ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版

Vol.6(2023/10/07) @

 

 

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(Update:2023/10/10)

 

先週、例年より1週間程度遅く、大雪渓・位ヶ原エリアで紅葉の見頃を迎え、今週はダケカンバがさらに綺麗に発色するはずでしたが、10月5日(木)のお昼ごろから大雪渓・位ヶ原では降雪が始まり、夕方には三本滝付近まで雪が降るほどの状況となりました。これが今シーズンの初雪・初冠雪となり、大雪渓・位ヶ原エリアは銀世界に包まれ、大雪渓・位ヶ原エリアの紅葉は全滅となりました。この初雪は、昨年より1日早く、過去10年間の平均より10日も早い状況で、今週はスポーツの日を含めた三連休で、多くの方が紅葉・登山で賑わう予定でした。しかし、この降雪でシャトルバスは連日運休。歩いて山頂を目指す登山者も数多く見られました。

現在、見頃を迎えているのは、大雪渓・位ヶ原よりも山麓側の冷泉〜三本滝付近となっています。降雪の影響はほとんどなく、状態もまずまずといったところです。

なお、これから示す情報は、10月7日(土)時点の状況に基づくもので、今後の気候・天候によって大きく変わる可能性がありますのでご注意下さい(最新の情報はトップページの速報をご覧ください)。


◎ 今回の目次

●Page-1 :  
【地図 − GoogleMap【乗鞍大雪渓WebSite】乗鞍紅葉状況(2023/10/07時点)】
【紅葉情報−大雪渓付近(標高2600〜2700m付近)】
【紅葉情報−宝徳霊神〜位ヶ原付近(標高2500m付近)】
●Page-2 :
【紅葉情報−位ヶ原付近(標高2500m付近)】
【紅葉情報−位ヶ原山荘付近(標高2350m付近)】
●Page-3 :
【紅葉情報−冷泉小屋〜摩利支天付近(標高2220〜2000m付近)】
【紅葉情報−摩利支天〜三本滝(標高2000〜1800m付近)】

●参考資料●
(見頃の時期) −過去6年間の見頃の時期(大雪渓・位ヶ原エリア (Page-1)
(紅葉情報) − 紅葉総合INDEX

 

 

GoogleMap上に今回の撮影ポイントを表示してあります。また、県道乗鞍岳線のカーブ番号も合わせて表示させておりますので参考になさってください。(撮影ポイントとカーブ番号は別レイヤーにしてありますので、表示を切り替えることが可能です)

 

乗鞍の紅葉は、標高2700m付近の大雪渓(見頃:9月下旬〜10月上旬)から、標高1500m付近の乗鞍高原(見頃10月上旬〜中旬)まで、約1ヶ月にわたり楽しむことができます。当WebSiteでは9月〜10月の2ヶ月間、週末ごとの紅葉状況をお伝えします。今シーズンから、代表的な撮影ポイントでの紅葉状況を、GoogleMapを利用してお伝えしております。代表的な撮影ポイントはお勧めのビューポイントでもありますので、地図をご確認の上、現地にお越しいただければと思います。

 

【紅葉情報−大雪渓付近(標高2600〜2700m付近)。大雪渓付近の積雪状況】
★降雪により終了(例年の見頃:9月20日前後〜9月下旬)★

大雪渓付近

大雪渓エリアは積雪5〜10センチほどで、一面、銀世界に覆われています。紅葉は完全に終了です。

<紅葉関連情報>
過去5年間の見頃の時期(大雪渓・位ヶ原エリア) − こちら
■ 紅葉まとめ − 紅葉総合INDEX
■ ノリクラの紅葉の概要 −  乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)  

 

大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) 大雪渓・山頂全景

時期的にウラジロナナカマドの紅葉は終了となりますが、先週の段階では、これから発色する物も多少は残っていました。

 

道路除雪が行われましたが、積雪凍結が続き、シャトルバス運休が継続

初雪となった10月5日(木)から翌日10月6日(金)も降雪が続き、道路除雪が行われました。この時期は、多少積雪が残っていても、日がさせば路面がすぐに溶けてくるため、それが期待されたものの、今回は気温が低くて、路面状況が改善されず、シャトルバスの運休が継続されました。

 

