【速報バックナンバー
2009年10月分】
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(今回の記事は初心者を対象にしておりません。大雪渓を熟知されない方は絶対にお越しにならないようお願いします)
B 2009/10/31 12:15
@ 2009/10/31 09:55
快晴 − 雪肌がまぶしく輝く
(県道乗鞍岳線 − 3号カーブ付近)
A 2009/10/31 10:15
冬支度 − 避難小屋の小屋締め
(大雪渓駐車場 −避難小屋)
柔らかな新雪が広がる
(雪渓上部左側)
C 2009/10/31 12:25
強い日差しに雪飛沫が輝き広がる
(雪渓上部左側)
▼
今シーズン最後の速報をお伝えします。朝一番から快晴の天候が続き、強い日差しに穏やかな一日を送ることができました。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原の気温は7℃。上空は薄いベールのような雲が漂い、頭上に輝く月がその雲を照らし出して、月の周辺には月暈の大きなリングが輝いています。そして、明るい夜空に26日(月)の降雪で白く雪化粧したノリクラがぼんやりと浮かび上がる様子もしっかり確認できます。
一夜明けた早朝6時の乗鞍高原の気温は0℃。次第に空はしっかりとした青さを見せてきて、雲ひとつない快晴の朝です。観光センター前駐車場に訪れる車はほとんどなく、乗客を待つタクシーが数台待機している程度です。
朝の速報でもお伝えしたように、岐阜県側の乗鞍スカイラインは30日(金)16時に冬季閉鎖が決定されました。また、県道乗鞍岳線は位ヶ原山荘までの通行となっていて、シャトルバスは28日(水)より運行見合わせの状態が続いたものの、乗鞍スカイラインの冬季閉鎖を受けて、運行中止の決定がなされました。そのため、上部に向かう交通手段としては、タクシーのみとなっています。
三本滝ゲートの先から位ヶ原山荘までの区間は、凍結などもなく、問題なく通行できる状況。8時の位ヶ原山荘付近の気温は5℃。位ヶ原山荘前から見上げる剣ヶ峰方面は、前回降雪のあった18日(日)よりも、一段と白さが増していて、常連のスキーヤーもいち早く現地に向かいたいと心を躍らせています。
10時の大雪渓付近の気温は6℃。雲ひとつない快晴は一向に変わらず、強い日差しに薄着で登っていてもまったく寒さを感じません。水平線から上空に向けて青空のグラデーションが冴え渡る状況がいつまでも続きます。南アルプスや八ヶ岳などが水墨画のように織り成す光景は少しかすんでいて、遠景の山々の頂が冠雪しているのかどうかもはっきりとしない様子です。
大雪渓エリアに降り積もった新雪は、降雪からやや時間が経過していることもあって、表面はやや滑りやすいコンディション。雪渓上部付近に達すると積雪量が多くなり、かなりの岩場が隠れていて、積雪は多いところで30センチ程度と見られ、雪渓のウェーブがかなり隠れています。
そのため、バーンを選べば、柔らかな新雪感を感じ取ることのできるターンを繰り返すことができます。そして、強い日差しにアウターを着て雪渓を登ると、かなり汗ばむ状況となり、薄着で滑走を繰り返します。
正午の雪渓上部の気温は6℃。この頃になると、次第に山頂方面から激しく雲が湧き上がるようになり、その雲に日差しが遮られた瞬間、急激な寒さを覚える状況から、冷たい空気が流れていることを感じ取ることができます。日差しが当たっているときと、遮られたときでは、かなりの温度差があり、そんなところからも、季節は完全に冬へと変わっていることを認識させられます。
午後もよい天候が続き、今日はこの晴天の中を穏やかに過ごすことができました。
ノリクラのグリーンシーズンも今日までで、明日から冬季閉鎖であることから、大雪渓駐車場に隣接する避難小屋は、小屋締めの作業が行われました。ノリクラはいよいよ冬へとシフトして行きます。
今シーズンの速報は今回で終了です。なお、ノリクラ雪渓カレンダーはありませんのでご了承ください。今シーズンも速報・ノリクラ雪渓カレンダーのご愛読ありがとうございました。(2009/10/31
19:50更新)
【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】
2009ノリクラ雪渓カレンダー正式版
の連載は、2009年10月29日掲載の Vol.24<最終版>
をもって
今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
<速報>
2009年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2009年12月から2010年3月までのウインターシーズンについては、週末に速報をお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載を実施しない週もあります。
2010年4月以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
<ノリクラ雪渓カレンダー>
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2010年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2010年5月中旬頃を予定しております。
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@ 2009/10/31 06:35 快晴 − 乗鞍スカイライン冬季閉鎖、シャトルバス運休決定 (朝の速報 −観光センター前駐車場) |
■2009年10月25日(日)■ ( 今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.24(最終号) )
B 2009/10/25 09:25
@ 2009/10/25 07:20
気温4℃、防寒対策を施してヒルクライムに出発!
