ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2004/09/25) C
【雪渓上部 U】
大岩の滑落箇所より更に左側。もう少し左にも雪はありますが、滑走することを考えるとここが一番左といってもよいかもしれません。
上端部分 |
上端部分は先週と大きな変化はなさそうです。
土砂、落石が多い |
しかし、土砂や落石がかなり多くなってきています。この部分をそのまま降りたあたりの岩場を見ると落石で角が崩れた岩がいくつもあります。それも結構新しい傷跡ばかりですので、この付近からの落石はかなり頻繁に起きているようですので、気をつける必要があります。
この時期になるとさすがに雪渓は小さく箱庭のような状態になってきます。それでも雪の感触を確かめたいと訪れる人がいることはいます。もう一月もしないうちに人工雪のスキー場がオープンし始めますので、ほんとにシーズンオフをせずに次のシーズンにつなげることができます。もともと雪渓に足しげく通っている人々は一年を通してずーっとスキーやボードを楽しみたいという方が多いようです。
でもノリクラは雪渓だけでなく、特にこの時期は紅葉見物など様々な楽しみを発見させてくれるよい時期です。ノリクラは3000メートル級の高山でありながらなだらかな山肌を有しているという特徴から、ビロードのように広がるハイマツ帯の美しさは日本有数といわれております。また、急斜面とガレ場が少ないためだと思いますが、一面にダケカンバ・ウラジロナナカマドがきれいに広がり、この時期はキャンパス一杯に原色の絵の具をこぼしたような美しさを見せてくれます。
ノリクラはスキーあり、ボードあり、登山あり、紅葉あり、そしてまた自転車ありとほんとに色々な楽しみを発見させてくれ、奥の深さを感じさせてくれます。
【昨年の今ごろは?】
昨年はこれから紅葉が本格的に始まるといった感じでした。しかし紅葉の見頃の時期が短く、次の週には大雪渓〜位ヶ原のエリアはかなり終わっていたように記憶しております。そんな状況と比べると今年は見頃がすこし長く、色づきもまずまずなので、コンディションがよい部類に入るのではないかと思います。
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