色してます。ハイマツの背の高さなど環境の影響があるのかもしれません。

 


拡大

森林限界 − ダケカンバからウラジロナナカマドへ植生が変わる様子がわかります

こちらは富士見沢を上から撮影したもの。下から上に向かって、ダケカンバからウラジロナナカマドへと植生が変わっていく様子がよくわかります。その境目は標高は2500メートル付近で、この辺りが森林限界となります。

右の画像はその境目部分を拡大したもので、右上部分に道路が写っていますが、そこには標高2350メートルに建つ位ヶ原山荘が見えます。真夏の緑一辺倒の風景では森林限界による植生の違いが分かりにくいものの、秋になるとその違いが一目でわかります。

 

今回の位ヶ原お花畑

7号カーブ付近の位ヶ原お花畑。ウラジロナナカマドは、しっかりと色づきが始まっていますが、すでに落葉も始まっています。後方のダケカンバの発色もよくなってきました。

 

2022年の位ヶ原お花畑
2022ノリクラ 雪渓カレンダー
紅葉版 Vol.5(2022/10/01) A

こちらは昨年の位ヶ原お花畑の様子。左の画像にある盆栽状のウラジロナナカマドは、既に枯れてますが、右の画像のウラジロナナカマドは、翌週に綺麗に発色しました。ハイマツ帯の中にあるウラジロナナカマドは、ハイマツによって保護されているせいか、比較的綺麗なものが多いです。

 

2022年の位ヶ原山荘〜宝徳霊神登山道
2022ノリクラ 雪渓カレンダー
紅葉版 Vol.5(2022/10/01) A
今年の位ヶ原山荘〜宝徳霊神登山道

こちらは位ヶ原山荘〜宝徳霊神の登山道から見える屋根板付近。前述の富士見沢から見たエリアとほぼ同じになります。ダケカンバの黄色が昨年より進んでいることがわかります。

位ヶ原 8号カーブ

こちらは位ヶ原お花畑の道路の反対側にある8号カーブ付近。ダケカンバの黄色の帯がきれいです。その中央付近に色味がくすんだウラジロナナカマドが存在します。

 


1週間後

2022年の位ヶ原 8号カーブ
2022ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版Vol.5(2022/10/01) A

翌週の位ヶ原 8号カーブ
中央のウラジロナナカマドは緑が抜けきって鮮やかに

左の画像は昨年同時期のもので、右の画像はその翌週のものです。左の画像の状態が今年とほぼ同じ発色レベルですが、その翌週には中央付近のウラジロナナカマドの発色が良くなっています。前述の大雪渓のコーナーで「(前略)...緑が抜けきっていないのであれば、翌週には綺麗に発色します。昨年はそのような状態から、10月2週目もウラジロナナカマドの紅葉が残っている状態が続きました。」と、申し上げた現象がここに見られます。

 

今回のツアーコース入口(11号カーブ)

ツアーコース入口付近の11号カーブのウラジロナナカマド。全体的に発色が進んできました。

 

2019年の11号カーブ
2019ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.22(2019/10/05) C

2020年の11号カーブ
2020ノリクラ 雪渓カレンダーVol.5
(Vol.22 2020/10/03) @

2021年の11号カーブ
2021ノリクラ 雪渓カレンダー
紅葉版 Vol.5(2021/10/02) A

2022年の11号カーブ
2022ノリクラ 雪渓カレンダー
紅葉版Vol.5(2022/10/01) A

過去4年間の様子、過去にはウラジロナナカマドとダケカンバの紅葉の進行にそれほど大きな差がありませんでしたが、最近はウラジロナナカマドが早々に枯れ、ダケカンバの発色が遅くなる傾向が見られます。

 

こちらは11号カーブのカーブミラー付近のウラジロナナカマド。よく、ポスターに見られる構図です。

 

この数日間の色づきの変化 
(位ヶ原 11号カーブ − 9月27日(水)〜30日(土)の速報画像より)

@9月27日(水)
速報2023/09/27
A9月28日(木)
速報2023/09/28
B9月29日(金)
速報2023/09/29
C9月30日(土)
速報2023/09/30

この4日間の発色の変化はご覧の通り、日に日に変化している様子がわかります。この状態から、27日(水)の段階ではまだ緑色の部分が残り、28日(木)あたりがピークで、29日以降は少しずつ枯れて始めていることがわかります。

 

最近はほとんど見られなくなった真紅のウラジロナナカマド
(位ヶ原 5号カーブ)

こちらは最近ほとんど見られなくなってしまった真紅のウラジロナナカマド。かつてはこの状態のものがあちこちで見られました。

 

 

位ヶ原 5号カーブ

先ほどの5号カーブのすぐ隣も比較的状態がよいです

 

状態の良い年の紅葉 − 2014年9月28日(日)
かつてはこれくらい赤く染まった

位ヶ原はダケカンバの黄色も加わり、色彩豊か
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2014/09/27〜28) E)

かつてはどれほど発色が良かったのかを最後にご覧いただきます。こちらは2014年9月28日(日)の紅葉(→2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2014/09/27〜28) E)

この年は、ウラジロナナカマドが発色が非常によく、ダケカンバの紅葉も早くから始まっていて、赤と黄色が同時に発色しています。この年は全国的に紅葉が素晴らしい年で、この日の前日(2014年9月27日)には、隣接する御嶽山では、紅葉散策で多くの登山客が訪れるなか、大噴火が発生した記憶はあたらしいところです。

 

 

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