(観光センター前駐車場)
A 2009/10/25 08:50
紅葉 − カラマツの彩が紅葉シーズンの最後を飾る
(県道乗鞍岳線 − 休暇村〜三本滝間)
冬支度 − 地元の方々でゲレンデの草刈
(かもしかゲレンデ)
C 2009/10/25 12:15
午後からは上部エリアも濃霧に
(大雪渓)
▼
昨日と同様に、どんよりとした曇り空が終日続いた天候の一日となりました。
早朝6時の乗鞍高原の気温は4℃。吐く息が白く尾を引く寒い朝を迎えます。天候はどんよりとした曇り空。鳥居尾根付近まで低く垂れ込めた雲が広がり、山頂付近の様子をうかがい知ることができません。昨晩は降雪・凍結などはなく、乗鞍スカイラインや県道乗鞍岳線は、通常通り7時に開門し、シャトルバスも始発の7時便から通常運行が開始して、畳平へ向かって行きます。
今朝の観光センター前駐車場は、6時の時点で15台程度と、昨日よりも少ない状況。どんよりとした天候でも、シャトルバス始発便が到着した8時の大雪渓付近は、雲海の上できれいな快晴だったようです。
寒い朝を迎えて、ヒルクライムに出発される方々の姿は、ウインドブレーカーを羽織って出発するほどで、これまでとは考えられないほどの冷たい空気が流れる状況が続きます。昨日は、どんよりとした曇り空でも、太陽がぼんやりと滲む状況が確認できましたが、今日は、太陽の位置すらわからないほどの厚い雲が続きます。
ウインドブレーカーを着込んでヒルクライムを続けると、次第に蒸し暑さを覚え、ジッパーを開けて温度調節をするものの、それでも、少しばかり暑さを感じます。そのため、途中で、ウインドブレーカーの脱ぐものの、今度は極端に冷え込んできて、着たり脱いだりを繰り返す微妙な状況。しかし、昨日よりは明らかに空気の冷たさを一層感じることには変わりありません。そして、一面カラマツ林が広がる休暇村から三本滝ゲートまでの県道乗鞍岳線周辺は、紅葉シーズンを締めくくるようにカラマツの綺麗な黄金色の彩を見せてくれ、周囲にはカラマツのヤニの香りが絶えず広がっています。
そして、三本滝ゲートの先の
かもしかゲレンデでは、地元の方々で草刈が行われ、休暇村ゲレンデのリフトには搬器も取り付けられた様子が見られて、ウインターシーズンに向けて、少しずつ準備が進められていることがわかります。
10時の位ヶ原山荘の気温は5℃。この付近に達すると、青空が広がり始め、雲海の上に差し掛かり始めていることがわかります。それでも、青空が見え隠れする状況以外は、昨日と全く同じような天候で、無風の中を冷たい空気に包まれていて、ヒルクライムの脚を止めた瞬間から、芯から冷え込んでくる状況に変わりはありません。
位ヶ原山荘を過ぎて、森林限界に達すると、大雪渓・山頂方面がしっかり確認できるほど、はっきりと雲が抜けてきますが、それも11時ごろには、山麓から激しく雲が流れ込んで、濃霧に見舞われるようになります。
いつもなら、車道や登山道を散策する方やヒルクライムの方の姿が絶えないものの、今日はほとんど人出のない静かな状況で、先週の積雪や凍結があちこちで見られる大雪渓エリアは、これから本当の冬へと静かな足取りを歩んで行くことを感じさせてくれます。
正午の大雪渓の気温は6℃。シーズン初めから終わりまで、足しげくノリクラに通った常連の登山の方が山頂付近より下山されてきましたが、山頂付近はアイゼンがないと、安全が確保できない状況とのこと。そして、シーズン最後まで無事に山頂登山を達成できたことに満足された様子があって、来シーズンの再会を誓いながらノリクラをあとにされて行きました。
午後の大雪渓エリアはほとんど視界の効かない濃霧が山麓から激しく上ってくる様子が続き、寒々とした今日一日が終わって行きました。
5月中旬から毎週行ってきたノリクラ雪渓カレンダーの取材も今日が最後です。今回取材分の
ノリクラ雪渓カレンダー 最終回Vol.24
は今週末掲載を予定しておりますのでどうぞご覧ください。なお、次週末の10月31日(土)は速報のみの掲載を予定しております。(2009/10/25
17:30更新)
【紅葉情報
− 乗鞍高原が見頃です(2009/10/25現在)】
大雪渓(標高2700〜2600m)付近 (状況:×
終了。)
全てのウラジロナナカマドが落葉し、紅葉は終了です。
宝徳霊神〜位ヶ原(標高2600〜2400m)付近
(状況:× 終了。)
ダケカンバの躍動感溢れる枝振りが見事です。紅葉は終了です。
冷泉小屋〜魔利支天(標高2200〜2000m)付近
(状況:× 終了。)
完全に落葉し、紅葉は終了です。
三本滝ゲート〜乗鞍高原(標高1800〜1500m)付近
(状況:○ 乗鞍高原は見頃です。)
乗鞍高原の紅葉はピークを過ぎて、見頃は番所など山麓へと進んでいます。
【ノリクラ雪渓カレンダーの連載は今回取材分で終了です。】
5月中旬より毎週連載中のノリクラ雪渓カレンダーは、今回取材分を持って連載を終了します。最終回Vol.24
は今週末掲載予定です。なお、10月31日(土)は、速報のみの更新です。
11月以降の予定については、追ってご案内いたします。
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@ 2009/10/25 06:35 曇 (朝の速報 −観光センター前駐車場) |
■2009年10月24日(土)■ ( 今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.24(最終号) )
B 2009/10/24 12:25
@ 2009/10/24 07:25
紅葉 − 見頃のエリアはさらに山麓へ
(番所 − 裏通り)
A 2009/10/24 09:15
落葉の絨毯を踏みしめる楽しさ
(善五郎の滝 遊歩道)
今シーズン最後のヒルクライム・登山を楽しむ
(位ヶ原山荘前)
C 2009/10/24 13:45
曇り空でも終日遠景はくっきりと
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓前 3号カーブ付近)
▼