山頂登山は冬山装備で
下山もシャトルバス運行開始をあてにしない計画で

今回は三連休とあって、多くの方が三本滝から歩いて登ってきました。ただ、アイゼンなどの冬山装備を持たず、観光登山に近い装備で登ってくる方も多く、雪山に慣れていない様子も見られました。登山道上の積雪は深い所で50センチにも達していて、厳冬期の冬山と全く変わりありません。積雪の深さだけでなく雪質も問題で、現時点では降りたてのため問題ありませんが、日差しや降雨で表面が一旦溶けるとアイスバーンになります。そのため、降雪直後よりも、数日経過した時点のほうが危険度が高くなります。

お越しになった方々の多くは「お昼ごろになったらシャトルバスの運行も始まって、帰りはバスが利用でいるだろう」という目論見で登山計画を立てている方も多くいらっしゃいました。自力で入山される場合は、自力で下山することが大前提となります。この三連休は各地で遭難が多発しました。転倒などの不慮の事故以外にも、天候悪化による低体温症は、3000メートル級の高山なら、どこでも起こりうるため、バスが走る乗鞍岳でも起こりうることを念頭に行動して下さい。

 

雪渓上部左側
9月上旬に積雪がなくなりましたが復活
積雪40センチ

今年は9月上旬に2020年以来3年ぶりに大雪渓の積雪がなくなりました(→速報9月9日(土)大雪渓積雪情報)。9月上旬に積雪がなくなるのは過去最速でしたが、それから1ヶ月を待たずに積雪40センチの新雪が積もりました。

 

初雪で初すべり
(冬山経験のある常連スキーヤーのみ体験できる環境です。一般の方はご遠慮下さい)

そうなると、居ても立っても居られないの、常連スキーヤー。三本滝からスキー板を担いでお越しになりました。降雪から2日経過していて、表面がややパック気味でしたが、気持ちの良い新雪スキーを初雪で楽しむことができました。10月上旬でのパウダーランは、日本国内では乗鞍でしか味わえない貴重な体験だと思われます。(注意:冬山経験のある常連スキーヤーのみが体験できる環境です。通常のスキー環境ではありません。一般の方はご遠慮下さい。)

 

【過去7年間の見頃の時期(大雪渓・位ヶ原エリア)】

 

毎週土曜日の取材日をもとに判断しておりますので、真のピークは前後数日のズレがあると考えてください。

【2022年】  ■2022年10月8日(土)       (ノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版Vol.6

【2021年】  ■2021年9月25日(土)       (ノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダーVol.4紅葉情報

【2020年】  ■2020年10月3日(土)       (ノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダーVol.5紅葉情報

【2019年】  ■2019年10月4日(金)     (ノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダーVol.22紅葉情報

【2018年】  ■2018年9月22日(土)       (ノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダーVol.20紅葉情報

【2017年】  ■2017年9月30日(土)       (ノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダーVol.21紅葉情報 )

【2016年】  ■2016年9月24日(土)       (ノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダーVol.20紅葉情報

→見頃は9月下旬 または 10月上旬のどちらかの1週間程度(注:9月下旬〜10月上旬ではありません)

ただし、昨年・今年は推移が異なっています(下記参照↓)

 

こちらは過去7年間の見頃の時期を示したもの。早い年で9月22日、遅い年で10月8日と開きがあります。上記に表示した時期でも、大雪渓は終了・位ヶ原はピークという年もあります。また、どの年も見頃の時期は長くて1週間しかありませんので、1週間ずれるとほぼ全て枯れ落ちて見所が全くない状態となります。そのため、当WebSiteでは見頃の時期を逃さないように情報提供しております。なお、リンク部分をクリックするとその時の速報と雪渓カレンダーを確認することができます。

 

【紅葉情報−宝徳霊神〜位ヶ原付近(標高2500〜2600m付近)】
★終了(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★

 

今回 − 降雪により落葉

宝徳霊神バス停付近

標高2500メートル付近の位ヶ原エリア。本来なら、ダケカンバの発色が良くなって、黄金色まで色合いが深くなるところでしたが、降雪により枯れてしまい、落葉が始まっています。

 

昨年の様子

昨年同時期の宝徳霊神バス停付近
2022ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.6(2022/10/08) @

こちらは昨年の同時期の様子。ダケカンバが綺麗に紅葉しています。降雪が無ければ、今回はこのような状態になっていたはずです。

 

2022年の富士見沢
2022ノリクラ 雪渓カレンダー
紅葉版 Vol.6(2022/10/08) @
今回の富士見沢

こちらは富士見沢の様子。こちらも同様で、降雪により完全に落葉しました。一部、残っている部分も、ほぼ枯れています。

 

 

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