どんよりとした曇り空の天候が続くものの、遠景まではっきりと眺めることができ、晩秋の落ち着いた雰囲気の一日を送ることができました。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原の気温は6℃。上空は雲に覆われ、星をわずかに確認することができる夜空が広がります。この気温であるものの、風のないこともあって、寒さはほとんど感じません。10月下旬とは思えない穏やかな気候の夜が続きます。
そして、一夜明けた早朝6時の気温も昨晩と変わらない6℃。どんよりとした薄暗い朝を迎えます。曇っていることもあって、全く寒さを感じることはなく、観光センター前駐車場を行き交う人々も、寒そうな雰囲気を見せる方はなく、シャトルバスに乗車するために準備を始める登山の方々やヒルクライムに向かうために自転車の整備を進める方々の姿があります。
この一週間、通行止めが続いた乗鞍スカイラインは、今日は通常通り、7時から通行可能となり、乗鞍高原を出発するシャトルバスも、始発の7時便が10名の方々を乗せて、終点の畳平に向けて出発しました。
時間が経過しても、気温はほとんど上昇することなく、上空にはぼんやりと太陽の輪郭がわずかに確認できる程度で、厚い雲は一向に変化を見せません。
9時の乗鞍高原の気温は8℃。この気温ではヒルクライムに出発しても一向にウォームアップすることができないどころか、腕や脚などがどんどん冷え込んでくる感覚を覚えるほど。いつもなら、背中から汗が滲んでくる感覚がヒルクライム開始直後からあるものの、それすらなく、指先もジンジンと悴んでくる中を先に進みます。
今日はどんよりとした曇り空が続くものの、遠景の山々は終日に渡ってはっきりとしていて、森林限界を超えた位ヶ原山荘の先からは、穂高連峰を始め、八ヶ岳・南アルプスの稜線がはっきりと確認できます。そして、全く風がないことが、低めの気温の中でも、あまり寒さを感じずに過ごせたようにも感じます。
正午の位ヶ原山荘の気温は5℃。位ヶ原山荘付近には、今シーズン最後のヒルクライムを楽しむ方、そして、最後の登山を楽しむ方が行き交う様子が見られます。いつも以上にサイレントな雰囲気が続く状況は、真冬の静けさを思い起こさせるほどで、季節は晩秋から冬へと確実にスイッチしている感覚が、先週の残雪が残る位ヶ原付近ではひしひしと伝わってきます。
14時の大雪渓の気温は5℃。大雪渓エリアは先週の残雪が比較的多く残っていて、少しばかり硬めに締まった新雪は、やや滑り易い状況。肩の小屋から先の山頂方面の登山道を進む方々も、アイゼンを装着される様子も見られ、山頂方面に向かう場合は、足元に注意が必要です。
今日は、次の季節へじーっと変化を待っているノリクラの姿を静かにおくる一日となりました。
なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 最終回Vol.24
は今週末掲載を予定しておりますのでどうぞご覧ください。(2009/10/24
18:30更新)
【紅葉情報
− 乗鞍高原が見頃です(2009/10/24現在)】
大雪渓(標高2700〜2600m)付近 (状況:×
終了。)
全てのウラジロナナカマドが落葉し、紅葉は終了です。
宝徳霊神〜位ヶ原(標高2600〜2400m)付近
(状況:× 終了。)
ダケカンバの躍動感溢れる枝振りが見事です。紅葉は終了です。
冷泉小屋〜魔利支天(標高2200〜2000m)付近
(状況:× 終了。)
完全に落葉し、紅葉は終了です。
三本滝ゲート〜乗鞍高原(標高1800〜1500m)付近
(状況:○ 乗鞍高原は見頃です。)
乗鞍高原の紅葉はピークを過ぎて、見頃は番所など山麓へと進んでいます。
【ノリクラ雪渓カレンダーの連載は今回取材分で終了です。】
5月中旬より毎週連載中のノリクラ雪渓カレンダーは、今回取材分を持って連載を終了します。最終回Vol.24
は今週末掲載予定です。なお、10月31日(土)は、速報のみの更新です。
11月以降の予定については、追ってご案内いたします。
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@ 2009/10/24 06:10 曇 (朝の速報 −観光センター前駐車場) |
■2009年10月18日(日)■ ( 今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.23 )
B 2009/10/18 10:15
@ 2009/10/18 06:30 ■2009年10月17日(土)■
(
今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.23
)
B 2009/10/17 13:35
■2009年10月11日(日)■
(
今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.22 )
B 2009/10/11 11:25
■2009年10月10日(土)■
(
今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ノリクラ雪渓カレンダーVol.22 )
B 2009/10/10 12:30
■2009年10月4日(日)■
(
今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.21
)
B 2009/10/04 11:40
@ 2009/10/18 06:00
夜明け前 − 路面は全面凍結
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原山荘上)
A 2009/10/18 09:40
雪化粧の大雪渓に心が躍る
(登山道 − 宝徳霊神〜大雪渓)
青と白のコントラストが眩しい
(県道乗鞍岳線 − 3号カーブ付近)
C 2009/10/18 12:05
昼前から突然濃霧に − 今シーズン初のパウダーを楽しむ
(雪渓上部左側)
▼
昨晩の降雪から快晴の朝を迎え、今シーズン初の新雪スキーを楽しむことのできた一日となりました。
昨日から降り続いた雨や雪は、夜明け前の4時くらいまで断続的に続きました。そして、5時ごろから次第に東の空がぼんやりと白み始め、県道乗鞍岳線をいつものように朝のパトロールに向かう車の回転灯が、まだ薄暗い山肌を進んで行く様子が見られます。しかし、位ヶ原山荘を過ぎてしばらくすると、黄色の回転灯と赤いのテールランプがそのままバックでゆっくりと降りてきます。
夜明け頃の6時の位ヶ原山荘付近の気温はマイナス1℃。雲ひとつない快晴の空に太陽が昇り始めます。パトロールの車が向かった先の路面は全面凍結。徒歩ですら歩けないほどのアイスバーンで、パトロールの車が転回せずにそのままゆっくりバックしてきた状態が納得できます。そして、空が明るくなってくると、西の空には真っ白に輝く剣ヶ峰や富士見岳が屋根板の向こうに浮かび上がり、冬のノリクラの様子が聳え立っています。夜明け頃は一旦なくなった風も次第に西から強くなり、ピーンと張り詰めた感覚を覚えます。
この降雪で、乗鞍高原を出発するシャトルバスは、午前中の運行が見合わせされることになりました。また、岐阜県側の乗鞍スカイラインも通行止めとなりました。
8時の位ヶ原山荘付近の気温は3℃。風も収まり、快晴の中、日差しの暖かさを感じるようになった頃、大雪渓に向けて出発します。
位ヶ原山荘から大雪渓に向かう登山道は、数センチの積雪と凍結に全面覆われていて、足元に気をつけながら登ります。上空は絶えず青空に覆われ、穂高の峰々もノリクラと同様に真っ白に輝く様子を眺めながらの登山は、この風景を独り占めした満足感に浸れるものです。
9時30分ごろになると、ノリクラの山頂付近からは、激しく雲が湧きあがり、その雲が変幻自在に変化しながら消滅して行く様子が、快晴の青空に躍動感を感じさせるもの。これから大雪渓での新雪スキーを楽しもうとするスキーヤーの心が躍って、先を進むペースがさらに上がって行きます。
10時の大雪渓駐車場付近の気温は2℃。まだまだしっかりとした青空が広がり、力強い日差しに包まれているものの、大雪渓駐車場より先の県道乗鞍岳線は、全面に渡ってうっすらと積雪が続く状態が残っています。
冷たい西からの風がさらに強くなり、この晴天も11時ごろになると、雪渓上部付近は、突然濃霧に包まれてしまいます。それでも、雪渓上部では、深いところで30センチ程度の新雪に覆われ、バーンを選べば柔らかい新雪の感触を十分楽しめる状況ですが、視界が100メートルを切る状態で、時折、新雪の下地のアイスバーン状態の雪渓のウェーブにテールが取られて、バランスを崩すこともあり、もう一降り欲しいといった所です。それでも、今シーズン初のパウダーを楽しむことができ、それだけで十分といった満足感で一杯です。
県道乗鞍岳線は融雪が進み、シャトルバスは13時便から位ヶ原山荘前までの折返し運転で営業を開始しました。シャトルバスが位ヶ原山荘に到着し、下りの発車時刻を待つ間には、山荘周辺では一時的に激しく霙が降り、午後からは、安定しない天候が続き、今日一日が終わって行きました。
今シーズン初めての真っ白なノリクラが瞳の奥に輝く感覚を味わってしまうと、脳裏は完全に冬モードに衣替えし、冬のノリクラの美しさが早く来ないかと思う一日を楽しむことができました。
なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダーVol.23
は今週末掲載を予定しておりますのでどうぞご覧ください。(2009/10/18
17:45更新)
【紅葉情報
− 乗鞍高原が見頃です(2009/10/18現在)】
大雪渓(標高2700〜2600m)付近 (状況:×
終了。)
全てのウラジロナナカマドが落葉し、紅葉は終了です。
宝徳霊神〜位ヶ原(標高2600〜2400m)付近
(状況:× 終了。)
ダケカンバの躍動感溢れる枝振りが見事です。紅葉は終了です。
冷泉小屋〜魔利支天(標高2200〜2000m)付近
(状況:△ 見頃が終りに近い状況です。)
冷泉小屋から荒田沢橋まで、大半が落葉し、ほぼ終了です。摩利支天バス停上の29号カーブ付近より山麓側では、また、落葉せずに残っているダケカンバがありますが、ほぼ、終了です。
三本滝ゲート〜乗鞍高原(標高1800〜1500m)付近
(状況:○ 乗鞍高原は見頃を迎えました。)
三本滝ゲートから魔利支天付近は、落葉が目立ち、ボリューム感の乏しい状況。乗鞍高原は、綺麗な色合いとなり見頃を迎えました。
【10月よりシャトルバスの始発・最終便がそれぞれ1時間ずつ短くなります。】
10月よりシャトルバスは始発と最終がそれぞれ1時間ずつ短くなります。そのため、畳平下り最終は乗鞍高原行きが17時10分から16時10分に、ほおのき平・平湯温泉行きはAダイヤの場合、16時50分から16時20分(土日祝−ほおのき平止まり)、15時50分(平日)となりますので、ご注意ください。
また、ご来光バスも10月からは運休です。詳しくは
乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報
をご覧ください。
山頂付近はきれいな雪化粧 − 乗鞍スカイライン通行止め、シャトルバスも運休
(位ヶ原山荘)
▼
7月より朝の速報を現地からお届けしております。6時の位ヶ原山荘付近の気温はマイナス1℃。綺麗な快晴の空が広がり始めます。明け方まで降雪があって、山頂付近はきれいな雪化粧が施されています。県道乗鞍岳線は位ヶ原山荘より先で凍結がみられ、乗鞍高原からのシャトルバスは午前中の便の運行見合わせが決定しました。また、岐阜県側の乗鞍スカイラインも通行止めです。詳しくは、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2009/10/18
07:10更新)
@ 2009/10/17 10:30
ものの一時間ほどで周辺は雪景色
(肩の小屋前)
A 2009/10/17 12:35
雲が絶えず乱高下する
(大雪渓)
ストーブから離れられません
(位ヶ原山荘)
C 2009/10/17 16:10
気温2℃・積雪3センチ、路面はシャーベット状態
(大雪渓駐車場 − 肩の小屋口バス停)
▼
季節は完全に冬モードの様相を見せてくれた寒い一日を送ることになりました。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、先ほどまでの星の瞬く快晴の青空から次第に雲が広がります。北からは絶えず冷たさを伴う空気の流れが、真冬に流れるものと同じような雰囲気を帯びていて、少しばかりピーンと張り詰めた感覚を覚えさせてくれます。
そして、一夜明けた乗鞍高原はどんよりとした曇り空。6時の気温は6℃で、曇っていることもあって、寒さはほとんどありません。夜が明けてもあまり明るさを感じさせず、観光センター前駐車場もお越しになった車は15台程度と静かな朝を迎えようとしています。
それでも西の空にはノリクラの稜線がはっきりと浮かび、パトロールに向かう車両の回転等の動きが富士見沢付近の県道乗鞍岳線を横切る様子が見られるほど、天候は安定した状態を示しています。
シャトルバス始発の7時便は1台、23名の方が乗車し、観光センターを後にします。どんよりとした厚い雲が垂れ込める中、時折、滲んだ太陽が見え隠れするようになり、位ヶ原山荘より上部では、やや強めの風が吹きぬけるようになってきました。
シャトルバス始発便が大雪渓に到着した8時頃の気温は1℃。山頂付近から激しく雲が流れ行く様子が続き、天候がかなり不安定な雰囲気を見せるようになって来ました。大雪渓周辺はいたるところに霜柱が見られ、冬用のグローブに変えても指先が悴んでくるほどの冷たさに襲われます。
上空の雲の動きが西から東へ絶えず流れる中、時折、乱高下するめまぐるしい動きを見せ始め、9時30分頃から雪が舞い始めます。この雪は次第に降り方がひどくなり、一時間ほどすると、肩の小屋付近は完全に真っ白に雪化粧が施されます。それと同時に、周辺ではオスの雷鳥が一斉に鳴き始め、黒い夏毛に白い冬毛が混ざりあった状態は、この雪の降り始めの時期には、まさに保護色となって、モノトーンの世界にかき消されていました。
この雪も、11時ごろには一旦収まりを見せますが、その後も周期的に降ったり止んだりを繰り返します。
正午の大雪渓の気温は0℃。雪渓上部左側のモーグルバーンは全面アイスバーン。スキーのブーツですら、まともに上ることができないほどで、アイゼンでもかなり硬さを感じる箇所もありました。
午後になって雪の降り方がひどくなり、乗鞍スカイラインは14時30分から通行止めとなりました。そして、県道乗鞍岳線でも上部付近は降雪が続き、16時の段階で、宝徳霊神バス停付近からシャーベット状態となり、大雪渓駐車場(肩の小屋口バス停)付近では、積雪は3センチ程度で、路面はほぼ完全に真っ白になっています。このため、シャトルバス最終便は位ヶ原山荘までの運行となってしまいました。
速報を書く現在も、まだ、雨・雪が降り続き、明日は、通行止め・シャトルバスの運休が予想されます。これからの時期は、上空から降ってくるものは、雨ではなく、確実に雪・霙という季節となってきました。
なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダーVol.23
は今週末掲載を予定しておりますのでどうぞご覧ください。(2009/10/17
18:15更新)
【紅葉情報
− 乗鞍高原が見頃です(2009/10/17現在)】
大雪渓(標高2700〜2600m)付近 (状況:×
終了。)
全てのウラジロナナカマドが落葉し、紅葉は終了です。
宝徳霊神〜位ヶ原(標高2600〜2400m)付近
(状況:× 終了。)
ダケカンバの躍動感溢れる枝振りが見事です。紅葉は終了です。
冷泉小屋〜魔利支天(標高2200〜2000m)付近
(状況:△ 見頃が終りに近い状況です。)
冷泉小屋から荒田沢橋まで、大半が落葉し、ほぼ終了です。摩利支天バス停上の29号カーブ付近より山麓側では、また、落葉せずに残っているダケカンバがありますが、ほぼ、終了です。
三本滝ゲート〜乗鞍高原(標高1800〜1500m)付近
(状況:○ 乗鞍高原は見頃を迎えました。)
三本滝ゲートから魔利支天付近は、落葉が目立ち、ボリューム感の乏しい状況。乗鞍高原は、綺麗な色合いとなり見頃を迎えました。
【10月よりシャトルバスの始発・最終便がそれぞれ1時間ずつ短くなります。】
10月よりシャトルバスは始発と最終がそれぞれ1時間ずつ短くなります。そのため、畳平下り最終は乗鞍高原行きが17時10分から16時10分に、ほおのき平・平湯温泉行きはAダイヤの場合、16時50分から16時20分(土日祝−ほおのき平止まり)、15時50分(平日)となりますので、ご注意ください。
また、ご来光バスも10月からは運休です。詳しくは
乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報
をご覧ください。
@ 2009/10/17 07:45
曇・冷風
(朝の速報 −大雪渓前駐車場)
▼
7月より朝の速報を現地からお届けしております。8時の大雪渓の気温は1℃。上空は激しく西から流れる雲が低く垂れ込め、絶えず強めの冷たい風にさらされる天候が続いています。雲間からは、時折、どんよりとした太陽が滲んで日差しをもたらしてくれるものの、暖かさはまったく感じられず、吐く息の白さが寒さを一層強調させ、怪しげな雲の動きが、周辺の風景を飲み込もうとしています。
乗鞍高原の観光センター前駐車場も、この天候で訪れる方は少なめ。しかし、紅葉は山麓の乗鞍高原に移行し、見頃の時期を迎え始めました。、詳しくは、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2009/10/17
08:20更新)
@ 2009/10/11 09:05
紅葉 − 少しずつ進んでいます
(乗鞍高原 − 鈴蘭橋)
A 2009/10/11 11:15
シャトルバス − 位ヶ原山荘前は長蛇の列
(位ヶ原山荘前)
お昼近くになっても路肩に積雪
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原山荘上)
C 2009/10/11 13:40
昨晩の降雪に覆われるものの、硬いバーンに登行に苦労
(雪渓上部左側 − モーグルバーン)
▼
昨日と同様、快晴のもと、終日に渡って冷たい空気に包まれ、太陽の暖かさを追い求めてしまう一日でした。
今日の乗鞍高原は雲ひとつない快晴の朝から始まります。気温は0℃、起き上がるのが億劫になるほどの寒さです。ノリクラの山肌は、昨日よりも白っぽさが増していて、降雪があったことがはっきりとうかがえます。このため、乗鞍スカイラインは通行止めの措置が取られ、県道乗鞍岳線でも位ヶ原山荘より上部では、1〜2センチの積雪凍結の箇所があって、シャトルバスは始発便から位ヶ原山荘前までの折り返し運転となりました。始発の7時便が3台、8時便は5台、そして、9時便では10台のシャトルバスが位ヶ原山荘前を目指して出発します。
7時になっても2℃までしか上昇せず、8時くらいになってようやく日差しの暖かさを感じる状態。そんな中でのヒルクライムは、ペダルを回し続けても寒さから開放されることなく、日陰に差し掛かると、風を受ける腕や脚が冷え込んでくるほどの状況です。それでも、日が高くなるにつれて、若干汗ばんでくる感覚を覚えますが、それも位ヶ原山荘付近に達すると、再び、冷え込みを覚えるようになってきます。
11時の位ヶ原山荘の気温は5℃。シャトルバスの折返し運転が続く中、位ヶ原山荘前には、下り便のシャトルバスが何台も並び、シャトルバスに乗車しようとされる方が長蛇の列を作っています。そして、11時15分に乗鞍スカイラインの通行止めが解除されたことから、上り11時便から通常運行に切り替えられ、シャトルバスは畳平まで向かうようになりました。
午前中は、上部エリアまでシャトルバスが運行されなかったこともあって、位ヶ原〜大雪渓付近の沿道を散策される方が多く、秋のひんやりとした空気の中、ダケカンバのグロテスクな枝振りが真っ青な空に浮かび上がる光景を楽しみながらゆっくりとした時間を楽しむ様子が見られます。その車道の路肩には、午後になってもうっすらと残る新雪があって、そんな感触を足裏で味わいながらの山歩きは、なかなか体験できないものです。
正午の大雪渓の気温は5℃。まだまだ続く晴天も、次第に雲が広がるようになります。それでも天候を悪化させるようなものではなく、晴天が続きます。シャトルバスが正常運行となって、常連のモーグラーの方々が雪渓上部左側のモーグルバーンにやって来ます。うっすらと新雪に覆われて綺麗に雪化粧を施されているものの、下地はアイスバーン状況となって、慣れているはずのバーンであっても、かなり慎重に滑走される様子が見られました。
午後も晴天が続き、冷たい気候でも力強い太陽の日差しを背に受け、太陽の恩恵のありがたさを実感させられた一日が終わって行きました。
なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダーVol.22
は今週末掲載を予定しておりますのでどうぞご覧ください。(2009/10/11
18:50更新)
【紅葉情報
−
上部エリアの紅葉が終わり、山麓の紅葉が進んでいないため、見頃のエリアがありません(2009/10/11現在)】
大雪渓(標高2700〜2600m)付近 (状況:×
終了。)
ほぼ全てのウラジロナナカマドが落葉し、紅葉は終了です。
宝徳霊神〜位ヶ原(標高2600〜2400m)付近
(状況:× 終了。)
ダケカンバの躍動感溢れる枝振りが見事です。紅葉は終了です。
冷泉小屋〜魔利支天(標高2200〜2000m)付近
(状況:△ 見頃が終りに近い状況です。)
冷泉小屋から荒田沢橋まで、大半が落葉し、ほぼ終了です。摩利支天バス停上の29号カーブ付近より山麓側では、また、落葉せずに残っているダケカンバがありますが、ボリューム感の乏しい状況です。
三本滝ゲート〜乗鞍高原(標高1800〜1500m)付近
(状況:△
三本滝ゲート付近は見頃が終了に近い状況、乗鞍高原はこれからです。)
三本滝ゲートから魔利支天付近は、綺麗な色合いを残すものがあるものの、落葉が目立ち、ボリューム感の乏しい状況。乗鞍高原は紅葉が始まっています。鈴蘭橋や善五郎の滝駐車場付近などで、綺麗な色合いのものが少しずつ増えて来ています。見頃はもう少し先のようです。
【10月よりシャトルバスの始発・最終便がそれぞれ1時間ずつ短くなります。】
10月よりシャトルバスは始発と最終がそれぞれ1時間ずつ短くなります。そのため、畳平下り最終は乗鞍高原行きが17時10分から16時10分に、ほおのき平・平湯温泉行きはAダイヤの場合、16時50分から16時20分(土日祝−ほおのき平止まり)、15時50分(平日)となりますので、ご注意ください。
また、ご来光バスも10月からは運休です。詳しくは
乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報
をご覧ください。
@ 2009/10/11 06:30
快晴
−乗鞍スカイライン積雪凍結通行止
シャトルバス、位ヶ原山荘折返し運転
(朝の速報 −観光センター前駐車場)
▼
7月より朝の速報を現地からお届けしております。6時の乗鞍高原の気温は0℃。寝具から這い上がるのが億劫なほどの寒い朝です。ご覧のように雲ひとつない快晴の空が広がり、山頂付近は昨日と同様、うっすらと白くなっています。この冷え込みで、岐阜県側の乗鞍スカイラインは、積雪凍結により通行止めで、長野県側の県道乗鞍岳線も位ヶ原山荘付近の凍結により、シャトルバスは位ヶ原山荘折返し運転で、始発の7時便が運行されました。しっかりとした日差しが差し込んでいるものの、冷たい空気が流れ、観光センター前駐車場も人出でにぎわっています。詳しくは、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2009/10/11
07:30更新)
@ 2009/10/10 10:00
葉を落としたダケカンバの枝振りが見事
(位ヶ原)
A 2009/10/10 13:30
初冠雪
(肩の小屋前)
うっすらと新雪が積もり雪化粧
(雪渓上部左側 − モーグルコース)
C 2009/10/10 13:50
今シーズンの営業は10月12日(月)をもって終了です
(肩の小屋)
▼
今日は寒々とした雰囲気の冷たい空気に包まれ、午後からは小雪のに見舞われて、晩秋を思わせるような一日でした。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、先ほどまでの雲がすっかりとれて、月と星空を同時に楽しむことのできる夜空が広がっています。気温は8℃ですが、さほどの寒さはなく、ほとんど風のない夜が続きます。
そして、一夜明けた乗鞍高原は綺麗な青空が広がり、冷え込んだ朝を迎えました。6時の気温は0℃です。三連休初日ですが、観光センター前駐車場は50台程度しか車はありません。それでも早朝からシャトルバスに乗車しようとされる方が準備を始め、始発の7時便は3台が運行されました。
日が高くなるにつれて、ノリクラの稜線に雲の帯がかかり始め、雲量が次第に多くなるものの、大雪渓に到着する頃には、再び、綺麗な青空が戻ってくるようになります。
シャトルバスが到着した8時の大雪渓の気温は0℃。かなりの寒さを感じてもおかしくありませんが、強く差し込む日差しでそれほど寒さは感じません。大雪渓駐車場(肩の小屋口バス停)に降り立った方々は、うっすらと白くなった山頂方面を眺めながら、すっかり紅葉の終わった周辺の状況に、今日はどこへ行こうか思案されるカメラマンのいらっしゃいます。今日のシャトルバスは、いつも混雑のピークが見られる9時便でも5台運行で、さほどの混雑ではなかったようです。
9時ごろから雲量が多くなり、日差しがなくなると一気に冷え込み、吐く息は白く尾を引くようになり、厚手のグローブでないと指先が悴むほど。そして、山頂方面や室堂ヶ原方面からは、絶えず、雲が流れ込むようになり、寒さという表現よりも、冷たさといった表現のほうがマッチしている状況となります。
正午の大雪渓の気温は4℃。台風18号の通過で北風が吹き込んだことで8日(木)の晩には初雪となり、それと同時に初冠雪となりました。その後、気温の上昇が見られず、今日まで冠雪が残り、大雪渓エリアでも岩陰に残雪が見られました。
また、雪渓上部左側でも、1センチ程度の新雪が雪渓全面を覆い、綺麗に雪化粧された様子が見られました。ただ、この冷え込みで、所々でアイスバーンとなっていて、スキーのブーツでも登ることが困難な箇所もあるほどでした。
正午を回って気温はさらに下がり、小雪が舞い始めます。13時の肩の小屋の気温は0℃。真正面に初冠雪を迎えた朝日岳に、多くの登山者がカメラを向ける様子が絶えず続き、そんな中を周期的に青空と濃霧を繰り返す天候が続きます。
肩の小屋の今シーズンの営業もこの三連休をもって終了となり、少しずつ秋から冬へとシフトしてゆくことを、今日の天候からも感じられた一日となりました。
なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダーVol.22
は今週末掲載を予定しておりますのでどうぞご覧ください。(2009/10/10
18:50更新)
【紅葉情報
−
上部エリアの紅葉が終わり、山麓の紅葉が進んでいないため、見頃のエリアがありません(2009/10/10現在)】
大雪渓(標高2700〜2600m)付近 (状況:×
終了。)
ほぼ全てのウラジロナナカマドが落葉し、紅葉は終了です。
宝徳霊神〜位ヶ原(標高2600〜2400m)付近
(状況:× 終了。)
ダケカンバの躍動感溢れる枝振りが見事です。紅葉は終了です。
冷泉小屋〜魔利支天(標高2200〜2000m)付近
(状況:△ 見頃が終りに近い状況です。)
冷泉小屋から荒田沢橋まで、大半が落葉し、ほぼ終了です。摩利支天バス停上の29号カーブ付近より山麓側では、また、落葉せずに残っているダケカンバがありますが、ボリューム感の乏しい状況です。
三本滝ゲート〜乗鞍高原(標高1800〜1500m)付近
(状況:△
三本滝ゲート付近は見頃が終了に近い状況、乗鞍高原はこれからです。)
三本滝ゲートから魔利支天付近は、綺麗な色合いを残すものがあるものの、落葉が目立ち、ボリューム感の乏しい状況。乗鞍高原は紅葉が始まっていますが、見頃といえる状況ではありません。
【10月よりシャトルバスの始発・最終便がそれぞれ1時間ずつ短くなります。】
10月よりシャトルバスは始発と最終がそれぞれ1時間ずつ短くなります。そのため、畳平下り最終は乗鞍高原行きが17時10分から16時10分に、ほおのき平・平湯温泉行きはAダイヤの場合、16時50分から16時20分(土日祝−ほおのき平止まり)、15時50分(平日)となりますので、ご注意ください。
また、ご来光バスも10月からは運休です。詳しくは
乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報
をご覧ください。
@ 2009/10/10 07:50
快晴
(朝の速報 −大雪渓駐車場)
▼
7月より朝の速報を現地からお届けしております。8時の大雪渓の気温は0℃。周辺は霜柱が見られ、冷え込んだ朝を迎えています。寒いことは間違いありませんが、ご覧のようにきれいな青空が広がり、しっかりと日差しが差し込んでいるため、芯から冷え込むということはありません。早朝の観光センター前駐車場はさほどの混雑はありませんでしたが、始発のシャトルバスは3台運行され、これから混雑が予想されます。
上部エリアの紅葉は完全に終わり、山麓の乗鞍高原の紅葉の見頃時期がまだであることから、紅葉見物としては端境期となっています。詳しくは、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2009/10/10
08:30更新)
@ 2009/10/04 07:00
シャトルバス、朝から長蛇の列
(観光センター前)
A 2009/10/04 09:45
紅葉 −
快晴の青空に黄金色が冴え渡る
(県道乗鞍岳線 − 摩利支天 31号カーブ)
紅葉 −
綺麗な色合いにカメラマンが陣取る
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原 11号カーブ)
C 2009/10/04 12:55
今日は終日に渡って雲ひとつない快晴が続きます
(雪渓上部左側)
▼
今日は、朝一番から日没まで快晴の青空が続き、多くの方々が、県道乗鞍岳線を歩行者天国のごとく、散策を楽しむ様子が見られた一日でした。
早朝の乗鞍高原は、ノリクラの峰々が茜色に輝きだす所から始まります。雲ひとつない快晴の天候に見舞われて、気温は4℃と冷たい朝を迎えました。観光センター前駐車場には、100台ほどの車がやってきて、始発のシャトルバス7時便に乗車しようとされる方が、営業開始前の乗車券発売所に長蛇の列をなしています。そのため、7時の始発便は5台が運行され、その後の便も5台前後の運行が続きました。
日が高くなっても、ひんやりとした空気と紺碧の青空は、一向に変わることなく続きます。
乗鞍高原からヒルクライムに出発しても、汗をかくどころか、日陰に差し掛かると、ペダルを回し続けているにもかかわらず、ブルっと冷え込んでくる状況です。今日の県道乗鞍岳線は、このところ少なめだったヒルクライマーの姿が多く、数分おきに位ヶ原山荘前を通過して行く様子が見られました。10時の位ヶ原山荘の気温は10℃。日が高くなっても、あまり気温は上昇しません。森林限界を越え始めると、風が吹きぬけるようになり、長袖のサイクルジャージですら、寒さを覚える状況が続きます。しかし、この冷え込んだ空気のおかげで、空の青さはお昼近くになっても霞むことなく、強いコントラストが所々に点在する綺麗なウラジロナナカマドの紅葉を浮かび上がらせてくれ、そんなスポットには、多くのカメラマンが引き寄せられるように、三脚を広げる様子が見られました。
位ヶ原付近の県道乗鞍岳線は、カメラマンや散策を楽しむ方とヒルクライマーが、絶えず行き交う様子が見られ、そこをバスやタクシーが、かいくぐって行くといった状態で、歩行者天国かと見間違えるほどでした。
正午の大雪渓の気温は10℃。まだまだ続く快晴に、いつも以上に穂高連峰が近くに感じられます。雪渓上部左側のモーグルコースには、今日も常連のスキーヤーがお越しになり、強い日差しに緩んだバーンに雪飛沫を上げながらコブラインを攻める姿が続きました。
紅葉の見頃は、完全に中腹の摩利支天付近へと移っていますが、位ヶ原など上部エリアでも、今日のコントラストの強い日差しが、スポット的に残る紅葉を輝かせてくれて、ほぼ終了と考えられるエリアでも、それなりに楽しく紅葉散策をすることができました。
今日は、これぞ秋晴れという天候を、終日に渡って楽しむことができ、青空の美しさが、ピークを過ぎてしまった紅葉を、再び輝かせてくれた一日となりました。
なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダーVol.21
は次週末掲載を予定しておりますのでどうぞご覧ください。(2009/10/04
18:00更新)
【紅葉情報
− 見頃のエリアは摩利支天など中腹へシフトしています(2009/10/04現在)】
大雪渓(標高2700〜2600m)付近 (状況:×
ほぼ終了。)
幾分、色づきのよいウラジロナナカマドが残っていますが、ほぼ終了です。
宝徳霊神〜位ヶ原(標高2600〜2400m)付近
(状況:× ほぼ終了。)
屋根板・富士見沢・鶴ヶ沢のダケカンバは、ほとんど落葉し、グロテスクな枝振りが美しい状況。部分的に残るウラジロナナカマドは、綺麗な色合いを見せるものもあります。
冷泉小屋〜魔利支天(標高2200〜2000m)付近
(状況:△〜○ 見頃です。)
冷泉小屋から荒田沢橋までは、落葉が目立ちます。摩利支天バス停上の29号カーブ付近は、ボリューム感のあるダケカンバも多く、比較的きれいなものもあります。
三本滝ゲート〜乗鞍高原(標高1800〜1500m)付近
(状況:△〜○ 見頃です。)
三本滝ゲートから魔利支天付近は、先週末よりも色合いがきれいで見頃です。ただ、落葉がひどい箇所もあります。また、乗鞍高原でも紅葉が始まっています。
【10月よりシャトルバスの始発・最終便がそれぞれ1時間ずつ短くなります。】
10月よりシャトルバスは始発と最終がそれぞれ1時間ずつ短くなります。そのため、畳平下り最終は乗鞍高原行きが17時10分から16時10分に、ほおのき平・平湯温泉行きはAダイヤの場合、16時50分から16時20分(土日祝−ほおのき平止まり)、15時50分(平日)となりますので、ご注意ください。
また、ご来光バスも10月からは運休です。詳しくは
乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報
をご覧ください。
@ 2009/10/04 06:25
快晴
(朝の速報 −観光センター前駐車場)
▼
7月より朝の速報を現地からお届けしております。6時の乗鞍高原の気温は4℃。雲ひとつない冷え込んだ朝を迎えています。昨日とは異なり、観光センター前駐車場は、たくさんの車がやってきて、シャトルバス乗車券発売所には、始発の7時便に乗車しようとされる方が、長い列を作っています。今日は少しばかり混雑が見込まれる状況です。詳しくは、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2009/10/04
07:30更新)
■2009年10月3日(土)■ ( 今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.21 )
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@ 2009/10/03 10:15 いきなり快晴へ、絶好の天候に山頂登山へ出発! (大雪渓駐車場 − 肩の小屋登山道口) |
A 2009/10/03 11:20 紅葉 − 上部エリアは綺麗なナナカマドが点々と残る (県道乗鞍岳線 − 富士見沢 2号カーブ付近) |
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B 2009/10/03 14:10 |
C 2009/10/03 15:45 紅葉 − 見頃は中腹以下のエリアへ (県道乗鞍岳線 − 冷泉小屋下 23号カーブ) |
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@ 2009/10/03 07:45 雨 −乗鞍スカイライン通行止め シャトルバス、肩の小屋口バス停折返し運転 (朝の速報 −大雪渓駐車場) |
■2009年10月1日(木)■
(
今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.21
)
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@ 2009/10/01 12:00 |
A 2009/10/01 13:50 ピークを過ぎても、見頃の箇所はまだ残っています (県道乗鞍岳線 − 位ヶ原お花畑) |